イラン

ペルセポリス遺跡、ナクシェ・ロスタム、キュロス王の墓(2023.12.22)

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2023.12.22(金)1ドル≒490万イランリアル(実勢レート)

ヤズドからペルセポリスへ

昨日の昼、同じ宿にいた中国人のルイに『明日シーラーズに行く3人でタクシーをチャーターしてペルセポリスに寄ってもらいながら行かないか?』と提案された。
ペルセポリスはシーラーズからタクシーをチャーターしないと行けないが、位置的にヤズドとシーラーズの間にあるのでここからチャーターした方がシーラーズまでのバス代も含めた金額と同じ位、かつ時間短縮になると言うのだ。
タクシーチャーター代は50$なので3人で割れば1人16.6$。提案された私とチェコ人のテレザが了承すると『約束破ったら駄目だからな。今からタクシー予約するぞ。』とルイに念を押された。

しかし本日、ペルセポリスにはルイだけと向かっている。

今朝7時に起床し、WhatsAppに届いていたテレザからのメッセージを見たところ…
『ごめんなさい。キャンセルします。』(約束してから12時間後)

なんでやねん!!

理由は昨日の夕方、ゾロアスター教の村に行ったら素晴らし過ぎて明日もまた行きたいからだそう。
まあ、分かるよ、私もそんなことあるよ。しかし約束を破ると迷惑かかるし信頼が落ちるから約束を優先するよね日本人なら。うん。それとも私が真面目過ぎておかしいのかな。

結局テレザは行かないのに自分の分の料金17$を払ってくれたが、私は陽気な彼女と一緒に行きたかったのでガッカリした。気難しそうなルイと2人である。

タクシーのおっちゃんはちゃんと待ち合わせの7時半前に来たが、ルイは7時半に姿を現してから朝食を用意し出したので出発は8時前になった。この待ち合わせ時間後に朝食を準備する感覚も私には分からない。

途中寄ったガソリンスタンド。給油口が日本と全然違う。蓋はなくオープンである。
石油産出国なので安いのだろうか。

タクシーは砂漠地帯を走り出し、絶景に感動するのも束の間。
タクシーの中が寒い!バスより地面との距離が近いため、床から上がってくる冷気で寒すぎるのだ。バスで行けば良かったと後悔すること然り。

ルイはタクシーの中でやたら私の日本での給料、家賃、ラーメン1杯の値段などを聞いてくる。
深セン在住らしいが、私が金額を答え「ルイのところは?」と聞くと「同じ位だ」と言う。日本とどっちが経済が発展しているか比べているようで、ライバル心剥き出しだった。

深セン、私が20年前に行った時は田舎臭い町だったのに随分発展したものよのう〜\(^o^)/
・・・とはプライドの高そうなルイには言えなかったが。

キュロス王の墓(Tomb of Cyrus the Great)

1箇所目、お願いしていなかったけどタクシー運転手が「サービスで寄ってあげる。」と言うので王の墓に寄る。100万IRR(300円)

入口から入ってこれだけしかない。なんじゃこりゃーーーっっ
と、入場料を払って寄って損したと思える場所No.1となった、運転手さん、本当にどうもありがとうございました。

※紀元前550年頃、ここら一帯を征服し古代オリエント諸国を統一し偉大なる王、キュロス2世の墓で世界遺産です。この時代の墓が残っているのは凄いです。

ナクシェ・ロスタム

2箇所目はルイのリクエストでナクシェ・ロスタムへ。入場料同じく300円。

ゾロアスター教のカーバ神殿と、紀元前1200年頃からの王の墓群もある。

こちらも解説を読みながら進んだが、ふーんといった感じ。まあさっきのより大きかったからマシかな。たった300円と言えど入る所を選ばないとどんどんお金が減っていく。

ここでシーラーズからやって来たタクシー運転手と交代。
なるほど、ヤズドから来た運転手はここでヤズドに戻り、シーラーズから来た運転手は私たちと一緒にシーラーズに帰るので2組のドライバーは自宅に戻れるというわけだ。
50$の内訳は半々ずつなのだろうか。

ペルセポリス遺跡

3箇所目、13時45分にやっとペルセポリス遺跡に着いた。ここも世界遺産。
タクシー運転手が『2時間待つね。』と言うと、ルイが『3時間待つ契約だ。』と軽く揉める。
結局16時半待ち合わせの2時間45分待ちでルイが押し通し入場。ここも300円。

って、なんで王の墓と同じ金額(; ・`д・´)
遺跡の広さと外国人入場料のバランスを考えろよって感じ。イラン人は30円位で入っていると思われる。

ルイは宿の朝食をタッパーに詰めてきたルイはタクシーの中で食事をしていたが、朝食抜きの私はお腹ペコペコ。ルイとは別行動にして入口のレストランでパスタを食す。
久々洋食を食べてめちゃめちゃ美味しかった。800円位して観光地価格だったが。

パスタが出てくるまで15分待つ→食べ終わるまで30分で、2時間45分中の45分をここで費やしてしまった。

私はセルフィーなどしないので残り2時間で周れるとは思う。
入口のクセルクセス門。足元には遺跡おきまりの自分の名前の落書きが。なんでこんな貴重な遺跡を傷つけて落書きするやからがどこにでもいるのだろう。

グリフォン像。
世界史でよく出て来るペルセポリス遺跡、もっと感動するかと思ったがふーん・・・しか思わなかった。絶景を見過ぎて、このレベルの遺跡には心が動かされなくなってしまったのだろうか。

かわええー。紀元前のこんな彫刻が残っているのが不思議。

アケメネス朝ペルシアの都ペルセポリス。
西はエジプトから東はインドに至る大帝国を築きあげたダレイオス1世が紀元前518年に創建した建築群。紀元前331年ギリシャのマケドニア王国アレクサンドロス大王によって侵攻され廃墟になった。ここも夢の跡。

クセルクセス2世の墳墓。
ガイドなどつけて入れば感動したのかもしれない。説明文を呼んでもいまいちピンと来ない。
人が多過ぎるのと、アジア人観光客が私とルイだけでずっとジロジロ見られたり、頻繁にニイハオ、ニイハオと声を掛けられるのがうっとおし過ぎたのもあるかもしれない。

イラン人、私を見たらニイハオしか言えんのか?!

中に別料金、これまた100IRR(300円)のミニ博物館があったので入ってみたが、展示物が少なく失敗した。しかもまたもチケット発券のおじさんが私が払ったお金はポケットに入れチケットは発券せず「中に入れ。」と指示する。
外国人料金をくすめるイラン人だらけなので、発見所は2名体制にした方がいいと思う。

最後は駆け足になったが、広いペルセポリス遺跡の全ての遺跡を周ることが出来た。
待ち合わせの16時半にもルイは遅れて来た。しかし博物館は有料だからパスしたそう。
私もあのおっさんのポケットマネーになる位ならそうすれば良かった。中国人は経済観念がしっかりしているよな。

20mもある柱。紀元前にこれだけの建築技術があったことに驚かされる。日本はまだ縄文時代だというのに。相当、王の権力があったんだろうな。崩れる前の建築を見てみたいものだ。当時の様子が見れるバーチャル眼鏡のレンタルはあったが高過ぎたので利用していない。

ソフラン・ゲストハウス(Sohrab Traditional Hostel)

タクシー運転手に宿の前で降ろしてもらった。
ヤズドから送迎してもらった運転手と違い、このドライバーのおじいちゃんはスーツを着てぴかぴかの車に乗っていたので金持ちそうだったが、降りる時に「2時間のはずが3時間待ったんだから100IRRチップをくれ」と言ってきた。
私はルイが3時間に設定したし、最後の待ち合わせ時間も遅れて来たので払うかと思ったが「学生だからお金ない」と言って払わなかった。いや、あんたエンジニアって言ってたよね。
私はおじいちゃんが帰りたそうにしながらずっとルイを待っていたのを見ているので気の毒になりチップを渡しておいた。
タクシーを降りたルイは「どうだ、俺のこのペルセポリス遺跡に寄りながらタクシーで来るアイデア、頭いいだろ?」と得意気だった。
私しか乗ってないけどね、のアイデア。
そしてチップ払えよ(´・ω・`)本当に中国人はしっかりしている。

ここはドミトリーが1日たったの5$。ヤズドの宿であったタクくんに教えてもらった。
ここもこれまでと同じ形式で中庭が広く、Wi-Fiはイラン宿の中で1番速かった。

本当は今回もシングルルームにしたかったがこのホステルはドミトリーしかなかった。
女性4人部屋で半地下だが、2段ベッドタイプじゃないし広いので快適。

この訳の分からん壁画を除けば。
なんですかこれは。
何かの物語だろうか、毎日部屋に入る度にこの両目に矢が刺さっている人の絵を目にすることになる。おえ~。
モルタルの上から描いたにしては上手いが、もうちょっと心安らげる絵のチョイスはなかったのだろうか。

明日の天気予報は雨。少しゆっくりすることにする。

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