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1人旅好き。2022年12月に世界一周出発。

ピンク色の迷路の街、マラケシュですれ違いざまに殴られる(Day364-5)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円

モロッコ2日目、マラケッシュ1日目。

Hostel kif kifホテルの朝

ホテルは安い割に朝食が付いていた。
炭水化物×炭水化物×炭水化物・・・ウズベキスタンの朝食と比べるとずいぶん貧相だ。飲み物は紅茶にミントの葉を入れたものにたっぷりの砂糖が入っている。モロッコ人に歯のない人が多いのは、恐らくイスラム教なので酒は飲まずこの紅茶ばかり飲んでいるせいだろう。

昨日、宿で偶然会ったShさんが、今朝から自力でワルザザートへ行くと言うので、一緒に宿の朝食を食べ見送った。
彼とはエチオピアのバハルダールで別れたが、その後どうなったか聞きたかった。
バハルダールに2週間位いたらしいが、ボート乗り場で無理矢理ボートを発進させようとしたぼったくりキャプテンに、偶然、町で会うと「金をくれないと仲間と襲撃する」とか言われたらしい。

やはりエチオピアって闇が深いな・・・

それと、私がアフリカ大陸を縦断している1ケ月の間、彼はずっとエチオピアだけにいたのもびっくり。元々「チルしたいんですよ、チル。」が口癖だったので、同じところでずっとのんびりするのが好きなんだろう。色んな旅のスタイルがあるな。

旧市街にあるこの宿は、レセプションの若い男女はとても感じがいいし、イスラム教の国だけあって猫の親子が住んでいて癒される。(ムハンマドが猫好きだったため。)
だがいかんせんネット環境が悪過ぎ。写真一枚すらアップ出来ないスピードなので、2泊予約したが明日は別のホテルへ移ろうかと思う。

マラケッシュ観光

昨夜はほぼ夜中に着いたので、早速マラケシュの街を観光してみる。

メディナと呼ばれる旧市街は、迷路と言われるだけあって、細い道路がいくつも枝分かれしていてごちゃごちゃしている。なんとなくイランのヤズドを彷彿とさせ懐かしく感じたが、こっちの方がだいぶ道が汚い気がする。

私と同世代の人は、「マラケッシュ」と聞くと聖子ちゃんの歌しか思い浮かばないだろう。
ピンク色の建物が可愛いと言えば可愛いような気もするが、イランやウズベキスタンに比べると、そこまで心躍らない。

大きな門から出ると、新市街になるようだ。ここで日本から持って来た化粧水が切れてしまったので、新市街にあるショッピングモールに買いに行くことにする。
一度アフリカの薬局で300円位の化粧水を買い足したのだが、泡立って薬品臭かったので買い替えたい。アフリカ人はあんなものを肌につけているのだろうか。

GoogleMapでバスの経路が出るので、目的地までローカルバスで楽に行ける。ただバス停の目印はないのでGoogleMapの場所表示だけが頼り。地元の人は、バス停の場所を覚えて乗り降りしているようだ。料金は一律4MAD。

ショッピングモールにある「メイソウ(なんちゃってジャパンショップ)」でいつも通り無事、肌に合う化粧水を購入。

ジャマ・エル・フナ広場

旧市街の中心地、ジャマ・エル・フナ広場に来てみた。ここがマラケシュの旧市街で一番栄えている場所らしい。
マラケシュは11世紀は首都だったらしく、ここで公開処刑なども行われていたらしい。どこの国も昔ってそんな歴史あるよね。

ここは夜が更けるに連れ、食事の屋台が出てきて賑わうようだ。
勧誘された屋台に入り、メニューにはないが色々なものを食べたいので、肉の串や魚をみつくろってもらう。

エビは勿論大好物。
盛り合わせというメニューはないので、くら取られるか心配だったが、食事が70MAD、コーラが20MADだった。全部で1,400円。モロッコの物価からすると高いが、これだけエビがあるので妥当な金額だろう。これまでのアフリカ大陸同様、出てくるのは30分位待ったが。

宿の屋上のテラスでぼーっとする。

こんな景色を見ながらビールを飲みたいが、旧市街のどこを探しても売っていなくて探し疲れた。同じイスラム教の国でも、エジプトだと売っていたのにな・・・
(その後、モロッコの旧市街と呼ばれる場所ではどこの商店にもビールが売っていないことを知る。)


モロッコ3日目、マラケッシュ2日目。

今日は旧市街は旧市街だが、中心地から少し離れたホテルへ移動する。

スーツケースを引き摺ってガタガタする石畳を20分位歩いた。旧市街の中は車が入れないので、スーツケースを持っての移動はかなり大変だ。道はネコや馬の糞だらけなので、避けるのも一苦労。
今度のホテルの場所は地元の人の生活圏のようで市場がある。魚が常温で売っているのも驚かなくなった。買わないが。

カスバ レッド カステル ホステル

ここのレセプションの男性は日本人が好きらしく、日本語で挨拶してくれ、かなり感じが良かった。理由は「これまでの日本人の宿泊者は行儀がいい」かららしい。

女性専用ドミトリー。内装やシーツの雰囲気は綺麗な感じはしないが、床や水回りなどは綺麗だった。

今後のルート検索や洗濯をしていたらあっと言う間に時間が経つ。旅人は本当に時間がない。
西アフリカ縦断はかなりハイペースで旅していたので、宿代がまだ安いモロッコではのんびりしようかと思う。

Googleで評価が高い近くの食堂へ食べに行ってみる。

ミンチタジンとペプシで45MAD(700円)。味はめちゃくちゃ薄く、すぐ飽きる味。醤油か塩を入れたくなった。700円だと日本だともっと美味しいものが食べれるよなぁ・・・数年前とレートが1.5倍違うのでこの金額は仕方ない。

食べていると、2軒隣の店の店主がすぐ横に来ていてなぜか私をからかってきた。
世界三大ウザイ国のモロッコ。歩いているとずっと「へい!チャイナ!コリア?ジャパニ?」と声を掛けられる。しかし物真似される意図が分からない。不快なだけだった。

すれ違いざまに、モロッコ人にいきなり殴られる

その後、フナ市場の方に向かって歩道を歩いていると、だらしない服装の男とすれ違った時に目が合った。すると、男はすれ違いざまにいきなり私の右肩をグーでパンチして通り過ぎていった。

・・・?!

びっくりしたし、痛かった。そもそも見知らぬ人に殴られたことなんて生まれて初めてだ。
意味が分からず振り返って「なぜ殴る?!」と叫ぶと、男はこっちを振り返り、肩をすくめておどけて見せる。

こいつ・・・っ!!許せない。

近づくと、男も同じ距離だけあけて早歩きする。私が走ると男も走り出した。

絶対、捕まえてやる!!

そう思って追いかけると、男も凄い勢いで走り出した。
人混みの中、ずっと走っているのは私とその男だけ。周囲の人たちもすぐに気づき、スリと思ったのか男性陣が次々に男を一緒に追いかけてくれた。あっと言う間に男は捕まえられ、私とその男の周囲には何十人もの男女の野次馬が集まった。

「なぜ殴ったか言え!」
そう問いただすも、彼の眼は虚ろで宙を見ていた。
3人の男に肩を掴まれている男は何か訳の分からないことをブツブツ呟いてる。
周囲の人たちもそれに気付く。
「マダム・・・こいつはクレイジーなんだ・・・Not Normal・・・もう忘れてやってくれ。」
「大丈夫か?水でもいるか?」
周囲の人らに私はなだめられ、男は肩を捕まれどこかへ連れ去られていった。

クレイジー・・・。
障がい者なのか、ドラッグでおかしくなった人なのか。
そんな人がモロッコでは割とその辺を歩いている。職業に付けないのか、物乞いをしている人もいる。しかしいきなり殴られた私の怒りのやり場はどうしたらいいんだ。

フナ市場に向かう。
しかしあんなに周りの人たちが追いかけてくれるとは思わなかった。モロッコ人はいい人たちなのかも知れない。南米だとスリを追いかけたら拳銃で撃たれ亡くなった人もいるので、本当は追いかけちゃ駄目なんだろうけど。
モロッコ到着早々、バス停で長時間説教され、毎日チャイナと物真似され・・・どうもストレスが溜まっているようだ。

屋台でカタツムリやオレンジュースを頼んで、気持ちを落ち着かせる。

少し苦くて酒のつまみに合う味。ひっくり返すとカタツムリの形そのままなので、想像力豊かな人はちょっと食べるのは無理かも知れない。

日が暮れてきた。旧市街の外も少し歩いてみる。

ライトアップされた美しいモスクはあるが、モロッコではイスラム教徒以外は中に入れない。
ここを歩いていると、地元の小学生位の男の子の兄弟が、私を見るなり自分の両目の端を釣り上げる仕草をした。目が細いアジア人をバカにする、有名なアジア人差別のジェスチャーだ。

モロッコ人の民度はこれか・・・アフリカでもやられたことないのに・・・

ストレスが溜まりまくっている私は、鬼の形相でその兄弟に近づいて行った。彼らは恐怖で顔を引きつらせながら逃げていった。

我ながら子供相手に大人気ないと思ったが・・・
いや、あんなアジア人差別はしちゃいけないって、国が教育しないなら、私がするしかないだろう笑
目がでかいことの何が偉いんだ??(因みに私の目はデカいので、アジア人ってだけで見下しているのだろう。)

そんなことを考えながら、40分近く歩いてお酒が売っているっぽいカルフール(大型スーパー)にやって来た。店は開いていたが、お酒売り場のCAVEだけ20時閉店だった。

踏んだり蹴ったりの1日だ。

お酒も飲めず、帰りのバスも夜のせいか待っていても来なかったので、また40分歩いて宿まで戻った。

しかしこれはまだモロッコ人を知る序章にしか過ぎなかった。
明日はエッサウィラへ移動する。

初モロッコのカサブランカで20分説教される(Day363)

モロッコ1日目
1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円

モロッコのカサブランカへ飛ぶ

南アフリカから、ドーハ経由でモロッコのムハンマド5世国際空港に到着。
モロッコのことを何も調べていないが、AmazonKindleで個人が書いたガイドブックを無料でダウンロードしておいた。そこにモロッコ周遊時のバスの時刻表など詳しく書かれていた。

9時過ぎ、すんなり出国審査を抜け、荷物を受け取り、ATMでお金を下ろす。

SIMカード屋が3軒並んでいる。郊外でも繋がり易いのはMaroc Telecom(モロッコ・テレコム)らしいのだが、最低金額が30ギガ300MADという表を見せられた。渋っていると15ギガ10€(1,700円)でもいいと言う。これで空港に到着した外人に高いプラン買わせているんだろうなぁ。
これまで市内で買った方が安かったので、市内で買うことにする。

列車でカサブランカの市内のCasa Port駅へ

カサブランカは特に見所がないらしいので、唯一の観光地のハッサン2世モスクだけ見て、そのままマラケシュへ向かうことにする。空港からは市内まで列車が出ているのでチケットを買って乗り込む。50MAD(785円)。

10時45分の列車。車内は空いている。

1時間でCasa Port駅に着いた。ここからが1番ハッサン2世モスクが近い。空港からは結構遠いんだな。

CTMバスターミナルへ

カサブランカの町並み。映画や歌のイメージからノスタルジックな雰囲気かと思いきや、首都だけあってやはり都会。

しかし道路はゴミが散乱していて汚い。建物も古いものが多い。

CTMバスターミナルに来たのは、ここからマラケシュに行くバスチケットを購入するためだ。
鉄道で行きたかったが、このバス停ならチケットを購入したら荷物を預かってくれるとガイドブックに記載してある。

今12時過ぎ。次のバスは13時45分と17時50分。その間にもう1本あったが金額がそこだけ高かった。
ちょっと遅いが仕方なく17時50分のバスを90MAD(1,500円)で購入する。

購入後に、窓口のお姉さんに「スーツケース預かってくれない?」と聞いたらなんと「そんなサービスやってない。」と断られた。他の職員や、警備の人にも聞いたが「荷物は預かれない。」と言われた。
本の出版年を見ると2019年。時刻表は全く一緒だが「荷物を預かってくれる」というサービスはコロナ以降なくなってしまったようだ。モロッコには鉄道駅や空港にすらコインロッカーというものが存在しない。そんなものあったら自動販売機と同じく、モロッコ人がロッカーごと持って行ってしまうからだろう。

バスチケットには払い戻し不可と書いてある。今から18時までこのバス停で過ごすか、もっと早いチケットを買い直すか、チケットは捨てて宿を予約し、そこに荷物を置くるか・・・
これまでエジプトや南アフリカでそうしてきたように、ベンチとスーツケースをセキュリティワイヤーで括り付けて観光に出掛けることにした。間違った判断だったが。

カサブランカ観光

バスターミナルに置いてきたスーツケースは気になるが、セキュリティで立っていた男性が3人もいたから大丈夫だろう。すっかり身軽になってカサブランカの街を歩く。

凝った造りの建物デザインにすると鳩の住処になるようだ。

モロッコのSIMカード

街中にOrange Moroc(オレンジ・モロッコ)というSIMカード会社を見つけたが、高いアンリミテッドプランしかないと言われた。

次にMaroc Telecom(モロッコ・テレコム)の建物を見つけ、プランを聞いてみる。空港では提示されなかった1ケ月7.5ギガ70MADのプランがあったので、それを購入した。

スマホに購入したSIMカードを入れ、窓口のお姉さんに開通してもらうのだが、かなり手間取っている。「出来たわよ。」と言いながらスマホを渡してくるのだが、電波の所はびっくりマーク(!)が付いていてネットが繋がっていない。は?
YouTubeのアプリを開いて「ネット繋がってないよ?」と見せるとまたスマホをいじり「出来たわ。」とインスタのアプリで動画が動いているのを見せてくる。

・・・それ、空港で無料Wi-Fiに繋げていた時に見ていた動画のキャッシュじゃ!!

電波がびっくりマーク(!)なのになんでそんな適当なんだろう。これがモロッコ人なのか。
スマホの画面表記は英語に変えてから渡していたのだが「フランス語に変えて」と言われ変えてあげた。モロッコはフランスの植民地だった経緯があり、英語よりフランス語が流通しているようだ。なんとか格闘してもらいネット開通。

ローカルバスでハッサン2世モスクへ

ネットが繋がったのでGoogleMapにハッサン2世モスクまでの経路を入れるとバス番号が出たので、ローカルバスで移動することにする。5MADとバスが凄く安い。

これがモロッコ最大級のモスク。210mあり世界で2番目に高い。1993年に、ほぼ国民の寄付だけで建ったというから、国民の信仰心の深さが伺える。

HPを見るとツアーガイドと一緒じゃないと見学出来ないようなので、ツアーの始まる16時半に来た。入口はかなり分かりにくく遠回りした。

モロッコで唯一イスラム教徒以外が入れるモスク。他の国だとヒジャブを被ると入れたのだが。

ツアーは140MAD。入口で英語・フランス語・スペイン語ガイドのグループに分かれる。私はいつも通り英語のガイドについて行き、Google翻訳で読み取る。

ウズベキスタン、イランで見たのと全然違う様式。新しいのでぴかぴかといった感じ。

ここはツアー代を取るからか、ヒジャブを被らなくてもいいんだな。
ガイドの説明は「この木の扉はこれだけの大きさがあって・・・」といった感じのもの。

最後に地下の沐浴場へ。足を洗うとこだったっけ?音が凄く反響する。本当はもっと長かったんだけどここでツアーは終了。

解散後、現地の人用のトイレ兼、足を洗う場所を掃除のおばさまが見せてくれた。見ただけなのにチップを要求される。

モスクのチケットは隣の博物館とセットになっているのだが、博物館は人気がなく人がいなかった。

CTMのバス停で大説教される

17時半、4時間ぶりにバス停に戻ってくる。荷物がどうなったかかなり気になっていたがセキュリティワイヤーは簡単には切れないだろう。そう思って戻ると・・・

なんと。ベンチはあるのだが荷物がない!!!
え?一体どうやって?こんなにも人が待機してる待合室の中で盗れる??

慌てて近くにいた男性スタッフに「荷物知らない?」と聞くと笑いながら「はは。こっちに1度来て。」とお偉いさんがいるような別室に案内された。
中にはヒジャブを被り、眼鏡をかけた女性がどんっと構えて座っている。

結局、ここでたっぷりこのお姉さんに20分以上説教された。
なぜ鞄をあんな風に放置したのか。盗まれて警察沙汰になったらこっちが大迷惑だ。二度と他の場所でも絶対するな。と。
謝ると「謝るのは簡単だ。他の言葉で言え。」と解放してくれない。「二度としません。」と言っても「なぜ昼に来たのに夕方のチケットを買ったのか。」「いや、観光に行きたかったし荷物預かってくれるって本に書いてあったから・・・」「盗まれたら警察を呼ばないといけないのよ!」

・・・ずっと同じ話の堂々巡り。「じゃあ私はどうしたらいいですか?」「私の荷物は今どこ?」と聞いても教えてくれない。最初に「外に出しておいた」と言っていた気がしたのだが・・・
もうバスが出発する時間の5分前を切っている。私は自分が持っている18時のバスチケットは諦め「あの・・・私の鞄ここにないんですね?じゃあ警察に行ったらいいですか?本当にすいません。私は英語が下手なのでこれ以上別の言葉で言えません。」と言ったら、やっと怒りながら外にベンチごと出して隠していた私のスーツケースの場所を教えてくれた。

スーツケースとベンチを結んでいたワイヤーをほどく。男性らは「そのワイヤー強いね!」と笑いながら言っていたので、切ろうとしたのかも知れない。「そうだよ!」と言いながら発車寸前のバスに飛び乗る。

ベンチは3列しかなかったし、動かせたのか。
朝から何も食べていないが、とにかくお姉さんが怖過ぎて他に何も考える余裕はなかった。エジプトや南アフリカでは、バスの職員は私の荷物なんて気に掛けていなかったが、モロッコではかってが違うようだ。もう懲り懲りで言われなくても二度としないし、今後は他の国でも荷物預けサービスがあるか聞いてからチケットを買うだろう。

マラケシュ到着

21時半にマラケシュ到着。ちょうどいい時間のバスがなかったとはいえ、少し遅過ぎたか。
CTMのバス停から予約している旧市街の宿までは徒歩30分以上離れている。

Carremというエジプトで使っていたタクシーアプリが使えたので、呼んでいるのだが全く捕まらない。
バスの経路も出るのだが終バスが終わっているのか来ない。

ずっとタクシーを待っている私を見かねたのか、私の横で停まっていた高級な車からおじさまが降りてきて「大丈夫?もうバスもタクシーも渋滞してるし来ないよ、送ってあげるよ。」と言ってくれた。
ベルギー人で奥様がモロッコ人らしい。「いくら?」って聞いたら笑って「いらないよ、僕も旅行者だから安心して。」とトランクに積んでいるスーツケースを見せてくれた。
知らない人の車に乗って大丈夫か少し迷ったが、明るい渋滞の道を通るので危険な目には会わなそうだ。どう見ても身なりがお金持ちだし。ここはお言葉に甘えて送ってもらう。
旧市街に着くと中までは車は入れないので車を停めて私の荷物をホテルまで運んでくれた紳士ぶりだった。

Hostel kif kif

Hostel kif kifに着いた。22時を回っていたが快くミントティーで迎えてくれる。送ってくれたベルギー人にお礼を言って別れた。説教され凹んでいた気持ちがやっとここでほっとした。

女性専用ドミトリー。宿代自体は4.78€と破格だが、モロッコではどの宿も宿泊税がホテルのグレードに応じて2€~取られるようだ。なので1,250円。モロッコは安いと聞いていたが、円安が進み過ぎて今のレートだとそこまで安くは感じない。
写真で見ると綺麗な宿に見えないが、アフリカから来ていたからか、感覚が麻痺していて汚いとは思わなかった。

共用部分。モロッコの宿はどこも真ん中に吹き抜けがあり風通しがいい。
洗濯物はその真ん中の柵にかけて乾かす。

開けっ放しの隣の男性専用ドミトリーに、エチオピアで一緒にバハルダールに行ったShさんに偶然会った。

やはりアフリカ大陸は狭い。

ステレンボシュのワイナリーへ自力で行く。さよなら南アフリカ(Day361-362)

南アフリカ共和国13日目
1R(南アフリカランド)≒8.5円

91 Loop Boutique Hostelの朝食

今朝も宿の無料の朝食のパンケーキ。これが美味しすぎて4日連続で頼んでしまった。

途中2日間だけ、手持ちの食材を減らそうとキッチン付の宿に移ったのだが、女性専用ドミトリー6人部屋で3段ベッド2つ、同室の人は体格のいい地元の黒人女性ばかり。民度が低く、夜中にチェックインしてきたのに平気で電気つけるわ、明け方に電話がかかってきたらベッドで1時間以上喋るわ、太ってて登れないからと私が予約した下の段のベッドを平気で使うし、いびきがうるさい。食材を使い切ったら元のホテルに戻って来た。
しかし戻ろうと思ったのは、この無料パンケーキが忘れられなくてというのが本音である。

ケープタウンの鉄道駅からステレンボシュへ

同じ宿のTKさんとSCさんに「明日は何するんですか?」と聞かれたので「ローカル列車でステレンボシュのワイナリーに行く。」と言ったら「僕たちもついて行っていいですか?」と言われた。

まいったな・・・
地図を見て鉄道で行けるかもと思っただけで、ネットに全く情報がないので行ける確信がない。ひとりなら着けなくても(まぁいいか。)で終わるが、2人をアテンドしないといけないとなると責任が重い。

「ネットに情報がないし、列車で行けるか分からないですよ。」と伝えたが「それは全然いいですよ。12時半位からでいいですか?」と軽い返事。本当に軽い感じなのでほっとしたが、午前中に出ないと着けない気がするが。しかし断り切れずOKする。

12時半に鉄道駅に行く。電光掲示板はあるが何も表示されていないし、路線図も料金表もない。
行き先を人に聞くしかチケットを買う方法がないのだ。
チケット窓口で「ステレンボシュに行きたい。」と言うと、チケット売り場のおばさまに「ない。」と言われた。あっそ。っと、すぐ諦めようとしたらSCさんが、ワーホリを1年していたという英語力でおばさまから詳しく行き方を聞き出してくれた。

どうやら直行便はないが、途中で1度乗り換えたら行けるらしい。
こういう時、アフリカで出会った男性は皆、率先して自分から駅員や周囲の人に聞いて回って段取り良く手配してくれたものだが、TKさんは後ろの方に立ってぼーっとしていて全くその気配はない。今日の行き方もステレンボシュに何があるのかも全く調べてもいない笑
その代わり「何でもいいですよ。」と全く文句を言わないタイプだし、どこに行っても素直に「凄い!!」と感動してくれるので、彼の人柄でその辺はカバーしているのだろう。
彼もワーホリで1年カナダにいたらしいので私より英語が話せると思うのだが、その後も彼の英語を聞くことはなかった。

ツアーだと1万円近くするワイナリー巡り。この13ランドのチケットでどうかワイナリーに辿り着けますように。

ケープタウンの鉄道駅はホームが何十本もあり、かなりの広さ。どこから乗っていいか分からない。ホームにいる駅員に聞いても「分からないからインフォメーションセンターで聞け。」と言われたのでその通りにする。本当に着くかな、頼りなさ過ぎる。

「列車も駅も治安が悪いからスマホと財布はしまえ。」と周囲の人らに注意された。金額の安い乗り物だとそうだろう。しかし地元の人らは爆睡状態で気を抜きまくっているが。

乗換のベルビル駅

13時半。
1時間列車に乗り、ベルビルという乗換駅で全員降ろされた。ここからステレンボシュに行くにはどこのホームなのか周囲の人に聞いたら、このホームから2時間後に出ると言う。・・・チケット買う時にそんなに待つとか教えてくれないものなのか。そんなに待てないので降りてBoit(タクシーアプリ)を呼ぶことにする。

ベルビル駅の外。早速ホームレスたちがたむろしている。Boltを呼ぶためにスマホを鞄から出していたら「何してるんだしまえ。」とまた通りがかりの地元の人に注意された。ここは相当治安が悪そうだ。

Boltタクシーは直ぐ来てくれたのだが、道が事故で大渋滞。
全然動かないのでワイナリーが閉まる16時半までに辿り着けそうにない。しかしこのBoltドライバーのおじさんが凄くいい人だった。
「ワイナリーが閉まっちゃうから、ここから最寄りのワイナリーに行き先を変えていいかな?」と言うと受け取る料金が減るのに快くOKしてくれた。Uberだと乗車してからは行き先は追加は出来ても変更は出来なかったと思うのだが、Boltだと出来るのか。知らなかった。

Boltの目的地の設定を変更し、渋滞の道路を途中で降り、GoogleMapで慌てて検索した最寄りのワイナリーへ向かう。ドライバーに支払う料金も大幅に減ったが、嫌な顔ひとつされず観光客として歓迎してくれた。

Kaapzicht Wine Estate(ワイナリー)

ステレンボシュベルベルの中間地点に口コミのいいワイナリーがあった。あって良かった。
私ひとりだとベルベルをぶらぶらして戻るところだが、他の2人の貴重な旅の時間を無駄にしたくないからだ。

ワイナリーは閉館時間も近く、私たちの貸し切り状態。まあ普通午前中に来るだろうし。
おしゃれ過ぎるインテリアにTKさんは「僕、ワイナリー初めてです!!」と喜びまくっていた。落ち着いて知的な雰囲気のSCさんと対照的で笑ってしまった。

Kaapzichtワイナリー。もっと早くに着いていたらゆっくり説明を聞くとこだが、時間がないので早速試飲4種セットを頼む。95ランド。

ワイナリーだからだろうか。
透き通った味のワインは美味し過ぎてびっくりした。ジョージアでも各家庭で作ったワイナリーへ行ったが、こっちの方がエグみがない。しかもジョージアより安かった。

食事はチーズ盛り合わせしかないとのことでそれを頼んだ。76ランド。
自分が1年に食べる量以上のチーズが来た。
「ワイナリーに行ったって日本に帰ったら自慢できますかね♪」とTKさんはご機嫌だ。「別に自慢になんかならないと思う。」とSCさんは鋭く突っ込んでいる。二人共性格が良く、一緒にいて楽しかった。
結局、交通費を除くと1500円以下でワインとチーズが楽しめてしまった。

日が暮れてきた。ケープタウンから少し離れたらこんな景色なんて信じられない。アフリカの土地は自然豊かだなと思う。
ここからまたBoltを呼んでケープタウンに戻る。こんな所まで来るか心配だったがすぐにつかまった。

Eastern Food Bazaar

ケープタウンに着いたら夜だったので、腹ごしらえをする。様々な食事が並んでいて好きなものがあるカウンターで注文するタイプのお店。

ラム肉のカレーシチューみたいなものを頼んだら、とてもひとりで食べきれる量ではなく失敗した。食パン半斤をくり抜いてたっぷりラムカレーが入っている。95ランド。これで3人分だろう・・・他の2人も残していた。
店を出るとホームレスに「お腹がぺこぺこなんだ。頼む、少しでいいからお金をくれ。」としつこく追いかけられた。この時残した食事を思い出し、罪悪感でいっぱいになった。本当は残したものをホームレスの人にあげたかったのだが、同行の2人が嫌がるかもと思い出来なかった。

その後は昨日と同じタップビールが置いてあるバーへ行って3人で飲む。
この日は私のケープタウンの最終日だ。西アフリカ縦断の最後は、この旅仲間たちのお陰で楽しい日となった。


南アフリカ共和国14日目。

ケープタウン国際空港へ向かう

朝9時にホテルを出て空港に向かう。ケープタウンには空港行きのバスはない。
地元の人に聞くと、昔はあったが「儲からない。」とタクシー業界の猛反発にあい、バスは空港に停まらないようになったらしい。

しかしGoogleMapで見ると空港を数百メートル過ぎたところ迄はバスで行けそうなので、そこまで行ってからUberで空港に戻る。そんな行き方をする人は私しかいないのか、このバス停で降りたのは私だけだった。千円以上も節約出来たのに。

ケープタウン国際空港到着。大きくて綺麗な空港。ここから次のアフリカ大陸の地、モロッコへ行く。
直行便は高かったのでドーハ経由。航空券代は5万9千円。

久しぶりのラウンジ。ずっとアフリカの食事だったため、久々の洋食メニューはかなり美味しく感じた。

13時発のドーハ行きの飛行機に乗る。モロッコは同じアフリカ大陸なのに、安い航空券を取るために凄い遠回りだ。金額もイタリアやイギリス行きの方が安くて速いのがあったのだが、エジプト→東アフリカ縦断→・・とアフリカ大陸を続けて訪問しているため、この後もアフリカ大陸にあるモロッコに行きたかったのだ。

23時半、9時間かけてドーハ到着。長い、長すぎる。同じアフリカ大陸移動なのに、安いからってカタール経由は失敗したと思う。
ここから1時半の飛行機に乗り換えて、カサブランカに到着するのは7時間後の7時半。(時差1時間)

明日からはまたひとりでのモロッコ旅が始まる。

ケープタウンのライオンズヘッドと喜望峰へ。文句を言いたい人との再会(Day359-360)

南アフリカ共和国11日目
1R(南アフリカランド)≒8.5円

今朝は晴れたのでケープタウンを散歩する。

 The Company’s Garden – Rose Garden

ケープタウン国立美術館の前にあるローズガーデン。

今はバラは咲いていなかったけどリスがたくさんいた。美しい庭園と演奏されている陽気な音楽で癒される。

普通の市民図書館があったので入ってみる。ポートエリザベスであったみたいなステンドグラスはなかった。

スーパーのフードコートでランチ

昨日のインド料理はハーフサイズを頼んだのに全然食べきれなかった。
外食は私のお腹では食べきれないので、近くのスーパーで好きなものをパックに入れてグラム料金の所を見つけた。

美味しいのか、凄く混んでいる。

これで600円位。何種類も欲張っていれた。ブロッコリーを入れるより生ハムをいっぱい入れたらかなりお得だろう。

教会も散歩。前回来た時は閉まっていたが今日は中に入れた。中は一部カフェになっている。

City Sightseeing Downtown Tour Office

歩いているとヨハネスブルクで見た、赤い二階建てのバスが停まっているコーヒーショップがあった。

そのコーヒーショップの奥にがツアー会社になっていて、喜望峰ツアーやワイナリーツアーがあった。

525ランドで明日の喜望峰へのバスツアーを申し込んでおいた。この時南アフリカランドのレートが跳ね上がっていて8,300円となかなかの金額。予約はHPからした予約した方が直接予約するより安い。
本当は人数を募ってレンタカーで安く自分たちのペースで好きなように周りたかったが・・・南アフリカは日本と同じ右ハンドルなので、楽々運転出来るだろう。
しかしケープタウンで全く日本人など見掛けないし、1人ならレンタカーは高すぎるので諦めた。

午後から鉄道で自力で少し離れたところにあるステレンボシュのワイナリーへ行こうと思い鉄道駅へ来てみた。ツアーだと凄く高い。
鉄道はどこまで乗っても13ランドと破格だった。だが今からだと遅過ぎて到着しない気がして、後日に行くことにした。

運命の(?)再会

鉄道駅からホテルに戻る。ホテル近くの道で私の顔をじっと見ながらこっちに向かって歩いてくる東洋人がいる。知り合いか?と思って見ると・・・

「みきぷさんですか?」

・・・?!

なんと3ヶ月以上前にエジプトのカイロで同じ宿だったTKさんだった。

彼とは一瞬キッチンで会っただけなのでエジプトでは連絡先を交換していなかったが、ずっと会いたかった。それは私の物真似をしていたと、他の旅人から聞いていたからだ。
私はそこにいた若い男の子に「どうしてアフリカに来るのにドル持って来ていないんですか?!(は?あほですか?)」とツッコミまくっていたのだが、その物真似をしていたそうだ。
陸路でアフリカを南下するなら、ほとんどの国のビザが、国境では現金払いオンリーなのにどうするつもりか不思議でしょうがなく、そりゃ突っ込むだろう。

2、30代の若い子が私の物真似って・・・差し詰め「口うるさいおばさん」って感じだろう。
ここで会ったが百年目・・・( ̄ー ̄)仲良くなったタイミングで「私の物真似をされていたそうですね♪」と聞いてみてやる。どんな顔をするだろう笑

TKさんはカイロで会った時同様、ソフトで感じのいい人だった。さっきケープタウンに着いて、もう一人、一緒に旅をしている女性のSCさんと2人で私と同じホテルにチェックインするところだと言う。そして彼と話をしていると、リビングストンでもボツワナでも会った女性のWさんとも偶然会った。彼女もさっきケープタウンに着いたそう。

なんてことだ。ここで4人も日本人が揃ってしまった。皆を誘ってレンタカーを借りたら、楽しく安く行けただろう。しかしさっきツアーを申し込んでしまった。私はなぜいつもこんなタイミングが悪いんだろう。

Lion’s Head

彼らとは一度別れ、天気が良くて夜景が綺麗そうなので、ケープタウン到着直後に登ったテーブルマウンテンの横にあるライオンズヘッドに登ってみる。

バスで麓まで行き、GoogleMapを見ながらトレッキングコースを登る。ホームレスもいたが、地元の犬を連れた人たちもたくさんいたので、その人たちに紛れて登る。

美しいな・・・やはりケープタウンは。

途中で暗くなりそうだったので頂上までは登らず、途中で引き返して来た。夜景が見れたので満足。麓のバス停まで真っ暗闇の中歩いたが、他の人らはUberを呼んでいたので本当はこの辺りも治安が悪くて歩いてはいけないのかも知れない。

夜はリビングストンで会ったWさんと、ホテルのテラスで一緒に食事をした。
彼女にはボツワナでナミビア砂漠ロードトリップに誘ってもらっていたが、私は行かなかった。その後3人での旅がどうだったか聞いたら、同行の韓国人カップルが途中で喧嘩別れし、雰囲気最悪のまま旅の途中で全員解散になってしまったそうだ。

あの時もし私がナミビア砂漠行きを選んでいたら、そうなっていたのか・・・旅は人生に似てると前に記載したが、もう一つの選択肢の結果を垣間見れた。


喜望峰ツアーに行く

次の日。
朝の9時半に喜望峰ツアーのチケットを購入したツアー会社の前に行く。
「一緒に行きませんか」と誘ったら、TKさんも彼の同行者のSCさんも乗ってきて一緒に行くことになった。

赤いツアーバス。ウォーターフロントがスタート地点だったらしく、空いてる席がほとんどなくて選びようもなかったが、このツアーは進行方向右側が行きも帰りも絶景だった。左側に座って失敗した。

往路はガイドが、エミューなどの動物を見つける度にバスを停めて教えてくれた。
12時に最初のスポットに到着。結構な距離だったのでレンタカーならしんどかったかも知れない。

New Cape Point Lighthouse

最初はライトハウス、灯台のある絶景スポットを登る。

年配の人用にケーブルカーもあったが、今回はちゃんと足で登ってみた。

テーブルマウンテンからとはまた違った景色。

ここで昼食。ここのレストランは高いと口コミで見ていたので、スーパーで購入した持ってきたピザパンを食す。

Cape of Good Hope

喜望峰へ行く。ここの入場料はツアー代に含まれていない。

バスで喜望峰まで行く人と、トレッキングコースで喜望峰へ行く人らに分かれた。45分のコースだと言うのでトレッキングコースにする。

参加者はバスツアーの半分位だろうか。途中ガイドがトカゲや亀を見つけては紹介してくれ、楽しいコースだった。風が強いが、岩肌の道を歩き絶景だらけ。トレッキングコースにして良かった。

45分後、崖を降りて来てCape of Good Hope、喜望峰に着いた!
ここはアフリカ大陸の最西南端だ。1ケ月以上掛けて縦断してきた西アフリカ縦断の最終地。ここを縦断の最終地としている旅人は多い。
最初に到着したエチオピアから、あんなこともこんなことも、キツイこともあったなぁと色々な想いが込み上げてくる。一緒にいたTKさんやSCさんを見ても同じように感じていたようだ。TKさんなんて4ヶ月もアフリカにいたのだからなおさらだろう。

ボウルダーズ・ビーチ

ツアーの最終地、保護区にいる野生のペンギンがいるボウルダーズ・ビーチへ行く。
ここも入場料が掛かるので3人とも節約して中には入らず、周囲の道を歩くことにした。

砂浜に群れているペンギンは見れなくても、周囲の道端に子育て中のペンギンが沢山いた。授乳中だったりしてかわいい。陸お地にいるのがお母さんペンギンで海にいるのがお父さんペンギンで魚を捕まえてきてくれているんだろうな。

帰りは乗った場所でなく、ウォーターフロントで全員降ろさされた。17時着。丸1日のツアーだった。
ここからホテルまでは20分位歩く。
ケープタウンのホームレスたちはアグレッシブで、1人で歩いているといつもホームレスに絡まれるのだが、男性も入れて3人だとそこまで絡まれなかった。やはりアフリカ旅はひとりじゃない方が楽だよな・・・と思う。

ケープタウンのバーで飲む

途中にあったハングリーライオン(ファーストフード)でお腹を膨らまし、3人でバーに飲みに行く。他の2人も大のお酒好きということで、意見が完全一致。

このバーは生ビールが置いていた。この量で500円弱だから日本で飲むよりだいぶ安い。
2人のこれまでの旅の話を聞いて話が盛り上がった。

2人はザンジバル島で出会ったらしいが、私の2日前に同じホテルに滞在していたらしい。2人ともザンジバルでは毎日大雨に降られ、洗濯物も乾かず・・・といった私と同じような経験をしていた。
私がモシに行かずに2日早くザンジバル島に行っていたら2人と合流して一緒にナミブ砂漠を周っていたかもしれない。ちょっとのタイミングで運命って変わるなぁと、この時もしみじみ思った。

TKさんの方から「エチオピアの宿では日本人男性だけで7人もいて、凄く楽しかったんですよね~」と話題を出してきた。
「そこで私の物真似してたらしいですね♪」と切り出したら少し、かなり?焦っていた笑
「いや、もうひとりの若い方です!あいつが真似してました!」と私が突っ込んでいた若い子の方のせいにする。皆で大笑いし、その子に3人で飲んでいる写真を送っておいた。彼もびっくりだろう。

旅は誰と出会うかで街の印象が変わる。ケープタウンの夜はとても楽しいものになった。

ケープタウン観光、テーブルマウンテンに登る。日曜日のケープタウンは危険だった(Day355-8)

南アフリカ共和国7日目
1R(南アフリカランド)≒8.5円

ケープタウン到着早々、街から見えるテーブルマウンテンへ登りに行くことにする。

テーブルマウンテンへ

宿から歩くと麓まで3kmなので、麓までは市バスで行く。GoogleMapで経路が出るのでどこから乗ったらいいかは分かるが、チケットが現金不可でICカードが要るみたい。

私はリビングストンで会ったSさんからICカードを売ってもらっていたので、それを使うことにする。購入するのもどこに売っているか不明だったしチャージ方法も調べるのが面倒。チャージしたり使用したりする際、表示されるするのが金額でなくポイントでいくらチャージしたらいいかも不明だったので助かった。Sさんはかなりチャージしてしまったらしく、残りはかなりの回数乗れるらしい。

の107、106番のバスで最寄りのバス停から乗る。前のドアにINとOUT時にカードをかざす機械があるが、クレカのマークもあったので、タッチ決済のクレカでも乗れるのかもしれない。

テーブルマウンテンの麓に到着。ここからはロープウェイの入口まで無料のシャトルバスが出ている。

チケット購入窓口が並ぶらしいので、あらかじめネットで往復のロープウェイのチケットを買っておいた。13時以降に入れるチケットだと安かったが午後からの天気が曇りだったので、午前チケットを購入した。予約はこのサイトから。

5分も乗らないのに420ランド(3,700円)もするので、行きか帰りかハイキングコースを自力で行くことも試案したのだが、かなり急で落ちて亡くなった人もいるようなコースらしい。やめておくことにする。

ロープウェイであっと言う間に山頂に到着。
ケープタウンの街や海が一望できて本当に美しい街だ。

ケープハイラックスなんて動物もいる。

反対側の景色。山頂部分は広く、奥の方にもずっと行けるので写真を撮ったり、海や鳥をいつまでも眺めながら1時間以上山頂で過ごした。

ケーブルカーの麓にもあったが、頂上にもtapビールが置いてあるレストランがあった。しかも1杯65ランド(550円)と高くない。

ブルームフォーテーンのバス乗り場で別れたBさんと丁度同じ時間に頂上にいることが分かり、一緒にビールを飲むことにした。
彼は3時間以上かかって「インディアンコース」という道を登って来たらしいが、「やめといて正解ですよ。」と言われた。かなりハードで、後半はボルダリングのような崖コースになっていて命の危険を感じたそうだ。(別のコースだと、距離は長いがもっとゆるやかで女性でも歩けるコースもあるようだ。)

午後からは曇ってきたので、午前券で来て良かった。HPには「午前券は13時まで」と書かれていたが、係員に聞くと閉館までいていいという。こんな景色を眺めながら飲む生ビールは最高、幸せな気分にひたった。

帰りはBさんも一緒にケーブルカーで降りて来た。ホテルまでもバスで帰りたかったが、Bさんは「行きも歩いたし全然歩けますよ。」と言うので、ケーブルカーを降りてから歩いた。途中の道は高級住宅街のようで家がどれもおしゃれでかわいい。下りなので苦も無く歩けた。

植物が沢山飾ってあるおしゃれカフェがあったので寄った。Bさんは3日後、別の国に行くので話すのは恐らくこれが最後。ヨハネスブルグやレソトをひとりで周っていたら淋しかっただろうし、一緒に周れて良かった。これまでの旅の話も楽しく、何よりも凄く頼りになり、助けられたなぁと思う。

南アフリカ国立美術館

次の日は近所のインド料理屋で焼きそばみたいなものを頼んで食べた。91ホステルは居心地はいいが、キッチンがないので朝食以外は外食かテイクアウトになってしまう。

この日は曇りだったので遠出はせず、街ブラしたり美術館へ行ったりした。

海辺の方へ歩いて行こうとしたが、道がよく分からず警備員に止められた。後日ちゃんとした道を通って行くことにする。

ボ・カープ地区

次の日は晴れたのでカラフルなボ・カープ地区という所へ歩いて行く。

1790 年代に建てられたアウワルモスク。

元々はムスリムや東南アジアの移民が住んでいて、労働者への差別や迫害など、暗い歴史を持つ地域らしいが、白い壁の家しか建てない白人への反発でこのようなカラフルな色になったらしい。ここでも人種差別の歴史の重みを感じる。

ハウト・ベイ・ビーチ

レソトでネットが繋がらなかったのでケープタウンについて下調べをしていない。バスカードをくれたSさんにお勧めの観光スポットを聞いてみたら、ビーチを教えてくれたので行ってみることにした。

バスで40分位で到着。テーブルマウンテンの裏側に来た。とても雰囲気がいい。

泳ぐ程の透き通った水ではなかったし、風が寒い。ここでじゃあすることと言えば・・・

海が見下ろせるレストランで生牡蠣とワインを頂くことにする。

海老の巻き寿司があったので思わず頼む。ちゃんとした酢飯で美味しい。

全部で2800円位。日本だとこういったレストランじゃ席料とか取るしもっとかかる気がするな。
たまには贅沢してこんなゆったりした時間を過ごすのもいい。

レストランから日が暮れるまでビーチを眺め、バスでホテルに戻った。

V&A ウォーターフロント

次の日、Bさんが旅立つというのでホテルの前で見送った。旅はいつでも誰かと別れが来てしまう。こんな別れも慣れてしまい何も思わなくなってきた。またお互いいい旅が出来ることを祈り、お礼を言って別れる。

2日前に行けなかったV&A ウォーターフロント地区へ行ってみる。

ホテルの前からバスで行こうとしたのだが、何故かいつもと街の雰囲気が違う。あまり人が歩いていないし、お店が結構閉まっている。日曜日だからだと気付いた。
いつもは他にも通行人がいるのでターゲットにされなかったが、この日は私しかバス停付近にいないのでホームレスの子供たちが寄ってきて「お金が食べ物をくれ」と言って来た。
近くにいたポリスが気付いて「このご飯をあげるから向こうへお行き。」と追い払ってくれた。警備員は何mか置きに立ってくれている。

今回はちゃんとバスと徒歩でV&A ウォーターフロント地区に到着。

海辺にあるおしゃれなアウトレットモールといった雰囲気。お土産を買わない私には縁がなさそうだ。
おしゃれなアクセサリーなども売っていたが、身に付けてスリとかに狙われてもなぁ・・・と躊躇する。

結構広いのでモール全体を見て回ったら夕方になってしまった。

バスに乗ってホテルの近くまで行くが、徒歩10分位手前のバス停までしか行かなかった。

日曜日の夜のケープタウンは危険

バス停を降りてからホテルに向かって歩く。10分位の距離だし、こんな誰もいない所でUberを待つのも怖い。しかし歩いても、歩いているのがほぼ私だけなので、ホームレスの人と通路で二人きりになるという場面が多過ぎた。あまりにも怖いし危険。

いつもは賑やかな通りも無人。いつも寄る酒屋に寄ってみたが閉まっていた。
これまで昼間歩いている分には、観光客がいっぱいだったので危険を感じたことがなかったのだが、この時ばかりはゾッとする位怖かった。

ケープタウンのホームレスの人らは他の街の座っているだけのホームレスらと違う。アグレッシブなのだ。向こうから近寄ってきて「お金をくれないか」「食べ物をくれないか」と声を掛けてきて、ずっとついてくる。ドラッグやってるのかなぁといった雰囲気の人もいて、ロサンゼルスのホームレスたちに近い雰囲気だ。

あと人数も多いので、ひっきりなしにこの日は追いかけられた。
明らかに観光客の私めがけて追いかけて来るので、見兼ねた警備していたポリスが一緒に歩いてホテルまで送ってくれた。

ずっと心臓がバクバクしていた。酒屋が閉まっていたので、すぐ隣のバーで1杯だけ飲んだ。
アフリカに入って1ケ月以上。だんだん治安の悪さに慣れて感覚がマヒしてしまっているのかもしれない。一度気分をリセットして気を引き締めないと。

それにしても、エチオピアで同じ宿だった人に「ケープタウンまで行けば日本人に会うよ。」と言われたが、ここでもピースボードのツアーの人らしか見掛けない。喜望岬に行くのに人を集めてレンタカーを借りたかったのだが・・・4日後にモロッコまで行く航空券を予約したので、もう明日にはひとりで喜望岬へ行った方がいいだろう。
同じドミの人らはカプセルタイプの部屋を予約しているだけあって、カーテンを閉め切っていて交流が全くない。4日後までずっとひとりかな。そんなことを考えながらこの日も寝た。

ポートエリザベス、海辺はいつも悪天候。夜行バスでケープタウンへ移動(Day354)

南アフリカ共和国6日目
1R(南アフリカランド)≒8.5円

ポートエリザベスの海へ

宿のプール。起きたらどんより曇り・・・昨日はあんなに晴天だったのに!

宿からすぐ近くが海岸だったので行ってみたが、のんびりする気になれない天気。
トルコのアンタルヤもエジプトのアレクサンドリアも天気が悪かった。私は港の町とは縁がないようだ。

まあ、昨日飲まずに観光したら良かったんだろうけど。体力的に限界だったな。思えばザンビアのリビングストーンで宿が満室で出た日から、ずっと毎日移動している気がする。ケープタウン辺りで少しでのんびりした方がいい気がする。

This Is Eat(レストラン)

Boltタクシーを呼んでシーフードレストランまで連れてきてもらったが、お釣りを誤魔化すわ、ずっと私が待っている間に他のタクシーと話していたことに文句を言ってくる最悪の運転手だった。
タクシーを待っている間に日本人が乗った大型バンが停まり、中に老夫婦の方がいて「一緒にタクシー乗りますか?」と声を掛けてくれたのでその方たちと喋っていたのだ。街まで4ユーロだと言うので断った。Boltは27ランド(220円)。しかし上記のようにドライバーの民度が低い。

イカのフライとコーラで91ランド(760円)。美味しかった。

昨日バスを降りたところが町の中心で観光地でもあるようなので歩いて行ってみる。
歩いていると途中で目の前で地元の人が乗る車が停まり、「ここから向こうはホームレスだらけでスリ、ひったくりで危ないぞ。歩くな。」と言われた。歩くなって言われてもどう観光しろというのだ。

ドンキン・リザーブ, ピラミッド AND ライトハウス

とりあえずホームレスには気を付けながら、Googleマップで観光地マークがある所に行ってみた。
教会は閉まっていて入れない。郵便局も閉鎖されている。

ポートエリザベスを設立したラフェイン・ドンキン卿が亡き妻への追悼の意を込めて建てた石のピラミッドらしい。

すごい年配の観光客が何十人もいたので中国人かと思ったが、声を聞くと日本人。
どうやらピースボードが今日ここに停泊しているらしい。20代の女の子が2人だけいてなんかちょっとかわいそうだった。ピースボードの平均年齢は70歳位?テンション合わないだろうな。

建物は綺麗なんだけど人が全く歩いてなくて治安が怖い。まるでゴーストタウンのようだ。

コロナ以降観光客がいないのだろうか?なぜ車を半分に切る。

地元の図書館

歩いていると建物の入り口にいた警備員が「見学していかないか?」と声をかけてくれた。
観光地でもなんでもない普通の地元の人の図書館。本は古そうなものばかりで客はいなかった。

ステンドグラスが美しい。ここは来て良かった。人がいないのがいい。アフリカ人は本はあまり読まないのだろうか。

帰りは節約で宿まで30分歩いて戻った。確かにホームレスをよく見るので治安は悪いんだろう。一般の人を見つけてその人らの後をついて歩く。

ポートエリザベスから深夜バスでケープタウンへ

ポートエリザベス、少し期待していたのだが閑散としていたのでもう今夜のバスでケープタウンに向かうことにした。
ネットからIntercape社のバスを予約。深夜バスで移動したほうが宿代が浮くので夜発にしたが、夜発のバスは昨日降りたバス停でなく、少し離れたこの場所から出発。

宿をチェックアウトしUberで来る。

19時半出発のバスだが、1時間も前に着いたので、荷物を待合室のベンチにチェーンロックし隣のスーパーを覗くことにする。

寿司が売っているが高い。夜ご飯は今夜もコーラとポテチだけにする。

今夜のバスは時間通りに来た。あまり朝早くにケープタウンに着きたくないので、今回はもう少し遅く来てもいいんだけど。本来はこんな風にちゃんと時間通りに来るのだろう。

ケープタウン到着

朝の6時50分、ケープタウンに着いた。バスにはトイレもついているし快適だった。

暗い中南アフリカを歩くのは危険だと判断し、明るくなるまで待合室で待つ。
これは賢明な判断だった。後日ケープタウンで出会った日本人はこの近辺でホームレス数人に襲われiPhoenをすられてしまったらしい。他にもホームレスらに囲まれたという話を他の人からも聞いたので、このバスターミナルの近くではスリが常習化しているようだ。

7時20分。30分もするともう明るくなって外に人がたくさん歩いているのが見えたので、外に出た。
ここがアフリカなのかと思えるぐらい建物が綺麗だ。ヨハネスブルグはギャングに荒らされた後の廃墟ばかりだったのに。

ビルと山が混在していて美しい街並みに見え気に入った。この時はまだケープタウンの治安の悪さにも気付いていなかった。

91 Loop Boutique Hostel

予約していたホテルへ向かう。ケープタウンに宿泊するバックパッカーはほぼここ一択だろう。料金は1900円と最安値に近いのに、6種類から選べる無料の朝食付き。

カプセル形式で、ベッドの中も横にいっぱい荷物が置けるほど広くコンセント・電気、電子ロッカー、完備で居心地が最高だった。

15時からしかチェックインできないと言うので荷物を預け、ホテル併設のレストランでサンドイッチを頼んだ。フリーで付いてくる朝食の残りなのかパンケーキをサービスしてくれる。

ケープタウン、アフリカとは思えない都会だが、ビル、山、海辺にあるような木々が混在していて気に入った。

天気予報を見ると明日は曇り。なので今日、今からビルの隙間から見えたケーブルマウンテンに登ることにす。今日はまだ体力がありそうだ。

レソトのセモンコンから一気に南アフリカのポートエリザベスに移動、24時間寝れない地獄(Day352-3)

レソト王国4日目
1M(レソトマレ)≒8.5円

レソトのセモンコンから首都マセルへ移動

朝6時のバスに乗るべく5時過ぎに宿をチェックアウト。Bさんは私のスーツケースをドミのある高台から運んで降ろしてくれたし、慣れた手つきでレンタルした寝袋も片付けてくれた。

セモンコンのバス停までこの道をスーツケースを引き摺って行く。昨晩レセプションに送迎サービスがないか聞いてみたが「また探しておくよー」と流された。

6時10分前に到着したらほぼ満席だった。危ない。
なんとか乗り込め、また爆音の中首都マセルへ向かう。行きと同じ130マレ+荷物代10マレ。荷物は膝の上に乗せられたのに荷物代を取られる。

3時間半で3回目のマセル。

レソトで南アフリカランドを手に入れる方法

私もBさんもここで手持ちのお金が尽きたので、周囲の人に南アフリカランドを下ろせるATMないか聞いてみた。
ATMでレソトのマレを下ろして銀行の窓口に持って行くと、同じレートで南アフリカランドに両替してくれると言う。銀行は並んでいたが特別に外国人用窓口に通してもらう。

レソトと南アフリカの国境

無事南アフリカランドを手に入れ、マセルの町から国境まで乗り合いタクシーで5分移動。

11時に国境到着。目の前がイミグレだ。

屋台で豚肉ステーキを買って腹ごしらえ。今日はこれが初めての食事だ。レソトの移動は結構キツイ。

ネットに情報が全然ないので、国境を越えた先にバスやタクシーがあるのか不明。タクシーに声を掛けられたので、ブルームフォンティーンまで行けないか聞いてみたら行けると言う。
料金は200マレと言われたが、150に値切った。人が集まったら出発すると言っていたが、あと一人来ただけで出発してくれた。
こんな豪華な車でそんな安い金額で1.5時間先の町まで行ってもらっていいんだろうか。

ブルームフォンティーンのバス停

14時過ぎ、ブルームフォンテーンの長距離用のバスターミナルで降ろしてもらった。
ここはINTERCAPE社グレイハウンド社Eldo Coaches社と言う3つのバス会社があった。ここでBさんはケープタウン、私はブルームフォンテーンへ行くので別々にバスのチケットを買う。

最初5列シートの代わりに1番安いというEldo Coaches社に金額と時間を聞いたが、窓口のお姉さんがクソ態度悪かったので却下。なんじゃあの態度。Googleの口コミを見ても評価☆1だった。
グレイハウンド社に聞くと420ランドで22時出発という。あと10時間待ち・・・
1番評判がいいINTERCAPE社に聞くと430ランドで23時発と言うが、確かボツワナから入国する時にINTERCAPE社のHPから予約したよなーと思い、HPから見てみると19時半発の400ランドのチケットがあった。なんで窓口で案内してくれないんだろう。

BさんはINTERCAPE社で即ケープタウン行き22時発のチケットを購入していたが、ネットには18時半のバスがもっと安い金額であった。伝えるか迷ったが伝えておいた。

ブルームフォンテーン観光

出発までまだまだあるのでブルームフォンテーンを観光する。Bさんはずっと友人と電話しているので彼の荷物と私の荷物をセキュリティチェーンでくくりつけ、ひとり街を散策した。

南アフリカは首都が3つあるらしく、ブルームフォンテーンもそのうちのひとつだ。司法を司る最高裁判所があるらしい。だからと言って治安が良さそうにも見えない。ゴミゴミしていて特に観光もないのでここには宿泊せず、すぐにバスで次のバスに向かおうとしているのだが・・・昨晩寒すぎて2時間しか寝れなかったので眠い。眠すぎる。

15分位歩いた所にあるショッピングモールに来てみた。隣のバラ園も閉まっていて、ここをぶらついてドーナツをほお張る位しかすることがなかった。

地獄のバス待ち

16時半に駅に戻りBさんと隣のファーストフードで食事。19時半のバスに乗るべく19時にチェックイン(荷物の重さを測られる)してバスが来るのを待つのだが全然来ない・・・
窓口の人に聞くと、こっちに向かう途中でバスが故障し、乗り換えをしているところであと2時間で着くと言う。

ここからが地獄の始まり・・・

2時間待ってもバスは来なかった。21時半になりBさんが「では、僕行きますね♪」と意気揚々に去っていった。うらめしい・・・いや、羨ましい。私の方が早くバスに乗って寝れると思ったのに。
私と同じバスの他の乗客たちも、見渡すと待ちくたびれてグロッキー状態。

寝ようにも待合室は混雑していて、しかも寒い。他の方面行きや他社のバスもひっきりなしに到着するので、いつ自分のバスが到着するのかずっとアナウンスを聞いていないといけないので寝れない。2時間しか寝ていない中、朝6時から何台も車を乗り換えて22時にこの状態。

結局バスが来たのは翌日0時10分だった。24時間以上寝ていないことになる。これはエチオピアのバスより体力的にキツかった。いやマジで。乗り込んですぐ爆睡。


南アフリカ共和国5日目
1R(南アフリカランド)≒8.5円

ポートエリザベス到着

起きるともう朝でポートエリザベスに近かった。1度も起きなかった。よほど疲れていたのだろう。

到着してすぐIntercape社の窓口で明日のバスチケットがないか聞いてみたが、600ランドと凄く高いしここじゃない駅から出るらしい。後でネットでもっと安い時間帯のバスを探すことにする。

いい天気。元イギリス植民地だったという雰囲気も出ている。

南アフリカでまだSIMカードを買っていなかったので買うことにした。MTN社で5Gで103ランド。
途中ホームレスの人が入ってきてお店の人らが追い出していた。外にもたくさんいる。この町はあまり治安が良くないようだ。

Uberで予約したホテルに行ってみたが、行ってみるとマンションの一室で、オーナーに電話して入口のセキュリティを開けてもらって中に入り、部屋の鍵をもらうタイプだった。ジョージアのバトゥミでもこのパターンがあったけど、あの時も何度オーナーに電話しても繋がらず1時間待たされた。
今回も電話しても出ないし、メールも返信がないのでここに泊まるのはやめることにした。キャンセル料がかかってでも、すぐに寝たい、休みたい。
GoogleMapで歩いていけそうなホステルがあったので、歩いて行ってみた。

Lungile Backpackers(ホテル)

歩いて到着したホステルは、予約していないがオーナーが快く迎えてくれた。

女性専用ドミトリー貸し切り。凄く綺麗だ。247ランド。宿代を300ランド支払うとお釣りが今ないので、ビールか何か頼めと言う。そんな昼間からビールなんて・・・と思ったが、ここまで歩いて暑かったし、あまりにも美味しそうなので1本頼んだ。
これが失敗で、午後から観光しようと思っていたのに疲れているので即行寝てしまった。

起きたら夕方。まあまた明日観光したらいいか・・・本当に昨日は疲れたもの。30歳の男性と同じペースで行動するのはやはり無理がある。(後日Bさんに聞いたら彼も体力限界でこの日は何も出来なかったらしい。)
またビールを頼みパスタを自炊してホテルでゆっくりする。他の客は別室で4人位ヨーロピアンがいた。

明日は曇りでこの日を逃してしまったことを後悔するとも知らず、眠りについた。

レソトのセモンコンも絶景、マレツニャーネ滝を見に行く。アフリカで初めてのキャンプ泊(Day351)

レソト王国4日目
1M(レソトマレ)≒8.5円

セモンコンロッジ

セモンコンも夜に到着で周囲の様子が分からなかったが・・・
ここもさらに絶景!

宿のレセプションは遥か下界。この階段を昨夜は登ってきたのか・・本当にしんどかった。

ドミトリーやキッチンの建物の外観もかわいい。
テント泊したBさんは昨夜は寒すぎて朝の4時以降はキッチンの建物に避難し、コーヒーを飲んでやり過ごしたそう。

ドミトリー300マレ。キャンプサイトは180マレ。ドミに専用のバス・トイレも付いている。キッチンは別棟にあるし、下界のレセプションの横にレストランがあり、そこではWi-Fiも繋がる。

明日はまた南アフリカに戻るので、昨日到着したバス停まで15分程歩いてバスの時間を聞きに行く。明日もこの道をスーツケースで歩くのはキツイな。

ここが村の中心地でお店がいっぱい並んでいる。お店と言ってもトタンで作った二畳ぐらいのスペースなのだが。中はちゃんと商店やバーになっていて感心する。
バスの時間は聞いたら朝の6時が始発だった。ATMもあったが、もしここでカードをが飲み込まれてしまったら詰むのでお金は下ろさないことにする。海外では銀行併設のATMで下ろすようにしている。
ここのスーパーでまた夜ご飯を調達。

マレツニャーネ滝へ

11時半。
宿の裏の道から滝へ行けると聞いたので、宿に戻って早速行ってみる。
マレツニャーネ滝はアフリカ最大の高低差があるらしい。

歩き出すと子供たち5人がまたついてくる。本人たちは親切に道案内してくれているようだ。全員女の子でバケツを持っているので聞くと上の方まで毎日水を汲みに行っていると言う。こんな所だから家に水道が通っていないのかも知れない。大変だなぁ・・・

子供たちとじゃれながら30分以上歩いていると、右の建物で男性に呼び止められた。130を160と手書きで書き直した紙を見せられ、外国人はここから入場料がいるという。結構高い。最初詐欺かと思ったが、カードが使えたので正式な政府の建物なんだろう。

道がないので滝の方向が分からない。ここでもまた散歩に来た現地の男性が「案内してやる」と言って前を歩き出す。
ずっと案内してくれたさっきの子供たちも、この男性も、入場料徴収の人も・・・どうもアフリカに入ってから最後にお金を要求されるんじゃないか?この係員は本物か?と疑ってかかってしまう自分が嫌になる。でも事実、エジプト以降ほとんど要求されるのでどうしようもない。
結局、レソトではヒッチハイク以外でお金は要求されなかった。ここだけアフリカではないのかも知れない。

13時。やっと滝が見えた!ここまでも結構歩いたな。アフリカ一の高低差の滝で細く風になびいている。
案内してくれた男性と共に3人でずっと眺めていた。

男性が「下を見て見ろ」と言うので見たら滝の麓に人が見える。下まで降りて行ったら滝の水が浴びれると言う。Bさんが行こうと言う。

男性が教えてくれたルート通りに滝の麓まで降りようとするが、道なき道のこういった崖を降りていく。しかも土が乾燥してパラパラしているので、すぐにズルズル滑り落ちてしまいとても危険だ。
途中まで周囲の草を掴んだり、尻もちをつきながら降りて行ったが、私は途中でギブアップ。Bさんにはひとりで降りて行ってもらった。

14時。途中で座ってBさんを待っていたら下まで降りるのは諦めたらしく戻ってきた。このまま降りても戻る前に日が暮れると思ったそうだ。私たちより先に降りて行ったガイド付きのイギリス人カップル2名は凄い速さで戻って来ていた。ガイドの方がヘトヘトでだいぶ後ろを歩いていた。彼らはポニートレッキングもしていたし体力もお金もあって羨ましい。

来た道をまた戻る。ガイドがいないとまた帰り道が分からなくなってしまった。

アフリカで初めてのテント泊

宿に戻り延泊したいと申し出たのだが、今日はドミトリーが高校生のプロジェクトで全部埋まっていて、1番安い部屋で600マレ(5000円)しか空いていないと言う。
Bさんが「だったら僕のテント2人用なので一緒に使いますか。」と言ってくれたので、寝袋だけレンタルして泊めさせてもらうことにした。

西アフリカ縦断旅はボツワナ以降、宿代が高騰するのでテントと寝袋を購入してキャンプサイトするのがバックパッカーと聞いていた。重いテントと寝袋を持ち運びするのが嫌で私はキャンプサイト泊はしなかったが、それが今日体験出来ることになり、わくわくした。

キャンプサイトからキッチンやシャワーのある建物に行こうとするとこいつらの縄張りを通らないといけないのだが、威嚇されまくって全然通れない。

自炊した夕食を食べた後、わくわくしてテントに潜る。しかし憧れのテント泊はそんな甘いものではなかった。
昨日Bさんが言っていたように標高が高いこのセモンコンで外との仕切りがペラペラのビニール1枚・・・レンタルした寝袋も180マレもしたのにペラペラだった。
2人も芋虫のように寝袋のチャックを上まで上げて、取り敢えずごつごつした床に寝転がる。だが、本当に寒い。昼はあんなに暑かったのに夜はテントにも外に置いた荷物にも霜が張ってくる。
彼が「昨日は本当に寒かったけど2人いたら全然室温が違う。」と言うので、テント内の二酸化炭素が増えるとまだ温度はマシなのだろう。昨日はどれだけ寒かったんだ。

10時に熱いシャワーを浴びてテントに入った時はまだ寝れたが、一度トイレに目が覚めて、外に出ようとテントのチャックを開けるとそこから一気に冷気が入ってくる。そこからが寒すぎて全く寝れなかった。結局朝4時にBさんがトイレに起きてテントのチャックを開けた以降、またテント内の温度が下がったので耐えきれなくなり、私だけキッチンに避難してお湯を沸かし、バケツにお湯を溜めて足を付けコーヒーを飲んで朝の5時まで過ごした。

憧れのテント泊は2時間しか寝れなかったし、寒くて途中で離脱した結果になったけど、それでも1度体験してみたかったのでそれが叶った。バケットリストがどんどん達成していく気分でやはり旅は楽しい。

5時にBさんも6時のバスに乗るためにキッチンにやって来た。
今から南アフリカのブルームフォンティーンまで移動する。


天空の国レソトの絶景マレアレア、次の日はセモンコンへ移動(Day349-350)

レソト王国2目
1M(レソトマレ)≒8.5円

マレアレアロッジからの景色

昨夜は真っ暗な中到着したので、マレアレアロッジがどんな所か分からなかったが・・・
起きて見てみたらこんな絶景!

来て良かった・・・ヨハネスブルグから1日で来るのはめちゃくちゃ大変だったけど・・・

宿泊していたのはこの長屋タイプの1番安い部屋。宿泊者は他の建物に欧米人数名のガラガラ状態。

昨夜はレセプションが閉まっていたので改めてチェックインする。Wi-Fiは購入者のみレストランで繋がる。次の行き先も調べないといけないので50マレ(420円)と高かったが購入した。
ロッジには馬に乗ったり、ガイドの案内で滝に行ったりなど様々なアクティビティがあったが、節約してBさんと自力で散策に行くことにした。

マレアレアロッジを出て右側を散策

右が西なのか東なのか分からない。方向音痴なので察し(略)

広いロッジの敷地を出てすぐレストランやマーケットとGoogleMapに表示があったが、これらの建物のようだ。想像と全然違う。

周辺を歩くと絶景だらけ。人が少ないし、観光客は私たちだけなので地元の人たちがすぐに話し掛けてくる。子供たちも無邪気についてくる。

「花を植えているから、見に来て。」と自宅の庭に案内されたりもした。

何の構えもなくリラックスしてぶらぶら歩ける村。エチオピア以降、歩けばずっと誰か黒人がついてくるし、スリにも気を付けていたし、頭をからっぽにして歩くのは1ケ月以上ぶりだ。こういう村に滞在する旅っていいよな・・・

山の麓まで行きたかったのだが、途中から地元民の土地だったらしく、牧羊犬に威嚇されまくって通れなかった。ちゃんとガイドを雇わないと山や滝まで行ける道は分からないようだ。

ロッジでカクテルを飲んで休憩

宿に戻り、入口近くにある商店で今晩の自炊用の野菜と、私はお酒を購入した。お酒を渡してくれる子供が笑いまくっていたのでボラれていたと思うが。

宿にも二匹の上品なワンコがいて、無言で「遊んでくれ」と足元にボールや棒を持ってきて絡んでくるのがまたかわいい。絶景を眺めながらカクテルを飲み干し至福の時を過ごした。

マレアレアロッジから出て左を散策

夕方。また昼に行ったのと反対方向へBさんと出掛けた。

地元の子供たちが運動場で球技をしている。バスケに見えるがドリブル禁止のルールらしい。女の子たちが私に腕を絡めてきて人懐っこくてかわいい。

更に進むともっと小さな子供たちが、観光客が珍しいのかずっとついて来た。スマホの動画や写真を撮りたいらしく、貸すと夢中でその辺にいる牛や自分たちを撮っている。

そのうち子供たちの自宅に着いて、その真横を羊飼いや牛飼いたちが通るのを眺めながら子供たちと遊んだ。

Bさんは夢中で子供たちとボールをパス遊びしながら遊んでいる。私は女の子と自撮りごっこをして遊んだ。ここから眺める夕日も絶景だった。

こんな笑顔みせられたら幸せになっちゃうよね・・・

帰り道は外灯がない真っ暗な中を宿まで歩いて帰った。治安は大丈夫そうだが動物に襲われるのが怖いといった感じの帰り道。

私がシャワーを浴びている間にBさんがポトフを作っていてくれた。性格もいいし、いい旦那さんになるんだろうな。私は厚かましくポトフが出来上がる前にピーマンでつまみを作りビールを飲んだ。

絶景&トレッキング後のシャワー&ビール・・・この日は最高にいい1日だった。


レソト王国3日目。

マレアレアからセモンコンへ移動

次の日。

マレアレアロッジの朝。

今日はレソトのマレアレアからセモンコンへ移動する。マレアレアは私が行きたいと提案した場所だが、彼は滝を見たいからセモンコンに行きたいと言う。マレアレアから直接行けたらいいが、一度一昨日通った首都のマセルまで戻らないと行けないようだ。

レセプションが閉まるのが早いので、昨夜は宿の人にセモンコンまでの行き方を聞けなかった。今朝、チェックアウトをしようと8時半にレセプションに行き聞いたら「8時にマセル行きのバス停までの送迎バスがあったのに。」と言われてしまった。今からならタクシーじゃないと、ここから8㎞離れたバス停までは行けないらしい。

宿にタクシーを呼んでもらった。30分後位に来たタクシーは200ランド(1,600円)と言ってきた。8kmで1600円・・・物価からしても高過ぎる。値下げ交渉をしたが、全く下がらなかったので「歩いて行く。」と告げたがそれでも下がらなかった。

マレアレアロッジから最寄りのバス停まで歩く

Bさんは「8km位なら歩けます。」とテントや寝袋などがぎっしり入った20kg位はありそうなリュックを背負ってスタスタ歩き出す。(徒歩2時間)
途中石が突き出したごつごつの砂の道。これが登りでずっと続いている。私はミニスーツケースなので普通に引き摺れば車輪が壊れてしまうかも知れない。
石がある度にスーツケースを持ち上げるので全然進まず。彼は「先に行ってますね。」と先へ進み出し、あっと言う間に見えなくなった。

有料ヒッチハイク成功

私が8㎞も歩ける訳がないので、『車が通ったら絶対にヒッチハイクをしてやろう。』それしか頭になかった。だが、日曜日のせいなのか全く車が通らない。
歩いていると羊や牛飼いの人らがよく「どこ行くんだ?」と声を掛けてくれるが「バス停」と言うと「ふーん。」って雰囲気になるだけ。羊飼いが車を出してくれる訳ないか・・・

ロッジから2km以上歩いた所位でやっと同じ方向へ進む車が1台通りかかった。これを逃してなるものかと停まってくれアピールをしたら停まってくれた。現地のご夫婦のようでほぼ英語が通じなかったが「マセルに行くバスステーションまで。」を繰り返すと乗せてくれた。やった!これでもう歩かなくてすむ。

乗り込んでしばらくすると体格のいい黒人の奥さんの方がジェスチャーで「お金、お金」と仕草をしてきた。いくらか聞いたのだが「あなたの言い値」と言われ相場が分からない。するとたばこを吸って休憩しているBさんが見えたので停めてもらった。私よりかなり先に行っていたようだ。

Bさんも乗せてもらい、「お金くれって言ってるけど金額を言わないんだよね。」と私が言うと、サラっと100マレ渡していた。女性はご満悦だったのできっと十分な金額だったのだろう。

マレアレアのバス停

ご夫婦は一昨日マセルから来た時に降ろされたバス停で降ろしてくれた。来た道を引き返して行ったので私たちのためにわざわざ送ってくれたのだろう。

10時50分。この何もないバス停でいつ来るか分からないバスをひたすら待つ。歩道に座っているとちょくちょく牛がやって来てどかなくてはいけなかった。
途中黒人の女性が通りがかり、「あー喉が渇いた。」と言いながら、おもむろに彼が飲んでいるエネルギードリンクを指差してくれと言う。本当、外国人って平気で日本人が絶対頼まないようなことを頼む。彼は断っていた。

ここでも1時間半待って、やっとマセル方向行きのミニバスが通りかかった。この調子だと今日もセモンコンに着くのは夜だろう・・・料金は行きと同じ70マレ

数時間かけてまた爆音のバスに乗りマセルへ戻る。SIMがなく暇なので、彼と国名しりとりなどして時間を潰した。一昨日は夜に通った道で分からなかったがこの道もずっと絶景だ。さすがアフリカのスイス。
マセルの町の近くに来ると彼がチケット回収の人にセモンコン行きのバス停の場所を既に聞いてくれていて、降りて近くの別のバス停へ向かう。

再びマセルのバスターミナル

15時。ここでも人が集まるまで1時間半待ち、16時半にセモンコン行きのミニバス出発。
料金は130マレ+荷物代10マレ。マレアレア行きの倍する。

食事は売り子が中華を売っていたので購入したが激辛ソースをかけられたので食べれなった。

爆音をかけられまた進む。

あとちょっとでセモンコンの町・・・という所でタイヤの中にビニールが挟まって動きが悪いとのことで停車して修理していた。この車だけ他の車にどんどん抜かされていたもんな。タイヤを外して修理出来るところが凄い。外に出るとかなりの寒さだ。標高がかなり高いんだろう。寒さに震えながらまた満天の星を満喫した。

次の日の写真

セモンコンの町(という程のものではないが)に着いたのは21時半。そこから目指すセモンコンロッジまではまたも石が突出した道で2km位はありそうだ。到着して直ぐ男性たちに囲まれ、スーツケースを頭に乗せて運んでくれようとしたのだが、残りの現金がほとんどないので断って自分で運んだ。南アフリカを出る時にもっと下ろしておくべきだった。この村にATMがあるのかあやしい。

かなり苦労しながらスマホのライトを頼りに夜道をセモンコンロッジを目指して歩く。ずっと下りだったのでまだマシだった。

セモンコンロッジ

かなり長い距離を歩いたと思ったら目的のロッジに到着。SIMを持っていないので予約していないが、ドミが貸し切りで空いていた。300マレ。彼はまた安いキャンプ泊(180マレ)にするというので、ドミを貸し切りで使わせてもらった。
レセプションからドミまではかなりの階段を登るが宿の人が荷物を運んでくれた。

Bさんがまた夜ご飯を食べると言うのでインスタントラーメンにバターとニンニクを入れて食べた。

石の壁で出来たドミトリー。夜はかなり冷え込んで毛布1枚じゃ全然足りなかったが、ダウンジャケットを着て震えながら寝た。この日も移動だけの1日だった。

ヨハネスブルグからレソトへ移動、真夜中到着のマレアレア(Day348)

南アフリカ共和国4日目
1R(南アフリカランド)、1M(レソトマレ)≒8.5円

今日は南アフリカ共和国のヨハネスブルグからレソトへ移動する。

レソト王国とは

レソトは四方を南アフリカに囲まれた内陸国。全土が標高は1400m以上にも達し、「天空の王国」や「アフリカのスイス」などと呼ばれている。
「アフリカにある数少ない立憲君主制国家がレソト王国エスワティニ王国だよ。」とエチオピアの宿で旅人から聞き、これらの国に行ってみたくなった。王様の言うことは絶対なんだとか。

ヨハネスブルグから直接レソトのマセルへ

ヨハネスブルグからからレソトへ行くのは、ネットにある情報では大型バスでブルームフォンティーンまで行き、そこでミニバスに乗り換えるというものばかり。
しかしブルームフォンティーンまで行かなくても、ヨハネスブルグから地元の人らが乗る乗り合いバスで直接レソトに行けるのではと考え、バスを探すところから始める。

宿をチェックアウトし、Uberの目的地をGoogleMapで出てきたミニバス乗り場に設定して呼ぶ。
しかし目的地よりだいぶ手前の、ヨハネスブルグ到着時のあの危険なPark Stationの前で降ろされた。
運転手が「レソト行きの乗り場はこのバス停の向こうだ。ここからは車では行けないから歩いて行け。」と言う。

Uberを降りると早速男2人が寄って来て「どこへ行くんだ?」と聞きながら私の荷物を運ぼうとする。断って自分で運びながらバスターミナルの駐車場を横切って奥のミニバス乗り場まで行く。男2人はついて来て少し会話しただけなのに最後に「チップ!」と叫んだ。こんなのは無視。

ミニバス乗り場に着くと、早速Bさんが周囲の人に聞きまくって、レソト行きのバス停を知っている人を捕まえてくれる。

知っていると言う男性に10分位歩いた所にある、レソトのマセル行きのバス停まで案内してもらった。だいぶ歩いて知らない場所に案内してもらったので彼にはチップを渡す。確かにタクシーで来るのは無理か。

ヨハネスブルグのレソトのマセル行きのミニバス停

8時半到着。
ヨハネスブルグの乗り合いバス乗り場は、行き先によっていくつにも分かれているようだ。
GoogleMapで「Taxi Rank」と入れたらいくつも出てくるので困惑したが、その謎が解けた。

こんな場所が他国へ行くバス停なんて私ひとりだったら分からなかっただろうな。本当は今日ひとりでエスワティニに行くつもりだったが、ひとりで行動してもバス停を見つけて行けていたのだろうか。

窓口でパスポートを出してレソト行きのバスチケットを買う。350ランドと大型バスと変わらない位高い。料金表があるので正規の料金だ。お金を渡してチケットをくれと言っても窓口のおばあちゃんは「そんなものない。」と言う。どこかに登録しているのか?ちゃんと乗れるのだろうか。

狭いバスターミナル・・・というか広場は大量の荷物を持つ人らで溢れ返っている。
「マセル!」と運転手が叫ぶバスに乗り込もうとしたら、座席が荷物で埋まっている。地元の人らはチケットを買うより先に座席の場所取りをしていたようだ。大人しく端っこで待っていてばかだった。

満席で乗れなかったので、7ランドの路上の焼き鳥をほお張りながら人が集まるのを待つ。時刻表はなく、満席になったら出発するシステムだ。

炭火で焼いた焼き鳥は格別に美味しい。もっと買えばよかった。

ヨハネスブルグ→レソトのマセルへ

1時間待って満席になったので、やっと出発した。

レソトは標高が高くて絶景の宝庫。「アフリカのスイス」と言われている。もう既にバスからの車窓が絶景だった。
エアーズロックのような大地も見える。しかし人は全く見えないので誰も住んでいないようだ。いつまでもずっとこんな景色が続く。

南アフリカとレソトの国境

15時半、やっと国境に到着。道路状態が悪かったのでスピードが遅い。ブルームフォンティーンを経由した方が舗装道路を走って早かったのかも知れない。
バスの外国人は私たちだけだったので、私たちだけイミグレで審査を受ける。

あっさり出国・入国審査を済ませ、イミグレの外へ。ここからマレアレアという村まで行きたいのだが、一緒にバスを降りた地元の男性が「ここからマセルのバスターミナルは離れている。バスターミナルまでは皆シェアタクシーで行く。」と言うので一緒に乗せてもらった。4名乗って1人13マレ(104円)。

レソトでは南アフリカランドが全く同じレートでそのまま使える。だが逆は無理なので、お釣りでレソトのお金を貰ったら出国するまでに全部使い切るようにしないと。

レソトのマセルのバス停

シェアタクシーに乗って5分位でレソトの首都マセルに到着。Bさんがマセルには特に見どころがない上に宿泊費が高いのでこのままマレアレアまで行こうと言う。
マレアレアには観光客が泊まれるホテルは恐らく「マレアレアロッジ」のみでありその近辺に食堂がないことは知っていたので「食料を買ってから行こう。」と提案。スーパーでソーセージ、パスタ、トマト缶、ヨーグルト、バターなど買い込んでからバスターミナルまで歩いて行く。

巨大なバスターミナルで「マレアレア行きは?」と聞くとここではなくもっと奥のバスターミナルに行けと言われた。場所も聞く人によって変わるので恐らく2か所ある。

16時半に到着すると案内してくれた人が「最終が今すぐ出るぞ!」と言われたが、他人と荷物で乗車率120%のぎゅうぎゅう。乗れそうもないので次のミニバスに乗ることに。他の人が次もバスはあると言うのでまた人が集まるまで待つ。今日はタイミングが悪くついてない。朝7時にちゃんと宿を出ていれば全ての乗り継ぎはもっと上手くいったような気がする。
案内してくれた人はチップを要求して来ず、南アフリカとは人や町の雰囲気が違う。民度が高く治安がいい感じだ。
有料のトイレに行くと、子供たちが恥ずかしそうに英語で話し掛けてきた。めちゃめちゃ礼儀正しくてかわいい。

屋台でとうもろこしを買ったり、ペットボトル演奏を聞いたりして1時間待つ。

レソトのマセルからマレアレアロッジまでのミニバス

4人しかいないがミニバスは17時半に出発。途中、別のバスターミナルに寄って人を集めたり、道端に立っている人らに行き先を叫び、勧誘しながらゆっくり走る。少し走る度に背面のドアが開いて積んでいた荷物が落ちるので拾いに行くし、乗る人がいる度に停車するので全くと言っていいほど進まない。Bさんは最初「19時位には着きますよ。」と言うがそれは絶望的なのがだんだん分かってきた。

そしてドライバーが車内でかける音楽がこれまで乗ったどのバスよりも爆音過ぎて耳も精神的にも辛い。走り出してすぐ「ボリューム、もう少し下げてくれる?」と頼むと少しだけ下げてくれたのだが、次に停車した時にもっと大音量にされたので諦めた。アフリカでは音楽は爆音であればある程かっこいいらしい。この後レソトで乗るミニバス全てが爆音で苦痛だった。

日も暮れ、真っ暗な中走る車。昼間はもの凄く暑いのに夜は極寒だ。

21時も過ぎてやっとバスはある分岐点で停車した。ここがマレアレアのバス停らしい。ロッジの運転手がトラックで迎えに来てくれている。
隣に座っていたミニバスの切符回収の人に『SIMカード持ってないから予約してないけど、マレアレアロッジに行くんだー』と伝えていたので、途中でロッジに電話して迎えをお願いしてくれていたようだ。夜にこんな所で降ろされたらどうすることも出来なかったので有難い、助かった。

私たち2名とマセルのバス停から最初から乗っていた若い女性の3名全員がここで降りる。しかしロッジの運転手に「緊急事態だ。先に彼女を家まで送らないといけない。」と言われロッジと反対方向に走り出した。疲労マックスで早く寝たいけど・・・もうどうにでもして・・・

トラックの荷台に敷かれたマットレスにBさんと寝転がって星を眺める。朝から12時間以上移動して疲れ果てていたが真っ暗闇を走るトラックの荷台から見た満天の星は格別だった。標高が高いので空気が澄んでいて星がくっきり見える。南半球なので日本の冬に見れる星座が見れて変な気分だ。

マレアレアロッジ

無事、地元の女性を自宅まで送り届け、ロッジに到着した時は22時を回っていた。1番安い部屋で1人300マレ。2人でも1人でも1人300マレなので、Bさんはキャンプサイトで自分のテントと寝袋で寝ることになった。キャンプサイトは165マレ。

もう寝たかったが彼が食べてから寝たいと言うので、一緒にインスタントラーメンを作って食べてから寝た。次の日、ここに来て良かったと思わせるような絶景が待っているとは知らずに。

ヨハネスブルグの観光バスでアパルトヘイト博物館へ。またもAPPLE COM BILL被害(Day347)

南アフリカ共和国3日目
1R(南アフリカランド)≒8.5円

ヨハネスブルグ3日目
この日はアパルトヘイト博物館に行こうとBさんと意見が一致した。ヨハネスブルグと言えばここだろう。

この2階建て観光バス「CitySightSeeing」バスで回るのが一般的だ。
上記リンクサイトからバスツアーを申し込んでおいた。料金は279ランド(2,400円)どこから乗り降りしても、。

またもセディナカードでAPPLE COM BILL被害

昨日、ポンテタワーに行く直前。タンザニア滞在時にAPPLE COM BILLという名目でセディナカードが勝手に使われ、カードを再発行してもらっていたが、その明細がどうなったか久々にPCで確認してみたら・・・

なんとカードを停止した3日間は何も使用履歴がなかったが、その後また980~4,000円が1日数回使われ総計6万円以上になっていた。

は?!顔面蒼白( ;∀;)・・・

カード再発行したのに、どゆこと??

昨日は時間がなかったので今朝セィナに電話してみた。楽天のSIMが南アフリカに入ってから使えるので、今回は先輩にスマホ2台を使用してもらわなくても自分で電話がかけられる。

「大変申し訳ございません。新しく発行したカード番号がまた不正利用先と紐づいて、引き続き利用されておりました・・・」

そりゃそうだろう。以前、楽天カードがアゼルバイジャンで不正利用され、カードを再発行して番号が変わっても何も手続きしなくても次の月から毎月引き落としの国民年金が引かれていたし。
カード会社の人は「次は認識されないようにしますから!」と言っていたが、怖いので再発行でなく停止してもらった。キャッシングのネットでの繰り上げ返済はエポスカードでも出来る。(リボ払いに変更→リボ増額払いで繰り上げ返済という面倒な流れにはなるが。)

CitySightSeeingのバス乗り場

少し離れたショッピングモールRosebank Mallが始発なのでそこから乗ることにした。Uberで行く。2人だと Uber代も半額になっていい。
いくつもあるバス停で途中下車自由だが、全ての場所を降りる時間は無さそうなので、観光するのは2ヶ所に絞る。

待機していたバスに乗る。2階は吹き抜けだが、日差しが暑過ぎて日陰のある窓のある席へ移る。

運転手にチケットを見せるとヘッドホンをくれた。これで日本語案内も聞ける。

白人たちが住む高級住宅地を通りながらアナウンスを聞く。給料のいい職業には白人しかつけないし黒人と白人で居住区も分けられてたんだよな。今も白人しか住んでいないのだろうか。

コンスタントヒル

1つ目はコンスタントヒルで降りた。入場75ランド。本当は100ランドだがバスチケットを見せると割引になる。

刑務所でも黒人と白人で区別されていた展示。奥の白人スペースはゆったりしていて毛布3枚、黒人だと毛布1枚。手前でも私がこれまで宿泊してきたドミトリーとあまり変わらない環境に見えるが。

なぜネルソンマンデラの隣にガンジーおる??と思ったら、2人とも独立運動によって投獄されていた偉大なる人ってことらしい。ネルソンマンデラはアパルトヘイト廃止運動を行っていたせいで28年も投獄されていたって。なんて人生。

裁判所兼美術館なども見学。

アパルトヘイト博物館

またバスに乗りアパルトヘイト博物館へ。近くのガソリンスタンド併設のコンビニで昼食をすます。

入場料はまたバスチケットを見せて割引されて140ランド。入口が黒人用と白人用に分かれていて、私と B さんは別々のチケットを渡され別れて入らないといけなかった。

白人と黒人でIDが違うといった展示、最近まで使われていたトイレやお店、ベンチまで白人用黒人用と書かれた看板の展示。白人、黒人とも観光客がいたがそれぞれこれを見てどう感じるのだろうか?

以降は撮影禁止。
大きな建物の中にいくつもの展示と映像が。生涯をアパルトヘイト廃止に尽くしたネルソンマンデラを称える映像、白人居住区にパスを持たずに入って逮捕されている黒人、街中に広がった反アパルトヘイト運動の映像があった。驚くのはそれらが最近のカラーで綺麗な映像であること。廃止されたのって1991年だもんな。なぜこんな理不尽なことが近年までまかり通っていたんだろう。
この博物館は来て良かった。今の南アフリカの様子と比較して考えさせらる。

その後もバスに乗り、ヨハネスブルグの街を眺めながら元のバス停に戻る。
博物館を2つ見ただけだが広かったのでバスの最終時間4時半に近かった。

ホテルの近くのバス停で降りようとしたが、どうも運転手に降りる旨つたえておかないと停まってくれないようだ。降りたかった場所から一駅過ぎた動物園で降りる。一緒に降りたイギリス人女性がwi-fiがなく、Uberに乗れなくて困っていたので、wi-fiを貸してあげたら一緒に Uberで帰ろうという話になり、彼女が全部チップも含め支払いをしてくれた。イギリス人、スマートだな。いいホテルに泊まってたし。

ひたすら自炊、明日以降の予定

宿でまた自炊。Bさんはスーパーの大きなチキン1パックをほとんど食べ、私に2切れだけくれた。彼の食欲は凄い。

宿泊している黒人たちが何故か宿で為替講座を受けていて騒いでうるさい。Bさんはそのうちのひとりから両替の話を持ち掛けられて乗っていた。男性と女性でドミが分かれているので、毎回どういう下りでそこまで仲良くなるのか解らないのだが、公定レートより悪いレートを提示されていて困っていた。
私のドミトリー部屋の黒人女性たちは皆地元の人っぽいが誰もお互い会話していない。

キッチンがうるさいのでプールサイドで他愛もない話をする。彼がエチオピアの宿で会った男性2名が私とエジプトでペンション細川家で会ったことがあるらしく、TKさんがつっこみが激しい私の物真似をしてたと言って思い出して受けて笑っていた。
私、TKさんと連絡先も交換してないし仲良くないのに物真似されていたのか。次会ったら文句でも言ってやりたいとこだが3ヶ月も前にエジプトで会った人と再会することなんてないだろう。
(しかしなんとTKさんとはこの後、南アフリカの大地で偶然道端で出会うことになる。)

黒人が住むスウェト地区にも行こうかという話になったが、ツアーはネルソンマンデラ国立博物館の中までは入れないようなのでやめることにした。

もうヨハネスブルグは出ることにして明日以降の予定を話し合う。
彼はずっとテント泊やヒッチハイクで旅をしてきた人だから、一緒に行動することはできないだろう。
私はエチオピアの宿で話を聞いて興味を持ったエスワティニモザンピークレソトへ行ってからケープタウンで西アフリカ縦断を終える。彼はレソトへ行くと言う。

明日ふたりともヨハネスブルグのミニバス乗り場から乗るのは一緒だ。そしてそこで彼とはお別れ。
そう思った矢先「みきぷさんも一緒にレソト行きませんか?」と言われた。そうか。先にレソトに行ってからエスワティニに行ってもいいだろう。2つとも南アフリカの中にポツンとある小国。

旅はどこへ行くかではなく誰と行くかで楽しさが何倍も変わるのを、私はジョージア以降の旅で知ってしまった。なのでOKした。

明日はレソトへ行く。

最凶都市ヨハネスブルグ散策、かつての世界一高いスラムのポンテタワーに登る(Day345-6)

南アフリカ共和国1日目
1R(南アフリカランド)≒8.5円

危険なヨハネスブルグのバスターミナル

ヨハネスブルグのバスターミナルに着いたが、この外はめちゃめちゃ治安が悪いそう。旅友はここからハウトレインという高級列車で空港まで行き、そこからUberで移動していたが…
ハウトレインの運賃だけで1,500円位するみたいなので、私は却下。ここからUberで行くことにする。

Uberを呼べる場所まで外に出ようと駅構内を歩き始めると、向かいから来たアフリカ人に呼び止められる。
男「どこへ行くんだ?」
私「Uberを捕まえられるとこまでだけど。」
男「Uber乗り場はこっちだぞ。」
向かっていたのと逆方向へ連れて行かれる。

男について行きながら考える。
キチンとした服装なので駅職員かと思い思わず従ってしまったが違うかも…
良くてUber乗り場まで案内してチップ要求。悪くて知り合いのタクシーに乗せ、ボリボリにぼられる、もしくは走り出して直ぐ仲間が乗り込んで来て全財産奪われる

後者だったら逃げよう。因みに後者は私の会社の先輩が初めてのインド旅行で、夜のデリー空港で遭った手口だ。

建物の外に出たら、私をここまで連れて来た男が、外に1台だけ停まっているタクシー運転手と仲良く挨拶し出した。「乗れ」と言われると同時に速攻で踵を返し駅構内へ走って逃げた。
「おい!どこへ行くんだ!これタクシーだよ!」と後ろから声が聞こえる。「Uberに乗るからいい!」走りながら叫んだ。

タンザニアのダルエスサラームでも流しのタクシーに乗ると100%強盗に逢うらしいのに、ヨハネスブルグでそんなものに乗った日にゃあ…逃げて懸命な判断だ。

ヨハネスブルグのバスターミナルからUberで移動

バスターミナルの職員らに「Uber乗りたいんだけどどこ?」と聞きまくりながら外へ。
ここから外へ出る。怖い。何か雰囲気が・・・

外へ出た瞬間、Uberに予約したホテル名を入れて呼ぶ。10分で到着とあり、来るまでここで待つが、何度もこの建物前にいるタクシー運転手が近寄ってきて声を掛けてくる。

断り横の屋台に逃げ込むが、これまでの国と違って店員も客も、私を見ても全く愛想笑いもなかった。なに、この街の雰囲気。

やっとUberが到着。凄く長く感じた。
走りながら運転手に「この辺って歩ける?」って聞いたら「危険過ぎて歩けないよ。」との返事。
地元の人でも歩けないのか…

Melville House(ホテル)

郊外の予約していたホステルにUberで着いた。駅で焦ってよく見ずに行き先を入れたので、最初違う場所に着いてしまい余分に時間とお金がかかってしまった。

中に入る、プールサイドにこのホテルを教えてくれたBさんがいた。彼がこのホテルにいると聞いていなかったら、移動が面倒な私は治安の悪い街中にホテルをとってしまっていたかもしれない。ここは治安は大丈夫そうだ。

キッチンも広くて綺麗。私と彼以外は黒人しか泊まっていないが。

彼は電話中だったので荷物を置いて付近を散策することにした。
宿の人に「外って、ひとりで歩ける?」と聞いたら「ポケットに最低限のお金だけ入れて、荷物やIDは置いていった方がいい。」と言われたのでその通りにした。

歩いて10分位の所にショッピングモールがありお酒も食べ物も豊富に置いてある。付近に美味しそうな食堂は見つからなかったので自炊しようとラム肉、パスタ、トマト、ほうれん草など買い込む。レジが異様に並んでいてその間にBさんがやってきた。

B「夜ご飯どこで食べますか?」
私「自炊しようと思ってるんだけど、ベーコンパスタかラム肉&ご飯、どっちがいいですか?」
B「両方!両方食べる!!」

大はしゃぎで即答された。…子供かよ…

20歳以上年下で自分の子供でもおかしくない年齢だしな。
素直に肉とパスタを一緒に作って食べた。私は食べきれないのでいつも半分彼にあげる。
2人の2回分の食費が800円位だったので、その後も自炊してかなり安くついた。

明日の予定を聞かれたので「ポンテタワーに登りたい」と言うと彼も乗ってきた。以下の英語のサイトから明日の14時からのツアーを申し込んだ。350ランド(3,000円)

dlalanje社のポンテタワーツアー申し込みページ

ポンテタワーに登る

正式名称はポンテ・シティ・アパートメント(Ponte City Apartments)
1975年に富裕層の白人向けに建てられた55階建の高層マンション。治安が悪くなってくると、ここにギャングが不法占拠しだして元々の住民は退去。世界一高いスラムと呼ばれ、入ると15秒で死んでしまうという都市伝説がある。昔からこの話は知っていて、一度入ってみたかったのだ。

14時のツアーに申し込んだが、予約完了メールを見ると勝手に11時になっていた。少人数だと同じ時間に集められるシステムのようだ。

10時過ぎ、ホテルからUberを呼んでポンテタワーへ向かう。

到着するとUberドライバーが入口にいるセキュリティに「ツアー客だ」と告げてくれ中に入れてもらった。ここからは申し込んだDlalaNjeのオフィスまでセキュリティが連れて行ってくれる。
古いが高い。今でも、ポンテタワーは住居用としてはアフリカで最も高い建築物らしい。

オフィスで申し込み完了メールを見せる。私たちの他はフィンランド人カップル2名だけのようだ。

円形の中ではミッションインポッシブルの用に女性がワイヤーで屋上から降りてきてびっくりした。普通の人だとあんな降り方出来ないだろうからスタントマンか何かだろうか。

この吹き抜け部分には治安の悪い時で6階までゴミが埋まっていたらしい。

建物の中に入る。今は治安が回復していてこの厳重なセキュリティ。
ガイドの女性は、明瞭な英語なのでGoogle翻訳でちゃんと翻訳出来ている。しかし喋り慣れていて速すぎて読むスピードが追いつかないが。

私が生まれた時位に、こんな中が吹き抜けのおしゃれなタワマンが南アフリカで建設されていたなんて凄い。窓枠などはガタついていてガラスが落ちないのか、ちょっと怖い造りだが。

最上階は貸パーティスペースになっていて何時でもレンタル出来るらしい。

51階から見渡せるヨハネスブルグ。
Bさんが「真ん中吹き抜けにしない方が建てるの簡単そうなのに。」と言うので「廊下側の部屋にも窓を付けて採光と通風を確保するためだよ。」と言うと感心して聞いていた。

無料のドリンクが付いているのでビールを頼む。かつての悪の巣窟、ポンテタワーで飲むビールは格別だ。

トイレもおしゃれ。ヒルブロウタワーが見える。独身パーティをここでやるとガイドの人が言っていたが、夜に来ると夜景も綺麗なんだろうな。

1時間でツアー終了。
ガイドの人にチップを渡し(向こうから要求してきた)、安全にお昼を食べれそうな場所を聞いてUberで行くことにした。

ヨハネスブルグの街を歩いてみる

Nando’s Braamfontein

ナンドス。まずは昼ご飯を食べる。レモンソースが辛い。食べ終わると付近を歩いてみる。

ショピングモールがありその付近をBさんと散策した。

ひとりだと怖くてこのヨハネスブルグの街を歩くなんてしなかっただろう。
トラブルを避けて写真は撮っていないが、道端で野菜を売っている風な通りもいっぱいあって雰囲気があって楽しい。

路線バスが走っていてGoogleMapで経路が出るので帰りはバスで帰った。

30分も待ったしチケットは200円以上したので使うメリットはないが、私は路線バスや電車に乗るのが好きなのだ。

ヨハネスブルグがひとりでなくて本当に感謝した。

今日も昨日の残りで夜ご飯を作る。
Bさんはヒッチハイクとテント泊でアフリカ縦断しているのをインスタで見ていたので、彼のこれまでの旅に凄く興味があった。ずっと聞きたかった話が聞けてわくわくした。

明日はヨハネスブルグで次に行きたかったアパルトヘイト博物館へ行く。

1日でボツワナを駆け抜け、次の日南アフリカのヨハネスブルグ到着(Day344-5)

ボツワナ3日目
1P(ボツワナプラ)≒11.6円

ボツワナのホテルをチェックアウトし、ヨハネスブルクを目指して南下する。
1日でボツワナの北の端から南の端まで行けてしまった。

ボツワナのカサネからフランシスタウンへ

宿泊している宿Elephant Trail Guesthouse and Backpackersとカサネの町は少し離れている。
2日前にSさんがわざわざカサネまで行って、そこからフランシスタウンまでのバスが朝7時に出てると調べていてくれた。
宿に朝6時半にタクシーを呼んでもらい、カサネのバスターミナルへ向かう。
こっちが1台50プラと値段交渉して宿に呼んだタクシーなのに、途中から黒人の女性2人が乗り込んできてシェアタクシーになった。ケニア以降の黒人女性は太っている人が多いが、今度は後ろに3人乗っても体をぶつけられることはなかった。

このミニバスに乗り込む。
私とSさんはフランシスタウンへ向かうが、ナミビアに行く人はナタで乗り換えてマウンという町を目指す経路になると思う。

がらがらの状態で7時過ぎに出発し、バスは昨日SIMカードを購入したスーパーの前の駐車場で長時間停車。
カサネの町までいかなくても、ここから乗った方が宿から近かったな。宿の人にフランシスタウンへ行行きのバスに乗ると言ったのに何故こっちのバス停の方が近いと教えてくれなかったのだろう。まあSIMカード屋でも自分の仕事以外のことは教えてくれなかったもんな、ボツワナ人。

バスは始発から乗った方が確実に座れるので、カサネまで行って良かっただろう。
料金は178プラで200プラ渡すとお釣りは右上に書かれ、チケット回収の人がお釣りが出来たタイミングで返してくれる。

フランシスタウンから国境の町ハボローネへ

13時50分。フランシスタウンのバスターミナルに到着。
コロナ前はここから鉄道で次の町ハボローネに行けたようだが今は走っていないようなのでバスで行く。

昨日Sさんと、早い時間にフランシスタウンに着けばそのまま彼はジンバブエ、私は南アフリカ行きのバスに乗れるのではないかという話になっていた。フランシスタウンに特に見どころはないしホテルも高い。

到着するとすぐに男たちが寄ってきて、どっち方面のバスも今すぐ出ると言う。
リビングストンから一緒だったSさんともここでお別れ。別れを名残惜しむ間もなく「早く!」とせかされ、別々のバスに連れて行かれる。

ボツワナと南アフリカとの国境の町、ハボローネ行きのバスは大型バスで満席だった。155プラ。
14時発と言うので、残り5分でバスターミナルの有料トイレに行ってコーラを買い込む。
隣の席のおじいちゃんが話し掛けてきたので少しお喋りをした。
おじいちゃんはハボローネが近くなってくると家族とスマホで大声で電話したり、大音量で音楽をかけたりしてうるさかった。
日本でも歳を取るとこういう周りに気づかい出来ない人多いよな・・・自分の年々神経図太くなっていってる気がするし。

国境の町、ハボローネ到着

20時過ぎ、南アフリカとの国境の町ハボローネに到着。

ホテルまで徒歩30分位の距離だが、あまり治安が良くなさそうなのでどう考えても歩くのは危険そうだ。寄って来たタクシー運転手に金額を聞くと「フォーティー」と言う。スマホの計算機を渡して金額を確認すると「40」と押すのだが、ニヤニヤ笑いながら最後に少し時間をあけて0を追加して「400」と打ってくる。エチオピアでもこれを何回かやられたが、あわよくば10倍もらおうという考えなのか、それとも小数点1位以下まで小数点なしで表示する習慣なのか不明。

にやにや笑いが信用出来なかったので「高いよ。」と言ってバス停の外でタクシーを拾った。金額はやはり初乗り40プラで統一のようだった。
タクシーからの景色は外は誰も歩いていなく、やはり夜歩くのは危険だっただろう。

Brackendene Lodge(ホテル)

安かったのと、次の日のヨハネスブルク行きのバス停が近かったので、Booking.comで評価1の宿だったが勇気を出してここを予約した。

びっくりするぐらい綺麗なビジネ風ホテル。しかもシングル部屋にシャワーとトイレも付いている。なぜ評価が星1つなんだろう。183プラ(2,110円)

Agodaから予約し、クレカで支払いも済んでいるのに、レセプションの男性に「予約が確認出来ない。」と言われ揉めてチェックインがかなり遅くなった。Agodaアプリの支払い済画面を見せるけど、日本語だし日本円表記だから通じない。Booking.comなら英語表記や通貨変更表示に慣れていたんだけど。星1つ評価はこういうところだろうか。

もう21時も過ぎているのに、そう言えば明日のヨハネスブルク行のバスも宿の予約もしていない。移動ばかりしていると毎日経路を調べたり宿を予約する作業があり、結構しんどい。どこかで少しのんびりしたい。

ネットから明日の大型バスIntercape Office社バスを予約をした後、私がケニアにいた時にアドバイスの電話をくれた男の子からメッセージがあった。彼は数日前にフランシスタウンに到着したと言っていたので、もし今南アフリカにいるならどこかで食事でもどうかと私からメッセージを送っていたのだ。
「僕はヨハネスブルグにいて、この宿に泊まっています。」と宿泊先を教えてくれた。同じ宿に向かうことにする。タイミング良く、治安の悪いヨハネスブルグでも人と合流出来そうだ。


ボツワナのハボローネから南アフリカのヨハネスブルグへ

ハボローネからヨハネスブルク行きのバスは朝の6時しかない。480プラ(5,460円)といきなり金額が上がった。南アフリカは物価が高いと聞く。

朝5時半にチェックアウト。この町はタクシーアプリが使えないので、バス会社のオフィスまで10分位を歩くことにする。真っ暗だが女性も数人歩いているので大丈夫だろう。

Intercape Office

ガソリンスタンドの右横にIntercape社のオフィスがあり、ここからバスが出ている。
ネットで予約した予約番号を見せ荷物の重さを測ってからバスに乗り込むのだが、対応する人が1人しかおらず30分以上並んだ。

6時を過ぎ、隣のガソリンスタンドも開いたので朝食を買い込む。ボツワナプラが結構余っているのできちんとしたものを食べたいのだが、ハンバーガー屋はまだ閉まっている。

出発予定時刻を30分過ぎてから出発。もう夜が明けてきた。

国境

ボツワナ出国と南アフリカ共和国入国を果たす。両国とも作業は一瞬、大型バスなので他の観光客らと同じ作業なので楽だ。
見たところ両替商などいなさそうな柵だらけの厳重な国境。と言うことは・・・ここで両替しようと思っていたボツワナの通貨が1500円分位余ってしまった。

国境を越えたら初めての休憩。場所はもう南アフリカなのでボツワナのお金は使えない。南アフリカのお金も持っていないのでクレカでケンタッキーを食べる。

南アフリカのヨハネスブルグ到着

ヨハネスブルグに近づいてきた。これが最凶都市なのだろうか。
昔から「外を歩くと強盗に遭う確率150%(行きと帰り)」・・・とかいう有名なコピペ、都市伝説を知って凄く興味があった街なのだ。

14時前。バスターミナルに到着。
この近辺は凄く治安が悪いらしい。ターミナル自体は綺麗だが・・・

ATMの会社は2階も入れると3台あった。どこも並んでいるので1番列が少なかった1階で南アフリカランドを下ろす。

さて。
流しのタクシーに乗ると危険だし、外に出るのも危険だし。ここからホテルまでどう移動しようか。
少し考えることにした。

激安サファリ、チョベ国立公園でゲームドライブ&リバーサファリ(Day343)

ボツワナ2日目
1P(ボツワナプラ)≒11.6円

本日はアフリカに来た目的の1つ、サファリへ行く。

激安のボツワナのチョベ国立公園のサファリ

ケニアで何百ドルもするサファリも、ここボツワナでは数千円で行けると旅仲間に教えてもらっていた。やっとここでサファリに行ける。

昨日、宿泊ホテルElephant Trail Guesthouse and Backpackersからのツアーを見ると安かったので朝6時~の3時間ゲームドライブと15時~のボートサファリを申し込んでおいた。1日で2つ行くと、チョベ国立公園の入場料が兼用出来るので別々の日に行くより安くなる。

料金は上記の午前と午後のサファリ2つと国立公園の入場料を合わせて810プラ、約9,350円だった。
こんなに安くていいんだろうか。

午前のゲームドライブ3時間

午前6時~のゲームドライブはホテルのロビーに5時半集合。ホテルのわんこたちも集合している。
Wさんたち4名も申し込んでいたので、私とSさん、欧米人3名の9名で、迎えに来たガイドが運転するサファリの車でチョベ国立公園まで行く。

まだ日が昇らない道をサファリ用のオープンカーで走る。風がかなり寒い。ユニクロウルトラライトダウンを着ていて助かった。

車ごと国立公園に入場して、早速尻尾をふりふりするインパラに会えた。この後、何百匹ものインパラを見るとも知らず、一匹目を喜んで眺める。

間近にキリン。首より木の方が低くて食べにくそう。

木の上にかっこいい鳥・・・と思ったら、口から捕ってきた魚を吐き出した。おえーーー。後から食べるんだろう。

朝日が昇り出した。ガイドが猿や鳥など動物たちを次々見つけてくれる。

朝日に照らされるインパラたち。奈良の鹿状態。うーん、もう鹿でいいよ、鹿で。


他にも猿や鳥、岩上でくつろぐ7頭のメスのライオンの群れなどを見た。ライオンは遠過ぎてよく見えなかったが、あまり近づいても怖いし仕方ない。

途中のコーヒーブレイク。
このインスタントコーヒーはただの白湯状態でびっくりする程不味かった。ボツワナのコーヒーは全て不味いんだろうか。

最後に川にいる象の群れと、猫のようにくつろぐライオンを見れた。腕がムチムチでかわいい。
たてがみのある雄ライオンを見たかったが、全く見れないより良かったかな。

ボツワナのSIM購入。ボツワナ人のやる気のなさは手強い

ゲームドライブは3時間とのことだったが、終了時には10時になっていたので4時間はガイドしてくれていた。

帰りもホテルまで送ってくれていたが、ガイドにお礼を言って、Sさんと途中で降ろしてもらった。そこから、国境越えをした時に訪問した、ATMがあるショッピングモールまで乗り合いタクシーで行く。

まずは路上の屋台で腹ごしらえ。

肉とパパと呼ばれる主食。ケニア以降見られる、この穀物の粉を練って水と混ぜている主食は食感が苦手だ。30プラ(340円)。肉は固く屋台クオリティだった。

ここでSさんとボツワナのSIMカードを購入しようとしたのだが、これが一筋縄でいかなかった。

スーパーの中と外にSIMカード屋があるのだが、両方に「あっちの店に行け」と言われ、行ったり来たり。聞く人を変えてみると「SIMカードレジストリー解除の機械を使える人が11時からしか出勤しないんだよねー」と言われ待ったりして、やっと10プラでSIMカードが買えた。

カードの表にフリー10GBと書いてあるので「フリーで使えるのか?」と聞くと「そうだ」と言うが、電波は拾うがネットが見れない。「ネット見れないんだけど?」と言うとまた「外の店に行けよ」と言う。外の店に行ってもギガを購入する際の金額を教えてくれるだけで「スーパーでギガ買え」と言われた。何回往復させるんだ。

とうとう英語堪能なSさんが切れて「使えないんだけど!」と長々文句を言ってくれた。近くにいた仕事の出来そうな女性がスーパーのレジに連れて行ってくれ、レジでお金を払ってギガをチャージしたらネットが使えるようになった。5Gで50プラ。
なぜこれまで会話した他の従業員たちはレジでギガを購入しないといけないことを教えてくれなかったのだろう。日本で逆の立場の外人がいたら皆ちゃんと教えてあげると思うんだけど。ボツワナ人って自分の仕事以外のことはしない主義なんだろうな。ああ、アフリカ。

宿にまたシェアタクシーで戻ったら、ちゃんとベッドが2つある部屋に変えてくれていた。ただし昨日のロッジの下の部屋を予約したのに、ダブルブッキングになっていたらしくテント室に変えられた。「こっちの方が高いけど同じ金額でいいよ。」とのこと。昨日のロッジの方がシャワーとトイレが付いていて豪華だと思うのだが・・・

午後のボートサファリ

午後3時からはボートサファリ。
ホテルから国立公園の川の入り口までは申し込みをした人らでシェアタクシーで行くらしい。
Sさんは助手席、私とフランス人の太ったおばさんは後ろの座席に乗り込んだ。
そしてツアー客ではないが、ホテルにいた現地の男性が町まで行くらしく、後ろの席に乗り込んで来たのだが、フランス人のおばさんが席を詰める時に思いっきり私に体をぶつけ、更にお尻が私の足の上に乗っていた。凄く痛かったし、どうみても真ん中よりこっちに寄っているので「狭いのでずれてくれないか。」と言うと「分かったわっ」と逆ギレして車を降り、運転手と最後に乗ってきた男性に大声でボロクソに文句を言っていた。

・・・というより、「彼女が怖がっている!怖がっている!隣に座りたくない!」と、運転手に文句を言う振りをしながらこれ見よがしに私に聞こえるように悪口を言っている。なんて性格が悪いんだろう。結局最後に乗った男性を降ろしていた。

お前の性格の方が怖いわ。

フランス人はたまにこういうプライドが高い人がいて嫌いだ。

おばさんは私と全く目も合わせないで車に乗り込む。私が悪かったのかと考えたが、どう考えても思いっきり体をぶつけてきたあっちが悪いので気にしないことにした。

気まずい空気の中、ボートサファリの入口に着いてボートに乗り込む。

ボートはホテル宿泊者以外の客もいた。
ガイドはゲームドライブの時と同じく、運転もしながらガイドもしてくれる。
ゴミ箱にハンドルがついているのだがどういう仕組みなんだろう。

ボツワナのサファリは象が有名らしく、かなり群れが見れた。
象もユーチューブ慣れているのか、こんな至近距離にボートが来ても全く動じない。

顔をうずめて眠るバッファロー。窒息しないのかな。

一番見たかったカバが見れた。北海道の旭山動物園で、水中を息継ぎをしないでいつまでも生き生きと泳ぐカバを見て、すっかり虜になってしまったのだ。
鳥がずっとカバの友達のように後をついて行くのがまた可愛かった。

15時からのボートサファリに申し込むと、チョベ川に沈む夕日が見れる。
ゲームドライブもボードサファリも大満足だった。サファリを終え、またシェアタクシーで宿に戻った。

旅と人生は似ている

ボツワナでの目的は果たされた。
あと私がアフリカでしたいと考えていたのは、南アフリカ共和国のヨハネスブルクでポンテタワーに行くこと。アパルトヘイト博物館に行くこと。
なのでここからヨハネスブルクを目指して南下するだけだ。

Wさんたち4名のグループは、明日から1名が別ルートで抜けるらしく、一緒にナミビアロードトリップに行かないかと誘われた。広大なナミビア砂漠を何日か掛けてレンタカーで巡る魅力的なコースだ。先人たちもボツワナからナミビアに抜ける人が多い。
ここでレンタカーをシェアする仲間が見つからない人も何人か見たので、凄く有難い誘いだ。

Sさんは、明日からジンバブエに向かうらしい。彼は英語が堪能な上に旅慣れていて何でも先回りして手配してくれている。一緒に行動するとそりゃ頼りになるし、年齢もまだ他の旅人たちよりは近いので話していて楽しい。一緒に行っていいかと聞いてもOKしてくれるような気はする。

ここからは先を急いでヨハネスブルクへ向かうのか、ナミビアロードトリップに参加するのか、一緒にジンバブエに行っていいかお願いするのか・・・

旅というのはつくづく人生と似ていると思う。
どの道を選択すれば有意義で楽しい旅になるのか悩むのだ。どれかひとつを選ぶと、他の選択肢を選んだ時はどんな旅になっていたのか知ることは出来ない。旅先で一期一会で出会った人たちと、同じ時、同じ場所を巡る時間は二度と訪れないからだ。

憧れていたWさんの旅の話も、Sさんの旅の話ももっと聞きたかったし、彼らのことをもっと知りたかった。だけどナミビア砂漠の写真、ジンバブエのガイドブックを見せてもらっても心が揺さぶられなかった。

「南米でのボリビアのウユニからチリのアタカマへ抜けるツアーが絶景過ぎて、あれを越える景色はまだない。」

エチオピアでバハルダールに一緒に行ったSHさんの言葉を思い出した。私も同感だったので、旅の経験豊富なSさんに、それらの景色よりナミビアの景色は上回るか聞いてみた。

「あれと比べたら駄目だよ・・・」

やはりそうか。ナミビア砂漠はきっと、気の合う仲間たちと毎日わいわい一緒に車で過ごすのもあって楽しいのだろう。
私は明日からひとりでヨハネスブルクを目指して南下する道を選ぶことにした。

ザンビア側から見るヴィクトリアの滝、ザンビアからボツワナ国境越え(Day342)

ザンビア3日目、ボツワナ1日目
1ZK(ザンビアクワチャ)≒6円、1P(ボツワナプラ)≒11.6円

ザンビア最終日。リビングストンに来た目的、ヴィクトリアの滝を見に行く。

世界三大瀑布、ヴィクトリアの滝

地図で見るとイグアスの滝のように国境を跨いでおり、ザンビア側からもジンバブエ側からも見ることが出来る。
ジンバブエ側からの方が迫力があるらしいが、ジンバブエ入国にビザ代がいるのと入場料がザンビア側は20$、ジンバブエ側は50$?か30$?。
滝はイグアスで見ているので、今回はザンビア側からだけにすることにした。

宿泊していたJollyboys Backpackersから滝まで10時に無料の送迎バスが出ていた。至れり尽くせりで、リビングストンではこの宿以外の選択肢はないだろう。
昨夜会った日本人2名に一度別れを告げ、チェックアウトして荷物を預ける。

ヴィクトリアの滝到着

15分程でヴィクトリアの滝に到着。入口で入場料20$を払う。この頃、円安が進み過ぎて一瞬だけ1$が160円を突破した。クレカも使えたが、このレートだと手持ちのドルを崩していった方がマシと判断し、現金でし払う。

イグアスの滝と違い、入場してすぐに滝ポイント。

水しぶきの量が多くて、そこら中にいくつも虹が見える。綺麗で歩いていて楽しい。

横に長ーい感じでこんな景色がずっと続いている。4月~6月が水量が多過ぎも少な過ぎもせず、ベストシーズンらしい。ちょうどいい時に来た。

入口で皆レインコートを購入したりレンタルしていた。道を歩いていると水しぶきで濡れるが、この天気なら乾くだろうと思いレンタルせず。鞄を覆う大きなビニール袋を持って来ていて良かった。かなり濡れるのでなかったらスマホが壊れていただろう。

二重の虹。
癒されていつまでも見ていられる。見学場所が狭くて他の観光客のためにどかないといけないのでそんな訳にもいかないのだが。

「写真を撮ってあげようか?」「一緒に写ろう」と言ってくれる人も多い。途中からこの陽気なDavidらと滝見学に回ることになった。アフリカ人に名前を聞くとこんな欧米人風の名前を言われるが、本名は長くて言いにくいから、自分で決めたあだ名らしい。

入口付近まで戻り、左にある国境のザンベジ川に架かる橋への道を行く。滝が落ちるポイントもあるみたいだが道が見つからなかった。水の量が多い今は封鎖されているのかもしれない。
猿がデカい態度で居座っていて怖い。大阪の箕面の滝にもいっぱいいるけど滝と猿ってつきものなのかな。トカゲもそこら中にいる。

かなり急な坂道を下って行く。15分位のトレッキングコース。帰りは大変かも。

あの橋がザンビアとジンバブエとの国境の橋。よく見るとバンジージャンプをしている。昨日の宿の人らもしたって言ってたな。私は怖くてチェレンジしたことなし。
ここは人が少なくてのんびり出来たので、川と虹をゆっくり眺めた。

シェアタクシーで滝から宿へ戻る

昼を過ぎたのでそろそろ宿に戻ることに。今日は今から国境越えをしないといけないのだ。近いので今からでも大丈夫だと思うが。

行きは宿の送迎バスで来たが帰りは自力で帰らないといけない。滝を出たらすぐにタクシー運転手につかまり、値段を聞いたら10$だと言う。あほか・・・
無視してその辺の人らにシェアタクシーはないか聞く。左の方に曲がって行くと、タクシーを待っていそうな地元の人が3人立っていたので、話し掛け、彼らとタクシーをシェアして町まで戻れた。

50K(290円)。ザンビアで走っている車はほとんどがトヨタだ。こんなにもトヨタ、トヨタ・・・トヨタって凄いんだなとしみじみ思う。そしてこんなにも大事に乗ってくれている。割れたプラスチック部分をステープルで止めているし。

初ハングリーライオン

宿で荷物をピックアップし、バスターミナルへ向かう。途中、大行列が出来ていたので何ごとかと見たらファーストフードで有名な「ハングリーライオン」だった。そう言えば朝から何も食べていない。ハンバーガーのセットとソフトクリームを頼んだ。凄い人で出てくるまでかなり待たされた。

ザンビアからボツワナへ、シェアタクシーで国境越え

ハングリーライオンから少し歩いたところにシェアタクシー乗り場があり、ここから国境のカズングラ行きのタクシーに乗る。バスはない。

「カズングラ!」と言うと「100クワチャ!」と言われ既に3人乗っていたタクシーに乗せられ、すぐに出発した。もう14時近かったのでついていた。

待っている間に食べようと思っていたハングリーライオンセットを車中で食べる。ケンタッキーより断然美味しい。コーラ、ポテトとセットで550円位で安かったし。これは他の国でもリピートしたい。

国境の町、カズングラに着いたらタクシー運転手に「100クワチャで行けるのはここまで。」と言われた。ここから他国との国境までのイミグレまでは1台100クワチャだと言う。

他の3名も私と同じくボツワナとの国境まで行くなら金額をシェア出来るが、他の人らはナミビアとの国境に行くらしい。ここは4か国が接している場所だから、行き先被らないか・・・

「残念ながらお前はここから一人だから、もう100クワチャだよ。」と言われたが、あいにく120クワチャしか持っていない。「120しかないから、この橋を渡ってイミグレまで歩くよ。」と言うと「遠いぞ。仕方ないなぁ20でアテンドしてやるよ。」と100クワチャを20クワチャにまけてくれた。
まけてくれたのか最初の金額がボラれていたのかは不明。

一度他の3名を降ろして私だけ国境に連れて行ってくれる。ちょっと国境に架かる大橋を歩きたかったんだけどな。かなり暑かったから送ってもらえて楽だった。
この橋は出来たばかりで、3年前にJAICAも協力して建設されたらしい。それまではボロボロの渡し船で国境を越えている動画を見たので、できればその浪漫ある方法で越えてみたかった。

そこからはザンビアのイミグレにいたタクシー運転手と交代された。これ以降、彼がアテンドしてくれると言う。彼のアテンド通りザンビアイミグレ→タクシー移動→ボツワナイミグレ→謎の雑巾みたいな上を靴で踏んで消毒→荷物検査・・・で無事ボツワナに入国を果たした。国境越えが私しかおらず、全然勝手が分からなかったので助かった。

どちらも閑散として大きなイミグレで、両替商などいなかった。
入国してからタクシー運転手に「ボツワナのお金持ってないんだけど、Elephant Trail Guesthouse and Backpackersまでいくら?」と聞くと「100プラ。」と言う。値切ると笑いながら70プラ(750円)にしてくれた。
「ここでお金を下ろせ。」と途中の大きなスーパーで降ろしてくれた。ボツワナの物価がよく分からないまま、ATMで1万円分位キャッシングする。

スーパー以降、ずっとこんな道になり(ここでひとりで変なとこで降ろされたら終わり・・・SIMカードもないし。)と不安になったが、運転手は道を1度間違えながらもちゃんとホテルまで送ってくれた。

Elephant Trail Guesthouse and Backpackers

昨晩、リビングストンで会った日本人2名にボツワナではどこのホテルに泊まる予定か聞いたら、私も含め3名とも同じホテルだった。安くて口コミがいいところは被る。
男性のSさんが「さっき予約したけど2名用の部屋しか空いてなくて・・・」と言うので「私、今から予約するんですが、良かったら安くなるしシェアしませんか?」と提案するとOKしてくれ、ホテルに同じ部屋で1名から2名に変更と連絡を入れてくれていた。

16時にホテルに到着すると「この上だよ。」と案内してくれた。Sさんは出掛けていて不在らしい。

うーん。ベッド1台だったのか。
さすがに昨日会ったばかりの人とこれは抵抗があるし、彼も嫌だろう。
そこにSさんが戻って来たので「すいません、ツインルームと思い込んで厚かましくルームシェアをお願いして・・・」と言うと「今日は満室でここしか空いていないらしんですよ。明日はベッド2台ある部屋に変えて貰っています。僕はマットと寝袋を持っているので今日は床に寝ますよ。」とのこと。

なんて紳士的な人なんだ。そして(50も過ぎて何言ってんだこのおばさん・・)とか思われていないだろうか。彼の方がだいぶ年下だ。
彼が先に予約した部屋なのに床に寝させるなんて悪い。「私が床に寝ます!」と言ってはみたものの私は寝袋持ってないし・・・「端と端で寝たら大丈夫!」と言ったが「寝返りいっぱいうつのでその広さだと寝れないので。」と床にエアマットを広げていた。うーん、紳士。

夜ご飯を買いに行こうかと思ったがこの宿から近くの商店まではかなり距離があるらしく諦めた。
女性の方のWさんが、食べきれないからと宿で頼んだ夜ご飯を分けてくれた。

Wさんは他の外国人らと4人でずっと旅をしているので4人で話が盛り上がっている。
私は宿でビールを買ってSさんと飲みながら一緒に食事した。Sさんは年下と言っても、これまで出会った30歳前後の旅人らと違い40代なので落ち着いているし、同じバツイチということで話が合った。更に頭が凄くいい人だったので、これまでの旅の話も歴史や地理的な話題も多く、私はそういった話が好きなので楽しい。またいい人に出会えたものだ。

この宿も広くて庭にプールがあって気持ち良さそうだ。
明日は宿にチョベ国立公園のツアーを2件申し込んでおいた。アフリカではこのボツワナでのサファリが安くてお得らしい。

固い木の床で寝るSさんにひたすら申し訳なく思いながら、この日は寝た。

ザンビアのルサカからリビングストンへ移動、Jollyboys Backpackers(Day341)

ザンビア2日目
1ZK(ザンビアクワチャ)≒6円

ルサカのバスターミナルへ、ザンビアのUberは安い

8時に起床し、荷物をまとめ同室のザンビア人女性に別れを告げてチェックアウト。
390クワチャで購入したバスの時間は9時。

宿の前でUberを呼ぶ。
昨日は20分位歩いたがザンビアのUberは安く、たったの20クワチャ(120円)。

アフリカの女性って頭にあんな荷物載せられるからバランス感覚が凄い。
Uberの運転手は「バスでどこへ行くんだ?どこのバス会社だ?」と聞いてきて、混雑しているバスターミナルの中を、周囲の人に聞きまくって私が乗るバスを見つけてくれた。

ルサカバスターミナル

9時前。
タクシーを降りるとやはり凄い人が寄って来る。「もうチケット持ってるよ。」と言うと大勢に「それはこのバスだよ!」と案内される。

1度バスに乗り込んでから降り、トイレ休憩の時に見失わないようにバスのナンバープレートの写真を撮ろうとするのだが
「マダム!なぜ降りる!」「何がしたいんだ!」「どこへ行くんだ!」「トイレはあっちだぞ!」
と何人もに絡まれ全然写真が撮れない。
「バスを見失わないために、ナンバープレートの写真が撮りたいんだよ!」
と言ってもこのポーズだ。ザンビア人は愉快で親切でお節介だ。

9時になってもバスは出発しない。その間に何人も売り子が来る。
シェフの格好した人が乗ってきたので、これは美味しそうだとチキンの唐揚げを買ったのだが「45クワチャ(270円)。」と言われ50クワチャを渡すと「お釣りは無いから、後で。」と言ってくれなかった。

「バスは10時になった。」とアナウンスがあったようで乗客と店員が揉め出した。やっぱりな。昨日のチケット購入時点で時間が二転三転するから9時のバスなんかないと思ったよ。

10時になり、9割席が埋まってバス出発。
出発して30秒で停車して、バスターミナル内の給油機でガソリン給油。

・・・出発前に何時間停車してたし、入れる時間あったよね?!

しかもエチオピア以降、全てのバスが何時間停車しててもずっとエンジンかけっぱなし。環境配慮とか燃料節約とかいう言葉、知らないんだろうな・・・

ルサカからリビングストンへ

ルサカからリビングストンまで8時間はかかるので、1度20分の休憩あり。
食事をとるほどの時間でもないのでコーラ購入。公共トイレも見当たらない。

コーラを購入した商店の人に「トイレ貸して」って言ったら、自宅兼お店の裏庭にあるトイレに連れて行ってくれた。これがザンビアの一般家庭のトイレか・・・どっちが前なのか後ろなのか。頭かお尻が壁に当たるんですが。シュール。

私がトイレに行っている間近くの席のおばさんが「どこ行ってたの?」と心配してくれてた。バスは2列2列の4列式。天井の窓が壊れているから真下にいる人らは黒人の肌の色だと暑そうで、うずくまってへばっていた。自由席なのになぜその席を選んだし。

ずっとこんな景色が続くが、次第に日が暮れ、スマホの充電もバッテリーの充電も切れてしまった。
アフリカは壁のコンセントの位置が高く、昨晩はバッテリーの充電コードが短すぎて届かず充電出来なかったからだ。
こっちも充電ないのに隣の席の女性に「充電器貸して。」と言われる。アフリカではこれまでも、これ以降もバスや飛行機で「充電器貸して」とめちゃめちゃ頼まれた。

リビングストンのバスターミナルに到着

20時。スマホの電池がないので写真はないが、リヴィングストンのバス停に到着。
宿まで恐らく徒歩15分の距離だが、夜なのでタクシーに乗ろうと思い、寄って来たタクシー運転手に予約していたホテル名を告げると「100クワチャ!」と言う。今朝、同じ位の距離を20クワチャで乗ったのにふざけんなと歩き出すことにした。

歩き出したものの、GoogleMapがないので宿の方向が分からない。夜だし危険かも。
バス停前のスーパーにいた人らに「Jollyboys Backpackersに行きたいんだけど、どっち?」って聞いたら「歩けないよ、タクシーで行け。」と言われた。
「100クワチャって言ってボッてくるんだよ。」と言うと「仕方ないな、俺の兄の車を呼んでやる。」と兄弟に電話してくれてる。「兄貴、ここまで来るの時間掛るらしいから、乗り合いタクシーで行け。30クワチャだ。」と、乗り合いタクシーを探して停めてくれた。

ザンビア人って本当に親切じゃないか?感動させられることばかり。
それにアフリカ旅って難易度が高いって旅人らから聞いていたけど、エチオピア以降、こうやってスマホの電源が切れようが、その辺の一般人が全員英語が話せて道が聞けるので、中南米よりずっと楽だ。あっちはスペイン語、ポルトガル語しか通じなくて、SIMカードがない時は英語を話せる人を探すところから始まっていたからなぁ。ギャングが多くて相手が拳銃持ってるかも知れないし。しんどかった笑

Jollyboys Backpackers(ホテル)

この国と、次に行くボツワナはどうやら乗り合いタクシーが一般的のようで、私の他に既に2名男女が乗っていた。予約した宿Jollyboys Backpackersは有名のようで、名前を言うだけでちゃんと到着。

次の日の写真

到着して入口にいたセキュリティの人に「チェックインしたいんだけど。」と言うと「レセプションは20時までだ。20時を過ぎているのでお前はもうチェックイン出来ない。」と言われた。
は? 7分しか過ぎてないじゃないか。
「じゃあ私は今日どこに泊まればいいんだ?」と尋ねると「キッチンの人に聞いてきてやる。」 と言い、結局レセプションはまだいた。 そりゃそうだろう、焦った。なんだこいつは。

女性専用ドミトリー、2,160円。これが明日は有名人のコンサートがあるせいで、満室で倍以上の金額になっているなんて。

庭にはテントスペースがあるから、テントと寝袋があったら延泊出来たんだろうな。ザンビア以降は宿代が高くなるからとテントと寝袋を購入する旅人も多い。ちょっと私の年齢ではキツイが。

テラスも広いし、プールもあって居心地良さそうな宿だ。シャワーやトイレも清潔で沢山ある。
ここにもっといたかった。

ビール売り場の横に卓球台があってパリピな人たちが騒いでいた。まあ私が苦手な場で関係ない。ビールを買ったら早々に退散しよう・・・と思ったら日本人の男女がいた。ケニア初日以来の日本人。しかも女性の方は、私が一時帰国中の3月に「いい旅してるなぁ」と憧れてインスタでずっと見ていたアフリカ縦断中の若い女性だった。こんな偶然ってあるもんなんだな。

久々の日本人で嬉しくなり、ビールを飲みながらお話させてもらった。

リビングストンに来たのはヴィクトリアの滝を見るためだ。満月の前後3日は夜も滝に入れるらしいが、この日19時までに到着していたら行けていたらしい。朝4時のバスで来ていたら夜の滝を見れていたってことだ。知っていたら朝4時のバスにしていたんだけれど。

日本人2名も明日はリビングストン中の宿が満室のせいでここを出てボツワナへ向かうらしい。
私もヴィクトリアの滝を見た後ボツワナに行くので、また宿で会う約束をした。

明日はいよいよ三大瀑布のヴィクトリアの滝。南米のイグアスの滝もとても良かったから楽しみだ。

タンザニアのザンジバル島からザンビアのルサカに飛ぶ。収容所のような宿(Day339-340)

タンザニア5日目
100TZS(タンザニアシリング)≒6円 1ZK(ザンビアクワチャ)≒6円

タンザン鉄道無期限停止のため飛行機で飛ぶ

通常は上記のルートを2泊3日で鉄道で行くが、雨季で無期限停止しているため飛行機で飛ぶ。飛行機移動にロマンはないけど列車はかなり遅いらしいし、wi-fiなしシャワーなしもキツいから飛んで良かったのかもしれない。それに後日ここからバスでタンザニアのルサカに行った人らに話を聞くと、ザンビア以降は鉄道が走っていたらしいが、そこまでも3~4日掛かり、バス泊をするなど大変だったらしい。

鉄道:ダルエスサラーム→カプリムポシ  2泊3日 4,500円位
飛行機:ザンジバル島→ルサカ  数時間 40,000円

ザンジバル島→ダルエスサラームの船が5,000円、カプリムポシ→ルサカのまでバスが1,500円。トータル差額は3万円もない。

ザンジバル島のストーンタウンから空港までミニバスで行く

ストーンタウンのバス停。ここから空港行きのミニバスがないか聞いてみたら向かい側の道路から505番のバスだった。

20分位の距離をミニバスで500TZH(30円)で行く。ストーンタウンからはUberで行くつもりだったのでかなりお金が余ってしまった。

ザンジバル国際空港からダルエスサラームへ

空港の入口付近でバスを降り、大きい建物を目指して歩いていると「エアタンザニアはこっちだぞ。」と手前のかなり小さい建物に案内された。

セキュリティゲートをくぐって中に入ると空港の全景がこれ。ラウンジどころか飲食店すら一軒もない。飛行機は0時半だが現在18時半。空港のラウンジでゆっくりする計画が・・・失敗した。

もう一度建物の外に出してもらい、建物前のお店でビールを飲みながらゆっくり。壁がなくただの路上にあるお店なのに、ビール1本480円と空港価格だった。でももうタンザニアのお金はいらないので全部使うことにする。パンはクロワッサンがこんなに不味いことってあるんだと感心する位不味かった。

2時間前にカウンターが開き、チェックインゲートを抜けて中に入る。
乗客は私の他に5人しかいなかった。電光掲示板にも何も表示されない。こんな小さなボロい空港は初めてだ。
出発時刻の0時半を過ぎても何のアナウンスもなく不安だったが、それから30分位してエアタンザニアの職員が乗客6名ひとりひとりに、エアチケットを回収しに来た。

空港の建物から飛行機まで徒歩で行くスタイル。飛行機は他の場所からの経由便のようで既に沢山乗客が乗っていた。そして私の予約した座席にまたも夫婦が座っていた。

ダルエスサラームの空港(ジュリウス・ニエレレ国際空港)

ザンジバル島からダルエスサラームまでのフェリーで90分の距離は、飛行機では30分で着く。料金はフェリーも飛行機も5千円位と変わらない。でもフェリーの方がチェックイン時間がなくて便利だな。

エアタンザニアのザンビアまで通しの航空券を買っていたが「一度荷物を受け取って外に出ろ」と言われた。到着と出発のターミナルが違うからなのか。真夜中のダルエスサラームを、声をかけてくるタクシー運転手を振り切り隣のターミナルまで歩く。

次の飛行機は朝の11時。8時間以上あるので遠慮なく空港で寝させてもらうことにする。私の他にもベンチで寝ている人が数人いた。


ダルエスサラームの空港でまたも出国航空券で揉める

空港で充分寝れ、エアタンザニアのカウンターが出発2時間半前に開いたので並ぶ。
並び口の入口でセキュリティと書いたカウンターに男性が3人いて「ビザは?」と呼び止められた。「2022年11月以降、日本人はビザいらないよ。」とスマホの画面を見せるが「調べるからここで待て。」と言い消える。戻って来た彼は「ビザはいらないが、出国航空券がいる。」と言ってきた。

は?

中南米でアビアンカ航空に苦しめられた出国航空券が、アフリカでもいるのか?
「リビングストンから陸路でボツワナに入るから、そんなものない。」
「鉄道やバスで入国する人はそんなもの求められないだろ?なぜ私だけいるんだ。」
「2日前に飛行機で入国した友人もそんなもの求められてなかったぞ。(X情報)」

反論しまくったが相手も「規則だ」と引かないので、仕方なくトリップドットコムでザンビア発のキャンセル可能な航空チケットを探すことにした。

慣れない作業に手間取っていると、次に来た黒人男性2名が私と同じ理由で呼び止められ、
「俺は1週間前に同じ経路で来たが、その時はそんなものいらなかったぞ!ふざけるな!!」
と空港中に響き渡るような大声で怒鳴りまくっていた。それが数分続き、最終的になだめられながらカウンターに連れて行かれていたので「ほら〜」と言うと、私を止めていた係員も「もういいよ、行け。」と諦めたように解放してくれた。ゴネたもん勝ちだな。そして規則とは適当なもんだ。

チェックインカウンターのお姉さんはにこやか。荷物を預けラウンジを2軒ハシゴした。飛行機は食費が節約出来ていい。

その後すぐ搭乗して機内食が出たが食べきれなかった。ビールを楽しむことにする。

真ん中の席になってしまうと、いつも両サイドの人に足を広げられ、アームも取られてしまう。アームは端の席でも取れた試しがない。外国人は気が強い。

ルサカ国際空港から市内までローカルバスを乗り継いで行く

12時過ぎ。
ザンビアのルサカの空港、ケネス・カウンダ・インターナショナル・エアポートに到着。

入国審査の人が「Welcome!ザンビア」と笑顔で挨拶してくれ印象がいい。ほとんど人がいない淋しい空港でATMでザンビアクワチャを下ろし、SIMカード5Gを購入。たったの300円だった。空港でのこの一連の作業もすっかり慣れてしまっている。

外に出る。これまでの国と違って空港を出ても人がいなく、タクシー勧誘がない。「アフリカは南下すればするほど人が話し掛けてこなくなって面白くなくなるよ。」とエチオピアで言われた言葉を思い出した。

ネット情報では、この空港から市内まではタクシー移動しかなく、30分の距離が1,000~2,000円とあった。高いのでGoogleMapで試しに経路を入れてみると、バス経路が出たのでローカルバスで行くことにした。

Airport Last Bus Stop

バス停名は「Airport Last Bus Stop」とあるのに、空港の建物を出てから30分も歩いた。到着すると丁度ミニバスが走り出したところで「乗れ!乗れ!」と停まってくれた。

料金は15クワチャ(90円)。タクシーよりかなり節約できた。
乗客たちは陽気に歌を歌ったり、笑顔で話し掛けてくる。ザンビア人、いい人らではないか。

30分程走って「市内に行くのはここで乗り換えだよ。」と降ろされる。降りると男性たちに囲まれ強引に次のバスに乗せられたり、荷物を勝手に運ばれたりしたけど、これまでの国と違ってチップを要求してこない。勝手が違い、こちらが戸惑う。

ルサカの収容所のような宿

宿はBooking.comで一番安かったFlintstones Backpackersを前日に予約しておいた。180クワチャ(1,080円)。バスを降りて20分位歩いて到着。
チェックイン時刻は過ぎているのだが、女亭主は愛想が悪く、鬱陶しそうに女性専用ドミトリー10人部屋に案内してくれた。

・・・なんじゃこれ。収容所ですか。
「どれでも好きなベッド選べ。後でベッドメイキングするから。」と愛想なく言われた。
私の他には誰も泊まっていないようだ。まだ汚さがマシそうなマットレスを選んで「これで・・・」と伝える。これがアフリカか・・・

ルサカバスターミナル

飛行機移動で疲れているので、ルサカには2泊しようかと思っていたのだが、次の目的地のリビングストーンの宿が、なんと明日の木曜日は空いているのだが、明後日の金曜日以降がどこも満室。5,000円以上する部屋しか空いていなかった。週末だからだろうか?(到着後、判明したが、この週に有名人のコンサートがあって宿が埋まったらしい。)

宿の高額金額を避けるには、明日リビングストーンに移動して1泊、次の日ビクトリアホールズを観光してその足で次の目的地、ボツワナのカサネに移動するしかない。連日の移動でかなりのハードスケジュール。

ルサカは特に観光地でもないので明日ここを出てもいいだろう。
バスターミナルに明日のバスのチケットを買いに来た。アジア人の私は相当目立つのかバスターミナルに入ったとたんに何人もの男性たちが「どこへ行くんだ?」と話し掛けながらワラワラついてくる。広すぎてリビングストン行きのチケット窓口が分からないので素直に聞いて場所を教えて貰った。しかしチップをせがんでこない。ザンビア人ってただの親切でお節介なのか??

チケット売り場のお姉さんには「リビングストン行きのバスは朝の4時がベスト。」と言われたが、疲れているので「朝9時位のバスはないの?」と聞いたが「何時のバスかはお金を貰ってから決める。」と言われた。意味不明。
結局390クワチャを払うとボスの所に連れて行かれ、ボスがどこかに電話をかけてバスの時間を聞いていた。ただの代理店だったのか。朝9時のバスにしてもらった。

安心して近くのショッピングモールに寄ってビールとポテチを購入。

機内食で満腹なので夜ご飯はこれで十分。
部屋で食べようとすると、私の他にもう一人女性が宿泊しに来て、彼女もウガリと肉をテイクアウトして素手で食べていた。彼女はリビングストンに住むザンビア人で旅行で来ているという。二人で仲良く会話しながら食事する。

「ショッピングモールであなたを見たわよ。」と言われた。アフリカではほとんどアジア人を見掛けないに会わない。自分が気付いていないだけで私はめちゃくちゃ目立っていて地元の人に見られているんだろうな。

ザンビア1日目は、宿の女亭主以外は親切にされ印象がいい。そんなことを考えながら収容所のような部屋で眠りについた。

アフリカの楽園も、クレカのAPPLE COM BILLからの不正利用で観光どころでなし(Day338-339)

タンザニア4日目
100TZS(タンザニアシリング)≒6円

4月のザンジバル島(雨季)

次の日。ザンジバル島パジェの朝。

・・・見たことない位の雨量。湿気も凄く室内に干していた洗濯物が全く乾いていない。
4月はアフリカ全体が雨季らしいが、ケニアでは1日数時間降るだけだったので、ザンジバル島でもそうかと思っていた。昨晩から何時間も降り続いている。
後に聞いた話だと4月5月はこの島は大雨季に当たるらしい。私と同じ時期にここを訪れていた他の旅人も何も出来なかったらしい。こんな時期に来て私はあほなのか。

手持ちのタンザニアシリングが足りなそうなので延泊の宿代21,000TZHは手持ちのドルで支払った。8$。パジェにもATMはあるが、1000円下ろすのにATM手数料を取られるのは勿体ない。

セディナカードがAPPLE COM BILLから不正利用されている

それより、昨晩から心配事が発生し、気持ちが観光どころではなくなっている。ネットで繰り上げ返済が出来るので、いつもキャッシングに使っていたセディナカード。そう言えばケニアの空港でキャッシングした分を返済していないやと、3週間ぶり位にカードの明細を見てみたら・・・

・・・・?!

何これ・・・・

ちょうど3週間前から480円、2000円、4000円といった金額が毎日数回にわたってカードで使われている。使用先はAPPLE COM BILL。アップルのサブスク??私のスマホはアンドロイドだし勿論身に覚えが全くない。クレカ明細の累計額は3万円以上になっていた。

ネットで「APPLE COM BILL不正利用」と検査すると、出てくるわ出てくるわ。かなりの人が同様の被害に引っ掛かっているらしい。

タンザニアからセディナカードに電話がかけれない

Apple IDの不正利用なのかクレカの不正利用なのか不明だが、iPadは日本の自宅でApple IDを憶えていない。クレカの方を止めるしかないだろう。
しかし楽天カードだとチャットで海外から担当と会話出来たのに、セディナカードは直接電話しないとカードが止めれないというクソシステム

タンザニアのSIMカードでセディナカードの日本の電話番号や海外デスクに電話、KDDIのコレクトコールも試してみたが繋がらなかった。
こういう時どうしたらいいんだ。なぜネットからカードの不正使用報告や停止申請が出来ないんだ。まじカス仕様なんだけど。

スマホ2台持ちの先輩にスピーカー通話でセディナにかけてもらう

昨晩この不正利用に気付いたが、まだ日本のデスクが開いている時間じゃなかったので気が気でなかった。ネットには「返金されなかった」という記事もかなり散見される。毎日使われているので1日も早く止めないと。

考えに考え、私が友人にLINEで電話→友人がもう一台のスマホか自宅の電話でセディナに電話→2台の電話ををスピーカーモードににしてもらうという方法を思いついた。

朝から、元いた会社の先輩ら、友人らにLINEでかけてみる。

1番に返信をくれた会社の先輩に上記のことをお願いしたら快く引き受けてくれた。
セディナへの通話はうまくいったが、最初に海外の不正利用デスクに電話したら、日本の不正利用先とカード停止先の窓口は別々とのことで(なんでやねん)4回も窓口をたらい回しにされ、その度に10分以上待たされたので、結局通話が終了するまで1時間以上もかかってしまった。

最終、繋がった窓口はこのAPPLE COM BILL明細に慣れている感じで「調査して書面で結果をお送りします。」と言いながら1円も払わなくていいことを匂わせてきたので安心した。それに日本の自宅に書面で送られてもなぁ・・・カードは番号を変えて再発行してくれるとのことでお願いした。(これが後にまたトラブルになるのだが。)

時計を見るともう昼過ぎ。
長時間、スピーカー通話状態にしてくれた先輩には感謝しかない。こういう時に助けてくれる人が本当の友人なんだろうなぁ。大切にしないと。

やっとザンジバル島観光

雨は止んでいたので外に出た。また海岸方面へ歩いて行こうとしたのだが、道が冠水していて通れる場所を探すのに一苦労。

住民たちの生活道路を進んで行く。海岸までの道はこんな道ばかり。子供たちはエチオピアやケニアのように「お金くれ」とは言ってこない。ホームレスも見かけないし、皆ちゃんと生活出来ているんだろう。

ゲーセン鑑賞場みたいな場所もあった。

ザンジバル島の焼き鳥

宿から東へ真っすぐ進んでも冠水している道しかなくて海に出れなかったので、大通りに戻る。お腹が空いたので地元民らが集う焼き鳥屋に入る。

席に座ってしまってから気付いたが、雨が降ったせいなのか元々そうなのか分からないが、テーブルにとまっているハエが凄い量だ。なかなかキツイ。

焼き鳥1本1,000TZS(60円)。しかも美味しかった。ハエの量があれなので持ち帰りにしたら良かったのかな。

海岸沿いでまたマサイ族

地元の人らがこのパジェに日本人女性が経営しているホテル、PARADISE BEACH BUNGALOWSがあると言うので歩いて来てみた。宿泊費は現在宿泊している所の方がだいぶ安いのでレストランだけでも行こうと思ったのだ。冷麺が置いてあるらしい。

来てみたがレストランは無人で全て椅子がテーブルの上に上げられていた。シーズンオフだからだろうか。仕方なく手前で座って海を眺める。

ぼーっとする間もなくまた歩いて来たマサイ族の男の子に声をかけられた。また住んでる場所、宗教、家族構成など一通り自己紹介をする。昨日もだが「お前の肌の色は日本人なのになぜカプチーノ色なんだ。」と言われた。韓国人ってもっと色白いもんな・・・

昨日と同様にお喋りしたいだけなのかと思えば、彼はおもむろに手持ちの鞄から布を取り出して広げ、その上にマサイ族のお土産を広げだした。
もう手持ちの現金が残り少ない私には何も買えない。「ごめん、何もいらないんだ。」何度も断るが、「少しでいいから買って。」と全部広げてくる。ブレスレット、指輪、キーホルダー・・・・
「本当にごめん。」と謝ると、彼は急に態度を変えて「Yellow・・・ Yellow・・・」と呟きながらお土産を片付けだした。アジア人の肌の色の悪口を言っているのだろうか。さっきまで「君の肌の色、カプチーノだね、ははは。」なんて言っていた彼が余計に惨めに見えて言い返す気力もなかった。

歩いてきた道を戻る。ザンジバル島で日本人には全く会わなかったが、途中のレストランにはちゃんと一番左に日本の国旗があった。

途中の商店でビール3,500TZH(210円)、フルーツ3個TZH1,500(90)を買う。夜ご飯はこれと手持ちのインスタントラーメン。


今後の経路

次の日。やはり曇り。

ザンジバル島の天気予報を見ると、今後1週間もずっと雨のようなので飛行機で飛ぶことにする。タンザニアとザンビアを結ぶ2泊3日のタンザン鉄道も洪水で線路メンテナンスのため無期限で止まっているらしいのでザンビアのルサカまで飛ぶことにした。

近所の観光客向けのお店に「タコカレー」があったのでどうしても食べたくてやって来た。客は欧米人しかいない。こんな店でもハエはいっぱいいた。

20,000TZH(1,200円)とタンザニアの物価からすると高かったが、タコカレーは美味しかった。

ザンジバル国際空港を目指す

宿をチェックアウトし、ストーンタウン近くのザンジバル国際空港を目指すことにした。飛行機は真夜中の便だったが、ここにいても雨ですることがない。ラウンジでゆっくりすることにした。

ストーンダウンからパジェに来た経路をそのまま戻る。
ザンジバル島を走っているミニバスは全て、日本か中国の幼稚園や福祉施設などの送迎バスの中古だった。

帰りのストーンタウン行きのミニバス、ダラダラの料金は2,000TZHだった。行きは1万TZH払ったので5倍もボラれていたことになる。お金が足りないせいで食費をかなり削っていたので、行きのタンザニア人に腹が立った。自分が乗っているのが日本が寄贈した中古車だというのがそれに更に追い打ちをかけた。
こいつらに感謝の気持ちというのがあるのか??そりゃ悪い人ばかりじゃないけれど。

帰りも1度乗り換えて行きと同じバス停で降りた。2本目のバスも3倍の金額をボラれていた。帰りはなぜボってこないのか不明だった。雨で乗客が足りないから乗ってくれといった感じだったからだろうか。

この島からザンビアへ飛行機で向かうので空港へ行く。足元が悪くなかったらストーンタウンを観光するのだけれど。

結局アフリカの楽園ザンジバル島には雨季のおかげで2泊3日しかいなかった。
他の時期に行った人らに「1週間いた。」「1ヶ月はいれる。」などと聞いてやって来たのに。それにクレカ不正利用対応で観光どころではなかった。何しに来たのか・・・島の雨季をなめていた。でも来るまでどんなとこか分からないし、白い砂、透明の海、悪態をつくマサイ族・・・来て良かったかな。
そんなことを考えながら、次の国タンザニアへ向かう。