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1人旅好き。2022年12月に世界一周出発。

スイスのツェルマットで2泊。マッターホルンに近づくコース3パターンで悩む(Day400-1)

1€(ユーロ)≒173.4円、1CHF(スイスフラン)≒180円
スイス2日目、マッターホルン1日目

20時、線路トラブルの影響で2回乗り換えを経て、ジュネーブからようやくツェルマット駅に到着。ここがマッターホルン観光の拠点となる町だ。

線路の一部が土砂崩れで不通になっており、その区間だけバスでの代行輸送。その後、再び鉄道に乗り換えた。あとで知ったのだが、ツェルマットはガソリン車の乗り入れが禁止されているため、バスで直接入ることはできないらしい。

Youth Hostel Zermatt(ホテル)

宿は、最安値だった「ユースホステル・ツェルマット」。駅からは坂道を15分ほど登っていく。
男女混合ドミトリーで朝食付き、1泊44€(約7,660円)。
ただ、残念ながらここも明日は満室。仕方なく、明日は朝食なし・1万円超えのドミトリーに移動することに。

初日は20時着だったので、ほぼ寝るだけ。
フランス入国以降、バスでも宿でも、スマホで音を出して動画を見たり、大声で話す人がいない。民度が高く、静かでとても快適。中東あたりでは、必ずと言っていいほどヘッドホンをつけずに音を鳴らす人や、大声で電話するおじさんがいたもんな。
やっぱり、高額を払わないと来られない場所には、それなりにマナーのある人が集まるということか。


朝5時、なんとなく目が覚めると、同室の中国人の女の子が出掛ける準備をしている。
ひとひそ声で「今からマッターホルンを見に行くと綺麗よ!」と教えてくれた。

パジャマにユニクロのライトダウンだけを羽織って、川の方まで行ってみる。

かつて日本人観光客がたくさん訪れて山を眺めていたことから、Google Mapではこの橋に「日本人橋」という名前がついているらしい。でも今は中国人観光客しかいない

一部だけ朝日が当たっているところが赤い。雲がなければ山全体に朝日が当たって真っ赤に染まるのだろうか。南米パタゴニアでは、朝焼けに燃えるフィッツロイを見たくてたまらなかったけれど、結局行けずに悔しい思いをした。でも今朝のこの景色で、少しだけリベンジできたことにしよう。

この日はマッターホルンと反対側の山の方が、赤く染まっている。

宿のビュッフェ形式の朝食。
フランス以降、まともなものを食べるのは久しぶり。しかもヨーグルトが何種類もあり、いちごを擦り潰したものが入っていたり・・・と、美味しすぎて閉店まで居座ってしまった。

マッターホルンの天気予報を見ると今日1日晴れだし、20時でも明るいので昼から行動しても十分だろう。ツェルマット自体は30分位で端から端まで歩けてしまう広さ。

この宿を延泊したかった・・・
10時、ギリギリにチェックアウトし、今日予約している駅前のホテルへ移る。

ホテル バーンホフ(ホテル)

もろ駅前ホテル。とても便利だが値段も相当、ドミトリーで67€(11,730円)。朝食なし、キッチンあり。

女性専用ドミトリーは、木製のしっかりした2段ベッドで、上下の向きが互い違いになっており、他人と目が合わない設計。マットレスはふかふかで、広々と清潔。値段だけの価値はある。

レセプションに「昼は11時までopen」と書いてあるが10時半に来たら誰も居なかった。この辺が海外あるある。

仕方ないので他のチェックイン前の宿泊者にならって、荷物を地下のキッチンに置いて出掛ける。キッチンもコンロとシンクが複数あり使いやすい。

ゴルナーグラート登山鉄道が無期限停止

早速、予め調べておいたゴルナーグラート登山鉄道に乗ろうと駅に行くと、駅員に「無期限停止」と言われた。

理由を聞くと、土砂崩れで線路が崩れている写真をスマホで見せてくれた。なんてことだ。せっかくここまで来たのに。
このコースしか調べていなかった私は、もうマッターホルンのトレッキングは出来ないのかと絶望した。

ツェルマットでのマッターホルンへのアクセス、観光3パターン

すると、私と同じ説明を受けていた中国人男性2人が、どこか別の場所へ歩き出した。気になってついて行ってみると、そこはインフォメーションセンターだった。中で、他の観光手段についての情報を教えてもらう。

これが案内所の地図。左端、真ん中、右端と3パターン楽しめるなんて知らなかった。自分の周りにスイスに行ってる人なんていないし。以下、各コースの料金は2024年7月時点のもの。月によって大きく変わるし、頻繁に値上げもあるので、あくまで参考程度に。

①左端のコース:地下ケーブルカー(Sunnegga Express)&地上ロープウェイ
途中スネガ展望台、頂上のロートホルンなどで下車でき、好きなところで降りてトレッキングを楽しめる。スネガ展望台まで往復44€

②真ん中のコース:ゴルナーグラート鉄道(今回は土砂崩れで運休中)
標高3,089mのゴルナーグラートを目指す登山鉄道。途中、ローテンボーデン、リッフェルアルプ、リッフェルベルクなどの駅で自由に下車し、駅間のトレッキングが可能。
片道66€、往復だとその倍。鉄道移動ってロマンがあるし、これが一番定番のルートか。

③右端のコース:標高3,089mの絶景展望台「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」まで一気に登るゴンドラリフト。
2022年に完成したばかり。マッターホルンに1番近づけるが、365日スキーが出来るコースの頂上であり、雪が積もっていてトレッキングは出来ない。(=歩く楽しみがない。)往復120€

鉄道が好きだが②は停止中。歩くのが嫌いなので③に目を付けたが、ゴンドラに乗って降りてくるのに120€って、に、に、に2万円超え?!
ちなみに、スイストラベルパススイスハーフフェアカードというものを事前に購入(4万円以上)しておけば、ジュネーヴからここまでの鉄道料金も、上のゴンドラ、ロープウエイ、鉄道料金も半額になる。なのでほとんどの人が購入するのだが、まさかツェルマットでの登山鉄道やゴンドラまでもがこんなに高いなんて思わなかったので、私は購入していなかった。このパス自体も4万円以上するのだ。スイスって・・・

宿に戻り作戦を練る

コースを決めれない。14時になったので1度宿に戻り受付に行くと、今度はレセプションの女性はちゃんといた。めちゃくちゃ愛想良くて感じがいい。女性専用ドミトリーにチェックイン。

同じ部屋に韓国人の女の子がチェックインしてきたので、彼女がどのコースを周ったのか聞くと、①コースでスネガ展望台まで行き、そこから徒歩で降りて来たという。さすが韓国や中国の人は倹約家。スネガ展望台までは片道20€なので、かなり費用を抑えたコースだ。
「でも5時間以上かかってかなりしんどいよ!」と言われた。

しんどいのは嫌なので③のマッターホルン・グレッシャー・パラダイスコースにしようと決意する。途中、この土地特有の顔の黒い羊を見ながら宿から入口まで20分歩いて到着したが、あっという間に曇ってきてしまった。天気予報はあてにならない。山の天気は一瞬で変わる。曇りでマッターホルンに近づくのは勿体ないので、晴れてからチャレンジすることにした。

ゴンドラ駅。
ネットで「フリーの赤いバスがこのあたりを往復している」と見たので、ちょうどやって来た赤い車の若い運転手に「駅までフリー?」と聞いてみた。すると彼は少し戸惑いながらも「……いいよ、乗りなよ!」と言うので、乗ったら降りる時に他の乗客らが料金を支払っていて、タクシーだった。恥ずかしい・・・
料金を払おうとしたら、他の客のついでだから無料でいいと言われた。スイス人も親切だな。
ちなみに、ツェルマットはガソリン車禁止なので、走っているのは全て電気自動車である。空気が美味しい!

徒歩で行ける景勝地、Zermatt Matterhorn Viewpoint

16時から晴れてきたが、ロープウェイの営業時間も16時で終わるので諦めた。
ツェルマット、今日1日コースを悩んだだけで、何もしていない笑

まあマッターホルンを眺めているだけでもいいのだけれど。
あまりにも勿体ないので、歩いて行ける景勝地をGoogleMAPで見つけて行ってみた。

20分程、かなり急な坂を登って辿り着く。他に5名ほど先客がいた。

ここから見下ろすツェルマットの町は美しく、これはこれで高く登るよりいいではないか。
・・・というか、美し過ぎないか?
山にかかる雲が見ている間にあっという間にその形態を変える。光の当たり方も変わる。何時間でも見ていられた。
スイスはついで位の気持ちで来たのに。この1年以上の旅で1番美しい景色のような気がした。なのでこれでこの旅も思い残すことはない・・・なぁんて気持ちになる。

スイスの物価

夕方になったので、宿に戻る。近くのcoopへ。

半額のパンなら買えるかと思って金額を見たが、それでも800〜1000円。ジュネーブでペットボトルのコーラを見た時は900円だったな・・・世間ではマクドナルド指数とか言うけれど、コーラで簡単に物価指数を測れる。

私が買えるのはこの出前一丁のみ。2個買うと1FR(180円)になるので2個購入。これで今日と明日はやり過ごすことにする。

宿に戻ると日本人の女性旅行者がいた。
今日、どのコースに行ったか聞いたら韓国人の子と同じスネガ展望台まで行って、歩いて降りて来たと言う。

「湖に移る逆さマッターホルンが見たいんですが、湖を通ろうと思うと帰りは5時間歩くんですよね?」と聞くと「私は下まで歩いたけど、ツアー客らはスネガの1つ上の駅で降りて湖まで行って、また同じ駅に戻って来ていましたよ。そのコースなら1時間位しか掛からないと思います。」と教えてくれた。
彼女は明日はマッターホルン・グレッシャー・パラダイスのゴンドラに乗るらしいが「ゴンドラは歩けないですからね~歩けるスネガの方がいいんじゃないですか。」とのこと。

よし、決めた。1時間なら体力のない私でも歩ける。明日予約しているイタリア行きの列車は13時なので朝から出たら間に合うだろう。

明日は、スネガ展望台からマッターホルンに近づいてみることにした。

フランスのマルセイユからスイスのジュネーブへ移動、すぐにツェルマットへ移動(Day399-400)ヨーロッパでのバス予約方法

1€(ユーロ)≒173.4円、1CHF(スイスフラン)≒180円
フランス2日目、マルセイユ2日目

数日前にマルセイユジュネーブ行きのバスが、たった15€で販売されているのを見つけた。

ヨーロッパでのバス・鉄道の予約

西欧のバス・鉄道経路は主にOmioというサイト、東欧はgetByBusというサイト、もしくはBusTicket.4meで探しているが、Googleに「マルセイユからジュネーブ」と日本語で入れるだけで色んな鉄道・バス予約サイトが上位にヒットするので困ることはないだろう。

早目に予約しないと残席数に応じて金額はどんどん上がるので注意。

スイスの鉄道は検索に引っ掛からないので公式サイトから予約した。ガラガラだったので当日窓口購入でも大丈夫そう。スイストラベルパス購入(私は買わなかった)で半額になる。

ブラブラカーバスでスイスのジュネーブへ移動

8時半にチェックアウトして、歩いてマルセイユのバスステーションへ。

9時発のBlaBlaCar Busというバス会社を予約した。バスなのか車なのかよく分からないネーミングな上に目的地に辿り着けるか分からないニュアンス。
サービスのいいFlixBusで予約したいところだが50€以上する。なぜこのバスだけこんなに安いのか不明で、英語で口コミを検索してみたがいいことは書かれていなかったのでそっとPCを閉じた・・・15€は魅力的過ぎる。

バスはきちんと来ていて安心した。座席は7割ぐらい埋まっている。運転手はフランス人のようで、アナウンスはフランス語のみ。いや、だからあーた英語話せるでしょ、何を言ってるかわからない。
出発は9時より1分前に出発した。ヨーロッパのバスは結構早めに出るので要注意だ。

13時。4時間走ったのでこのおしゃれなカフェで昼食休憩。バスの中で昨日スーパーで買ったパンをかじっていたが水だけだと喉が渇く。

カフェの中で皆パンを買っていたのでつられて買ってしまった。サンドイッチは6.5€と記載があったが、コーラの値段表示はない。
いくらなのか気になったが、会計時、クレジットカードの明細はマシンから出てきたとたん、クシャクシャに丸めてあっという間にゴミ箱に捨てられた。昨日のスーパーでもそうだったから、フランス人はレシートの控えをもらわない習慣なのかな。

次の日、クレカの明細を見たらコーラは3.5€、なんと600円だった。この食事で2,000円かぁ・・・もう笑うしかない。このコーラはスタバでフラペチーノの頼んだ感覚、あそこはスタバだった、スタバ。と勿体なかったと思わないように自分に言い聞かす。

スイスのジュネーブ到着

17時。ジュネーブのバスターミナルに到着。

鉄道駅まで歩く。駅のトイレは2Fr、360円。開いた口が塞がらない。

何だろう。女性のホームレスの人が結構いる。ゴミゴミしていて私が想像していたスイスと随分違う。

この高架下なんて大阪梅田と景色が変わらない。地元に帰ってきたのかと一瞬錯覚する。
スイスは世界最高水準に物価が高いと聞くので、さぞかし綺麗なのだろうとか想像していたがそういうわけではないようだ。
これまでずっとスイスに生まれたら人生勝ち組と思っていた。スイス人ならどの国に行っても「安!安過ぎ!!」なんて思うんだろうなとか。しかしホームレスの人たちを見るにスイスの社会構造も複雑なのだろう。どの国も来てみないと分からないものだな。

ジュネーブパスで交通機関乗り放題

ホテルを予約したら、宿泊期間中ジュネーブでの交通機関(トラム、バス、国鉄、フェリー)がすべて無料になるトランスポート・パスの登録先URLが送られてきていた。
予め登録しておいたが、そのQRコードはトラムでもフェリーでも1度も見せてと言われることはなかった。ジュネーブも信用乗車形式のようだ。

無料でトラムに乗ってホテルへ向かう。

MEININGER Hotel Genève Centre Charmilles(ホテル)

宿は予約サイトで2番目に安い宿にした。1番安い宿は規約をよく読むと49歳以下までしか泊まれないとなっていたからだ。なぜなんだろう??
理由はよ分からないが、この後イタリアでもそういった宿が沢山あった。老人はお金あるんだから個室に泊まりなさいよって意味なのか、自己中だったり文句多かったりするからなのか・・・いや、ジョージアで何十日も泊まっているそういう高齢者たちをいっぱい見てきたので。

1泊36€(6,250円)+市税5€
これまでのドミトリーに比べると高いが、冷暖房完備、別々のトイレとシャワー室が各部屋に付いていて空調もきいていて清潔。コンセント・ライトも十分についていてとても快適だ。ベッド2個だけ2段ベッドじゃない変な造りだが、先に男性達に取られていた。

キッチンもあったので自炊する。日曜日だからか近所のスーパーは閉まっていて手持ちのパスタにキッチンに「Free」と書いて置かれていたプチトマトを入れるしかなかった。
幸い手持ちの沢山のガーリック、バター、醤油、鶏ガラで具材はなくても美味しい。

この日はこれで就寝。

ジュネーブ観光

スイス2日目、ジュネーブ2日目

宿に「夕方まで荷物預かってくれない?」と聞くと有料だった。500Fr(900円)。ふざけるなと思い、ミニスーツケースだし持ち運びながら観光することにする。

ジュネーブって国連があるから名前はよく聞くが、観光的にはほとんどなにも無さそう。
「大噴水」と書かれた場所に来たが、バルセロナでもそうだったように、今年は水不足なのかやっていなかった。

せっかくトランスポート・パスを持っているのでフェリーに乗ってレマン湖を渡ってみる。
スーツケースを持ってウロウロするのは目立つのではないかと危惧したが、ジュネーヴでは年配の人らがよく手押し車のようなものを持って移動しているので目立たずに済んだ。

国連

トラムに乗って国連事務局へ。お金を払えば見学出来るようだ。

国連前の脚の折れた椅子のオブジェ。地雷や爆弾反対を訴えているらしい。

宗教改革記念碑

あまりにも見るところがないから来てみたけど・・・

うーん。別に興味があった訳じゃないよね、ここ笑
宗教改革の偉大な像らしい。男しかいないし男尊女卑にしか思えないけどな。

ここの目の前が広大な公園だったので、ベンチに座って宿で炊いた白ご飯弁当を食す。ピクニックに来ている家族連れもいたので食べやすかった。
スーパーやカフェを覗いた感じ、フランスより更に物価が高い。何千円もするパンより、私にはこれに手持ちのふりかけをかけた方が口に合う。

ジュネーブからツェルマットへ鉄道で移動

ネットで16時半のツェルマット行きの列車を予約していたので駅へ向かう。

自分の乗る列車に赤いマークが付いている。ドイツ語のようなのでGoogle翻訳してみたら「失敗」だって。何かトラブルがあるようだ。

不安な気持ちのまま列車に乗り込む。

この列車のチケットが77Fr(スイスフラン)13,800円。スイスでの移動は列車が基本のようなので仕方なく予約。3時間の新幹線と思えば日本より安いかも知れない。
チケットの種類は色々あり、更にスイス・パスを購入したら半額になったりなど仕組みは複雑。スイス・パス自体が2万円以上したので購入しなかった。

1等車を予約したつもりが、サイトに書かれた英語の意味があまり理解出来ず、「2等車なんだけど当日でも追加料金で1等車にも変更出来るわよ。」というチケットだった。
なので、切符拝見の時に2等車へ移るように促された。1等車に乗りたいなら最初からそのチケット買うよな。2等車より10€も高かったのに。変なチケット。

車内は空いていたし、レマン湖を眺めながらの車窓は最高だった。この湖にもル・コルビュジエ建築の「レマン湖畔の小さな家」があるのだけれど。やっている曜日が限られているので見学は断念。

19時。Leukと言う駅で停まり、乗り換えるようにアナウンスが流れた。土砂崩れで線路が断線していてここからはバスに乗り換えないといけないようだ。英語のアナウンスで助かる。

Taschティッシュという駅でまた列車に乗り換えるように言われる。
この窓の形状、景観列車。

まるでマチュピチュ行きの列車じゃないか。1年前を懐かしく思い出す。

20時過ぎ、ツェルマットへ到着。

駅から予約しているホテルまで歩く。
景色が何もかも美しい。これ、これ。私が想像していたスイスは。

川の両端にホテルが立ち並び、この景色もマチュピチュ村を彷彿とさせる。
スイス、安いバスを見つけたのでたまたま来る気になったが、本当に来て良かった。
美しい景色ってやはり癒されるんだな。

このまま宿へ向かう。

フランス、マルセイユにあるル・コルビュジエ建築、ユニテ・ダビタシオンへ。世界的有名建築がなんと無料(Day398)

1€(ユーロ)≒173.4円
フランス1日目、マルセイユ1日目

深夜バス移動で眠いが、マルセイユに来た目的、ル・コルビュジエユニテ・ダビタシオンを見に行く。彼もミース・ファン・デル・ローエと同じく近代建築の三大巨匠である。

パリのおにぎりの価格

朝から何も食べていないので、バーガーキングに入ってみたが高かった。スーパーに入ってみた。

おにぎりが1つ3.5€、600円以上する。具も少なそう。日本だと120円ぐらいで食べてたのにな。

この2.5€のピザ30%引きしか買えない。お前は乞食かみたいな写真だが、本当に本当にスーパーの缶詰ですらめちゃくちゃ高いのだ。しかし奮発してというか我慢出来ず、とうとうヨーロッパ入国以来初コーラ購入。450円位。
会計時にスペインやポルトガルの時同様、レジのおばさまに「ハロー!」と挨拶すると「ボンジュール!」と返された。・・・プライド高いな・・・英語話せるだろうに。

公園でピザをかじりながらコーラを味わう。5年前来た時、フランスは何でも美味しかった。こんな割引ピザでも美味しい。

ヨーロッパでのSIMカード


SIMカードは日本で物理SIMを購入してそれを使っている。
30日間12Gでたった1,900円。何故か12Gを超えても使えている。現在17G使用中。
スペイン入国時にスマホに差して以降、ポルトガル、フランス(この後行くスイス、イタリアでも)と移動しても何の操作もなく使えている。電波も良くスピードも速い。ヨーロッパ以外では、国を跨ぐ度に現地でSIMカードを購入していたのでとても便利だ。

上記SIMカードは、使えるか半信半疑で2枚購入して持ってきたのだが、eSIMや現地SIMより断然安いので、自分の勘に感謝せざるを得ない。お陰でスペイン入国以来、調べごとに不便はない。便利な世の中になったものだ。

※eSIMは高いのでトルコ以外では全く購入していない。(トルコだけ現地SIMの方が高かった。)
※海外でも使える楽天SIMも持って来ているが、ヨーロッパでは電波が悪過ぎて使い物にならない。

ユニテ・ダビタシオンを見に行く

地下鉄とバスの経路はこれまで通りGoogleMapで出る。そして地下鉄もバスもVISAタッチで乗れるので何も考えなくていい。Rond-Point du Prado駅で下車。地下鉄を降り、バスは高いので乗らず20分歩いて来た。

建築士試験の問題に出てくるので写真で何度も見た公共住宅だ。所々に見える赤や青の色使いがコルビュジエっぽい。

8階建て、337戸、1600人が暮らせる。
コルビジュエが提唱したモデュロール(人体の寸法を基に、美しさと使いやすさを考慮して規格化したものと黄金比)が徹底して適応されているらしい。

セルビアの集合住宅

1952年竣工。70年以上経った今でも全く古さを感じさせない。私が今リアルタイムでいるセルビアの集合住宅のこのデザインと比べると、彼のデザインがどれだけ美しいか分かるだろう。

エントランスも綺麗だし家賃高いんだろうな。
3階と4階はホテルになっていて泊まろうと思えば泊まれる。しかもBooking.comから予約出来る。一泊204€。100$位だったら泊まったんだけど。

中はこうなっているのか。・・・泊まりたかったな。

入口から入ると受付に黒人男性がいた。見学していい?と聞くとノートに名前と国名を書いたら、3階、4階、屋上を見学出来ると言われた。なんと無料。

エレベーターで3階へ。

色がカラフルで楽しい。もう郵便ポストからしてかわいい。無機質な建物にしたくなかったのだろう。

3、4階はカフェやお店になっている。郵便局、本屋、幼稚園まである。出来た当時は画期的だったらしい。彼の「輝く都市」の思想を反映させてるらしい。

見学客は他にも何人かいた。皆建築オタクだろうか、楽しそうに鑑賞している。
この赤がコルビュジエっぽい。ひとりテンションが上がりまくって、かなり長時間滞在した。

非常階段。手摺もコルビュジエ。

屋上は体育館やプールがあり住人の子供たちが遊べるようになっている。日本でもこんなの作れば雨の日でも皆遊べるのに。

屋上からマルセイユの街を見下ろした後、1階へ戻る。

これは・・・モデュロールくん!
ル・コルビジュエのモデュロールの有名な絵が、外観にもエレベーターの横のステンドグラスにもあった。

どの辺が黄金比だったのかよく分からなかったのだけど笑

ミース・ファン・デル・ローエに続き、世界三大巨匠の建築を自分が見ることになるとは思わなかった。マルセイユまで来た甲斐があった。

カランク国立公園

その後は友人お勧めのカランク国立公園へバスで行ってみる。

終点のここで降りた。

しかしバス停から景勝スポットまでトレッキングでしか行けないとはつゆ知らず失敗した。夜行バスであまり寝てない身体に堪えた。

岬に興味があったわけじゃないのに、観光しないと勿体ない気分になり勧められたら来てしまう。

誰もいない岬はこれはこれで良かったけど。

かなり足が痛くなった。やはり旅は若い時にしなきゃ駄目だなとばかりこの時は考えてしまった。

バスと地下鉄で宿に戻ってチェックイン。

klookからお借りしました

ヨーロッパ・地中海文明博物館のライトアップを見に行くつもりだったのにそんな気力も体力も残っていなかった。ベッドに入ってすぐ寝た。これはちょっと見たかった。

20年越しのリベンジ、サグラダファミリアの中に潜入、フランスのマルセイユへ移動(Day397-8)チケットが取れない時の予約方法

1€(ユーロ)≒173.4円
スペイン再入国で13日目、バルセロナ3日目

サグラダファミリアへ

カサ・ミラの前を通り、バルセロナのサグラダファミリアへ。

バルセロナには21年前に仕事で来たのだが、カサ・ミラもサグラダファミリアも外観だけで中に入っていない。あの時切に中に入りたいと願ったので、リベンジでやって来た。

サグラダファミリアも予約必須

公式サイトの入場料は26€。1週間先まで埋まっているし、塔に登るチケットほ1ヶ月先までいっぱい。なのでツアーサイトのklookから予約。そこからでも3日以上先の夕方の時間からしか取れない。
5,000円の入場料となった。

予約した18時45分に入口へ。
1882年からずっと工事中のサグラダファミリアは外観も21年前より変わっている気がする。完成は2年後だけど、ずっと工事中であってこそのサグラダファミリアなのだから、永遠に続けて欲しかった。

入口である「生誕の門」は、その一部を日本人彫刻家である外尾悦郎さんが手がけたことは有名。

外観は宗教的な意味合いが濃く、イエス・キリストの受難の道を表現しているらしい。それでこんなトホホ顔?

中はこれまで見た教会のどのデザインとも違っていた。曲線が上に伸びて枝分かれしている。
木が生い茂る森の中にいる様な癒しの空間。

ステンドグラスのデザインも宗教画でなく、万華鏡のような光を放っている。
最初に予約した一昨日は曇りだったから、今日に予約を変更して良かった。ステンドグラスから入る光が美しい。

19時になると音楽が鳴り響き出した。音の反響具合も考えて建てられているという。

出口迄には映像や解説があった。
サグラダファミリアのデザインは何本もの紐にこういった重しをぶら下げて、それを逆さにしたものらしい。発想がもはや凡人ではない。

晩年のガウディはこのサグラダファミリアの建設に没頭して独身で身なりもかまわず、身体を悪くしていたのでコケてトラムにひかれて亡くなったとか…完成を見たかっただろうな。工事がこんなに遅れていたのは設計図がガウディの頭の中にしかなかったからとか。

サグラダファミリア、私はいたく感動したのだが、ここもマチュピチュ遺跡も「観光客多過ぎてイマイチ。」と言う感想を聞いた。私は昔からの思いを叶えたという気持ちがあるから感動するのだろう。

バルセロナのバスターミナル

宿に戻って慌てて荷物をピックアップしてバス停へ向かう。今夜も宿代を浮かすために夜行バスを予約している。今日、土曜日のバルセロナの宿泊代は目を剥く程高く、とても払えそうにない。

宿にいるときにマドリードで一緒に食事したAyさんから連絡が来た。バスターミナルの近くに宿を取ってるから、私のバスの出発時間までお茶しないかという内容だった。
実は夕方もサグラダファミリアに行く前に夕食の待ち合わせをしていたのだが、40分待っても現れなかったので「もう行きますね。」とメッセージしたまま会えずじまいだったのだ。

どうしようか迷ったが、OKして、バズターミナル横のマクドに行くと今度はちゃんとAyさんはいた。
時間がなくて15分しか話せなかったが、お互いここ数日で周った場所やサグラダファミリアの感想を言い合い、とても楽しかった。やはり旅先で誰かと話すのは凄く楽しい。

Ayさんは私がバスに乗り込んで出発するまで見送ってくれた。ルーズだなんて思って悪かったなと思いながら、彼女のこれからの旅や、日本での生活が幸せなものになるように願った。

深夜バスでフランスのマルセイユへ向かう。バルセロナからマルセイユ行きのバスは22.66ポンド(4,700円)。

ヨーロッパでの今後の経路

フランスのマルセイユへフランスと言えばパリだが、バルセロナでリベンジを果たせ満足したので、もうヨーロッパで行ったことある土地は外そうと思う。
このペースだとシェンゲン協定の90日を越えてしまいそうだ。パリは21年前と5年前の2回来ている。

マルセイユという地名は馴染みがある。ミース・ファンデル・ローエと同じくモダニズム建築の巨匠、ル・コルビジュエ設計の有名な公共住宅があるからだ。是非そこへ行きたい。

マルセイユのバスターミナル

スペインとポルトガル間では国境越えの時何もなかったのに、フランスに入る前と後の2回、夜中の2時に警察の検問があって起こされた。テロを警戒しているのだろうか。

朝の5時半にマルセイユのバスターミナル到着。
眠い…ちょっと年齢にそぐわない旅をしている。まあこの貧乏感が好きでやってるのだけど。

ターミナルのトイレに行こうとしたら1€だった。トイレが173円…。
スペインとポルトガルは物価がマシだったことに気付く。これ以降の西欧の物価が恐ろしい。早く東欧へ抜けなければ。

トイレは我慢して徒歩15分の予約していたホテルへ向かう。黒人がかなり多い。ホームレスもいてここは治安が悪そうだ。海辺のリゾート地かと思っていたのだが。

The People Hostel – Marseille

チェックインをお願いするとレセプションの愛想のないフランス人男性に「お前の名前で予約ないけど。ビジネスネームで予約したんじゃないの?」と言われた。焦ってスマホで自分の予約表を探す。「あ、あったわ。」としばらくして言われた。日本のホテルと全然ホスピタリティが違う。自分が間違えていても謝らないな、外国人は。

いつもbooking.comでほぼ最安値の宿を予約しているがここも31€(5,380円)と全然安くない。15時以降しかチェックイン出来ないと言うので、通路にあったシャワーを浴びてから荷物を預け観光に出掛ける。2時間位仮眠したかったがこの宿にはソファもキッチンもない。カフェはあるがスタバもびっくりの高額だった。

マルセイユ観光

港町なので海辺へ。

何か食べようかとメニューを見たが、ただのピザで数千円…5年前来た時はイギリスから入国したせいか、フランスは安いとまで思っていたので全ては為替のせいだろう。
5年前は1€=118円、現在174円。日本は貧しい国になってしまったと実感する。

ヨーロッパ・地中海文明博物館

ヨーロッパ・地中海文明博物館に来た。

ここはライトアップが綺麗で有名な建築物だ。夜にまた見に来よう。

それにしても風がかなりキツイ。飛ばされそうだし、歩いてまともに進めない。

マルセイユ大聖堂を見学し、いよいよ次はル・コルビュジエの建築を見に行く。

ミース・フェン・デル・ローエのバルセロナパビリオン、ガウディのカサ・バトリョ(Day397)

1€(ユーロ)≒173.4円
スペイン再入国で13日目、バルセロナ3日目

宿の朝食。こんなのでもないよりはマシか。

バルセロナ・パビリオン

昨日も一昨日も曇っていたが、やっと今日こそ晴れ!今日は朝から必死で観光する。
地下鉄10回券で昨日夜景を見たカタルーニャ美術館にまたやって来た。

美術館の手前で右折するとここにあるのがバルセロナ・パビリオン
1929年、モダニズム建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ設計。

昨夜ネットから8€で予約しておいたが、予約するまでもなく人は数名しかいなかった。
ガウディ建築が有名なこの街で、ミース建築に来る人も珍しいのだろう。

この名作バルセロナチェアの設計者と言えば知ってる人も多いんじゃないだろうか。黒色の方が良く見るけど。白は汚れが目立つよね。ここでは自由に座れる。この椅子もこの建築と同じくバルセロナ万博博覧会のためにデザインされた。

アメリカ、イリノイ州のファンズワース邸もこんな感じなのかな。これはモダニズム建築の最高傑作と言われている。

Less is more…少ないほど豊かなこと

ミースの言葉。まさにこの名言を余すところなく表現している。
現代のミニマリストやシンプルライフに通ずるものがある。

「コンセント全然ない…ルンバ充電やスマホ充電はどうしたらいいのだろう」
と、職業的に余計なことを考えてしまう。万博の為の建築だから要らないのだろう。天井に照明もないし夜は真っ暗に違いない。

外構も一切無駄がない。

ここにいる人らもきっと、建築大好きかマニアックな人らなんだろうな。
シンプルな直線美の憧れのミース建築を堪能した。

名残り惜しいが、次の建築物へ向かう。建築家ペレ・ドメネク・イ・ロウラの建築物。

地下鉄&バス10回分回数券が宿移動したりしてあと2回しか残っていないので全て歩く。歩くと素敵な建築に出会えるのがバルセロナ。

Cerveseria Vaso de Oro(レストラン)

海沿いの方まで歩いてバーに来た。1日目のオマール海老パエリアのお店を教えてくれた友人が「美味しいフォアグラステーキのお店があるよ!」と教えてくれたので。10軒近く教えてくれたうちのひとつ。

数年前にパリに来た時も、フォアグラは日本より安かったのでお得に食べられるかと思い来てみた。
29€と結構高いので、半分の量で出来ないかと聞いてみたが駄目だという。
そしてやってきたのがこの量。ひとり旅、辛い・・・
味も食感も最高なのだが、味付けが岩塩系の塩で、この時は調理する人がかけすぎたのか、塩味の主張が強過ぎてその塩辛さに顔をゆがめながら食べる結果となってしまった。

鉄道駅も堪能。屋根がボロボロ。

カタルーニャ広場を抜けやってきたのが・・・

カサ・バトリョ

ガウディ建築で一つだけ絞って入ると決めたのが、このカサ・パトリョ。
ツアーサイト経由で前日に申し込んだ金額は24.24€(5,000円)。

ファザードからしてもう美しい。

もう恐らくここに来ることは無いと思い、大奮発した。
申し込んだのはブルーチケットの16時半。さらに課金したゴールドチケットならもっと部屋数が見れるらしい。ガウディのお陰でいったいいくら儲けているんだ。

入口のQRコードを読み込んだら日本語オーディオガイドをスマホで聞ける。
今の時代、ヘッドフォン持ち歩きは必須だな。

入場制限しているのに凄い人。人が入らない写真を撮るのは不可能だ。

天窓。高層階ながら、どの部屋にも美しい揺らめく光が入るように計算し尽くされている。

なんて凄い住宅なんだ。曲線、曲線、有機的曲線のオンパレード。唯一無二のデザインだ。

この建築がどれほど素晴らしいかなんて筆舌に尽くし難い。
この後行くサグラダファミリアより、心が躍った。

各部屋の細部を見ながら大興奮し、その度にしみじみやはり私は住宅デザインが大好きだ再認識した。遺跡より、教会より、大自然より、住宅を見るのが1番楽しい。

ドアの納まりや、換気ガラリの納まりについても仕組みを考えてみる。
こんなデザインで家具屋さんに依頼したら「造れるかっ」って怒られるだろうな。
納期掛かり過ぎって上司にも工事監督にも怒られるだろうな。
1枚の木から製作しているデザイナーと職人の信念を感じる。

ガラスの透かし模様までも有機的だ。ガウディは幼い頃リュウマチを患い運動が出来なかったため、常に植物や昆虫を観察して過ごしたのがこういったデザインの元になっているらしい。

屋上まで庭園。暖炉の煙突のデザインは昔は煙突から悪魔が入ってくると信じられたため魔除けのデザインの意味があるという。

途中、このカサバトリョの修復の動画を流している博物館的なスペースもあったので、興味のある人は是非行ってみて欲しい。壁のタイルやガラスは適当に割ったものを貼ったと思っていたが、全て緻密な設計図に基づいて職人たちにカットされていた。気が遠くなるような作業だ。

出口の非常階段だけ隈研吾氏がリフォーム・デザイン。どこにでも出てくるねこの人。
ガウディ建築と調和してないけど、非常階段ってことで気分が変わっていいかも知れない。

次はとうとう、18時45分から予約しているサグラダファミリア!

スペインのマドリードへ、ガウディ建築の嵐に大興奮(Day395-6)

1€(ユーロ)≒173.4円
スペイン再入国で11日目、バルセロナ1日目

深夜バスでマドリードからバルセロナに到着

朝6時。スペインのマドリードからバルセロナBarcelona-Sants駅に到着。
初ヨーロッパの深夜バス。
南米のバスのようにふかふかで足部分がリクライニングしたり、背もたれが135度まで倒れたりはしない。前との間隔はキルギスのバスより広いけど、満席なので横になれないしまあまあしんどい。早く宿で寝たい。

バルセロナのバス停。野ざらしで何もないな。ここから乗る時もギリギリに来ないと辛そうだ。
一応、3、4分歩いた隣に鉄道駅のターミナルはある。

早朝のビル群を見ると、初めてケープタウンに到着したと時を思い出す。私のアフリカでの記憶は楽しいことばかりでいい経験だった。
スペインはスリが多いと聞くが、ケープタウンのようにホームレスもいないし6時半に歩いても治安は大丈夫そうだ。

DREAM CUBE HOSTEL

地下鉄に乗ると毎回400円位取られるので、頑張って予約していたホテルまで30分歩く。

綺麗な大規模なホテルで、フロントの人もすこぶる感じがいい。共用部分にふかふかのソファがあり、早朝で誰もいなかったのでそこで寝させてもらった。25.5€(4,500円)。

3時間ぐらい仮眠して起きると、キッチンに人がいっぱいいた。ノマドが集まる宿のようで皆PCに向かって何かトークしている。

昨日の残りのパンくずをレンチンして食べようとしている私を見て(笑)、不憫に思ったのか調理していた黒人の美しい女性がチキンとピーマンのオイスターソース炒めとリンゴをくれた。
彼女はブラジルから来ているらしい。
以前、同室の太った黒人女性の民度が低すぎてと書いたが、黒人が・・・とか、〇〇国の人は・・・とか関係ないよね。全て人に寄るなって感じ。

バルセロナ街歩き

昼過ぎ、まだチェックインは出来ないので荷物はフロントに預けて最寄りの地下鉄へ。
ここでもマドリード同様、バス・地下鉄共通の10回券が売っていたので購入した。12.25€。半額キャンペーンはなかったけれど。

一番賑やかそうなグラシア通りへ行ってみた。20年前も仕事でここに来たことがあるので懐かしい。その時は8月のスペインが暑すぎてカサ・ミラしか覚えていないのだけれど。
何かの政治活動でもやっているのか、この日は歩行者天国になっていて凄い人だった。

Basílica de la Puríssima Concepció

あいにくこの日は曇りなので、教会などを周るだけで本格的な観光は明日することにする。

実は1週間前に、この日にサグラダファミリアの入場チケットを予約していたのだが、天気予報を確認したら曇りだったのでキャンセルした。
ヨーロッパに来た目的は、20年前に見れなかったサグラダファミリアの中をどうしても見たいからだ。これはリベンジ旅なのだ。
サグラダファミリアのステンドグラスは、晴れている方が外からの日差しが差し込んで美しいと聞く。20年越しのリベンジは、晴れている日を選びたい。

Vinitus(レストラン)

たまには美味しいものを食べようと、スペインに一時住んでいた友人が教えてくれたレストランに来てみた。ガウディ建築のカサ・バトリョからすぐだ。
パエリアは18時半からしか頼めないので、その時間に合わせて来た。

オマール海老のパエリアとビール。量も丁度いいし勿論めちゃくちゃ美味しい!
日本でもパエリアは頼むと高いのに、これで12.25€なら安い。出る頃には店には行列が出来ていた。

ガウディ建築の予約

カサ・ミラの前を通ってホテルに戻る。20年前ここに来たときは中に入ってみたいと切実に願ったものだが・・・(仕事で来ているので入れなかった)

当時は知らなかったが、バルセロナには他にもガウディ建築が複数あり、入場はほとんどネット事前予約制。ナイトツアー、プレミアムコースなど様々な選択肢がある。
公式サイトから正規の値段では前日はもう取れないから、KlookGetYourGuideなどのサイトを通じて高い金額で購入せざるを得ない。ヨーロッパでは旅行サイトが観光地の入場券を買い占めるから全然予約出来ないのが理不尽だ。

1つの建築物に入るのに5,000円は超えるので、ここはどれに入るかじっくり検討しないと。
とうとう1€が173円になっている。去年の145円の時に先にヨーロッパにを周っていた方が金銭的には楽だったな。

カサ・ミラの門。有機的な曲線の鋳物の入口。どうやってこんなデザインを思い付くのだろうか。
明日以降のガウディ建築訪問を思うとわくわくした。


Casa Barcelo Camp Nou Hostel

次の日。昨日までのあの綺麗なホテルは週末料金で高騰していたのでホテルを移った。週末のバルセロナの宿泊料金は、移動が面倒でなくなる位の高騰ぶりだった。

地下のキッチンと共用部分。昨日までのホテルとだいぶ格が違う感じだが、レセプションや宿泊者たちは愛想が良くて感じがいい。料金は昨日の宿と同じ25.5€(4,500円)。その代わり朝食付き。

この宿で初めて部屋のルームキーのデポジット代を5€取られたのだが、そんな時に限ってベッドの下にカードを落としてしまった。
普通ならベッドの下に手を伸ばせば取れるのだが・・・ベッドの下引き出しが大き過ぎてこれ以上引き出せなくて手が入らない!!こんなに奥行きいらんやろ。
焦って下から自分のノートやくしを差し込んだり上のマットレスをどけた網の隙間から棒を差し込んだり・・・1時間近く格闘して時間を無駄にした。このいい加減な設計、どうにかならんのか。ベッドの下のゴミは一生取れない。

正直にフロントに「カードキー落として取れない」って言ったら「あっそ!全然いいよー。」と無料で再発行してくれた。適当だな、デポジットの意味とは?!

ガウディ建築巡り

朝から雨だったのでホテルにいたが、夕方から少し日差しが出てきたのでガウディ建築を周る。

グエル公園

言わずもがな、有名な分譲住宅。60軒が計画されていたが、当時はこの斬新過ぎるデザインは理解されず買い手がつかず、結局売れたのは2軒で、買い手はガウディ本人と出資者のグエイ伯爵のみという・・・

60軒デザインして自分と出資者しか購入しなかったら私なら絶望するな~。
どんな気分だったんだろう・・・なんて想像しながら外から覗き込む。入るのはお金が要るので。

当時は売れなかったけど、没後は世界遺産に登録されてバルセロナの観光収益にこんなにも貢献してるってよくある話だよね。

おとぎの国のようなデザイン。計画は頓挫して2軒しか完成せず。60軒完成して今売りに出したら住みたい人続出で凄い金額で売れるんだろうな。

カサ・ビセンス

曲線があまりないガウディの31歳の時の初期の頃の建築。31歳でもうお金持ちに住宅設計を依頼されているなんて。

1883年にブルジョワのビセンス氏の依頼でデザイン。ビセンス氏がタイルで成功したことからふんだんにタイルが使われている。

曲線にちょっぴりガウディ感。

このゲートのデザインも凄いな。ネットで見たら中もステンドグラスが凄い綺麗だったので、本当、入場料が千円位だったらガウディ建築全部入るのになぁ。

グエル邸

ガウディのパトロンのグエル邸。ここは外観は地味な感じ。

他にも少し離れたところにコロニア・グエル教会地下聖堂もある。
そして・・・サグラダファミリア以外で入る1軒を決めた。

カサ・バトリョ

カサ・バトリョ、一般住宅。ここに入る。だって住宅デザインが私の専門だもの。明日の16時半入場のチケットをKlookから予約しておいた。その金額6千円

バルセロナの夜景

夕方になり、カタルーニャ美術館からの夜景が綺麗とGoogleMapで見たので地下鉄で来てみた。

ポルトガルの夜景に比べたらちょっとイマイチだったけど。雰囲気は堪能。

スペインは夜歩いても全然大丈夫だな。歩きスマホしている人っていっぱいいるけどスリに遭うか遭わないかって運なんだろうか。

明日は朝から晴れなので、予約したガウディ建築とサグラダファミリアの他に、もう一つ世界的に有名な建築家の作品も見に行く。

ポルトガルのポルトからスペインのマドリードへ。掴み合いの喧嘩するおばちゃんら(Day393-4)

1€(ユーロ)≒173円
ポルトガル7日目、ポルト4日目

今後の移動計画

シェンゲン協定の3ヶ月以内でヨーロッパを周り切れるように、ちょっと急がなければ。
スペインでは北のビルバオとかも行きたかったけど、ポルトから一気にマドリードへ。

ポルトガルのポルトからスペインのマドリードへ

今回もFlixbusで移動。料金が16€と安かったので昼間移動。

バス停までの電車がどれに乗っていいか分からず、時間を取られギリギリ3分前乗車。結局人に聞いた。そしてバス停に着いてからも、お喋りしている運転手らに乗るバス聞いたら「掲示板みなよ。」と冷たい。時間ぎりぎりやから聞いとんねん!

・・・南米やアフリカと親切度が違うよな、ヨーロッパは。

バスの指定された席に行き「そこ座っていいですか?」と隣の席の金髪女性に聞いたら、流暢な英語で返ってきたので韓国人かと思ったら日本人だった。ヨーロッパに入って初めての日本人!
Ayさんはオーストラリアに3年ワーホリでいたらしい(ビザ延長)。
スペインをカミーノで周っていたらしく、興味があったのでじっくり聞いた。お互いの旅話に花が咲く。

HOSTEL165

Ayさんとはホテルは別なので、明日一緒に食事する約束をして別れる。今、キャンペーンで地下鉄10回分の回数券が半額の6€で売られていると鉄道の英語のHPを見て教えてくれた。4回乗ったら元が取れるので2人共買う。やはり旅はひとりより2人の方が情報交換出来て効率がいい。Ayさんにはサグラダファミリアのチケットの入場チケットは1週間先まで埋まっているが、klookというツアーサイトからなら3日後位のチケットは取れると教えたら喜んでいた。

口コミの「エアーのマットレスがギシギシうるさい」というのが気になったが、市税も込みで12€と破格だったのでここにした。

チェックイン時にびっくりしたのが「部屋にはロッカーがないので、使うもの以外の荷物は全てフロントに預けて下さい」と英訳を見せられたことだ。そんな宿は初めてだ。「部屋に鞄持って行きたいんだけど?」と言ってもフロントの女性はポルトガル語しか通じない。
するとフロント前のソファにいたおじいちゃんが
「わははー。ここは荷物を預けないといけないとってもとっても奇妙な宿なんだよ〜」
と言ってきた。宿の人かと思ったら客だった。フロントの人の前で宿をディスるなよ笑

取り敢えず洗顔、タオル、着替えだけ持って部屋に入る。毎回他の荷物を出したかったらフロントに言ってラゲッジルームの鍵を開けてもらわないといけないのは不便だったがすぐ慣れた。きっと過去に盗難でもあったのだろう。

マットレスがエアータイプというベッドは初めてだが寝心地は悪くなかった。現在、南京虫大量発生のヨーロッパではかえって衛生的かもしれない。誰かが寝返りを打つ度にマットレスとパイプベッドが擦れる音がするが、これまでずっとドミトリーに宿泊してきて、太ってる人の大いびきや、夜中に大声で電話し出す輩に慣れてるので虫の音色位にしか思わなかった。

観光は明日にして、近くバーに行ってみる。月曜日は定休日なのかレストランは閉まっていた。

Bodega Estebaranz(タパスバー)

つまみをタコのマリネを指さして選んだら、ビールに付いてくる無料タパスだった。これでたった1.8€。どうりで凄く混んでるわけだ。もっと頼めば良かった。タパスバー最高。


ドミトリーで喧嘩勃発

次の日。早朝6時半。

私の隣のベッドのフランス人のおばちゃんがヘッドフォンで大音量を掛けながらケタケタ大声で笑い出す。それが何十分も続くので怖いしうるさかった。このガリガリのおばちゃんがちょっとおかしい人なのは何となく昨日から分かっていた。こっちを睨んできたり、怒鳴ってきたり物凄く気が強いので注意せず放っておいたが、見たら女性ドミトリーの全員が起きておばちゃんを睨んでいる。そのうちのひとり、角刈り首までタトゥーのおばちゃんがたまり兼ねて注意したら、なんと取っ組み合いの喧嘩が始まってしまった。2人とも私より年上って感じなんだけど。怖い。安宿に泊まるとやはり民度が低い。

Ayさんから「昼食は2軒ハシゴしましょう!そして昼食前にこのチョコチュロス食べに行きませんか。」と連絡が来ていたがチュロスは断った。そんなもの食べたら私は夜までお腹が空かないからだ。旅先で出会った人と食べ物の好みや量を合わすのは難しいな。
観光はお互い好きなところを周ることにして、15時頃、Ayさんが指定した店で待ち合わせすることにした。

マドリード観光

マドリードはスペインの中心にあるが、ここの有名観光どころは聞かない。
大きな空港がありハブ的な位置か。せっかくの地下鉄&バス回数券があるので、GoogleMAPで見て教会や王宮を周る。王宮は前日までに予約しないと中には入れないようだ。

15時にAyさんと待ち合わせてチェリー酒を1杯引っ掛けてからシーフードのお店へ。

イカ焼きと海老のアヒージョを頼んだ。勿論美味しい。Ayさんにはここで日本の飲み会文化が大嫌い、日本は住みにくいという話をされた。飲む人が料理を食べないのが気に入らないらしい。
ビールでお腹いっぱいになるし、自分だけ食べ物いっぱい頼んだらいいじゃないと反論したが、そもそも飲みに行く店と食べる為に行く店とではメニューが違うと納得しない。じゃあ飲み会に行かなければ?と言えば「行ってないし日本に友人は一人もいない。」と言われた。

世の中、色んな人がいるな。私は飲みさえ出来れば、その場が全員知らない人でも話せるし、楽しいのだけど。

プラド美術館は18時から無料

Ayさんに18時からプラド美術館に無料で入れるよと教えてあげたら喜んでいた。2人で17時半から無料の列に並ぶ。

1時間後に出口で待ち合わせね、言って中で別れたのだが、1時間以上経ってもAyさんは出て来ず連絡もなかった。「日本は細かくてキッチリし過ぎていて住みにくい。」と言っていたが、私が細か過ぎるんだろうか。「深夜バスに間に合わないので先に帰りますね~」とメッセージを送り宿に戻る。

宿でインドについて語る

この2日で宿ディスりおじいちゃんとはすっかり仲良くなり、バスの時間まで宿の共用スペースで話す。
彼はオーストラリア人で定年したのでブラブラしているらしい。
取り分けインドがお気に入りで何度も訪問、秋にもまた行くらしい。
私が「インドでは何回も騙されたから大嫌いだよ。」と言うと「それは本当のインドを分かっていない。話し掛けてくるインド人じゃなく、こちらから話し掛けてインド人と深く付き合うべきだ。インド人は全員いい人だ。」と言われた。インド好きな日本人にも同じことを言われたことあるけど、そうかなぁ。

私のインドの記憶は20年前で止まっているから、スマホでGoogleMAPが使える今の時代なら、「駅が閉まってる」って言われたり、全然違うとこに連れて行かれたりすることなく快適にインドを旅出来るのだろうか。この旅の終わりには検証してみないといけないかもしれない。

Avenida de América Transport Hub(バス停)

ヨーロッパに来て初めての深夜バスに乗る。治安が悪いとかスリが多いとか聞くが、アフリカに比べたら怖さは全く感じない。

今回のバス会社はalsaにした。この駅にはalsaのバスばかり停まっている。そして電光掲示板には何も表示されない。チケット売り場にも停留所にも全くスタッフがいない。自分の乗り場が何番からなのか誰にも聞けない。深夜バスにするとこういう弊害があるのか。

結局何番から出るかわからないまま、30以上ある乗り場で自分のバスの出発時間に近いバスが来る度に運転手に飛びついて、マドリードに行くか聞いた。バスにも表示がないので全くわからない。
何、この原始的な確認方法。

やっと自分のバスが見つかった。危うく乗り過ごすところで危ない。私の窓側の席はまたも先に誰か座っている。

明日はいよいよスペインの第一の目的地、マドリード。

ポルトガルのポルトへ移動。日帰りでパジャマシティのコスタ・ノヴァへ。土日は時間がかかる(Day391-3)

1€(ユーロ)≒172.5円
ポルトガル4日目、ポルト1日目

ポルトガルのリスボン→ポルトへ移動

いつも通りFlixBusでリスボンのオリエンテ駅からポルトへ移動。13時に出て16時到着。この経路は3時間も乗ってたったの5€。

Campanha駅

この駅から町の中心へ移動出来るみたいだが、またも信用乗車制。改札がチケットをぴっと当てるこのタイプなのでVISAタッチには対応していないようだ。
この駅の券売機が1台しかなく凄く並び、機械の速度が遅すぎてチケット購入にだいぶ時間がかかってしまった。2€。

途中から地下に潜り普通のメトロ。街中で電車は混んでるので、まああんな時間掛けてチケットを購入しなくても切符拝見には来ないな、この路線は。

宿の近くの地下鉄駅到着。

Travel & Live Marques(ホテル)

安宿が埋まってしまっていて、嫌だったけどプライベートオーナーに電話して入室するタイプの宿を予約。観光地からは徒歩で20分以上離れているので安いが、それでも市税入れて20.5€。

リスボンでも、ポルトでもBooking.com全てGoogleMapの口コミを見たのだが、ここ数ヶ月でポルトガルではかなり南京虫が流行っているようで10€台の宿は全て南京虫がいたのだ。
数€節約して南京虫に刺されるか、20€以上払って南京虫に刺されないか・・・

刺されない方を選んだ。刺されるとものすごい痒いらしい。まあ刺されるのを選ぶ人もいないだろう。
宿はとても綺麗だったし、到着時刻をメッセージで送っておいたら、ちゃんとオーナーの女性が宿にいてくれて、これまでのプライベートオーナー経営の宿のように電話しても出ないということがなく助かった。オーナーの女性はとても親切で街の観光名所や行き方も教えてくれた。

ポルト街歩き

アルマス聖堂に・・・

タイルの柄がかわいい街並み。

ボリャン市場。市場で売っているワインやタコは購入するとあっという間に数千円いくのでやはり私には買えない。

宿にキッチンが付いていたのでスーパーで1番安かった食材、6本1.8ユーロの骨付きチキンを買って調理した。
手持ちのガーリックとオリーブオイ焼いて食べるとものすごく美味しい。
日本じゃ逆なのになんでむね肉よりもも肉の方が安いんだろうな。食べにくいけどこっちの方がジューシーで美味しいと思うんだけど。

この日は同室のドイツ留学中の韓国人女性と少し会話してから寝た。彼女は英語堪能。私と全然発音が違っていて恥ずかしい・・・


コスタ・ノヴァへ日帰り観光

日帰りでアヴェイロとコスタ・ノヴァ、通称パジャマシティに行くことにする。
縞々のかわいらしい建物がある漁村らしい。建築物が好きなのでとても楽しみ。

Porto São Bento駅

歩いて駅へ。駅の内装も凝っていて可愛い。ポルトガルはアズレージョと呼ばれるタイルで装飾された建造物が美しい。
元々はスペインのアルハンブラ宮殿の装飾タイルに影響されたようなのだが、後にこんな美しいブルー系のキリスト教の装飾柄へと発展していったというのが面白い。

まずはアベイロまで行くのだが、やはり券売機だと買い方がわからないのでアベイロまでの往復チケットを窓口で購入。8€現金のみ。

駅の近くにあるポルトガルの有名なエッグタルトのお店でタルトを2つ2.6€で購入してから電車に乗り込む。ボタンを押してドアを開ける古いタイプ。
一時期ポルトに住んでた友人に勧められたお店だが、ポルトガル領マカオで食べたやつの方が卵感が凄くて好きかも。かなり美味しかったけれども。

この長距離列車は切符拝見の人が来た。隣の4人がけの席の人が切符を買っておらず、罰金として4倍位の金額を請求されていた。

アヴェイロの街

電車が全然来なくて1時間近くも待ったので到着がかなり遅くなってしまった。どうも土日は本数がかなり少ないようだ。駅のすぐ横の建物も柄がかわいい。白に青って映えるよね。

駅を降りてすぐ、他の観光客の後をついて真っすぐ20分程歩くとベネチアのような場所にたどりついた。規模が全然違うけれど。ここがアヴェイロの見どころなのかな。

ショッピングモールに無料のトイレがあったので借りた。

アヴェイロからコスタ・ノヴァへ

ここからコスタ・ノヴァにはローカルバスに乗って行くようだ。
さっきの川のフェリー乗り場から出ているとネットで見たが、最新の記事で「その情報は古い、今は駅の裏のバス停から出ている。」とあったのでそれを信じて20分歩いてアヴェイロの駅まで戻って来た。

鉄道駅の裏手のローカルバスのバス停で、チケット売り場のお姉さんにコスタノヴァまでの行き方を聞く。丁寧に手書きでバスナンバーや時刻、金額を教えてくれた。

駅に到着したのが15時40分。バスが来たのが16時半。ここでも1時間近く待ってしまった。土日は駄目だな。36番のバスに乗り、運転手からチケットを買う。2.8€で現金のみ。

バスはアベヴェイロの街中を走り、私が20分歩いて着いたさっきまでいたフェリー乗り場で停車した。
・・・なんだフェリー乗り場からもちゃんとバスは出てるじゃないか。始発じゃないしすぐ出発するので見つけるのは大変かもだけど。あのネットの記事を信じてバカだった。近くにインフォメーションセンターでもあればそこで聞いたんだけれど。

コスタ・ノヴァ到着

40分走って終点のコスタノバに到着。

この周辺は霧がとても多く、漁に出た漁師たちが「霧の中でも自分の家を見つけられるように」…と、あえて目立つようなストライプ模様を外壁に施したことが始まりらしい。どれどれ・・・

かわいい。どの建物も。本当にパジャマシティ!

しかしなんてことでしょう。
17時現在、どの家もすべて東向きに立っているので逆光も逆光。
白色のストライプが全然映えない。しかしどの駅でも1時間近く待ったので、土日祝は相当朝早くポルトの街を出ないと昼までにここに着くのは難しそうだ。

まことちゃんハウスを思い出すのは私だけかな。あの家もこの中にあれば街に溶け込んでいるのに。

次の18時20分のバスまで路上の生ハムサンドとビールで時間を潰す。
近辺の市場やレストランはすべて夕方閉店で再開は19時からと言われた。やはり午前中に来ないと駄目なようだ。

アヴェイロの駅に戻ってきたがここでも一時間以上電車が来るのを待った。私がタイミングが悪いだけなのか・・・

ポルトの街に到着。すっかり夜中で宿の人は全員眠っていた。路上の商店しか空いていないのでそこでビールを買うとスーパーの倍してしまった。


次の日はポルトの街をぶらぶら。

海辺の方までも行ってみたりしたが、曇りで写真的には全然映えない。標高が

ポルトガルのB級グルメ、フランセジャーニを食べる。B級グルメのくせに10€もしたが、チーズの混じったソースがかなり美味しい。

Fantasy Hostel Porto(ホテル)

延泊しようとBooking.comでポルトの宿を検索したら新規で新しい宿が掲載されていた。街中にありこの時は新規キャンペーンだったのかたったの17€。

落ち着くカーテン付きのカプセルタイプ、新築なのでとても綺麗で部屋数もかなりある。
出来て直ぐだったのでこの時はGoogleに口コミが一つもなかったが、今は☆4.9でかなり人気の宿になっている。とても快適だったもんな、ここ。

この街でも3泊したが、気付けばスペインとポルトガルに何週間もいる。このペースでヨーロッパを周れば滞在出来るシェンゲン協定の3ヶ月はあっという間に超えてしまいそうだ。

スペインの北部もゆっくり周るつもりだったが先を急ぐことにする。明日はスペインのマドリードへ。

リスボンから日帰りでシントラへ、おとぎの国の城に入るのはどこも高かった(Day390-1)

1€(ユーロ)≒172.5円
ポルトガル3日目、リスボン3日目

シントラへ日帰り

この日も日帰りでメルヘンな町へ行く。今回は列車でシントラへ。

ネットの記事ではドレも「ロシオ駅」から乗ると記載されていたが、宿から遠いのでGoogleMapで出てきた経路を見ながら、最寄りの地上を走る列車の駅へ行く。

しかしチケット売り場に人がいない。機械で買わないといけないが「ゾーン〇〇までならいくら」と表示されていくらのチケットを買えばいいのやら…

ポルトガルの列車は信用乗車のようで、来たのは改札を通らず乗れてしまう駅だった。シントラ行きの列車が来たのでチケットを買わずに乗ってしまったが、途中駅員のチェックで無賃乗車かバレるとかなりの罰金があるようだ。乗ってしまったものの、罰金が怖くて落ち着かないので、途中の駅で降りて人がいるチケット窓口でチケットを購入した。結局駅員のチェックはなかったが、シントラの駅は降りる時はこういったゲートがあるので買っていて良かった。

海外のサイトよりお借りしました

シントラへ行きたいと思ったのはGoogleMAPでこの写真をみたからだ。このカラフルでメルヘンチックな城を実際に見てみたい。

シントラ到着

私の乗った列車はオリエンテ駅発の列車だが、到着までだいぶ時間が掛かってしまった。ネット記事通り素直にロシオ駅から乗った方が早く着くらしい。

駅を降りた瞬間からおとぎの国のような光景が広がる。中世の世界に紛れ込んだような・・・

シントラ自然博物館

入ってすぐ無料の博物館があったので入ってみた。石器時代の道具など、かなり量の展示品。

シントラ宮殿

まずすぐにシントラ宮殿が見える。入場料13€なので外からだけ。全て入場がこの値段なら破産する。

レガレイラ宮殿

結構歩いて次の宮殿へ。ここも13€。

中はドラクエに出てきそうな石で出来た螺旋階段があるそうなので、かなりそそられたが外からだけ見学。

モンセラーテ宮殿

その後、何も考えもせずGoogleMAPで見てモンセラーテ宮殿へ。遠いので巡回バスに乗ってみたら料金は現金払いのみの2.8€!一駅で500円…

バスを降りて到着。可愛らしい宮殿を外観だけでも見たいと思ってやって来たが、庭園がかなり広いようで12€払って中に入らないと宮殿は見えなかった。失敗した。ここだけ他の宮殿とは離れているのだが、何のために来たんだか。

お腹が空いたので、隣の池の畔で宿の無料朝食の残りのパンとチーズを食べる。ひもじい…

ペーナ宮殿へ向かう

いよいよ、目的のカラフルなお城があるペーナ宮殿へ向かう。

巡回バスは一方通行のようで、ここから乗ってもすんなりペーナ宮殿には行けなさそうだ。仕方なく歩くことにする。GoogleMAPで徒歩50分と出るが、トレッキング、トレッキング。

MAPを見て平坦な道と思い込んだのが間違い。まさか途中に見えていたこんな山を越えて向う側にペーナ宮殿があるなんて
(´;ω;`)

ずっとこんな登りの道が続いていてしんどい&標識が少なくて不安だった。

たまに人とすれ違うから道は合っているんだろう。休み休み、シントラの街を見下ろしながら登山を楽しむ。

ペーナ宮殿

身体がボロボロになりながらやっとペーナ宮殿に到着。
ここも外から宮殿を拝もうと思っていたのに見えなかった。庭に入るだけで13€、宮殿の中を見るのは更にお金がいる。うーん。

あの宮殿を見るためだけに13€払うべきか葛藤している間に最終入場の17時半が過ぎてしまった。
写真で見たものを、宮殿の外観だけ見に行くのはただの答え合わせをしに行くだけのようで2,000円払うのが気が進まなかった。

と言い聞かせ、またも40分ほど歩いてシントラの駅へ戻る。もう足がかなり痛い。

同じ列車でリスボンへ戻る。

Hostel Green Heart(ホテル)

昨日までの宿は満室で延泊出来なかったので、歩いて行けるところに宿を移った。
こっちの方がガキンチョがいなくて静かだし町の中心にあって便利だ。値段はあがっちゃたけど。20€。

スペインやポルトガルのスーパーで売っているこの平べったいモモがかなり美味しい。
初めて見た。日本でモモを買うとかなり高いが2個で1€もしない。
毎日買って宿で皮をむいて食べた

スペイン、ポルトガルはチェックアウトした客が忘れていった食材が「Free」としてキッチンに置いてある宿が多い。
たまたまいっぱいFree食材が置いてあったので遠慮なくパスタ、ツナ缶、トマトを使わせて無料で夕食にさせて頂いた。緑色のパスタ、かなり美味しい!
ポルトガルはユーロ圏じゃかなり物価が安い方だけど、それでも外食は日本と比べたら高い。日本のファミレスやファーストフードの値段設定がおかしいのかな。


リスボン散策

よくよく考えたら、日帰り旅行ばかりしてリスボンの街を昼間あまり歩いていないことに気付いた。
こんなにタイル貼りでかわいい街並みなのに。

サンタ・ジュスタのリフト

今日のバスの時間まであわてて観光する。
TVで見たことある鋳鉄製のエレベーター。1902年製っていうのが凄い。坂が多いからこういうものを造り出したんだろうな。

背面の構造や壁画アートも芸術的。

朝に慌てて観光するが、時間切れでちょっと消化不良気味。
延泊アフリカにいた時と違ってヨーロッパに入ってからは直前になればなるほど宿の金額が上がるから4日先位までは予約してしまっているのだ。

次はポルトガルのポルトへ移動する。

ポルトガルの首都リスボン、日帰りでオビドスへ(Day388-9)

1€(ユーロ)≒172円
スペイン8日目、セビーリャ3日目

スペインのセビーリャからポルトガルのリスボンへ移動

初ポルトガルへ。ポルトガルは初めてだが元ポルトガル領のマカオへ行った時、建物がかわいくてエッグタルトと鳩料理が美味しかったので好印象なイメージ。

この日はFlixバスが1番安かったのでFlixBusで移動。残席数が少なかったのでネット予約。他の人も皆、スマホの画面でチェックインしているのでネット予約が基本のようだ。21€。

12時45分に出発。アフリカみたいに1時間遅れで出発とかないのがヨーロッパ。バス内に物売りが入って来ないのも淋しい。いつも彼らから水やお菓子を調達していたのに。

リスボン到着

18時45分、6時間でリスボンに到着。
昼間移動って、夜はちゃんとベッドで寝れるから、しんどくはないけど丸1日潰れるから時間が勿体ないな。
これ以降は深夜バスを使おうか。

リスボンの地下鉄

GoogleMapで経路が出るので地下鉄で宿まで移動。

券売機で1.8€で1番安いチケットを買う。ぺらぺらの紙だったので1回きりのチケットかと思い、その後も毎回購入していたが、チャージ式だったようだ。しかし5€単位でしかチャージ出来ないから旅行者はVISAタッチで乗るのが正解かな。ヨーロッパの地下鉄はどこもクレカのタッチ形式で乗れる。

しかし1駅しか乗らなくても1.8€も引かれてるので、40分以内なら歩くことにする。

HI Lisboa Hostel

2日の日程を予約したホテルに行き、チェックインしようとしたら「あー。あなた男性専用ドミトリー予約しちゃってるから泊まれないわ。」と言われた。
女性用は空いてないらしい。いつも使っているbooking.comよりagodaからの方が安かったから使ったら、表記に慣れてなく「male domitory」の文言を見逃していた。

慌てて近くの宿を探してみるが、今から当日取れるとこはなさそうだ。途方に暮れて今日だけでも空いていないか今いる宿をbooking.comで検索したら女性ドミが1室だけ空いてる。

「今日だけでも泊まらせてくれない?空いてるみたいだけど。」受付のお姉さんにbooking.comの予約画面をポルトガル語で見せたら「あら」と言い、今日と明日で違う部屋なら空いてると予約し直してくれた。2日連続で空いてるベッドで検索してたのね・・まあかなり焦ったので助かった。

宿は高校の修学旅行の指定宿泊先のようで、クソガキ共が大騒ぎ笑

同室のおばちゃんに挨拶するもフル無視。この人は観光せず1日中部屋で動画を観ているタイプだ。たまにこういう人いるんだけど、何の為に滞在してるか不明。何かの書類待ち??

日本と違い、20時にはスーパー、22時には飲食店が閉まる。あわてて近所のラーメン屋に駆け込む。なぜか近くはラーメン屋が多い。著作権取ってるのかな・・・「ラーメン」の伸ばすところが縦じゃないのも海外あるある。

数ヶ月ぷりに食べたラーメンはかなりの美味しさだった。手打ちの縮れ麺で元々口コミがいい店。角煮は台湾っぽいというか八角の味がしたけど。

宿にもどると3人目の宿泊者がチェックインしてきた。カミーノ巡礼をしているイタリア人のおばさま。この辺りでスティック持ってる人が多いのはカミーノか。歩くのが嫌いな私は全く興味がないのだけど、これまでの宿にも結構「巡礼してきたよ〜」って人がいた。そんなにカミーノ巡礼っていいものなのだろうか。


翌日。宿の朝食。8時からだが8時半に行ったらだいぶ並んでしまった。

リスボンから日帰りでオビドスへ

この日は日帰りでオビドスという街へ行く。ポルト方面なのでオビドスに宿泊しながらボルトに向かおうかと模索したが、どうにもバスの便が悪いのでリスボンから日帰りで行くことにする。

Campo Grande (Metro)駅へ

ネットで見た地下鉄のCampo Grande (Metro)駅に到着。出たらバスターミナルがあって「オビドス行き」と時刻表もあった。

本数は1時間に1本位。結構待つ。

バスターミナルに職員がいないので人に聞けなくて一瞬困ったが、オビドス行きの人らが並んでいるのですぐわかる。このローカルバスでオビドスへ。現金のみで9€。

王妃の村、オビドス街歩き

1282年にドン・ディニス国王が新婚旅行で訪れたこの地をとても気に入り、最愛の王妃イザベルに結婚のプレゼントとして贈ったという村。そんなもん私も贈られてみたいわ。

1時間半で到着。美しいメインゲート。

かわいらしいおとぎの国。
30分で端から端まで歩けてしまう規模。宿泊したらとても気持ち良く静かに過ごせそうだ。

1834年まで“王妃の村”として歴代のポルトガル王妃に管轄されていたらしい。なので城壁がある。

城壁に登って町を見下ろす。

手摺も何もない細い階段を登るので、高所症の人は無理だろう。夜はライトアップされるらしい。

村と反対側の景色。あぁ、やっぱりここ泊まりたかったかも。少し高かったけど。

路上で売っているここの名物のジンジャーニャというお酒を飲んでみる。1.5€。チョコも有名らしいのでチョコカップに入れてもらう。生姜かと思いきや、きついチェリー酒のショットだった。

小さい町なので15時には観光終了。門を出てからすぐのところに撮影禁止だけど無料の博物館もあった。

帰りも乗って来た時のバス停の向かい、この水道橋の近くから乗ってリスボンへ帰る。バスで1本なので楽な移動だった。

Casa dos Passarinhos(レストラン)

夜はアンコウ鍋リゾットを食べに行った。ネットですぐヒットした有名店。
開店と同時に行ったので入れたが、30分もしないうちに満席になってしまった。

店はポルトガル語しか通じず、メニューにはボトルワインしかなかったが、ジェスチャーで1€でグラスワインを出してもらう。

机に出されたパンやバターは付け合わせで無料かと思い食べまくったら、会計時に1つ当たり1€取られていた。5つ手をつけたので、注文した金額より千円近くも多くなってしまった。ミニバター1つ1€って・・・この会計方法は罠にはまる。

しかし鍋1つ分をぺろりと平らげてしまう美味しさだった。エビもたっぷり入っていてこれで13€は安いかも。

サン ペドロ デ アルカンタラ展望台

サン ペドロ デ アルカンタラ展望台まで歩いて行ってみる。

かなり坂を登るが、来て良かった。リスボンの街は美しい。

これ、リスボンのイメージは坂とトラム。これに乗って坂を登れば楽だったんだろうな。中東やアフリカと違い、乗り物代が高いので躊躇する。

今日は何かのフェスティバルのようだ。道路が封鎖されていて皆大騒ぎ。
横目で見ながら30分歩いてホテルへ戻る。

明日はシントラという町へ日帰りで行く。

コルドバとセビーリャへ移動。どすこいフラメンコでアンダルシアの風を感じる(Day385-7)

1€(ユーロ)≒171円
スペイン5日目、グラナダ4日目

グラナダからコルドバへ移動

グラナダのアルハンブラ宮殿を見れて何も思い残すことはなく、コルドバへ向かう。
スペインには昔(20年前)来たことがあるけど、マドリード、バルセロナ、バレンシアだけだったので、南の方のアンダルシア地方をゆっくり回りたくなったのだ。

14時半。グラナダからわずか3時間弱でコルドバに到着。バスを待っている間にターミナルのバー・レストランでコーラを買おうかと思ったが、2€でビールより高かった。タップから出てくる飲料より、ペットボトルに入っているものはかなり高い。中東・アフリカでは100円以下だったのでコーラを毎日飲んでいたが、今後は飲めないな、辛い。

白い外壁の可愛い町を歩いてみる。眩しい太陽と白い外壁に壁に飾ってある花が映える。

宿の目の前はすぐメスキータ。コルドバにある世界遺産のモスク。
入場料が13€もして入るのを躊躇していたら、調べて気付いたが、なんと日曜日以外の朝8時~はお祈りの時間なので無料で誰でも入れるらしい。しかしコルドバは1泊だけ。そして明日は日曜日・・・ なんでこんなタイミングが悪いんだろう。

コルドバのローマ橋。

その後も町歩き。ビクトリア市場という町の中心地とバスターミナルの間にある市場に美味しいものが置いてあるとダウンロードしたガイドブックを見て行ってみたが全然安くなかった。

毎回外食すると、1品10€だったとしても1,700円なので自炊することにした。生ハムパスタとは豪勢だが、これなら300円以内。生ハムはスーパーで日本と同じ位の金額だがこっちの方がかなり美味しい。そして水の質が違うのか、パスタもこっちで茹でるとコシがあり歯ごたえがいい。

バックパッカー アルカトレ

宿は綺麗でレセプションもいい人だったが、ルームメイトガチャにハズレてしまった。男2人女1人の若い黒人3人組が入って来て、夜中を過ぎてもずっと3人で大声で会話している。女の子の声は凄く甲高く、部屋の電気、空調、家具を独り占めしていた。

友人同士でドミに泊るな”(-“”-)”個室行け。

夜、他の部屋はもうとっくに電気を消して皆寝ているのに、私の部屋だけ3人バカ笑いで寝れない。0時半にたまりかねて注意したら、男性の方は「分かった。」と言ったが、女性の方は不満そうにむっとし、どこの国かわからない言葉で私の悪口を言っていた。私の物真似している英語の部分は聞き取れるからね、あほか!なんであんな国民性なんだろう。あーあ、ハズレ、はずれ。1泊23€ってコルドバの宿って高いな、結構。

入場料を払ってメスキータへ

ルームメイトの民度は低かったが、スペインに入ってから急に国民の民度が上がった。
それまで歩いているとひっきりなしに「Hey!チャイナ!」と声を掛けられ、道路を渡る時はこちらが青信号でも右折車も左折車も「どけ!」とクラクションを鳴らしてきたのに、必ず車が停車してくれる。日本より車のマナーがいい。モロッコとスペイン、フェリーで1時間しか離れていないのに、こんなに違うなんて凄い不思議だ。

次の日の朝。
入場料13€。2000円以上の価値があるか分からないが、せっかくコルドバに来たのでメスキータに入ることにした。

赤と白の縞々が中之島の大阪中央公会堂みたい。こっちは785年建設だから、あっちが真似しているのか。

856本の柱は圧巻、やはり昔の人々の宗教への信念を感じる。
元々キリスト教の教会があった場所にイスラム教の勢力が増すとモスクに改修。増築を繰り返し、その後もキリスト教の勢力が増すと中にキリスト教の礼拝堂が造られ、お互いの宗教が建物を壊すことなく共存するというとても珍しい建物。
人類の歴史がそのまま感じられる。ここも壊すともったいないと思われたんだろうね。

他の曜日だと内部には無料で入れるが、この中央部分には入れないらしい。人もほとんどいなかったので、有料で入って良かったと思うことにする。


コルドバからセビーリャへ移動

スペイン6日目、コルドバ2日目

今日も移動。alsaバスでセビーリャへ。チケットを券売機で当日購入。

バスターミナルのスタンドバー。ビール1杯1.8€、コーラ2.2€。
中東以降、コーラが100円以下だったからがぶがぶ飲んでたけど、もう飲めないな。ビールの方がコーラや水より安いなんて。
その代わり、ずっとペットボトルで購入していた水を水道水に変えて水代は浮いてるんだけど、硬水だからか最初の5日間はお腹壊しっぱなし。

セビーリャ到着

こちらは大きめの黄色の建物が多い街並み。白い外壁の多いコルドバの方がかわいかったかな。

宮殿など見応えありそうな建物がいくつもあったが、どれも有料なのでインディアス古文書館だけ入る。

…参ったな。スペインに入ってからどこも2,000円前後する入場料。本当に入りたい所だけに絞らないとあっという間に破産だ。
宮殿、教会、遺跡は飽きているので正直もういいだろう。

スペイン広場の建物が豪華そうだったのだが、この時見落としていたのが残念・・・

インディアス古文書館

無料で入れる建物はここ位かな。日本語の手紙なども展示があった。

何の絵か分からないが、犬がうつ病っぽくて気になる・・・

San Isidoro Hostel

ここには2泊。1泊16€。古いし中央に置いたパイプベッドの上の段はものが落ちそうで嫌だったんだけど、他のベッドとの距離も離れているし、手が届くところに棚があってもの起き放題だし、カーテン付なので以外と快適だった。ボトルワインを購入してこの棚に置いて2日かけて飲む。

無料タパスが食べるかと思い入ってみたが無料ではなかった。がっかり。グラナダへ戻りたい笑

メトロポール・パラソル

次の日も快晴だったので、街歩き。近くで見ると造りは安っぽかった。

スペインではチュロスをチョコに付けて食べるらしい。このドーナツ系のチュロスよりギザギザの入ったシナモンいっぱいかかっている方が好きだな。チョコは喉乾きまくり。疲れた体には美味しい。5€。

スーパーの食料品は日本より安く感じるので自炊する。骨付きもも肉が1番安い、なんで胸肉やササミより安いんだろう、こっちの方が美味しいのに。骨が面倒なのかな。
宿のオーブンで焼いたらめちゃくちゃ美味しかった。マッシュルームも日本のよりだいぶ美味しい。

フラメンコでアンダルシアの風を感じる

アンダルシア地方最後の夜、Get Youe Guideのサイトで2,700円でフラメンコショーを申し込んでみた。なぜか店に直接行って購入するより安い。大劇場より、小さなレストラン会場の方が身近で見れてフラメンコ感を感じるとネットで見たので安過ぎると思いながらも申し込んだ。

19時半までに会場に集合とメールがきたので、時間通り行ってみたら1番乗り。最前列は予約席なので2列目の席に座れた。

1時間のショーで、男性の方は声を出してるだけ、女性の方は・・・・
いや凄く悪いんだけどぽっちゃりしていて私の知っているフラメンコとイメージが違っていた。足を鳴らすたびにしこを踏んでいるようにしか見えなくてどすこい、どすこい
感情移入できなかった。

・・・やはり5,000円以上払ってちゃんとした大劇場で見た方が良かったのだろうか?
大劇場の方がいいかどうかなんて両方行ってみないと分からないよな。
まあ、情熱っぽいのは感じられて楽しかったけれど。

明日からはポルトガルへ移動する。

グラナダ、チケット入手難易度MAXのアルハンブラ宮殿の中へ(Day384)

1€(ユーロ)≒171円
スペイン4日目、グラナダ3日目

アルハンブラ宮殿のチケットが取れる

明け方、ふと目が覚めた。5時53分。
昨日からずっとリロードしているアルハンブラ宮殿のチケット予約画面をスマホで見てみる。

・・・・!

1枚だけキャンセルチケットが放出されている!
夜中0時過ぎにも数枚出るが、あっと言う間に埋まる。この時間帯なら皆寝ているだろうしチケット取れるかも。
慌てて名前やパスポート番号を入力し、1発でセキュリティが通り易そうなクレカを使って早急に決済する。(JALカード)

取れた!
1ヶ月近く先まで埋まっていた(今見たら1週間先なら取れるので、時期による)アルハンブラ宮殿のナスル朝パレスへの入場チケットが本日の17時~で取れてしまった。19.5€。

幸い今日の宿もバスもまだ予約していない。全然先のことを決めていない旅のスタイルが功を奏した。
下のベッドのイタリア人のお姉さんに「チケット取れたよ~」と報告する。彼女も「それは凄いわ」と喜んでくれた。

宿は延泊したかったが満室だった。キッチンで無料のコーヒーを飲んでいると、おじ様が朝食を分けてくれた。

Oasis Buckpackers

親切な宿泊者たちに別れを告げて、歩いて行ける場所に宿を移る。
昨日までのBlack Swan Hostelよりグレードはだいぶ下がった感じだが、こちらの方が街中にあり便利。金額は同じ13€。

この広場から行ける細い階段を上がって昨日と同じ道を行く。

これが2.4€か。日本でもアイスはこの位したっけかな。

アルハンブラ宮殿の入場チケットにはナスル朝宮殿の他、ヘネラリフェという王の離宮、アルカサバ要塞の入場チケットもついている。どこも有料で昨日入れなかったところだ。
17時までにパレス以外の施設は全て見学しておこうと思った。

アルハンブラ宮殿の入場には要パスポート

まずは1晩奥の王の離宮へ行ってみる。急な上り坂を30分近く登ってやっと入口に辿り着く。

アルハンブラ宮殿のトイレに住み着いてるねこ

スマホの画面のEチケットを見せて入ろうとすると「パスポートは?」と言われた。「えっっホテルに置いてるし。スクショならあるよ。」と見せたが、スクショじゃ駄目らしい。インフォメーションセンターでパスポート込みのチケットに引き換えて貰って来いと言われた。近くの建物でチケットとパスポートの画面を見せるとパスポートID込の入場チケットを印刷してくれた。

焦った・・・ここからホテルまで戻るには遠すぎる。入場の規約にパスポート要るって書いてるし。ちゃんと読まないとな・・・

ヘネラリフェ(離宮)

チケットを見せて中に入る。
入口でQRコードをスマホに読み込むと、日本語の音声ガイドが流れる。ヘッドフォンを持ち歩いていて良かった。

枯れてしまっているがバラが植えられている。

庭はかなり広い。
天気はあいにく曇っているが、予報をみたら18時から晴れるようだ。
グラナダの日没は21時頃。

かなり広い庭を見学し終わり、出口へ。綺麗だったし広くて見ごたえがあった。
ここは何かの宮殿跡のようだ。

アルカサバ要塞

宮殿を守る要塞もある。階段を幾段も登って上に上がるとグラナダの街が一望出来た。

GoogleMapの閉館時間を見ると18時とあったので焦って16時半に来たが・・・
夏は20時まで開いていたようだ。後からゆっくり来たら良かった。

ナスル朝宮殿

このナスル朝宮殿と、これまで見てきた要塞や別宅など全て含めてアルハンブラ宮殿と呼ばれている。14世紀頃完成して2,000人以上が住んでいたらしい。

チケットの入場時間の17時になったので入ってみる。チケットは15分単位で入場時間が決められている。人数制限している割に物凄い人・人・人。そりゃ制限しなかったら大混雑だな、これは。

イランで美しい宮殿をかなり見たので、似たような感じなら入らなくてもいいのではと悩んだのだが・・・・

イランやウズベキスタンで見た、どの建築様式とも違っていた。
天井や壁に見たこともないデザインの繊細な彫刻が刻まれている。
天井にクロス貼るだけでも首や手が痛いのに、昔の職人はこんな彫刻をしてどんな体力をしているんだ。

人が居なくなるまで撮影に何十分も待った中庭。

水のある中庭を抜けるとまたいくつもの建物がある。ここもQRコード読み込みで日本語ガイドが聞けるので「王との謁見の間」だったんだなど分かりやすい。ちょっと変な日本語ではあったけど。

天井。
これはグラナダが陥落しても、敵のキリスト教徒の人らも「イスラム建築だけど・・・残しておいちゃおう。」と思ったんだろうな。

この細かさ、このデザイン。
イスラム教の建物は本当に美しい。

ここからの景色はなぜかバリ島と思い出す。向こうに見えるのはライオンの噴水。

中庭やいくつもある建物を十分に堪能してから外へ。

外に出てから入場した場所に戻るまでの道も見事な庭園があり楽しめた。
これはかなり入口から離れているから、外から建物が見えなかったわけだ。

最後にカルロス5世宮殿の地下の博物館にも寄る。無料。
ライオンなのかな・・・彫刻は得意でも描画は苦手らしい。

歩いて旧市街へ戻って来た。

今日の夜もタパスバーへ。

今日からのアルバイトです!って感じの指導されまくっている男の子にビールを頼んだら、2杯目のタパスが全然出て来ず、他の人らは揚げ白エビが出てきていたのに、チキンの煮込みになってしまった。食べ物の恨みは恐ろしいよ・・・

アルハンブラ宮殿に入れて良かった。あそこに行ってこそのグラナダというものだろう。
アンダルシア地方は来たことがないのでゆっくり回るつもり。明日はコルドバへ移動する。

スペインのマラガ観光→グラナダへ移動、グラナダのタパスは無料(Day382-3)

1€(ユーロ)≒171円
スペイン2日目、マラガ2日目

マラガ観光

スペインのマラガ。昨日は国境越えの移動疲れで観光せずにそのまま寝てしまった。

マラガの町を歩いてみる。夜も路上で飲む人らで賑わっていたが、昼からも皆飲んでいてとても楽しそうだ。行かなかったが近くにヌーディストビーチもあるようだ。とても華やかな街でここで降りて良かったかも知れない。

切りたての生ハムはめちゃめちゃ食べたいけど5€かぁ・・・モロッコの宿代分なので、アフリカから来たら何もかも高く感じる。

マラガ砦

砦があるので来てみた。入場料はかかるが外からも見える。

周辺も歩いてみたけどおしゃれ。マラガはピカソの出身地らしく、マラガ・ピカソ博物館があったが、バルセルナのピカソ美術館の方が大きいらしいので、そちらに行くことにする。

アタラサナス中央市場

街歩きや遺跡を見た後は市場に行った。「メルカド」という南米にいた頃よく聞いた響き。
スペイン語の数字、ビール欲しい、トイレどこ、いくら?両替、明日・・・セルベッサ、バニョ、カンビョー、マニャーニャ!だんだん思い出してきた!

昔々、タコは見た目が気持ち悪いので日本人位しか食べないと聞いたが、どうやらスペインではかなりタコが流行っているようだ。タコの足1本丸焼きの看板をよく見る。その辺の人らもよく食べている。

メルカドでスペイン入国初のご飯。タコ串とビール。全部で8€、メルカドで立食なのに1350円。
モロッコから来たせいなのか、2ヶ月もアフリカ大陸にいたせいなのか・・・タコもビールもディップも何もかもびっくりするほど美味しく感じた。

マラガからグラナダまでバス移動

昼過ぎ。昨日の当初の目的だった、グラナダまでバスで移動する。

昨日降りたのと同じバスステーションまで来た。スペインでは概ね列車の駅の向かい側に両距離バスの駅もあるようだ。

券売機があったのでalsaというバスで行く。この券売機は当日分しか買えない。
券売機や窓口で購入すると手数料は無料だが、ネットで購入すると1€程度取られてしまう。

ヨーロッパのバス移動のチケット購入方法

マラガ→グラナダ間はチケットがいっぱい余っていたので、この時だけ当日券を購入したが、その後はネットで事前予約しないと席がない状態ばかりだったのでalsa、FlixBus、BlablaBusなどのHPから経路を検索し予約した。
1番使い勝手が良かったのは予約と同時に乗り降りする場所のURLが届くFlixBusだったが、残席数に応じてバス会社によって金額差がかなりあるので、都度Omioという全てのバスや列車を検索出来るサイトで検索してから、1番安い時間帯のバスを予約した。

16時45分マラガ発、18時半にグラナダ到着。

Black Swan Hostel Granada

ローカルバスに乗ってホテル到着。バスはクレカタッチで一律1.4€で乗り降り楽ちん。
チェックインすると、申し込んでおけば、なんと19時~の夕食が無料になると言われた。

女性専用ドミトリー13€。昨日のホテルの半額なのに凄く綺麗で共有スペースのキッチンも豪華だった。
ベッドの下の段のイタリア人と仲良くなり、「イタリアに来たら実家に寄ってね。」と住所を教えて貰った。元数学教師で40代。今は会社を辞めて世界一周中らしい。いっしょだねーと盛り上がった。

先月日本に行ったらしい。大阪、名古屋、北海道、九州・・・外国人が行くのはその辺か。名古屋は意味分らんが。「安かったでしょ?」と聞くと「それよりホスピタリティが凄すぎて感動、ヨーロッパであんな国はない。」と言われた。
確かに他の国の従業員ってレジではレシート投げてくるし、ホテルのレセプションも自分が予約設定を間違えてても絶対謝らないもんな。日本のホテルやレストランに行ったらびっくりするだろうな。
日本に行った時にどう感じたか聞くのは面白いな。もっとこういった日本のいいところを伸ばせて国力が発展したり、海外に脱出したいとかいう若者が減ったらいいのに。こういう話を聞く度に私は日本が好きだし、日本を誇らしく思う。

あと私が日本語で喋っていると、よく外国人に「どこの国なの?あなたの国の言葉は耳障りが良くて美しい。」って何回か言われた。私には中●語やスペイン語の発音は凄くキツく聞こえるから、私の関西弁は柔らかく聞こえるんだろうか。

世界一周をしていると色々考えさせられる。

19時ちょうどにキッチンに行くと卑しいと思われそうなので、19時40分に行ったが夕食はもう食べつくされてなくなっていた。なんてみんな食いしん坊なんだ。

グラナダのタパスはドリンクを頼むと無料

仕方ないので、街に出て食べれそうな場所を探す。

グラナダはタパス、お酒と共に出てくる小さなおつまみが有名らしい。お酒を頼むと無料で出てくるらしいので、試しに人気がありそうなお店に入ってみる。

Los Diamantes(タパスレストラン)

カウンターで立ち飲み形式。試しにビール1杯頼んでみる。

塩味のきいた大好きな魚やイカが出てくる。お酒2杯で5.6€。
950円。これがセンベロってやつか~
これが毎日味わえるなんてグラナダ、気に入った。


アルハンブラ宮殿の外だけ見る

グラナダといえばアルハンブラ宮殿。しかしチケットはWeb予約のみで、数日前から公式HPやツアーサイトを見ているが、3週間以上先まで予約でいっぱだった。

仕方ないので無料で入れるエリアもあるらしいので来てみた。
宮殿と言っても、城塞の性質も備えており、住宅、官庁、軍隊、モスク、学校、浴場、墓地、庭園など様々に施設が建設されていてかなり広い。見ごたえありそうだ。

ホテルからはかなり急な坂道を登って歩く。夏だとしんどいだろうな。
バスでも来れるようだが、裏口の庭の方に到着するので歩いた方が近道だった。

唯一無料で入れる建物、カルロス5世宮殿。

地下や2階の美術館・博物館も無料だった。

グラナダの景色も見えるけど・・・肝心の宮殿は無料エリアからはかなり離れているようで外観すらも見えなかった。このまま明日グラナダを去るのだろうか。淋しい。

グラナダのお菓子

帰りは疲れてバスで帰ってきたが、時間がかかった。歩きの方が早く着くだろう。

喉が渇いたので、グラナダ発祥のお菓子ピオノノとレモンシェイクをカフェで頼む。

スポンジの間にプリンクリームが入っている感じ。上にはシロップがかかっている。甘いが小さいのでちょうどいい感じ。レモンシェイクはかなり美味しかった。4.6€。

19時に宿に戻って無料夜ご飯を頂いてから、アルハンブラ宮殿が見える丘に登ってみる。
無料ご飯はただのミートパスタで、1時間経ってもかなり余っていたから、昨日のは美味しかったんだろうな。

アルハンブラ宮殿。世界史のスペイン史で最初に出てくるので強烈に覚えている。

このアンダルシア地方でずっと栄華を極めていたイスラム教の建物であるが、1492年にレコンキスタによってキリスト教徒に攻められグラナダは陥落した。
しかしその美しさ故にキリスト教の建物に造り変えられることなく、そのまま残されている。

モスクはこれまでかなり見てきた。同じような感じなら入らなくてもいいし・・・しかし1ヶ月近く先まで予約でいっぱいの建物なんて気になる。

キャンセルが出る度に本家のHPにチケット残数として放出されるので、昼間も何回か当日券が1枚だけ放出されるのは見たが、予約しようとクレカ番号を入れている間に他の人に取られてしまい、決済画面でSoldOutになってしまう。

この日は諦めきれない気分でアルハンブラ宮殿を眺めた。

モロッコのシャウエンからジブからラルタル海峡を渡ってスペインへ(Day381)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ19日目、シェフシャウエン5日目

モロッコから一気にスペインのグラナダまで行く計画

今日こそはスペインへ向かう。自分で立てた計画は・・・

シャウエン→(市営バス)→タンジェ→(ローカルバス)→タンジェ新港→スペインのアルヘシラス→(列車かバス)→グラナダ

と、シャウエンから一気にスペインのグラナダまで行ってしまおう計画。朝6時台にシェウエンを出れば夜には着けると思うのだが・・・ネットに情報がないので不安はあるが行くしかない。

フェリーの時刻表

モロッコ⇔スペイン間のフェリーの時間はこのFRSのサイトで調べられる。何時のフェリーに乗れるか未定なので私は予約はしなかった。港で直接買うつもり。

11時の次は14時しかないので11時のフェリーに間に合うかどうかが勝負どころ。

シェフシャウエンからタンジェまで民営バスで移動

シャウエンからのCTMバスは12時半~しかないので却下。マラケシュ→エッサウィラ間で1度乗ったことがある、あの汚い民営バスで行く。始発は持っている2019年のガイドブックによると6時45分。

朝6時過ぎに宿をチェックアウトしてタクシーが停まってそうな広場へ。
歩いていたら即シェアタクシーに声を掛けられた。私しか乗らないが20MADで行ってくれると言う。

バス停にはすぐ着いたけど、市営バスの窓口には誰もいない。横の看板にはタンジェ行き6時45分とあるのだが・・・ちゃんと前日までに確認に来ないと駄目だっただろうか。

6時45分を過ぎてから、窓口に人は来なかったが、バスは来た。

バスの中でチケットは買えた。タンジェまで60DAM+荷物代10DAM(870円)。

座席は綺麗だった。あのエッサウィラ行きがたまたま汚かったのだろうか。

バスでは私がスマホのSIMをテザリング状態にしていることに気付いた斜め後ろのヨーロピアンの男性が「このWi-Fiはお前の回線か?」と聞いてくる。「そうだけど?」と答えると「使いたいからパスワードを教えてくれ。」とのたまう。あほか。「ギガが残り少ないのでごめんなさい。」と伝えたが、まだ「教えろ」と言ってくるので、はっきり「嫌です。」と言っておいた。

こっちも300円払って2ギガ追加したのに、このおっさんにテザリングさせてYouTubeなんぞ見られた日にゃ、一瞬でギガが無くなるだろう。外人って本当にびっくりするようなことを平気で頼んでくる。

タンジェで盛大に乗り過ごす

タンジェ行きのバス。終点がタンジェだろうと安心しきって早起きだったのでバスの中で爆睡。
9時半に停車した場所で「お前、どこまで行くんだ?」とチケット係の男性に起こされた。
「タンジェだよ。」
「ここがタンジェの旧市街だよ、ほら、レッツゴー!!」
起きたばかりで寝ぼけたまま、辺りを見回すとバスに乗っていた半数位の人らが降りて行く。GoogleMapを見ると海沿いからはかなり遠い。そしてあっと言う間にバスの扉は閉じ、スタート。

もう少し港寄りで停車してくれるよな??そう思いながらGoogleMapを見ると、Uターンしてどんどん海からは離れて行く。

ちょっ!!タンジェで降りたいんだけど。

慌てて運転席の方へ行き、運転手とさっきの男性に告げる。
「ああ、もうすぐタクシー乗り場があるからそこで停まるね。シェアタクシーでタンジェまで戻りなよ。」笑いながら言われた。

さっき「タンジェで降りる。」って告げたのに、なんで降りるまで待ってくれなかったの??
到着してから起こされても、靴脱いでるしエア枕首に挟んでるし、荷物下ろさないといけないし、あんな直ぐにドア閉められても降りれないんですが。

こんな何もない所で降ろされた。タクシーは停まっていないので走っているのを自分で停めるのだろうか。
タクシーアプリで呼べないかスマホの画面をいじっていると、旅行者が珍しいのか警官の車が目の前で停まり「大丈夫?困ってる?」と聞いてくれた。

「タンジェ新港に行きたいんですが。」と言うと、タンジェ新港行きのローカルバスのバス停方面のシェアタクシーを警官が停めてくれた。モロッコ警察、親切ではないか。15MAD。

タンジェからタンジェ新港(Tanger Med)までローカルバス

シェアタクシーは既に2人乗っていたが、私だけタンジェ新港(Tanger Med)行きのローカルバスのバス停で降ろしてくれた。元々バスを降りてからは、ここまで徒歩かタクシーで行くつもりだった。

ここタンジェ港からもスペイン行きのフェリーは出ているのだが、距離が長いせいでフェリー代が高かった。なのでよりスペインの陸地に近いタンジェ新港までローカルバスで行く。

10時。丁度目の前にバスが停まっている。これは幸先がいい。

10時15分、満席になってから出発。
タクシーもすぐ捕まえられたし、そんなに時間はロスしていないと思うのだが・・・
8MAD(130円)払って満席のバスに乗り込む。

タンジェ新港(Tanger Med)

11時20分。タンジェ新港(MED)の近くで降りた。バスがなかなか出発しなかったのと、途中何度か停車するのでかなり乗っていたことになる。ここも周囲の人らが「港に行くならここで降りるんだよ。」と教えてくれた。
私しか降りなかったので教えてくれなかったら気付かなかっただろう。

バス停からは、かなり辺鄙な通路をずっと歩いて行く。ネットで見て11時のフェリーがあったが、もう間に合わない。

12時。3社フェリーチケットの会社があったが、1社しか窓口は開いていなかった。
ARMASフェリーで直近の13時半のフェリーチケットを買う。289MAD(4,500円)。
前に黒人4名がチケットを買っていたのだが、それが20分以上かかっていて凄く待った。事務処理が遅いのかと思いきや、私のチケット発行は即終わった。なんなんだ。

せっかくここまで順調に来たのに、ここで1時間半待ち・・・タンジェでバスを寝過ごしていなくても11時半のフェリーには間に合わなかった気がする。

上の階に食堂があったのでモロッコ最後の食事をする。レストランは3軒とも100MADのコースしかなかったがボリュームたっぷりで美味しかった。店員はスペイン語かフランス語しか通じなかったので。ここからいよいよヨーロッパなんだと実感。

モロッコ出国手続き

余ったモロッコのお金をユーロに変えてもらったりしていたらギリギリの時間になってしまった。モロッコディラハムからユーロへの両替は、両替所の向かいの菓子屋で交換してくれる。

フェリー乗り場の入口に行く。セキュリティチェックとイミグレの窓口があってびびった。そうだここでモロッコ出国スタンプを貰わないといけない。久々の国境越えですっかり勘が狂っている。私の他に誰もいなくて直ぐに済んだのが幸いだった。

結局、13時半のフェリーの時間には間に合ったのに、フェリー自体が1時間遅れて出航した。座席数はこんなにあるのに客は数人。これだと人件費と燃料代で赤字だろう。ヨルダン→エジプト間は満席だったのにな。

スペインのアルヘシラス港に到着

16時半。スペインのアルヘシラス港に到着。フェリーは1時間しか乗っていないが、時差のせいでもうこんな時間。

徒歩で10分先にある鉄道の駅に向かってみたが、グラナダ行きの16時半発の列車は出ていた。もう今日のグラナダ行きはない。
向かいのバスターミナルでグラナダ行きのチケットがないか聞いたら、途中のマラガ行き18時45分発しか今日はもうないと言う。マラガ到着予定は22時半。

モロッコのシャウエンからスペインのグラナダまで一日で行く計画、失敗!!
タンジェ新港までのローカルバスがもうちょっと速かったら、11時半のフェリーに乗れて16時半の列車に乗れてたんだけどな。
1時間以上待って18時45分のバスに乗り込む。

窓からはアンダルシア地方の景色が見えた。白い外壁とオレンジの屋根、スペインだ。
モロッコが海の向こうに見えるのに全然違う建築物。不安と緊張が高ぶる。

マラガ到着

22時半。マラガのバスターミナルに到着。街の中心まではGoogleMapでバスの経路が出るのでバスで行く。中心地は歩行者天国のようになっていてタクシーは入れない。
マラガの街はこんな時間でも路上でお酒を飲む人々で溢れ、綺麗で楽しそうなリゾート地っぽかった。

バスの中でBooking.comから最安値の宿を予約しておいた。「プライベートオーナー」となっている。アパートを何軒も所有しているオーナーが、予約が入ったら、予約者と待ち合わせしてその部屋の鍵を入口で渡してくるタイプだ。このタイプですんなり部屋に入れたことは1度もない。嫌な予感しかしない。
宿の目の間に着いたら、案の定入口が閉まっているのでオーナーに電話したら「22時以降はレセプションが帰ったから入れない。」と言われた。はあ。だめだ。当日予約でこのタイプの宿は。

「無料でキャンセルしてね!」と伝えるとOKしてくれた。
そこから徒歩で行ける1番近い宿に飛び込みで入れてもらう。27€と言われたが、もう23時。しんど過ぎていくらでも良かった。後でクレカの請求を見たら、男女混合12人部屋のドミトリーが4750円だった。

高いヨーロッパが始まってしまった。この調子でヨーロッパを周りきれるだろうか。
今後の予定は全く立てていなかった。

青の街シェフシャウエンでやっと素敵なモロッコに(Day377-380)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ15日目、シェフシャウエン1日目

シェフシャウエンのバスターミナルから旧市街までシェアタクシー

シャウエンのCTMバスターミナルに到着。

ローカルバスは走ってないようで、近くの人に聞いたら青色のミニタクシーに乗れと言われた。
スーツケースを持ってブラブラしてると、既に2名乗せた青色のシェアタクシーが停まってくれる。25MADというので、20MADに値切ったらOKだった。本当はもっと安いのかも知れない。

Hostel SUIKA

ここも他の都市と同じく、旧市街は車が入れないので、門からは徒歩で宿に向かう。
6人部屋に2人しかいないので快適。水回りも綺麗で、ここのオーナーもまた日本人びいきだった。
€5+税€2。

キッチンはあったが、シンクとコンロはあっても食器や鍋類はない。日本からキャンプ用品を持って来ていて良かった。大味のタジンばかりだと飽きるからだ。

お腹が空いたので、食べに出掛けることにする。
青い街に黒猫が映える。フェズの猫と違って毛並みがいい。

Restaurant Bab Ssour

口コミの良かったレストランに来てみた。屋上のテラスでも食べれるようだが、予約で埋まっていたので中で食べる。

エビタジン鍋なんてあったのか。タジンには飽き飽きしていたが、これは美味しかった。味はやはり薄いので、一緒についていた辛いソースを付けながら食べる。60MAD。

夜のシェフシャウエン

宿で休憩してから、夜に外を歩いてみる。とても美しかった。

スペインから追われたイスラム教徒の人らが神聖な意味の青で街を染めたとか、観光地化しようとして青に染めたなど諸説あり。

昼のシャウエン歩き

昼のシャウエンをを歩いてみた。細い路地ばかりなのでどうしても写真は縦になる。

カサブランカの音楽を聴きながら歩いていると雰囲気が出て楽しかった。
この街は写真センスがない人でもどこを切り取って絵になるだろう。

お菓子屋さんが試食させてくれたので、買ってみた。美味しい。シャウエン、ずつといたい。

インスタを通じて連絡をくれた人と会う①

インスタに「モロッコにいるので会いませんか?」と連絡をくれた人が2名いた。
今日はその女性の方と会う。Aさんはお子様を連れて世界一周しているというので昼間に会うことにした。旦那さんは日本に置いて、子供は幼稚園を休ませて長期旅しているらしい。世の中にはそんな寛容な旦那もいるのか。

観光客がいる広場でカフェタイム。チョコクレープはかなり美味しい。

Aさんはお上品で魅力的な人だった。かなりお金持ちそうだったので、私と旅のスタイルは全然違うだろう。お子様はまだ小さいので自分が世界一周していることに気付いていないかもしれないが、凄いいい経験をしているんだろうな。

久々の女性同士の会話はとても楽しかった。フェズって行かなくても良かったよね、モロッコ人に疲れたなど意見か一致。そしてやはりお子様がすぐに退屈し出したので悪いと思い、夕方前に別れた。

山の上のモスクから見るシャウエン

その日はモスクがある山に登ってシャウエンの夕日や夜景を眺めた。山の上は観光客でいっぱいだった。青の街は何処までも美しかった。

インスタを通じて連絡をくれた人と会う①

次の日は連絡をくれた男性の方と会った。Gさんも昨日会ったAさん同様、世界一周航空券で旅している。世界一周航空券を利用している人に出会ったのは3人目だ。多少の変更はきくといえ、最初に全ての経路を決めないといけないなんて、3日後の宿すら決めきれない私には利用不可能な航空券だ。

昨日、Aさんと食べた広場の同じ観光地価格のお店に入ってラムタジンのコースを食べる。

Gさんは年齢は私とそこまで離れていなかったが、クラブミュージックとマリファナに傾倒していて、旅もそれ目当てで行き先を決めているようだった。
海外の歴史や文化、世界遺産の話などしても興味ないようで話が全く噛み合わなかった。

ウエイターが「ランチのコース90MADを70MADにディスカウントするよ。」と何回もゼスチャーを交えて説明してくれているのに、全く理解しておらずびっくりした。英語が全く話せなくても愛嬌とコミュニケーション能力の高さで世界一周出来ている人は見たが、彼はコミュニケーションも・・・
2ヶ月旅しているらしいが、今後も大丈夫なのだろうか。

シェフシャウエンのバー

旧市街を出て直ぐに、シャウエンて唯一飲めるバーがあると、同じ宿のウエールズ人たちに教えて貰ったので行ってみた。

1本ビールを頼むと1品つまみが無料で出てくるようで、ビールを3本も頼むとお腹がいっぱいになった。日本の居酒屋でお通しで3〜500円取られることを考えたらお得だろう。ビール3本で2000円位払ったが、イスラム教の国は酒が高いから仕方ない。

ラストタジン鍋

最後の夜はまた別の路上レストランで鯵タンジェを食べてみた。40MAD。タジンも魚系なら美味しい。

シェシャウエンに4泊

シャウエンでは食事したり商店で物を買ってもボラれることはなかった。小さな街だから毎日同じ道になってしまうが、青い街を歩き回った。

乾燥した空気に、大好きな1本75円のコーラが美味しい。すっかりこの街が気に入り2泊しか予約していなかったがもう2泊延泊した。最後にやっとモロッコで癒された気がした。

宿の人らと屋上のテラスで会話していると、どうやらここは有名なマリファナの産地で「山で栽培しているのが見えるだろ?」と言われた。それであちこちからタバコではない匂いがしてたのか。「合法なの?」と聞くとそうだと言う。本当か分からないが私はお酒以外興味がない。

最終日はモロッコからスペインへ、フェリーで移動する方法を念入りに調べた。ネットの情報は少ないし、交錯していた。
ジブラルタル海峡の街タンジェには港が3つあってどこからでもスペインに行けるので、3パターンシミュレーションして1番安い方法で行くことにした。

明日はまた、ヨルダン→エジプト間以来のフェリー国境越えが出来る。いよいよ物価の高い国、ヨーロッパだ。

マラケシュより迷路で汚い、茶色の街フェズ。バスでモロッコ最終地のシェフ・シャウエンへ(Day374-7)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ13日目、フェズ1日目

フェズの街

サハラ砂漠ツアーを終え、フェズに辿り着いた。

モロッコでの移動。車窓からの景色は砂漠が多いが、ビニールのゴミだらけ。アフリカ大陸に入ってから現地の人らは皆平気でポンポン窓からペットボトルなどのゴミを捨てるし、ビニール自体を規制しないとこうなるよな。西アフリカではスーパーで有料でもらう袋は全て紙製だった。

今回も旧市街に宿をとっている。こういった門から内側にある昔からの街。
意図している訳ではなく、Booking.comで最安値の宿が必然的に旧市街の中なのだ。

サハラ砂漠ツアーで旧市街にホテルを取っている人は全員ここで降ろされた。
帰りのバスは中国人らと一緒になり、会話してくれて楽しかった。彼らはガイドに「どこに酒と煙草が売っている?」と聞く。だよね、私も聞きたいわ。
ガイド「フェズの旧市街内は酒の販売も飲酒も禁止。」と言われた。これまでの街もお酒は売っていなかったし、宿もアルコール禁止だったから旧市街はどこもそうなのかな。厳しい。

fes hostel home

お世辞にも綺麗とは言えない宿だが、二段ベッドじゃないので人口密度が低く、ゆったり過ごせる。フェズ最安値だし、オーナーのファンキーなドレッド黒人男性も、チェックイン時に1時間以上外出していて待たされたが、人は良かった。€4.2+税€2。

この宿には、長期滞在の中国人の元数学教師(定年)のおっちゃんと、イタリア人の元マジシャンの若い男の子がいて、毎日一緒にマジックを教えて貰ったりして遊んだ。英語下手くそ同士だと気を使わなくて楽しい。
イタリア人はチュニジアに住んでいるが、歯の矯正のために毎月モロッコに通っているらしい。飛行機代を入れてもイタリアより安いそう。

「チュニジアってイタリアじゃなくてアフリカ大陸だよね?」って聞いたけど「イタリアだよ、ほらっ」ってリゾート感満載の写真を見せてもらった。
・・・アフリカだよな・・・

テラスがあって宿の人らはよく話し掛けてくる。
「日本人と中国人は全然違う。日本人は行儀がいい。」
「おいっ長期滞在の中国人のおっさんには聞こえないようにしろよ笑」
「俺、漫画大好きなんだ、ナルト!」

ドミトリーの隣のベッドのモロッコ人にも日本の漫画が浸透していて、デスノートを持っていた。
バスの予約にスマホのSNS認証が要ると言うので貸してあげたら「中華料理をおごるよ!」とか言ってくれる。日本人なんだけどな、私。

フェズの町は、マラケシュよりずっと入り組んでいて、道は細く巨大迷路だった。
道は猫やロバの糞尿やゴミだらけ。猫の毛並みも酷く汚れている。

そう言えばモロッコに入国してからずっと鼻水と喉の痰、咳が止まらない。
最初、風邪かと思ったが2週間も経つし、砂漠に行くとマシだったのは、きっとモロッコには凄い排気ガスか埃が飛んでいるのだろう。

フェズには3泊したが、何をしていたかと言えば、地元の食堂に入ったり、ハマムでマッサージしてもらったり。どっちもフランス語しか通じない。魚セットは30MAD。

マッサージは45分300MADと日本より高かったが、技術レベルも高かったしラクダ乗りのせいで全身筋肉痛なので満足した。

モロッコのATM手数料、クレカ事情

モロッコではクレカはあまり使えない。現金主義だ。
エジプトやエチオピアのように「ブラックマーケット?」と持ち掛けられたことはないので闇両替はないのだろうか。仕方ないのでATMでお金が無くなる度に都度キャッシングしていたが、画面に表示される35~40ディラハムは明細を見ると引かれてはいなかった。キャッシング手数料だけ気にしていたらいいだろう。

路上の常温保管の牛乳プリンを食べて、奈良漬みたいな味だなーと思っていたら食べて20分でお腹を壊す。

街が汚過ぎて気に入らないので、さっさと次の街へ移動すればいいのに、ヨーロッパでの工程を組むのが面倒で、先延ばし先延ばしにしてしまっている。
この調子だと、ヨーロッパ周遊は行きあたりばったりになりそうだ。

3泊目は個室で€4という宿を見つけたので移ってみたが、迷路の中にあり、Booking.comに記載の地図も全くデタラメで辿り着くのに1時間以上かかった。
新しくて綺麗、フロントの人も日本のアニメ大好きでいい人だったが、彼の弟らが枕を部屋に持って来てくれただけでチップを要求。Wi-Fiは激遅だった。早いとこの方が珍しいかな、モロッコでは。

モロッコでSIMカードのギガをチャージする

オーナーからは「チェックインする時電話して!」とメッセージが来ていたが、入国日に買ったモロッコのSIM7.5Gがデータ切れで使えなくて電話出来ない。しかたなくトップアップ(チャージ)した。

最初Morocco SIMの会社に行ったが、「KIOSKでしか無理」と言われた。コーラとか売っている商店で20MADで2G追加した。
そして電話しても「君、全然遠くにいるよ。BigGateの前に来て!」と言われたが、旅行者にはBigGateがどこかわかりませんが・・・

宿のある場所が迷路過ぎて、買い物から戻ってきても毎回自分の宿に辿り着けなかった。そして勝手に道案内してくるモロッコ人にチップを要求される。
フェズがこんなに迷路だなんて。
モロッコ人がこんなに強欲だなんて。

宿はトイレ・バスルームが専用の個室で4€。基本オールドミトリーだが、2ヶ月に1回、個室に泊まるのは伸びてきた白髪をホームカラーで染めるためだ。海外のシャワールームはタイル貼りなので汚さずに染められる。

だがこのシャワールームが・・・排水口に向かって勾配が付いておらず、シャワーを浴びると丁度真ん中の床がたわんでいるようで、便器と洗面台の間の床にどんどん水が溜まってくる。部屋が浸水しそうで焦り、仕方なく洗面台で髪を洗った。
5階建ての建物なのに設計図も何もなしで、素人が建築しているのだろうか。出来たばかりの建物っぽいが、これだと永遠に水がはけず今後かなり掃除が大変だろう。

フェズは皮なめしが有名らしく、道を歩いていると声をかけられ「屋上に染色場があるよ。」と案内してくれる人がいる。無料だというので付いて行ったが、辿り着いた先のお店の人には「見学後に何か買うか、何も買わないなら20MAD」と言われた。
この国の人たちは自分たちの伝統を無料で見てもらいたいとか思わないのだろうか。無料でアートを見せてくれたタンザニアの人らの方が・・・

それにしても日本人に会わないな。案内してくれた人も
「コロナ前は日本人いっぱい来てたのになぜ今は来ないんだ。中国人しか来ない。」
と悲しそうに言われた。「円安だからだよ・・・」と答えておいたが数年でそんなに変わるもんなんだな。


モロッコ16日目、フェズ4日目

重い腰を上げてモロッコ最後の地、青い街のシェフ・シャウエンへ向かうことにする。
ヨーロッパへ行くのは物価高が恐ろしくて二の足を踏んでいる。最近行きたいのか行きたくないのか分からなくなってきた。

フェズからシェフ・シャウエンへ移動

ネットで11発のCTMのバスチケットを予約。ターミナルに来た。

旧市街からはかなり離れていたが、スーツケースを持って旧市街の門から出たら、すぐに他に2名乗せたシェアタクシーの運転手が声を掛けてくるので簡単に行ける。最初30MADと言われたが、値切ったらすぐ20になった。相場は15~20MADだが、同乗の地元の人らはもっと少ない金額しか払っていないと思われる。

窓口で荷物代5MADを払う。
・・・どこからどうみてもバングラデシュ人ですか。そうですか。

バスターミナルのトイレに行ったら、「FREE」ってドアに記載のあるトイレなのに、出口で掃除のおばちゃんが小銭じゃらじゃら言わせてチップを要求してきた。
・・・本当にモロッコ人金の亡者、くたば(自粛)

途中の休憩所でも2MAD要求されたが、感じのいい掃除のおばちゃんだったので払った。しかし同じバスの欧米人の女性は、どれだけおばちゃんに声を掛けられてもフル無視。あの強気、羨ましい。

5時間でシェフシャウエンのバスターミナルに到着。
ここも町まで遠いので、バス停を出た道路でシェアタクシーに拾ってもらう。15MAD。
なんとタクシーまで青。徹底している。

山が近くに見えて、これまでの埃だらけのモロッコの町とは違う雰囲気がする。
ネットで何度も見たことのあるブルーの町。少し期待に胸がふくらんだ。

明日以降、ヨーロッパでの工程を組みながらこの町でのんびりすることにする。

マラケシュからフェズへ抜ける、サハラ砂漠ツアーでは、ぼったくりに注意(Day370-4)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ8日目、マラケシュ5日目

エッサウィラからマラケシュへ戻る

11時15分エッサウィラ発、14時15分マラケシュ着のバスで戻る。

満席だったのでチケットを昨日買っておいて正解だった。
自由席なので、早く来て直射日光が当たらない窓際の席を取った。なのにギリギリに乗り込んで来た女性に「カップルで隣同士に座りたいから、こっちの通路側の席に移って。」と言われる。
「嫌です。」とお断りしておいた。本当、外人は図々しい…

ピンク色のマラケシュの街に戻って来た。belco hostelという新しいホテルに宿泊。綺麗で快適。

マラケシュからは2泊3日のサハラ砂漠ツアーが沢山遂行されているが、追加料金を払えば最終日にマラケシュに戻らずフェズへ抜けることも出来る。

ツアー会社で聞いたら全部で1300MAD、belco hostelに聞いたら800+フェズ抜け追加200だった。
カスバ レッド カステル ホステルは800+100と言われていたので、次の日、カスバ レッド カステル ホステルに移ってツアーを申し込んだ。

夕方、カスバ レッド カステル ホステルのフロントに料金を支払おうとすると
「ごめん、値上がりしていて全部で1000になってた。でも泊まりに戻って来てくれたから950にまけるよ、他のツアー客には内緒にしてね。」と言われた。
まあ、安いと思ったんだよな。

夕食はアレックスが以前通っていた串焼き屋に来てみた。
今回はちゃんとコーラの値段も聞いてからオーダーし、会計のおっちゃんのスマホの計算機の画面も35だったのに「40MAD」と言う。「35では?」と聞くと「ソース代だよ」とぬかす。スマホの画面見えてるんだけど・・・本当、モロッコ人くたばれ。

ケープタウンで会った人がアイフォンを盗まれる

この日、ケープタウンで一緒だったTkさんのインスタを見ていたら、早朝にケープタウンのバス停に向かう途中でホームレスらに襲われ、 iPhoneを盗まれたそう。追いかけたら周囲の人に「やめておけ」と止められ、警察行ったり色々大変だったみたい。
やはりあそこは治安悪かったか。私は夜もひとりで歩いていたが、たまたま運が良かったのかもしれない。


モロッコ10日目、ツアー1日目

サハラ砂漠ツアーお迎え

次の日朝、7時〜半の間に宿に迎えが来るというので起きていたが、7時より前に来た。
真っ暗なドミトリーの中、慌てて用意したらまたコンセントCなど小物を置き忘れてしまった。
旅の小物はダサかろうが白色を購入した方がいい。電気がつけれない早朝のドミトリーでは見えづらくて忘れてしまう。

迎えはおっさんの乗るバイク。スーツケースをお互いの身体の間に挟んで、7時過ぎに近所のガソリンスタンドで降ろされた。

床は驚異の汚なさだし、座るところもない。
私が1番乗りで、ここで1時間立ちっぱなし。結局ツアーバスが来たのは8時。かなり早く迎えに来たおっちゃんを恨んだ。

ツアーのミニバス14人、全員西洋人の家族連れかカップルだ。孤独・・・笑

アイット・ベン・ハドゥ

1か所目に降りたのは、アイット・ベン・ハドゥ。世界遺産の集落。今も4家族住んでいるらしい。
20年以上前に、L’Arc〜en〜Cielの「風の行方」というまだHydeが髪が長い頃の曲のMVで見て、ずっと憧れていた場所だ。

集落の中では、これらの絵があぶり出しで色が出てくるのを実演してくれた。昔、秘密文書はあぶり出しで書かれたらしい。

それにしても人だらけで落ち着かない。昔はよくこんな場所で貸切でMVを撮れたな。
昔はあまり知られていなくて、人がいなかったのだろうか。

現地のベルベル人の服装。MVでもこのような服装の人らがいて雰囲気が出ていた。

あれだけ憧れていた集落だったが、人の頭や背中を見た印象しかない。ここは個人では来にくいし、個人で来るよりツアー代の方が安かったのでツアーにしてしまったが、後悔。

ワルザザードのぼったくりレストラン

昼はツアーの皆でガイドが指定したレストランに入った。6時に起床したのにランチは14時半だったのでお腹はペコペコだ。途中の売店でクッキーを買って凌いでいた。

一緒のテーブルの人らがブラジル人で、「英語話せないんだごめんね。」と挨拶してくれた。
そしてここでもまたツアーに参加した後悔が起こる。

市内で食べたら恐らく40MAD位であろう、この串焼きセットがメニュー表を見ると130だった。
メニューは130のものしかないと言う。味も全く美味しくないし、串の木の部分は再利用っぽかった。
これとコーラを頼んで200MAD札を出すとお釣りは20MADしかよこして来ない。
文句を言ってやっと50MAD返して貰ったが、あの料理とコーラで3千円以上払った計算だ。

ネットが繋がる場所までバスが移動してからレストランの口コミを見るとなんと評価1.3。
ドライバーとレストランが組んで大儲けしているらしい。ドライバーからは食事中にもガイド代と称してチップ代30MAD(480円)を取られた。
ツアー客14名全員あのレストランに入れさせられたので、一体1回でいくら儲けているのだろう。

この辺りからモロッコ人が信用できなくなってきた。

Hotel La Gazelle du Dades

ティンジルに着いて宿にチェックイン。勿論ひとりぼっちの私だけ部屋は貸切だ。
部屋にWi-Fiはない。フロントの近くなら凄く遅いのが飛んでいるが。南米のアタカマ抜けツアーを思い出すな。

ツアーには2回の朝食と夕食がついている。
夕食は皆でタジン鍋。相変わらず味はない。ツアー客らはオーストラリア・イギリス・フランス・アイルランド人など。ベジタリアンの人も多い。英語が速くてほぼ聞き取れない。


モロッコ11日目、ツアー2日目

トドラ峡谷

相変わらずのパンだけのモロッコの朝食の後、ホテルから走ってすぐのトドラ渓谷に連れてこられた.

さっそくお土産屋に連れて来られる。
手縫いの絨毯で完成まで1,2ヶ月かかるようだ。ウズベキスタンでの見事な手縫いの絨毯を見た後では、心が動かない。

しかしこれだけ広げてくれたので、アイルランド人4人家族がいっぱい買ってくれていて良かった。

トドラ渓谷。
麓にいた草を食べているヤギたちの写真を撮ろうとすると、撮った人全員に飼い主のおばちゃんが金を払えと言ってくる。自分の家畜を放牧させてるだけだよね?本当にモロッコ人は強欲だ。

ぼったくりレストラン2回目

昼はまたも自腹のレストラン。ここは単品メニューだと100MAD(1,570円)一択しかない。周囲に他のレストランも売店も全くなかったので仕方なく頼んだ。まだ昨日よりはマシ。

メルズーカのサハラ砂漠

17時。このツアーはほぼ移動ばかりだ。
メルズーカの砂漠で降ろされた。ここで全てのツアーの客が降ろされ、ラクダやテントの数に応じてグループ分けされるようだ。
1晩宿泊する荷物だけ持って残りは車に置いていけと言われたので、パジャマと歯磨き粉、シャンプー・タオルだけ持っていった。

私だけひとりぼっちでこのラクダたちの前で待てと言われた。
かわいいけど、なんかやる気ない面々だなぁ・・・

20分位砂漠の中で待たされ、やがて陽気なスペイン人たちのグループが来て、皆でラクダに乗った。
スペイン人たちは陽気で歌を歌いながら乗っていて楽しい。こっちのグループに入れらて良かった。

ラクダに乗るのはエジプトのカイロ以来2回目。
かなり揺れるし、1時間は乗っているので内股の筋肉が痛い。次の日は筋肉痛になった。

ラクダ使いの若い男の子たちは、ラクダを立たせたりしゃがませたりするのにラクダを蹴るので、ラクダが可愛そうになってくる。ラクダ同士が繋がれているのもアゴだし、かなり可哀想。ラクダは気が弱いんだろう。
ラクダ使いたちに、途中「写真撮ってあげる!」と言われて撮って貰うと降りる時にチップ100MAD(1,570円)を要求された。「お金は車の中」と言って逃げた笑。もう本当にモロッコ人・・・(略)。

テントは6ベッドだったがまたも貸し切り。

サハラ砂漠の夕日を眺める。ここはMorrco社のSIMだとネットが繋がるので音楽をダウンロードして聞いた。
子供の頃聞いた中森明菜の「サンドベージュ」の歌がこんなに砂漠に合うなんて思わなかった。雰囲気が出て良かったので何度も聞いた。

同じグループのスペイン人家族、ポーランド人と夕食を食べる。
全員英語が下手だったので楽しく会話できた。高校生の男の子が一生懸命話してきてくれる。最初だけ英語だけど、すぐにスペイン語交じりになってしまうのがまた可愛いい。

夕食の後はキャンプファイヤーをしてベルベル音楽を聴くとのことだったが6人しかいなくて面倒になったのかレストランでの演奏になっていた。またチップ100MADと言われるのが嫌で写真は撮らなかった。

夜は寒くなかったのでサハラ砂漠に寝転がって満天の星を眺めた。

モロッコ12日目、ツアー3日目


ツアー最終日。ここからツアー車が停まっているところまでラクダで戻るか、車で戻るか聞かれたが、車だとまた100MAD追加と言われたのでラクダ戻ることにした。

昼もレストラン。
本日のツアーバスは中国人男性が3名乗っていたので、会話してくれた。
レストランでは、お腹が空いたので仕方なく卵とじタジンを頼む。ここは普通のレストランだったけど、安くはなかった。周囲に他にレストランはないから仕方ない。

運転手が、途中に寄った町の市場の案内もしてくれる。中国人らは、少しでも安そうな食材を見つけると値段を聞いて交渉しようとする。逞しい。この国民性、勢いあるよなぁ。

猿がいる場所にも寄る。車を降りたとたん、勝手にモロッコ人たちに猿の餌をつかまされ、猿といる写真を撮らされ、またチップを要求された。

夕方、フェズの町に到着。

最終日だけガイドが変わったが、彼は運転中ずっと熱心にスピーチして案内してくれ、途中2回フルーツを買ってみんなに分け与えてくれた。
最後いくら要求されるかとビビっていたが、全くチップは要求されなかった。
モロッコ人はいい人と悪い人の見分けが難しい。

サハラ砂漠ツアー。砂漠の思い出もあるが、金の亡者モロッコ人の印象も強い。
私はこの頃にはモロッコ人にはかなり疑心暗鬼になっていた。

マラケシュからエッサウィラへ、生牡蠣&生ウニ天国でチルする(Day366-9)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ4日目、エッサウィラ1日目。

またも旅人に再会

昨日、マラケシュの旧市街を歩いていると「あれ?エジプトで会ったよね?」と声をかけられた。
エジプトのシワで同じ宿にいたフランス人のアレックスだ。聞くと同じ宿だという。
本当にアフリカ大陸では同じ旅人によく再会する。

彼はフランス近郊をぶらぶら旅しながら、リモートでフランス語教師をしている。羨ましい働き方だ。
彼も、一昨日会ったShさんも、「エッサウィラ、いいよ。チル出来るよ!」と言うので、初めて聞く地名だがマラケシュから3時間で行ける港町らしいので行ってみることにした。

新しく移ったカスパレッドホステルは20MADで朝食が食べれたので頼んでみた。
やはり炭水化物×炭水化物・・・

マラケシュからエッサウィラへ、民営バスで行く

アレックスに「今日エッサウィラへ行く。」と言うと「僕も明後日から行くんだ。どうやって行くの?」と聞かれ、ツーリスト用のSupratoursのバスで100MADで行くと言うと「民営バスだと60MADだからそっちで行きなよ。」と言う。

私の持っているガイドブックには「汚いし、ボられることもあるし、時間不正確だしお勧めしない。」と書いてあったが、せっかくアレックスがバス停の場所まで教えてくれたので、民営バスで行ってみることにした。

バス停は少し離れていたので、駅まではローカルバスで行く。
この駅に入ったとたん客引きに声を掛けられ「もう今バス出るぞ!」とチケットを買わされる。
「70MAD」と言うので「60では?」と聞くと10は荷物代だと言う。これは正規の値段だった。
Suprtoursのバスは荷物代5MAD)

駅はかなりの汚さ。12時のバスは少し遅れてやって来た。
荷物代を払ったのにバスに荷物を乗せる時に係の男性に「荷物代5!」と言われた。「払ったわ!」と言うとすぐ諦めたが。

バスに乗り込んだ。
き・・・汚い。1年以上旅しているが、私がこれまでに乗ったどんなバスよりも断トツの汚さだ。座席に土足で座ってもこんな汚れ方になるか?!そして座るとなぜかひんやり冷たく固い。
ツーリストバスとの荷物代を入れての差額35MAD(500円)をケチったことを大後悔した。

エッサウィラ到着

15時。エッサウィラの町に3時間で到着。

ごちゃごちゃしたマラケシュより人が少なく、情緒溢れている。街全体が魚の匂いがする。気に入った。Shさんの口癖を借りるとチル出来そうだ笑

アトランティック ホステル

エッサウィラで1番安かった旧市街地のアトランティック ホテルを予約しておいた。
1年以上旅していてBooking.comの最上級の会員のためか、最近ではBooking.comが宿代の10%の金額を負担してくれる。だが、延泊するとその割合が減る。なので3泊予約しておいたのだが・・・

男女共同20人部屋。床面積が狭く常に誰か部屋・通路・ドアのすぐ外にいて喋っている。4€とエッサウィラではここが断トツの安さなので、ベッドは常に満床。心休まらなかった。

仕方ないので屋上に逃げる。屋上のテラスはレストランになっていて、座ろうとすると何かオーダーしないといけない。毎日20MADでカフェラテを頼んだ。

エッサウィラ散策

宿を出て右に曲がると、地元の人だらけの魚のフライ屋があった。
1番安い20MADのプレートを頼んでみる。

久々に食べた魚は美味しかった。港町なので採れたてなのだろう。これで今朝の朝食やカフェラテと同じ300円なんてお得過ぎる。一瞬でエッサウィラが気に入った。

その後も街ブラ。メディナを歩いてみる。

タジン鍋の置物。モロッコの人はこればかり食べていて、宿にもこの鍋があった。

北のスカラ

海辺の北のスカラへ行ってみた。ヨーロッパとアフリカとの貿易の拠点。大砲もあったので、海から攻められたりもしたのだろう。

凄い量のカモメ、そして毛並みのいい猫がいっぱい歩いている。毎日魚を貰っているんだろうな。

旧市街から5分位歩いた所に酒屋があって助かった。カルフールまで40分とか歩かなくてすむ。
しかしイスラム教の国は、ビールが1本300円前後と高いのが悩ましい。そして旧市街はアルコール禁止のホテルも多いので注意だ。


モロッコ5日目、エッサウィラ2日目。

魚市場

次の日は朝から魚市場まで行ってみた。
岬の方まで来るとカモメが多過ぎて糞攻撃に恐れおののきながら歩く。

日本では売られていないウツボが美味しいとネットで見たのだが・・・
この量は一人では食べきれないだろう。買えないのがくやしい。

ウツボ以外も美味しそうなものがたくさん売っている。どうやらここで魚を買って・・・

隣のこの路上レストランでさばいて焼いてくれるようだ。市場はある程度の量からしか売ってくれないので、購入断念。

しかしオイスター屋台が2軒あったので食べてみた。その場で殻をむいてくれる。1個7MAD(110円)。日本だとオイスターバーで食べたら300~500円位したっけ。まあここは立ち食いだけど。

なにかの貝は1個10MAD。

生ウニは1個5MADだった。身はスカスカだったけど。
お腹いっぱい食べようと思うと、すぐに千円位超えてしまうが、お得なので次の日からは手持ちの醤油持参で通った。この時ほど日本から醤油を持って来て良かったと思ったことはない。

ぼったくり食堂

昨日はホテルから出て右に曲がったところの魚食堂で食べたが、今日は左に曲がってすぐの所の魚食堂に熱心に声を掛けられたので入ってみた。

30MADと昨日の1.5倍する金額なのに運ばれてきた魚は量が少なく、切り身しか入っていなかった。私以外は全員地元の人らだが、もっと大量に魚が入っている。不満そうにきょろきょろ見回していると、バツが悪そうに1匹だけ魚を追加してくれた。

揚げ物は喉が渇く。向かいの親子がコーラを2本頼んでいたので私も頼んだ。地元の人が頼んでいるので安いだろう。商店で買うとペットボトルで5.5MADだが。
ペットボトルの3分の1の量の小瓶のコーラがきた。モロッコではパンは無料でついてくる。

食べ終わって会計すると、店を牛耳ってそうな欲深そうな会計係の老人に「50MAD」と言われた。「30では?」と言い返すと「コーラが20なんだよ。」と言われた。オーダーする時に魚の金額は確認したが、追加で頼んだコーラの金額は聞かなかった。そこにつけこまれたんだろう。

「高いよ?」と言ったら強欲老人は「20だよ、わーはっはっはっ!!」と私の背中をバチバチ叩いてきた。揉めるのが嫌なので払ったが、後から計算したらコーラ500mlが300円って・・・

追加で頼んだコーラや、テーブルにあったティッシュを使ったらぼったくられたのは、エジプトのバスターミナルの路上食堂でもやられた。
これがエジプト・モロッコなのだ。これからは頼んだものは全部料金を聞かないと。


モロッコ6日目、エッサウィラ3日目。

宿名を伝えておいたので、同じ部屋にフランス人のアレックスもやって来た。

彼と一緒にエッサウィラの海岸を散歩する。

アレックス「モロッコはどう?」
私「エッサウィラの魚は美味しいけど、モロッコ人は嫌かな。マラケッシュでは殴られたし、くそガキにアジア人差別の目を細めるジェスチャーをやられたし。ぼったくるし。」

彼は笑っていた。彼は移民なのか見た目はどう見てもガリガリの日本人なのだが、フランス語を話せるので、公用語がフランス語のモロッコではぼったくられないのかもしれない。

モロッコではドミトリーであっても、毎日お祈りの時間になると、床に布を敷いてメッカの方角にお祈りをしている人が何人かいる。彼もそうしていたので聞いてみた。

「アレックスはフランス人だけどイスラム教なの?両親も?」
「両親はキリスト教だよ。僕は自分でこの宗教を選んだんだ。君だって職業は両親と違うのを選んだだろ?それと一緒だよ。」

職業が両親と違うのは普通だと思うが・・・
フィリピンでは家族ぐるみで毎週教会に行くのが習慣のようだったので、両親と宗教が違うというのは不思議だった。なぜイスラム教がキリスト教より良かったのか。センシティブな話題だし、無宗教の私には英語で聞いたところで理解出来ないだろう。

アレックスが魚市場で魚を食べたいと言ったらシェアしたかったが、市場でジャガイモと人参だけ購入して宿でタジンを作ると言う。ベジタリアンなのか聞いたらそうではないと言う。
リモート教師の仕事も毎日あるわけじゃないみたいだし、かなり倹約しているのだろう。

アレックスと別れ、ひとりでまた魚市場を物色する。
旧市街内にも魚市場があり、アトランティックホテルのすぐ向かいだった。ねことカモメだらけだ。
口コミを見ると「衛生状態最悪」と書かれていたのでここで魚を購入するのはやめておいた。

新市街に出て、ビールを買うついでにすぐのシャワルマを食べた。25MADと安い。
店員さんはとても愛想がいい。この近くの酒屋もそうだが、観光地でなければ普通のモロッコ人は感じがいいのかもしれない。

夕方から営業のたこ焼き屋もあった。たこ焼きを頼むと、鬱陶しそうに「タコない!サーモンか海老!」とフランス語で言われたのでそれらを頼む。

モロッコに入ってからは、メニュー表記も言語も全てフランス語だ。大学の時に選択していたフランス語、もっとちゃんと勉強しておけば良かったとモロッコに入ってから毎日後悔。
世の中には不必要な勉強なんてなかったんだな、とこの年齢にして痛感。


モロッコ7日目、エッサウィラ4日目。

Moga Hostel

4日目。そろそろマラケシュに戻ろうかと思ったが、まだ魚料理を食べ足りない気がする。
4€の宿を延長したかったが満床でしかたなく次に安い宿に移った。

7€と倍近くの金額になってしまったが、女性専用ドミトリーで静かで清潔なので居心地はいい。
だがWi-Fiが遅すぎて使い物にならなかった。昨日の宿は凄く速かったので、モロッコでは当たり外れが大きい。
モロッコでは宿泊した宿の半数位の宿が遅過ぎて自分のSIMに繋げていたので後半はギガをトップアップしないといけなくなった。

エッサウィラの宿は6階建で、階段が凄く急だ。夜は真っ暗になるので毎回足を踏み外しそうで怖い。

エッサウィラのSupratoursバス停

明日こそはマラケシュに戻ろうと思うので、バスチケットを買いに徒歩10分位のSupratours社まで来た。民営バスの汚さは懲り懲りだ。このサイトからネットでも購入出来る。

向かいに無料で入れる円形の建物があったので入ってみた。中は美術館になっていて、屋上に上がるとエッサウィラの新市街が見えた。

この日も町をぶらぶら散歩しただけ。
4日間、ほとんど何もしていない。チルしてただけだ。アフリカは飛ばした旅だったから、物価の安いモロッコはゆっくり回るのもいいだろう。

El Baraka – Chez Youssef(レストラン)

エッサウィラ最終日は魚タジンを食べた。40MAD。
評判のいい食堂だったが時間が早かったからか、客は私だけ。評判通り美味しかったけど、魚の味は淡泊でやはりタジンは塩味が足りない。これからは塩も持ち歩かないと。

明日はマラケシュに戻る。