「スイス」カテゴリーアーカイブ

スネガからのマッターホルントレッキングコースの後は6回乗り換えてイタリアミラノへ(Day402)

1€(ユーロ)≒174円、1CHF(スイスフラン)≒180円
スイス4日目、マッターホルン3日目

ツェルマット最終日。

ゴルナーグラード鉄道停止のため、上記のコースでツェルマットスネガ展望台ブラウヘルトまで行き、シュテリー湖をトレッキングする予定。

朝のマッターホルン

今朝も5時に起きて愛しのマッターホルンを見に行く。「日本人橋」はやはり9割中国人。
曇りで隠れてしまっていたので昨日見に行っていて良かった。

高速地下ケーブルカーでスネガ展望台まで行く

オープン時間の8時半に地下ケーブルの入口へ行く。往復53CHF(¥9,600)。
チケット売り場から乗り場迄のトンネルは冷房が効きすぎていて寒かった。

地下を通るケーブルカーに乗り込む。

閉所恐怖症の人はちょっと怖いかも。

数分でスネガ展望台に着いた。ヨーロピアン団体観光客ばかり。

ゴンドラでスネガからブラウヘルトまで行く

記念写真を撮る彼らを横目に次は絶景ゴンドラに乗る。団体客はスネガ展望台までしかいかないようで、ここから上のロープウエイは空いている。ひとりで乗り込んだ。

今動いているロープウェイで行ける最上地点、ブラウヘルトまで行く。

ブラウヘルトからのトレッキング

ここには日本人団体客らがいた。毎回ダサイファッションのアジア人集団がいるなと思ったら日本人だ。今時マスクしているとかも。うーん。なんとかならないものか。

ここからトレッキングコースの案内標識を見ながら山道を歩く。

途中の道、迫りくる積雪が残る山々、そして振り返れば堂々とそびえ立つマッターホルン。畏敬の念すら呼び起こす。雪山をトレッキングしたのが初めてだからだろうか?

空気も景色も綺麗過ぎて、途中の道は楽しかった。
マッターホルンは見る度に雲の形を変える。1時間程歩いたら、湖に着いた。

湖に映る逆さマッターホルン!
本当はイタリア側から見たマッターホルンのことを言うみたいなんだけど。
美し過ぎて言葉が要らない。ここでしばらくその荘厳な姿を眺める。

風はないのだが、下から雪解け水が沸いてきていて湖面が揺らめいているのはしょうがない。

周辺の山々もなんて美しいんだろう。スイス、その物価故に来るのは迷ったが、本当に来て良かったと心の底から思った。この景色を知らないで一生を終えるなんてもったいない。

その美しさを存分に堪能し、同じ経路でまたツェルマットまで戻った。

スイスのツェルマットからイタリアのミラノへ

13時。チェックアウトして宿の目の前の鉄道駅へ向かう。やはりトラブルがあり、すんなりイタリアへは行けないようだ。「ティッシュで乗り換えろ」と駅員に言われる。

マチュピチュ村のような絶景路線。

やはり線路が途中で土砂崩れで停止している箇所があり、ティッシュ駅からはバス輸送になった。

ティッシュ駅からBrig駅へ。Brig駅からはまた鉄道。
途中、早朝に宿で作っておいたガーリックバターパスタを食べる。結局スイスでは全く外食しなかった。1人でチーズフォンデュとか頼みにくいし・・・

モロッコで食事した女性のインスタをその後見たら、同じようにヨーロッパを周遊しているようなのだが、バンバン飛行機を使っているし「1日でバルはしご5軒行きました。」「洗濯は毎回ホテルのクリーニングサービスに出しています。」などアップしている。
同じ世界一周でもこんなに旅のスタイルが違うもんなんだな。20代の時のバックパッカースタイルと変わらず旅している私みたいなのって古いんだろうな。
それにしても洗濯5€、乾燥5€だからなぁ。ヨーロッパに入ってからホテルには干すところはないし、下着と靴下しか洗ってないや。勿論手洗いで。汚い・・・

イタリアのドモドッサラ駅到着。ここまでしかネットでは通しチケットは購入出来なかった。

駅でミラノ行きのチケットを購入。「次のバスは乗り換えがあるけどいい?」と言われ、それを購入。

鉄道駅の窓口でチケットを買い、すぐ横のバスターミナルから出るバスに乗ったけど、まさか次の乗り換えが15分間しかないのに、バスに乗り換えじゃなくて鉄道に乗り換えなんて夢にも思わなかった。チケット1枚だし。ルール知らなかったら罠にはまるな。

結局スイスのツェルマットからミラノに行くのに

ツェルマットティッシュVipsBrigドモドッサラArmaミラノ

と、6回乗り換えて到着したことになる。ピンクは列車、黄色はバス。
まあなんとかなるもんだが、疲れた・・・
ツェルマットからドモドッサラのチケットが37CHF(6,389円)、ドモドッサラからミラノまでが10.8€(1,850円)。

ミラノ中央駅

18時半、ミラノ中央駅に到着。

立派な駅。ムッソリーニに指示で豪華に造られたらしい。材料費めっちゃ高そう。しかし人口密度が高過ぎて、駅の重厚な雰囲気とちぐはぐな感じ。

駅まで歩く。治安は悪くなさそう。

ミラノ オステロ(ホテル)

GoogleMapで見て、駅の北側のホテルを予約したのだが・・・
ミラノ中央駅から出ようと思うと南の一番端からしか出れず、かなりホームの長い駅なので凄い遠回り。駅近ホテルを予約したつもりがかなり歩いた。もうへとへと。

マンションの一部を改装したようなホテルにチェックイン。
27.41€(4,800円)。部屋は清潔、レシェプションも愛想が良くて感じがいい。そう言えばイタリアに入ってから運転手やチケット売り場の人など男性のノリが良くて気持ちいい。やはりイタリア男性は陽気な人種なのだろう。

広々キッチンなのに誰も料理していない。イタリアだと皆外食するのだろうか。
いよいよ宿代などもキツくなってきたので、近所のスーパーでサバ缶とビールを買って夕食を済ます。

ミラノは、4月のミラノサローネの時に来たかったのだけれど、その時期は皆1年前からホテルを予約するらしく、高過ぎて断念した。その時期以外は特に見どころもなさそう。明日少し観光したら夜行バスでローマへ移動することにする。

スイスのツェルマットで2泊。マッターホルンに近づくコース3パターンで悩む(Day400-1)

1€(ユーロ)≒173.4円、1CHF(スイスフラン)≒180円
スイス2日目、マッターホルン1日目

20時、線路トラブルの影響で2回乗り換えを経て、ジュネーブからようやくツェルマット駅に到着。ここがマッターホルン観光の拠点となる町だ。

線路の一部が土砂崩れで不通になっており、その区間だけバスでの代行輸送。その後、再び鉄道に乗り換えた。あとで知ったのだが、ツェルマットはガソリン車の乗り入れが禁止されているため、バスで直接入ることはできないらしい。

Youth Hostel Zermatt(ホテル)

宿は、最安値だった「ユースホステル・ツェルマット」。駅からは坂道を15分ほど登っていく。
男女混合ドミトリーで朝食付き、1泊44€(約7,660円)。
ただ、残念ながらここも明日は満室。仕方なく、明日は朝食なし・1万円超えのドミトリーに移動することに。

初日は20時着だったので、ほぼ寝るだけ。
フランス入国以降、バスでも宿でも、スマホで音を出して動画を見たり、大声で話す人がいない。民度が高く、静かでとても快適。中東あたりでは、必ずと言っていいほどヘッドホンをつけずに音を鳴らす人や、大声で電話するおじさんがいたもんな。
やっぱり、高額を払わないと来られない場所には、それなりにマナーのある人が集まるということか。


朝5時、なんとなく目が覚めると、同室の中国人の女の子が出掛ける準備をしている。
ひとひそ声で「今からマッターホルンを見に行くと綺麗よ!」と教えてくれた。

パジャマにユニクロのライトダウンだけを羽織って、川の方まで行ってみる。

かつて日本人観光客がたくさん訪れて山を眺めていたことから、Google Mapではこの橋に「日本人橋」という名前がついているらしい。でも今は中国人観光客しかいない

一部だけ朝日が当たっているところが赤い。雲がなければ山全体に朝日が当たって真っ赤に染まるのだろうか。南米パタゴニアでは、朝焼けに燃えるフィッツロイを見たくてたまらなかったけれど、結局行けずに悔しい思いをした。でも今朝のこの景色で、少しだけリベンジできたことにしよう。

この日はマッターホルンと反対側の山の方が、赤く染まっている。

宿のビュッフェ形式の朝食。
フランス以降、まともなものを食べるのは久しぶり。しかもヨーグルトが何種類もあり、いちごを擦り潰したものが入っていたり・・・と、美味しすぎて閉店まで居座ってしまった。

マッターホルンの天気予報を見ると今日1日晴れだし、20時でも明るいので昼から行動しても十分だろう。ツェルマット自体は30分位で端から端まで歩けてしまう広さ。

この宿を延泊したかった・・・
10時、ギリギリにチェックアウトし、今日予約している駅前のホテルへ移る。

ホテル バーンホフ(ホテル)

もろ駅前ホテル。とても便利だが値段も相当、ドミトリーで67€(11,730円)。朝食なし、キッチンあり。

女性専用ドミトリーは、木製のしっかりした2段ベッドで、上下の向きが互い違いになっており、他人と目が合わない設計。マットレスはふかふかで、広々と清潔。値段だけの価値はある。

レセプションに「昼は11時までopen」と書いてあるが10時半に来たら誰も居なかった。この辺が海外あるある。

仕方ないので他のチェックイン前の宿泊者にならって、荷物を地下のキッチンに置いて出掛ける。キッチンもコンロとシンクが複数あり使いやすい。

ゴルナーグラート登山鉄道が無期限停止

早速、予め調べておいたゴルナーグラート登山鉄道に乗ろうと駅に行くと、駅員に「無期限停止」と言われた。

理由を聞くと、土砂崩れで線路が崩れている写真をスマホで見せてくれた。なんてことだ。せっかくここまで来たのに。
このコースしか調べていなかった私は、もうマッターホルンのトレッキングは出来ないのかと絶望した。

ツェルマットでのマッターホルンへのアクセス、観光3パターン

すると、私と同じ説明を受けていた中国人男性2人が、どこか別の場所へ歩き出した。気になってついて行ってみると、そこはインフォメーションセンターだった。中で、他の観光手段についての情報を教えてもらう。

これが案内所の地図。左端、真ん中、右端と3パターン楽しめるなんて知らなかった。自分の周りにスイスに行ってる人なんていないし。以下、各コースの料金は2024年7月時点のもの。月によって大きく変わるし、頻繁に値上げもあるので、あくまで参考程度に。

①左端のコース:地下ケーブルカー(Sunnegga Express)&地上ロープウェイ
途中スネガ展望台、頂上のロートホルンなどで下車でき、好きなところで降りてトレッキングを楽しめる。スネガ展望台まで往復44€

②真ん中のコース:ゴルナーグラート鉄道(今回は土砂崩れで運休中)
標高3,089mのゴルナーグラートを目指す登山鉄道。途中、ローテンボーデン、リッフェルアルプ、リッフェルベルクなどの駅で自由に下車し、駅間のトレッキングが可能。
片道66€、往復だとその倍。鉄道移動ってロマンがあるし、これが一番定番のルートか。

③右端のコース:標高3,089mの絶景展望台「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」まで一気に登るゴンドラリフト。
2022年に完成したばかり。マッターホルンに1番近づけるが、365日スキーが出来るコースの頂上であり、雪が積もっていてトレッキングは出来ない。(=歩く楽しみがない。)往復120€

鉄道が好きだが②は停止中。歩くのが嫌いなので③に目を付けたが、ゴンドラに乗って降りてくるのに120€って、に、に、に2万円超え?!
ちなみに、スイストラベルパススイスハーフフェアカードというものを事前に購入(4万円以上)しておけば、ジュネーヴからここまでの鉄道料金も、上のゴンドラ、ロープウエイ、鉄道料金も半額になる。なのでほとんどの人が購入するのだが、まさかツェルマットでの登山鉄道やゴンドラまでもがこんなに高いなんて思わなかったので、私は購入していなかった。このパス自体も4万円以上するのだ。スイスって・・・

宿に戻り作戦を練る

コースを決めれない。14時になったので1度宿に戻り受付に行くと、今度はレセプションの女性はちゃんといた。めちゃくちゃ愛想良くて感じがいい。女性専用ドミトリーにチェックイン。

同じ部屋に韓国人の女の子がチェックインしてきたので、彼女がどのコースを周ったのか聞くと、①コースでスネガ展望台まで行き、そこから徒歩で降りて来たという。さすが韓国や中国の人は倹約家。スネガ展望台までは片道20€なので、かなり費用を抑えたコースだ。
「でも5時間以上かかってかなりしんどいよ!」と言われた。

しんどいのは嫌なので③のマッターホルン・グレッシャー・パラダイスコースにしようと決意する。途中、この土地特有の顔の黒い羊を見ながら宿から入口まで20分歩いて到着したが、あっという間に曇ってきてしまった。天気予報はあてにならない。山の天気は一瞬で変わる。曇りでマッターホルンに近づくのは勿体ないので、晴れてからチャレンジすることにした。

ゴンドラ駅。
ネットで「フリーの赤いバスがこのあたりを往復している」と見たので、ちょうどやって来た赤い車の若い運転手に「駅までフリー?」と聞いてみた。すると彼は少し戸惑いながらも「……いいよ、乗りなよ!」と言うので、乗ったら降りる時に他の乗客らが料金を支払っていて、タクシーだった。恥ずかしい・・・
料金を払おうとしたら、他の客のついでだから無料でいいと言われた。スイス人も親切だな。
ちなみに、ツェルマットはガソリン車禁止なので、走っているのは全て電気自動車である。空気が美味しい!

徒歩で行ける景勝地、Zermatt Matterhorn Viewpoint

16時から晴れてきたが、ロープウェイの営業時間も16時で終わるので諦めた。
ツェルマット、今日1日コースを悩んだだけで、何もしていない笑

まあマッターホルンを眺めているだけでもいいのだけれど。
あまりにも勿体ないので、歩いて行ける景勝地をGoogleMAPで見つけて行ってみた。

20分程、かなり急な坂を登って辿り着く。他に5名ほど先客がいた。

ここから見下ろすツェルマットの町は美しく、これはこれで高く登るよりいいではないか。
・・・というか、美し過ぎないか?
山にかかる雲が見ている間にあっという間にその形態を変える。光の当たり方も変わる。何時間でも見ていられた。
スイスはついで位の気持ちで来たのに。この1年以上の旅で1番美しい景色のような気がした。なのでこれでこの旅も思い残すことはない・・・なぁんて気持ちになる。

スイスの物価

夕方になったので、宿に戻る。近くのcoopへ。

半額のパンなら買えるかと思って金額を見たが、それでも800〜1000円。ジュネーブでペットボトルのコーラを見た時は900円だったな・・・世間ではマクドナルド指数とか言うけれど、コーラで簡単に物価指数を測れる。

私が買えるのはこの出前一丁のみ。2個買うと1FR(180円)になるので2個購入。これで今日と明日はやり過ごすことにする。

宿に戻ると日本人の女性旅行者がいた。
今日、どのコースに行ったか聞いたら韓国人の子と同じスネガ展望台まで行って、歩いて降りて来たと言う。

「湖に移る逆さマッターホルンが見たいんですが、湖を通ろうと思うと帰りは5時間歩くんですよね?」と聞くと「私は下まで歩いたけど、ツアー客らはスネガの1つ上の駅で降りて湖まで行って、また同じ駅に戻って来ていましたよ。そのコースなら1時間位しか掛からないと思います。」と教えてくれた。
彼女は明日はマッターホルン・グレッシャー・パラダイスのゴンドラに乗るらしいが「ゴンドラは歩けないですからね~歩けるスネガの方がいいんじゃないですか。」とのこと。

よし、決めた。1時間なら体力のない私でも歩ける。明日予約しているイタリア行きの列車は13時なので朝から出たら間に合うだろう。

明日は、スネガ展望台からマッターホルンに近づいてみることにした。

フランスのマルセイユからスイスのジュネーブへ移動、すぐにツェルマットへ移動(Day399-400)ヨーロッパでのバス予約方法

1€(ユーロ)≒173.4円、1CHF(スイスフラン)≒180円
フランス2日目、マルセイユ2日目

数日前にマルセイユジュネーブ行きのバスが、たった15€で販売されているのを見つけた。

ヨーロッパでのバス・鉄道の予約

西欧のバス・鉄道経路は主にOmioというサイト、東欧はgetByBusというサイト、もしくはBusTicket.4meで探しているが、Googleに「マルセイユからジュネーブ」と日本語で入れるだけで色んな鉄道・バス予約サイトが上位にヒットするので困ることはないだろう。

早目に予約しないと残席数に応じて金額はどんどん上がるので注意。

スイスの鉄道は検索に引っ掛からないので公式サイトから予約した。ガラガラだったので当日窓口購入でも大丈夫そう。スイストラベルパス購入(私は買わなかった)で半額になる。

ブラブラカーバスでスイスのジュネーブへ移動

8時半にチェックアウトして、歩いてマルセイユのバスステーションへ。

9時発のBlaBlaCar Busというバス会社を予約した。バスなのか車なのかよく分からないネーミングな上に目的地に辿り着けるか分からないニュアンス。
サービスのいいFlixBusで予約したいところだが50€以上する。なぜこのバスだけこんなに安いのか不明で、英語で口コミを検索してみたがいいことは書かれていなかったのでそっとPCを閉じた・・・15€は魅力的過ぎる。

バスはきちんと来ていて安心した。座席は7割ぐらい埋まっている。運転手はフランス人のようで、アナウンスはフランス語のみ。いや、だからあーた英語話せるでしょ、何を言ってるかわからない。
出発は9時より1分前に出発した。ヨーロッパのバスは結構早めに出るので要注意だ。

13時。4時間走ったのでこのおしゃれなカフェで昼食休憩。バスの中で昨日スーパーで買ったパンをかじっていたが水だけだと喉が渇く。

カフェの中で皆パンを買っていたのでつられて買ってしまった。サンドイッチは6.5€と記載があったが、コーラの値段表示はない。
いくらなのか気になったが、会計時、クレジットカードの明細はマシンから出てきたとたん、クシャクシャに丸めてあっという間にゴミ箱に捨てられた。昨日のスーパーでもそうだったから、フランス人はレシートの控えをもらわない習慣なのかな。

次の日、クレカの明細を見たらコーラは3.5€、なんと600円だった。この食事で2,000円かぁ・・・もう笑うしかない。このコーラはスタバでフラペチーノの頼んだ感覚、あそこはスタバだった、スタバ。と勿体なかったと思わないように自分に言い聞かす。

スイスのジュネーブ到着

17時。ジュネーブのバスターミナルに到着。

鉄道駅まで歩く。駅のトイレは2Fr、360円。開いた口が塞がらない。

何だろう。女性のホームレスの人が結構いる。ゴミゴミしていて私が想像していたスイスと随分違う。

この高架下なんて大阪梅田と景色が変わらない。地元に帰ってきたのかと一瞬錯覚する。
スイスは世界最高水準に物価が高いと聞くので、さぞかし綺麗なのだろうとか想像していたがそういうわけではないようだ。
これまでずっとスイスに生まれたら人生勝ち組と思っていた。スイス人ならどの国に行っても「安!安過ぎ!!」なんて思うんだろうなとか。しかしホームレスの人たちを見るにスイスの社会構造も複雑なのだろう。どの国も来てみないと分からないものだな。

ジュネーブパスで交通機関乗り放題

ホテルを予約したら、宿泊期間中ジュネーブでの交通機関(トラム、バス、国鉄、フェリー)がすべて無料になるトランスポート・パスの登録先URLが送られてきていた。
予め登録しておいたが、そのQRコードはトラムでもフェリーでも1度も見せてと言われることはなかった。ジュネーブも信用乗車形式のようだ。

無料でトラムに乗ってホテルへ向かう。

MEININGER Hotel Genève Centre Charmilles(ホテル)

宿は予約サイトで2番目に安い宿にした。1番安い宿は規約をよく読むと49歳以下までしか泊まれないとなっていたからだ。なぜなんだろう??
理由はよ分からないが、この後イタリアでもそういった宿が沢山あった。老人はお金あるんだから個室に泊まりなさいよって意味なのか、自己中だったり文句多かったりするからなのか・・・いや、ジョージアで何十日も泊まっているそういう高齢者たちをいっぱい見てきたので。

1泊36€(6,250円)+市税5€
これまでのドミトリーに比べると高いが、冷暖房完備、別々のトイレとシャワー室が各部屋に付いていて空調もきいていて清潔。コンセント・ライトも十分についていてとても快適だ。ベッド2個だけ2段ベッドじゃない変な造りだが、先に男性達に取られていた。

キッチンもあったので自炊する。日曜日だからか近所のスーパーは閉まっていて手持ちのパスタにキッチンに「Free」と書いて置かれていたプチトマトを入れるしかなかった。
幸い手持ちの沢山のガーリック、バター、醤油、鶏ガラで具材はなくても美味しい。

この日はこれで就寝。

ジュネーブ観光

スイス2日目、ジュネーブ2日目

宿に「夕方まで荷物預かってくれない?」と聞くと有料だった。500Fr(900円)。ふざけるなと思い、ミニスーツケースだし持ち運びながら観光することにする。

ジュネーブって国連があるから名前はよく聞くが、観光的にはほとんどなにも無さそう。
「大噴水」と書かれた場所に来たが、バルセロナでもそうだったように、今年は水不足なのかやっていなかった。

せっかくトランスポート・パスを持っているのでフェリーに乗ってレマン湖を渡ってみる。
スーツケースを持ってウロウロするのは目立つのではないかと危惧したが、ジュネーヴでは年配の人らがよく手押し車のようなものを持って移動しているので目立たずに済んだ。

国連

トラムに乗って国連事務局へ。お金を払えば見学出来るようだ。

国連前の脚の折れた椅子のオブジェ。地雷や爆弾反対を訴えているらしい。

宗教改革記念碑

あまりにも見るところがないから来てみたけど・・・

うーん。別に興味があった訳じゃないよね、ここ笑
宗教改革の偉大な像らしい。男しかいないし男尊女卑にしか思えないけどな。

ここの目の前が広大な公園だったので、ベンチに座って宿で炊いた白ご飯弁当を食す。ピクニックに来ている家族連れもいたので食べやすかった。
スーパーやカフェを覗いた感じ、フランスより更に物価が高い。何千円もするパンより、私にはこれに手持ちのふりかけをかけた方が口に合う。

ジュネーブからツェルマットへ鉄道で移動

ネットで16時半のツェルマット行きの列車を予約していたので駅へ向かう。

自分の乗る列車に赤いマークが付いている。ドイツ語のようなのでGoogle翻訳してみたら「失敗」だって。何かトラブルがあるようだ。

不安な気持ちのまま列車に乗り込む。

この列車のチケットが77Fr(スイスフラン)13,800円。スイスでの移動は列車が基本のようなので仕方なく予約。3時間の新幹線と思えば日本より安いかも知れない。
チケットの種類は色々あり、更にスイス・パスを購入したら半額になったりなど仕組みは複雑。スイス・パス自体が2万円以上したので購入しなかった。

1等車を予約したつもりが、サイトに書かれた英語の意味があまり理解出来ず、「2等車なんだけど当日でも追加料金で1等車にも変更出来るわよ。」というチケットだった。
なので、切符拝見の時に2等車へ移るように促された。1等車に乗りたいなら最初からそのチケット買うよな。2等車より10€も高かったのに。変なチケット。

車内は空いていたし、レマン湖を眺めながらの車窓は最高だった。この湖にもル・コルビュジエ建築の「レマン湖畔の小さな家」があるのだけれど。やっている曜日が限られているので見学は断念。

19時。Leukと言う駅で停まり、乗り換えるようにアナウンスが流れた。土砂崩れで線路が断線していてここからはバスに乗り換えないといけないようだ。英語のアナウンスで助かる。

Taschティッシュという駅でまた列車に乗り換えるように言われる。
この窓の形状、景観列車。

まるでマチュピチュ行きの列車じゃないか。1年前を懐かしく思い出す。

20時過ぎ、ツェルマットへ到着。

駅から予約しているホテルまで歩く。
景色が何もかも美しい。これ、これ。私が想像していたスイスは。

川の両端にホテルが立ち並び、この景色もマチュピチュ村を彷彿とさせる。
スイス、安いバスを見つけたのでたまたま来る気になったが、本当に来て良かった。
美しい景色ってやはり癒されるんだな。

このまま宿へ向かう。