「モロッコ」カテゴリーアーカイブ

モロッコのシャウエンからジブからラルタル海峡を渡ってスペインへ(Day381)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ19日目、シェフシャウエン5日目

モロッコから一気にスペインのグラナダまで行く計画

今日こそはスペインへ向かう。自分で立てた計画は・・・

シャウエン→(市営バス)→タンジェ→(ローカルバス)→タンジェ新港→スペインのアルヘシラス→(列車かバス)→グラナダ

と、シャウエンから一気にスペインのグラナダまで行ってしまおう計画。朝6時台にシェウエンを出れば夜には着けると思うのだが・・・ネットに情報がないので不安はあるが行くしかない。

フェリーの時刻表

モロッコ⇔スペイン間のフェリーの時間はこのFRSのサイトで調べられる。何時のフェリーに乗れるか未定なので私は予約はしなかった。港で直接買うつもり。

11時の次は14時しかないので11時のフェリーに間に合うかどうかが勝負どころ。

シェフシャウエンからタンジェまで民営バスで移動

シャウエンからのCTMバスは12時半~しかないので却下。マラケシュ→エッサウィラ間で1度乗ったことがある、あの汚い民営バスで行く。始発は持っている2019年のガイドブックによると6時45分。

朝6時過ぎに宿をチェックアウトしてタクシーが停まってそうな広場へ。
歩いていたら即シェアタクシーに声を掛けられた。私しか乗らないが20MADで行ってくれると言う。

バス停にはすぐ着いたけど、市営バスの窓口には誰もいない。横の看板にはタンジェ行き6時45分とあるのだが・・・ちゃんと前日までに確認に来ないと駄目だっただろうか。

6時45分を過ぎてから、窓口に人は来なかったが、バスは来た。

バスの中でチケットは買えた。タンジェまで60DAM+荷物代10DAM(870円)。

座席は綺麗だった。あのエッサウィラ行きがたまたま汚かったのだろうか。

バスでは私がスマホのSIMをテザリング状態にしていることに気付いた斜め後ろのヨーロピアンの男性が「このWi-Fiはお前の回線か?」と聞いてくる。「そうだけど?」と答えると「使いたいからパスワードを教えてくれ。」とのたまう。あほか。「ギガが残り少ないのでごめんなさい。」と伝えたが、まだ「教えろ」と言ってくるので、はっきり「嫌です。」と言っておいた。

こっちも300円払って2ギガ追加したのに、このおっさんにテザリングさせてYouTubeなんぞ見られた日にゃ、一瞬でギガが無くなるだろう。外人って本当にびっくりするようなことを平気で頼んでくる。

タンジェで盛大に乗り過ごす

タンジェ行きのバス。終点がタンジェだろうと安心しきって早起きだったのでバスの中で爆睡。
9時半に停車した場所で「お前、どこまで行くんだ?」とチケット係の男性に起こされた。
「タンジェだよ。」
「ここがタンジェの旧市街だよ、ほら、レッツゴー!!」
起きたばかりで寝ぼけたまま、辺りを見回すとバスに乗っていた半数位の人らが降りて行く。GoogleMapを見ると海沿いからはかなり遠い。そしてあっと言う間にバスの扉は閉じ、スタート。

もう少し港寄りで停車してくれるよな??そう思いながらGoogleMapを見ると、Uターンしてどんどん海からは離れて行く。

ちょっ!!タンジェで降りたいんだけど。

慌てて運転席の方へ行き、運転手とさっきの男性に告げる。
「ああ、もうすぐタクシー乗り場があるからそこで停まるね。シェアタクシーでタンジェまで戻りなよ。」笑いながら言われた。

さっき「タンジェで降りる。」って告げたのに、なんで降りるまで待ってくれなかったの??
到着してから起こされても、靴脱いでるしエア枕首に挟んでるし、荷物下ろさないといけないし、あんな直ぐにドア閉められても降りれないんですが。

こんな何もない所で降ろされた。タクシーは停まっていないので走っているのを自分で停めるのだろうか。
タクシーアプリで呼べないかスマホの画面をいじっていると、旅行者が珍しいのか警官の車が目の前で停まり「大丈夫?困ってる?」と聞いてくれた。

「タンジェ新港に行きたいんですが。」と言うと、タンジェ新港行きのローカルバスのバス停方面のシェアタクシーを警官が停めてくれた。モロッコ警察、親切ではないか。15MAD。

タンジェからタンジェ新港(Tanger Med)までローカルバス

シェアタクシーは既に2人乗っていたが、私だけタンジェ新港(Tanger Med)行きのローカルバスのバス停で降ろしてくれた。元々バスを降りてからは、ここまで徒歩かタクシーで行くつもりだった。

ここタンジェ港からもスペイン行きのフェリーは出ているのだが、距離が長いせいでフェリー代が高かった。なのでよりスペインの陸地に近いタンジェ新港までローカルバスで行く。

10時。丁度目の前にバスが停まっている。これは幸先がいい。

10時15分、満席になってから出発。
タクシーもすぐ捕まえられたし、そんなに時間はロスしていないと思うのだが・・・
8MAD(130円)払って満席のバスに乗り込む。

タンジェ新港(Tanger Med)

11時20分。タンジェ新港(MED)の近くで降りた。バスがなかなか出発しなかったのと、途中何度か停車するのでかなり乗っていたことになる。ここも周囲の人らが「港に行くならここで降りるんだよ。」と教えてくれた。
私しか降りなかったので教えてくれなかったら気付かなかっただろう。

バス停からは、かなり辺鄙な通路をずっと歩いて行く。ネットで見て11時のフェリーがあったが、もう間に合わない。

12時。3社フェリーチケットの会社があったが、1社しか窓口は開いていなかった。
ARMASフェリーで直近の13時半のフェリーチケットを買う。289MAD(4,500円)。
前に黒人4名がチケットを買っていたのだが、それが20分以上かかっていて凄く待った。事務処理が遅いのかと思いきや、私のチケット発行は即終わった。なんなんだ。

せっかくここまで順調に来たのに、ここで1時間半待ち・・・タンジェでバスを寝過ごしていなくても11時半のフェリーには間に合わなかった気がする。

上の階に食堂があったのでモロッコ最後の食事をする。レストランは3軒とも100MADのコースしかなかったがボリュームたっぷりで美味しかった。店員はスペイン語かフランス語しか通じなかったので。ここからいよいよヨーロッパなんだと実感。

モロッコ出国手続き

余ったモロッコのお金をユーロに変えてもらったりしていたらギリギリの時間になってしまった。モロッコディラハムからユーロへの両替は、両替所の向かいの菓子屋で交換してくれる。

フェリー乗り場の入口に行く。セキュリティチェックとイミグレの窓口があってびびった。そうだここでモロッコ出国スタンプを貰わないといけない。久々の国境越えですっかり勘が狂っている。私の他に誰もいなくて直ぐに済んだのが幸いだった。

結局、13時半のフェリーの時間には間に合ったのに、フェリー自体が1時間遅れて出航した。座席数はこんなにあるのに客は数人。これだと人件費と燃料代で赤字だろう。ヨルダン→エジプト間は満席だったのにな。

スペインのアルヘシラス港に到着

16時半。スペインのアルヘシラス港に到着。フェリーは1時間しか乗っていないが、時差のせいでもうこんな時間。

徒歩で10分先にある鉄道の駅に向かってみたが、グラナダ行きの16時半発の列車は出ていた。もう今日のグラナダ行きはない。
向かいのバスターミナルでグラナダ行きのチケットがないか聞いたら、途中のマラガ行き18時45分発しか今日はもうないと言う。マラガ到着予定は22時半。

モロッコのシャウエンからスペインのグラナダまで一日で行く計画、失敗!!
タンジェ新港までのローカルバスがもうちょっと速かったら、11時半のフェリーに乗れて16時半の列車に乗れてたんだけどな。
1時間以上待って18時45分のバスに乗り込む。

窓からはアンダルシア地方の景色が見えた。白い外壁とオレンジの屋根、スペインだ。
モロッコが海の向こうに見えるのに全然違う建築物。不安と緊張が高ぶる。

マラガ到着

22時半。マラガのバスターミナルに到着。街の中心まではGoogleMapでバスの経路が出るのでバスで行く。中心地は歩行者天国のようになっていてタクシーは入れない。
マラガの街はこんな時間でも路上でお酒を飲む人々で溢れ、綺麗で楽しそうなリゾート地っぽかった。

バスの中でBooking.comから最安値の宿を予約しておいた。「プライベートオーナー」となっている。アパートを何軒も所有しているオーナーが、予約が入ったら、予約者と待ち合わせしてその部屋の鍵を入口で渡してくるタイプだ。このタイプですんなり部屋に入れたことは1度もない。嫌な予感しかしない。
宿の目の間に着いたら、案の定入口が閉まっているのでオーナーに電話したら「22時以降はレセプションが帰ったから入れない。」と言われた。はあ。だめだ。当日予約でこのタイプの宿は。

「無料でキャンセルしてね!」と伝えるとOKしてくれた。
そこから徒歩で行ける1番近い宿に飛び込みで入れてもらう。27€と言われたが、もう23時。しんど過ぎていくらでも良かった。後でクレカの請求を見たら、男女混合12人部屋のドミトリーが4750円だった。

高いヨーロッパが始まってしまった。この調子でヨーロッパを周りきれるだろうか。
今後の予定は全く立てていなかった。

青の街シェフシャウエンでやっと素敵なモロッコに(Day377-380)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ15日目、シェフシャウエン1日目

シェフシャウエンのバスターミナルから旧市街までシェアタクシー

シャウエンのCTMバスターミナルに到着。

ローカルバスは走ってないようで、近くの人に聞いたら青色のミニタクシーに乗れと言われた。
スーツケースを持ってブラブラしてると、既に2名乗せた青色のシェアタクシーが停まってくれる。25MADというので、20MADに値切ったらOKだった。本当はもっと安いのかも知れない。

Hostel SUIKA

ここも他の都市と同じく、旧市街は車が入れないので、門からは徒歩で宿に向かう。
6人部屋に2人しかいないので快適。水回りも綺麗で、ここのオーナーもまた日本人びいきだった。
€5+税€2。

キッチンはあったが、シンクとコンロはあっても食器や鍋類はない。日本からキャンプ用品を持って来ていて良かった。大味のタジンばかりだと飽きるからだ。

お腹が空いたので、食べに出掛けることにする。
青い街に黒猫が映える。フェズの猫と違って毛並みがいい。

Restaurant Bab Ssour

口コミの良かったレストランに来てみた。屋上のテラスでも食べれるようだが、予約で埋まっていたので中で食べる。

エビタジン鍋なんてあったのか。タジンには飽き飽きしていたが、これは美味しかった。味はやはり薄いので、一緒についていた辛いソースを付けながら食べる。60MAD。

夜のシェフシャウエン

宿で休憩してから、夜に外を歩いてみる。とても美しかった。

スペインから追われたイスラム教徒の人らが神聖な意味の青で街を染めたとか、観光地化しようとして青に染めたなど諸説あり。

昼のシャウエン歩き

昼のシャウエンをを歩いてみた。細い路地ばかりなのでどうしても写真は縦になる。

カサブランカの音楽を聴きながら歩いていると雰囲気が出て楽しかった。
この街は写真センスがない人でもどこを切り取って絵になるだろう。

お菓子屋さんが試食させてくれたので、買ってみた。美味しい。シャウエン、ずつといたい。

インスタを通じて連絡をくれた人と会う①

インスタに「モロッコにいるので会いませんか?」と連絡をくれた人が2名いた。
今日はその女性の方と会う。Aさんはお子様を連れて世界一周しているというので昼間に会うことにした。旦那さんは日本に置いて、子供は幼稚園を休ませて長期旅しているらしい。世の中にはそんな寛容な旦那もいるのか。

観光客がいる広場でカフェタイム。チョコクレープはかなり美味しい。

Aさんはお上品で魅力的な人だった。かなりお金持ちそうだったので、私と旅のスタイルは全然違うだろう。お子様はまだ小さいので自分が世界一周していることに気付いていないかもしれないが、凄いいい経験をしているんだろうな。

久々の女性同士の会話はとても楽しかった。フェズって行かなくても良かったよね、モロッコ人に疲れたなど意見か一致。そしてやはりお子様がすぐに退屈し出したので悪いと思い、夕方前に別れた。

山の上のモスクから見るシャウエン

その日はモスクがある山に登ってシャウエンの夕日や夜景を眺めた。山の上は観光客でいっぱいだった。青の街は何処までも美しかった。

インスタを通じて連絡をくれた人と会う①

次の日は連絡をくれた男性の方と会った。Gさんも昨日会ったAさん同様、世界一周航空券で旅している。世界一周航空券を利用している人に出会ったのは3人目だ。多少の変更はきくといえ、最初に全ての経路を決めないといけないなんて、3日後の宿すら決めきれない私には利用不可能な航空券だ。

昨日、Aさんと食べた広場の同じ観光地価格のお店に入ってラムタジンのコースを食べる。

Gさんは年齢は私とそこまで離れていなかったが、クラブミュージックとマリファナに傾倒していて、旅もそれ目当てで行き先を決めているようだった。
海外の歴史や文化、世界遺産の話などしても興味ないようで話が全く噛み合わなかった。

ウエイターが「ランチのコース90MADを70MADにディスカウントするよ。」と何回もゼスチャーを交えて説明してくれているのに、全く理解しておらずびっくりした。英語が全く話せなくても愛嬌とコミュニケーション能力の高さで世界一周出来ている人は見たが、彼はコミュニケーションも・・・
2ヶ月旅しているらしいが、今後も大丈夫なのだろうか。

シェフシャウエンのバー

旧市街を出て直ぐに、シャウエンて唯一飲めるバーがあると、同じ宿のウエールズ人たちに教えて貰ったので行ってみた。

1本ビールを頼むと1品つまみが無料で出てくるようで、ビールを3本も頼むとお腹がいっぱいになった。日本の居酒屋でお通しで3〜500円取られることを考えたらお得だろう。ビール3本で2000円位払ったが、イスラム教の国は酒が高いから仕方ない。

ラストタジン鍋

最後の夜はまた別の路上レストランで鯵タンジェを食べてみた。40MAD。タジンも魚系なら美味しい。

シェシャウエンに4泊

シャウエンでは食事したり商店で物を買ってもボラれることはなかった。小さな街だから毎日同じ道になってしまうが、青い街を歩き回った。

乾燥した空気に、大好きな1本75円のコーラが美味しい。すっかりこの街が気に入り2泊しか予約していなかったがもう2泊延泊した。最後にやっとモロッコで癒された気がした。

宿の人らと屋上のテラスで会話していると、どうやらここは有名なマリファナの産地で「山で栽培しているのが見えるだろ?」と言われた。それであちこちからタバコではない匂いがしてたのか。「合法なの?」と聞くとそうだと言う。本当か分からないが私はお酒以外興味がない。

最終日はモロッコからスペインへ、フェリーで移動する方法を念入りに調べた。ネットの情報は少ないし、交錯していた。
ジブラルタル海峡の街タンジェには港が3つあってどこからでもスペインに行けるので、3パターンシミュレーションして1番安い方法で行くことにした。

明日はまた、ヨルダン→エジプト間以来のフェリー国境越えが出来る。いよいよ物価の高い国、ヨーロッパだ。

マラケシュより迷路で汚い、茶色の街フェズ。バスでモロッコ最終地のシェフ・シャウエンへ(Day374-7)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ13日目、フェズ1日目

フェズの街

サハラ砂漠ツアーを終え、フェズに辿り着いた。

モロッコでの移動。車窓からの景色は砂漠が多いが、ビニールのゴミだらけ。アフリカ大陸に入ってから現地の人らは皆平気でポンポン窓からペットボトルなどのゴミを捨てるし、ビニール自体を規制しないとこうなるよな。西アフリカではスーパーで有料でもらう袋は全て紙製だった。

今回も旧市街に宿をとっている。こういった門から内側にある昔からの街。
意図している訳ではなく、Booking.comで最安値の宿が必然的に旧市街の中なのだ。

サハラ砂漠ツアーで旧市街にホテルを取っている人は全員ここで降ろされた。
帰りのバスは中国人らと一緒になり、会話してくれて楽しかった。彼らはガイドに「どこに酒と煙草が売っている?」と聞く。だよね、私も聞きたいわ。
ガイド「フェズの旧市街内は酒の販売も飲酒も禁止。」と言われた。これまでの街もお酒は売っていなかったし、宿もアルコール禁止だったから旧市街はどこもそうなのかな。厳しい。

fes hostel home

お世辞にも綺麗とは言えない宿だが、二段ベッドじゃないので人口密度が低く、ゆったり過ごせる。フェズ最安値だし、オーナーのファンキーなドレッド黒人男性も、チェックイン時に1時間以上外出していて待たされたが、人は良かった。€4.2+税€2。

この宿には、長期滞在の中国人の元数学教師(定年)のおっちゃんと、イタリア人の元マジシャンの若い男の子がいて、毎日一緒にマジックを教えて貰ったりして遊んだ。英語下手くそ同士だと気を使わなくて楽しい。
イタリア人はチュニジアに住んでいるが、歯の矯正のために毎月モロッコに通っているらしい。飛行機代を入れてもイタリアより安いそう。

「チュニジアってイタリアじゃなくてアフリカ大陸だよね?」って聞いたけど「イタリアだよ、ほらっ」ってリゾート感満載の写真を見せてもらった。
・・・アフリカだよな・・・

テラスがあって宿の人らはよく話し掛けてくる。
「日本人と中国人は全然違う。日本人は行儀がいい。」
「おいっ長期滞在の中国人のおっさんには聞こえないようにしろよ笑」
「俺、漫画大好きなんだ、ナルト!」

ドミトリーの隣のベッドのモロッコ人にも日本の漫画が浸透していて、デスノートを持っていた。
バスの予約にスマホのSNS認証が要ると言うので貸してあげたら「中華料理をおごるよ!」とか言ってくれる。日本人なんだけどな、私。

フェズの町は、マラケシュよりずっと入り組んでいて、道は細く巨大迷路だった。
道は猫やロバの糞尿やゴミだらけ。猫の毛並みも酷く汚れている。

そう言えばモロッコに入国してからずっと鼻水と喉の痰、咳が止まらない。
最初、風邪かと思ったが2週間も経つし、砂漠に行くとマシだったのは、きっとモロッコには凄い排気ガスか埃が飛んでいるのだろう。

フェズには3泊したが、何をしていたかと言えば、地元の食堂に入ったり、ハマムでマッサージしてもらったり。どっちもフランス語しか通じない。魚セットは30MAD。

マッサージは45分300MADと日本より高かったが、技術レベルも高かったしラクダ乗りのせいで全身筋肉痛なので満足した。

モロッコのATM手数料、クレカ事情

モロッコではクレカはあまり使えない。現金主義だ。
エジプトやエチオピアのように「ブラックマーケット?」と持ち掛けられたことはないので闇両替はないのだろうか。仕方ないのでATMでお金が無くなる度に都度キャッシングしていたが、画面に表示される35~40ディラハムは明細を見ると引かれてはいなかった。キャッシング手数料だけ気にしていたらいいだろう。

路上の常温保管の牛乳プリンを食べて、奈良漬みたいな味だなーと思っていたら食べて20分でお腹を壊す。

街が汚過ぎて気に入らないので、さっさと次の街へ移動すればいいのに、ヨーロッパでの工程を組むのが面倒で、先延ばし先延ばしにしてしまっている。
この調子だと、ヨーロッパ周遊は行きあたりばったりになりそうだ。

3泊目は個室で€4という宿を見つけたので移ってみたが、迷路の中にあり、Booking.comに記載の地図も全くデタラメで辿り着くのに1時間以上かかった。
新しくて綺麗、フロントの人も日本のアニメ大好きでいい人だったが、彼の弟らが枕を部屋に持って来てくれただけでチップを要求。Wi-Fiは激遅だった。早いとこの方が珍しいかな、モロッコでは。

モロッコでSIMカードのギガをチャージする

オーナーからは「チェックインする時電話して!」とメッセージが来ていたが、入国日に買ったモロッコのSIM7.5Gがデータ切れで使えなくて電話出来ない。しかたなくトップアップ(チャージ)した。

最初Morocco SIMの会社に行ったが、「KIOSKでしか無理」と言われた。コーラとか売っている商店で20MADで2G追加した。
そして電話しても「君、全然遠くにいるよ。BigGateの前に来て!」と言われたが、旅行者にはBigGateがどこかわかりませんが・・・

宿のある場所が迷路過ぎて、買い物から戻ってきても毎回自分の宿に辿り着けなかった。そして勝手に道案内してくるモロッコ人にチップを要求される。
フェズがこんなに迷路だなんて。
モロッコ人がこんなに強欲だなんて。

宿はトイレ・バスルームが専用の個室で4€。基本オールドミトリーだが、2ヶ月に1回、個室に泊まるのは伸びてきた白髪をホームカラーで染めるためだ。海外のシャワールームはタイル貼りなので汚さずに染められる。

だがこのシャワールームが・・・排水口に向かって勾配が付いておらず、シャワーを浴びると丁度真ん中の床がたわんでいるようで、便器と洗面台の間の床にどんどん水が溜まってくる。部屋が浸水しそうで焦り、仕方なく洗面台で髪を洗った。
5階建ての建物なのに設計図も何もなしで、素人が建築しているのだろうか。出来たばかりの建物っぽいが、これだと永遠に水がはけず今後かなり掃除が大変だろう。

フェズは皮なめしが有名らしく、道を歩いていると声をかけられ「屋上に染色場があるよ。」と案内してくれる人がいる。無料だというので付いて行ったが、辿り着いた先のお店の人には「見学後に何か買うか、何も買わないなら20MAD」と言われた。
この国の人たちは自分たちの伝統を無料で見てもらいたいとか思わないのだろうか。無料でアートを見せてくれたタンザニアの人らの方が・・・

それにしても日本人に会わないな。案内してくれた人も
「コロナ前は日本人いっぱい来てたのになぜ今は来ないんだ。中国人しか来ない。」
と悲しそうに言われた。「円安だからだよ・・・」と答えておいたが数年でそんなに変わるもんなんだな。


モロッコ16日目、フェズ4日目

重い腰を上げてモロッコ最後の地、青い街のシェフ・シャウエンへ向かうことにする。
ヨーロッパへ行くのは物価高が恐ろしくて二の足を踏んでいる。最近行きたいのか行きたくないのか分からなくなってきた。

フェズからシェフ・シャウエンへ移動

ネットで11発のCTMのバスチケットを予約。ターミナルに来た。

旧市街からはかなり離れていたが、スーツケースを持って旧市街の門から出たら、すぐに他に2名乗せたシェアタクシーの運転手が声を掛けてくるので簡単に行ける。最初30MADと言われたが、値切ったらすぐ20になった。相場は15~20MADだが、同乗の地元の人らはもっと少ない金額しか払っていないと思われる。

窓口で荷物代5MADを払う。
・・・どこからどうみてもバングラデシュ人ですか。そうですか。

バスターミナルのトイレに行ったら、「FREE」ってドアに記載のあるトイレなのに、出口で掃除のおばちゃんが小銭じゃらじゃら言わせてチップを要求してきた。
・・・本当にモロッコ人金の亡者、くたば(自粛)

途中の休憩所でも2MAD要求されたが、感じのいい掃除のおばちゃんだったので払った。しかし同じバスの欧米人の女性は、どれだけおばちゃんに声を掛けられてもフル無視。あの強気、羨ましい。

5時間でシェフシャウエンのバスターミナルに到着。
ここも町まで遠いので、バス停を出た道路でシェアタクシーに拾ってもらう。15MAD。
なんとタクシーまで青。徹底している。

山が近くに見えて、これまでの埃だらけのモロッコの町とは違う雰囲気がする。
ネットで何度も見たことのあるブルーの町。少し期待に胸がふくらんだ。

明日以降、ヨーロッパでの工程を組みながらこの町でのんびりすることにする。

マラケシュからフェズへ抜ける、サハラ砂漠ツアーでは、ぼったくりに注意(Day370-4)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ8日目、マラケシュ5日目

エッサウィラからマラケシュへ戻る

11時15分エッサウィラ発、14時15分マラケシュ着のバスで戻る。

満席だったのでチケットを昨日買っておいて正解だった。
自由席なので、早く来て直射日光が当たらない窓際の席を取った。なのにギリギリに乗り込んで来た女性に「カップルで隣同士に座りたいから、こっちの通路側の席に移って。」と言われる。
「嫌です。」とお断りしておいた。本当、外人は図々しい…

ピンク色のマラケシュの街に戻って来た。belco hostelという新しいホテルに宿泊。綺麗で快適。

マラケシュからは2泊3日のサハラ砂漠ツアーが沢山遂行されているが、追加料金を払えば最終日にマラケシュに戻らずフェズへ抜けることも出来る。

ツアー会社で聞いたら全部で1300MAD、belco hostelに聞いたら800+フェズ抜け追加200だった。
カスバ レッド カステル ホステルは800+100と言われていたので、次の日、カスバ レッド カステル ホステルに移ってツアーを申し込んだ。

夕方、カスバ レッド カステル ホステルのフロントに料金を支払おうとすると
「ごめん、値上がりしていて全部で1000になってた。でも泊まりに戻って来てくれたから950にまけるよ、他のツアー客には内緒にしてね。」と言われた。
まあ、安いと思ったんだよな。

夕食はアレックスが以前通っていた串焼き屋に来てみた。
今回はちゃんとコーラの値段も聞いてからオーダーし、会計のおっちゃんのスマホの計算機の画面も35だったのに「40MAD」と言う。「35では?」と聞くと「ソース代だよ」とぬかす。スマホの画面見えてるんだけど・・・本当、モロッコ人くたばれ。

ケープタウンで会った人がアイフォンを盗まれる

この日、ケープタウンで一緒だったTkさんのインスタを見ていたら、早朝にケープタウンのバス停に向かう途中でホームレスらに襲われ、 iPhoneを盗まれたそう。追いかけたら周囲の人に「やめておけ」と止められ、警察行ったり色々大変だったみたい。
やはりあそこは治安悪かったか。私は夜もひとりで歩いていたが、たまたま運が良かったのかもしれない。


モロッコ10日目、ツアー1日目

サハラ砂漠ツアーお迎え

次の日朝、7時〜半の間に宿に迎えが来るというので起きていたが、7時より前に来た。
真っ暗なドミトリーの中、慌てて用意したらまたコンセントCなど小物を置き忘れてしまった。
旅の小物はダサかろうが白色を購入した方がいい。電気がつけれない早朝のドミトリーでは見えづらくて忘れてしまう。

迎えはおっさんの乗るバイク。スーツケースをお互いの身体の間に挟んで、7時過ぎに近所のガソリンスタンドで降ろされた。

床は驚異の汚なさだし、座るところもない。
私が1番乗りで、ここで1時間立ちっぱなし。結局ツアーバスが来たのは8時。かなり早く迎えに来たおっちゃんを恨んだ。

ツアーのミニバス14人、全員西洋人の家族連れかカップルだ。孤独・・・笑

アイット・ベン・ハドゥ

1か所目に降りたのは、アイット・ベン・ハドゥ。世界遺産の集落。今も4家族住んでいるらしい。
20年以上前に、L’Arc〜en〜Cielの「風の行方」というまだHydeが髪が長い頃の曲のMVで見て、ずっと憧れていた場所だ。

集落の中では、これらの絵があぶり出しで色が出てくるのを実演してくれた。昔、秘密文書はあぶり出しで書かれたらしい。

それにしても人だらけで落ち着かない。昔はよくこんな場所で貸切でMVを撮れたな。
昔はあまり知られていなくて、人がいなかったのだろうか。

現地のベルベル人の服装。MVでもこのような服装の人らがいて雰囲気が出ていた。

あれだけ憧れていた集落だったが、人の頭や背中を見た印象しかない。ここは個人では来にくいし、個人で来るよりツアー代の方が安かったのでツアーにしてしまったが、後悔。

ワルザザードのぼったくりレストラン

昼はツアーの皆でガイドが指定したレストランに入った。6時に起床したのにランチは14時半だったのでお腹はペコペコだ。途中の売店でクッキーを買って凌いでいた。

一緒のテーブルの人らがブラジル人で、「英語話せないんだごめんね。」と挨拶してくれた。
そしてここでもまたツアーに参加した後悔が起こる。

市内で食べたら恐らく40MAD位であろう、この串焼きセットがメニュー表を見ると130だった。
メニューは130のものしかないと言う。味も全く美味しくないし、串の木の部分は再利用っぽかった。
これとコーラを頼んで200MAD札を出すとお釣りは20MADしかよこして来ない。
文句を言ってやっと50MAD返して貰ったが、あの料理とコーラで3千円以上払った計算だ。

ネットが繋がる場所までバスが移動してからレストランの口コミを見るとなんと評価1.3。
ドライバーとレストランが組んで大儲けしているらしい。ドライバーからは食事中にもガイド代と称してチップ代30MAD(480円)を取られた。
ツアー客14名全員あのレストランに入れさせられたので、一体1回でいくら儲けているのだろう。

この辺りからモロッコ人が信用できなくなってきた。

Hotel La Gazelle du Dades

ティンジルに着いて宿にチェックイン。勿論ひとりぼっちの私だけ部屋は貸切だ。
部屋にWi-Fiはない。フロントの近くなら凄く遅いのが飛んでいるが。南米のアタカマ抜けツアーを思い出すな。

ツアーには2回の朝食と夕食がついている。
夕食は皆でタジン鍋。相変わらず味はない。ツアー客らはオーストラリア・イギリス・フランス・アイルランド人など。ベジタリアンの人も多い。英語が速くてほぼ聞き取れない。


モロッコ11日目、ツアー2日目

トドラ峡谷

相変わらずのパンだけのモロッコの朝食の後、ホテルから走ってすぐのトドラ渓谷に連れてこられた.

さっそくお土産屋に連れて来られる。
手縫いの絨毯で完成まで1,2ヶ月かかるようだ。ウズベキスタンでの見事な手縫いの絨毯を見た後では、心が動かない。

しかしこれだけ広げてくれたので、アイルランド人4人家族がいっぱい買ってくれていて良かった。

トドラ渓谷。
麓にいた草を食べているヤギたちの写真を撮ろうとすると、撮った人全員に飼い主のおばちゃんが金を払えと言ってくる。自分の家畜を放牧させてるだけだよね?本当にモロッコ人は強欲だ。

ぼったくりレストラン2回目

昼はまたも自腹のレストラン。ここは単品メニューだと100MAD(1,570円)一択しかない。周囲に他のレストランも売店も全くなかったので仕方なく頼んだ。まだ昨日よりはマシ。

メルズーカのサハラ砂漠

17時。このツアーはほぼ移動ばかりだ。
メルズーカの砂漠で降ろされた。ここで全てのツアーの客が降ろされ、ラクダやテントの数に応じてグループ分けされるようだ。
1晩宿泊する荷物だけ持って残りは車に置いていけと言われたので、パジャマと歯磨き粉、シャンプー・タオルだけ持っていった。

私だけひとりぼっちでこのラクダたちの前で待てと言われた。
かわいいけど、なんかやる気ない面々だなぁ・・・

20分位砂漠の中で待たされ、やがて陽気なスペイン人たちのグループが来て、皆でラクダに乗った。
スペイン人たちは陽気で歌を歌いながら乗っていて楽しい。こっちのグループに入れらて良かった。

ラクダに乗るのはエジプトのカイロ以来2回目。
かなり揺れるし、1時間は乗っているので内股の筋肉が痛い。次の日は筋肉痛になった。

ラクダ使いの若い男の子たちは、ラクダを立たせたりしゃがませたりするのにラクダを蹴るので、ラクダが可愛そうになってくる。ラクダ同士が繋がれているのもアゴだし、かなり可哀想。ラクダは気が弱いんだろう。
ラクダ使いたちに、途中「写真撮ってあげる!」と言われて撮って貰うと降りる時にチップ100MAD(1,570円)を要求された。「お金は車の中」と言って逃げた笑。もう本当にモロッコ人・・・(略)。

テントは6ベッドだったがまたも貸し切り。

サハラ砂漠の夕日を眺める。ここはMorrco社のSIMだとネットが繋がるので音楽をダウンロードして聞いた。
子供の頃聞いた中森明菜の「サンドベージュ」の歌がこんなに砂漠に合うなんて思わなかった。雰囲気が出て良かったので何度も聞いた。

同じグループのスペイン人家族、ポーランド人と夕食を食べる。
全員英語が下手だったので楽しく会話できた。高校生の男の子が一生懸命話してきてくれる。最初だけ英語だけど、すぐにスペイン語交じりになってしまうのがまた可愛いい。

夕食の後はキャンプファイヤーをしてベルベル音楽を聴くとのことだったが6人しかいなくて面倒になったのかレストランでの演奏になっていた。またチップ100MADと言われるのが嫌で写真は撮らなかった。

夜は寒くなかったのでサハラ砂漠に寝転がって満天の星を眺めた。

モロッコ12日目、ツアー3日目


ツアー最終日。ここからツアー車が停まっているところまでラクダで戻るか、車で戻るか聞かれたが、車だとまた100MAD追加と言われたのでラクダ戻ることにした。

昼もレストラン。
本日のツアーバスは中国人男性が3名乗っていたので、会話してくれた。
レストランでは、お腹が空いたので仕方なく卵とじタジンを頼む。ここは普通のレストランだったけど、安くはなかった。周囲に他にレストランはないから仕方ない。

運転手が、途中に寄った町の市場の案内もしてくれる。中国人らは、少しでも安そうな食材を見つけると値段を聞いて交渉しようとする。逞しい。この国民性、勢いあるよなぁ。

猿がいる場所にも寄る。車を降りたとたん、勝手にモロッコ人たちに猿の餌をつかまされ、猿といる写真を撮らされ、またチップを要求された。

夕方、フェズの町に到着。

最終日だけガイドが変わったが、彼は運転中ずっと熱心にスピーチして案内してくれ、途中2回フルーツを買ってみんなに分け与えてくれた。
最後いくら要求されるかとビビっていたが、全くチップは要求されなかった。
モロッコ人はいい人と悪い人の見分けが難しい。

サハラ砂漠ツアー。砂漠の思い出もあるが、金の亡者モロッコ人の印象も強い。
私はこの頃にはモロッコ人にはかなり疑心暗鬼になっていた。

マラケシュからエッサウィラへ、生牡蠣&生ウニ天国でチルする(Day366-9)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ4日目、エッサウィラ1日目。

またも旅人に再会

昨日、マラケシュの旧市街を歩いていると「あれ?エジプトで会ったよね?」と声をかけられた。
エジプトのシワで同じ宿にいたフランス人のアレックスだ。聞くと同じ宿だという。
本当にアフリカ大陸では同じ旅人によく再会する。

彼はフランス近郊をぶらぶら旅しながら、リモートでフランス語教師をしている。羨ましい働き方だ。
彼も、一昨日会ったShさんも、「エッサウィラ、いいよ。チル出来るよ!」と言うので、初めて聞く地名だがマラケシュから3時間で行ける港町らしいので行ってみることにした。

新しく移ったカスパレッドホステルは20MADで朝食が食べれたので頼んでみた。
やはり炭水化物×炭水化物・・・

マラケシュからエッサウィラへ、民営バスで行く

アレックスに「今日エッサウィラへ行く。」と言うと「僕も明後日から行くんだ。どうやって行くの?」と聞かれ、ツーリスト用のSupratoursのバスで100MADで行くと言うと「民営バスだと60MADだからそっちで行きなよ。」と言う。

私の持っているガイドブックには「汚いし、ボられることもあるし、時間不正確だしお勧めしない。」と書いてあったが、せっかくアレックスがバス停の場所まで教えてくれたので、民営バスで行ってみることにした。

バス停は少し離れていたので、駅まではローカルバスで行く。
この駅に入ったとたん客引きに声を掛けられ「もう今バス出るぞ!」とチケットを買わされる。
「70MAD」と言うので「60では?」と聞くと10は荷物代だと言う。これは正規の値段だった。
Suprtoursのバスは荷物代5MAD)

駅はかなりの汚さ。12時のバスは少し遅れてやって来た。
荷物代を払ったのにバスに荷物を乗せる時に係の男性に「荷物代5!」と言われた。「払ったわ!」と言うとすぐ諦めたが。

バスに乗り込んだ。
き・・・汚い。1年以上旅しているが、私がこれまでに乗ったどんなバスよりも断トツの汚さだ。座席に土足で座ってもこんな汚れ方になるか?!そして座るとなぜかひんやり冷たく固い。
ツーリストバスとの荷物代を入れての差額35MAD(500円)をケチったことを大後悔した。

エッサウィラ到着

15時。エッサウィラの町に3時間で到着。

ごちゃごちゃしたマラケシュより人が少なく、情緒溢れている。街全体が魚の匂いがする。気に入った。Shさんの口癖を借りるとチル出来そうだ笑

アトランティック ホステル

エッサウィラで1番安かった旧市街地のアトランティック ホテルを予約しておいた。
1年以上旅していてBooking.comの最上級の会員のためか、最近ではBooking.comが宿代の10%の金額を負担してくれる。だが、延泊するとその割合が減る。なので3泊予約しておいたのだが・・・

男女共同20人部屋。床面積が狭く常に誰か部屋・通路・ドアのすぐ外にいて喋っている。4€とエッサウィラではここが断トツの安さなので、ベッドは常に満床。心休まらなかった。

仕方ないので屋上に逃げる。屋上のテラスはレストランになっていて、座ろうとすると何かオーダーしないといけない。毎日20MADでカフェラテを頼んだ。

エッサウィラ散策

宿を出て右に曲がると、地元の人だらけの魚のフライ屋があった。
1番安い20MADのプレートを頼んでみる。

久々に食べた魚は美味しかった。港町なので採れたてなのだろう。これで今朝の朝食やカフェラテと同じ300円なんてお得過ぎる。一瞬でエッサウィラが気に入った。

その後も街ブラ。メディナを歩いてみる。

タジン鍋の置物。モロッコの人はこればかり食べていて、宿にもこの鍋があった。

北のスカラ

海辺の北のスカラへ行ってみた。ヨーロッパとアフリカとの貿易の拠点。大砲もあったので、海から攻められたりもしたのだろう。

凄い量のカモメ、そして毛並みのいい猫がいっぱい歩いている。毎日魚を貰っているんだろうな。

旧市街から5分位歩いた所に酒屋があって助かった。カルフールまで40分とか歩かなくてすむ。
しかしイスラム教の国は、ビールが1本300円前後と高いのが悩ましい。そして旧市街はアルコール禁止のホテルも多いので注意だ。


モロッコ5日目、エッサウィラ2日目。

魚市場

次の日は朝から魚市場まで行ってみた。
岬の方まで来るとカモメが多過ぎて糞攻撃に恐れおののきながら歩く。

日本では売られていないウツボが美味しいとネットで見たのだが・・・
この量は一人では食べきれないだろう。買えないのがくやしい。

ウツボ以外も美味しそうなものがたくさん売っている。どうやらここで魚を買って・・・

隣のこの路上レストランでさばいて焼いてくれるようだ。市場はある程度の量からしか売ってくれないので、購入断念。

しかしオイスター屋台が2軒あったので食べてみた。その場で殻をむいてくれる。1個7MAD(110円)。日本だとオイスターバーで食べたら300~500円位したっけ。まあここは立ち食いだけど。

なにかの貝は1個10MAD。

生ウニは1個5MADだった。身はスカスカだったけど。
お腹いっぱい食べようと思うと、すぐに千円位超えてしまうが、お得なので次の日からは手持ちの醤油持参で通った。この時ほど日本から醤油を持って来て良かったと思ったことはない。

ぼったくり食堂

昨日はホテルから出て右に曲がったところの魚食堂で食べたが、今日は左に曲がってすぐの所の魚食堂に熱心に声を掛けられたので入ってみた。

30MADと昨日の1.5倍する金額なのに運ばれてきた魚は量が少なく、切り身しか入っていなかった。私以外は全員地元の人らだが、もっと大量に魚が入っている。不満そうにきょろきょろ見回していると、バツが悪そうに1匹だけ魚を追加してくれた。

揚げ物は喉が渇く。向かいの親子がコーラを2本頼んでいたので私も頼んだ。地元の人が頼んでいるので安いだろう。商店で買うとペットボトルで5.5MADだが。
ペットボトルの3分の1の量の小瓶のコーラがきた。モロッコではパンは無料でついてくる。

食べ終わって会計すると、店を牛耳ってそうな欲深そうな会計係の老人に「50MAD」と言われた。「30では?」と言い返すと「コーラが20なんだよ。」と言われた。オーダーする時に魚の金額は確認したが、追加で頼んだコーラの金額は聞かなかった。そこにつけこまれたんだろう。

「高いよ?」と言ったら強欲老人は「20だよ、わーはっはっはっ!!」と私の背中をバチバチ叩いてきた。揉めるのが嫌なので払ったが、後から計算したらコーラ500mlが300円って・・・

追加で頼んだコーラや、テーブルにあったティッシュを使ったらぼったくられたのは、エジプトのバスターミナルの路上食堂でもやられた。
これがエジプト・モロッコなのだ。これからは頼んだものは全部料金を聞かないと。


モロッコ6日目、エッサウィラ3日目。

宿名を伝えておいたので、同じ部屋にフランス人のアレックスもやって来た。

彼と一緒にエッサウィラの海岸を散歩する。

アレックス「モロッコはどう?」
私「エッサウィラの魚は美味しいけど、モロッコ人は嫌かな。マラケッシュでは殴られたし、くそガキにアジア人差別の目を細めるジェスチャーをやられたし。ぼったくるし。」

彼は笑っていた。彼は移民なのか見た目はどう見てもガリガリの日本人なのだが、フランス語を話せるので、公用語がフランス語のモロッコではぼったくられないのかもしれない。

モロッコではドミトリーであっても、毎日お祈りの時間になると、床に布を敷いてメッカの方角にお祈りをしている人が何人かいる。彼もそうしていたので聞いてみた。

「アレックスはフランス人だけどイスラム教なの?両親も?」
「両親はキリスト教だよ。僕は自分でこの宗教を選んだんだ。君だって職業は両親と違うのを選んだだろ?それと一緒だよ。」

職業が両親と違うのは普通だと思うが・・・
フィリピンでは家族ぐるみで毎週教会に行くのが習慣のようだったので、両親と宗教が違うというのは不思議だった。なぜイスラム教がキリスト教より良かったのか。センシティブな話題だし、無宗教の私には英語で聞いたところで理解出来ないだろう。

アレックスが魚市場で魚を食べたいと言ったらシェアしたかったが、市場でジャガイモと人参だけ購入して宿でタジンを作ると言う。ベジタリアンなのか聞いたらそうではないと言う。
リモート教師の仕事も毎日あるわけじゃないみたいだし、かなり倹約しているのだろう。

アレックスと別れ、ひとりでまた魚市場を物色する。
旧市街内にも魚市場があり、アトランティックホテルのすぐ向かいだった。ねことカモメだらけだ。
口コミを見ると「衛生状態最悪」と書かれていたのでここで魚を購入するのはやめておいた。

新市街に出て、ビールを買うついでにすぐのシャワルマを食べた。25MADと安い。
店員さんはとても愛想がいい。この近くの酒屋もそうだが、観光地でなければ普通のモロッコ人は感じがいいのかもしれない。

夕方から営業のたこ焼き屋もあった。たこ焼きを頼むと、鬱陶しそうに「タコない!サーモンか海老!」とフランス語で言われたのでそれらを頼む。

モロッコに入ってからは、メニュー表記も言語も全てフランス語だ。大学の時に選択していたフランス語、もっとちゃんと勉強しておけば良かったとモロッコに入ってから毎日後悔。
世の中には不必要な勉強なんてなかったんだな、とこの年齢にして痛感。


モロッコ7日目、エッサウィラ4日目。

Moga Hostel

4日目。そろそろマラケシュに戻ろうかと思ったが、まだ魚料理を食べ足りない気がする。
4€の宿を延長したかったが満床でしかたなく次に安い宿に移った。

7€と倍近くの金額になってしまったが、女性専用ドミトリーで静かで清潔なので居心地はいい。
だがWi-Fiが遅すぎて使い物にならなかった。昨日の宿は凄く速かったので、モロッコでは当たり外れが大きい。
モロッコでは宿泊した宿の半数位の宿が遅過ぎて自分のSIMに繋げていたので後半はギガをトップアップしないといけなくなった。

エッサウィラの宿は6階建で、階段が凄く急だ。夜は真っ暗になるので毎回足を踏み外しそうで怖い。

エッサウィラのSupratoursバス停

明日こそはマラケシュに戻ろうと思うので、バスチケットを買いに徒歩10分位のSupratours社まで来た。民営バスの汚さは懲り懲りだ。このサイトからネットでも購入出来る。

向かいに無料で入れる円形の建物があったので入ってみた。中は美術館になっていて、屋上に上がるとエッサウィラの新市街が見えた。

この日も町をぶらぶら散歩しただけ。
4日間、ほとんど何もしていない。チルしてただけだ。アフリカは飛ばした旅だったから、物価の安いモロッコはゆっくり回るのもいいだろう。

El Baraka – Chez Youssef(レストラン)

エッサウィラ最終日は魚タジンを食べた。40MAD。
評判のいい食堂だったが時間が早かったからか、客は私だけ。評判通り美味しかったけど、魚の味は淡泊でやはりタジンは塩味が足りない。これからは塩も持ち歩かないと。

明日はマラケシュに戻る。

ピンク色の迷路の街、マラケシュですれ違いざまに殴られる(Day364-5)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円

モロッコ2日目、マラケッシュ1日目。

Hostel kif kifホテルの朝

ホテルは安い割に朝食が付いていた。
炭水化物×炭水化物×炭水化物・・・ウズベキスタンの朝食と比べるとずいぶん貧相だ。飲み物は紅茶にミントの葉を入れたものにたっぷりの砂糖が入っている。モロッコ人に歯のない人が多いのは、恐らくイスラム教なので酒は飲まずこの紅茶ばかり飲んでいるせいだろう。

昨日、宿で偶然会ったShさんが、今朝から自力でワルザザートへ行くと言うので、一緒に宿の朝食を食べ見送った。
彼とはエチオピアのバハルダールで別れたが、その後どうなったか聞きたかった。
バハルダールに2週間位いたらしいが、ボート乗り場で無理矢理ボートを発進させようとしたぼったくりキャプテンに、偶然、町で会うと「金をくれないと仲間と襲撃する」とか言われたらしい。

やはりエチオピアって闇が深いな・・・

それと、私がアフリカ大陸を縦断している1ケ月の間、彼はずっとエチオピアだけにいたのもびっくり。元々「チルしたいんですよ、チル。」が口癖だったので、同じところでずっとのんびりするのが好きなんだろう。色んな旅のスタイルがあるな。

旧市街にあるこの宿は、レセプションの若い男女はとても感じがいいし、イスラム教の国だけあって猫の親子が住んでいて癒される。(ムハンマドが猫好きだったため。)
だがいかんせんネット環境が悪過ぎ。写真一枚すらアップ出来ないスピードなので、2泊予約したが明日は別のホテルへ移ろうかと思う。

マラケッシュ観光

昨夜はほぼ夜中に着いたので、早速マラケシュの街を観光してみる。

メディナと呼ばれる旧市街は、迷路と言われるだけあって、細い道路がいくつも枝分かれしていてごちゃごちゃしている。なんとなくイランのヤズドを彷彿とさせ懐かしく感じたが、こっちの方がだいぶ道が汚い気がする。

私と同世代の人は、「マラケッシュ」と聞くと聖子ちゃんの歌しか思い浮かばないだろう。
ピンク色の建物が可愛いと言えば可愛いような気もするが、イランやウズベキスタンに比べると、そこまで心躍らない。

大きな門から出ると、新市街になるようだ。ここで日本から持って来た化粧水が切れてしまったので、新市街にあるショッピングモールに買いに行くことにする。
一度アフリカの薬局で300円位の化粧水を買い足したのだが、泡立って薬品臭かったので買い替えたい。アフリカ人はあんなものを肌につけているのだろうか。

GoogleMapでバスの経路が出るので、目的地までローカルバスで楽に行ける。ただバス停の目印はないのでGoogleMapの場所表示だけが頼り。地元の人は、バス停の場所を覚えて乗り降りしているようだ。料金は一律4MAD。

ショッピングモールにある「メイソウ(なんちゃってジャパンショップ)」でいつも通り無事、肌に合う化粧水を購入。

ジャマ・エル・フナ広場

旧市街の中心地、ジャマ・エル・フナ広場に来てみた。ここがマラケシュの旧市街で一番栄えている場所らしい。
マラケシュは11世紀は首都だったらしく、ここで公開処刑なども行われていたらしい。どこの国も昔ってそんな歴史あるよね。

ここは夜が更けるに連れ、食事の屋台が出てきて賑わうようだ。
勧誘された屋台に入り、メニューにはないが色々なものを食べたいので、肉の串や魚をみつくろってもらう。

エビは勿論大好物。
盛り合わせというメニューはないので、くら取られるか心配だったが、食事が70MAD、コーラが20MADだった。全部で1,400円。モロッコの物価からすると高いが、これだけエビがあるので妥当な金額だろう。これまでのアフリカ大陸同様、出てくるのは30分位待ったが。

宿の屋上のテラスでぼーっとする。

こんな景色を見ながらビールを飲みたいが、旧市街のどこを探しても売っていなくて探し疲れた。同じイスラム教の国でも、エジプトだと売っていたのにな・・・
(その後、モロッコの旧市街と呼ばれる場所ではどこの商店にもビールが売っていないことを知る。)


モロッコ3日目、マラケッシュ2日目。

今日は旧市街は旧市街だが、中心地から少し離れたホテルへ移動する。

スーツケースを引き摺ってガタガタする石畳を20分位歩いた。旧市街の中は車が入れないので、スーツケースを持っての移動はかなり大変だ。道はネコや馬の糞だらけなので、避けるのも一苦労。
今度のホテルの場所は地元の人の生活圏のようで市場がある。魚が常温で売っているのも驚かなくなった。買わないが。

カスバ レッド カステル ホステル

ここのレセプションの男性は日本人が好きらしく、日本語で挨拶してくれ、かなり感じが良かった。理由は「これまでの日本人の宿泊者は行儀がいい」かららしい。

女性専用ドミトリー。内装やシーツの雰囲気は綺麗な感じはしないが、床や水回りなどは綺麗だった。

今後のルート検索や洗濯をしていたらあっと言う間に時間が経つ。旅人は本当に時間がない。
西アフリカ縦断はかなりハイペースで旅していたので、宿代がまだ安いモロッコではのんびりしようかと思う。

Googleで評価が高い近くの食堂へ食べに行ってみる。

ミンチタジンとペプシで45MAD(700円)。味はめちゃくちゃ薄く、すぐ飽きる味。醤油か塩を入れたくなった。700円だと日本だともっと美味しいものが食べれるよなぁ・・・数年前とレートが1.5倍違うのでこの金額は仕方ない。

食べていると、2軒隣の店の店主がすぐ横に来ていてなぜか私をからかってきた。
世界三大ウザイ国のモロッコ。歩いているとずっと「へい!チャイナ!コリア?ジャパニ?」と声を掛けられる。しかし物真似される意図が分からない。不快なだけだった。

すれ違いざまに、モロッコ人にいきなり殴られる

その後、フナ市場の方に向かって歩道を歩いていると、だらしない服装の男とすれ違った時に目が合った。すると、男はすれ違いざまにいきなり私の右肩をグーでパンチして通り過ぎていった。

・・・?!

びっくりしたし、痛かった。そもそも見知らぬ人に殴られたことなんて生まれて初めてだ。
意味が分からず振り返って「なぜ殴る?!」と叫ぶと、男はこっちを振り返り、肩をすくめておどけて見せる。

こいつ・・・っ!!許せない。

近づくと、男も同じ距離だけあけて早歩きする。私が走ると男も走り出した。

絶対、捕まえてやる!!

そう思って追いかけると、男も凄い勢いで走り出した。
人混みの中、ずっと走っているのは私とその男だけ。周囲の人たちもすぐに気づき、スリと思ったのか男性陣が次々に男を一緒に追いかけてくれた。あっと言う間に男は捕まえられ、私とその男の周囲には何十人もの男女の野次馬が集まった。

「なぜ殴ったか言え!」
そう問いただすも、彼の眼は虚ろで宙を見ていた。
3人の男に肩を掴まれている男は何か訳の分からないことをブツブツ呟いてる。
周囲の人たちもそれに気付く。
「マダム・・・こいつはクレイジーなんだ・・・Not Normal・・・もう忘れてやってくれ。」
「大丈夫か?水でもいるか?」
周囲の人らに私はなだめられ、男は肩を捕まれどこかへ連れ去られていった。

クレイジー・・・。
障がい者なのか、ドラッグでおかしくなった人なのか。
そんな人がモロッコでは割とその辺を歩いている。職業に付けないのか、物乞いをしている人もいる。しかしいきなり殴られた私の怒りのやり場はどうしたらいいんだ。

フナ市場に向かう。
しかしあんなに周りの人たちが追いかけてくれるとは思わなかった。モロッコ人はいい人たちなのかも知れない。南米だとスリを追いかけたら拳銃で撃たれ亡くなった人もいるので、本当は追いかけちゃ駄目なんだろうけど。
モロッコ到着早々、バス停で長時間説教され、毎日チャイナと物真似され・・・どうもストレスが溜まっているようだ。

屋台でカタツムリやオレンジュースを頼んで、気持ちを落ち着かせる。

少し苦くて酒のつまみに合う味。ひっくり返すとカタツムリの形そのままなので、想像力豊かな人はちょっと食べるのは無理かも知れない。

日が暮れてきた。旧市街の外も少し歩いてみる。

ライトアップされた美しいモスクはあるが、モロッコではイスラム教徒以外は中に入れない。
ここを歩いていると、地元の小学生位の男の子の兄弟が、私を見るなり自分の両目の端を釣り上げる仕草をした。目が細いアジア人をバカにする、有名なアジア人差別のジェスチャーだ。

モロッコ人の民度はこれか・・・アフリカでもやられたことないのに・・・

ストレスが溜まりまくっている私は、鬼の形相でその兄弟に近づいて行った。彼らは恐怖で顔を引きつらせながら逃げていった。

我ながら子供相手に大人気ないと思ったが・・・
いや、あんなアジア人差別はしちゃいけないって、国が教育しないなら、私がするしかないだろう笑
目がでかいことの何が偉いんだ??(因みに私の目はデカいので、アジア人ってだけで見下しているのだろう。)

そんなことを考えながら、40分近く歩いてお酒が売っているっぽいカルフール(大型スーパー)にやって来た。店は開いていたが、お酒売り場のCAVEだけ20時閉店だった。

踏んだり蹴ったりの1日だ。

お酒も飲めず、帰りのバスも夜のせいか待っていても来なかったので、また40分歩いて宿まで戻った。

しかしこれはまだモロッコ人を知る序章にしか過ぎなかった。
明日はエッサウィラへ移動する。

初モロッコのカサブランカで20分説教される(Day363)

モロッコ1日目
1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円

モロッコのカサブランカへ飛ぶ

南アフリカから、ドーハ経由でモロッコのムハンマド5世国際空港に到着。
モロッコのことを何も調べていないが、AmazonKindleで個人が書いたガイドブックを無料でダウンロードしておいた。そこにモロッコ周遊時のバスの時刻表など詳しく書かれていた。

9時過ぎ、すんなり出国審査を抜け、荷物を受け取り、ATMでお金を下ろす。

SIMカード屋が3軒並んでいる。郊外でも繋がり易いのはMaroc Telecom(モロッコ・テレコム)らしいのだが、最低金額が30ギガ300MADという表を見せられた。渋っていると15ギガ10€(1,700円)でもいいと言う。これで空港に到着した外人に高いプラン買わせているんだろうなぁ。
これまで市内で買った方が安かったので、市内で買うことにする。

列車でカサブランカの市内のCasa Port駅へ

カサブランカは特に見所がないらしいので、唯一の観光地のハッサン2世モスクだけ見て、そのままマラケシュへ向かうことにする。空港からは市内まで列車が出ているのでチケットを買って乗り込む。50MAD(785円)。

10時45分の列車。車内は空いている。

1時間でCasa Port駅に着いた。ここからが1番ハッサン2世モスクが近い。空港からは結構遠いんだな。

CTMバスターミナルへ

カサブランカの町並み。映画や歌のイメージからノスタルジックな雰囲気かと思いきや、首都だけあってやはり都会。

しかし道路はゴミが散乱していて汚い。建物も古いものが多い。

CTMバスターミナルに来たのは、ここからマラケシュに行くバスチケットを購入するためだ。
鉄道で行きたかったが、このバス停ならチケットを購入したら荷物を預かってくれるとガイドブックに記載してある。

今12時過ぎ。次のバスは13時45分と17時50分。その間にもう1本あったが金額がそこだけ高かった。
ちょっと遅いが仕方なく17時50分のバスを90MAD(1,500円)で購入する。

購入後に、窓口のお姉さんに「スーツケース預かってくれない?」と聞いたらなんと「そんなサービスやってない。」と断られた。他の職員や、警備の人にも聞いたが「荷物は預かれない。」と言われた。
本の出版年を見ると2019年。時刻表は全く一緒だが「荷物を預かってくれる」というサービスはコロナ以降なくなってしまったようだ。モロッコには鉄道駅や空港にすらコインロッカーというものが存在しない。そんなものあったら自動販売機と同じく、モロッコ人がロッカーごと持って行ってしまうからだろう。

バスチケットには払い戻し不可と書いてある。今から18時までこのバス停で過ごすか、もっと早いチケットを買い直すか、チケットは捨てて宿を予約し、そこに荷物を置くるか・・・
これまでエジプトや南アフリカでそうしてきたように、ベンチとスーツケースをセキュリティワイヤーで括り付けて観光に出掛けることにした。間違った判断だったが。

カサブランカ観光

バスターミナルに置いてきたスーツケースは気になるが、セキュリティで立っていた男性が3人もいたから大丈夫だろう。すっかり身軽になってカサブランカの街を歩く。

凝った造りの建物デザインにすると鳩の住処になるようだ。

モロッコのSIMカード

街中にOrange Moroc(オレンジ・モロッコ)というSIMカード会社を見つけたが、高いアンリミテッドプランしかないと言われた。

次にMaroc Telecom(モロッコ・テレコム)の建物を見つけ、プランを聞いてみる。空港では提示されなかった1ケ月7.5ギガ70MADのプランがあったので、それを購入した。

スマホに購入したSIMカードを入れ、窓口のお姉さんに開通してもらうのだが、かなり手間取っている。「出来たわよ。」と言いながらスマホを渡してくるのだが、電波の所はびっくりマーク(!)が付いていてネットが繋がっていない。は?
YouTubeのアプリを開いて「ネット繋がってないよ?」と見せるとまたスマホをいじり「出来たわ。」とインスタのアプリで動画が動いているのを見せてくる。

・・・それ、空港で無料Wi-Fiに繋げていた時に見ていた動画のキャッシュじゃ!!

電波がびっくりマーク(!)なのになんでそんな適当なんだろう。これがモロッコ人なのか。
スマホの画面表記は英語に変えてから渡していたのだが「フランス語に変えて」と言われ変えてあげた。モロッコはフランスの植民地だった経緯があり、英語よりフランス語が流通しているようだ。なんとか格闘してもらいネット開通。

ローカルバスでハッサン2世モスクへ

ネットが繋がったのでGoogleMapにハッサン2世モスクまでの経路を入れるとバス番号が出たので、ローカルバスで移動することにする。5MADとバスが凄く安い。

これがモロッコ最大級のモスク。210mあり世界で2番目に高い。1993年に、ほぼ国民の寄付だけで建ったというから、国民の信仰心の深さが伺える。

HPを見るとツアーガイドと一緒じゃないと見学出来ないようなので、ツアーの始まる16時半に来た。入口はかなり分かりにくく遠回りした。

モロッコで唯一イスラム教徒以外が入れるモスク。他の国だとヒジャブを被ると入れたのだが。

ツアーは140MAD。入口で英語・フランス語・スペイン語ガイドのグループに分かれる。私はいつも通り英語のガイドについて行き、Google翻訳で読み取る。

ウズベキスタン、イランで見たのと全然違う様式。新しいのでぴかぴかといった感じ。

ここはツアー代を取るからか、ヒジャブを被らなくてもいいんだな。
ガイドの説明は「この木の扉はこれだけの大きさがあって・・・」といった感じのもの。

最後に地下の沐浴場へ。足を洗うとこだったっけ?音が凄く反響する。本当はもっと長かったんだけどここでツアーは終了。

解散後、現地の人用のトイレ兼、足を洗う場所を掃除のおばさまが見せてくれた。見ただけなのにチップを要求される。

モスクのチケットは隣の博物館とセットになっているのだが、博物館は人気がなく人がいなかった。

CTMのバス停で大説教される

17時半、4時間ぶりにバス停に戻ってくる。荷物がどうなったかかなり気になっていたがセキュリティワイヤーは簡単には切れないだろう。そう思って戻ると・・・

なんと。ベンチはあるのだが荷物がない!!!
え?一体どうやって?こんなにも人が待機してる待合室の中で盗れる??

慌てて近くにいた男性スタッフに「荷物知らない?」と聞くと笑いながら「はは。こっちに1度来て。」とお偉いさんがいるような別室に案内された。
中にはヒジャブを被り、眼鏡をかけた女性がどんっと構えて座っている。

結局、ここでたっぷりこのお姉さんに20分以上説教された。
なぜ鞄をあんな風に放置したのか。盗まれて警察沙汰になったらこっちが大迷惑だ。二度と他の場所でも絶対するな。と。
謝ると「謝るのは簡単だ。他の言葉で言え。」と解放してくれない。「二度としません。」と言っても「なぜ昼に来たのに夕方のチケットを買ったのか。」「いや、観光に行きたかったし荷物預かってくれるって本に書いてあったから・・・」「盗まれたら警察を呼ばないといけないのよ!」

・・・ずっと同じ話の堂々巡り。「じゃあ私はどうしたらいいですか?」「私の荷物は今どこ?」と聞いても教えてくれない。最初に「外に出しておいた」と言っていた気がしたのだが・・・
もうバスが出発する時間の5分前を切っている。私は自分が持っている18時のバスチケットは諦め「あの・・・私の鞄ここにないんですね?じゃあ警察に行ったらいいですか?本当にすいません。私は英語が下手なのでこれ以上別の言葉で言えません。」と言ったら、やっと怒りながら外にベンチごと出して隠していた私のスーツケースの場所を教えてくれた。

スーツケースとベンチを結んでいたワイヤーをほどく。男性らは「そのワイヤー強いね!」と笑いながら言っていたので、切ろうとしたのかも知れない。「そうだよ!」と言いながら発車寸前のバスに飛び乗る。

ベンチは3列しかなかったし、動かせたのか。
朝から何も食べていないが、とにかくお姉さんが怖過ぎて他に何も考える余裕はなかった。エジプトや南アフリカでは、バスの職員は私の荷物なんて気に掛けていなかったが、モロッコではかってが違うようだ。もう懲り懲りで言われなくても二度としないし、今後は他の国でも荷物預けサービスがあるか聞いてからチケットを買うだろう。

マラケシュ到着

21時半にマラケシュ到着。ちょうどいい時間のバスがなかったとはいえ、少し遅過ぎたか。
CTMのバス停から予約している旧市街の宿までは徒歩30分以上離れている。

Carremというエジプトで使っていたタクシーアプリが使えたので、呼んでいるのだが全く捕まらない。
バスの経路も出るのだが終バスが終わっているのか来ない。

ずっとタクシーを待っている私を見かねたのか、私の横で停まっていた高級な車からおじさまが降りてきて「大丈夫?もうバスもタクシーも渋滞してるし来ないよ、送ってあげるよ。」と言ってくれた。
ベルギー人で奥様がモロッコ人らしい。「いくら?」って聞いたら笑って「いらないよ、僕も旅行者だから安心して。」とトランクに積んでいるスーツケースを見せてくれた。
知らない人の車に乗って大丈夫か少し迷ったが、明るい渋滞の道を通るので危険な目には会わなそうだ。どう見ても身なりがお金持ちだし。ここはお言葉に甘えて送ってもらう。
旧市街に着くと中までは車は入れないので車を停めて私の荷物をホテルまで運んでくれた紳士ぶりだった。

Hostel kif kif

Hostel kif kifに着いた。22時を回っていたが快くミントティーで迎えてくれる。送ってくれたベルギー人にお礼を言って別れた。説教され凹んでいた気持ちがやっとここでほっとした。

女性専用ドミトリー。宿代自体は4.78€と破格だが、モロッコではどの宿も宿泊税がホテルのグレードに応じて2€~取られるようだ。なので1,250円。モロッコは安いと聞いていたが、円安が進み過ぎて今のレートだとそこまで安くは感じない。
写真で見ると綺麗な宿に見えないが、アフリカから来ていたからか、感覚が麻痺していて汚いとは思わなかった。

共用部分。モロッコの宿はどこも真ん中に吹き抜けがあり風通しがいい。
洗濯物はその真ん中の柵にかけて乾かす。

開けっ放しの隣の男性専用ドミトリーに、エチオピアで一緒にバハルダールに行ったShさんに偶然会った。

やはりアフリカ大陸は狭い。