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20年越しのリベンジ、サグラダファミリアの中に潜入、フランスのマルセイユへ移動(Day397-8)チケットが取れない時の予約方法

1€(ユーロ)≒173.4円
スペイン再入国で13日目、バルセロナ3日目

サグラダファミリアへ

カサ・ミラの前を通り、バルセロナのサグラダファミリアへ。

バルセロナには21年前に仕事で来たのだが、カサ・ミラもサグラダファミリアも外観だけで中に入っていない。あの時切に中に入りたいと願ったので、リベンジでやって来た。

サグラダファミリアも予約必須

公式サイトの入場料は26€。1週間先まで埋まっているし、塔に登るチケットほ1ヶ月先までいっぱい。なのでツアーサイトのklookから予約。そこからでも3日以上先の夕方の時間からしか取れない。
5,000円の入場料となった。

予約した18時45分に入口へ。
1882年からずっと工事中のサグラダファミリアは外観も21年前より変わっている気がする。完成は2年後だけど、ずっと工事中であってこそのサグラダファミリアなのだから、永遠に続けて欲しかった。

入口である「生誕の門」は、その一部を日本人彫刻家である外尾悦郎さんが手がけたことは有名。

外観は宗教的な意味合いが濃く、イエス・キリストの受難の道を表現しているらしい。それでこんなトホホ顔?

中はこれまで見た教会のどのデザインとも違っていた。曲線が上に伸びて枝分かれしている。
木が生い茂る森の中にいる様な癒しの空間。

ステンドグラスのデザインも宗教画でなく、万華鏡のような光を放っている。
最初に予約した一昨日は曇りだったから、今日に予約を変更して良かった。ステンドグラスから入る光が美しい。

19時になると音楽が鳴り響き出した。音の反響具合も考えて建てられているという。

出口迄には映像や解説があった。
サグラダファミリアのデザインは何本もの紐にこういった重しをぶら下げて、それを逆さにしたものらしい。発想がもはや凡人ではない。

晩年のガウディはこのサグラダファミリアの建設に没頭して独身で身なりもかまわず、身体を悪くしていたのでコケてトラムにひかれて亡くなったとか…完成を見たかっただろうな。工事がこんなに遅れていたのは設計図がガウディの頭の中にしかなかったからとか。

サグラダファミリア、私はいたく感動したのだが、ここもマチュピチュ遺跡も「観光客多過ぎてイマイチ。」と言う感想を聞いた。私は昔からの思いを叶えたという気持ちがあるから感動するのだろう。

バルセロナのバスターミナル

宿に戻って慌てて荷物をピックアップしてバス停へ向かう。今夜も宿代を浮かすために夜行バスを予約している。今日、土曜日のバルセロナの宿泊代は目を剥く程高く、とても払えそうにない。

宿にいるときにマドリードで一緒に食事したAyさんから連絡が来た。バスターミナルの近くに宿を取ってるから、私のバスの出発時間までお茶しないかという内容だった。
実は夕方もサグラダファミリアに行く前に夕食の待ち合わせをしていたのだが、40分待っても現れなかったので「もう行きますね。」とメッセージしたまま会えずじまいだったのだ。

どうしようか迷ったが、OKして、バズターミナル横のマクドに行くと今度はちゃんとAyさんはいた。
時間がなくて15分しか話せなかったが、お互いここ数日で周った場所やサグラダファミリアの感想を言い合い、とても楽しかった。やはり旅先で誰かと話すのは凄く楽しい。

Ayさんは私がバスに乗り込んで出発するまで見送ってくれた。ルーズだなんて思って悪かったなと思いながら、彼女のこれからの旅や、日本での生活が幸せなものになるように願った。

深夜バスでフランスのマルセイユへ向かう。バルセロナからマルセイユ行きのバスは22.66ポンド(4,700円)。

ヨーロッパでの今後の経路

フランスのマルセイユへフランスと言えばパリだが、バルセロナでリベンジを果たせ満足したので、もうヨーロッパで行ったことある土地は外そうと思う。
このペースだとシェンゲン協定の90日を越えてしまいそうだ。パリは21年前と5年前の2回来ている。

マルセイユという地名は馴染みがある。ミース・ファンデル・ローエと同じくモダニズム建築の巨匠、ル・コルビジュエ設計の有名な公共住宅があるからだ。是非そこへ行きたい。

マルセイユのバスターミナル

スペインとポルトガル間では国境越えの時何もなかったのに、フランスに入る前と後の2回、夜中の2時に警察の検問があって起こされた。テロを警戒しているのだろうか。

朝の5時半にマルセイユのバスターミナル到着。
眠い…ちょっと年齢にそぐわない旅をしている。まあこの貧乏感が好きでやってるのだけど。

ターミナルのトイレに行こうとしたら1€だった。トイレが173円…。
スペインとポルトガルは物価がマシだったことに気付く。これ以降の西欧の物価が恐ろしい。早く東欧へ抜けなければ。

トイレは我慢して徒歩15分の予約していたホテルへ向かう。黒人がかなり多い。ホームレスもいてここは治安が悪そうだ。海辺のリゾート地かと思っていたのだが。

The People Hostel – Marseille

チェックインをお願いするとレセプションの愛想のないフランス人男性に「お前の名前で予約ないけど。ビジネスネームで予約したんじゃないの?」と言われた。焦ってスマホで自分の予約表を探す。「あ、あったわ。」としばらくして言われた。日本のホテルと全然ホスピタリティが違う。自分が間違えていても謝らないな、外国人は。

いつもbooking.comでほぼ最安値の宿を予約しているがここも31€(5,380円)と全然安くない。15時以降しかチェックイン出来ないと言うので、通路にあったシャワーを浴びてから荷物を預け観光に出掛ける。2時間位仮眠したかったがこの宿にはソファもキッチンもない。カフェはあるがスタバもびっくりの高額だった。

マルセイユ観光

港町なので海辺へ。

何か食べようかとメニューを見たが、ただのピザで数千円…5年前来た時はイギリスから入国したせいか、フランスは安いとまで思っていたので全ては為替のせいだろう。
5年前は1€=118円、現在174円。日本は貧しい国になってしまったと実感する。

ヨーロッパ・地中海文明博物館

ヨーロッパ・地中海文明博物館に来た。

ここはライトアップが綺麗で有名な建築物だ。夜にまた見に来よう。

それにしても風がかなりキツイ。飛ばされそうだし、歩いてまともに進めない。

マルセイユ大聖堂を見学し、いよいよ次はル・コルビュジエの建築を見に行く。

ミース・フェン・デル・ローエのバルセロナパビリオン、ガウディのカサ・バトリョ(Day397)

1€(ユーロ)≒173.4円
スペイン再入国で13日目、バルセロナ3日目

宿の朝食。こんなのでもないよりはマシか。

バルセロナ・パビリオン

昨日も一昨日も曇っていたが、やっと今日こそ晴れ!今日は朝から必死で観光する。
地下鉄10回券で昨日夜景を見たカタルーニャ美術館にまたやって来た。

美術館の手前で右折するとここにあるのがバルセロナ・パビリオン
1929年、モダニズム建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ設計。

昨夜ネットから8€で予約しておいたが、予約するまでもなく人は数名しかいなかった。
ガウディ建築が有名なこの街で、ミース建築に来る人も珍しいのだろう。

この名作バルセロナチェアの設計者と言えば知ってる人も多いんじゃないだろうか。黒色の方が良く見るけど。白は汚れが目立つよね。ここでは自由に座れる。この椅子もこの建築と同じくバルセロナ万博博覧会のためにデザインされた。

アメリカ、イリノイ州のファンズワース邸もこんな感じなのかな。これはモダニズム建築の最高傑作と言われている。

Less is more…少ないほど豊かなこと

ミースの言葉。まさにこの名言を余すところなく表現している。
現代のミニマリストやシンプルライフに通ずるものがある。

「コンセント全然ない…ルンバ充電やスマホ充電はどうしたらいいのだろう」
と、職業的に余計なことを考えてしまう。万博の為の建築だから要らないのだろう。天井に照明もないし夜は真っ暗に違いない。

外構も一切無駄がない。

ここにいる人らもきっと、建築大好きかマニアックな人らなんだろうな。
シンプルな直線美の憧れのミース建築を堪能した。

名残り惜しいが、次の建築物へ向かう。建築家ペレ・ドメネク・イ・ロウラの建築物。

地下鉄&バス10回分回数券が宿移動したりしてあと2回しか残っていないので全て歩く。歩くと素敵な建築に出会えるのがバルセロナ。

Cerveseria Vaso de Oro(レストラン)

海沿いの方まで歩いてバーに来た。1日目のオマール海老パエリアのお店を教えてくれた友人が「美味しいフォアグラステーキのお店があるよ!」と教えてくれたので。10軒近く教えてくれたうちのひとつ。

数年前にパリに来た時も、フォアグラは日本より安かったのでお得に食べられるかと思い来てみた。
29€と結構高いので、半分の量で出来ないかと聞いてみたが駄目だという。
そしてやってきたのがこの量。ひとり旅、辛い・・・
味も食感も最高なのだが、味付けが岩塩系の塩で、この時は調理する人がかけすぎたのか、塩味の主張が強過ぎてその塩辛さに顔をゆがめながら食べる結果となってしまった。

鉄道駅も堪能。屋根がボロボロ。

カタルーニャ広場を抜けやってきたのが・・・

カサ・バトリョ

ガウディ建築で一つだけ絞って入ると決めたのが、このカサ・パトリョ。
ツアーサイト経由で前日に申し込んだ金額は24.24€(5,000円)。

ファザードからしてもう美しい。

もう恐らくここに来ることは無いと思い、大奮発した。
申し込んだのはブルーチケットの16時半。さらに課金したゴールドチケットならもっと部屋数が見れるらしい。ガウディのお陰でいったいいくら儲けているんだ。

入口のQRコードを読み込んだら日本語オーディオガイドをスマホで聞ける。
今の時代、ヘッドフォン持ち歩きは必須だな。

入場制限しているのに凄い人。人が入らない写真を撮るのは不可能だ。

天窓。高層階ながら、どの部屋にも美しい揺らめく光が入るように計算し尽くされている。

なんて凄い住宅なんだ。曲線、曲線、有機的曲線のオンパレード。唯一無二のデザインだ。

この建築がどれほど素晴らしいかなんて筆舌に尽くし難い。
この後行くサグラダファミリアより、心が躍った。

各部屋の細部を見ながら大興奮し、その度にしみじみやはり私は住宅デザインが大好きだ再認識した。遺跡より、教会より、大自然より、住宅を見るのが1番楽しい。

ドアの納まりや、換気ガラリの納まりについても仕組みを考えてみる。
こんなデザインで家具屋さんに依頼したら「造れるかっ」って怒られるだろうな。
納期掛かり過ぎって上司にも工事監督にも怒られるだろうな。
1枚の木から製作しているデザイナーと職人の信念を感じる。

ガラスの透かし模様までも有機的だ。ガウディは幼い頃リュウマチを患い運動が出来なかったため、常に植物や昆虫を観察して過ごしたのがこういったデザインの元になっているらしい。

屋上まで庭園。暖炉の煙突のデザインは昔は煙突から悪魔が入ってくると信じられたため魔除けのデザインの意味があるという。

途中、このカサバトリョの修復の動画を流している博物館的なスペースもあったので、興味のある人は是非行ってみて欲しい。壁のタイルやガラスは適当に割ったものを貼ったと思っていたが、全て緻密な設計図に基づいて職人たちにカットされていた。気が遠くなるような作業だ。

出口の非常階段だけ隈研吾氏がリフォーム・デザイン。どこにでも出てくるねこの人。
ガウディ建築と調和してないけど、非常階段ってことで気分が変わっていいかも知れない。

次はとうとう、18時45分から予約しているサグラダファミリア!

スペインのマドリードへ、ガウディ建築の嵐に大興奮(Day395-6)

1€(ユーロ)≒173.4円
スペイン再入国で11日目、バルセロナ1日目

深夜バスでマドリードからバルセロナに到着

朝6時。スペインのマドリードからバルセロナBarcelona-Sants駅に到着。
初ヨーロッパの深夜バス。
南米のバスのようにふかふかで足部分がリクライニングしたり、背もたれが135度まで倒れたりはしない。前との間隔はキルギスのバスより広いけど、満席なので横になれないしまあまあしんどい。早く宿で寝たい。

バルセロナのバス停。野ざらしで何もないな。ここから乗る時もギリギリに来ないと辛そうだ。
一応、3、4分歩いた隣に鉄道駅のターミナルはある。

早朝のビル群を見ると、初めてケープタウンに到着したと時を思い出す。私のアフリカでの記憶は楽しいことばかりでいい経験だった。
スペインはスリが多いと聞くが、ケープタウンのようにホームレスもいないし6時半に歩いても治安は大丈夫そうだ。

DREAM CUBE HOSTEL

地下鉄に乗ると毎回400円位取られるので、頑張って予約していたホテルまで30分歩く。

綺麗な大規模なホテルで、フロントの人もすこぶる感じがいい。共用部分にふかふかのソファがあり、早朝で誰もいなかったのでそこで寝させてもらった。25.5€(4,500円)。

3時間ぐらい仮眠して起きると、キッチンに人がいっぱいいた。ノマドが集まる宿のようで皆PCに向かって何かトークしている。

昨日の残りのパンくずをレンチンして食べようとしている私を見て(笑)、不憫に思ったのか調理していた黒人の美しい女性がチキンとピーマンのオイスターソース炒めとリンゴをくれた。
彼女はブラジルから来ているらしい。
以前、同室の太った黒人女性の民度が低すぎてと書いたが、黒人が・・・とか、〇〇国の人は・・・とか関係ないよね。全て人に寄るなって感じ。

バルセロナ街歩き

昼過ぎ、まだチェックインは出来ないので荷物はフロントに預けて最寄りの地下鉄へ。
ここでもマドリード同様、バス・地下鉄共通の10回券が売っていたので購入した。12.25€。半額キャンペーンはなかったけれど。

一番賑やかそうなグラシア通りへ行ってみた。20年前も仕事でここに来たことがあるので懐かしい。その時は8月のスペインが暑すぎてカサ・ミラしか覚えていないのだけれど。
何かの政治活動でもやっているのか、この日は歩行者天国になっていて凄い人だった。

Basílica de la Puríssima Concepció

あいにくこの日は曇りなので、教会などを周るだけで本格的な観光は明日することにする。

実は1週間前に、この日にサグラダファミリアの入場チケットを予約していたのだが、天気予報を確認したら曇りだったのでキャンセルした。
ヨーロッパに来た目的は、20年前に見れなかったサグラダファミリアの中をどうしても見たいからだ。これはリベンジ旅なのだ。
サグラダファミリアのステンドグラスは、晴れている方が外からの日差しが差し込んで美しいと聞く。20年越しのリベンジは、晴れている日を選びたい。

Vinitus(レストラン)

たまには美味しいものを食べようと、スペインに一時住んでいた友人が教えてくれたレストランに来てみた。ガウディ建築のカサ・バトリョからすぐだ。
パエリアは18時半からしか頼めないので、その時間に合わせて来た。

オマール海老のパエリアとビール。量も丁度いいし勿論めちゃくちゃ美味しい!
日本でもパエリアは頼むと高いのに、これで12.25€なら安い。出る頃には店には行列が出来ていた。

ガウディ建築の予約

カサ・ミラの前を通ってホテルに戻る。20年前ここに来たときは中に入ってみたいと切実に願ったものだが・・・(仕事で来ているので入れなかった)

当時は知らなかったが、バルセロナには他にもガウディ建築が複数あり、入場はほとんどネット事前予約制。ナイトツアー、プレミアムコースなど様々な選択肢がある。
公式サイトから正規の値段では前日はもう取れないから、KlookGetYourGuideなどのサイトを通じて高い金額で購入せざるを得ない。ヨーロッパでは旅行サイトが観光地の入場券を買い占めるから全然予約出来ないのが理不尽だ。

1つの建築物に入るのに5,000円は超えるので、ここはどれに入るかじっくり検討しないと。
とうとう1€が173円になっている。去年の145円の時に先にヨーロッパにを周っていた方が金銭的には楽だったな。

カサ・ミラの門。有機的な曲線の鋳物の入口。どうやってこんなデザインを思い付くのだろうか。
明日以降のガウディ建築訪問を思うとわくわくした。


Casa Barcelo Camp Nou Hostel

次の日。昨日までのあの綺麗なホテルは週末料金で高騰していたのでホテルを移った。週末のバルセロナの宿泊料金は、移動が面倒でなくなる位の高騰ぶりだった。

地下のキッチンと共用部分。昨日までのホテルとだいぶ格が違う感じだが、レセプションや宿泊者たちは愛想が良くて感じがいい。料金は昨日の宿と同じ25.5€(4,500円)。その代わり朝食付き。

この宿で初めて部屋のルームキーのデポジット代を5€取られたのだが、そんな時に限ってベッドの下にカードを落としてしまった。
普通ならベッドの下に手を伸ばせば取れるのだが・・・ベッドの下引き出しが大き過ぎてこれ以上引き出せなくて手が入らない!!こんなに奥行きいらんやろ。
焦って下から自分のノートやくしを差し込んだり上のマットレスをどけた網の隙間から棒を差し込んだり・・・1時間近く格闘して時間を無駄にした。このいい加減な設計、どうにかならんのか。ベッドの下のゴミは一生取れない。

正直にフロントに「カードキー落として取れない」って言ったら「あっそ!全然いいよー。」と無料で再発行してくれた。適当だな、デポジットの意味とは?!

ガウディ建築巡り

朝から雨だったのでホテルにいたが、夕方から少し日差しが出てきたのでガウディ建築を周る。

グエル公園

言わずもがな、有名な分譲住宅。60軒が計画されていたが、当時はこの斬新過ぎるデザインは理解されず買い手がつかず、結局売れたのは2軒で、買い手はガウディ本人と出資者のグエイ伯爵のみという・・・

60軒デザインして自分と出資者しか購入しなかったら私なら絶望するな~。
どんな気分だったんだろう・・・なんて想像しながら外から覗き込む。入るのはお金が要るので。

当時は売れなかったけど、没後は世界遺産に登録されてバルセロナの観光収益にこんなにも貢献してるってよくある話だよね。

おとぎの国のようなデザイン。計画は頓挫して2軒しか完成せず。60軒完成して今売りに出したら住みたい人続出で凄い金額で売れるんだろうな。

カサ・ビセンス

曲線があまりないガウディの31歳の時の初期の頃の建築。31歳でもうお金持ちに住宅設計を依頼されているなんて。

1883年にブルジョワのビセンス氏の依頼でデザイン。ビセンス氏がタイルで成功したことからふんだんにタイルが使われている。

曲線にちょっぴりガウディ感。

このゲートのデザインも凄いな。ネットで見たら中もステンドグラスが凄い綺麗だったので、本当、入場料が千円位だったらガウディ建築全部入るのになぁ。

グエル邸

ガウディのパトロンのグエル邸。ここは外観は地味な感じ。

他にも少し離れたところにコロニア・グエル教会地下聖堂もある。
そして・・・サグラダファミリア以外で入る1軒を決めた。

カサ・バトリョ

カサ・バトリョ、一般住宅。ここに入る。だって住宅デザインが私の専門だもの。明日の16時半入場のチケットをKlookから予約しておいた。その金額6千円

バルセロナの夜景

夕方になり、カタルーニャ美術館からの夜景が綺麗とGoogleMapで見たので地下鉄で来てみた。

ポルトガルの夜景に比べたらちょっとイマイチだったけど。雰囲気は堪能。

スペインは夜歩いても全然大丈夫だな。歩きスマホしている人っていっぱいいるけどスリに遭うか遭わないかって運なんだろうか。

明日は朝から晴れなので、予約したガウディ建築とサグラダファミリアの他に、もう一つ世界的に有名な建築家の作品も見に行く。

ポルトガルのポルトからスペインのマドリードへ。掴み合いの喧嘩するおばちゃんら(Day393-4)

1€(ユーロ)≒173円
ポルトガル7日目、ポルト4日目

今後の移動計画

シェンゲン協定の3ヶ月以内でヨーロッパを周り切れるように、ちょっと急がなければ。
スペインでは北のビルバオとかも行きたかったけど、ポルトから一気にマドリードへ。

ポルトガルのポルトからスペインのマドリードへ

今回もFlixbusで移動。料金が16€と安かったので昼間移動。

バス停までの電車がどれに乗っていいか分からず、時間を取られギリギリ3分前乗車。結局人に聞いた。そしてバス停に着いてからも、お喋りしている運転手らに乗るバス聞いたら「掲示板みなよ。」と冷たい。時間ぎりぎりやから聞いとんねん!

・・・南米やアフリカと親切度が違うよな、ヨーロッパは。

バスの指定された席に行き「そこ座っていいですか?」と隣の席の金髪女性に聞いたら、流暢な英語で返ってきたので韓国人かと思ったら日本人だった。ヨーロッパに入って初めての日本人!
Ayさんはオーストラリアに3年ワーホリでいたらしい(ビザ延長)。
スペインをカミーノで周っていたらしく、興味があったのでじっくり聞いた。お互いの旅話に花が咲く。

HOSTEL165

Ayさんとはホテルは別なので、明日一緒に食事する約束をして別れる。今、キャンペーンで地下鉄10回分の回数券が半額の6€で売られていると鉄道の英語のHPを見て教えてくれた。4回乗ったら元が取れるので2人共買う。やはり旅はひとりより2人の方が情報交換出来て効率がいい。Ayさんにはサグラダファミリアのチケットの入場チケットは1週間先まで埋まっているが、klookというツアーサイトからなら3日後位のチケットは取れると教えたら喜んでいた。

口コミの「エアーのマットレスがギシギシうるさい」というのが気になったが、市税も込みで12€と破格だったのでここにした。

チェックイン時にびっくりしたのが「部屋にはロッカーがないので、使うもの以外の荷物は全てフロントに預けて下さい」と英訳を見せられたことだ。そんな宿は初めてだ。「部屋に鞄持って行きたいんだけど?」と言ってもフロントの女性はポルトガル語しか通じない。
するとフロント前のソファにいたおじいちゃんが
「わははー。ここは荷物を預けないといけないとってもとっても奇妙な宿なんだよ〜」
と言ってきた。宿の人かと思ったら客だった。フロントの人の前で宿をディスるなよ笑

取り敢えず洗顔、タオル、着替えだけ持って部屋に入る。毎回他の荷物を出したかったらフロントに言ってラゲッジルームの鍵を開けてもらわないといけないのは不便だったがすぐ慣れた。きっと過去に盗難でもあったのだろう。

マットレスがエアータイプというベッドは初めてだが寝心地は悪くなかった。現在、南京虫大量発生のヨーロッパではかえって衛生的かもしれない。誰かが寝返りを打つ度にマットレスとパイプベッドが擦れる音がするが、これまでずっとドミトリーに宿泊してきて、太ってる人の大いびきや、夜中に大声で電話し出す輩に慣れてるので虫の音色位にしか思わなかった。

観光は明日にして、近くバーに行ってみる。月曜日は定休日なのかレストランは閉まっていた。

Bodega Estebaranz(タパスバー)

つまみをタコのマリネを指さして選んだら、ビールに付いてくる無料タパスだった。これでたった1.8€。どうりで凄く混んでるわけだ。もっと頼めば良かった。タパスバー最高。


ドミトリーで喧嘩勃発

次の日。早朝6時半。

私の隣のベッドのフランス人のおばちゃんがヘッドフォンで大音量を掛けながらケタケタ大声で笑い出す。それが何十分も続くので怖いしうるさかった。このガリガリのおばちゃんがちょっとおかしい人なのは何となく昨日から分かっていた。こっちを睨んできたり、怒鳴ってきたり物凄く気が強いので注意せず放っておいたが、見たら女性ドミトリーの全員が起きておばちゃんを睨んでいる。そのうちのひとり、角刈り首までタトゥーのおばちゃんがたまり兼ねて注意したら、なんと取っ組み合いの喧嘩が始まってしまった。2人とも私より年上って感じなんだけど。怖い。安宿に泊まるとやはり民度が低い。

Ayさんから「昼食は2軒ハシゴしましょう!そして昼食前にこのチョコチュロス食べに行きませんか。」と連絡が来ていたがチュロスは断った。そんなもの食べたら私は夜までお腹が空かないからだ。旅先で出会った人と食べ物の好みや量を合わすのは難しいな。
観光はお互い好きなところを周ることにして、15時頃、Ayさんが指定した店で待ち合わせすることにした。

マドリード観光

マドリードはスペインの中心にあるが、ここの有名観光どころは聞かない。
大きな空港がありハブ的な位置か。せっかくの地下鉄&バス回数券があるので、GoogleMAPで見て教会や王宮を周る。王宮は前日までに予約しないと中には入れないようだ。

15時にAyさんと待ち合わせてチェリー酒を1杯引っ掛けてからシーフードのお店へ。

イカ焼きと海老のアヒージョを頼んだ。勿論美味しい。Ayさんにはここで日本の飲み会文化が大嫌い、日本は住みにくいという話をされた。飲む人が料理を食べないのが気に入らないらしい。
ビールでお腹いっぱいになるし、自分だけ食べ物いっぱい頼んだらいいじゃないと反論したが、そもそも飲みに行く店と食べる為に行く店とではメニューが違うと納得しない。じゃあ飲み会に行かなければ?と言えば「行ってないし日本に友人は一人もいない。」と言われた。

世の中、色んな人がいるな。私は飲みさえ出来れば、その場が全員知らない人でも話せるし、楽しいのだけど。

プラド美術館は18時から無料

Ayさんに18時からプラド美術館に無料で入れるよと教えてあげたら喜んでいた。2人で17時半から無料の列に並ぶ。

1時間後に出口で待ち合わせね、言って中で別れたのだが、1時間以上経ってもAyさんは出て来ず連絡もなかった。「日本は細かくてキッチリし過ぎていて住みにくい。」と言っていたが、私が細か過ぎるんだろうか。「深夜バスに間に合わないので先に帰りますね~」とメッセージを送り宿に戻る。

宿でインドについて語る

この2日で宿ディスりおじいちゃんとはすっかり仲良くなり、バスの時間まで宿の共用スペースで話す。
彼はオーストラリア人で定年したのでブラブラしているらしい。
取り分けインドがお気に入りで何度も訪問、秋にもまた行くらしい。
私が「インドでは何回も騙されたから大嫌いだよ。」と言うと「それは本当のインドを分かっていない。話し掛けてくるインド人じゃなく、こちらから話し掛けてインド人と深く付き合うべきだ。インド人は全員いい人だ。」と言われた。インド好きな日本人にも同じことを言われたことあるけど、そうかなぁ。

私のインドの記憶は20年前で止まっているから、スマホでGoogleMAPが使える今の時代なら、「駅が閉まってる」って言われたり、全然違うとこに連れて行かれたりすることなく快適にインドを旅出来るのだろうか。この旅の終わりには検証してみないといけないかもしれない。

Avenida de América Transport Hub(バス停)

ヨーロッパに来て初めての深夜バスに乗る。治安が悪いとかスリが多いとか聞くが、アフリカに比べたら怖さは全く感じない。

今回のバス会社はalsaにした。この駅にはalsaのバスばかり停まっている。そして電光掲示板には何も表示されない。チケット売り場にも停留所にも全くスタッフがいない。自分の乗り場が何番からなのか誰にも聞けない。深夜バスにするとこういう弊害があるのか。

結局何番から出るかわからないまま、30以上ある乗り場で自分のバスの出発時間に近いバスが来る度に運転手に飛びついて、マドリードに行くか聞いた。バスにも表示がないので全くわからない。
何、この原始的な確認方法。

やっと自分のバスが見つかった。危うく乗り過ごすところで危ない。私の窓側の席はまたも先に誰か座っている。

明日はいよいよスペインの第一の目的地、マドリード。

コルドバとセビーリャへ移動。どすこいフラメンコでアンダルシアの風を感じる(Day385-7)

1€(ユーロ)≒171円
スペイン5日目、グラナダ4日目

グラナダからコルドバへ移動

グラナダのアルハンブラ宮殿を見れて何も思い残すことはなく、コルドバへ向かう。
スペインには昔(20年前)来たことがあるけど、マドリード、バルセロナ、バレンシアだけだったので、南の方のアンダルシア地方をゆっくり回りたくなったのだ。

14時半。グラナダからわずか3時間弱でコルドバに到着。バスを待っている間にターミナルのバー・レストランでコーラを買おうかと思ったが、2€でビールより高かった。タップから出てくる飲料より、ペットボトルに入っているものはかなり高い。中東・アフリカでは100円以下だったのでコーラを毎日飲んでいたが、今後は飲めないな、辛い。

白い外壁の可愛い町を歩いてみる。眩しい太陽と白い外壁に壁に飾ってある花が映える。

宿の目の前はすぐメスキータ。コルドバにある世界遺産のモスク。
入場料が13€もして入るのを躊躇していたら、調べて気付いたが、なんと日曜日以外の朝8時~はお祈りの時間なので無料で誰でも入れるらしい。しかしコルドバは1泊だけ。そして明日は日曜日・・・ なんでこんなタイミングが悪いんだろう。

コルドバのローマ橋。

その後も町歩き。ビクトリア市場という町の中心地とバスターミナルの間にある市場に美味しいものが置いてあるとダウンロードしたガイドブックを見て行ってみたが全然安くなかった。

毎回外食すると、1品10€だったとしても1,700円なので自炊することにした。生ハムパスタとは豪勢だが、これなら300円以内。生ハムはスーパーで日本と同じ位の金額だがこっちの方がかなり美味しい。そして水の質が違うのか、パスタもこっちで茹でるとコシがあり歯ごたえがいい。

バックパッカー アルカトレ

宿は綺麗でレセプションもいい人だったが、ルームメイトガチャにハズレてしまった。男2人女1人の若い黒人3人組が入って来て、夜中を過ぎてもずっと3人で大声で会話している。女の子の声は凄く甲高く、部屋の電気、空調、家具を独り占めしていた。

友人同士でドミに泊るな”(-“”-)”個室行け。

夜、他の部屋はもうとっくに電気を消して皆寝ているのに、私の部屋だけ3人バカ笑いで寝れない。0時半にたまりかねて注意したら、男性の方は「分かった。」と言ったが、女性の方は不満そうにむっとし、どこの国かわからない言葉で私の悪口を言っていた。私の物真似している英語の部分は聞き取れるからね、あほか!なんであんな国民性なんだろう。あーあ、ハズレ、はずれ。1泊23€ってコルドバの宿って高いな、結構。

入場料を払ってメスキータへ

ルームメイトの民度は低かったが、スペインに入ってから急に国民の民度が上がった。
それまで歩いているとひっきりなしに「Hey!チャイナ!」と声を掛けられ、道路を渡る時はこちらが青信号でも右折車も左折車も「どけ!」とクラクションを鳴らしてきたのに、必ず車が停車してくれる。日本より車のマナーがいい。モロッコとスペイン、フェリーで1時間しか離れていないのに、こんなに違うなんて凄い不思議だ。

次の日の朝。
入場料13€。2000円以上の価値があるか分からないが、せっかくコルドバに来たのでメスキータに入ることにした。

赤と白の縞々が中之島の大阪中央公会堂みたい。こっちは785年建設だから、あっちが真似しているのか。

856本の柱は圧巻、やはり昔の人々の宗教への信念を感じる。
元々キリスト教の教会があった場所にイスラム教の勢力が増すとモスクに改修。増築を繰り返し、その後もキリスト教の勢力が増すと中にキリスト教の礼拝堂が造られ、お互いの宗教が建物を壊すことなく共存するというとても珍しい建物。
人類の歴史がそのまま感じられる。ここも壊すともったいないと思われたんだろうね。

他の曜日だと内部には無料で入れるが、この中央部分には入れないらしい。人もほとんどいなかったので、有料で入って良かったと思うことにする。


コルドバからセビーリャへ移動

スペイン6日目、コルドバ2日目

今日も移動。alsaバスでセビーリャへ。チケットを券売機で当日購入。

バスターミナルのスタンドバー。ビール1杯1.8€、コーラ2.2€。
中東以降、コーラが100円以下だったからがぶがぶ飲んでたけど、もう飲めないな。ビールの方がコーラや水より安いなんて。
その代わり、ずっとペットボトルで購入していた水を水道水に変えて水代は浮いてるんだけど、硬水だからか最初の5日間はお腹壊しっぱなし。

セビーリャ到着

こちらは大きめの黄色の建物が多い街並み。白い外壁の多いコルドバの方がかわいかったかな。

宮殿など見応えありそうな建物がいくつもあったが、どれも有料なのでインディアス古文書館だけ入る。

…参ったな。スペインに入ってからどこも2,000円前後する入場料。本当に入りたい所だけに絞らないとあっという間に破産だ。
宮殿、教会、遺跡は飽きているので正直もういいだろう。

スペイン広場の建物が豪華そうだったのだが、この時見落としていたのが残念・・・

インディアス古文書館

無料で入れる建物はここ位かな。日本語の手紙なども展示があった。

何の絵か分からないが、犬がうつ病っぽくて気になる・・・

San Isidoro Hostel

ここには2泊。1泊16€。古いし中央に置いたパイプベッドの上の段はものが落ちそうで嫌だったんだけど、他のベッドとの距離も離れているし、手が届くところに棚があってもの起き放題だし、カーテン付なので以外と快適だった。ボトルワインを購入してこの棚に置いて2日かけて飲む。

無料タパスが食べるかと思い入ってみたが無料ではなかった。がっかり。グラナダへ戻りたい笑

メトロポール・パラソル

次の日も快晴だったので、街歩き。近くで見ると造りは安っぽかった。

スペインではチュロスをチョコに付けて食べるらしい。このドーナツ系のチュロスよりギザギザの入ったシナモンいっぱいかかっている方が好きだな。チョコは喉乾きまくり。疲れた体には美味しい。5€。

スーパーの食料品は日本より安く感じるので自炊する。骨付きもも肉が1番安い、なんで胸肉やササミより安いんだろう、こっちの方が美味しいのに。骨が面倒なのかな。
宿のオーブンで焼いたらめちゃくちゃ美味しかった。マッシュルームも日本のよりだいぶ美味しい。

フラメンコでアンダルシアの風を感じる

アンダルシア地方最後の夜、Get Youe Guideのサイトで2,700円でフラメンコショーを申し込んでみた。なぜか店に直接行って購入するより安い。大劇場より、小さなレストラン会場の方が身近で見れてフラメンコ感を感じるとネットで見たので安過ぎると思いながらも申し込んだ。

19時半までに会場に集合とメールがきたので、時間通り行ってみたら1番乗り。最前列は予約席なので2列目の席に座れた。

1時間のショーで、男性の方は声を出してるだけ、女性の方は・・・・
いや凄く悪いんだけどぽっちゃりしていて私の知っているフラメンコとイメージが違っていた。足を鳴らすたびにしこを踏んでいるようにしか見えなくてどすこい、どすこい
感情移入できなかった。

・・・やはり5,000円以上払ってちゃんとした大劇場で見た方が良かったのだろうか?
大劇場の方がいいかどうかなんて両方行ってみないと分からないよな。
まあ、情熱っぽいのは感じられて楽しかったけれど。

明日からはポルトガルへ移動する。

グラナダ、チケット入手難易度MAXのアルハンブラ宮殿の中へ(Day384)

1€(ユーロ)≒171円
スペイン4日目、グラナダ3日目

アルハンブラ宮殿のチケットが取れる

明け方、ふと目が覚めた。5時53分。
昨日からずっとリロードしているアルハンブラ宮殿のチケット予約画面をスマホで見てみる。

・・・・!

1枚だけキャンセルチケットが放出されている!
夜中0時過ぎにも数枚出るが、あっと言う間に埋まる。この時間帯なら皆寝ているだろうしチケット取れるかも。
慌てて名前やパスポート番号を入力し、1発でセキュリティが通り易そうなクレカを使って早急に決済する。(JALカード)

取れた!
1ヶ月近く先まで埋まっていた(今見たら1週間先なら取れるので、時期による)アルハンブラ宮殿のナスル朝パレスへの入場チケットが本日の17時~で取れてしまった。19.5€。

幸い今日の宿もバスもまだ予約していない。全然先のことを決めていない旅のスタイルが功を奏した。
下のベッドのイタリア人のお姉さんに「チケット取れたよ~」と報告する。彼女も「それは凄いわ」と喜んでくれた。

宿は延泊したかったが満室だった。キッチンで無料のコーヒーを飲んでいると、おじ様が朝食を分けてくれた。

Oasis Buckpackers

親切な宿泊者たちに別れを告げて、歩いて行ける場所に宿を移る。
昨日までのBlack Swan Hostelよりグレードはだいぶ下がった感じだが、こちらの方が街中にあり便利。金額は同じ13€。

この広場から行ける細い階段を上がって昨日と同じ道を行く。

これが2.4€か。日本でもアイスはこの位したっけかな。

アルハンブラ宮殿の入場チケットにはナスル朝宮殿の他、ヘネラリフェという王の離宮、アルカサバ要塞の入場チケットもついている。どこも有料で昨日入れなかったところだ。
17時までにパレス以外の施設は全て見学しておこうと思った。

アルハンブラ宮殿の入場には要パスポート

まずは1晩奥の王の離宮へ行ってみる。急な上り坂を30分近く登ってやっと入口に辿り着く。

アルハンブラ宮殿のトイレに住み着いてるねこ

スマホの画面のEチケットを見せて入ろうとすると「パスポートは?」と言われた。「えっっホテルに置いてるし。スクショならあるよ。」と見せたが、スクショじゃ駄目らしい。インフォメーションセンターでパスポート込みのチケットに引き換えて貰って来いと言われた。近くの建物でチケットとパスポートの画面を見せるとパスポートID込の入場チケットを印刷してくれた。

焦った・・・ここからホテルまで戻るには遠すぎる。入場の規約にパスポート要るって書いてるし。ちゃんと読まないとな・・・

ヘネラリフェ(離宮)

チケットを見せて中に入る。
入口でQRコードをスマホに読み込むと、日本語の音声ガイドが流れる。ヘッドフォンを持ち歩いていて良かった。

枯れてしまっているがバラが植えられている。

庭はかなり広い。
天気はあいにく曇っているが、予報をみたら18時から晴れるようだ。
グラナダの日没は21時頃。

かなり広い庭を見学し終わり、出口へ。綺麗だったし広くて見ごたえがあった。
ここは何かの宮殿跡のようだ。

アルカサバ要塞

宮殿を守る要塞もある。階段を幾段も登って上に上がるとグラナダの街が一望出来た。

GoogleMapの閉館時間を見ると18時とあったので焦って16時半に来たが・・・
夏は20時まで開いていたようだ。後からゆっくり来たら良かった。

ナスル朝宮殿

このナスル朝宮殿と、これまで見てきた要塞や別宅など全て含めてアルハンブラ宮殿と呼ばれている。14世紀頃完成して2,000人以上が住んでいたらしい。

チケットの入場時間の17時になったので入ってみる。チケットは15分単位で入場時間が決められている。人数制限している割に物凄い人・人・人。そりゃ制限しなかったら大混雑だな、これは。

イランで美しい宮殿をかなり見たので、似たような感じなら入らなくてもいいのではと悩んだのだが・・・・

イランやウズベキスタンで見た、どの建築様式とも違っていた。
天井や壁に見たこともないデザインの繊細な彫刻が刻まれている。
天井にクロス貼るだけでも首や手が痛いのに、昔の職人はこんな彫刻をしてどんな体力をしているんだ。

人が居なくなるまで撮影に何十分も待った中庭。

水のある中庭を抜けるとまたいくつもの建物がある。ここもQRコード読み込みで日本語ガイドが聞けるので「王との謁見の間」だったんだなど分かりやすい。ちょっと変な日本語ではあったけど。

天井。
これはグラナダが陥落しても、敵のキリスト教徒の人らも「イスラム建築だけど・・・残しておいちゃおう。」と思ったんだろうな。

この細かさ、このデザイン。
イスラム教の建物は本当に美しい。

ここからの景色はなぜかバリ島と思い出す。向こうに見えるのはライオンの噴水。

中庭やいくつもある建物を十分に堪能してから外へ。

外に出てから入場した場所に戻るまでの道も見事な庭園があり楽しめた。
これはかなり入口から離れているから、外から建物が見えなかったわけだ。

最後にカルロス5世宮殿の地下の博物館にも寄る。無料。
ライオンなのかな・・・彫刻は得意でも描画は苦手らしい。

歩いて旧市街へ戻って来た。

今日の夜もタパスバーへ。

今日からのアルバイトです!って感じの指導されまくっている男の子にビールを頼んだら、2杯目のタパスが全然出て来ず、他の人らは揚げ白エビが出てきていたのに、チキンの煮込みになってしまった。食べ物の恨みは恐ろしいよ・・・

アルハンブラ宮殿に入れて良かった。あそこに行ってこそのグラナダというものだろう。
アンダルシア地方は来たことがないのでゆっくり回るつもり。明日はコルドバへ移動する。

スペインのマラガ観光→グラナダへ移動、グラナダのタパスは無料(Day382-3)

1€(ユーロ)≒171円
スペイン2日目、マラガ2日目

マラガ観光

スペインのマラガ。昨日は国境越えの移動疲れで観光せずにそのまま寝てしまった。

マラガの町を歩いてみる。夜も路上で飲む人らで賑わっていたが、昼からも皆飲んでいてとても楽しそうだ。行かなかったが近くにヌーディストビーチもあるようだ。とても華やかな街でここで降りて良かったかも知れない。

切りたての生ハムはめちゃめちゃ食べたいけど5€かぁ・・・モロッコの宿代分なので、アフリカから来たら何もかも高く感じる。

マラガ砦

砦があるので来てみた。入場料はかかるが外からも見える。

周辺も歩いてみたけどおしゃれ。マラガはピカソの出身地らしく、マラガ・ピカソ博物館があったが、バルセルナのピカソ美術館の方が大きいらしいので、そちらに行くことにする。

アタラサナス中央市場

街歩きや遺跡を見た後は市場に行った。「メルカド」という南米にいた頃よく聞いた響き。
スペイン語の数字、ビール欲しい、トイレどこ、いくら?両替、明日・・・セルベッサ、バニョ、カンビョー、マニャーニャ!だんだん思い出してきた!

昔々、タコは見た目が気持ち悪いので日本人位しか食べないと聞いたが、どうやらスペインではかなりタコが流行っているようだ。タコの足1本丸焼きの看板をよく見る。その辺の人らもよく食べている。

メルカドでスペイン入国初のご飯。タコ串とビール。全部で8€、メルカドで立食なのに1350円。
モロッコから来たせいなのか、2ヶ月もアフリカ大陸にいたせいなのか・・・タコもビールもディップも何もかもびっくりするほど美味しく感じた。

マラガからグラナダまでバス移動

昼過ぎ。昨日の当初の目的だった、グラナダまでバスで移動する。

昨日降りたのと同じバスステーションまで来た。スペインでは概ね列車の駅の向かい側に両距離バスの駅もあるようだ。

券売機があったのでalsaというバスで行く。この券売機は当日分しか買えない。
券売機や窓口で購入すると手数料は無料だが、ネットで購入すると1€程度取られてしまう。

ヨーロッパのバス移動のチケット購入方法

マラガ→グラナダ間はチケットがいっぱい余っていたので、この時だけ当日券を購入したが、その後はネットで事前予約しないと席がない状態ばかりだったのでalsa、FlixBus、BlablaBusなどのHPから経路を検索し予約した。
1番使い勝手が良かったのは予約と同時に乗り降りする場所のURLが届くFlixBusだったが、残席数に応じてバス会社によって金額差がかなりあるので、都度Omioという全てのバスや列車を検索出来るサイトで検索してから、1番安い時間帯のバスを予約した。

16時45分マラガ発、18時半にグラナダ到着。

Black Swan Hostel Granada

ローカルバスに乗ってホテル到着。バスはクレカタッチで一律1.4€で乗り降り楽ちん。
チェックインすると、申し込んでおけば、なんと19時~の夕食が無料になると言われた。

女性専用ドミトリー13€。昨日のホテルの半額なのに凄く綺麗で共有スペースのキッチンも豪華だった。
ベッドの下の段のイタリア人と仲良くなり、「イタリアに来たら実家に寄ってね。」と住所を教えて貰った。元数学教師で40代。今は会社を辞めて世界一周中らしい。いっしょだねーと盛り上がった。

先月日本に行ったらしい。大阪、名古屋、北海道、九州・・・外国人が行くのはその辺か。名古屋は意味分らんが。「安かったでしょ?」と聞くと「それよりホスピタリティが凄すぎて感動、ヨーロッパであんな国はない。」と言われた。
確かに他の国の従業員ってレジではレシート投げてくるし、ホテルのレセプションも自分が予約設定を間違えてても絶対謝らないもんな。日本のホテルやレストランに行ったらびっくりするだろうな。
日本に行った時にどう感じたか聞くのは面白いな。もっとこういった日本のいいところを伸ばせて国力が発展したり、海外に脱出したいとかいう若者が減ったらいいのに。こういう話を聞く度に私は日本が好きだし、日本を誇らしく思う。

あと私が日本語で喋っていると、よく外国人に「どこの国なの?あなたの国の言葉は耳障りが良くて美しい。」って何回か言われた。私には中●語やスペイン語の発音は凄くキツく聞こえるから、私の関西弁は柔らかく聞こえるんだろうか。

世界一周をしていると色々考えさせられる。

19時ちょうどにキッチンに行くと卑しいと思われそうなので、19時40分に行ったが夕食はもう食べつくされてなくなっていた。なんてみんな食いしん坊なんだ。

グラナダのタパスはドリンクを頼むと無料

仕方ないので、街に出て食べれそうな場所を探す。

グラナダはタパス、お酒と共に出てくる小さなおつまみが有名らしい。お酒を頼むと無料で出てくるらしいので、試しに人気がありそうなお店に入ってみる。

Los Diamantes(タパスレストラン)

カウンターで立ち飲み形式。試しにビール1杯頼んでみる。

塩味のきいた大好きな魚やイカが出てくる。お酒2杯で5.6€。
950円。これがセンベロってやつか~
これが毎日味わえるなんてグラナダ、気に入った。


アルハンブラ宮殿の外だけ見る

グラナダといえばアルハンブラ宮殿。しかしチケットはWeb予約のみで、数日前から公式HPやツアーサイトを見ているが、3週間以上先まで予約でいっぱだった。

仕方ないので無料で入れるエリアもあるらしいので来てみた。
宮殿と言っても、城塞の性質も備えており、住宅、官庁、軍隊、モスク、学校、浴場、墓地、庭園など様々に施設が建設されていてかなり広い。見ごたえありそうだ。

ホテルからはかなり急な坂道を登って歩く。夏だとしんどいだろうな。
バスでも来れるようだが、裏口の庭の方に到着するので歩いた方が近道だった。

唯一無料で入れる建物、カルロス5世宮殿。

地下や2階の美術館・博物館も無料だった。

グラナダの景色も見えるけど・・・肝心の宮殿は無料エリアからはかなり離れているようで外観すらも見えなかった。このまま明日グラナダを去るのだろうか。淋しい。

グラナダのお菓子

帰りは疲れてバスで帰ってきたが、時間がかかった。歩きの方が早く着くだろう。

喉が渇いたので、グラナダ発祥のお菓子ピオノノとレモンシェイクをカフェで頼む。

スポンジの間にプリンクリームが入っている感じ。上にはシロップがかかっている。甘いが小さいのでちょうどいい感じ。レモンシェイクはかなり美味しかった。4.6€。

19時に宿に戻って無料夜ご飯を頂いてから、アルハンブラ宮殿が見える丘に登ってみる。
無料ご飯はただのミートパスタで、1時間経ってもかなり余っていたから、昨日のは美味しかったんだろうな。

アルハンブラ宮殿。世界史のスペイン史で最初に出てくるので強烈に覚えている。

このアンダルシア地方でずっと栄華を極めていたイスラム教の建物であるが、1492年にレコンキスタによってキリスト教徒に攻められグラナダは陥落した。
しかしその美しさ故にキリスト教の建物に造り変えられることなく、そのまま残されている。

モスクはこれまでかなり見てきた。同じような感じなら入らなくてもいいし・・・しかし1ヶ月近く先まで予約でいっぱいの建物なんて気になる。

キャンセルが出る度に本家のHPにチケット残数として放出されるので、昼間も何回か当日券が1枚だけ放出されるのは見たが、予約しようとクレカ番号を入れている間に他の人に取られてしまい、決済画面でSoldOutになってしまう。

この日は諦めきれない気分でアルハンブラ宮殿を眺めた。

モロッコのシャウエンからジブからラルタル海峡を渡ってスペインへ(Day381)

1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ19日目、シェフシャウエン5日目

モロッコから一気にスペインのグラナダまで行く計画

今日こそはスペインへ向かう。自分で立てた計画は・・・

シャウエン→(市営バス)→タンジェ→(ローカルバス)→タンジェ新港→スペインのアルヘシラス→(列車かバス)→グラナダ

と、シャウエンから一気にスペインのグラナダまで行ってしまおう計画。朝6時台にシェウエンを出れば夜には着けると思うのだが・・・ネットに情報がないので不安はあるが行くしかない。

フェリーの時刻表

モロッコ⇔スペイン間のフェリーの時間はこのFRSのサイトで調べられる。何時のフェリーに乗れるか未定なので私は予約はしなかった。港で直接買うつもり。

11時の次は14時しかないので11時のフェリーに間に合うかどうかが勝負どころ。

シェフシャウエンからタンジェまで民営バスで移動

シャウエンからのCTMバスは12時半~しかないので却下。マラケシュ→エッサウィラ間で1度乗ったことがある、あの汚い民営バスで行く。始発は持っている2019年のガイドブックによると6時45分。

朝6時過ぎに宿をチェックアウトしてタクシーが停まってそうな広場へ。
歩いていたら即シェアタクシーに声を掛けられた。私しか乗らないが20MADで行ってくれると言う。

バス停にはすぐ着いたけど、市営バスの窓口には誰もいない。横の看板にはタンジェ行き6時45分とあるのだが・・・ちゃんと前日までに確認に来ないと駄目だっただろうか。

6時45分を過ぎてから、窓口に人は来なかったが、バスは来た。

バスの中でチケットは買えた。タンジェまで60DAM+荷物代10DAM(870円)。

座席は綺麗だった。あのエッサウィラ行きがたまたま汚かったのだろうか。

バスでは私がスマホのSIMをテザリング状態にしていることに気付いた斜め後ろのヨーロピアンの男性が「このWi-Fiはお前の回線か?」と聞いてくる。「そうだけど?」と答えると「使いたいからパスワードを教えてくれ。」とのたまう。あほか。「ギガが残り少ないのでごめんなさい。」と伝えたが、まだ「教えろ」と言ってくるので、はっきり「嫌です。」と言っておいた。

こっちも300円払って2ギガ追加したのに、このおっさんにテザリングさせてYouTubeなんぞ見られた日にゃ、一瞬でギガが無くなるだろう。外人って本当にびっくりするようなことを平気で頼んでくる。

タンジェで盛大に乗り過ごす

タンジェ行きのバス。終点がタンジェだろうと安心しきって早起きだったのでバスの中で爆睡。
9時半に停車した場所で「お前、どこまで行くんだ?」とチケット係の男性に起こされた。
「タンジェだよ。」
「ここがタンジェの旧市街だよ、ほら、レッツゴー!!」
起きたばかりで寝ぼけたまま、辺りを見回すとバスに乗っていた半数位の人らが降りて行く。GoogleMapを見ると海沿いからはかなり遠い。そしてあっと言う間にバスの扉は閉じ、スタート。

もう少し港寄りで停車してくれるよな??そう思いながらGoogleMapを見ると、Uターンしてどんどん海からは離れて行く。

ちょっ!!タンジェで降りたいんだけど。

慌てて運転席の方へ行き、運転手とさっきの男性に告げる。
「ああ、もうすぐタクシー乗り場があるからそこで停まるね。シェアタクシーでタンジェまで戻りなよ。」笑いながら言われた。

さっき「タンジェで降りる。」って告げたのに、なんで降りるまで待ってくれなかったの??
到着してから起こされても、靴脱いでるしエア枕首に挟んでるし、荷物下ろさないといけないし、あんな直ぐにドア閉められても降りれないんですが。

こんな何もない所で降ろされた。タクシーは停まっていないので走っているのを自分で停めるのだろうか。
タクシーアプリで呼べないかスマホの画面をいじっていると、旅行者が珍しいのか警官の車が目の前で停まり「大丈夫?困ってる?」と聞いてくれた。

「タンジェ新港に行きたいんですが。」と言うと、タンジェ新港行きのローカルバスのバス停方面のシェアタクシーを警官が停めてくれた。モロッコ警察、親切ではないか。15MAD。

タンジェからタンジェ新港(Tanger Med)までローカルバス

シェアタクシーは既に2人乗っていたが、私だけタンジェ新港(Tanger Med)行きのローカルバスのバス停で降ろしてくれた。元々バスを降りてからは、ここまで徒歩かタクシーで行くつもりだった。

ここタンジェ港からもスペイン行きのフェリーは出ているのだが、距離が長いせいでフェリー代が高かった。なのでよりスペインの陸地に近いタンジェ新港までローカルバスで行く。

10時。丁度目の前にバスが停まっている。これは幸先がいい。

10時15分、満席になってから出発。
タクシーもすぐ捕まえられたし、そんなに時間はロスしていないと思うのだが・・・
8MAD(130円)払って満席のバスに乗り込む。

タンジェ新港(Tanger Med)

11時20分。タンジェ新港(MED)の近くで降りた。バスがなかなか出発しなかったのと、途中何度か停車するのでかなり乗っていたことになる。ここも周囲の人らが「港に行くならここで降りるんだよ。」と教えてくれた。
私しか降りなかったので教えてくれなかったら気付かなかっただろう。

バス停からは、かなり辺鄙な通路をずっと歩いて行く。ネットで見て11時のフェリーがあったが、もう間に合わない。

12時。3社フェリーチケットの会社があったが、1社しか窓口は開いていなかった。
ARMASフェリーで直近の13時半のフェリーチケットを買う。289MAD(4,500円)。
前に黒人4名がチケットを買っていたのだが、それが20分以上かかっていて凄く待った。事務処理が遅いのかと思いきや、私のチケット発行は即終わった。なんなんだ。

せっかくここまで順調に来たのに、ここで1時間半待ち・・・タンジェでバスを寝過ごしていなくても11時半のフェリーには間に合わなかった気がする。

上の階に食堂があったのでモロッコ最後の食事をする。レストランは3軒とも100MADのコースしかなかったがボリュームたっぷりで美味しかった。店員はスペイン語かフランス語しか通じなかったので。ここからいよいよヨーロッパなんだと実感。

モロッコ出国手続き

余ったモロッコのお金をユーロに変えてもらったりしていたらギリギリの時間になってしまった。モロッコディラハムからユーロへの両替は、両替所の向かいの菓子屋で交換してくれる。

フェリー乗り場の入口に行く。セキュリティチェックとイミグレの窓口があってびびった。そうだここでモロッコ出国スタンプを貰わないといけない。久々の国境越えですっかり勘が狂っている。私の他に誰もいなくて直ぐに済んだのが幸いだった。

結局、13時半のフェリーの時間には間に合ったのに、フェリー自体が1時間遅れて出航した。座席数はこんなにあるのに客は数人。これだと人件費と燃料代で赤字だろう。ヨルダン→エジプト間は満席だったのにな。

スペインのアルヘシラス港に到着

16時半。スペインのアルヘシラス港に到着。フェリーは1時間しか乗っていないが、時差のせいでもうこんな時間。

徒歩で10分先にある鉄道の駅に向かってみたが、グラナダ行きの16時半発の列車は出ていた。もう今日のグラナダ行きはない。
向かいのバスターミナルでグラナダ行きのチケットがないか聞いたら、途中のマラガ行き18時45分発しか今日はもうないと言う。マラガ到着予定は22時半。

モロッコのシャウエンからスペインのグラナダまで一日で行く計画、失敗!!
タンジェ新港までのローカルバスがもうちょっと速かったら、11時半のフェリーに乗れて16時半の列車に乗れてたんだけどな。
1時間以上待って18時45分のバスに乗り込む。

窓からはアンダルシア地方の景色が見えた。白い外壁とオレンジの屋根、スペインだ。
モロッコが海の向こうに見えるのに全然違う建築物。不安と緊張が高ぶる。

マラガ到着

22時半。マラガのバスターミナルに到着。街の中心まではGoogleMapでバスの経路が出るのでバスで行く。中心地は歩行者天国のようになっていてタクシーは入れない。
マラガの街はこんな時間でも路上でお酒を飲む人々で溢れ、綺麗で楽しそうなリゾート地っぽかった。

バスの中でBooking.comから最安値の宿を予約しておいた。「プライベートオーナー」となっている。アパートを何軒も所有しているオーナーが、予約が入ったら、予約者と待ち合わせしてその部屋の鍵を入口で渡してくるタイプだ。このタイプですんなり部屋に入れたことは1度もない。嫌な予感しかしない。
宿の目の間に着いたら、案の定入口が閉まっているのでオーナーに電話したら「22時以降はレセプションが帰ったから入れない。」と言われた。はあ。だめだ。当日予約でこのタイプの宿は。

「無料でキャンセルしてね!」と伝えるとOKしてくれた。
そこから徒歩で行ける1番近い宿に飛び込みで入れてもらう。27€と言われたが、もう23時。しんど過ぎていくらでも良かった。後でクレカの請求を見たら、男女混合12人部屋のドミトリーが4750円だった。

高いヨーロッパが始まってしまった。この調子でヨーロッパを周りきれるだろうか。
今後の予定は全く立てていなかった。