「フランス」カテゴリーアーカイブ

フランス、マルセイユにあるル・コルビュジエ建築、ユニテ・ダビタシオンへ。世界的有名建築がなんと無料(Day398)

1€(ユーロ)≒173.4円
フランス1日目、マルセイユ1日目

深夜バス移動で眠いが、マルセイユに来た目的、ル・コルビュジエユニテ・ダビタシオンを見に行く。彼もミース・ファン・デル・ローエと同じく近代建築の三大巨匠である。

パリのおにぎりの価格

朝から何も食べていないので、バーガーキングに入ってみたが高かった。スーパーに入ってみた。

おにぎりが1つ3.5€、600円以上する。具も少なそう。日本だと120円ぐらいで食べてたのにな。

この2.5€のピザ30%引きしか買えない。お前は乞食かみたいな写真だが、本当に本当にスーパーの缶詰ですらめちゃくちゃ高いのだ。しかし奮発してというか我慢出来ず、とうとうヨーロッパ入国以来初コーラ購入。450円位。
会計時にスペインやポルトガルの時同様、レジのおばさまに「ハロー!」と挨拶すると「ボンジュール!」と返された。・・・プライド高いな・・・英語話せるだろうに。

公園でピザをかじりながらコーラを味わう。5年前来た時、フランスは何でも美味しかった。こんな割引ピザでも美味しい。

ヨーロッパでのSIMカード


SIMカードは日本で物理SIMを購入してそれを使っている。
30日間12Gでたった1,900円。何故か12Gを超えても使えている。現在17G使用中。
スペイン入国時にスマホに差して以降、ポルトガル、フランス(この後行くスイス、イタリアでも)と移動しても何の操作もなく使えている。電波も良くスピードも速い。ヨーロッパ以外では、国を跨ぐ度に現地でSIMカードを購入していたのでとても便利だ。

上記SIMカードは、使えるか半信半疑で2枚購入して持ってきたのだが、eSIMや現地SIMより断然安いので、自分の勘に感謝せざるを得ない。お陰でスペイン入国以来、調べごとに不便はない。便利な世の中になったものだ。

※eSIMは高いのでトルコ以外では全く購入していない。(トルコだけ現地SIMの方が高かった。)
※海外でも使える楽天SIMも持って来ているが、ヨーロッパでは電波が悪過ぎて使い物にならない。

ユニテ・ダビタシオンを見に行く

地下鉄とバスの経路はこれまで通りGoogleMapで出る。そして地下鉄もバスもVISAタッチで乗れるので何も考えなくていい。Rond-Point du Prado駅で下車。地下鉄を降り、バスは高いので乗らず20分歩いて来た。

建築士試験の問題に出てくるので写真で何度も見た公共住宅だ。所々に見える赤や青の色使いがコルビュジエっぽい。

8階建て、337戸、1600人が暮らせる。
コルビジュエが提唱したモデュロール(人体の寸法を基に、美しさと使いやすさを考慮して規格化したものと黄金比)が徹底して適応されているらしい。

セルビアの集合住宅

1952年竣工。70年以上経った今でも全く古さを感じさせない。私が今リアルタイムでいるセルビアの集合住宅のこのデザインと比べると、彼のデザインがどれだけ美しいか分かるだろう。

エントランスも綺麗だし家賃高いんだろうな。
3階と4階はホテルになっていて泊まろうと思えば泊まれる。しかもBooking.comから予約出来る。一泊204€。100$位だったら泊まったんだけど。

中はこうなっているのか。・・・泊まりたかったな。

入口から入ると受付に黒人男性がいた。見学していい?と聞くとノートに名前と国名を書いたら、3階、4階、屋上を見学出来ると言われた。なんと無料。

エレベーターで3階へ。

色がカラフルで楽しい。もう郵便ポストからしてかわいい。無機質な建物にしたくなかったのだろう。

3、4階はカフェやお店になっている。郵便局、本屋、幼稚園まである。出来た当時は画期的だったらしい。彼の「輝く都市」の思想を反映させてるらしい。

見学客は他にも何人かいた。皆建築オタクだろうか、楽しそうに鑑賞している。
この赤がコルビュジエっぽい。ひとりテンションが上がりまくって、かなり長時間滞在した。

非常階段。手摺もコルビュジエ。

屋上は体育館やプールがあり住人の子供たちが遊べるようになっている。日本でもこんなの作れば雨の日でも皆遊べるのに。

屋上からマルセイユの街を見下ろした後、1階へ戻る。

これは・・・モデュロールくん!
ル・コルビジュエのモデュロールの有名な絵が、外観にもエレベーターの横のステンドグラスにもあった。

どの辺が黄金比だったのかよく分からなかったのだけど笑

ミース・ファン・デル・ローエに続き、世界三大巨匠の建築を自分が見ることになるとは思わなかった。マルセイユまで来た甲斐があった。

カランク国立公園

その後は友人お勧めのカランク国立公園へバスで行ってみる。

終点のここで降りた。

しかしバス停から景勝スポットまでトレッキングでしか行けないとはつゆ知らず失敗した。夜行バスであまり寝てない身体に堪えた。

岬に興味があったわけじゃないのに、観光しないと勿体ない気分になり勧められたら来てしまう。

誰もいない岬はこれはこれで良かったけど。

かなり足が痛くなった。やはり旅は若い時にしなきゃ駄目だなとばかりこの時は考えてしまった。

バスと地下鉄で宿に戻ってチェックイン。

klookからお借りしました

ヨーロッパ・地中海文明博物館のライトアップを見に行くつもりだったのにそんな気力も体力も残っていなかった。ベッドに入ってすぐ寝た。これはちょっと見たかった。

20年越しのリベンジ、サグラダファミリアの中に潜入、フランスのマルセイユへ移動(Day397-8)チケットが取れない時の予約方法

1€(ユーロ)≒173.4円
スペイン再入国で13日目、バルセロナ3日目

サグラダファミリアへ

カサ・ミラの前を通り、バルセロナのサグラダファミリアへ。

バルセロナには21年前に仕事で来たのだが、カサ・ミラもサグラダファミリアも外観だけで中に入っていない。あの時切に中に入りたいと願ったので、リベンジでやって来た。

サグラダファミリアも予約必須

公式サイトの入場料は26€。1週間先まで埋まっているし、塔に登るチケットほ1ヶ月先までいっぱい。なのでツアーサイトのklookから予約。そこからでも3日以上先の夕方の時間からしか取れない。
5,000円の入場料となった。

予約した18時45分に入口へ。
1882年からずっと工事中のサグラダファミリアは外観も21年前より変わっている気がする。完成は2年後だけど、ずっと工事中であってこそのサグラダファミリアなのだから、永遠に続けて欲しかった。

入口である「生誕の門」は、その一部を日本人彫刻家である外尾悦郎さんが手がけたことは有名。

外観は宗教的な意味合いが濃く、イエス・キリストの受難の道を表現しているらしい。それでこんなトホホ顔?

中はこれまで見た教会のどのデザインとも違っていた。曲線が上に伸びて枝分かれしている。
木が生い茂る森の中にいる様な癒しの空間。

ステンドグラスのデザインも宗教画でなく、万華鏡のような光を放っている。
最初に予約した一昨日は曇りだったから、今日に予約を変更して良かった。ステンドグラスから入る光が美しい。

19時になると音楽が鳴り響き出した。音の反響具合も考えて建てられているという。

出口迄には映像や解説があった。
サグラダファミリアのデザインは何本もの紐にこういった重しをぶら下げて、それを逆さにしたものらしい。発想がもはや凡人ではない。

晩年のガウディはこのサグラダファミリアの建設に没頭して独身で身なりもかまわず、身体を悪くしていたのでコケてトラムにひかれて亡くなったとか…完成を見たかっただろうな。工事がこんなに遅れていたのは設計図がガウディの頭の中にしかなかったからとか。

サグラダファミリア、私はいたく感動したのだが、ここもマチュピチュ遺跡も「観光客多過ぎてイマイチ。」と言う感想を聞いた。私は昔からの思いを叶えたという気持ちがあるから感動するのだろう。

バルセロナのバスターミナル

宿に戻って慌てて荷物をピックアップしてバス停へ向かう。今夜も宿代を浮かすために夜行バスを予約している。今日、土曜日のバルセロナの宿泊代は目を剥く程高く、とても払えそうにない。

宿にいるときにマドリードで一緒に食事したAyさんから連絡が来た。バスターミナルの近くに宿を取ってるから、私のバスの出発時間までお茶しないかという内容だった。
実は夕方もサグラダファミリアに行く前に夕食の待ち合わせをしていたのだが、40分待っても現れなかったので「もう行きますね。」とメッセージしたまま会えずじまいだったのだ。

どうしようか迷ったが、OKして、バズターミナル横のマクドに行くと今度はちゃんとAyさんはいた。
時間がなくて15分しか話せなかったが、お互いここ数日で周った場所やサグラダファミリアの感想を言い合い、とても楽しかった。やはり旅先で誰かと話すのは凄く楽しい。

Ayさんは私がバスに乗り込んで出発するまで見送ってくれた。ルーズだなんて思って悪かったなと思いながら、彼女のこれからの旅や、日本での生活が幸せなものになるように願った。

深夜バスでフランスのマルセイユへ向かう。バルセロナからマルセイユ行きのバスは22.66ポンド(4,700円)。

ヨーロッパでの今後の経路

フランスのマルセイユへフランスと言えばパリだが、バルセロナでリベンジを果たせ満足したので、もうヨーロッパで行ったことある土地は外そうと思う。
このペースだとシェンゲン協定の90日を越えてしまいそうだ。パリは21年前と5年前の2回来ている。

マルセイユという地名は馴染みがある。ミース・ファンデル・ローエと同じくモダニズム建築の巨匠、ル・コルビジュエ設計の有名な公共住宅があるからだ。是非そこへ行きたい。

マルセイユのバスターミナル

スペインとポルトガル間では国境越えの時何もなかったのに、フランスに入る前と後の2回、夜中の2時に警察の検問があって起こされた。テロを警戒しているのだろうか。

朝の5時半にマルセイユのバスターミナル到着。
眠い…ちょっと年齢にそぐわない旅をしている。まあこの貧乏感が好きでやってるのだけど。

ターミナルのトイレに行こうとしたら1€だった。トイレが173円…。
スペインとポルトガルは物価がマシだったことに気付く。これ以降の西欧の物価が恐ろしい。早く東欧へ抜けなければ。

トイレは我慢して徒歩15分の予約していたホテルへ向かう。黒人がかなり多い。ホームレスもいてここは治安が悪そうだ。海辺のリゾート地かと思っていたのだが。

The People Hostel – Marseille

チェックインをお願いするとレセプションの愛想のないフランス人男性に「お前の名前で予約ないけど。ビジネスネームで予約したんじゃないの?」と言われた。焦ってスマホで自分の予約表を探す。「あ、あったわ。」としばらくして言われた。日本のホテルと全然ホスピタリティが違う。自分が間違えていても謝らないな、外国人は。

いつもbooking.comでほぼ最安値の宿を予約しているがここも31€(5,380円)と全然安くない。15時以降しかチェックイン出来ないと言うので、通路にあったシャワーを浴びてから荷物を預け観光に出掛ける。2時間位仮眠したかったがこの宿にはソファもキッチンもない。カフェはあるがスタバもびっくりの高額だった。

マルセイユ観光

港町なので海辺へ。

何か食べようかとメニューを見たが、ただのピザで数千円…5年前来た時はイギリスから入国したせいか、フランスは安いとまで思っていたので全ては為替のせいだろう。
5年前は1€=118円、現在174円。日本は貧しい国になってしまったと実感する。

ヨーロッパ・地中海文明博物館

ヨーロッパ・地中海文明博物館に来た。

ここはライトアップが綺麗で有名な建築物だ。夜にまた見に来よう。

それにしても風がかなりキツイ。飛ばされそうだし、歩いてまともに進めない。

マルセイユ大聖堂を見学し、いよいよ次はル・コルビュジエの建築を見に行く。