「タンザニア」カテゴリーアーカイブ

アフリカの楽園も、クレカのAPPLE COM BILLからの不正利用で観光どころでなし(Day338-339)

タンザニア4日目
100TZS(タンザニアシリング)≒6円

4月のザンジバル島(雨季)

次の日。ザンジバル島パジェの朝。

・・・見たことない位の雨量。湿気も凄く室内に干していた洗濯物が全く乾いていない。
4月はアフリカ全体が雨季らしいが、ケニアでは1日数時間降るだけだったので、ザンジバル島でもそうかと思っていた。昨晩から何時間も降り続いている。
後に聞いた話だと4月5月はこの島は大雨季に当たるらしい。私と同じ時期にここを訪れていた他の旅人も何も出来なかったらしい。こんな時期に来て私はあほなのか。

手持ちのタンザニアシリングが足りなそうなので延泊の宿代21,000TZHは手持ちのドルで支払った。8$。パジェにもATMはあるが、1000円下ろすのにATM手数料を取られるのは勿体ない。

セディナカードがAPPLE COM BILLから不正利用されている

それより、昨晩から心配事が発生し、気持ちが観光どころではなくなっている。ネットで繰り上げ返済が出来るので、いつもキャッシングに使っていたセディナカード。そう言えばケニアの空港でキャッシングした分を返済していないやと、3週間ぶり位にカードの明細を見てみたら・・・

・・・・?!

何これ・・・・

ちょうど3週間前から480円、2000円、4000円といった金額が毎日数回にわたってカードで使われている。使用先はAPPLE COM BILL。アップルのサブスク??私のスマホはアンドロイドだし勿論身に覚えが全くない。クレカ明細の累計額は3万円以上になっていた。

ネットで「APPLE COM BILL不正利用」と検査すると、出てくるわ出てくるわ。かなりの人が同様の被害に引っ掛かっているらしい。

タンザニアからセディナカードに電話がかけれない

Apple IDの不正利用なのかクレカの不正利用なのか不明だが、iPadは日本の自宅でApple IDを憶えていない。クレカの方を止めるしかないだろう。
しかし楽天カードだとチャットで海外から担当と会話出来たのに、セディナカードは直接電話しないとカードが止めれないというクソシステム

タンザニアのSIMカードでセディナカードの日本の電話番号や海外デスクに電話、KDDIのコレクトコールも試してみたが繋がらなかった。
こういう時どうしたらいいんだ。なぜネットからカードの不正使用報告や停止申請が出来ないんだ。まじカス仕様なんだけど。

スマホ2台持ちの先輩にスピーカー通話でセディナにかけてもらう

昨晩この不正利用に気付いたが、まだ日本のデスクが開いている時間じゃなかったので気が気でなかった。ネットには「返金されなかった」という記事もかなり散見される。毎日使われているので1日も早く止めないと。

考えに考え、私が友人にLINEで電話→友人がもう一台のスマホか自宅の電話でセディナに電話→2台の電話ををスピーカーモードににしてもらうという方法を思いついた。

朝から、元いた会社の先輩ら、友人らにLINEでかけてみる。

1番に返信をくれた会社の先輩に上記のことをお願いしたら快く引き受けてくれた。
セディナへの通話はうまくいったが、最初に海外の不正利用デスクに電話したら、日本の不正利用先とカード停止先の窓口は別々とのことで(なんでやねん)4回も窓口をたらい回しにされ、その度に10分以上待たされたので、結局通話が終了するまで1時間以上もかかってしまった。

最終、繋がった窓口はこのAPPLE COM BILL明細に慣れている感じで「調査して書面で結果をお送りします。」と言いながら1円も払わなくていいことを匂わせてきたので安心した。それに日本の自宅に書面で送られてもなぁ・・・カードは番号を変えて再発行してくれるとのことでお願いした。(これが後にまたトラブルになるのだが。)

時計を見るともう昼過ぎ。
長時間、スピーカー通話状態にしてくれた先輩には感謝しかない。こういう時に助けてくれる人が本当の友人なんだろうなぁ。大切にしないと。

やっとザンジバル島観光

雨は止んでいたので外に出た。また海岸方面へ歩いて行こうとしたのだが、道が冠水していて通れる場所を探すのに一苦労。

住民たちの生活道路を進んで行く。海岸までの道はこんな道ばかり。子供たちはエチオピアやケニアのように「お金くれ」とは言ってこない。ホームレスも見かけないし、皆ちゃんと生活出来ているんだろう。

ゲーセン鑑賞場みたいな場所もあった。

ザンジバル島の焼き鳥

宿から東へ真っすぐ進んでも冠水している道しかなくて海に出れなかったので、大通りに戻る。お腹が空いたので地元民らが集う焼き鳥屋に入る。

席に座ってしまってから気付いたが、雨が降ったせいなのか元々そうなのか分からないが、テーブルにとまっているハエが凄い量だ。なかなかキツイ。

焼き鳥1本1,000TZS(60円)。しかも美味しかった。ハエの量があれなので持ち帰りにしたら良かったのかな。

海岸沿いでまたマサイ族

地元の人らがこのパジェに日本人女性が経営しているホテル、PARADISE BEACH BUNGALOWSがあると言うので歩いて来てみた。宿泊費は現在宿泊している所の方がだいぶ安いのでレストランだけでも行こうと思ったのだ。冷麺が置いてあるらしい。

来てみたがレストランは無人で全て椅子がテーブルの上に上げられていた。シーズンオフだからだろうか。仕方なく手前で座って海を眺める。

ぼーっとする間もなくまた歩いて来たマサイ族の男の子に声をかけられた。また住んでる場所、宗教、家族構成など一通り自己紹介をする。昨日もだが「お前の肌の色は日本人なのになぜカプチーノ色なんだ。」と言われた。韓国人ってもっと色白いもんな・・・

昨日と同様にお喋りしたいだけなのかと思えば、彼はおもむろに手持ちの鞄から布を取り出して広げ、その上にマサイ族のお土産を広げだした。
もう手持ちの現金が残り少ない私には何も買えない。「ごめん、何もいらないんだ。」何度も断るが、「少しでいいから買って。」と全部広げてくる。ブレスレット、指輪、キーホルダー・・・・
「本当にごめん。」と謝ると、彼は急に態度を変えて「Yellow・・・ Yellow・・・」と呟きながらお土産を片付けだした。アジア人の肌の色の悪口を言っているのだろうか。さっきまで「君の肌の色、カプチーノだね、ははは。」なんて言っていた彼が余計に惨めに見えて言い返す気力もなかった。

歩いてきた道を戻る。ザンジバル島で日本人には全く会わなかったが、途中のレストランにはちゃんと一番左に日本の国旗があった。

途中の商店でビール3,500TZH(210円)、フルーツ3個TZH1,500(90)を買う。夜ご飯はこれと手持ちのインスタントラーメン。


今後の経路

次の日。やはり曇り。

ザンジバル島の天気予報を見ると、今後1週間もずっと雨のようなので飛行機で飛ぶことにする。タンザニアとザンビアを結ぶ2泊3日のタンザン鉄道も洪水で線路メンテナンスのため無期限で止まっているらしいのでザンビアのルサカまで飛ぶことにした。

近所の観光客向けのお店に「タコカレー」があったのでどうしても食べたくてやって来た。客は欧米人しかいない。こんな店でもハエはいっぱいいた。

20,000TZH(1,200円)とタンザニアの物価からすると高かったが、タコカレーは美味しかった。

ザンジバル国際空港を目指す

宿をチェックアウトし、ストーンタウン近くのザンジバル国際空港を目指すことにした。飛行機は真夜中の便だったが、ここにいても雨ですることがない。ラウンジでゆっくりすることにした。

ストーンダウンからパジェに来た経路をそのまま戻る。
ザンジバル島を走っているミニバスは全て、日本か中国の幼稚園や福祉施設などの送迎バスの中古だった。

帰りのストーンタウン行きのミニバス、ダラダラの料金は2,000TZHだった。行きは1万TZH払ったので5倍もボラれていたことになる。お金が足りないせいで食費をかなり削っていたので、行きのタンザニア人に腹が立った。自分が乗っているのが日本が寄贈した中古車だというのがそれに更に追い打ちをかけた。
こいつらに感謝の気持ちというのがあるのか??そりゃ悪い人ばかりじゃないけれど。

帰りも1度乗り換えて行きと同じバス停で降りた。2本目のバスも3倍の金額をボラれていた。帰りはなぜボってこないのか不明だった。雨で乗客が足りないから乗ってくれといった感じだったからだろうか。

この島からザンビアへ飛行機で向かうので空港へ行く。足元が悪くなかったらストーンタウンを観光するのだけれど。

結局アフリカの楽園ザンジバル島には雨季のおかげで2泊3日しかいなかった。
他の時期に行った人らに「1週間いた。」「1ヶ月はいれる。」などと聞いてやって来たのに。それにクレカ不正利用対応で観光どころではなかった。何しに来たのか・・・島の雨季をなめていた。でも来るまでどんなとこか分からないし、白い砂、透明の海、悪態をつくマサイ族・・・来て良かったかな。
そんなことを考えながら、次の国タンザニアへ向かう。

タンザニアのザンジバル島へ、無人のパジェ(Day337)

タンザニア3日目
100TZS(タンザニアシリング)≒6円

ザンジバル島行きのフェリーターミナル

8時半。タンザニアのダルエスサラームのフェリーターミナルに着いた。
Uberを降りた瞬間からポーターの男たちが寄ってきて、人の荷物を勝手に頭に乗せて運ぼうとする。チップを払いたくないので「自分で運ぶから。」と断固断るが「窓口はこっちだ。」と案内してくる。いや、窓口もう見えてるから分かるし。
タンザニア人、もしくはフィリピンでもそうだったようにフェリーターミナル付近の人らはかなりウザイ。

窓口に行くと、次の9時半のフェリーはエコノミークラス35$は満席。60$のVIPクラスしか席がないという。その次のフェリーは12時半だった。60$は高過ぎるので12時半のチケットを購入したが、あと3時間も観光客丸出しの荷物を持ったまま、最凶都市のダルエスサラームを観光できるだろうか。

12時半のフェリーチケットで9時半のフェリーに乗り込む

取り敢えずトイレに行こうかと、窓口まで一緒に歩いただけでチップをせがんでくる男を振り切り、その辺の人にトイレの場所を聞いた。聞いた人もポーターでトイレはフェリー乗り場の建物の中にしかないと言う。入口にはセキュリティーチェックゲートがあり、一度中に入ると出て来れそうにない。

「待って。私のチケットは12時半なのでまだ中に入れないよ。」と言ったのだが「9時半のフェリーに乗りたくないか?安心しろ。9時半のフェリーに乗せてやる。」と言われた。
とにかくトイレに行きたかったので男と一緒にセキュリティーチェックを抜ける。

トイレから出たら正面に通路が2つあり、左が乗客用、右が荷物用だった。ポーターの男はついて来いと手招きして右の荷物用の通路をスイスイ通って行く。
私も後に続いたが私は入口にいたチケットチェックの人に止められた。ポーターが何か言い返している。それでもチケットを見せろと言われたので、しれーっと見せると乗船時間など全くチェックしておらず通過出来た。左の長蛇の列となっている乗客通路を眺めながらスイスイと荷物用通路を通る。その後もう1度チェックがあったがそこも通れた。

だがいよいよ船に乗り込む場所でチケットをバーコードリーダーにかざさないといけない場面になった。チケットをかざすと当然変な音が鳴る。チェックの人に変な顔をされ「チケットを見せろ。」と言われ、乗る時間が違うことに気付かれてしまった。もはやここまでかと思ったが、チケットを破かれただけで「通れ。」と言われ乗船することが出来た。いいんだろうか。
ポーター男は「どうだ。俺の言った通りだろ?」と得意気だ。
3時間も時間が短縮出来たことに感激し、かなりの金額のチップを奮発した。時間はお金より貴重だし。ポーター男も嬉しそうに帰っていった。

フェリーでダルエスサラームからザンジバル島へ

出発直前のフェリーに乗り込むと座席がほとんど空いていなかった。私みたいに満席のはずのフェリーにこっそり乗り込んでいる奴がいるのだから当然だろう。フェリーに乗り込む長蛇の列をスルー出来たお陰で座席を確保できた。あれに並んでいたら座れなかっただろう。

席がなくて立ち乗りの人たちが何十人もいた。座席数以上に販売しているっぽい。デッキに出ると更に座席がなくて座り込んでいる人たちがいる。

1時間半後にザンジバル島に到着。同じタンザニアなのに、入国カード記載とパスポートコントロールがあった。

ザンジバル島のストーンタウンからパジェへダラダラで行く

ザンジバル島はフレディ・マーキュリーの生誕地らしいので、フェリー乗り場があるストーンタウンにはその博物館がある。しかしパスしてミニバス乗り場へ急ぐ。

ミニバス乗り場はここ。ミニバスはザンジバル島ではダラダラと呼ぶ。

ザンジバル島に行ったことがある人らに、ザンジバル島は西側のストーンタウンではなく、東のパジェの方がずっといいと聞いていたのですぐにパジェに向かうことにしたのだ。

ごつごつした石や歩きにくいドロドロの道を抜けてミニバスターミナルに行き「パジェに行きたい。」と言うと「これだ」と乗り合いバスに乗せられた。相場が分からないので言われるがまま1500TZSを払う。

15分位走ったところで降ろされ乗り換えろと言う。降りたら直ぐ「どこへ行く」と聞いてくる男につかまり「パジェ」だと言うと「10!!」と言われた。いくらなんでも乗り合いバスがダルエスサラームで乗ったUberより高いわけはないと思い何度も聞くが「荷物があるから10!」しか言われない。10とは恐らく10,000TZS(600円)のことだろう。45分は乗るのでそんなものなのだろうか。
この男から逃れられず仕方なく「これに乗れ」と言われた乗り合いバスに乗り込む。集金の男に10,000TZSを渡しお釣りをくれないか期待したが、私がつかまった男とグルのようでお釣りはもらえなかった。

・・・後日同じ経路を戻る時に、行きは正規料金の5倍ボラれていたことに気付く。1本目は500TZS(30円)2本目は2,000TZS(120円)だった。つまりたったの150円で島の東から西へ移動出来てしまうのだ。

騙してきたタンザニア人、くたばればいいのに。

恐らく他の客の集金金額に気付かれないように1番前に乗せられた私は、そんなことも知らずご機嫌でパジェに到着。

Tamu House(パジェの宿)

そこから歩きたくないのでBooking.comで見て目の前に口コミのいい宿があったのでそこに宿泊することにした。まだチェックイン時間前だが、女性オーナーが部屋に案内してくれた。

10人部屋ドミトリー。エアコンもファンもあり、とても綺麗で申し分ないが他に人の気配がない。どうやら雨期でシーズンオフなので宿泊客は私だけのようだ。リゾートの島でこれは・・・淋しい。

その後もキッチンでもずっとひとりぼっちだった。

パジェの海岸

シャワーを浴び海辺へ向かって歩いてみる。途中のお土産屋の店員が次々に「ジャンボー!!(スワヒリ語の挨拶)」と挨拶してくれる。モシの人らのようにしつこくはなく、人も良さそうだ。

海岸に出た。曇っていても海の水の色も白い砂浜もとても綺麗だった。確かに「アフリカの楽園」と言われるだけある。晴れればとても美しい景色が見られることだろう。

昨夜からずっと移動しているので疲れを癒すためにぼーっと海を眺めていたかったが、すぐにマサイ族の男の子らに声をかけられた。住んでいる場所や宗教、家族のことなど色々聞いてくる。海岸を歩き出してもついてくる。座ると横に座って会話してくる。彼の目的がよく分からなかったが、何か要求されることもなく会話だけで終わった。

パジェの地元食堂

お腹が空いてきたので宿に戻る。

パジェには野菜や果物が沢山売られていてどれも安い。自炊すればかなり食費は抑えられそうだ。

目の前の食堂に入る。手前にもっとおしゃれな観光客向けのバーやレストランがあったが1,000円以上したので地元の人らが入っているカレー屋にした。
椅子やテーブルなどの衛生状態を見るとなかなか勇気はいる。

カレー2種で2,000TZS(300円)。
モシで両替した100$が残り少ない。帰りのミニバス代も10,000TZSするなら食事をかなり削らなければ。

行きのミニバスが盛大にボラれていたとは露知らず、そんなことを考えながらひとりぼっちの宿で就寝した。

モシのティンガティンガアート見学、ダルエスサラームへ移動(Day336-337)

タンザニア2日目
100TZS(タンザニアシリング)≒6円

バスターミナルで今夜のダルエスサラーム行きのチケットを購入した後「Tinga Tinga Artist Cooperative」という場所をGoogleMapで見つけたので行ってみることにする。

ティンガティンガアートとは

1960年代にタンザニアのダルエスサラームで生まれた伝統的な絵画スタイルで、主にアフリカの動物や植物、自然を描いた作品が特徴的なアート。 6色のエナメルペンキ(黒・白・赤・青・黄色・緑色)を使い、下書きなしで自分を信じて描き切る手法。

とのこと。

バス停まで案内してくれた男性2名は、私がチケットを買った後でもまだついてくる。その先でお土産屋をやっているから見るだけでも来ないかとのこと。
断って離れ、バス停の建物をウロウロした後も建物を出たら「やあ!また会ったね。」といる。完全にロックオンされてる。昨日の再来だ。

その後も「お土産屋には行かないよ、ごめんね。」と言いながら早足で逃げ、大きなレストランの中を通り抜けてまいたのに、しばらくして振り返ったらいた。探偵につけられるのってこんな感じなのかな。タンザニア人、本当しつこい!「僕のオフィスはこっちだよ!」と言う男性を振り切り目的地の方向へ走る。

Tinga Tinga Artist Cooperative

GoogleMapの口コミも少ないしネットにも情報はないけど、どんな所だろう。

歩いて行く途中の道もアーティスティックだ。

入り口に到着。建物が10軒ぐらいあり、中に居る人達がにこやかに呼び込みをしてくる。

まずは一番左のお店から。絵を見るだけでワクワクしてくる。

お店の人がティンガティンガアートの説明を丁寧にしてくれる。動物、マサイ族の絵が多い。原色使いの絵は独特で、魅せられて欲しくなってきた。

お礼を言って次の店に向かう。特に売りつけようともしないし、写真や動画もOK。むしろこの場所を広めてくれないかと言われた。いっぱい説明してくれたのにお金を要求してくることもない。いい人たちではないか。

こっちは木のプレート。アーティストによってデザインや塗り方も違う。

バナナの樹の皮を伸ばして描いたポストカード。かなり説明してくれたお店ではお礼も兼ねて購入したポストカード300円、絵画1500円位。とても喜んでくれた。

アートに触れ親切な人に触れすっかり気分が良くなった。帰りに市場にも寄ってみる。これまで中東で見てきた市場と変わらない感じ。

宿のテラスからまたキリマンジャロを見てみる。やはり厚い雲がかかっていて、恥ずかしがり屋なので早朝にしか見れないというのは本当らしい。今朝見れたのはとてもついていた。

Coffee Union Cafe

宿のすぐ近くに、観光客用の高級なコーヒーショップがあるので行ってみる。キリマンジャロコーヒーをキリマンジャロを眺めながら堪能するために。

ホットドッグとコーヒーで11,000TZS(660円)。タンザニアの物価からするとかなり高く、欧米人しか入ってない。コーヒーは宿の食堂で飲む方が安くて美味しかった。

モシのバスターミナルへ

ドミの同室のおじいちゃん、感じのいいオーナーに別れを告げ、21時発のバスに乗るためにバス停と向かう。10分位の距離だが、お店は全部閉まっているし街灯がなく真っ暗。強盗に遭ったらひとたまりもないだろう。ひとりで歩くのは結構怖かった。

バスターミナルに到着し、話しかけてくる人たちにチケットを見せると「ここで座って待っていろ」と言う。
そのまま21時を過ぎても1間以上放置され、すごく不安になる。どうやらここが始発ではないので、バスが遅れているようだ。

22時過ぎにやっとバスが到着。私がバスへ向かうと近くにいた男の人たちが勝手に私のミニスーツケースを運んでチップを取ろうとするので制止して自分で運ぶ。
そういえばエチオピアでは夜はバスは走れなかったし、ザンビアもそうらしい。ケニアとタンザニアはOKのようなので1泊宿代が浮く夜行で移動出来る。このバスでダルサラームへ向かう。

モシからダルエスサラームへ

座席は2列2列のバス。空いていたので2席使えてラクチンだった。ただ5台位天井にあるTVがずっと大音量でついていて耳栓がないと寝れない。

トイレ休憩も適度にある。タンザニアでの大型バス移動は結構楽ではないか。

夜が明けてきた。こんな亜熱帯の景色が続いていて、本当にこれから凶悪都市ダルエスサラームに着くのが信じられない。

ダルエスサラームのバス停に到着。ダルエスサラームはタンザニアの首都というだけで特に見どころはないらしいので、このまま行きたかったザンジバル島へ行く。

Uberを呼んでフェリーターミナルまで向かう。運転手は愛想が悪かったので会話しなかった。途中で警官に止められ、何か違反切符を切られていた。スマホのながら運転だろうか?厳しいな。

タンザニアのダルエスサラームでは流しのタクシーに乗ると、100%位の確率でタクシー強盗に遭うらしい。凶悪都市過ぎるだろ・・・
どんな街だったのだろう。怖すぎなのでUberで通り過ぎるだけにする。

もうすぐフェリーターミナルだ。

ケニアのナイロビからタンザニアのモシへ移動(Day335-336)

タンザニア1日目
100TZS(タンザニアシリング)≒6円

早朝のバスでケニアからタンザニアへ

朝4時のバスでナイロビからタンザニアのモシへ移動する。

真っ暗だけど、宿のすぐ側のバス会社でチケットを購入し、そこに集合なので大丈夫。
ここに宿を取って良かった。

相変わらずバスの近くへ行くと凄い勢いで「どこへ行くんだ?!」と話し掛けられる。

予約時は4列席の座席表を見せられて窓側の席を予約したのに、バスは3列座席で真ん中の席だった。ゆったりしていて移動は楽だった。

ケニアとタンザニアの国境

2時間でタンザニアとの国境のナマンガに到着。ケニアのイミグレもタンザニアほイミグレも横に並んでいる楽な建物。
タンザニアビザ50ドルを現金支払い。入国カード記入必須。

後日、この国境を通った日本人にケニア側のイミグレでビザを延長していることに難癖をつけられ200ドルを要求され、払わないと通れなかったので泣く泣く払ったと聞いた。ケニアは警察などの賄賂要求が酷いと聞く。
私はケニア側もタンザニア側も他の乗客よりもスムーズに出入国終了。
こういうのって担当によるし運だな。

他の乗客が入国審査で引っ掛かっていたので、待たされている間に明るくなってきた。
国境は閑散としていて両替屋など見当たらない。ケニアのお金を使い切っていて良かった。

バスは広大な景色の中を走り、乗客もどんどん入れ替わる。

タンザニアのアルーシャに到着

9時。アルーシャという町に着いた。ここもキリマンジャロへの登頂やサファリが有名な町だ。
キリマンジャロに登るのって3泊4日だっけ?会社の先輩は大学生の時にチャレンジして高山病が酷くて最後の1日で断念したと言っていた。私も高山病にすぐなるし、体力的にチャレンジする気はない。

今は雨期なので毎日数時間、雨が降る。
バスが停車すると写真のような物売りがバスに入ってくるが、押しつけがましくなく控え目ですぐ去って行く。バナナ、お菓子、水だけでなく時計、モバイルバッテリー・・・そんなもの買う人がいるのかと思うが、たまに売れていたりする。

タンザニアのモシに到着

11時。出発して6時間でタンザニアのモシに着いた。
バスを降りると客引きにしつこくついてこられたが、断って宿まで15分ほど歩く。

Climbers Home(ホテル)

ドミ1泊17000TZS(1000円)。2階がレストランで料金も安くて美味しい。かなりお勧めの宿。

予約していたホテルの目の前まで来たらドレッドヘアの若い男性に「ホテルを探しているのか?」と声を掛けられた。ホテル名を言うと「ここだよ。」と言いながら勝手に人のスーツケースを持ってホテルのレセプションまで上がる。
自分で運べるし、チップ目当てだから苦手なんだよな・・・こういうぐいぐい来られるの。

ホテルのオーナーの男性は落ち着いた信頼出来そうな人だった。
ドミトリーはスイス人の定年後ゆっくり旅しているおじいちゃんと二人きり。ベッドに蚊帳がついていた。タンザニアは蚊が多くてマラリア予防なんだろう。今の時期は少ないのか私は全然刺されていないが。

ずっとあとをつけてくる男

1歩宿を出て歩き出すと、先ほどスーツケースを持ってくれたドレッドヘアの男性がずっとついてくる。「どこへ行く?モシで何をする?」まずはATMでお金をおろしたいしので「銀行行くの」と断るのだが断っても断っても行く方向を急に変えてまいてもついてくる。この迷惑がって走って逃げている感じが全然伝わらない。

銀行を3つ訪れてATMは3台試したが500円以上の手数料が表示された。表示されても明細からは引かれていないパターンかもしれないが・・・
その間もドレッド男は「銀行行くの?場所教えるよ!」と陽気につきまとってくる。銀行の場所はオーナーに聞いてるしチップをせがまれるのはごめんだ。
手持ちの100$を両替した方が手数料がかからなくていいかなと思い、ドレッド男をまいてから銀行に戻り、警備員に「両替したいんだけど。」と言うと後ろからまた「両替所?俺知ってるよ!」とドレッド男がひょっこり現れた。
!!!かなり遠回りしてまいたのに!恐怖でしかない。「なんでついてくるんだ!」そう言い返していると女性警備員が察して、両替所まで私を案内してくれた。

宿に戻ってビールを飲みながら休憩。曇っていてキリマンジャロは見えない。
オーナーに「ドルを両替しに行ってたんだ。」と言うと「ドルを持ってるのか?」と一瞬止まって聞かれたので、もしかしたらタンザニアでも闇両替はあるのかも知れない。先にオーナーに聞けば良かった。

宿の2階のレストランで1番安いナポリタンパスタを頼んでみた。ビール2000TZS(120円)、パスタ6000TZS(360円)。たっぷり30分以上待たされて出て来たパスタはコンソメ味で全然想像していたナポリタンとは違ったが、量も多くて格別に美味しかった。

タンザニアのSIMカード

また宿の外に出てSIMカードを買いに行くことにした。
外に出るとまたドレッド男がいて「やあ、どこへ行くんだ?」と聞いてきた。偶然じゃない。明らかに私待ちだ。オフシーズンで今朝到着したバスでも外国人観光客は私だけだったので、私はピンポイントで「お金」の的にされているんだろうな。

無視して近所のVodafoneへ行く。値段やプランを聞いているのに、ショップのお姉さんは答えずに「先にパスポートを出せ」と言い勝手にSIMカードを登録し出す愛想の悪さ。結局5Gで900円弱だった。
一方、宿のレストランの人たちは愛想がいい。キリマンジャロコーヒーを頼んでゆっくり休んだ。これで250円。この宿は当たりだ。私の他は欧米人の女の子3人組がいた。仲間に入れるわけもなく、部屋のおじいちゃんと軽く会話してからこの日は寝た。

早朝はキリマンジャロが見える

宿は朝食がついていた。出てくるまでまた40分は待たされたが有難い。

ふとテラスから外を見ると・・・昨日は曇っていたが山が見えた。あれがキリマンジャロか!!
名前はよく聞くし1度見てみたいと思っていた。ついてる。もっと尖った山かと思ったら平たい山だった。登る道はそれほど険しくないが、標高が高いので高山病のせいで登頂が難しいらしい。

ダルエスサラームまでのバスチケットを買いに行く

モシではキリマンジャロ登山の他に、滝やら温泉やらセノーテのような泉がある場所もあるようだが、どこもツアーでしか行けない位離れている。セノーテはメキシコ、温泉はエジプトで行ったので明日もうダルエスサラームへ移動しようと思う。

10分程歩いた場所にあるバスターミナルへ来てみた。手前が短距離のミニバス、奥が長距離のバスターミナルになっていた。これ、どうやって出庫するのかな。凄い駐車技術。

ここまで10分の距離もまあ、たくさんの人に声を掛けられ、ついてこられた。
中には赤い布を纏ったマサイ族の男性もいて「近くにマサイ族の村があるから見に来ない?」と控えめセールスだった。写真を撮っていいか聞いたが「観光に来てくれた人しか駄目なんだ。」と断られた。決まりがあるんだろう。

他にもずっとついてくる男性がいてもう諦めて会話を楽しむことにした。
「キリマンジャロは恥ずかしがり屋で、早朝以外はほとんど雲がかかっていて見れないんだ。」と教えてくれた。

長距離バスターミナルのダルエスサラーム行きの窓口まで連れて行ってくれる。
今日の夜か明日の朝発バスが選べた。朝に出発すれば夜にダルエスサラームに到着すると言う。アフリカ三大凶悪都市のひとつ、ダルエスサラームに夜に到着はしたくなかった。今夜の夜行バスのチケットを38000TZS(2250円)で購入。定価は42000TZSとなっていて、ついてきた男が案内してくれた窓口が1番安く買えた。

遠くの温泉や滝に行かなくてモシで何をしよう。
GoogleMapで見ると歩いて行けそうな場所に「Tinga Tinga Artist Cooperative」とある。ティンガティンガって聞いたことある。日曜日は休みとあったがそこに行ってみることにした。