「ザンビア」カテゴリーアーカイブ

ザンビア側から見るヴィクトリアの滝、ザンビアからボツワナ国境越え(Day342)

ザンビア3日目、ボツワナ1日目
1ZK(ザンビアクワチャ)≒6円、1P(ボツワナプラ)≒11.6円

ザンビア最終日。リビングストンに来た目的、ヴィクトリアの滝を見に行く。

世界三大瀑布、ヴィクトリアの滝

地図で見るとイグアスの滝のように国境を跨いでおり、ザンビア側からもジンバブエ側からも見ることが出来る。
ジンバブエ側からの方が迫力があるらしいが、ジンバブエ入国にビザ代がいるのと入場料がザンビア側は20$、ジンバブエ側は50$?か30$?。
滝はイグアスで見ているので、今回はザンビア側からだけにすることにした。

宿泊していたJollyboys Backpackersから滝まで10時に無料の送迎バスが出ていた。至れり尽くせりで、リビングストンではこの宿以外の選択肢はないだろう。
昨夜会った日本人2名に一度別れを告げ、チェックアウトして荷物を預ける。

ヴィクトリアの滝到着

15分程でヴィクトリアの滝に到着。入口で入場料20$を払う。この頃、円安が進み過ぎて一瞬だけ1$が160円を突破した。クレカも使えたが、このレートだと手持ちのドルを崩していった方がマシと判断し、現金でし払う。

イグアスの滝と違い、入場してすぐに滝ポイント。

水しぶきの量が多くて、そこら中にいくつも虹が見える。綺麗で歩いていて楽しい。

横に長ーい感じでこんな景色がずっと続いている。4月~6月が水量が多過ぎも少な過ぎもせず、ベストシーズンらしい。ちょうどいい時に来た。

入口で皆レインコートを購入したりレンタルしていた。道を歩いていると水しぶきで濡れるが、この天気なら乾くだろうと思いレンタルせず。鞄を覆う大きなビニール袋を持って来ていて良かった。かなり濡れるのでなかったらスマホが壊れていただろう。

二重の虹。
癒されていつまでも見ていられる。見学場所が狭くて他の観光客のためにどかないといけないのでそんな訳にもいかないのだが。

「写真を撮ってあげようか?」「一緒に写ろう」と言ってくれる人も多い。途中からこの陽気なDavidらと滝見学に回ることになった。アフリカ人に名前を聞くとこんな欧米人風の名前を言われるが、本名は長くて言いにくいから、自分で決めたあだ名らしい。

入口付近まで戻り、左にある国境のザンベジ川に架かる橋への道を行く。滝が落ちるポイントもあるみたいだが道が見つからなかった。水の量が多い今は封鎖されているのかもしれない。
猿がデカい態度で居座っていて怖い。大阪の箕面の滝にもいっぱいいるけど滝と猿ってつきものなのかな。トカゲもそこら中にいる。

かなり急な坂道を下って行く。15分位のトレッキングコース。帰りは大変かも。

あの橋がザンビアとジンバブエとの国境の橋。よく見るとバンジージャンプをしている。昨日の宿の人らもしたって言ってたな。私は怖くてチェレンジしたことなし。
ここは人が少なくてのんびり出来たので、川と虹をゆっくり眺めた。

シェアタクシーで滝から宿へ戻る

昼を過ぎたのでそろそろ宿に戻ることに。今日は今から国境越えをしないといけないのだ。近いので今からでも大丈夫だと思うが。

行きは宿の送迎バスで来たが帰りは自力で帰らないといけない。滝を出たらすぐにタクシー運転手につかまり、値段を聞いたら10$だと言う。あほか・・・
無視してその辺の人らにシェアタクシーはないか聞く。左の方に曲がって行くと、タクシーを待っていそうな地元の人が3人立っていたので、話し掛け、彼らとタクシーをシェアして町まで戻れた。

50K(290円)。ザンビアで走っている車はほとんどがトヨタだ。こんなにもトヨタ、トヨタ・・・トヨタって凄いんだなとしみじみ思う。そしてこんなにも大事に乗ってくれている。割れたプラスチック部分をステープルで止めているし。

初ハングリーライオン

宿で荷物をピックアップし、バスターミナルへ向かう。途中、大行列が出来ていたので何ごとかと見たらファーストフードで有名な「ハングリーライオン」だった。そう言えば朝から何も食べていない。ハンバーガーのセットとソフトクリームを頼んだ。凄い人で出てくるまでかなり待たされた。

ザンビアからボツワナへ、シェアタクシーで国境越え

ハングリーライオンから少し歩いたところにシェアタクシー乗り場があり、ここから国境のカズングラ行きのタクシーに乗る。バスはない。

「カズングラ!」と言うと「100クワチャ!」と言われ既に3人乗っていたタクシーに乗せられ、すぐに出発した。もう14時近かったのでついていた。

待っている間に食べようと思っていたハングリーライオンセットを車中で食べる。ケンタッキーより断然美味しい。コーラ、ポテトとセットで550円位で安かったし。これは他の国でもリピートしたい。

国境の町、カズングラに着いたらタクシー運転手に「100クワチャで行けるのはここまで。」と言われた。ここから他国との国境までのイミグレまでは1台100クワチャだと言う。

他の3名も私と同じくボツワナとの国境まで行くなら金額をシェア出来るが、他の人らはナミビアとの国境に行くらしい。ここは4か国が接している場所だから、行き先被らないか・・・

「残念ながらお前はここから一人だから、もう100クワチャだよ。」と言われたが、あいにく120クワチャしか持っていない。「120しかないから、この橋を渡ってイミグレまで歩くよ。」と言うと「遠いぞ。仕方ないなぁ20でアテンドしてやるよ。」と100クワチャを20クワチャにまけてくれた。
まけてくれたのか最初の金額がボラれていたのかは不明。

一度他の3名を降ろして私だけ国境に連れて行ってくれる。ちょっと国境に架かる大橋を歩きたかったんだけどな。かなり暑かったから送ってもらえて楽だった。
この橋は出来たばかりで、3年前にJAICAも協力して建設されたらしい。それまではボロボロの渡し船で国境を越えている動画を見たので、できればその浪漫ある方法で越えてみたかった。

そこからはザンビアのイミグレにいたタクシー運転手と交代された。これ以降、彼がアテンドしてくれると言う。彼のアテンド通りザンビアイミグレ→タクシー移動→ボツワナイミグレ→謎の雑巾みたいな上を靴で踏んで消毒→荷物検査・・・で無事ボツワナに入国を果たした。国境越えが私しかおらず、全然勝手が分からなかったので助かった。

どちらも閑散として大きなイミグレで、両替商などいなかった。
入国してからタクシー運転手に「ボツワナのお金持ってないんだけど、Elephant Trail Guesthouse and Backpackersまでいくら?」と聞くと「100プラ。」と言う。値切ると笑いながら70プラ(750円)にしてくれた。
「ここでお金を下ろせ。」と途中の大きなスーパーで降ろしてくれた。ボツワナの物価がよく分からないまま、ATMで1万円分位キャッシングする。

スーパー以降、ずっとこんな道になり(ここでひとりで変なとこで降ろされたら終わり・・・SIMカードもないし。)と不安になったが、運転手は道を1度間違えながらもちゃんとホテルまで送ってくれた。

Elephant Trail Guesthouse and Backpackers

昨晩、リビングストンで会った日本人2名にボツワナではどこのホテルに泊まる予定か聞いたら、私も含め3名とも同じホテルだった。安くて口コミがいいところは被る。
男性のSさんが「さっき予約したけど2名用の部屋しか空いてなくて・・・」と言うので「私、今から予約するんですが、良かったら安くなるしシェアしませんか?」と提案するとOKしてくれ、ホテルに同じ部屋で1名から2名に変更と連絡を入れてくれていた。

16時にホテルに到着すると「この上だよ。」と案内してくれた。Sさんは出掛けていて不在らしい。

うーん。ベッド1台だったのか。
さすがに昨日会ったばかりの人とこれは抵抗があるし、彼も嫌だろう。
そこにSさんが戻って来たので「すいません、ツインルームと思い込んで厚かましくルームシェアをお願いして・・・」と言うと「今日は満室でここしか空いていないらしんですよ。明日はベッド2台ある部屋に変えて貰っています。僕はマットと寝袋を持っているので今日は床に寝ますよ。」とのこと。

なんて紳士的な人なんだ。そして(50も過ぎて何言ってんだこのおばさん・・)とか思われていないだろうか。彼の方がだいぶ年下だ。
彼が先に予約した部屋なのに床に寝させるなんて悪い。「私が床に寝ます!」と言ってはみたものの私は寝袋持ってないし・・・「端と端で寝たら大丈夫!」と言ったが「寝返りいっぱいうつのでその広さだと寝れないので。」と床にエアマットを広げていた。うーん、紳士。

夜ご飯を買いに行こうかと思ったがこの宿から近くの商店まではかなり距離があるらしく諦めた。
女性の方のWさんが、食べきれないからと宿で頼んだ夜ご飯を分けてくれた。

Wさんは他の外国人らと4人でずっと旅をしているので4人で話が盛り上がっている。
私は宿でビールを買ってSさんと飲みながら一緒に食事した。Sさんは年下と言っても、これまで出会った30歳前後の旅人らと違い40代なので落ち着いているし、同じバツイチということで話が合った。更に頭が凄くいい人だったので、これまでの旅の話も歴史や地理的な話題も多く、私はそういった話が好きなので楽しい。またいい人に出会えたものだ。

この宿も広くて庭にプールがあって気持ち良さそうだ。
明日は宿にチョベ国立公園のツアーを2件申し込んでおいた。アフリカではこのボツワナでのサファリが安くてお得らしい。

固い木の床で寝るSさんにひたすら申し訳なく思いながら、この日は寝た。

ザンビアのルサカからリビングストンへ移動、Jollyboys Backpackers(Day341)

ザンビア2日目
1ZK(ザンビアクワチャ)≒6円

ルサカのバスターミナルへ、ザンビアのUberは安い

8時に起床し、荷物をまとめ同室のザンビア人女性に別れを告げてチェックアウト。
390クワチャで購入したバスの時間は9時。

宿の前でUberを呼ぶ。
昨日は20分位歩いたがザンビアのUberは安く、たったの20クワチャ(120円)。

アフリカの女性って頭にあんな荷物載せられるからバランス感覚が凄い。
Uberの運転手は「バスでどこへ行くんだ?どこのバス会社だ?」と聞いてきて、混雑しているバスターミナルの中を、周囲の人に聞きまくって私が乗るバスを見つけてくれた。

ルサカバスターミナル

9時前。
タクシーを降りるとやはり凄い人が寄って来る。「もうチケット持ってるよ。」と言うと大勢に「それはこのバスだよ!」と案内される。

1度バスに乗り込んでから降り、トイレ休憩の時に見失わないようにバスのナンバープレートの写真を撮ろうとするのだが
「マダム!なぜ降りる!」「何がしたいんだ!」「どこへ行くんだ!」「トイレはあっちだぞ!」
と何人もに絡まれ全然写真が撮れない。
「バスを見失わないために、ナンバープレートの写真が撮りたいんだよ!」
と言ってもこのポーズだ。ザンビア人は愉快で親切でお節介だ。

9時になってもバスは出発しない。その間に何人も売り子が来る。
シェフの格好した人が乗ってきたので、これは美味しそうだとチキンの唐揚げを買ったのだが「45クワチャ(270円)。」と言われ50クワチャを渡すと「お釣りは無いから、後で。」と言ってくれなかった。

「バスは10時になった。」とアナウンスがあったようで乗客と店員が揉め出した。やっぱりな。昨日のチケット購入時点で時間が二転三転するから9時のバスなんかないと思ったよ。

10時になり、9割席が埋まってバス出発。
出発して30秒で停車して、バスターミナル内の給油機でガソリン給油。

・・・出発前に何時間停車してたし、入れる時間あったよね?!

しかもエチオピア以降、全てのバスが何時間停車しててもずっとエンジンかけっぱなし。環境配慮とか燃料節約とかいう言葉、知らないんだろうな・・・

ルサカからリビングストンへ

ルサカからリビングストンまで8時間はかかるので、1度20分の休憩あり。
食事をとるほどの時間でもないのでコーラ購入。公共トイレも見当たらない。

コーラを購入した商店の人に「トイレ貸して」って言ったら、自宅兼お店の裏庭にあるトイレに連れて行ってくれた。これがザンビアの一般家庭のトイレか・・・どっちが前なのか後ろなのか。頭かお尻が壁に当たるんですが。シュール。

私がトイレに行っている間近くの席のおばさんが「どこ行ってたの?」と心配してくれてた。バスは2列2列の4列式。天井の窓が壊れているから真下にいる人らは黒人の肌の色だと暑そうで、うずくまってへばっていた。自由席なのになぜその席を選んだし。

ずっとこんな景色が続くが、次第に日が暮れ、スマホの充電もバッテリーの充電も切れてしまった。
アフリカは壁のコンセントの位置が高く、昨晩はバッテリーの充電コードが短すぎて届かず充電出来なかったからだ。
こっちも充電ないのに隣の席の女性に「充電器貸して。」と言われる。アフリカではこれまでも、これ以降もバスや飛行機で「充電器貸して」とめちゃめちゃ頼まれた。

リビングストンのバスターミナルに到着

20時。スマホの電池がないので写真はないが、リヴィングストンのバス停に到着。
宿まで恐らく徒歩15分の距離だが、夜なのでタクシーに乗ろうと思い、寄って来たタクシー運転手に予約していたホテル名を告げると「100クワチャ!」と言う。今朝、同じ位の距離を20クワチャで乗ったのにふざけんなと歩き出すことにした。

歩き出したものの、GoogleMapがないので宿の方向が分からない。夜だし危険かも。
バス停前のスーパーにいた人らに「Jollyboys Backpackersに行きたいんだけど、どっち?」って聞いたら「歩けないよ、タクシーで行け。」と言われた。
「100クワチャって言ってボッてくるんだよ。」と言うと「仕方ないな、俺の兄の車を呼んでやる。」と兄弟に電話してくれてる。「兄貴、ここまで来るの時間掛るらしいから、乗り合いタクシーで行け。30クワチャだ。」と、乗り合いタクシーを探して停めてくれた。

ザンビア人って本当に親切じゃないか?感動させられることばかり。
それにアフリカ旅って難易度が高いって旅人らから聞いていたけど、エチオピア以降、こうやってスマホの電源が切れようが、その辺の一般人が全員英語が話せて道が聞けるので、中南米よりずっと楽だ。あっちはスペイン語、ポルトガル語しか通じなくて、SIMカードがない時は英語を話せる人を探すところから始まっていたからなぁ。ギャングが多くて相手が拳銃持ってるかも知れないし。しんどかった笑

Jollyboys Backpackers(ホテル)

この国と、次に行くボツワナはどうやら乗り合いタクシーが一般的のようで、私の他に既に2名男女が乗っていた。予約した宿Jollyboys Backpackersは有名のようで、名前を言うだけでちゃんと到着。

次の日の写真

到着して入口にいたセキュリティの人に「チェックインしたいんだけど。」と言うと「レセプションは20時までだ。20時を過ぎているのでお前はもうチェックイン出来ない。」と言われた。
は? 7分しか過ぎてないじゃないか。
「じゃあ私は今日どこに泊まればいいんだ?」と尋ねると「キッチンの人に聞いてきてやる。」 と言い、結局レセプションはまだいた。 そりゃそうだろう、焦った。なんだこいつは。

女性専用ドミトリー、2,160円。これが明日は有名人のコンサートがあるせいで、満室で倍以上の金額になっているなんて。

庭にはテントスペースがあるから、テントと寝袋があったら延泊出来たんだろうな。ザンビア以降は宿代が高くなるからとテントと寝袋を購入する旅人も多い。ちょっと私の年齢ではキツイが。

テラスも広いし、プールもあって居心地良さそうな宿だ。シャワーやトイレも清潔で沢山ある。
ここにもっといたかった。

ビール売り場の横に卓球台があってパリピな人たちが騒いでいた。まあ私が苦手な場で関係ない。ビールを買ったら早々に退散しよう・・・と思ったら日本人の男女がいた。ケニア初日以来の日本人。しかも女性の方は、私が一時帰国中の3月に「いい旅してるなぁ」と憧れてインスタでずっと見ていたアフリカ縦断中の若い女性だった。こんな偶然ってあるもんなんだな。

久々の日本人で嬉しくなり、ビールを飲みながらお話させてもらった。

リビングストンに来たのはヴィクトリアの滝を見るためだ。満月の前後3日は夜も滝に入れるらしいが、この日19時までに到着していたら行けていたらしい。朝4時のバスで来ていたら夜の滝を見れていたってことだ。知っていたら朝4時のバスにしていたんだけれど。

日本人2名も明日はリビングストン中の宿が満室のせいでここを出てボツワナへ向かうらしい。
私もヴィクトリアの滝を見た後ボツワナに行くので、また宿で会う約束をした。

明日はいよいよ三大瀑布のヴィクトリアの滝。南米のイグアスの滝もとても良かったから楽しみだ。

タンザニアのザンジバル島からザンビアのルサカに飛ぶ。収容所のような宿(Day339-340)

タンザニア5日目
100TZS(タンザニアシリング)≒6円 1ZK(ザンビアクワチャ)≒6円

タンザン鉄道無期限停止のため飛行機で飛ぶ

通常は上記のルートを2泊3日で鉄道で行くが、雨季で無期限停止しているため飛行機で飛ぶ。飛行機移動にロマンはないけど列車はかなり遅いらしいし、wi-fiなしシャワーなしもキツいから飛んで良かったのかもしれない。それに後日ここからバスでタンザニアのルサカに行った人らに話を聞くと、ザンビア以降は鉄道が走っていたらしいが、そこまでも3~4日掛かり、バス泊をするなど大変だったらしい。

鉄道:ダルエスサラーム→カプリムポシ  2泊3日 4,500円位
飛行機:ザンジバル島→ルサカ  数時間 40,000円

ザンジバル島→ダルエスサラームの船が5,000円、カプリムポシ→ルサカのまでバスが1,500円。トータル差額は3万円もない。

ザンジバル島のストーンタウンから空港までミニバスで行く

ストーンタウンのバス停。ここから空港行きのミニバスがないか聞いてみたら向かい側の道路から505番のバスだった。

20分位の距離をミニバスで500TZH(30円)で行く。ストーンタウンからはUberで行くつもりだったのでかなりお金が余ってしまった。

ザンジバル国際空港からダルエスサラームへ

空港の入口付近でバスを降り、大きい建物を目指して歩いていると「エアタンザニアはこっちだぞ。」と手前のかなり小さい建物に案内された。

セキュリティゲートをくぐって中に入ると空港の全景がこれ。ラウンジどころか飲食店すら一軒もない。飛行機は0時半だが現在18時半。空港のラウンジでゆっくりする計画が・・・失敗した。

もう一度建物の外に出してもらい、建物前のお店でビールを飲みながらゆっくり。壁がなくただの路上にあるお店なのに、ビール1本480円と空港価格だった。でももうタンザニアのお金はいらないので全部使うことにする。パンはクロワッサンがこんなに不味いことってあるんだと感心する位不味かった。

2時間前にカウンターが開き、チェックインゲートを抜けて中に入る。
乗客は私の他に5人しかいなかった。電光掲示板にも何も表示されない。こんな小さなボロい空港は初めてだ。
出発時刻の0時半を過ぎても何のアナウンスもなく不安だったが、それから30分位してエアタンザニアの職員が乗客6名ひとりひとりに、エアチケットを回収しに来た。

空港の建物から飛行機まで徒歩で行くスタイル。飛行機は他の場所からの経由便のようで既に沢山乗客が乗っていた。そして私の予約した座席にまたも夫婦が座っていた。

ダルエスサラームの空港(ジュリウス・ニエレレ国際空港)

ザンジバル島からダルエスサラームまでのフェリーで90分の距離は、飛行機では30分で着く。料金はフェリーも飛行機も5千円位と変わらない。でもフェリーの方がチェックイン時間がなくて便利だな。

エアタンザニアのザンビアまで通しの航空券を買っていたが「一度荷物を受け取って外に出ろ」と言われた。到着と出発のターミナルが違うからなのか。真夜中のダルエスサラームを、声をかけてくるタクシー運転手を振り切り隣のターミナルまで歩く。

次の飛行機は朝の11時。8時間以上あるので遠慮なく空港で寝させてもらうことにする。私の他にもベンチで寝ている人が数人いた。


ダルエスサラームの空港でまたも出国航空券で揉める

空港で充分寝れ、エアタンザニアのカウンターが出発2時間半前に開いたので並ぶ。
並び口の入口でセキュリティと書いたカウンターに男性が3人いて「ビザは?」と呼び止められた。「2022年11月以降、日本人はビザいらないよ。」とスマホの画面を見せるが「調べるからここで待て。」と言い消える。戻って来た彼は「ビザはいらないが、出国航空券がいる。」と言ってきた。

は?

中南米でアビアンカ航空に苦しめられた出国航空券が、アフリカでもいるのか?
「リビングストンから陸路でボツワナに入るから、そんなものない。」
「鉄道やバスで入国する人はそんなもの求められないだろ?なぜ私だけいるんだ。」
「2日前に飛行機で入国した友人もそんなもの求められてなかったぞ。(X情報)」

反論しまくったが相手も「規則だ」と引かないので、仕方なくトリップドットコムでザンビア発のキャンセル可能な航空チケットを探すことにした。

慣れない作業に手間取っていると、次に来た黒人男性2名が私と同じ理由で呼び止められ、
「俺は1週間前に同じ経路で来たが、その時はそんなものいらなかったぞ!ふざけるな!!」
と空港中に響き渡るような大声で怒鳴りまくっていた。それが数分続き、最終的になだめられながらカウンターに連れて行かれていたので「ほら〜」と言うと、私を止めていた係員も「もういいよ、行け。」と諦めたように解放してくれた。ゴネたもん勝ちだな。そして規則とは適当なもんだ。

チェックインカウンターのお姉さんはにこやか。荷物を預けラウンジを2軒ハシゴした。飛行機は食費が節約出来ていい。

その後すぐ搭乗して機内食が出たが食べきれなかった。ビールを楽しむことにする。

真ん中の席になってしまうと、いつも両サイドの人に足を広げられ、アームも取られてしまう。アームは端の席でも取れた試しがない。外国人は気が強い。

ルサカ国際空港から市内までローカルバスを乗り継いで行く

12時過ぎ。
ザンビアのルサカの空港、ケネス・カウンダ・インターナショナル・エアポートに到着。

入国審査の人が「Welcome!ザンビア」と笑顔で挨拶してくれ印象がいい。ほとんど人がいない淋しい空港でATMでザンビアクワチャを下ろし、SIMカード5Gを購入。たったの300円だった。空港でのこの一連の作業もすっかり慣れてしまっている。

外に出る。これまでの国と違って空港を出ても人がいなく、タクシー勧誘がない。「アフリカは南下すればするほど人が話し掛けてこなくなって面白くなくなるよ。」とエチオピアで言われた言葉を思い出した。

ネット情報では、この空港から市内まではタクシー移動しかなく、30分の距離が1,000~2,000円とあった。高いのでGoogleMapで試しに経路を入れてみると、バス経路が出たのでローカルバスで行くことにした。

Airport Last Bus Stop

バス停名は「Airport Last Bus Stop」とあるのに、空港の建物を出てから30分も歩いた。到着すると丁度ミニバスが走り出したところで「乗れ!乗れ!」と停まってくれた。

料金は15クワチャ(90円)。タクシーよりかなり節約できた。
乗客たちは陽気に歌を歌ったり、笑顔で話し掛けてくる。ザンビア人、いい人らではないか。

30分程走って「市内に行くのはここで乗り換えだよ。」と降ろされる。降りると男性たちに囲まれ強引に次のバスに乗せられたり、荷物を勝手に運ばれたりしたけど、これまでの国と違ってチップを要求してこない。勝手が違い、こちらが戸惑う。

ルサカの収容所のような宿

宿はBooking.comで一番安かったFlintstones Backpackersを前日に予約しておいた。180クワチャ(1,080円)。バスを降りて20分位歩いて到着。
チェックイン時刻は過ぎているのだが、女亭主は愛想が悪く、鬱陶しそうに女性専用ドミトリー10人部屋に案内してくれた。

・・・なんじゃこれ。収容所ですか。
「どれでも好きなベッド選べ。後でベッドメイキングするから。」と愛想なく言われた。
私の他には誰も泊まっていないようだ。まだ汚さがマシそうなマットレスを選んで「これで・・・」と伝える。これがアフリカか・・・

ルサカバスターミナル

飛行機移動で疲れているので、ルサカには2泊しようかと思っていたのだが、次の目的地のリビングストーンの宿が、なんと明日の木曜日は空いているのだが、明後日の金曜日以降がどこも満室。5,000円以上する部屋しか空いていなかった。週末だからだろうか?(到着後、判明したが、この週に有名人のコンサートがあって宿が埋まったらしい。)

宿の高額金額を避けるには、明日リビングストーンに移動して1泊、次の日ビクトリアホールズを観光してその足で次の目的地、ボツワナのカサネに移動するしかない。連日の移動でかなりのハードスケジュール。

ルサカは特に観光地でもないので明日ここを出てもいいだろう。
バスターミナルに明日のバスのチケットを買いに来た。アジア人の私は相当目立つのかバスターミナルに入ったとたんに何人もの男性たちが「どこへ行くんだ?」と話し掛けながらワラワラついてくる。広すぎてリビングストン行きのチケット窓口が分からないので素直に聞いて場所を教えて貰った。しかしチップをせがんでこない。ザンビア人ってただの親切でお節介なのか??

チケット売り場のお姉さんには「リビングストン行きのバスは朝の4時がベスト。」と言われたが、疲れているので「朝9時位のバスはないの?」と聞いたが「何時のバスかはお金を貰ってから決める。」と言われた。意味不明。
結局390クワチャを払うとボスの所に連れて行かれ、ボスがどこかに電話をかけてバスの時間を聞いていた。ただの代理店だったのか。朝9時のバスにしてもらった。

安心して近くのショッピングモールに寄ってビールとポテチを購入。

機内食で満腹なので夜ご飯はこれで十分。
部屋で食べようとすると、私の他にもう一人女性が宿泊しに来て、彼女もウガリと肉をテイクアウトして素手で食べていた。彼女はリビングストンに住むザンビア人で旅行で来ているという。二人で仲良く会話しながら食事する。

「ショッピングモールであなたを見たわよ。」と言われた。アフリカではほとんどアジア人を見掛けないに会わない。自分が気付いていないだけで私はめちゃくちゃ目立っていて地元の人に見られているんだろうな。

ザンビア1日目は、宿の女亭主以外は親切にされ印象がいい。そんなことを考えながら収容所のような部屋で眠りについた。