イラン

シャー・チェラーグ廟とシーラーズの古民家巡り(2023.12.23~24)

イラン
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2023.12.23(土)1ドル≒490万イランリアル(実勢レート)

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
リアルタイムではイランでパキスタン人の運転するバスに、ただの路上で降ろされた悲惨な新年の幕開けとなりました。
これからの1年、これより最悪な日はないと思うので2024年はいい年になると思います・・・

サフラン・ゲストハウス

サフラン・ゲストハウスの朝。本日は雨。
4人女性ドミトリーの部屋は、ヤズドのフレンドリーゲストハウスで朝の一瞬だけ会い連絡先を交換したMさんと同じ部屋だった。
Mさんがパジャマをフレンドリーに忘れていたので連絡し、渡してあげた。

旅先で会う人は20代後半~35歳位までの人が多いけどなんと1歳違い。
これまでもずっと世界中を回っている方で、全く英語を話せないのに愛嬌があってコミュニケーション能力が高いので常に宿の人気者になっているような素敵な人だった。

Mさんにイランの美味しいポテトチップスと砂糖菓子をお裾分けさせてもらう。
Mさんは今回のイラン旅はもう一人の100か国以上も行ってるHさんと一緒に回っていて、Hさんはずっとカウチソファ(無料で現地の人の家に泊めさせてもらうシステム)で宿泊しているので宿は別々だそう。

バザール

MさんはHさんのホストファミリーの家に行くそうなので私は一人でシーラーズの街をぶらぶらすることに。

バザールは細い道が入り組んでいて大きかったが飽きたしいつも通りの感じ。

今回の宿はキッチンが広くて自炊できるがまだ何も材料を買っていないので、道端でサモサ購入。
カレー味の野菜が入っていて美味しかった。60円位。

シャー・チェラーグ廟

その後もバザールを中心に町をうろうろしたが、特段見るべきものはない感じ。
この入り口の小さいモスクっぽいところがあったので入ってみることにした。

が、ここが入口のセキュリティを抜けるとかなり奥が広くなっていて、有名な観光地のシャー・チェラーグ廟だった。

料金は無料だったが、過去にここで銃撃事件があったらしく、ガイドの人と一緒じゃないと入れない。
ネットで調べたら2022年と2023年とかなり最近だ。セキュリティの意味あるのか。

そして女性はいつも通りチャドルという足元まである布を巻かないといけないようで、そこから髪の毛がはみ出ているのか、入口にいたおばあちゃんに何度も着付け直され、カオナシのようにビチビチに首を隠す感じに布を巻かれた。
あまりにも何度も髪の毛を入れ直し、チャドルを着付け直してくるので「そんなに入るの厳しいならもういい。」という気分になる。そしてガイドの人が来るのにかなり待たされた。

自分が元々身に付けていたヒジャブの上からチャドルをぴっちり巻かれてしまったので、耳が二重に塞がれていてガイドの英語がよく聞き取れない。
イランでは観光客でもヒジャブを被らないといけないのでもう本当に鬱陶しかった。ずっと被っていると微妙に肩が凝るし、走るとずれてくるし、今は冬だからいいが夏だとかなりべたべたになり暑いだろう。イスラムの教えだかなんだか知らないが、なぜ女性だけこんなことを強いられるのか。

モスクの中はかなり広かったので、ミラーの量も凄く見ごたえがあった。しかしガイドがビタっと張り付いてくるので落ち着いてゆっくり見れない。

落ち着かないまま早々にシャー・チェラーグ廟を後にした。

ホステルから西の方に抜けると野菜、果物、魚が売られている市場がずらっと並んでいた。ペルシャ語で数字が書いてあり、1kgでの値段のようだ。

市場の先に安くて品ぞろえが豊富なスーパーマーケットを見つけた。これまでペットボトルの水は道端の商店で買っていたがそれより安い。といってもイランの物価が安過ぎて20円が15円で買えるといったレベルだが。

イランではアルコールは禁止されているが、アルコール風のジュースはバラエティ豊かに売られている。フルーツと炭酸に少し麦の味といった感じだが、生ビールの美味しさには全くかなわない。
そういえばテヘランに入ってから何十日もアルコールを口にしていないが、人間手に入らなければその存在すらも忘れてしまっているものだ。日本のアル中患者は皆イランに来れば治るだろう。

パン粉って日本独自のものなのかな。


2023.12.24(日)

この日はインスタで有名になったピンクモスクに行こうかと早起きしたが、早朝は少しだけ曇っていたので明日にすることにし、Mさんと散歩に出かける。ゲストハウスの中庭は気持ちいい。

近所の市場に行く途中にあるモスク。

市場でみかんを買ってみた。日本のみかんのように柔らかそうなやつ。3つで15円なので、この辺りの国は果物と野菜が安過ぎる。日本が高過ぎるのか。

市場から北に行くとMさんに美味しいテイクアウトのお店があると教えてもらった。茄子と肉のカレーっぽい弁当を頼む。

待たされたが80IRRで250円位。このメニューから目当てのものを頼めるMさんのコミュニケーション能力には本当に尊敬の念しかない。

Mさんとは別れ、早速ホステルに戻りみかんと一緒に食べてみる。美味しい。ご飯は量が多いので夜ご飯に回す。

宿で20IRR(60円)でビールが売っていたので飲んでみるが、日本で10年以上前に初めて市場に登場したノンアルコールビールと同じようなまずい味がした。リピートはないな・・・今の日本のノンアルコールビール(特にアサヒ)はかなり美味しい。

昼以降はまたも歩いてペルシャ建築の古民家へ。

Qavam House

入場100IRR(300円)。

シーラーズはバラが有名らしく、モスクの入口などのタイルもバラが描かれているものが多い。

かわええーーー。いや、撃たれているみたいだから可哀想だけれど。

1800年代の金持ちの家らしい。

地下は博物館とタイルなどのお土産屋を兼ねている。

人も少なく綺麗な写真が撮れた。家具が少ないからかちょっと殺伐とした雰囲気。

Zinat Al-Molk Historical House

隣にも古民家博物館があったので行ってみる。こっちは80IRR(240円)。

さっきの邸宅と同じデザイナーなのかな。

奥にカフェがあったのでゆっくりしてもいいかも。誰もいなかったけど。

一応城壁もあったので寄ってから宿に戻る。中はまた入場料が掛かったので入らなかった。

夜ご飯は近所に売られていた市場でエビを購入して塩で炒める。この量で240円位。外食よりはお得かな。久々エビが食べられた。

ここの宿は市場や弁当屋、スーパーが近いし中庭で何台もガスストーブを燃やしてくれる上にたった5$なので長居してしまいそうになるが、シーラーズ自体はそこまで魅力があるのかどうか・・・
Mさんたちは今日ホストらと車で1時間以上掛かるピンクレイクに行ったらしいが、今の季節はグレーレイクだったらしい。

明日は恐らくイランで1番有名な観光地、ピンクモスクに行くことにする。

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