2023年4月4日(火)1ペルーソル≒36円
夜。今から陸路&ボートでクスコ→ウユニへ向かいます。
ペルー~ボリビア国境越えルート計画
ペルーでは2022年12月から反政府デモがずっと続いており、国境付近の道路が封鎖されています。
クスコで一緒に飲んだ旅助さんが、私より1週間前にペルー→ウユニを全てバスで移動されていたのですが、Llaveという街で、デモで道が封鎖されていたためバス内で48時間停泊。
先週、クスコで私たちの飲んだ後、すぐにウユニ行きのバスに乗ったのに、ウユニに到着したのはなんとそれから80時間後。ウユニで4日間ぶりにシャワーを浴びた時は泣いた報告してくださいました。(通常は1日半で着く。)
バス会社は国境の状況を把握していません。有益な情報を頂いて感謝、感謝です。グアテマラのストで12時間以上待機していた時も辛かったのに、36時間は想像を絶します。
バスより金額&手間はアップしますが、Twitterで見たチチカカ湖をボートで渡って国境を越えるルートで行ってみることにします。
(飛行機だとクスコ→ウユニは乗り継ぎ3回、35時間以上かかります。)
クスコ→プーノ(長距離バス)
ホテルチェックアウト。
21時。相変わらず外は大雨。バスターミナルまでUberで行こうかと思いましたが、ホテルのすぐ外にタクシーが停まっていたのでまたUberと同じ金額で行ってもらうことにしました。
タクシー強盗が恐くて流しのタクシーに乗るのは避けていましたが、クスコではこれでタクシー3回目。
まあ大丈夫な感じはします。
21時半。バスターミナルに到着。昨日チケットを購入したバス会社の窓口へ。他にもフランス人男性3人組のお客さんがいて結構待たされました。
出発5分前、やっと呼ばれました。昨日チケットを購入した男性はスペイン語しか話せなかったため詳しい内容は聞いていなかったのですが、今日は上司のような方がいて英語で経路を詳しく説明して下さいます。
クスコ→プーノ→【ボート】→カサニ→コカパバーナ→ティキナ→ラパス→ウユニ
で、明後日の朝7時にウユニに着くそうです。プーノ→カサニ間がボートです。
そして上司の方が部下に何か聞いています。
上司「昨日、彼女にいくらでチケット売ったん?」
部下「260ソル。」
上司「あほか、お前は!!うち利益ないやんけっ!」
・・・なんか揉めています。スペイン語なので想像ですが。
そして上司の方が私の方を向いて地図を出して説明し出しました。
「ここからプーノまで行く道がデモで一部封鎖されている。迂回ルートを通らないといけないから追加で50ソル。」
出たーーーー
これ、まさにインドのジャイプールで言われて地獄バスに乗せられたのと同じ手口。
「昨日はそんなの聞いてない。」と抵抗しましたが「今日入った情報だ、払わないと乗れないぞ?」と言われました。
現在バス出発時刻の21時。今からキャンセルして他のツアー会社に申し込みし直すと出発は明日になってしまいます。払うしかないので仕方なく払いました。現在ペルーではリアルタイムでデモがあるので、真偽は不明。
このバス会社が1番安かったので選びましたが、罠はどこに落ちているか分かりません。
21時を過ぎていましたが、バスは待ってくれていました。ここでターミナル使用料2.5ソル支払う。
上司のおっさんは私からぼったくれたので、ニコニコ顔で座席に案内してくれました。
しかし、私の窓側の席にまたさっきのフランス人男性が座ってるぅー。
そして私が行くなりカーテンをシャーッと閉めました。
くっそ感じ悪っ!!
「私の席や、どけ。」と言ってやろうかと思いましたが大人気ないので一番後ろの席が2席連続で空いていたのでそっちへ移動しました。ふふふ、私って大人
南米の長距離バスは快適とは聞いていましたが、これはコロンビアで乗ったのより更に豪華で素晴らしいです。電源とUSBコンセントはもちろん、カマ席はほぼ180度に倒れそうという位に倒れ、隣の席や通路との間にカーテンがあります。最高!
プーノ→ペルーのイミグレ(乗り合いバン)
朝の6時。8時間でプーノのバスターミナルに着きました。
結局GPSで見た限り、迂回している様子はなかったです、多分。
「Sumayoに行け」と言われていたので、開いてたバス会社に「Sumayo?」と聞いたらそうだと言います。人の名前なのかバス会社の名前なのか不明。
アテンドの女性が「国境の窓口が7時からしか開かないから、ここに荷物を預けて2階の食堂で時間潰してね。2階にはWi-Fiもあるわよ。」とのこと。
スペイン語で何を言っているか全く分からなかったのですが、一緒にいたフランス人男性3名のうち、カーテン閉めた感じ悪い奴じゃない方が「君、何言ってるか分かった?」と英語に訳して下さいました。
感じいい方のフランス人には幸を、悪い方のフランス人には天誅を
それにしても南米にいるとフランス人の旅行者にめちゃめちゃ会います。人口比率からいってもなぜこんなにも?というダントツの多さです。フランス人は旅が好きなんでしょうか。次はドイツ人かな?フランス語とスペイン語は活用が似ているので、フランス人にとっては習得しやすいようです。
2階で食事をしてから、6時45分に1階のバス会社へ。
ここから乗り合いバンでチチカカ湖入口のペルーの国境まで乗せてくれます。この乗り合いバンやアテンドの料金も入れて260ソル(+ぼったくり50ソル)11,500円なんですね。通しで購入して安心で良かったです。
国境のイミグレは7時どころか8時過ぎにオープンしました。混んでいて並びましたが、建物の中は出勤したての男性3名がわちゃわちゃ、めっちゃ適当にスタンプを押していて、即審査終了。
1番右の赤い小さい建物がまさかのイミグレです。
ここでGoProで撮影しながらぼそぼそ喋っているアジア人に会いました。韓国のYoutuber、ヨウさんです。「なんで全部バスで行かないの?」と聞かれたので「国境が閉まっているんだよ。」と言うと納得し、彼も私たちに付いてくるようです。
プーノ→カサニ(ボート)
ボートは満席になってから出発するシステムで9時15分に出発。
ここにも南米バスでおなじみの流しのおっさんがいて「コンドルが飛んで行く」を熱唱しておりましたが、あまり上手くなかったので(笑)集金時に無視。しかし、「お金入れて」とわざわざ話し掛けに来たので持っていた小銭を全部入れました。他の方も皆入れざるを得ず入れていました。世の中、ド厚かましい方が得しますね。
ボートに乗ってからはアテンドが女性から男性のラチャニに交代になりました。「ここからは僕が案内するから、ボート降りてからも僕に付いて来て。安心してね。」とのこと。
ボートはかなり長時間ですが、屋根に登ったりして周りの風景を見ていたらそんなに長く感じなかったです。
カサニ→ボリビアのイミグレ(徒歩5分)
16時。6時間以上かけてカサニに到着。
Twitterでは「湖でデモ隊のボートに囲まれて石を投げられた。」とありましが大丈夫でした。
降りる時に、岸にいた現地の人に賄賂なのか岸使用料なのか?2ソル手渡して降りる。
やりました!無事チチカカ湖を渡って国境を越えました。
ここからボリビアのイミグレまではすごく急な坂。標高が高いのか、息が切れてまたもや私は荷物を持ってちょっとずつしか進めません。
後で調べたらチチカカ湖は標高3,812m!そりゃ坂道なんて登れないわ。
感じいい方のフランス人が戻って来てくれて私のスーツケースを持ってくれました。感じ悪い方のフランス人は、ぜいぜい言ってる私のことはフル無視で立ちションしていました。くたばればいいのに。
ボリビアの国境での入国審査も無事終えました。ここは時間が掛かりました。イミグレの横で両替屋があったのでソルを全てボリビアーノに替え、SIMカードも購入。40ボリビアーノ(785円)でしたが街中の方がだいぶ安かったのでボリボリ金額です。
ボリビアのイミグレ→コカパバナ(乗り合いバン)→ティキナ(バス)
ここからラチャニのアテンドで、コパカバーナのバス停まで乗り合いバン(これもチケット代に込)に乗って行きます。ボリビアの大きなバスに乗り込みます。ラチャニとはここでお別れ。
左の黄色の帽子がYoutuberヨウさん。
ボリビアのバス、ぼろっ。
ボリビアは南米の最貧国なんです。同じ陸続きなのに、国境を跨いだだけで金持ち度がガラっと変わるのが日本に住んでいると経験出来ない不思議な感覚です。
ぼ、ボリビア頑張れ。
日が暮れてきました。
ティキナで川越え、バスはイカダ、人はボート
18時過ぎ、バスはティキナに到着、川の手前で全員降ろされます。
スペイン語が全然分からん私とヨウさんだけ「え??バスどこ行くの?荷物は?」とうろたえていたらバスは私たちの荷物ごとどーーーんっと大型ボート?ほぼイカダに乗って川を越えます。
えーーー。めっちゃ雑な乗り方。
沈んだりしないんでしょうか。
私たちは料金2ボリビアーノ(40円)を払って別のミニボートで対岸へ。
対岸に着くと待っていた同じバスに乗り込みます。
ラパス到着
21時半。
ラパスの街中で降ろされました。フランス人3名はタクシーに乗ってさっさと消えました。
ヨウさんに「君はどうするの?」と聞かれ「ウユニまで通しでチケットを購入しているので、バスターミナルまで行ってウユニ行きのバスに乗る。」と言ったら「今日の便って終わってるんじゃない?」と言われました。
確かに自分のチケットを見ると「21時発」と書いてあります。
バス会社の人には「マニャーニャ(明日)ウユニ行きのバスに乗れ。」と言われていたのですが、30分過ぎていて乗れません。
はて、どうすんねん、ワシ。
途方に暮れました。
つづく。
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