トルコ

世界遺産のパムッカレ石灰華段丘とヒエラポリス遺跡、列車でパムッカレからセルチュクへ移動(2023.12.5)

トルコ
スポンサーリンク

2023.12.5(火)
1トルコ・リラ≒5.1円

痛い、痛い、頭が痛い(´;ω;`)
何度やっても学習しません。昨日ワインを飲み・・・いや飲まされ過ぎて酷い頭痛です。

パムッカレの朝

吐き気と共に起きて窓から見えた景色。

気球がちょうど登っていくところです。なんて素敵な景色なのにゲロ吐きそうなんでしょうか、私は。気球の数はカッパドキアの方が圧倒的に多いのであっちで乗った方が満足度が高そうです。

このホステルは朝食付き。昨日のキョフテに続きいとこの若い男性が作ってくれました。
私しか宿泊していないのでひとりで食べます。淋しい・・・
この後イスタンブールでも全く同じような朝食だったので、これが一般的なトルコの朝食なのでしょう。パンがふかふかで美味しかったです。

本日は晴れています。冬は雨や曇りの日が多いので天気に合わせてパムッカレにやって来ました。
マネージャーのマリオは昨晩「明日パムッカレの入口まで送ってあげる。」とか言っていたのに今朝は姿が見えません。口だけ・・・どこの国も男性は同じですね、ゲンキンな奴です。

町はとても小さいのでどこのホテルに泊まってもすぐ歩けます。中心地に来たらマリオが友人らとチャイを飲んでいました。トルコ人男性はよく店先で昼間ずっと煙草を吸いながらチャイを飲んでいますが仕事はしないんでしょうか。
マリオが私を見つけ、パムッカレ入場の入口まで原付で送ってくれました。優しいです、ゲンキンな奴とか言ってごめんなさい。そして毎回私はノーヘルですがその辺も厳しくないんですね。

世界遺産のパムッカレ石灰華段丘

入場料、驚異の700TL(3,500円)です。
ここから車で移動して行けるネクロポリス入場料を含むものは1000TLでした。ぼ、ぼったくり・・・

入口から歩いて見えてきました。石灰棚です。
炭酸カルシウムを含んだ地下水が地熱で温められて地表に湧き出て温泉となり、その温泉水が山肌を流れ落ち冷えて固まったのがこの石灰棚だそう。スキー場に見えて変な感じ。

左に見えるのは・・・昨日マリオが夜にアヒルを起こしまくった池ですね。

世界遺産の石灰棚。保護の観点から靴を脱いで裸足で歩かないといけません。靴を入れる袋を持って来ていて良かった。波形に固まっているのでなるべく隆起が少ないところを選んで歩かないといたた、いたた。初めての感触で楽しいです。

歩いていい所は決まっているようです。
登って右のこの棚を上がっていたら見張りの人に怒られました。

左の方へ歩いていくとこんな感じです。
あれ・・・ガイドブックなどで見る写真と全然違う・・・

フリー素材からお借りしました。
昔はこんなだったようですが。
ツアー会社のHPにこの写真を載せているところは詐欺で訴えられるかもしれません。

一気に有名になり観光客が増え、破壊が進んでいるそうです。観光地化され、ホテルなどが温泉を引きまくったら水も枯渇して昔のような姿は見れないそう。
今あるお湯は政府が管理して少しずつ流しています。

石灰棚は冷たいのでずっと歩いていると足がめちゃめちゃ冷えます。
温泉が流れている溝は少し暖かいのでそこを歩いて登ります。

上の方まで登ってきました。少しお湯があります。

1番上の棚はツアー客で溢れかえりまくり。赤鬼みたいな人もいますね。
上に行けば行く程お湯の温度が上がるので、ここが浸かっていて一番気持ちいいです。
夏に来たら水着で浸かってもいいようです。そんなことしてるから世界遺産が破壊されるのですが。
いつかここも他の世界遺産同様に入れなくなるかもですね。

なぜ同じ方向で寝る?

頂上には何かの遺跡。

あそこの段々がフリー素材の場所でしょうか。今はお湯が枯渇していて入れなくなっています。
温泉を引いたせいでこんな姿になるなんて自然破壊のいい例ですね、皮肉なものです。

ヒエラポリス博物館

北東へ歩いて行くと博物館が。

入れるのはこれだけ。ヒエラポリス遺跡からの出土品の数々。石棺だらけです。
ローマ帝国支配下の紀元前190年にペルガモン王国のエウメネス2世によって建設された都市・・・ということは日本が弥生時代位でしょうか。凄い文明ですね。

Cleopatra Antique Pools

更に進むと温水プールがありました。入るのは別料金、見るだけなら無料、ここに無料トイレもあります。

中には崩れた遺跡がそのまま放置されています。1300年代の地震で滅びたらしいのでその時のものでしょうか。
ローマ時代の遺跡の中で泳ぐってロマンがありますね。水着を持ってきても良かったかもしれません。

ヒエラポリス古代劇場

プールから更に急な丘を登って行きます。地震で壊滅して打ち捨てられた古代に栄えた街の跡です。地震の災害ってやはり凄い影響力ですね。

ヒエラポリス古代劇場が見えてきました。
想像していたものよりはるかに上回る大きさで、凄い迫力です。ちょっと感動。
そしてここにはなぜ誰もいないのでしょうか。

にゃんこもローマ時代の遺跡を堪能しております。トルコにはのら猫が沢山いて町中の人が食事をあげて大変可愛がっています。(イスラム教の預言者ムハンマドが猫好きだったため。)
しかし遺跡にいる猫ちゃんは何を食べて生活しているのでしょうか。

柵があるところまで降りてみました。落ちて亡くなった人もいたのでは・・・という位急で怖いです。
最盛期には収容人数が10,000人を超えたそうです。
ここで何が演じられていたのでしょうか。南米みたいに生贄の儀式とかだったら嫌なのですが。違いそうですね。

ヒエラポリス周囲の遺跡

更に北西の方に遺跡がいっぱい見えるので登っていってみます。
ここまでは誰も歩いて来ないようで独り占めです。

というか、淋しい・・・誰か来て。
地震で滅びた遺跡にカラスと二人きりというのが寂しいです。

戻りましょうか。
この橋も麓に建物があったようなのですが。地震で潰れたようです。

来たのと同じ道を歩いて帰りました。本当に雪山に見えます。あっパラグライダー。

石灰棚は噂に聞いていた通り今は黒い部分が多くなってしまっていますが、へんな足の裏の感触を楽しみながら登れて楽しかったです。そこから上の遺跡群は、急な上り坂のせいか人がほぼおらず「遺跡と孤独」というシチュエーションを堪能出来ました。
がっかりスポットとか言われていますが、私も行っていない小さな遺跡はまだまだ沢山あり1日中楽しめそうです。

パムッカレから列車でセルチュク、クシャダスへ移動

15時、預けていた荷物をピックアップしにホテルへ戻ります。
途中原付に乗ったマリオに会い、ちゃんとお別れの挨拶が出来ました。とても優しそうで淋しそうな最後の挨拶が印象的でした。というか、宿まで原付で送ってくれへんのかいっ(; ・`д・´)

そんな訳で歩いてホテルに戻り、スーツケースをゴロゴロ引いて町中まで来ました。
始発のミニバスに乗って座りたいので。

デニズリ行きのミニバスが始発かと思って来たのですが、その辺のおっちゃんに聞くとパムッカレが始発ではないようです。
屋根があるポイントで待って、どこか遠くから来たデニズリ行きのミニバスを停めて乗るので、ホテル前で停めれば良かったです。20分に1本位はありそう、スーツケース移動は無駄な労力でした。

デニズリの鉄道駅

16時前。デニズリの街に戻って来ました。オトガルの向かいに鉄道の駅があるのですが、利用客が少なく寂れています。
パッと見、これが鉄道駅なんて分からない感じ。いや、絶対分からないでしょう。

私はマリオに「鉄道の方が圧倒的に安い。」と言われて鉄道移動にしたのですが・・・
本数が少なすぎてまぁそりゃバスの方が便利ですね。バスは各町に1時間に1本は出てますから。

今夜の夜行でイスタンブールまで行けないかと駅員に聞いたのですが、朝9時45分発の1本のみ。
18時11分にエスキシェルに到着してそこでイスタンブール行きの列車に乗り換えるそうです。

明日の朝の列車に乗るためだけにデニズリに宿泊するのもダルいので、16時20分発の列車でエフェス遺跡があるセルチュク行きの列車があったのでそのチケットを購入しました。
セルチュクはホテル代が高く、近くのクシャダスという海近郊の町に宿泊するのがベター。」という記事をネットで見たので、駅員に「クシャダス行きをくれ。」と伝えました。125TL(625円)、バスよりかなり安いです。

自由席です。コンセントもありリクライニングも出来、座席の間隔が広くトイレもありかなり快適です。バスより移動時間が長いから利用者が少ないのでしょうか。

本日の夜ごはん。列車内に売りにきたトルコあるあるパンです。

なんと。列車はクシャダスまでは通っていないようです。チケットをよくよく見るとÇamlık駅というクシャダスの最寄り駅で降りることになっているようです。最寄りと言ってもGoogleMapを見ると車で30分はかかりそうです。
デニズリのチケット売り場の駅員は2名いて、英語が話せない方の男性の駅員からチケットを購入したら説明が全くありませんでした。Çamlık駅に到着したものの、無人駅だし誰も降りないし、タクシーの気配すらもなかったので、夜にあんな所で降りたら野宿確定。と思い、もう1つ先のセルチュク駅で降りました。

鉄道のセルチュク駅

もう20時。セルチュクまで乗るんだったらセルチュクにホテルを取れば良かったです。最安値でも5千円近くしますが。英語が話せる方の女性の駅員さんからチケットを購入してたらなぁと後悔です。

駅前でもう「エフェス遺跡」感満載。もうこれで行ったことにしましょうか。

ここからオトガルまで5分位歩き、ミニバスで列車の中で予約したホテルのあるクシャダスまで移動します。ちょうど目の前で出るところでついてました。30分以上乗って40TL。

La Bella Suit Otel(クシャダスのホテル)

ミニバスはオトガルに停車すると思っていたのでオトガルから徒歩15分位のところのホテルを予約したのですが、全然違う場所で降ろされましたww
これも旅あるあるでしょうか。今は楽しめない位、疲労困憊なのですが。

計画が狂いまくりで凄い急な坂を25分登って辿り着いたホテルです。

ドミがなかったのでビジネスホテルです。綺麗なベッドルームとリビングもあり2280円。
いや、もう22時で寝るだけですが。

クシャダスはエフェス遺跡への拠点の町。かなり坂を登ったので夜景が綺麗です。

明日は有名なエフェス遺跡に行くつもりでここまで来ましたが、明日の天気が雨なのと観光と移動疲れで急速に行く気を失ってきています。二日酔いの頭痛はやっと治まってきました。
おやすみなさい。

コメント

  1. (⁠ᵔ⁠ᴥ⁠ᵔ⁠) より:

    ヒエラポリス楽しめて何よりです。
    私はここで土産売りにからまれてクレイジーとか言われてメチャムカついたんです。なぜか警察がきて輩は逃げて行ったのですが…。
    パムッカレじゃないところから来てる悪者らしいです。

    デニズリから鉄道もあるのですね〜
    宿はセルチュクの地球の歩き方で高評価の安宿がその頃は1000円〜でシングル泊まれました。
    バジェットトラベラーにはめんどくさい時代になりましたね⁠(⁠´⁠ー⁠`⁠)⁠

    いよいよ飛んでイスタンブールかな?
    コスパ良い宿見つかるといいですね~

    • mikipu mikipu より:

      ヒエラポリス、昔はそんな悪徳土産売りがいたのですね。今は季節外れで閑古鳥が鳴いていましたが。
      お前がクレイジーじゃって感じですが、警察に追われる位ですから本当にクレイジーな奴だったのでしょうね。

      恐らくこの3年の間で、トルコリラは暴落していますが観光地価格は爆上がりしています。
      1,000円でシングルとは羨ましいです。
      おっしゃる通り飛んでイスタンブールです。バスでしかも置いていかれましたが。