イラン

イランのただの路上で降ろされ最悪の年明けに。また宿がみつからない(2023.12.31~2024.1.1)

イラン
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2023.12.31(日)1ドル≒490万イランリアル(実勢レート)

本日はバムからバンダレアッパーズに戻る日。
イランのバンダレからドバイへのフェリーチケットは1月2日だが、ギリギリ前日1日に戻るのは不安なので31日の今日、バンダレに戻ることにする。

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アクバルゲストハウス

宿代1泊10ドルを支払い、12時頃チェックアウトしようとするとアクバルおじいちゃんが
「こんな時間にどこに行くんだ?」と言う。

「午後にバスが通ると言ってたから、今からバスステーションに行ってバスを待つんだよ。」
「バスは15時~16時位の間に通るぞ。14時に車で送ってあげるからここで待ってなさい。」

と言われた。庭になっているオレンジも沢山くれた。おじいちゃんは頼もしい。日本人はもうほとんどここには来ないと言い少し寂しそうだった。

バムのバスステーション

14時過ぎにアクバルおじいちゃんが送ってくれた場所は、バムに来た時に降ろされたラウンドアバウト(円形環状交差点)だった。

バスターミナルからは少し離れた場所。
アクバルおじいちゃんはここの周囲の人らに私がバンデラ・アッパーズ迄行くことを知らせ「バスが来たらこの人たちが停めて呼んでくれるから大丈夫、この建物で待ってなさい。」と言ってくれた。
おじいちゃん、ありがとう。おじいちゃんの顔を忘れないように一緒に写真を撮った。

中で待っていたらお腹が空いてきたので隣のボロボロの売店でコーラとお菓子を購入。今日の食事はこれとオレンジのみ。
これでバス代とバンデラ・アッパーズに到着してからのタクシー代を残して、イランリアルは使い果たしてしまった。これも全て金曜日に全ての両替屋が閉まっていたせい。バムに来てから1度もレストランなどに入っていない。だいぶ痩せたような気がする。

バムからバンデラ・アッパーズへ移動

15時半にバスがやってきた。バスステーションでバスを停めてくれる役の人はちゃんと親切に呼びに来てくれた。乗客は今回は女性と子供のグループが3組乗っていたので少し安心。そして今回もバスはパキスタンからやって来たバスのようで、運転手と数人の給仕の人らは全てパキスタン人。こいつらがたちが悪かった。

バスに私のスーツケースを積み込もうとする時、油性マジックで直接何か数字を書こうとする。

「ちょっ直接書かないでよっ💢タグか何かないの?」
「番号書かないといけないんだよ、ならこの黒い所に書くわ。」
「黒いとこに書いても見えないでしょうが!というか、油性ペンで直接書くな(-_-メ)」

という押し問答を繰り返し、私がノリ付き付箋を取り出してスーツケースに張り付けてやっとそこに番号を書いてくれた。これからも何か国か移動するのにその度にマジックで番号を書かれたら番号だらけになってしまう。一体人の荷物を何だと思っているんだ。

15時半に出発し行きと同じ時間かかるなら23時にバンデラ・アッパーズへ着けるだろう。
そう思ったがバスは走り出してすぐ経路をそれ、しばらく走って寂しい何もない廃墟に到着。
毎回ここに到着するるのか、このノラ犬たちも凄く懐いている。

ここで前後のガソリンの給水口にホースを差してずっと何かしている。待ち時間が長く退屈なのでバスから降りてその写真を撮ろうとしたら凄く怒られた。最初はガソリンを給油しているのかと思ったが、逆で抜いているようだ。この正面からの写真も撮ったら「消せ、もういいからお前は中に入っていろ💢」とかなり焦っている。

どうやら凄く悪いことをしているようだ。バス会社のお金で給油したガソリンをここで抜いて、それを別の場所で売りさばいてでもいるのだろうか。

ガソリン抜きでだいぶ時間をくっているのでさっさと進んで欲しいのだが、17時ピッタリになると急に砂漠の真ん中でバスは停まり、悪い奴らは降りてお祈りをし出した。

仏教の教えに沿って言えば、あんな悪いことをした後に神に祈っているのが滑稽に思えてならない。どれだけ祈ろうが地獄行き決定なのだが。。。
イスラム教の教えだと、どれだけ悪行を尽くしても神に祈りさえすれば天国に行けるのだろうか。

この後、給仕の人が私のバス代を回収に来たが行きは130万リアルだったのに200万リアル(600円)取られた。治安の良くないエリアだし、悪人数人どもに反論して機嫌をそこねても嫌だったので大人しく支払った。

(この後、バムと同じケルマーン州で1月3日に爆破事件が起こってしまう。)

帰りもバンデラ・アッパーズの町が近づいてきたかと思ったら道をそれて寂しい村の中に入り、廃墟でまた給仕の男性らがガソリンを抜いて床の大きな穴に入れている。そして何か別の液体と混ぜ出した。ここは彼らのアジトの製油所だろうか??同乗の女性家族らは慣れているのか終始無言で作業が終わるのを待っている。

バスにはまた別の液体を入れている。純粋なガソリンじゃないのかずっとバスの中はオイル臭かった。日本だったら警察に通報するのだがここでは何も出来ない。

これらの悪事と思われる作業を終え、バスが元の経路に戻った時点で0時を回ってしまった。

ハッピーニューイヤー2024!!

イランのバスの中で悪徳パキスタン人らと迎える最悪のカウントダウンだ。
イランはペルシャ暦で動いているので今ここは12月31日ではないのだが。
そして私からチケット代をぼったくった給仕係が、家族の写真を見せながらGoogle翻訳を使って話し掛けてくる。

給仕「今から僕の家族がパーティをするからお前は来ないといけない。」

なんで上から目線やねん!!しばくで、パキスタン人(; ・`д・´)
こういう場合、現地の人とコミュニケーションが取れて楽しい場合もあるかもだが、こいつはガソリン搾取野郎で信用できないので絶対行かない。
・行く前に襲われる
・行ってから「ペルシャ絨毯を日本に運んでくれないか。」と持ち掛けられる
のどちらかが関の山だろう。

バンデラ・アッパーズのバス停に辿り着く前に女性家族客らは自分たちの村辺りで降りてしまった。
結局給仕のホームパーティの誘いを断ると、終点まで行くのが面倒になったのか、乗客が私だけになったタイミングで「ここからはタクシーで行け。」と
何もない交差点でと降ろされた。
「バスターミナルまで行かないのか?」とGoogle翻訳で話すが返ってきた返事はこれ。

知ってるわ!!
絶対こんな交差点が終点ではないだろう。イラン人の親切さの欠片もないパキスタン人。深夜に外国人女性ひとりをこんなところで降ろせる神経が信じられない。くたばればいいのに。

元旦のバンダレ・アッパーズは宿がない

そこからSnapp!タクシーを呼んだが、呼んだタクシーが近づいてきたタイミングでニセのタクシーが停まり、私が「エスナップ??」と聞くと「そうだ。」と言う。信じ込んで乗り込んだらただの白タクで、本物のSnapp!タクシーなら目的地がアプリで分かるはずなのに運転しながら執拗に目的地を聞いてくる。全く英語が話せない人なので「港へ行ってくれ。」と言ってるのに通じず、紙に鉛筆でペルシャ語で「目的地は?」と書いてきた。聞いて分からない言葉を文字で書かれても分かるかい!なぜイラン人はペルシャ文字が外国人に読めると思っているのか??この時点で「エスナップちゃうやんっ」と言って怒って降りた。

もう一度タクシーを呼んだらちゃんと来てくれ、目星を付けていたホテルの前で降ろしてくれたが入口が閉まっていた。もう0時を回っているのでフロントの人も寝ているようだ。それもこれもこんな時間に到着したのは全てパキスタン人バスがガソリンを抜きに2回道から逸れたせい。

元々宿泊していたKawserホテルも満室。その通りにあるホテルも全て満室。見ると車が沢山停まっていて地方からここの海辺に来た宿泊客だらけのようだ。カウントダウンパーティでもあったのだろうか。

一人で深夜1時、スーツケースをガラガラ引いて歩いているとヤズドから来たという男性が心配そうに声を掛けてくれ「この街を独りで歩いていると危険だ。」と一緒にホテルを探してくれた。

結局10軒以上ホテルを周ったが空き室は見つからず「海辺で野宿するよ。」と言ったのだがヤズドの男性が「絶対だめ」と許してくれなかった。
2時間以上歩き回り、深夜3時になったので唯一見つかったGoogleMapで評判最悪の大規模ホテルのスイートルームに泊まることにした。値切ったがベッドが3台ある5000円以上するこのスイートルームしか空いていなかった。
疲労困憊。皆がカウントダウンで盛り上がっている中、海外旅行中にこんな悲惨な正月を迎えた人は他にいるのだろうか。

最悪な2024年の幕開けになった。


最悪のホテル

朝食付きだったのでほとんど寝ていないが8時に目覚ましをかけ朝食会場へ。

イランのヘラべったいパンが洋服入れのようなケースに入っていて食色が失せる。

いつもと同じメニュー。少しでも5千円の元を取ろうとお腹いっぱい食べた。

手持ちのイランリアルは昨夜全て使い切ってしまったので、両替屋へ。
やはり元旦は関係なく全ての店が開いている。テヘランと同じ1$=490万IRRで両替してもらい、チェックアウト時にホテルの真っ黒なチャドルを身にまとったフロントの女性に払ったら怒ったようにパスポートを投げて渡され、私が荷物を置いていた場所に消臭スプレーを大量に掛けられた。
外国人観光客への嫌悪感なのかアジア人差別なのか、チェックイン時間を過ぎていたから怒っているのか分からないが、イランに入って友好的な人ばかりだったので驚いた。

ムカついたのでホテルの口コミにくそレビューをしておいた

再びKawserホテルへ

再び以前宿泊していたKawserホテルに戻ってきた。昨日ホテルを探し回ったところ、バンダレではここの1900円より安いホテルはなさそうだ。
今回は空いていて同じ部屋に通された。さっきのフロントの女性の態度を思えば、私に愛想よく接してくれる従業員もいるし、ここがいいホテルに思えてくる。

ホルムズ島行き失敗

明日の朝にドバイ行きの船に乗るので、今日1日はケシュム島の隣にある小さな島、ホルムズ島へ日帰りで行こうと港のフェリー乗り場に13時半に来てみた。

チケット売り場に人はなく、13時のフェリーの次は17時だった。
ケシュム島はここからフェリーで1時間弱で到着する小さな島。着いたらレンタルバイクで1周しようと思っていたのだが次の17時のフェリーだと到着時は真っ暗だろう。計画が破れてショックだった。
ケシュム島へ行ってみたかった。

Fish Marketへ

ケシュム島は諦めてバンダレのFish Marketがある方へ歩いて行ってみる。

幼稚園かな?

海沿いなので地元のフェーストフード店のようなところで海老とライスを食べてみる。まあ美味しかった。コーラも入れて1000円位。

すぐ横のフィッシュマーケットに行ってみたが、鼻がもげるかと思う位臭かった。
よくみると魚の内臓を道路上でさばいて捨てている。衛生面とか大丈夫なのだろうか。
ここには「仮面の女」が沢山いると聞いていたとおり数人いた。

ケシュム島、行きたかったな・・・
しかし体力的に今日行くのは無理だったかも知れない。昨日数時間しか寝ていない。

中心地へ戻って来た。
ケンタッキーがあるのかとよく見てみたら・・・姑息に真似なんかしないで欧米文化を取り入れたらいいのに。イランの政治事情は複雑だ。

明日はとうとうイランを脱出してドバイへ向かう。

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