おはようございます。本日は宿をチェックアウトし、アルティンアラシャンへトレッキングで向かいます。
せっかくキルギスに来たので絶景を見たい。
私が30歳の頃、同僚が「バックパッカーでシルクロードを周遊した。」と言っていて「どこの国が良かった?」と聞くと「キルギス!絶景!」と答えてくれました。
その時初めて聞く国名に興味深々。いつか私も行ってみたいとずっと思っていた国です。
首都のビシュケクでは絶景感が感じられませんでしたが、アルティンアラシャンなら、同僚がその昔見たような景色が見れるのではないでしょうか。
アルティンアラシャンへのトレッキング
荷物は1泊分の最低限だけリュックに詰め込み、他は宿に置いていきます。宿のオーナーはいつも別の場所にいるので奥の部屋に入れただけですが。
近所の市場で大きな水とランチ用のパンを買い込んで、いざ出発!
上記のスタート地点のアスクー村までは、カラコルのバスターミナルからマルシュで行けます。
しかし今回は宿の人らと総勢8人で行くのでタクシーでトレッキングのスタート地点まで行くことに。
タクシーならここからもう15分位歩いた先まで行ってくれます。
9時にホテルを出発。同じホテルのベトナム人のアクゥンティンとマレーシア人のミラがホテルのオーナーに電話して荷物を預かって貰えるよう手配し、他の宿の人6名を集めてタクシーまで手配してくれました。何から何までありがとう。26歳でしっかりし過ぎで感謝、感謝。
他のメンバーも全員一人旅の国籍バラバラ。韓国人男性2名、ジョージア人女性1名、ロシア人女性1名、アクゥンティン、ミラ、Dスケさん、私の8名です。
タクシーからの景色。交渉して1台800ソム、4人で乗ったので1人330円です。
キルギスではこんなハリボテのような教会をよく見ます。
色は違えど全部同じ形なので、工場大量生産とかなのでしょうか??
アスクー村入口、ここから14㎞
9時半、30分でトレッキングの入口に到着。
タクシーが行けるのはここまで。ここで道が2つに分岐しています。ブログじゃ「1本道なので絶対迷わない。」とあったのですが・・・
私はGoogleMapを見て「左の道だと思う。」と言ったのですが、筋肉ムキムキで語学ベラベラの韓国人アチェがMapsMeを見ながら「いや、右の道だ。」と言います。そしてタクシーのおっちゃんは「右の道だ!」と言ったので皆で右の道を進むことに。
これは帰りに撮ったのですが、正しい道は左の道です。看板が壊れてゴミ箱の裏に倒れて見えなくなっていました。これから一人で行かれる方は迷われぬようご注意。ここから14㎞。
そんな壊れた看板を見落とし、間違った右の道を行く御一行。
紅葉が綺麗だなぁ。
20分位歩いて、もう一度GoogleMapを見るとやはりメインの道から外れている気がします。道もどんどん細くなっていくし・・・そのタイミングで軍服を着た男性の車が通り掛り、降りてきてこう告げました。
「お前らアルティンアラシャンに行くの?この道じゃないよ。分岐点に戻って左の道へ行け。」
がーん。やっぱりね。GoogleMapは最強なんだから。8人で話し合い、来た道を戻ることにします。
後ろからずっと付いてきていた野生の馬たちが、私たちがUターンすると「まいった」という感じで同じようにUターンして引き返しだします。
臆病で私たちとすれ違うのが怖いようです。ごめんね~・・・
分岐点から左の道を歩き出します。40分位時間と体力をロスしました。
トレッキングが大嫌いな私は、20~30代の皆に付いて行けるか心配でこれに参加するかかなり悩んだんです。少しでも体力は温存したいのに、この40分は痛い・・・
しかしこのトレッキングコースは、そんな心配も吹き飛ばしてくれる癒しの絶景コースです。
これがキルギスかあぁぁぁぁ~
気持ちええええぇぇーーーー。来て良かった!本当に良かった!
Dスケさんはずっと「僕、これまで生きていて本当に良かったです。」を連発しておりました。
遅れた人を待つために、ちょくちょく休憩を挟みます。各々持ち寄ったお菓子やフルーツを交換。
どうやらマレーシア人のミラは私より体力がないのか、めちゃめちゃゆっくりだし、ロシア人のおば様は57歳とのことでこの辺りでかなりしんどそう。自分が体力なくて迷惑かけるかも・・・という心配は杞憂でした。
13時。3時間半歩きました。Wi-Fiはトレッキング入口付近以外は入りませんがGPSで自分の位置は見れます。なんかまだ半分位しか来ていないような・・・・
しんどい・・・と思っているとツアー会社の車が通りがかり、すかさずロシア人のおば様が運転手とベラベラ話して速攻で空いてる席に乗り込み、車で行ってしまいました。
待って・・・私も乗せて欲しかった(´;ω;`)
いや、ここで車に乗ったら負け、負けたことになるっ。
何に負けるのか分かりませんが、絶景を堪能するためにひたすら体力との勝負で歩くことにします。
やっと「あと7㎞看板」が見えました。この時点で体力ボロボロなのに、ここでやっと半分・・・
Dスケさんは途中、私の荷物を持ってくれる程、心の寛大な人でした。アルゼンチンで出会った日本人らと全然人種が違うぞ。
そしてだんだん人もバラバラに。
もうミラは「ひとりで行くから。」とかなり後ろをひとりで歩いています。
私も段々遅れ、ひとりに。
でも皆で登るのも楽しいし、ひとりでこの絶景を独り占めも楽しい!
一人で歩いている韓国人女性にも会いました。トレッキングポールはツアー会社からレンタルしたそうです。あれがあるのとないのとでは楽さが全然違うんだよな~羨ましい・・・
14時45分。やっとあと1km地点に来ました。
ここまでの道は勾配はなだらかなのですが、道に岩がごつごつ出ていて、足首グねりまくり・靴と足首が擦れて痛いのが辛いです。
そしてあとこの最後の1kmから急にすごい勾配が急に。空気もめちゃ薄いです。
標高2,600m。肺が痛い。
アルティンアラシャン到着
あと1km地点から1時間もかかって到着しました!
麓に見えるのがアルティンアラシャンの宿泊所です。
トレッキング大嫌いでしたが、やり遂げました。途中の車にも乗らず。
マチュピチュと同じく、20年間ずっと行きたいと思っていたキルギスの絶景。
達成感が凄いです。そしてあまりのしんどさに、きっとこれがもう人生で最後のトレッキングだと思います。
皆で動画や写真を撮りまくっていると、やっとミラが追い付いてきました。
ここから下ってホテルに辿り着くのも、結構時間がかかりましたよ
アルティンアラシャンの宿(GoogleMapになし)
16時。やっとアルティンアラシャンに到着です。5.5時間かかりました。
ネットに5時間と書かれていたので道を間違えなければその位でしょう。
ホテルやユルタが数軒ありましたが、9月までがシーズンのようで、ホテルは2軒しかやっていませんでした。奥のゲストハウスElzaは人気でいっぱい宿泊者がいましたが、手前のこの無名のホテルはガラガラ。
そしてとっくに先に着いていたロシア人のおば様が、宿の人と交渉して4人1部屋を2つ、朝食と夕食と温泉付きで1人1800スム(3,000円)にしてくれていました。
男性4名、女性4名なのでちょうど2部屋に分かれられていいですね。
宿(村?)全体が夜の8時から朝の9時までは電源が切られて充電が出来ませんでしたが。
体が疲れ切っていて、ミラと「コーラが飲みたいよぉぉ」と騒ぎます。この宿は水しか置いておらず「あっちのゲストハウス・エルザに売ってるよ。」とのこと。エルザに皆で行ってみますが、水以外ほとんど何も売っていません。ビ、ビール・・・(´;ω;`)
びっくりするほど美白肌の韓国人男性、ヨンさんは1本だけ売っていたウォッカを買われていました。
日が傾いてくるとめちゃめちゃ寒くなってきました。
この宿に付いていた無料温泉。2つあってもう1つの方はもっと広くて、ずっと絶え間なくお湯が注ぎ込んでくるのでまだ綺麗です。女性4人で広い方に先に入りました。温度は39度位しかないですが寒すぎるので天国~(*´ω`*)
アルティンアラシャンって黄金温泉って意味だそうです。どこが黄金??って感じですが。
生まれて初めて温泉に入るミラは、裸で入るというのが信じられないらしく服を着て入っていました。
男湯の方は相当熱かったらしく、ベトナム人のアゥンティンは入れなかったそう。
ベトナムとマレーシアって温泉ないんだ・・・
シャンプーとバスタオルを持ってきていましたが無駄でした。シャワーは水しか出ないし石鹸が使える雰囲気ではなし。バスタオルは宿から貸してもらえました。
女湯ではロシア人おば様の過去の恋愛話の独壇場でした。早口過ぎて何言ってるか分からないし温泉ってそんな30分以上もつかっている場ではないような・・・(;^ω^)私だけ先に退散。
宿の看板犬と戯れる。ずっと付いてくるのでめちゃめちゃかわいい。
夜ご飯です。18時に夜ご飯と言われていたのに、なぜ皆さん18時を過ぎても全く用意しないのでしょう??
ミラに「まだ夜ご飯行かないの?」と18時5分に聞くと「日本人って本当にパンクチュアル(時間厳守)ね♪」と言われました。いや・・・私だけ間隔おかしいんかな・・・
夜ご飯の頃には天真爛漫のミラのキャラにメロメロのアクゥンティンとヨンさんでのミラ争奪戦!になっておりました。そっちの席のアジア人同時の会話だと私の下手な発音も通じるのですが、私が座っている方の席は後から来たフランス人男性も交えて旅情報交換会。ここから30㎞行くとアラコル湖に行け雪が積もっていますが、絶景だそうです、30㎞、絶対行かね~
そしてヨルダン人たちとの会話は早すぎて聞き取れません。
フィリピン留学の意味って!笑
1ヶ月の留学位じゃ歯が立ちませんね。セブ島の先生たち、めちゃゆっくり話してくれてたんだな
寒いので先に失礼して寝ます、おやすみなさい。
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