イースター島

【イースター島5日目】プライベートガイドでモアイ製造工場のラノ・ララクへ(2023.4.21)

イースター島
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2023年4月21日(金)100チリペソ≒17.3円

本日はイースター島最終日です。

本日も鶏が傍若無人に歩いて鳴きまくっております。
のどかなキャンピング イ オスタル ティパニエ モアナ。夜は星空も凄い綺麗で、ナイトツアーも、サンライズツアーもトレッキングツアーも行きたかった。
イースター島は航空券が高いので、1週間位いた方がお得だと思います。

8時半、ホテルをチェックアウトします。鍵を返すのにベンジャミンを起こしてしまいました。

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Rano Raraku(ラノ・ララク)

昨日、プライベートガイドをお願いした瓜生(うりゅう)さんが車でホテルまで迎えに来てくれました。ラノ・ララクは国立公園のチケットで1回しか入れません。そういった注意も心配して連絡下さるきめ細かな方です。
9時のオープンに合わせて、1番メインのスポット、ラノ・ララクへ向かいます。

島のほとんどのモアイはここで造られており、ここには400体以上のモアイがあります。

瓜生さん、ラパ・ヌイ国立公園のHPに載っていた写真より、大人で落ち着いたやわらかい感じの人でした。車の中ではなぜイースター島に住むことになったのか、25年前のペルーの雰囲気など、興味津々で聞きまくってしまいました。
元々五島列島の出身で、この島の雰囲気が好きというか馴染むそうです。
そう、私も運転中、誰もいないこの島の雰囲気は五島列島に似てると思っていた😆

9時過ぎ、念願のラノ・ララクに到着。
早すぎてまだ誰も来ていません。なんと貸し切り状態!

ここは1番の人気スポットなので、こんなに他の人がいない状態で回れるなんて・・・
プライベートガイド、頼んで良かった~
瓜生さんも日によって天気で日の当たり方が違うため、モアイの写真を撮っておりました。
本当にモアイが好きなんですね。

横たわるモアイ。
ここは製造工場なので、寝ているモアイは倒されたものじゃないそうです。
造ったものの、割れて失敗したのか、村には運ばれないまま放置されたもの。

これがモアイを切り出している途中のもの。
イースター島自体が海底火山の噴火と隆起でできた島で、ラノ・ララクも火山です。
加工しやすい火山岩だったため、モアイがここで造られることになりました。
こんな風に横向きに石を切り出して、最後は首の後ろだけ繋がっている状態のものを切り離し、山から降ろして運んだようですね。
これもめちゃでかい。6m以上はあったかな。

モアイ製造技術者たちは、ひびが入らない凝灰岩の部分をちゃんと見極めて、割れない部分でモアイを製造していたそうです。
ここの1番上には、切り出し途中の20mのものもあります。
ちゃんとそれらを割らないでここから運んで直立させられるギリギリの大きさで計算して造られていたそうなんです。
立っているもので1番大きいものはアフ・トンガリキにある10mのものなのでそれだけの技術があったってことですよね。

山の浸食が早すぎて埋まってしまったモアイたち。
5世紀頃から造られていたのに、ある日突然造るのをやめていて、石の周りに製作道具がそのまんま放置されていたそうです。
それって謎過ぎてめちゃめちゃ神秘的じゃないですか?

いったい何の目的で作られ、なぜある日突然こんな風に放置されたのか。
文字が残っていないので全てが謎。
瓜生さんによると、日本みたいにあんな昔から文字が残っていて歴史がはっきり分かる国の方が珍しいらしいです。

これはよくガイドブックの表紙などになっているやつですね。
実物を見るとめちゃでかいです。朝に来ると逆光。

これが1番初期の頃に造られたやつ。
丸みのある形でおしりまであって正座しています。
仏像みたいな感じですね。でも神様じゃなくて村長などの顔を彫っていたとか。

のちに段々こんなうすっぺらく長細い顔に。
これはまだ耳を成型する前のものだそう。
こんな感じでいろんな製作途中のモアイが放置されているんです。

頂上からの景色。本当に絶海、美し過ぎる。
密林だったこの地をこんなになるまで木を伐採したのでしょうか。そしてこの島は滅びたのでしょうか。
イースター島の昔に思いを馳せると、地球の未来を考えずにはいられません。

これ、ある日突然造るのに飽きちゃったんでしょうか。
何世紀も製作途中のまま棄てられた哀愁漂うモアイ・・・
誰もいないのも相まって、なにかもの悲しい気持ちに襲われます。

この道以外のところを歩いたら怒られます。
コロナ前はモアイに登ったり触ったりする人がいたので、今のガイド同伴のルールになったそう。
モアイは柔らかいから触っちゃダメ。

そしてこんな野ざらし状態なので、発見された頃より、年々雨で削れていっているようです。
もしかしたら何百年後かにはこの状態では見れないかも知れません。
日本企業がモアイを建て直すのに協賛しているってことは、この島には保護するだけの財力や技術がないのでしょうね。

Ahu Tongariki(アフ・トンガリキ)

ラノ・ララクから15体のモアイが見えたので、瓜生さんにお願いしてアフ・トンガリキにも行ってもらいました。

15体のモアイ!ここも貸し切りです。

2日前に来た時は入れず、塀の外からでしたが・・・今回は近寄れました。

背中に何か書いてあったり、おしりがあるものもあるし、かわいいなぁ。

全員身長がバラバラなのは、元々この並びで建っていた訳ではなく、いろんな年代のものの寄せ集めだからだそうです。
なので帽子は適当に乗せやすそうなモアイの上に1つだけ乗せたものだそう。

1番左端に並ぶと、16体目のモアイになれるスポットです。
えへへ、私も瓜生さんにお願いして撮ってもらいましたよ。

瓜生さんのガイド、とても丁寧で面白くて良かったです。
全てが謎につつまれているので、ガイドさんによって見解や解釈が違うそうです。
瓜生さんは「暇過ぎてモアイを造ったんじゃないかなぁ。」って。
私もこの島が平和過ぎて、することがなくてそうなんじゃないかなって気がします。

瓜生さんもお昼から勤務先のホテルの空港への送迎があるので11時までならOKとのことで、時間ギリギリなのに本日は私のプライベートガイドを引き受けて下さいました。
普段はホテルの送迎の仕事をされていて、その車を使っていることもあり、ガイド料金は他の方よりお安く出来るそうです。

とても楽しかった。やはりここが1番良かったので最後の最後に粘ってプライベートガイドをお願いして良かったです。ラノ・ララクには何時間でもいたかった。

さあ、空港に向かいます。

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