2024.1.10(水)1ドル≒209ヨルダンディナール
ペトラ遺跡2日観光を終え、エジプトにフェリーで上陸するべくアカバへ移動する。
ペトラからアカバへミニバスで移動
ペトラからアカバへの行き方と金額はホテルのフロントに張り出してある。
近くのミニバスステーションから人数が集まったら出る形式のミニバスで行くようだ。
金曜日は朝7時迄、他の曜日は9時までに行けば確実に乗れるようだ。
7時半にホテルをチェックアウトしてミニバスステーションへ向かう。
ミニバスステーションはホテルから歩いて10分。
到着するとすぐに「アカバ?」と声が掛かる。Googleの口コミを見ると「料金をごまかされまくった。」というひどい口コミばかりだが、金額を聞くと「As you like」と言うので「5JOD(1000円)でしょ?」と言うとそれだけしか取られなかった。
15分ほど待って5、6人集まるとすぐにバスは出発した。
こんなガラガラで元は取れるのかと心配になったが、なんてことはない。途中の路上で待っている地元民が何人もおり、停車する度に人が乗ってくるのであっという間に立ち乗りが出る程満席になった。
3時間弱でアカバの街に到着。
Pizza Street hostel(ホテル)
ホテルはバス停からすぐの口コミの良いこのホテルを予約しておいた。
最安値の6JOD。オーナーがお客さんを大切にしていてウエルカム状態、とても感じがいい。
女性専用ドミトリーに行くと、入国時からずっと一緒の韓国人の女の子がいた。お互いBooking.comで最安値のドミを選んでいるので会うのは当然だろう。
彼女は今夜のフェリーでエジプトへ行くと言う。宿にいた韓国人男性も一緒なので安全だろう。
この部屋は清潔でテラスで洗濯が干せるので2泊して溜まっている疲れと洗濯を一掃することにした。
ペトラ遺跡観光の往復6時間を2日連続でやり遂げた疲れが抜けず、近くをウロウロしてATMでお金を下ろし洗濯するだけで1日が終わる。
この辺りはピザ屋が多いからホステルの名前が「PIZZAPIZZA」なのか。
夕食は近所でファラエル(ひよこ豆コロッケ)サンド0.35JOD(80円)を食べたけど、金額相応で物足りない。
オーナーが今日は誕生日ということで、ライスにステーキを刻んだものとトマトを乗せてギトギトにオリーブオイルをかけただけの味付けの手作り夕食をくれた。
味がしないのでオーナーが見ていないところで手持ちの醤油をかけると美味しく食べれたが、ヨルダン人はこの味付けでいいのだろうか。
ATMで下ろしたヨルダンのお金。少し男尊女卑を感じる。
次の日。
午前中にアンマンの宿で出会ったTくんも同じ宿にやって来た。待ち合わせした訳ではないが、最安値の宿に泊まると、同じ旅人と再会するループになる。お陰で明日、エジプトのシナイ半島へのフェリー国境超えを一緒にすることになり心強い。
「現在、イスラエル関連でそこは治安が悪いのではないか?」という情報を他の旅人から貰っていて不安だったのだ。
フェリーチケット購入
昼からは一緒に旅行会社に明日夜のフェリーチケットを買いに行き、アカバを観光することにした。
オーナーに聞いたフェリー会社と私がネットでチェックしていた旅行会社と比べ、安い方で購入。54JOD。2人で購入すると1JOD安くなった。
フェリーは夜22時発の1本。3時間かかり夜中の2時にエジプトのヌウェバに着く。
アカバからタクシー5JODで港まで30分、アカバはUberは使えない。その後港でヨルダン出国税10JODを支払い、フェリーでアカバからヌウェバへ。3時間でヌウェバ到着後、港でエジプトビザ25$を支払い、夜中にヌウェバからダハブまで1時間かけてタクシーで行く。ヌウェバからダハブまで早朝にバスが出ているとネットで見たが今は16時半のみになっていた。
その後海を観光。5JODでボートに乗らないかと勧誘があるがここは節約。
ヨルダン最後の夜。ヨルダンのペトラビールは味のバリエーションも多く美味しかった。高いが。
宿のテラスでTくんとビールを飲みながらくつろぐ。これまで出会った旅人の男性はたいてい私のことに興味はなく、自分の旅や生い立ちのことばかり話して私自身のことについて質問はほとんどしてこない。10〜20歳の年齢差を考えれば当然のことだし、私はいつも聞き役にまわっていた。しかし彼はかなり私の人生の背景、趣味や好きな音楽についてまで様々な質問をしてくる。変わった子だ。絶景よりも旅先で知り合った人の背景に興味があるらしい。
次の日。
Tくんがキャンプグッズを買いたいと言うのでアカバのショッピングモールへ。エジプトの方が物価が安いらしいので物色するのみ。
モスクや海をブラブラして時間を潰す。
オーナーにフェリーでヌウェバに行くと言うと、お勧めのファラエルサンド屋に寄ってから港まで5JODで車で送ってくれると言う。
この辺りのタクシーはボッタクリが多いらしいので助かった。オーナーは既にコロナビールを少し飲んでいたが、ヨルダンでは飲酒では捕まらないのかな。
アカバフェリーターミナル
19時にフェリーターミナルに到着。出発は22時だが、荷物の積み込み等に時間がかかるので3時間前に行くように旅行会社の人には言われている。
周辺にはレストランも売店も何も無い。いるのは大量の輸入品を持った国境越えをする男性エジプシャンのみ。少しピリピリした雰囲気。
フェリーターミナルの中は売店、トイレ、両替屋、免税店、出国税支払い所、イミグレがあった。窓口で出国税10JODを支払い余ったヨルダンディナールをエジプトポンドに両替してもらう。すると何故か公定レートよりかなり多目に返ってくる。これはどういうことなのか。→エジプトでも闇レートが存在していることを後に知る。
免税店にビールがラスト1本だけ売っていたのでそれをTくんと分け合った。22時前になりイミグレで外国人だけ集められ優先的に先に船に乗れる。外国人は地元の人らの何十倍もの金額を支払っているからだ。
あの船らしい。
船に乗り込み、ここで荷物を預ける。外国人だけ荷物も固められる。乗客が100名以上いる中、全員男性だと思っていたが、ここで私以外の欧米人2名と現地人2名の女性がいたので少しホッとする。
夜中なのに船の中では大勢のエジプシャン男性らが騒いでいる。Tくんがいなかったら怖かったと思うのでいてくれて助かった。
船に入ると直ぐ真ん中辺りにある窓口で外国人だけパスポートを集められる。23時頃、1時間遅れで出港。地元の人らの入国手続きの列がかなり長く待たされた。
3時にヌウェバ到着。ここで荷物を回収。トラックのコンテナに詰められたエジプシャンたちの荷物が何台もあり、自分たちの荷物を見つけるのにかなり時間を要した。建物に入ると立って待ち構えている男性に25$のエジプトビザ代とパスポートを渡す。これも結構待たされてからエジプトビザが貼られたパスポートが返却されてきた。私は25$札を持っていなくて100$札を渡したが、きちんとドルでお釣りが返ってきた。ネットで「25$きっちり渡さないとお釣りが出ない」と見てビビっていたが、ネットの情報も当てにならないもんだ。
到着してからはビザ代回収の人と船の乗組員の男性がずっとピッタリ張り付いてくる。朝まで港か近くのカフェで過ごしてからバスでダハブまで行くと言っているのに「バスはないタクシーで行け。」の一点張りで離れてくれない。
港の建物を出てからもこの2人は張り付いて来て、グルなのかタクシー運転手2名の所に案内された。私たちがバスステーションに行こうとしたり、地元の人らが乗り込んでいるバスの値段を聞きに行こうとしても「ヌエバ、タクシー20ダラー、チープ、チープ」。連呼され阻まれる。かなりしつこい。これが世界3大ウザい国のエジプトの洗礼か。
ボラれているのが分かるので私はこの人らから離れ、せめて別のタクシーに乗りたかったがTくんは愛想良く丁寧に対応してあげている。私とは人間力が違う。結局PIZZAホステルのオーナーに教えて貰ったネットの予約サイトを見たら、ここからヌエバまでのバスはかなり安いが16時半の1本のみだったので15$に値切ってこのタクシーに乗ることにした。
一睡もせずに到着したヌエバ。暗い中、Booking.com掲載の激安ホテルを探したが見付からず、もうここでいいやとある辿り着いた。早朝過ぎてレセプションに誰も居なかったがフロントにあるマットレスでレセプションの人が出勤してくる8時迄寝させてもらった。
ダハブはダイビングのメッカで温暖な気候、物価の安さも相まって沈没する人が続出のバックパッカーの聖地だと言う。リゾートっぽい風景に気持ちが高揚してきた。
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