ヨルダン

ついにインディージョーンズの世界、ペトラ遺跡へ、入場料1万円超え。お勧め裏ルート(2024.1.8~9)

ヨルダン
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2024.1.8(月)1ドル≒209ヨルダンディナール

本日はいよいよペトラ遺跡観光。
朝7時起床。ホステルからペトラ遺跡に向かう。やはり徒歩30分がまあまあ辛い。

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ペトラ遺跡 入場券

昨晩、ペトラ在住の方に教えてもらった、絶景をトレッキング出来る裏ルート(バックドアハイキングルート)で観光することにする。
エントランスから普通に入るルートは1番奥まで片道10km。しかも800段近い階段を登らなければならず往復7時間も掛かる。ペトラ遺跡は広大なのだ。
これを無料シャトルバス+乗り合い4WD+トレッキング1時間で裏から下りて来るだけのコースを教えてもらった。ネットにもほぼ情報が出てこないコースである。

入口でチケットを買う。
世界一入場料が高い世界遺産のペトラ遺跡。入場料脅威の1万円超え。
1日券50JOD、2日券55JOD、3日券60JODという3日券を買わせようとする料金設定。
1日券だと1日で1万400円だが、2日券だと1万1400円なので1日当たりの単価が5,700円まで下がる。なので2日券を購入。3日券もあったがそこまでは要らないだろう。

窓口はドルでもユーロでもディナールでも払えた。クレカて支払うと2%の手数料が取られるのにクレカ払いにしてしまった。直ぐ横のATMで下ろせば良かったのに早朝で頭が働いていない。

裏トレッキングルート(Back Door hiking route)

博物館裏の来た時に降りたバスターミナルに来た。
シャトルバスが停まっていたので出発時間を聞くと8時20分だという。恐らく30分に1本の頻度。

8時20分、他の乗客中らと無料のシャトルバスに乗り込む。
ミニペトラ迄の景色もなかなか良かった。

ミニペトラ

15分走り、ミニペトラ到着。

なぜか誰もミニペトラを見ない。窓口で乗り合い4WDトラックのチケットを買っている。私だけミニペトラの写真を撮りに奥まで行き、その後に乗り合い4WDトラックのチケット5JODを購入すると、私待ちだったのか乗り込むと直ぐ出発した。
本来ならここで一応ペトラ遺跡の入場券をチェックされるようだが、係員が忘れているのかチェックされなかった。運が良ければ無料で入れるかも??

他の乗客は全て中国人。彼らはこの裏ルートの情報をどこで得たのだろう。さすが人口大国だけあって中国人コミュニティの情報量は凄い。

4WDは颯爽と絶景の中を進む。かなり揺れたり跳ねたりするがそれもまた楽しい。最後に乗り込んだお陰で1番後ろの席で絶景を楽しむことが出来た。早朝なのでかなり寒い。

15分程走るとただの岩場の近くで降ろされた。他の観光客がいなければ道が全然分からなかっただろう。

その後は絶景を1時間15分トレッキング。そんなに時間がかかると思っていなかったので、まあまあハードだった。しかしそんな疲れを払拭するほどの絶景だ。ペトラ遺跡よりこの絶景の方が楽しかったように思う。

同行の中国人たちも私の写真を撮ってくれたり親切だった。ロバを連れた客引きもいて疲れた人らは途中で乗っていた。

エド・ディル

ペトラ遺跡最奥のエド・ディル到着。

本来なら3時間掛けて辿り着くこの地にショートカットで来れた。
2000年前に50mを超える巨大な岩を削って作られたナバタイ人の修道院。元々は人々の集会場所だったが、のちにキリスト教の礼拝堂として再利用されたので修道院と呼ばれている。
1枚岩であることが1階部分の地層を見てもとれる。

ほっと一息つき、向かいの丘の上のビューポイントに登る。

砂漠地帯なのに猫がたくさんいる。ご飯をくれとまとわりつかれるので生活はかなり過酷なようだ。取れるエサなんてなさそうだし。

ペトラ在住の方の話によると、ペトラ遺跡では至るところに無許可の地元の人が入り込んで商売していたが、1週間前に政府によって一掃されてしまったらしい。
それでもまた入り込んでいる土産物屋が今は数軒あるだけで少し寂しい。
偽スターバックスなどもあり入ってみたかったが、ゆっくり写真を撮る暇もない位客引きがうざかったらしいので、観光地としてはなくなって良かったのかも知れない。

ここから800段近くある階段を下って正規の入り口まで歩いて行く。下りなのでまだましだったが、ホテルからペトラ遺跡までも30分歩いたし、更に1時間以上トレッキングした後なのでやはりキツイ。

途中、ペトラ迄一緒に来た韓国人の女の子とすれ違った。彼女は21歳という若さだが、それでももう相当疲れていた。私がどうやって彼女より早くここまで来たのか不思議そうだった。

獅子のトリクリニウムカスル・アル・ビント(娘の宮殿)を抜け、レストランがある地帯を通る。さらっと書いているがかなりの距離。足がガクガクしてきた。昔の人らはこの距離を移動していたのか?途中ロバが器用に階段を登っていくのを見たのできっとロバを使って荷物を運んだりもしたのだろう。
お腹が空いてきたが、ペトラ遺跡内のレストランはコーラですら相当な高額らしいので持参の水のみで過ごす。

ペトラ教会

少し本道を逸れたところにある教会跡へ。こちらは青の教会。

ペトラ教会。5世紀末に建立されたが地震で崩れたらしい。昨日博物館でみたモザイクタイルはここの床のものだったようだ。

この時点でもう体力をほぼ使い果たしたような状態になったしまった。
旅をするなら若い方がいいというのはこういうことか。なんとしてでも入り口まで戻らないと帰れない。ロバ商人がしきりに「ドンキー?ドンキー?」と話し掛けてくるが、乗っても大幹筋肉を使いそうだし途中までしかいかないので断る。

大神殿列柱道路王家の墓劇場は遠目に見るだけにし、ひたすら入口へ向かう。

エル・ハズネ(宝物殿)

13時。他の人よりかなりのスローぺース、鈍足歩行。1番の見どころエル・ハズネが隙間から見えてきた。

デカい!壮麗な神殿は高さ40m。
しかし動画など見過ぎたせいで、想像通りのインディージョーンズの世界。そこまでの感動はなかった。バックパッカーをスタートさせた20代の時に見たアンコール・ワットは声を失ったものだが・・・やはりこれも感受性が弱くなった年齢のせいなのか。

紀元前1世紀の建築物でやはり岩を彫られて造られている。足場なしでどうやって彫ったのだろうか?どのくらいの建設期間だったのだろうか?
この紀元前には相当な繁栄を誇ったペトラの都も、363年の大地震で壊滅的な被害を受け放棄されたらしい。
1812年にスイスの探検家が地元の人の案内で発見し、今では世界的な観光地として人々を魅了している。あんな入場料でもこれだけの人が来るのだから。観光客の半分は中国人。日本人は全く見なかった。

大きな岩を削って作られていて細かな装飾が入っている。しかし装飾の細かさは、何世代にも渡って岩を上から彫っていったインドのエローラ石窟群の方が勝っているか。

シークという通路を通って入口へ向かう。もう足を引きずるように歩いていた。
明日も歩けるかな。。。この体力だと犠牲祭壇以外全部見たし1日券でも良かったのかも。。。

The Cave Bar

14時半に入り口に戻ってきた。朝8時半にここに来たので6時間ほぼ歩きっぱなし。

出口にケイブ・バーというペトラビールが飲めるレストランがあるのでチェックしていた。
ここに入るのをひたすら楽しみにして、ペトラ遺跡の中ではレストランに入らなかったのだ。
15時のオープンと同時に入店。洞窟の中にいるようでなかなかおしゃれ。

久々の生ビール!!
やりきったという達成感と共に飲むビールは美味かった。勝利の美酒という感じ。
ビールもハンバーガーもサービス代込みだと1700円という驚愕金額だったが満足感の方が高い。
ハンバーガーは日本のハード・ロック・カフェにあるような肉汁たっぷりのものでかなり美味しかった。


次の日もペトラ遺跡へ。行こうか迷ったが、2日券を購入しているのでガクガクの足を引きずって8時にまた入口に来た。今日は正規のルートで昨日じっくり見なかった王家の墓あたりを周ろうと思う。

入ってすぐのDjinnブロック。入口で貰う解説書がなぜかここだけ韓国語なので読めない。ヨルダン人の仕事って・・・

エル・ハズネは11時頃が1番日が当たる

入口から歩いて30分でメインのエル・ハズネに到着。
人がいない写真を撮りたかったが、中国人団体客がずっとラクダに乗ったりした写真を撮っていてなかなかいい写真が撮れない。いなくなるのを待っていたら1時間以上経っていた。

10時を過ぎると太陽の光がエル・ハズネに当たり、昨日とは全く違う表情に見えたので待たされてかえって良かったかもしれない。

王家の墓

王家の墓群へ急な階段を登ってやってきた。中は地元の人が住んでいるような跡が??
こんな空間がいくつも並んでいるが本当に墓だったのかどうかは不明らしい。

ここでホステルで作って持って来たおにぎりを食べながら、絶景を楽しんだ。
ここまで登ってくるのは大変だからか人の気配はほとんどない。

大神殿

降りて紀元前1世紀の大神殿跡へ。ここも急な階段を登らないといけないからか全く人がいない。
この神殿でAmazonでダウンロードしておいた本を読んで過ごした。贅沢な時間の使い方だ。

盗まれたユニクロライトダウン

16時にホステルに戻ってひと眠り。昨晩ベッドの上に置いていたユニクロウルトラライトダウンがテラスに行っている間に紛失していて、ホテルやレストランの人に聞いてもどうしても見つからない。盗まれたようだ。
観光に行くでもなく、昼間から部屋を真っ暗にしてずっと向かいのベッドで本を読んでいた男性がいたが、部屋で一人きりになれた人物は彼しかいないので彼が盗んでいったのだろう。貴重品やガジェット類だけはトイレに行くときでもスーツケースに入れて鍵をかけていたが、まさか上着を盗むなんて・・・

もう1枚トルコでジャケットを購入していて助かった。まああんな小さくパッキング出来る上着は外人も欲しいだろうな。

Alrobian Fish & More Restaurant

夜はホステルの近くにある口コミ5.0という魚料理のお店に来てみた。ケバブはもう飽きたのだ。
これらも全部で1700円という観光価格だった、口コミ通りのかなりの美味しさで満足。

ペトラ在住のRyoさんにはワディラム砂漠ツアーが感動したとかなり勧められたが、ネットで景色を見た感じ、南米のウユニ~アタカマで見た2泊3日の絶景の方が彩り豊かで上回っている気がしたのでやめた。死海には行ってみたかったが、またアンマンまで戻るのも面倒になり、明日はエジプト行きのフェリーが出るアカバまで移動する。

【死海への行き方】
JETTバスのHPからアンマン⇔死海への経路のバスは予約できないが、当日オフィスに行けばチケットが買える。朝8時半出発、戻りは夕方。
死海ではプライベートビーチのあるホテルを入場料とシャワーセットで5千円位で予約するか、公共ビーチに無料で入るかになる。「公共ビーチはコロナ以降閉鎖中」とネットにあるが「現在は入れた。ただしシャワーも着替え場所もないので女性にはキツイ。」と情報をもらった。

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