イラン

イラン人から見た30年前の日本。テヘランからイスファハーンまで夜行バス移動(2023.12.17)

イラン
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2023.12.16~17(日)
1ドル≒490万イランリアル(実勢レート)

イランモール→南バスターミナルへ

テヘランのイランモールは全部周ると6時間はかかるとGoogleMapにありましたが、もう21時を過ぎているのでホステルに戻ります。

イラン人から見た30年前の日本

モール前でSnapp!アプリでタクシーを呼ぶとすぐ来て、運転手のおじさんに「日本人ですか?」と聞かれたので「そうだ。」と言うとめちゃめちゃ感激しています。

おじさんは大声で後ろを向きながら「日本人、大好きデス。嬉しくて感激してイマス。私30年前に日本で10年働いてイマシタ。」と興奮しながら言ってきます。
そうですね、昔はイラン人労働者がいっぱい街にいました。っておい、お願い前向いて運転して。そしてハンドルから両手を離さないで( ;∀;)

彼は名古屋の栄で『奥村アキラ』さんという大金持ちの社長さんの元で、日当1万3千円で建築現場で働いていたそうです。それはそれは社長と社長の奥さん、数々の日本人に親切にしてもらったそうで日本人が大好きなんだそう。30分以上タクシーに乗っていましたが、ずっと日本のことを褒めてくれました。

・日本人は皆親切だ、社長にはボーナスまで貰えた
・日本の製品は優秀だ、中●のはすぐ壊れる
・イランだと政治家の悪口言うとすぐ警察に捕まって首を切られるが、日本の総理大臣は常に日本のことを1番に考えている、殺された安倍さん大好き
・イランでは偉い人らは自分と自分の家族が裕福になることしか考えていない、日本はそんなことない
・日本で生まれたことは最高にラッキーなことで、私は生まれ変わったら日本人に生まれたい

うーん。現在、日本人らが「日本は働きづらいので脱出したい。30年ずっと不景気で給与が上がらない。海外ノマドしたい。」と言っているのとイメージが違い過ぎますね(;^ω^)

よくよく聞いていくと・・・
「東京が世界1番物価が高い、東京最高!!日本の経済は世界で1番強い。今は1$=120円位か??」
と言われて気付きました。おっちゃんの記憶は30年前の日本で止まっているのです。ネットが規制されているので、今の日本の経済状況を知らないのでしょう。
おっちゃんが日本にいたのはバブル絶頂期。奥さんをスーパーに車で送っていっただけで小遣い千円を貰え、イランに住んでいた家族まで呼び寄せてくれて一緒に日本を観光させてもらったそう。日当の1.3万も今のイランの物価からすると相当な金額。彼が「30年前はイタリアやフランスも旅行した。」と言うのも納得です。「しかし今はイランの政治が悪すぎて日々の生活が苦しくなってしまった。」と。

「いや日本の経済も弱いし、アメリカやオーストラリアの方が全然物価高いよ😇と言っても「何を言ってる、日本が世界でNo.1だ。」と言って信じてくれません。
。。。あぁ、日本もそんな時代あったなぁ。。。私も子供の頃を思い出し懐かしくなりました。

日本人と会ったのが久々で嬉し過ぎてチャイをしたいと言われましたが「早くバスターミナルに行かないといけないから、ごめん。」と言ってタクシーを降りました。
日本のことを褒めちぎってくれたお礼に料金は倍(と言っても余分に300円)支払うと凄く喜んでくれ、別れ際に振り返って見たおっちゃんは昔の良き時代に思いを馳せ涙ぐんでいるように見えました。

テヘラン南バスターミナル(South Bus Terminal)

心優しいおっちゃんとチャイをしたかったですが、私はまだバスのチケットを持っていないのが気になり心ここにあらず。
Heritage Hosutelで荷物をピックアップし「今から乗れるイスファハーン行きのバスある?」とレセプションの人にネットで予約サイトを見てもらったら
「今日は予約でいっぱいだよ。」と言われました(;´Д`)
「でも・・・直接バスターミナルに行ったらたぶん乗れるよ。」とのこと。

22時半にまたSnapp!アプリで南バスターミナルに到着。タクシーは15分位の移動ならたった100円です。
全く英語の通じないカウンターで「イスファハーン、イスファハーン」と言いまくっていたら「12番の窓口行け。」と言われ、窓口に行ったらパスポートを渡してチケットをくれました。

6時間も乗るのに150IRR(≒450円)ってタクシーと比較してもおかしい金額。しかも7万IRRまけてくれました。バス会社の利益はどうなってんの。そしてチケットのペルシャ文字、全く読めないんですが。何時にどこ??

「何時ー?」って窓口で騒いでいると「案内係がいるから。」とカウンターの向こうからおじいちゃんが出て来てくれ、下の階に停車しているバスまで案内してくれました。
23時にまだ7割位しか座席は埋まっていませんがバスは出発。イランのバスはチケット予約なしでも凄くスムーズ、そしてフットレストがあるのと前の席とのピッチが大きいのでとても快適・爆睡でした。

途中、こんなネオン煌びやかな場所で1回だけ休憩。トルコより休憩時間はかなり少な目です。給仕のおっちゃんに親切に何回もペルシャ語で「1度降りろよ、トイレとか食事とかあるぞ。」と言われている感じなのですが、眠すぎて降りませんでした。お酒を飲まなかったら6時間位トイレ行かなくても大丈夫ですね。

朝の5時。きっちり6時間でイスファハーンのバスターミナルに到着。街の中心からはかなり離れています。ここからもSnapp!アプリでホテルまで行ってもらいます。

Isfahan Heritage Hostel

タクシーは410,000リアル(115円)でホテルに到着。

今回も一見したところホテルとは分からない外観ですが・・・

中は安定のテラスありのHeritage Hostelです。テヘランのHeritage Hostelと全く造りが同じですし違うところに泊まりたかったのですが、地図を見るとどうみてもここが1番場所が便利で安いので、またここに。
イランのホテルの予約はVPNを繋いだらHostel Worldのサイトが見れて、残部屋数と料金、口コミなどが分かるのですが、イランに入国してからクレカが使えないので予約出来ず。以降全部飛びこみになります。

レセプションのお兄さんは朝の6時前だったので超絶迷惑そうwww
女性専用ドミトリーに半額の3ドル払ってアーリーチェックインさせてもらいました。チェックイン時間の14時まで待つ体力なんざもうありません(;´・ω・)

イマーム広場

起きたらもう14時。そこからシャワーを浴びて徒歩ですぐのイマーム広場へ。

うーん。裏口に周ってしまいひたすら遠回りです。モスクはまた改装中ですか。あの丸い形に足場を組むのが凄いなぁ。

こんな感じの周囲のお土産屋が並ぶ道に入り込んだら・・・

やっと中に入れました。これが16世紀に『イスファハーンは世界の半分』とまで称えられたイマーム広場です。アッバース1世によってつくられ、サファヴィー朝の都として栄えました。 確かにデカイ。写真じゃ伝わりませんがメキシコシティのソカロ(中央広場)も広過ぎてびっくり。
そして人が少なくて綺麗です。

馬車が走っています。昼寝しちゃったので、もう日が暮れてきました。

南はさっき足場があった17世紀のシャー・モスク

東は1600年代の古いシャイフ・ルトゥフッラー・モスク

繊細で上品なデザインです。イラン建築は本当に美しい。

西は木造の柱がある6階建てのアリ・カプ宮殿。どこも16時位には入場者を締め切るようで入れなかったのでまた明日訪問します。

周囲のお土産屋も覗いてみます。カーペット、貴金属、お茶セットなどが売られています。

木製の装飾箱には値札が付いていました。千円前後位。全部デザインが違っていて美しいですね。買いたいけどもうスーツケースには入りません。

やっぱり買って日本に送れば良かったかなぁ・・・

見ているだけで美し過ぎてあっという間に夜。私はやはり自然より建築物が大好きです。

ライトアップの仕方も美しく・・・さすが世界の半分、イスファハーン!
いや、そこまで広くないけど!!

Cafe Museum

雰囲気が良さげなカフェがあったので入ってみました。

チーズケーキとカフェオレで全部で800円位でイランの物価からすると激高。
ケバブだけでなくこんな西洋よりのカフェや食事もあるんですね。

たまには観光も休憩してこんな風にのんびり過ごしたいなぁ。これぞ心と体力の休息。仕事だって週2回も休みがあるんだから、旅だって休まないと体力も気力もへとへとになってしまいます。

夜のイスファハーン、イマーム広場もなんて美しいんでしょう。夕方とはまた違った趣です。

ホステルに戻って来ました。
テヘランの Heritage Hostelは満床だったのに対し、こちらは同じホテルでもガラガラ閑古鳥状態。
設備もこっちの方が古くて掃除は行き届いていません、しかしやはり観光地から近いのはいいです。

明日はイマーム広場で入れなかったモスクたちを見に行きます。

コメント

  1. ミシェル より:

    みきぷさん
    お久しぶりです。インド旅行記を読んでいた時とちがい、あまり読めていなくてごめんなさい。イランにいらっしゃるのですね。カラフルで素敵な写真です。
    よいお年をお迎えください。

    • mikipu mikipu より:

      ミシェルさん、お久しぶりです。
      お元気そうで何よりです。写真メインです、ありがとうございます。
      ミシェルさんもよいお年を(^^♪