南アフリカ共和国13日目
1R(南アフリカランド)≒8.5円
91 Loop Boutique Hostelの朝食
今朝も宿の無料の朝食のパンケーキ。これが美味しすぎて4日連続で頼んでしまった。
途中2日間だけ、手持ちの食材を減らそうとキッチン付の宿に移ったのだが、女性専用ドミトリー6人部屋で3段ベッド2つ、同室の人は体格のいい地元の黒人女性ばかり。民度が低く、夜中にチェックインしてきたのに平気で電気つけるわ、明け方に電話がかかってきたらベッドで1時間以上喋るわ、太ってて登れないからと私が予約した下の段のベッドを平気で使うし、いびきがうるさい。食材を使い切ったら元のホテルに戻って来た。
しかし戻ろうと思ったのは、この無料パンケーキが忘れられなくてというのが本音である。
ケープタウンの鉄道駅からステレンボシュへ
同じ宿のTKさんとSCさんに「明日は何するんですか?」と聞かれたので「ローカル列車でステレンボシュのワイナリーに行く。」と言ったら「僕たちもついて行っていいですか?」と言われた。
まいったな・・・
地図を見て鉄道で行けるかもと思っただけで、ネットに全く情報がないので行ける確信がない。ひとりなら着けなくても(まぁいいか。)で終わるが、2人をアテンドしないといけないとなると責任が重い。
「ネットに情報がないし、列車で行けるか分からないですよ。」と伝えたが「それは全然いいですよ。12時半位からでいいですか?」と軽い返事。本当に軽い感じなのでほっとしたが、午前中に出ないと着けない気がするが。しかし断り切れずOKする。
12時半に鉄道駅に行く。電光掲示板はあるが何も表示されていないし、路線図も料金表もない。
行き先を人に聞くしかチケットを買う方法がないのだ。
チケット窓口で「ステレンボシュに行きたい。」と言うと、チケット売り場のおばさまに「ない。」と言われた。あっそ。っと、すぐ諦めようとしたらSCさんが、ワーホリを1年していたという英語力でおばさまから詳しく行き方を聞き出してくれた。
どうやら直行便はないが、途中で1度乗り換えたら行けるらしい。
こういう時、アフリカで出会った男性は皆、率先して自分から駅員や周囲の人に聞いて回って段取り良く手配してくれたものだが、TKさんは後ろの方に立ってぼーっとしていて全くその気配はない。今日の行き方もステレンボシュに何があるのかも全く調べてもいない笑
その代わり「何でもいいですよ。」と全く文句を言わないタイプだし、どこに行っても素直に「凄い!!」と感動してくれるので、彼の人柄でその辺はカバーしているのだろう。
彼もワーホリで1年カナダにいたらしいので私より英語が話せると思うのだが、その後も彼の英語を聞くことはなかった。
ツアーだと1万円近くするワイナリー巡り。この13ランドのチケットでどうかワイナリーに辿り着けますように。
ケープタウンの鉄道駅はホームが何十本もあり、かなりの広さ。どこから乗っていいか分からない。ホームにいる駅員に聞いても「分からないからインフォメーションセンターで聞け。」と言われたのでその通りにする。本当に着くかな、頼りなさ過ぎる。
「列車も駅も治安が悪いからスマホと財布はしまえ。」と周囲の人らに注意された。金額の安い乗り物だとそうだろう。しかし地元の人らは爆睡状態で気を抜きまくっているが。
乗換のベルビル駅
13時半。
1時間列車に乗り、ベルビルという乗換駅で全員降ろされた。ここからステレンボシュに行くにはどこのホームなのか周囲の人に聞いたら、このホームから2時間後に出ると言う。・・・チケット買う時にそんなに待つとか教えてくれないものなのか。そんなに待てないので降りてBoit(タクシーアプリ)を呼ぶことにする。
ベルビル駅の外。早速ホームレスたちがたむろしている。Boltを呼ぶためにスマホを鞄から出していたら「何してるんだしまえ。」とまた通りがかりの地元の人に注意された。ここは相当治安が悪そうだ。
Boltタクシーは直ぐ来てくれたのだが、道が事故で大渋滞。
全然動かないのでワイナリーが閉まる16時半までに辿り着けそうにない。しかしこのBoltドライバーのおじさんが凄くいい人だった。
「ワイナリーが閉まっちゃうから、ここから最寄りのワイナリーに行き先を変えていいかな?」と言うと受け取る料金が減るのに快くOKしてくれた。Uberだと乗車してからは行き先は追加は出来ても変更は出来なかったと思うのだが、Boltだと出来るのか。知らなかった。
Boltの目的地の設定を変更し、渋滞の道路を途中で降り、GoogleMapで慌てて検索した最寄りのワイナリーへ向かう。ドライバーに支払う料金も大幅に減ったが、嫌な顔ひとつされず観光客として歓迎してくれた。
Kaapzicht Wine Estate(ワイナリー)
ステレンボシュとベルベルの中間地点に口コミのいいワイナリーがあった。あって良かった。
私ひとりだとベルベルをぶらぶらして戻るところだが、他の2人の貴重な旅の時間を無駄にしたくないからだ。
ワイナリーは閉館時間も近く、私たちの貸し切り状態。まあ普通午前中に来るだろうし。
おしゃれ過ぎるインテリアにTKさんは「僕、ワイナリー初めてです!!」と喜びまくっていた。落ち着いて知的な雰囲気のSCさんと対照的で笑ってしまった。
Kaapzichtワイナリー。もっと早くに着いていたらゆっくり説明を聞くとこだが、時間がないので早速試飲4種セットを頼む。95ランド。
ワイナリーだからだろうか。
透き通った味のワインは美味し過ぎてびっくりした。ジョージアでも各家庭で作ったワイナリーへ行ったが、こっちの方がエグみがない。しかもジョージアより安かった。
食事はチーズ盛り合わせしかないとのことでそれを頼んだ。76ランド。
自分が1年に食べる量以上のチーズが来た。
「ワイナリーに行ったって日本に帰ったら自慢できますかね♪」とTKさんはご機嫌だ。「別に自慢になんかならないと思う。」とSCさんは鋭く突っ込んでいる。二人共性格が良く、一緒にいて楽しかった。
結局、交通費を除くと1500円以下でワインとチーズが楽しめてしまった。
日が暮れてきた。ケープタウンから少し離れたらこんな景色なんて信じられない。アフリカの土地は自然豊かだなと思う。
ここからまたBoltを呼んでケープタウンに戻る。こんな所まで来るか心配だったがすぐにつかまった。
Eastern Food Bazaar
ケープタウンに着いたら夜だったので、腹ごしらえをする。様々な食事が並んでいて好きなものがあるカウンターで注文するタイプのお店。
ラム肉のカレーシチューみたいなものを頼んだら、とてもひとりで食べきれる量ではなく失敗した。食パン半斤をくり抜いてたっぷりラムカレーが入っている。95ランド。これで3人分だろう・・・他の2人も残していた。
店を出るとホームレスに「お腹がぺこぺこなんだ。頼む、少しでいいからお金をくれ。」としつこく追いかけられた。この時残した食事を思い出し、罪悪感でいっぱいになった。本当は残したものをホームレスの人にあげたかったのだが、同行の2人が嫌がるかもと思い出来なかった。
その後は昨日と同じタップビールが置いてあるバーへ行って3人で飲む。
この日は私のケープタウンの最終日だ。西アフリカ縦断の最後は、この旅仲間たちのお陰で楽しい日となった。
南アフリカ共和国14日目。
ケープタウン国際空港へ向かう
朝9時にホテルを出て空港に向かう。ケープタウンには空港行きのバスはない。
地元の人に聞くと、昔はあったが「儲からない。」とタクシー業界の猛反発にあい、バスは空港に停まらないようになったらしい。
しかしGoogleMapで見ると空港を数百メートル過ぎたところ迄はバスで行けそうなので、そこまで行ってからUberで空港に戻る。そんな行き方をする人は私しかいないのか、このバス停で降りたのは私だけだった。千円以上も節約出来たのに。
ケープタウン国際空港到着。大きくて綺麗な空港。ここから次のアフリカ大陸の地、モロッコへ行く。
直行便は高かったのでドーハ経由。航空券代は5万9千円。
久しぶりのラウンジ。ずっとアフリカの食事だったため、久々の洋食メニューはかなり美味しく感じた。
13時発のドーハ行きの飛行機に乗る。モロッコは同じアフリカ大陸なのに、安い航空券を取るために凄い遠回りだ。金額もイタリアやイギリス行きの方が安くて速いのがあったのだが、エジプト→東アフリカ縦断→・・とアフリカ大陸を続けて訪問しているため、この後もアフリカ大陸にあるモロッコに行きたかったのだ。
23時半、9時間かけてドーハ到着。長い、長すぎる。同じアフリカ大陸移動なのに、安いからってカタール経由は失敗したと思う。
ここから1時半の飛行機に乗り換えて、カサブランカに到着するのは7時間後の7時半。(時差1時間)
明日からはまたひとりでのモロッコ旅が始まる。
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