1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ13日目、フェズ1日目
フェズの街
サハラ砂漠ツアーを終え、フェズに辿り着いた。

モロッコでの移動。車窓から見える景色は砂漠が多い。しかし、ビニールごみが至る所に散乱していた。
アフリカ大陸に入ってから、現地の人々は、ペットボトルなどのごみを平気で窓の外へポイポイ捨てる。西アフリカでスーパーで有料でもらう袋はすべて紙製だったにもかかわらずコレ。やはりビニール製品そのものを規制しなければ状況は改善しないのだろう。

今回も旧市街に宿をとっている。こうした門の内側に広がる、昔ながらの街並みだ。
特に旧市街を狙っているわけではない。Booking.comで最安値の宿を探すと、必然的に旧市街の中になるのである。
サハラ砂漠ツアーで旧市街にホテルを取っている人は全員ここで降ろされた。
帰りのバスは中国人らと一緒になり、会話をしてくれて楽しかった。彼らはガイドに「どこに酒と煙草が売っている?」と聞く。だよね、私も聞きたいわ。
ガイドの答えは、「フェズの旧市街では酒の販売も飲酒も禁止である」というものだった。これまで訪れた街でも酒を売っている店はほとんど見かけなかったし、宿もアルコール禁止だった。旧市街はどこも同じようなものなのだろうか。なかなか厳しい。
fes hostel home

お世辞にも綺麗とは言えない宿だが、二段ベッドじゃないので人口密度が低く、ゆったり過ごせる。フェズ最安値だし、オーナーはファンキーなドレッドヘアの黒人男性で、チェックイン時には1時間以上外出していて待たされたものの、人柄はとても良かった。€4.2+税€2。
この宿には、長期滞在の中国人の元数学教師(定年)のおっちゃんと、イタリア人の元マジシャンの若い男の子がいて、毎日一緒にマジックを教えて貰ったりして遊んだ。英語下手くそ同士だと気を使わなくて楽しい。
イタリア人の彼は現在チュニジアに住んでいるそうだが、歯の矯正治療のために毎月モロッコへ通っているという。飛行機代を含めてもイタリアで治療するより安いらしい。
「チュニジアってイタリアじゃなくてアフリカ大陸だよね?」って聞くと、
「イタリアだよ、ほらっ」ってリゾート感満載の写真を見せてもらった。
・・・アフリカだよな・・・

宿にはテラスがあり、そこにいるとスタッフや宿泊客がよく話しかけてくる。
「日本人と中国人は全然違う。日本人は行儀がいい。」
「おいっ長期滞在の中国人のおっさんには聞こえないようにしろよ笑」
「俺、漫画大好きなんだ、ナルト!」
ドミトリーの隣のベッドにいたモロッコ人も日本の漫画が大好きで、『DEATH NOTE』を持っていた。ある時、バスの予約にSNS認証が必要だというのでスマホを貸してあげた。すると彼は「お礼に中華料理をおごるよ!」と言う。日本人なんだけどな、私。

フェズの町は、マラケシュよりずっと入り組んでいて、道は細く巨大迷路だった。
道は猫やロバの糞尿やゴミだらけ。

猫の毛並みも酷く汚れている。

そう言えばモロッコに入国してからずっと鼻水と喉の痰、咳が止まらない。
最初、風邪かと思ったが2週間も経つし、砂漠に行くとマシだったのは、きっとモロッコには凄い排気ガスか埃が飛んでいるのだろう。

フェズには3泊したが、何をしていたかといえば、地元の食堂で食事をしたり、ハマムでマッサージを受けたりして過ごしていた。ただし、どちらもフランス語しか通じない。身振り手振りと雰囲気で何とか乗り切るしかなかった。

食堂で食べた魚の定食は30MAD。観光客向けの店ではなく地元の人ばかりだったが、安くてなかなか美味しかった。

マッサージは45分300MADと日本より高かったが、技術レベルも高かったしラクダ乗りのせいで全身筋肉痛なので満足した。
モロッコのATM手数料、クレカ事情
モロッコではクレカはあまり使えない。現金主義だ。
エジプトやエチオピアのように「ブラックマーケット?」と持ち掛けられたことはないので闇両替はあまり一般的ではないのだろうか。
そのため、現金がなくなるたびにATMでキャッシングをしていた。ATMの画面には35〜40ディラハムほどの手数料らしき表示が出ていたが、後で利用明細を確認すると実際には引かれていなかった。結局のところ、気にするべきはカード会社側のキャッシング手数料くらいだったようだ。

路上の常温保管の牛乳プリンを食べて、奈良漬みたいな味だなーと思っていたら腐っていたようで食べて20分でお腹を壊す。

街があまりにも汚く、正直あまり気に入っていない。さっさと次の街へ移動すればいいのだが、その先のヨーロッパでの行程を組むのが面倒で、つい先延ばしにしてしまっている。
この調子だと、ヨーロッパ周遊は行きあたりばったりになりそうだ。

3泊目は個室で€4という宿を見つけたので移ってみた。しかし、この宿が迷路のような旧市街の奥にあり、さらにBooking.comに掲載されている地図がまったくデタラメだった。そのせいで宿にたどり着くまでに1時間以上もかかってしまった。
新しくて綺麗、フロントの人も日本のアニメ大好きでいい人だったが、彼の弟らが枕を部屋に持って来てくれただけでチップを要求。そしてWi-Fiは激遅だった。早いところの方が珍しいかな、モロッコでは。
モロッコでSIMカードのギガをチャージする
宿への道に迷った時、オーナーからは「チェックインする時電話して!」とメッセージが来ていたが、入国日に買ったモロッコのSIM7.5Gがデータ切れで使えなくて電話出来ない。しかたなくトップアップ(チャージ)することにする。
最初Morocco SIMの会社に行ったが、「チャージはKIOSKでしか無理」と言われた。コーラとか売っている商店で20MADで2G追加した。
チャージ後、オーナーに電話すると「君、全然遠くにいるよ。BigGateの前に来て!」と言われた。旅行者にはBigGateがどこかわかりませんが・・・

宿のある場所があまりにも迷路すぎて、買い物に出た後は毎回のように自分の宿へ戻れなくなった。しかも道に迷っていると、どこからともなくモロッコ人が現れ、勝手に道案内を始める。そして目的地に着くと当然のようにチップを要求されるのである。
フェズがこんなに迷路だなんて。
モロッコ人がこんなに強欲だなんて。

宿はトイレ・バスルーム付きの個室で4€。設備はかなり年季が入っており、基本的には安宿そのものである。
2か月に1回くらいは個室に泊まるようにしている。理由は伸びてきた白髪をホームカラーで染めるためだ。海外の安宿のシャワールームはタイル張りのことが多く、多少カラー剤が飛んでも気を使わずに済む。日本のユニットバスより、むしろ都合が良い。
だが、このシャワールームには大きな問題があった。
排水口に向かって床の勾配が取られておらず、シャワーを浴びると、ちょうど床の中央部分がたわんでいるかのように水が溜まっていくのである。しかも水は排水口ではなく、便器と洗面台の間へどんどん流れていく。
このままでは部屋まで浸水するのではないかと焦り、結局、髪は洗面台で洗うことにした。
建物は新しく見えたが、5階建てにもかかわらず設計図なしで建てたのではないかと思ってしまうような造りである。排水計画をほとんど考えていないように見えた。
この状態では床の水がなかなか乾かず、今後の清掃や維持管理も相当大変だろう。建築のことが分かる人間からすると、どうしても気になってしまう部分であった。

フェズは皮なめしが有名らしく、道を歩いていると声をかけられ「屋上に染色場があるよ。」と案内してくれる人がいる。無料だというので付いて行ったが、辿り着いた先のお店の人には「見学後に何か買うか、何も買わないなら20MAD」と言われた。
この国の人たちは自分たちの伝統を無料で見てもらいたいとか思わないのだろうか。無料でアートを見せてくれたタンザニアの人らの方が・・・
それにしても日本人に会わないな。案内してくれた人も
「コロナ前は日本人いっぱい来てたのになぜ今は来ないんだ。中国人しか来ない。」
と悲しそうに言われた。「円安だからだよ・・・」と答えておいたが数年でそんなに変わるもんなんだな。
モロッコ16日目、フェズ4日目
重い腰を上げてモロッコ最後の地、青い街のシェフ・シャウエンへ向かうことにする。
ヨーロッパへ行くのは物価高が恐ろしくて二の足を踏んでいる。最近行きたいのか行きたくないのか分からなくなってきた。
フェズからシェフ・シャウエンへ移動

ネットで11発のCTMのバスチケットを予約。ターミナルに来た。
旧市街からはかなり離れていたが、スーツケースを持って旧市街の門から出たら、すぐに他に2名乗せたシェアタクシーの運転手が声を掛けてくるので簡単に行ける。最初30MADと言われたが、値切ったらすぐ20になった。相場は15~20MADだが、同乗の地元の人らはもっと少ない金額しか払っていないと思われる。

窓口で荷物代5MADを払う。
・・・どこからどうみてもバングラデシュ人ですか。そうですか。
バスターミナルのトイレに行ったら、「FREE」ってドアに記載のあるトイレなのに、出口で掃除のおばちゃんが小銭じゃらじゃら言わせてチップを要求してきた。
・・・本当にモロッコ人金の亡者、くたば(自粛)
途中の休憩所でも2MAD要求されたが、感じのいい掃除のおばちゃんだったので払った。しかし同じバスの欧米人の女性は、どれだけ声を掛けられてもフル無視していた。
あの強気の姿勢が羨ましい。

5時間でシェフシャウエンのバスターミナルに到着。
ここも町まで遠いので、バス停を出た道路でシェアタクシーに拾ってもらう。15MAD。
なんとタクシーまで青。徹底している。

山が近くに見えて、これまでの埃だらけのモロッコの町とは違う雰囲気がする。
ネットで何度も見たことのあるブルーの町。少し期待に胸がふくらんだ。
明日以降、ヨーロッパでの工程を組みながらこの町でのんびりすることにする。


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