レソト

ヨハネスブルグからレソトへ移動、真夜中到着のマレアレア(Day348)

レソト
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南アフリカ共和国4日目
1R(南アフリカランド)、1M(レソトマレ)≒8.5円

今日は南アフリカ共和国のヨハネスブルグからレソトへ移動する。

レソト王国とは

レソトは四方を南アフリカに囲まれた内陸国。全土が標高は1400m以上にも達し、「天空の王国」や「アフリカのスイス」などと呼ばれている。
「アフリカにある数少ない立憲君主制国家がレソト王国エスワティニ王国だよ。」とエチオピアの宿で旅人から聞き、これらの国に行ってみたくなった。王様の言うことは絶対なんだとか。

ヨハネスブルグから直接レソトのマセルへ

ヨハネスブルグからからレソトへ行くのは、ネットにある情報では大型バスでブルームフォンティーンまで行き、そこでミニバスに乗り換えるというものばかり。
しかしブルームフォンティーンまで行かなくても、ヨハネスブルグから地元の人らが乗る乗り合いバスで直接レソトに行けるのではと考え、バスを探すところから始める。

宿をチェックアウトし、Uberの目的地をGoogleMapで出てきたミニバス乗り場に設定して呼ぶ。
しかし目的地よりだいぶ手前の、ヨハネスブルグ到着時のあの危険なPark Stationの前で降ろされた。
運転手が「レソト行きの乗り場はこのバス停の向こうだ。ここからは車では行けないから歩いて行け。」と言う。

Uberを降りると早速男2人が寄って来て「どこへ行くんだ?」と聞きながら私の荷物を運ぼうとする。断って自分で運びながらバスターミナルの駐車場を横切って奥のミニバス乗り場まで行く。男2人はついて来て少し会話しただけなのに最後に「チップ!」と叫んだ。こんなのは無視。

ミニバス乗り場に着くと、早速Bさんが周囲の人に聞きまくって、レソト行きのバス停を知っている人を捕まえてくれる。

知っていると言う男性に10分位歩いた所にある、レソトのマセル行きのバス停まで案内してもらった。だいぶ歩いて知らない場所に案内してもらったので彼にはチップを渡す。確かにタクシーで来るのは無理か。

ヨハネスブルグのレソトのマセル行きのミニバス停

8時半到着。
ヨハネスブルグの乗り合いバス乗り場は、行き先によっていくつにも分かれているようだ。
GoogleMapで「Taxi Rank」と入れたらいくつも出てくるので困惑したが、その謎が解けた。

こんな場所が他国へ行くバス停なんて私ひとりだったら分からなかっただろうな。本当は今日ひとりでエスワティニに行くつもりだったが、ひとりで行動してもバス停を見つけて行けていたのだろうか。

窓口でパスポートを出してレソト行きのバスチケットを買う。350ランドと大型バスと変わらない位高い。料金表があるので正規の料金だ。お金を渡してチケットをくれと言っても窓口のおばあちゃんは「そんなものない。」と言う。どこかに登録しているのか?ちゃんと乗れるのだろうか。

狭いバスターミナル・・・というか広場は大量の荷物を持つ人らで溢れ返っている。
「マセル!」と運転手が叫ぶバスに乗り込もうとしたら、座席が荷物で埋まっている。地元の人らはチケットを買うより先に座席の場所取りをしていたようだ。大人しく端っこで待っていてばかだった。

満席で乗れなかったので、7ランドの路上の焼き鳥をほお張りながら人が集まるのを待つ。時刻表はなく、満席になったら出発するシステムだ。

炭火で焼いた焼き鳥は格別に美味しい。もっと買えばよかった。

ヨハネスブルグ→レソトのマセルへ

1時間待って満席になったので、やっと出発した。

レソトは標高が高くて絶景の宝庫。「アフリカのスイス」と言われている。もう既にバスからの車窓が絶景だった。
エアーズロックのような大地も見える。しかし人は全く見えないので誰も住んでいないようだ。いつまでもずっとこんな景色が続く。

南アフリカとレソトの国境

15時半、やっと国境に到着。道路状態が悪かったのでスピードが遅い。ブルームフォンティーンを経由した方が舗装道路を走って早かったのかも知れない。
バスの外国人は私たちだけだったので、私たちだけイミグレで審査を受ける。

あっさり出国・入国審査を済ませ、イミグレの外へ。ここからマレアレアという村まで行きたいのだが、一緒にバスを降りた地元の男性が「ここからマセルのバスターミナルは離れている。バスターミナルまでは皆シェアタクシーで行く。」と言うので一緒に乗せてもらった。4名乗って1人13マレ(104円)。

レソトでは南アフリカランドが全く同じレートでそのまま使える。だが逆は無理なので、お釣りでレソトのお金を貰ったら出国するまでに全部使い切るようにしないと。

レソトのマセルのバス停

シェアタクシーに乗って5分位でレソトの首都マセルに到着。Bさんがマセルには特に見どころがない上に宿泊費が高いのでこのままマレアレアまで行こうと言う。
マレアレアには観光客が泊まれるホテルは恐らく「マレアレアロッジ」のみでありその近辺に食堂がないことは知っていたので「食料を買ってから行こう。」と提案。スーパーでソーセージ、パスタ、トマト缶、ヨーグルト、バターなど買い込んでからバスターミナルまで歩いて行く。

巨大なバスターミナルで「マレアレア行きは?」と聞くとここではなくもっと奥のバスターミナルに行けと言われた。場所も聞く人によって変わるので恐らく2か所ある。

16時半に到着すると案内してくれた人が「最終が今すぐ出るぞ!」と言われたが、他人と荷物で乗車率120%のぎゅうぎゅう。乗れそうもないので次のミニバスに乗ることに。他の人が次もバスはあると言うのでまた人が集まるまで待つ。今日はタイミングが悪くついてない。朝7時にちゃんと宿を出ていれば全ての乗り継ぎはもっと上手くいったような気がする。
案内してくれた人はチップを要求して来ず、南アフリカとは人や町の雰囲気が違う。民度が高く治安がいい感じだ。
有料のトイレに行くと、子供たちが恥ずかしそうに英語で話し掛けてきた。めちゃめちゃ礼儀正しくてかわいい。

屋台でとうもろこしを買ったり、ペットボトル演奏を聞いたりして1時間待つ。

レソトのマセルからマレアレアロッジまでのミニバス

4人しかいないがミニバスは17時半に出発。途中、別のバスターミナルに寄って人を集めたり、道端に立っている人らに行き先を叫び、勧誘しながらゆっくり走る。少し走る度に背面のドアが開いて積んでいた荷物が落ちるので拾いに行くし、乗る人がいる度に停車するので全くと言っていいほど進まない。Bさんは最初「19時位には着きますよ。」と言うがそれは絶望的なのがだんだん分かってきた。

そしてドライバーが車内でかける音楽がこれまで乗ったどのバスよりも爆音過ぎて耳も精神的にも辛い。走り出してすぐ「ボリューム、もう少し下げてくれる?」と頼むと少しだけ下げてくれたのだが、次に停車した時にもっと大音量にされたので諦めた。アフリカでは音楽は爆音であればある程かっこいいらしい。この後レソトで乗るミニバス全てが爆音で苦痛だった。

日も暮れ、真っ暗な中走る車。昼間はもの凄く暑いのに夜は極寒だ。

21時も過ぎてやっとバスはある分岐点で停車した。ここがマレアレアのバス停らしい。ロッジの運転手がトラックで迎えに来てくれている。
隣に座っていたミニバスの切符回収の人に『SIMカード持ってないから予約してないけど、マレアレアロッジに行くんだー』と伝えていたので、途中でロッジに電話して迎えをお願いしてくれていたようだ。夜にこんな所で降ろされたらどうすることも出来なかったので有難い、助かった。

私たち2名とマセルのバス停から最初から乗っていた若い女性の3名全員がここで降りる。しかしロッジの運転手に「緊急事態だ。先に彼女を家まで送らないといけない。」と言われロッジと反対方向に走り出した。疲労マックスで早く寝たいけど・・・もうどうにでもして・・・

トラックの荷台に敷かれたマットレスにBさんと寝転がって星を眺める。朝から12時間以上移動して疲れ果てていたが真っ暗闇を走るトラックの荷台から見た満天の星は格別だった。標高が高いので空気が澄んでいて星がくっきり見える。南半球なので日本の冬に見れる星座が見れて変な気分だ。

マレアレアロッジ

無事、地元の女性を自宅まで送り届け、ロッジに到着した時は22時を回っていた。1番安い部屋で1人300マレ。2人でも1人でも1人300マレなので、Bさんはキャンプサイトで自分のテントと寝袋で寝ることになった。キャンプサイトは165マレ。

もう寝たかったが彼が食べてから寝たいと言うので、一緒にインスタントラーメンを作って食べてから寝た。次の日、ここに来て良かったと思わせるような絶景が待っているとは知らずに。

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