エチオピア2日目
1ETB(エチオピアブル)≒2.7円
最近はインスタのハイライトで動画更新しておりますのでよろしくお願いします。
Mad Vervet Backpackers Hostelの人たち
次の日、起きてキッチンで手持ちのコーンスープを飲みながらスマホをいじっているとふいに日本語が聞こえてきた。私が昨日から見てずっと外国人と思っていた金髪の男性はドイツ人と日本人のハーフだった。彼とカメルーン人の男性を入れて会話する。情報を聞ける人が現れてほっとした。
このハーフのSさんも数日前にこの宿に来たらしい。
話しているともう一人日本人のTさんが降りてきた。彼は170ヵ国も周っているという旅の強者。もう未承認国家などマニアックな国しか残っていないらしい。
昨日誰も見かけなかったのは外出するタイミングがちょうど私と入れ違いになっていたようだ。もう一人若い男の子もいるらしいが、その子はダナキルツアーから帰ってきたところで、疲れで熱が出て寝込んでいるそう。
昼頃、その日本人男性3名らと一緒に近所の食堂へ食事に行った。
初インジェラ。有名な「見た目雑巾、味はゲロ」というやつ。これがエチオピアの主食で80ブル(200円)。舌触りは柔らかいクレープみたいでふわふわしているし、味も酸っぱいだけで悪くはない。ゲロだなんて酷い言われようだ。まあ・・・でも同じ頼むなら米かパンかな・・・という感じで二度と頼みはしなったのだけれど。
どの食堂を覗いても、エチオピアの現地の男性らは昼間から何もしていないか飲んでいるか。
仕事がないのかな・・・
ローカルバスでメルカートへ
ハーフのSさんと一緒にメルカート(市場)に行くことにした。他の2名は体調不良なので宿でゆっくりするらしい。
宿から15分位歩いた所に大きな交差点があり、ここが色んな方面へ行けるバスの始発らしい。
周囲の人らに「メルカート?」と聞くと親切に乗るべきバスを指差してくれる。大型のバスで金額は20ブル(55円)。
噂には聞いていたが、ぎゅうぎゅうに人を詰め込めるだけ詰め込むまでバスは発車しない。市場まで直行便だったようで、この状態で誰も降りず、40分位乗っていてキツかった。高いけどBoltという配車アプリで来た方が楽だっただろう。
これがメルカート??凄い広い。想像していた他国のものとは違っていた。
何本も道があって道によって電化製品だったり雑貨だったり・・・という風に分かれているよう。市場・・・というより町だった。ウズベキスタンなどにあった市場みたいにいい雰囲気でもないし早々に退散。
長距離バスのバス停
明日、Sさんは旅ベテランTさんから聞いた北にあるダハルバールとへいう町へ向かうらしい。そこは10時間位かかりそうなので、私は地図で見て5時間位で行けそうな南にあるジワイという湖の横に村へ行くことにした。明日のチケットを買いに一緒に市場からすぐのバス停に来てみた。
Sさんはこの世界一周のために日本で2年間英語を勉強していたそう。あと社交的なので地元の人らとも会話が弾む。なので彼といるとすぐに目的の切符売り場が見つかった。
どこ行きのバスであろうと明日一斉にこのバス停から朝の6時に出発するらしい。チケットは当日乗ってから払えと。
そしてエチオピアでは何故か世界標準時刻より6時間ずれている独自の時間を使用している。バスターミナルの人らには「明日、12時ね。」と言われる。これ、知らなかったら昼の12時に来ていただろうなぁ・・・
アジスアベバの電車に乗ってみる
バス停の横に高架を走っている電車があったので帰りはこれで帰ることにした。渋滞は避けれるし揺れるバスよりは楽だろう。地元の人らに「切符どこで買うの?」と聞いたら皆親切に教えてくれる。ほとんどの人が流暢な英語が話せるので会話もスムーズだ。
Sさんは宿に戻ると言うが、私はエチオピアコーヒーで有名なTomoca Coffeeの本店へ行ってみたいので反対方向なのでここで別れた。
「PIAZZAへ行きたい。」と言うと10ブルだった。
高架の駅に入るには手前に3名の警官が立っていて厳重な荷物チェックと身体検査があり、スーパーで買ったばかりの水が没収されてしまった。
上からの景色はカオス。バスも人も入り乱れている。10分位待って電車に乗り「PIAZZA」と英語のアナウンスが流れたところで降りた。
またも教会。中は入れないので皆ガラスから覗き込んでいる。
訳すと『植民地化されなかったエチオピアの勝利』みたいな名前の博物館を横目に・・・
Tomoca Coffee
Tomoca Coffeeの本店に着いた。カフェでのんびり・・・なんて思っていたがまさかの狭さと立ち飲み形式だった。そして本当に店の時計は6時間ずれていた。海外のニュースを見た時など不便じゃないのだろうか??なぜそんな独自路線を行く。
カフェラテを頂く。美味しいけどコロンビアの方がダントツ美味しかったと言ったらエチオピア人に怒られるだろうか。比べることが出来ていい経験だった。
市場からPIAZZA行きの電車が空いていたので気を良くし、宿までも電車で帰ろうと反対方向の電車に乗ってみた。
これが東京の中央線より混んでいて失敗した。自分が乗った駅でもこの状態なのに、次の駅、そのまた次の駅でも後からどんどん人が乗ってくる。誰も降りないし次の電車を待とうともしない。ホームにいる警備員は無理矢理人を押し込める役目のようだ。そして人が挟まりドアが閉まらなくて、何度も何度も開閉を繰り返す。乗車率400パーセント位??
1人黒人の中にうずもれて腕も動かせない状態。誰も腕を動かせないのでここまできたらスリにすら遭う心配はないだろう。それどころかヘタしたら圧死するかもしれない。すぐに降りてタクシーに切り替えたかったが、車輛の真ん中まで追いやられ、どの駅に停車しても人が乗ってくるばかりで誰も降りないので身動き出来なくて降りれない。この状態で何駅もやり過ごし、やっと誰か降りるタイミングで人を押しのけ降りられた。
宿の人らの夜ご飯
なんとか降りた場所から45分位歩いて宿に戻ってきた。
一緒に市場に行ったSさんはテイクアウトを買ってきたというので、他の3名と近所のレストランに行った。ビールは置いていないので仕方ない。Tibsという肉の煮込みみたいなものを頼んだが少し辛い味付けで美味しかった。パンは2ヶ月位外に放置した?と思える位乾燥していたけど。
他の2名はピラフと米という炭水化物×炭水化物。
その後宿に戻り4人でビールを飲みながらお互いの旅について語ったり情報交換をした。
1年旅をしていてもう観光に飽きているのか、この時間が私には1番楽しい気がする。
旅先で出会う人らの経験や人生観を聞くこと。
170ヵ国達成のTさんはもう行ける国がほとんどなく、ほぼ未承認国家を周る旅になっているそう。今はソマリランド共和国(ソマリアではない)のビザ待ちでかなりまたされているらしい。
そこまで苦労して高いビザを取って現地の滞在時間は短くて、何のために行くのかと問うと「本音を言えば行きたくない、もはやスタンプラリー」とのこと。吹き出してしまう、修行かよ。
ダナキルツアーから戻ったばかりの24歳の男の子は社畜を辞めて旅に出たばかりの初心者。その割に英語は堪能だし、荷物が小さなリュック一つで1泊2日の荷物より少ないので旅のベテランにしか見えない。荷物の少なさに「絶対下着1枚しか持ってないよね?」と皆につっこまれていた。そしてずっとお腹を壊している。
ハーフのSさんは、他の2名と違い明るいパリピな人。どこからどうみても日本人には見えない。宿にいてもずっとipadで絵を描いていて「人と人が絵で会話出来る世界を造りたい」とか言っている。いや、それ面倒臭いでしょ。言葉の方が早いよ。
クセが強い人らとお酒を飲みながらの会話は楽しかった。私の電車体験を聞いて、他の2名も「エチオピアの洗礼を受けるためにこのホテルはエチオピアの天国みたいな場所だな。ずっとこのホテルに居たかった。
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