エチオピア

世界一周再開、エチオピア入国(Day325-326)

エチオピア
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最近はインスタのハイライトで動画更新しておりますのでよろしくお願いします。
場所の雰囲気は動画の方がかなり訴求力があるので。

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世界一周再スタート

トランジットだとビザなしで行けるのを利用して中国の上海→韓国の済州島を経由してからアフリカのエチオピアへ。

世界一周で残るところはモロッコとヨーロッパ位なのだが(東南アジア、インド、ネパール、オーストラリアは昔周遊したため)エジプト以外のアフリカは未踏。

私が聞いていたアフリカは「石を投げられた」「宿やビザ代、ツアー代が高い」「ウザい」だったので行くつもりはなかった。しかしエジプトのカイロの宿で出会った人らが揃いも揃ってアフリカを縦断すると言うので気になってしょうがない。どんなところなのか興味が沸いてきてしまったので行ってみることにした。

エチオピア航空

クアラルンプールを経由し、朝の7時にアジスアベバに到着。
エチオピアン航空は機内食が付いていたが、ビールはぬるかった。後ろの空いている座席を3席取って寝れたので疲れはマシだが、自分以外黒人しか乗っていないのが不安でたまらない。これから未知の世界へひとりで行くのだ。

エチオピア入国

空港の入国審査で事前に申請・取得していたエチオピアビザが引っ掛かる。カウンターで「お前の持っているのは『ビザ取得のレシート』だ。あっちへ行け。」と言われる。

エチオピア大使館からきた「ビザ取得できました。Succesful!」と書かれたメールにはこれしか添付されていなかった。一瞬入国出来ないかと焦ったが、アライバルビザカウンターに行ったらメールに書かれた発行番号を見ながらちゃんと発行してくれた。メールにはレシートが2通届いていたからきっと大使館が添付を間違えたんだろう。ビザ代は80$もするのにこのいい加減さ・・・

無事入国審査を通過したら、いつものように空港内でSIMカードを購入。一番安いので20G、10$だった。

エチオピアも闇両替あり

カード屋のお兄さんに「ブラックマーケットで両替したいんだけど。」と話を持ち掛けるとブローカーの人を呼んでくれて、早速空港内で闇両替が出来た。30$と少額紙幣のみ両替したのでレートは悪い。公定レートが1$=56ブルのところ、67ブルで両替してもらえた。
(この後、街中かつ$札だ100と105ブル、つまり公定の倍のレートで両替してもらえた。)

Mad Vervet Backpackers Hostel

空港から20分歩いたところにあるバス停から、市内へ行くローカルバスが出ているのだが宿とは違う方向だった。RIDEというタクシーアプリが使えたのでそれでBooking.comで1番安かった宿へ向かう。

(宿に宿泊していたチュニジア人が空港を出て少し歩いたところで首絞め強盗に遭い1000$盗られたらしいので空港から歩かなくて良かった。)

8時頃宿に着き、チェックイン時間前だがベッドで寝させてもらえた。
ドミトリーは男女で分かれているようで、同室はドイツ人の留学生の女の子だけだった。宿の人からは「日本人の男が今3人宿泊してるよ。」と聞いたのだが見かけない。取り敢えず長時間飛行だったので少し寝ることにする。

アジスアベバの街散策

13時頃起きてシャワーを浴び、外出の準備。宿には人が誰もいなくなっていた。この周辺はひとりで歩いて安全なのだろうか?情報がなくかなり心細い。

宿はダウンタウンからは離れている。周囲は小さな商店や食堂、コーヒーショップなどがぽつぽつ並ぶ。子供が何かくれとジェスチャーしながらついてくる。食堂の人らに声を掛けられるが客が他に誰もいないしひとりで入る勇気がない。取り敢えず、タクシーは高かったので(15分乗って600円位した)ダウンタウンの方へ歩いてみることに。

キリスト教の教会を見かけた。中には入れず、皆外からお祈りしている。
出る時に、入口の鉄格子の門に全員キスをしている。軽い感じではなく舐め回している感じ。コロナ中ならあっという間に感染が広がっただろうな。

ガイドではないという男に付きまとわれる

アジスアベバは首都だけあって想像していたアフリカよりずっと都会だった。低中層程度のビルと途中で会社が倒産して建設が中断したような廃墟ばかり。観光客は私以外全く歩いていなかった。

アフリカって本当に楽しいのだろうか?私はなぜこんなところに来てしまったのだろう。特に特徴のない街を誰にも会わず30分以上歩いているとそんな疑問と後悔が頭をもたげてくる。

エチオピアと言えばナメック星に似た場所に行けるという1泊2日の「ダナキルツアー」が有名だが、そのハードな内容から「世界一過酷なツアー」と言われている。400$。そんなものは行かない。

スーパーで水を買う。40円位。野菜はシナシナのしか売っていなかった。

30分歩いてショッピングモールと書かれた場所にやって来たが全く賑わっていなかった。そこを出たら一人のエチオピア人に纏わりつかれエチオピアについて色々説明される。

「ちょっと待って下さい。ガイドはいりません。」と言うと
「心配しなくていい。私はドライバーをしていて駐車場まで帰るところなので一緒に歩いているだけ。」と言う。
もちろん信用出来ないがどこを観光していいか分からないので彼が案内してくれる通りに従ってみることにする。

最初ビッグマーケットというところに連れて行かれたがただの小さな店が2軒あるだけ、しかも閉店中だった。今日はラマダンの最終日らしくほとんどのお店が閉まっているらしい。

テカ・ネゲスト・ベアタ・レマリアム修道院

次は教会。陸ガメが何匹がいて写真を撮ってくれた。同行の男は警備員に怒られていたから本当は写真を撮ってはいけなかったのかも。

教会・・というか偉大なる皇帝のお墓らしいが中は見れず、見たければ鍵を開けるから外国人料金で200ブルと言われた。千円って・・・断る。

景色のいい丘にあるエチオピアのモニュメントへ連れて行ってくれ、ガイドではないと言う男は色んなことを教えてくれた。

『アジスアベバとは「新しい花」という意味。エチオピアはアフリカの中で唯一占領されていない国。他の国はイタリア、フランス、イギリスなのに占領され奴隷として酷使された。日本はアフリカに全く来てないだろ?だから日本は好きなんだ。走っている車は全部日本製だし性能がいい。あとアメリカも嫌いなんだ。日本はヒロシマとナガサキがあるからアメリカの敵だろ?』

彼の言い方はヨーロッパ諸国への憎しみがこもっていた。占領され酷使されたアフリカ人と原爆を落とされた私たちは感覚違うと思うし・・・センシティブ過ぎる話題はどう答えていいか分からない。

「エチオピア人って生肉食べるの?」
そこらじゅうの食堂の看板に生肉の写真があったので話題を変えた。
「そうだよ。昔ジャングルだったから。」
なるほど。まあ日本人も馬刺し食べるしな・・・外人に言うとドン引きされるけど。
食べてみたい好奇心はあるが、常温保管だろうしやはりやめておこう。

彼がまたマーケットへ行こうと言い連れて行ってくれた場所は小さなお土産屋だった。本物のビッグマーケットはラマダンの今日は休みで明日からオープンするらしい。これまでのお店も全て彼の知り合いのお店なのだろう。

やはり最後に揉める

16時を過ぎて日が傾きかけてき、1時間以上歩いて足が痛い。彼にお礼を言って別れようとすると急に態度が豹変して「ガイド代30$払え」と言ってきた。
案内してくれたのでいくらか払おうかと思ったが1時間もしないガイドで4500円とは強欲過ぎる。

200ブル渡そうとすると『もっと寄こせ!』と言うのでムカついて走って逃げてしまった。周りの人らが「いいぞー逃げろ、逃げろ!」と笑いながらはやし立てる。

大通りに面したところまで出てアプリでタクシーを呼んで宿まで帰ったが、200ブル位は渡したら良かったと後悔した。私もまだ30$しか両替していないので手持ちのお金がないのだ。早く両替商を見つけないと。

宿にはレセプションもキッチンも人の気配が全くなかった。
もう暗いのでひとりで外出するのは危険だろう。朝から何も食べていないがしかたない。
かなり疲れたのでそのまま少し寝てしまった。

23時頃起きて共有スペースに行ったが外国人が2名いるだけ。日本人がいると聞いたのは聞き間違いだったのか・・・

明日からもひとり。

孤独で不安な気持ちのままアジスアベバの初日を終えた。

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