2024.1.18(木)1ドル≒30エジプトポンド(公定)、1ドル≒57エジプトポンド(闇レート)
Oasis Fighting Kangarooホテルをチェックアウト。
水道に海水が混じっているのが難点だが、洗濯も干せる広いテラスがありシングルでたったの660円(闇レートで)ならもう少しいたかった。ダイビングが寒くなければもっとしていたと思う。
ダハブからカイロへバス移動
昨日、この目の前のGoBusというバス会社のオフィスで10時発のバスチケットを購入しておいた。
350ポンド。10分前に来いと言われたのでギリギリ到着。
本当にミニバス。11人乗りのバスに5人しか乗らずに出発。
車窓からは昨日サイクリングで来てみたかった景色がみれた。
途中の道端でエジプシャン男性らが3名乗ってきて少し座席が埋まった。
外務省渡航危険レベル3地域をミニバスで走る。東はすぐイスラエルとヨルダンだ。そのせいか途中の警察の検問はなんと10回以上。
停められる度に乗客全員分のパスポートや市民カードを見せる。非常に面倒くさい。
検問のうち1回は全員車から降ろされ、荷物の中を細かくチェックされた。
この時間帯のミニバスは座席がゆったり使えて楽だったが、昨晩の夜行ミニバスで移動した2人は頻繁に人の乗り降りがあり一睡も出来なかったという。
イランでもそうだったが、夜行のバスや列車は1泊料金が浮くため、人気がある。だが眠れないなら次の日が丸一日睡眠に当てられ無駄になるので考えものだ。
カイロ到着
17時にカイロのGoBusステーションに到着。裏はヒルトンホテル。
ダハブと違って凄い喧騒。寒くて排気ガスの嵐。
クラクションの音がそこら中に鳴り響いている。
エジプトでは最初にダハブに着くか、カイロに着くかでかなり印象は異なるだろう。
ヨルダンからずっと一緒だったTから「Lenが安宿を中国ネットワークで見つけてくれた。」とメッセージが来たのでお言葉に甘えて徒歩で同じホテルに行くことにする。
この博物館の前を通って行ったが、エジプトもイラン同様、歩行者信号が全くない。車が猛スピードで走る中、何車線もある道路をなかなか横切れずホテル到着が遅くなってしまった。
メラミーズ ホステル
バス停からは徒歩15分位。エレベーター完備で綺麗。朝食込1泊330ポンド(990円)。
Booking.comには掲載がないがAgodaにはある。
最初レセプションにいた男性にドミトリーの金額を聞いたら「10$」と言われた。奥のバルコニーで外国人女性と会話しているTが見えたので、いくら払ったか聞いたら「8$」だと言う。
こいつ・・・2$ちょろまかすつもりだったのか。エジプト人は要注意。
しかし共用部分はかなり綺麗で広い。
男女混合ドミトリー6人部屋。
TとLenは早速同室の若いフランス人、スイス人女性に声を掛けてコミュニケーションを取っている。このどこにでも飛び込める社交性が本当に羨ましい。
ハン・ハリーリバザール
カイロで有名なバザールへ皆でUberで行こうという話になりやって来た。
スイス人、フランス人、私たちの3名だと5名になり定員オーバーでタクシーに乗れないので別々に。
後からチェックインしてこの輪に入り込んだ私はお邪魔だったのではないのだろうか?という気分になる。
バザールは細い道が入り組んでいてかなりの雑踏。道が狭いのに車が入り込んできて、お互い正面でぶつかるとクラクションを鳴らしまくっている。なぜ1方通行にしないんだ。
というかこんな道、車通るなよっ。
ヨーロピアン女子たちは「変な人に追いかけられたし、ここは気に入らない。」と即帰ってしまった。
馬まで通るバザールの道端で3人で夜ご飯を食べることにした。
私は1日1~2食しか食べないので1食にお金をかけられる。なので、これまでレストランでいいものを食べていたが、若い彼らはかなりの頻度で大量に食べるので節約している。
Lenは実家や親戚中が農家なのに大学も出ていて、いいところに就職していたようだが、それでもやはり私たち日本人より給料は低い。かなり切り詰めたバックパッカー生活を送っている。なので、Lenに合わせるとどうしても路上食堂になる。
このレバー焼きセット50ポンド(150円)に落ち着いた。
Lenは何軒も安食堂を巡り、値段を聞いたり味見させてもらったりして店を選ぶ。20ポンド位の差なら私ならもう決めてしまう程度の差額でも、彼は妥協しない。
これは今後Lenに合わすと食事選びにかなり時間がかかるな・・・
そんなことを思ったが、嫌なら私が離れればいい。しかし彼らといると楽しいのだ。
旅のスタイルについて
彼らは地元の人やホテルにいる人らとコミュニケーションを取りながら情報を得て旅をしている。
世界3大ウザイ国と言われるエジプトでは歩いているともの凄い頻度で地元の人たちに「Welcome!」「チャイナ?」など声を掛けられる。しかし彼らが不機嫌になったり怒ったりしているところを一度も見たことがない。彼らはそれら全てに対してにこやかに応え、更に会話を広げて仲良くなっている。私が無視していた地元の人らのしつこい声掛けも、受け取り方でこんなにも違うものなのか。
私がネットで宿や観光地、行き方を調べて旅をしているスタイルと全く違うのだ。
私の中で疑念が沸く。
自分はこのままの旅のスタイルでいいのか?
私がしているのは旅ではなくただの『観光』ではないのか?
彼らには、私が見えていない世界がもっともっと見えているに違いない。
路上スポーツバーで皆サッカーに熱狂。
一緒にいるとTの能力にどうしても嫉妬してしまう。
「なんで皆、僕にばかり話しかけるんですかね?」
道行く人らは、にこやかで愛想が良くてスタイルがいい彼の顔を覗き込み、私ではなく彼に話しかける。
愛想よく振舞い、現地の人との交流を求めると世界が変わるかもしれない。旅のスタイルを変えてみようか。
そんなことを考えながらこの日は宿に戻り就寝した。
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