1€(ユーロ)≒163円、1ポーランドズウォティ≒38円
2024年8月。ポーランド4日目、クラクフ4日目
いよいよヨーロッパも最終場面になってきた。今日は東欧から北欧へ飛ぶ。
ポーランドからフィンランドのヘルシンキへ飛ぶ

朝5時半に宿を出て、300番のバスに乗ってヨハネパウロ2世・クラクフ・バリツェ国際空港へ。海外は列車やバスがかなり早朝から走っているから助かる。

空港到着。アフリカの空港と違ってちゃんと無料の高速Wi-Fiが飛んでいる。
手持ちのプライオリティパスは有効期限が7月末で切れてしまっていた。
4月に出国した時は、まさか8月になっても旅を続けているなんて思ってもいなかったから当然更新もできていない。
ラウンジの受付で「新しいカードは日本にあるけど、半年前から旅を続けていて受け取れないんだ…」と説明すると、男性スタッフは「いいよ、入りなよ」と笑顔で通してくれた。
これまでの旅でもそうだが、ポーランド人は本当に親切な人が多いと感じる。
それにしても、ラウンジでノンアルコールビールをうっかり手に取ってしまったのだが、これがびっくりするほど不味かった。
アサヒのノンアルはかなり美味しいので、あれが海外に進出したら人気が出るんじゃないだろうか。

久しぶりにお腹いっぱい食べて、8時45分のフィンエアーの飛行機に乗る。
料金は荷物代込みで2.6万だった。

11時45分、2時間でフィンランドのヘルシンキに到着。時差があり、フィンランドの方が1時間進んでいる。
空港はおしゃれで、ムーミンショップ、マリメッコ、サンタクロースショップなどあった。本当は冬に来てオーロラを見たかったな。夏は夜の時間が短すぎて見れないらしい。
チープスリープ ホステル ヘルシンキ

北欧は物価がめちゃめちゃ高いと聞いていたが、その中ではフィンランドがいちばんマシだった。後から思えば。
しかもヘルシンキには、名前からして救世主のような、驚くほど安くて安眠できそうなドミトリーがある。
それがこの「チープスリープ ホステル」
同じタイプの部屋がいくつも並ぶ大型施設だが、キッチン付きで水回りもとても清潔。
女性専用ドミトリーは1泊23.4€(約3,700円)。宿泊者のマナーも良く、部屋はいつも静かだった。
ヘルシンキの乗り物乗り放題チケット
ヘルシンキでは3日間、鉄道・トラム・バスが乗り放題になるヘルシンキカード(Helsinki Card)を購入した。
ゾーン別に料金が決まっていて、最も安いゾーン2までのチケットを空港の券売機で18€(約3,000円)で買ったのだが、実は空港はゾーン3に含まれていたらしい。
バスに乗るときにピッとタッチした瞬間、「ブーッ」と不正音が鳴ってしまった。
運転手の男性に「どうしよう?空港からはこのチケットダメなんだ・・・」と言うと「もういいよ、乗りなよ!」と笑顔で乗せてくれた。
細かい日本だとダメだろうな。40円不足の迷惑系外人YouTuberが、バスの運転手によって閉じ込められ警察に突き出されていたし。ありがたい。
ヘルシンキ観光

乗り放題チケットで、遠慮なくヘルシンキの町をうろつく。これは鉄道駅のヘルシンキ中央駅。
ヘルシンキ中央図書館

駅の近くに図書館がある。ヘルシンキには美しい図書館があると聞いてやってきた。
この時点でフィンランド国立図書館と間違えてるんだけど。

曲線が近代的で、こっちのデザインの方が北欧っぽくて美しい。

かなり立体的な造りで解放感がある。勉強に飽きたら場所を変えたら気分が変わるのがいい。
中にいる人らもいちゃついていたり、インド人を囲んで瞑想していたりと好きなことをしている。

有名チェア、エーロ・アールニオデザインのボールチェアがある。(定価100万以上)
座ってみたら座り心地が最高だった。包まれている感じと外部から程よく遮断された感じがいい。家に1つ欲しいな。ずっと座っていられそう。

ヘルシンキ現代美術館。北欧ではちょっと入場料が高過ぎて、こういった系はパス。

無料のヘルシンキの自然や風景を、存分に楽しむことにする。
風が吹くと寒い。ユニクロダウンを失くしてしまい、長袖は3着しか持っていないが足りるだろうか。
Café Engel
ガイドブックにも載っている、歴史的な有名カフェにやって来た。
今はお盆休み中だからか、レストランの中は半分以上が日本人だった。あちこちから日本語が聞こえてくる。

内装は歴史あるレストランでGoogleMapにも高級マークがついていたのだが、注文はスターバックスのようにレジに並んで注文するタイプ。
前の客がコーヒーを頼むと、レジの後ろでコーヒーを淹れ終わるまで次の客が注文出来ないので結構並ぶ。

フィンランドに行ったら、誰もが絶対頼めと言ってくるサーモンスープを頼んだ。16.5€。
バターの風味が効いていてかなり美味しいが、まあそりゃ3,000円も出したら日本でもこの味は出せるだろう。
隣の席に「ここいいですか?」と夏休み旅行中の日本人の女の子が座ってきたので、彼女とヘルシンキ観光について話が盛り上がる。彼女に教えてもらって、もう一つ有名な図書館があるのを知った。
彼女は明日トゥルク観光に行くと言う。私もそこは検討したが宿代がドミで1万円近かったので断念した。
次の日。
フィンランドはその厳しい寒さゆえに、独自のサウナ文化が育まれている。
中には、サウナを出たあと、そのまま裸で海へ飛び込める施設もあるのだが、どこも2週間以上先まで予約がいっぱい。
私は3日先の滞在先すら決めていない行き当たりばったりの旅なので、今回は諦めるしかなかった。(この先も同じ理由で、予約必須の人気施設には入れないことが何度も出てくる旅になる。)
マリメッコ本社

フィンランドといえば「マリメッコ」。
バスで30分以上揺られて、やってきたのはデザインスタジオ、オフィス、ショールーム、そしてアウトレットストアが一体になった施設だった。
中に入るとびっくり。8割ほどが日本人で、残りは欧米人といった感じだった。

昨日の女の子も言っていたが、施設は思っていたより小さく、それほど惹かれるものもなかったので何も買わなかった。というか高い、アウトレットなのに高い。円安のせいか。

14€で、お客さんも社員食堂が食べられる。
しかし宿で自炊して食べてきてしまったので、お腹がいっぱいだった。失敗した。

せっかく乗り放題チケットを持っているので、帰りは気分を変えて地下鉄で戻ってみる。
ヘルシンキ観光再び

フィンランド国立図書館へ。入口で荷物を預けて中に入ると、見学できるのはほぼこの部分のみの小さな空間だった。
1845年に設立されたネオクラシック様式の建物で、よくある歴史的建造物といった雰囲気。
個人的には、昨日訪れた図書館の方が北欧らしさがあって好みだった。

ヘルシンキ元老院広場にあるヘルシンキ大聖堂。現在改装中。

ヘルシンキ中央市場にやって来た。ヘルシンキ湾に面していて、海の景色を眺めながらシーフードが楽しめる。スモークサーモンやトナカイの肉など売っている。
路上のお店なら安いかと思ったのだが、一皿10€~・・・
退散。
隣にある建物に入ると、昨日16.5ユーロで頼んだ サーモン スープが12.5ユーロで売られていた。サーモン スープはこっちで飲むのが正解だった。

ウスペンスキー大聖堂。
東方正教会の大聖堂で、ロシアの影響を感じさせる壮大な建築。丘に上がったところにあるのでここからフィンランド湾を見渡せる。

おしゃれ建築もあるが、こんな建物ばかりではない。

カンピ礼拝堂。
静寂と瞑想を提供する場所として、フィンランドの自然や伝統的な木工技術にインスパイアされた建物。どんな宗教の人も入れるが有料。

ショッピングモール。フィンランドならではの、曲線の木のデザインが温かみがあっていい。

最上階には無印良品があり、お客さんも結構入っていて人気があるようだ。化粧水を購入しようかと思い値段を見てみたが、金額が日本の3倍したのでやめた。

ショッピングモールが並ぶ大道りへ。ムーミンショップもある。

北欧といえばイッタラ。食器も大好きなので中へ入ってみる。

ガラス製品やテーブルウェア。おしゃれ、おしゃれ。家に飾りたい。全部1万円以上したけど、うん。

イッタラはアルヴァ・アールトとコラボしているので、彼のデザインのガラス製品も多数置いてあった。日本のショップではこれだけの数は見ないので興奮する。
サーモンスープはフィンランドの最高の思い出だ。サウナ入りたかったけど。
そして明日はアルヴァ・アールトの自宅を訪問する。ツアーは数日前にHPから予約しておいた。
これはかなり楽しみだ。
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