1€(ユーロ)≒171円、1北マケドニアディナール≒126円
コソボ3日目、プリシュティナ3日目
安くて居心地のいい宿に長居したかったが、プリシュティナには特に見るものもないので、2泊だけ滞在して、本日は北マケドニアのスコピエへ移動する。
コソボの宿
コソボの宿、Center House Hostelはキッチンがきれいだったので、自炊してみた。外食も安いけれど、今日はあっさりしたものが食べたかったのだ。夜は6€でスパークリングワインのロゼを買い、スモークサーモンをつまみにした。
リビングは2つあるが、どちらにいても昨日から一緒のオランダ人のおじいちゃんが正面に座って話しかけてくる。食事に出るときも誘ってくれたり、チェックアウトの際もきちんと挨拶してくれたりと、律儀で親切な人だった。


リビングで会話していると「日本と韓国は少子高齢化で大変だよね。なぜ子供が減ってるの?」って聞いてくる。他の国の人は日本のこと詳しくてびっくりする。
「若い人の給料は安いし、高齢化で老後が心配だし、女性はキャリアアップの時期と重なるし、責任持ちたくない若者が増えてるんだよ。日本経済はずっと停滞してるし。オランダは?」って聞いたら「ずっと調子いいし、少子化問題もないよ。」だって。日本と韓国はどうなっちゃうんだろう。
彼は定年済、私の仕事は家のデザインと答えるとオランダの建築家レム・コールハースを教えてくれたので世界の安藤忠雄を教えてあげた。彼は知らなかったけど笑
コソボのプリシュティナ駅から北マケドニアのスコピエへ

GoogleMapで「バスターミナルまで行く7C」というバス経路が出ていたが、7Cのバス停に行ってみると何もなかった。一昨日も変な場所に行ってしまったし、この国のGoogleMap案内はあてにならないらしい。
仕方なく、ここのホテルまで来たときに乗ったバスの、バス停まで行くバスに乗り、そこから15分ほど歩いてバスターミナルへ向かった。暑い・・・

ここからローカルバスで1時間位で、グラチャニチュア修道院というセルビア人の居住区にある修道院に行けるらしい。でも、修道院・教会は飽きたから行かなくてもいいか。わざわざ揉めている地域に行かなくても。
15時の北マケドニアのプリシュティナ行きのチケットを購入してミニバスに乗り込む。9€、現金のみ。
国境でのパスポートコントロールは、ドライバーのおっちゃんが全員分パスポートを集めてやってくれた。コソボの出入国のスタンプが押されている。これがあると、(コソボの独立を認めていない)セルビアに入る時は、嫌な顔をされるのだろう。

2日前に来た北マケドニア・スコピエ駅に、2時間で到着。
鉄道駅を覗くと、2日前にも話しかけられたホームレスのおっちゃんがまた近づいてきた。たぶん何かくれってことなんだろうけど、ここまで来るともう親近感しかわかない、笑。
スコピエの駅はフリーWi-Fiが飛んでいた。北マケドニアの通貨はユーロではないので、駅のATMでマケドニア・ディナールを3千円分ほど下ろす。ATMの画面には手数料について何も表示されなかったが、ここで初めて300円余分に引かれていることに気づいた。街の中心のATMに行けば、手数料は無料だったのだろうか。
北マケドニアという国
私の持ってるkindleの地球の歩き方、中欧ガイドブックには「北マケドニア共和国」ではなく「マケドニア共和国」と書かれていた。
でも、マケドニアという地名は元々、古代マケドニア王国に由来しており、アレクサンドロス3世の生誕地でもある。この地名にはギリシャ北部も含まれるため、ギリシャは「勝手に使うな」とクレームをつけた。
マケドニアがEU加盟を目指すにはこの揉め事を解決する必要があり、最終的にマケドニアは、2019年に正式に「北」を付けて「北マケドニア共和国」としたのだ。
ホステル バレンティン 2
宿は1番安いのが、駅のすぐ近くにあったのでそこにした。
集合住宅の一部、2階がホステルになっている。廃墟の団地にしか見えなくて入るのに少し躊躇する。

ホステル バレンティン 1の方は北マケドニアのリゾート地、オフリドにあるらしい。
チェックインすると、斜め掛けのバックを持った若い男の子が出てきて「どのサイトで予約した?ホステルワールド?」など聞いてくる。誰が何時に来るかなど把握してないようだ。

ここもコソボ同様、靴を脱いで入るタイプなので綺麗だった。レセプションの男の子が「どのベッドがいい?」と聞くので、1番手前の下の段のベッドを選ぶと「今から準備するね♪」とベッドメイクをし出した。
斬新なチェックインのスタイルだ。掃除が嫌いなのだろうか。
他の人からの情報だと、オフリドの宿の方は奥さんがやっていて、このスコピエの宿はご主人と息子がやっているらしい。彼は息子なんだろうけど・・・やる気あんのかこら。
…というのは冗談で、彼は愛想が良くてめちゃめちゃかわいい。この宿はお勧め。

宿には日本語、中国語、韓国語の客からのお礼のメッセージの張り紙がいっぱいある。
北マケドニアの国旗って大日本帝国風で日本人にはちょっとドキッとする・・・。
TVはこんなブラウン管、今でも動くのだろうか。誰も点けなかったので不明。

大雨が降って来たので今日は観光はやめて近所のスーパーに買い物に。ワイン135ディナール、350円位。北マケドニアはコソボより物価が安いかも。

オイルサーディンでパスタを作る。ガーリックさえあれば、何を合わせても美味しくなる。
宿に、人の良さそうな男性が入ってきた。日本人っぽかったので聞いてみると、やっぱり日本人だった。
彼はここに4日も滞在しているというので、「ここって観光何もないですよね?」と聞いたら、ちょっと足を伸ばしてマトカ渓谷や鍾乳洞に行ったらしい。明日はミレニアム十字の丘にトレッキングに行く予定だそうだ。
「そこ楽しかったですか?」と聞くと、「いや…行くほどでも…」と言う。うーん、やめとこう。
スコピエ観光
旧市街

ざっくり観光。旧市街まで歩いて行く。古い建物が残っていて外国人観光客らがレストランでビールを飲み、賑わっている。


ハマム(共同風呂)を改装した高級ギャラリー。有料なので入らず。
スコピエ要塞

要塞が見えたので登ってみた。入口がどこか分からず周囲をぐるっと周ってしまう。

かなり暑いし登るのも結構しんどい。

上からの眺め。スコピエの街が一望出来る。これが首都か。こんな規模でもEU加盟出来るのかな。あの奥の山の上に見えているのが独立を記念して建てられたミレニアム十字架。ケーブルカーでも登れるようだ。

それにしてもスコピエ・・・銅像があちこちにある。かなりの頻度で。

1番賑わっている広場。銅像がこれでもかというくらい林立している。中央の銅像は特に大きい。うーん、銅像を造るお金があるなら、もっとこのスカスカのインフラの整備に回したほうがいいのに…。
ネットで調べたら、市民も「これは公金の無駄遣いで、都市の景観に不釣り合い」と思っているらしい。どこの政治家も、ほんと全く頭が悪いんだな。

マケドニア美術館。

歩き疲れたので伝統サラダとクラフトビール。上に乗っているチーズが食感がふわふわでめちゃめちゃ美味しい。
この辺りのサラダはどれもこんな風にチーズが乗っている。ビールもサラダも600円位。クラフトビールなので高め。
マケドニア正教会


マザーテレサ博物館

ここはマザーテレサが誕生した地。無料の博物館がある。そしてやはり銅像。
コソボにもマザーテレサ教会があるが、あれはマザーテレサがアルバニア系の家庭に生まれたかららしい。

小さいけど。

マザーテレサの生涯を紹介する写真、文書、遺品などが展示。彼女が使用していた物品や手紙、受けた数々の賞や栄誉も展示されている。若い頃の写真もあってかわいい。皆、おばあちゃんの頃の写真しか知らないよね。

2014年、安倍昭恵さんも訪れていたんだな。各国の首相訪問の写真があり、マザーテレサがどれほど偉大だったかが伺える。

スコピエには、パリにあるような凱旋門ちっくな建物があり、ロンドンにあるような2階建てバスが走っている。両方ともこれまた公金の無駄のような気がするが、これもユーゴスラビア連邦から解放されて、西欧への憧れの象徴なのだろうか。

宿で夜ご飯。スーパーで色んな種類のパテが売られていて、あまり好きじゃないがあまりにも種類があるので買ってみた。想像通りの味。
宿では、朝は私以外全員がチェックアウトして不安になったが、夜には人がたくさんチェックインしてきた。
リビングには韓国人男性とニュージーランド人男性がおり、「一緒にワインを飲まないか」と言われ、有難く頂戴する。
ニュージーランドの男の子が「僕、何歳に見える?」と聞くので「30歳」と答えたら、実際は18歳だった。ごめん、ごめん…。
「ニュージーランドではお酒は18歳から飲めるの?」と聞くと、「20歳からだよ」とのこと。おい。
赤ワインを二人であけたが、これが失敗。翌日は丸1日頭痛で苦しむ羽目になり、まさかこんなことになるとは夢にも思わず、この日は就寝。
明日はブルガリアのソフィアへ移動する。
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