南アフリカ共和国7日目
1R(南アフリカランド)≒8.5円
ケープタウン到着早々、街から見えるテーブルマウンテンへ登りに行くことにする。
テーブルマウンテンへ
宿から歩くと麓まで3kmなので、麓までは市バスで行く。GoogleMapで経路が出るのでどこから乗ったらいいかは分かるが、チケットが現金不可でICカードが要るみたい。
私はリビングストンで会ったSさんからICカードを売ってもらっていたので、それを使うことにする。購入するのもどこに売っているか不明だったしチャージ方法も調べるのが面倒。チャージしたり使用したりする際、表示されるするのが金額でなくポイントでいくらチャージしたらいいかも不明だったので助かった。Sさんはかなりチャージしてしまったらしく、残りはかなりの回数乗れるらしい。
の107、106番のバスで最寄りのバス停から乗る。前のドアにINとOUT時にカードをかざす機械があるが、クレカのマークもあったので、タッチ決済のクレカでも乗れるのかもしれない。
テーブルマウンテンの麓に到着。ここからはロープウェイの入口まで無料のシャトルバスが出ている。
チケット購入窓口が並ぶらしいので、あらかじめネットで往復のロープウェイのチケットを買っておいた。13時以降に入れるチケットだと安かったが午後からの天気が曇りだったので、午前チケットを購入した。予約はこのサイトから。
5分も乗らないのに420ランド(3,700円)もするので、行きか帰りかハイキングコースを自力で行くことも試案したのだが、かなり急で落ちて亡くなった人もいるようなコースらしい。やめておくことにする。
ロープウェイであっと言う間に山頂に到着。
ケープタウンの街や海が一望できて本当に美しい街だ。
ケープハイラックスなんて動物もいる。
反対側の景色。山頂部分は広く、奥の方にもずっと行けるので写真を撮ったり、海や鳥をいつまでも眺めながら1時間以上山頂で過ごした。
ケーブルカーの麓にもあったが、頂上にもtapビールが置いてあるレストランがあった。しかも1杯65ランド(550円)と高くない。
ブルームフォーテーンのバス乗り場で別れたBさんと丁度同じ時間に頂上にいることが分かり、一緒にビールを飲むことにした。
彼は3時間以上かかって「インディアンコース」という道を登って来たらしいが、「やめといて正解ですよ。」と言われた。かなりハードで、後半はボルダリングのような崖コースになっていて命の危険を感じたそうだ。(別のコースだと、距離は長いがもっとゆるやかで女性でも歩けるコースもあるようだ。)
午後からは曇ってきたので、午前券で来て良かった。HPには「午前券は13時まで」と書かれていたが、係員に聞くと閉館までいていいという。こんな景色を眺めながら飲む生ビールは最高、幸せな気分にひたった。
帰りはBさんも一緒にケーブルカーで降りて来た。ホテルまでもバスで帰りたかったが、Bさんは「行きも歩いたし全然歩けますよ。」と言うので、ケーブルカーを降りてから歩いた。途中の道は高級住宅街のようで家がどれもおしゃれでかわいい。下りなので苦も無く歩けた。
植物が沢山飾ってあるおしゃれカフェがあったので寄った。Bさんは3日後、別の国に行くので話すのは恐らくこれが最後。ヨハネスブルグやレソトをひとりで周っていたら淋しかっただろうし、一緒に周れて良かった。これまでの旅の話も楽しく、何よりも凄く頼りになり、助けられたなぁと思う。
南アフリカ国立美術館
次の日は近所のインド料理屋で焼きそばみたいなものを頼んで食べた。91ホステルは居心地はいいが、キッチンがないので朝食以外は外食かテイクアウトになってしまう。
この日は曇りだったので遠出はせず、街ブラしたり美術館へ行ったりした。
海辺の方へ歩いて行こうとしたが、道がよく分からず警備員に止められた。後日ちゃんとした道を通って行くことにする。
ボ・カープ地区
次の日は晴れたのでカラフルなボ・カープ地区という所へ歩いて行く。
1790 年代に建てられたアウワルモスク。
元々はムスリムや東南アジアの移民が住んでいて、労働者への差別や迫害など、暗い歴史を持つ地域らしいが、白い壁の家しか建てない白人への反発でこのようなカラフルな色になったらしい。ここでも人種差別の歴史の重みを感じる。
ハウト・ベイ・ビーチ
レソトでネットが繋がらなかったのでケープタウンについて下調べをしていない。バスカードをくれたSさんにお勧めの観光スポットを聞いてみたら、ビーチを教えてくれたので行ってみることにした。
バスで40分位で到着。テーブルマウンテンの裏側に来た。とても雰囲気がいい。
泳ぐ程の透き通った水ではなかったし、風が寒い。ここでじゃあすることと言えば・・・
海が見下ろせるレストランで生牡蠣とワインを頂くことにする。
海老の巻き寿司があったので思わず頼む。ちゃんとした酢飯で美味しい。
全部で2800円位。日本だとこういったレストランじゃ席料とか取るしもっとかかる気がするな。
たまには贅沢してこんなゆったりした時間を過ごすのもいい。
レストランから日が暮れるまでビーチを眺め、バスでホテルに戻った。
V&A ウォーターフロント
次の日、Bさんが旅立つというのでホテルの前で見送った。旅はいつでも誰かと別れが来てしまう。こんな別れも慣れてしまい何も思わなくなってきた。またお互いいい旅が出来ることを祈り、お礼を言って別れる。
2日前に行けなかったV&A ウォーターフロント地区へ行ってみる。
ホテルの前からバスで行こうとしたのだが、何故かいつもと街の雰囲気が違う。あまり人が歩いていないし、お店が結構閉まっている。日曜日だからだと気付いた。
いつもは他にも通行人がいるのでターゲットにされなかったが、この日は私しかバス停付近にいないのでホームレスの子供たちが寄ってきて「お金が食べ物をくれ」と言って来た。
近くにいたポリスが気付いて「このご飯をあげるから向こうへお行き。」と追い払ってくれた。警備員は何mか置きに立ってくれている。
今回はちゃんとバスと徒歩でV&A ウォーターフロント地区に到着。
海辺にあるおしゃれなアウトレットモールといった雰囲気。お土産を買わない私には縁がなさそうだ。
おしゃれなアクセサリーなども売っていたが、身に付けてスリとかに狙われてもなぁ・・・と躊躇する。
結構広いのでモール全体を見て回ったら夕方になってしまった。
バスに乗ってホテルの近くまで行くが、徒歩10分位手前のバス停までしか行かなかった。
日曜日の夜のケープタウンは危険
バス停を降りてからホテルに向かって歩く。10分位の距離だし、こんな誰もいない所でUberを待つのも怖い。しかし歩いても、歩いているのがほぼ私だけなので、ホームレスの人と通路で二人きりになるという場面が多過ぎた。あまりにも怖いし危険。
いつもは賑やかな通りも無人。いつも寄る酒屋に寄ってみたが閉まっていた。
これまで昼間歩いている分には、観光客がいっぱいだったので危険を感じたことがなかったのだが、この時ばかりはゾッとする位怖かった。
ケープタウンのホームレスの人らは他の街の座っているだけのホームレスらと違う。アグレッシブなのだ。向こうから近寄ってきて「お金をくれないか」「食べ物をくれないか」と声を掛けてきて、ずっとついてくる。ドラッグやってるのかなぁといった雰囲気の人もいて、ロサンゼルスのホームレスたちに近い雰囲気だ。
あと人数も多いので、ひっきりなしにこの日は追いかけられた。
明らかに観光客の私めがけて追いかけて来るので、見兼ねた警備していたポリスが一緒に歩いてホテルまで送ってくれた。
ずっと心臓がバクバクしていた。酒屋が閉まっていたので、すぐ隣のバーで1杯だけ飲んだ。
アフリカに入って1ケ月以上。だんだん治安の悪さに慣れて感覚がマヒしてしまっているのかもしれない。一度気分をリセットして気を引き締めないと。
それにしても、エチオピアで同じ宿だった人に「ケープタウンまで行けば日本人に会うよ。」と言われたが、ここでもピースボードのツアーの人らしか見掛けない。喜望岬に行くのに人を集めてレンタカーを借りたかったのだが・・・4日後にモロッコまで行く航空券を予約したので、もう明日にはひとりで喜望岬へ行った方がいいだろう。
同じドミの人らはカプセルタイプの部屋を予約しているだけあって、カーテンを閉め切っていて交流が全くない。4日後までずっとひとりかな。そんなことを考えながらこの日も寝た。
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