南アフリカ共和国1日目
1R(南アフリカランド)≒8.5円
危険なヨハネスブルグのバスターミナル
ヨハネスブルグのバスターミナルに着いたが、この外はめちゃめちゃ治安が悪いそう。旅友はここからハウトレインという高級列車で空港まで行き、そこからUberで移動していたが…
ハウトレインの運賃だけで1,500円位するみたいなので、私は却下。ここからUberで行くことにする。
Uberを呼べる場所まで外に出ようと駅構内を歩き始めると、向かいから来たアフリカ人に呼び止められる。
男「どこへ行くんだ?」
私「Uberを捕まえられるとこまでだけど。」
男「Uber乗り場はこっちだぞ。」
向かっていたのと逆方向へ連れて行かれる。
男について行きながら考える。
キチンとした服装なので駅職員かと思い思わず従ってしまったが違うかも…
良くてUber乗り場まで案内してチップ要求。悪くて知り合いのタクシーに乗せ、ボリボリにぼられる、もしくは走り出して直ぐ仲間が乗り込んで来て全財産奪われる。
後者だったら逃げよう。因みに後者は私の会社の先輩が初めてのインド旅行で、夜のデリー空港で遭った手口だ。
建物の外に出たら、私をここまで連れて来た男が、外に1台だけ停まっているタクシー運転手と仲良く挨拶し出した。「乗れ」と言われると同時に速攻で踵を返し駅構内へ走って逃げた。
「おい!どこへ行くんだ!これタクシーだよ!」と後ろから声が聞こえる。「Uberに乗るからいい!」走りながら叫んだ。
タンザニアのダルエスサラームでも流しのタクシーに乗ると100%強盗に逢うらしいのに、ヨハネスブルグでそんなものに乗った日にゃあ…逃げて懸命な判断だ。
ヨハネスブルグのバスターミナルからUberで移動
バスターミナルの職員らに「Uber乗りたいんだけどどこ?」と聞きまくりながら外へ。
ここから外へ出る。怖い。何か雰囲気が・・・
外へ出た瞬間、Uberに予約したホテル名を入れて呼ぶ。10分で到着とあり、来るまでここで待つが、何度もこの建物前にいるタクシー運転手が近寄ってきて声を掛けてくる。
断り横の屋台に逃げ込むが、これまでの国と違って店員も客も、私を見ても全く愛想笑いもなかった。なに、この街の雰囲気。
やっとUberが到着。凄く長く感じた。
走りながら運転手に「この辺って歩ける?」って聞いたら「危険過ぎて歩けないよ。」との返事。
地元の人でも歩けないのか…
Melville House(ホテル)
郊外の予約していたホステルにUberで着いた。駅で焦ってよく見ずに行き先を入れたので、最初違う場所に着いてしまい余分に時間とお金がかかってしまった。
中に入る、プールサイドにこのホテルを教えてくれたBさんがいた。彼がこのホテルにいると聞いていなかったら、移動が面倒な私は治安の悪い街中にホテルをとってしまっていたかもしれない。ここは治安は大丈夫そうだ。
キッチンも広くて綺麗。私と彼以外は黒人しか泊まっていないが。
彼は電話中だったので荷物を置いて付近を散策することにした。
宿の人に「外って、ひとりで歩ける?」と聞いたら「ポケットに最低限のお金だけ入れて、荷物やIDは置いていった方がいい。」と言われたのでその通りにした。
歩いて10分位の所にショッピングモールがありお酒も食べ物も豊富に置いてある。付近に美味しそうな食堂は見つからなかったので自炊しようとラム肉、パスタ、トマト、ほうれん草など買い込む。レジが異様に並んでいてその間にBさんがやってきた。
B「夜ご飯どこで食べますか?」
私「自炊しようと思ってるんだけど、ベーコンパスタかラム肉&ご飯、どっちがいいですか?」
B「両方!両方食べる!!」
大はしゃぎで即答された。…子供かよ…
20歳以上年下で自分の子供でもおかしくない年齢だしな。
素直に肉とパスタを一緒に作って食べた。私は食べきれないのでいつも半分彼にあげる。
2人の2回分の食費が800円位だったので、その後も自炊してかなり安くついた。
明日の予定を聞かれたので「ポンテタワーに登りたい」と言うと彼も乗ってきた。以下の英語のサイトから明日の14時からのツアーを申し込んだ。350ランド(3,000円)
ポンテタワーに登る
正式名称はポンテ・シティ・アパートメント(Ponte City Apartments)
1975年に富裕層の白人向けに建てられた55階建の高層マンション。治安が悪くなってくると、ここにギャングが不法占拠しだして元々の住民は退去。世界一高いスラムと呼ばれ、入ると15秒で死んでしまうという都市伝説がある。昔からこの話は知っていて、一度入ってみたかったのだ。
14時のツアーに申し込んだが、予約完了メールを見ると勝手に11時になっていた。少人数だと同じ時間に集められるシステムのようだ。
10時過ぎ、ホテルからUberを呼んでポンテタワーへ向かう。
到着するとUberドライバーが入口にいるセキュリティに「ツアー客だ」と告げてくれ中に入れてもらった。ここからは申し込んだDlalaNjeのオフィスまでセキュリティが連れて行ってくれる。
古いが高い。今でも、ポンテタワーは住居用としてはアフリカで最も高い建築物らしい。
オフィスで申し込み完了メールを見せる。私たちの他はフィンランド人カップル2名だけのようだ。
円形の中ではミッションインポッシブルの用に女性がワイヤーで屋上から降りてきてびっくりした。普通の人だとあんな降り方出来ないだろうからスタントマンか何かだろうか。
この吹き抜け部分には治安の悪い時で6階までゴミが埋まっていたらしい。
建物の中に入る。今は治安が回復していてこの厳重なセキュリティ。
ガイドの女性は、明瞭な英語なのでGoogle翻訳でちゃんと翻訳出来ている。しかし喋り慣れていて速すぎて読むスピードが追いつかないが。
私が生まれた時位に、こんな中が吹き抜けのおしゃれなタワマンが南アフリカで建設されていたなんて凄い。窓枠などはガタついていてガラスが落ちないのか、ちょっと怖い造りだが。
最上階は貸パーティスペースになっていて何時でもレンタル出来るらしい。
51階から見渡せるヨハネスブルグ。
Bさんが「真ん中吹き抜けにしない方が建てるの簡単そうなのに。」と言うので「廊下側の部屋にも窓を付けて採光と通風を確保するためだよ。」と言うと感心して聞いていた。
無料のドリンクが付いているのでビールを頼む。かつての悪の巣窟、ポンテタワーで飲むビールは格別だ。
トイレもおしゃれ。ヒルブロウタワーが見える。独身パーティをここでやるとガイドの人が言っていたが、夜に来ると夜景も綺麗なんだろうな。
1時間でツアー終了。
ガイドの人にチップを渡し(向こうから要求してきた)、安全にお昼を食べれそうな場所を聞いてUberで行くことにした。
ヨハネスブルグの街を歩いてみる
Nando’s Braamfontein
ナンドス。まずは昼ご飯を食べる。レモンソースが辛い。食べ終わると付近を歩いてみる。
ショピングモールがありその付近をBさんと散策した。
ひとりだと怖くてこのヨハネスブルグの街を歩くなんてしなかっただろう。
トラブルを避けて写真は撮っていないが、道端で野菜を売っている風な通りもいっぱいあって雰囲気があって楽しい。
路線バスが走っていてGoogleMapで経路が出るので帰りはバスで帰った。
30分も待ったしチケットは200円以上したので使うメリットはないが、私は路線バスや電車に乗るのが好きなのだ。
ヨハネスブルグがひとりでなくて本当に感謝した。
今日も昨日の残りで夜ご飯を作る。
Bさんはヒッチハイクとテント泊でアフリカ縦断しているのをインスタで見ていたので、彼のこれまでの旅に凄く興味があった。ずっと聞きたかった話が聞けてわくわくした。
明日はヨハネスブルグで次に行きたかったアパルトヘイト博物館へ行く。
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