モロッコスペイン

モロッコのシャウエンからジブからラルタル海峡を渡ってスペインへ(Day381)

モロッコ
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1MAD(モロッコディルハム)≒1.57円
モロッコ19日目、シェフシャウエン5日目

モロッコから一気にスペインのグラナダまで行く計画

今日こそはスペインへ向かう。自分で立てた計画は・・・

シャウエン→(市営バス)→タンジェ→(ローカルバス)→タンジェ新港→スペインのアルヘシラス→(列車かバス)→グラナダ

と、シャウエンから一気にスペインのグラナダまで行ってしまおう計画。朝6時台にシェウエンを出れば夜には着けると思うのだが・・・ネットに情報がないので不安はあるが行くしかない。

フェリーの時刻表

モロッコ⇔スペイン間のフェリーの時間はこのFRSのサイトで調べられる。何時のフェリーに乗れるか未定なので私は予約はしなかった。港で直接買うつもり。

11時の次は14時しかないので11時のフェリーに間に合うかどうかが勝負どころ。

シェフシャウエンからタンジェまで民営バスで移動

シャウエンからのCTMバスは12時半~しかないので却下。マラケシュ→エッサウィラ間で1度乗ったことがある、あの汚い民営バスで行く。始発は持っている2019年のガイドブックによると6時45分。

朝6時過ぎに宿をチェックアウトしてタクシーが停まってそうな広場へ。
歩いていたら即シェアタクシーに声を掛けられた。私しか乗らないが20MADで行ってくれると言う。

バス停にはすぐ着いたけど、市営バスの窓口には誰もいない。横の看板にはタンジェ行き6時45分とあるのだが・・・ちゃんと前日までに確認に来ないと駄目だっただろうか。

6時45分を過ぎてから、窓口に人は来なかったが、バスは来た。

バスの中でチケットは買えた。タンジェまで60DAM+荷物代10DAM(870円)。

座席は綺麗だった。あのエッサウィラ行きがたまたま汚かったのだろうか。

バスでは私がスマホのSIMをテザリング状態にしていることに気付いた斜め後ろのヨーロピアンの男性が「このWi-Fiはお前の回線か?」と聞いてくる。「そうだけど?」と答えると「使いたいからパスワードを教えてくれ。」とのたまう。あほか。「ギガが残り少ないのでごめんなさい。」と伝えたが、まだ「教えろ」と言ってくるので、はっきり「嫌です。」と言っておいた。

こっちも300円払って2ギガ追加したのに、このおっさんにテザリングさせてYouTubeなんぞ見られた日にゃ、一瞬でギガが無くなるだろう。外人って本当にびっくりするようなことを平気で頼んでくる。

タンジェで盛大に乗り過ごす

タンジェ行きのバス。終点がタンジェだろうと安心しきって早起きだったのでバスの中で爆睡。
9時半に停車した場所で「お前、どこまで行くんだ?」とチケット係の男性に起こされた。
「タンジェだよ。」
「ここがタンジェの旧市街だよ、ほら、レッツゴー!!」
起きたばかりで寝ぼけたまま、辺りを見回すとバスに乗っていた半数位の人らが降りて行く。GoogleMapを見ると海沿いからはかなり遠い。そしてあっと言う間にバスの扉は閉じ、スタート。

もう少し港寄りで停車してくれるよな??そう思いながらGoogleMapを見ると、Uターンしてどんどん海からは離れて行く。

ちょっ!!タンジェで降りたいんだけど。

慌てて運転席の方へ行き、運転手とさっきの男性に告げる。
「ああ、もうすぐタクシー乗り場があるからそこで停まるね。シェアタクシーでタンジェまで戻りなよ。」笑いながら言われた。

さっき「タンジェで降りる。」って告げたのに、なんで降りるまで待ってくれなかったの??
到着してから起こされても、靴脱いでるしエア枕首に挟んでるし、荷物下ろさないといけないし、あんな直ぐにドア閉められても降りれないんですが。

こんな何もない所で降ろされた。タクシーは停まっていないので走っているのを自分で停めるのだろうか。
タクシーアプリで呼べないかスマホの画面をいじっていると、旅行者が珍しいのか警官の車が目の前で停まり「大丈夫?困ってる?」と聞いてくれた。

「タンジェ新港に行きたいんですが。」と言うと、タンジェ新港行きのローカルバスのバス停方面のシェアタクシーを警官が停めてくれた。モロッコ警察、親切ではないか。15MAD。

タンジェからタンジェ新港(Tanger Med)までローカルバス

シェアタクシーは既に2人乗っていたが、私だけタンジェ新港(Tanger Med)行きのローカルバスのバス停で降ろしてくれた。元々バスを降りてからは、ここまで徒歩かタクシーで行くつもりだった。

ここタンジェ港からもスペイン行きのフェリーは出ているのだが、距離が長いせいでフェリー代が高かった。なのでよりスペインの陸地に近いタンジェ新港までローカルバスで行く。

10時。丁度目の前にバスが停まっている。これは幸先がいい。

10時15分、満席になってから出発。
タクシーもすぐ捕まえられたし、そんなに時間はロスしていないと思うのだが・・・
8MAD(130円)払って満席のバスに乗り込む。

タンジェ新港(Tanger Med)

11時20分。タンジェ新港(MED)の近くで降りた。バスがなかなか出発しなかったのと、途中何度か停車するのでかなり乗っていたことになる。ここも周囲の人らが「港に行くならここで降りるんだよ。」と教えてくれた。
私しか降りなかったので教えてくれなかったら気付かなかっただろう。

バス停からは、かなり辺鄙な通路をずっと歩いて行く。ネットで見て11時のフェリーがあったが、もう間に合わない。

12時。3社フェリーチケットの会社があったが、1社しか窓口は開いていなかった。
ARMASフェリーで直近の13時半のフェリーチケットを買う。289MAD(4,500円)。
前に黒人4名がチケットを買っていたのだが、それが20分以上かかっていて凄く待った。事務処理が遅いのかと思いきや、私のチケット発行は即終わった。なんなんだ。

せっかくここまで順調に来たのに、ここで1時間半待ち・・・タンジェでバスを寝過ごしていなくても11時半のフェリーには間に合わなかった気がする。

上の階に食堂があったのでモロッコ最後の食事をする。レストランは3軒とも100MADのコースしかなかったがボリュームたっぷりで美味しかった。店員はスペイン語かフランス語しか通じなかったので。ここからいよいよヨーロッパなんだと実感。

モロッコ出国手続き

余ったモロッコのお金をユーロに変えてもらったりしていたらギリギリの時間になってしまった。モロッコディラハムからユーロへの両替は、両替所の向かいの菓子屋で交換してくれる。

フェリー乗り場の入口に行く。セキュリティチェックとイミグレの窓口があってびびった。そうだここでモロッコ出国スタンプを貰わないといけない。久々の国境越えですっかり勘が狂っている。私の他に誰もいなくて直ぐに済んだのが幸いだった。

結局、13時半のフェリーの時間には間に合ったのに、フェリー自体が1時間遅れて出航した。座席数はこんなにあるのに客は数人。これだと人件費と燃料代で赤字だろう。ヨルダン→エジプト間は満席だったのにな。

スペインのアルヘシラス港に到着

16時半。スペインのアルヘシラス港に到着。フェリーは1時間しか乗っていないが、時差のせいでもうこんな時間。

徒歩で10分先にある鉄道の駅に向かってみたが、グラナダ行きの16時半発の列車は出ていた。もう今日のグラナダ行きはない。
向かいのバスターミナルでグラナダ行きのチケットがないか聞いたら、途中のマラガ行き18時45分発しか今日はもうないと言う。マラガ到着予定は22時半。

モロッコのシャウエンからスペインのグラナダまで一日で行く計画、失敗!!
タンジェ新港までのローカルバスがもうちょっと速かったら、11時半のフェリーに乗れて16時半の列車に乗れてたんだけどな。
1時間以上待って18時45分のバスに乗り込む。

窓からはアンダルシア地方の景色が見えた。白い外壁とオレンジの屋根、スペインだ。
モロッコが海の向こうに見えるのに全然違う建築物。不安と緊張が高ぶる。

マラガ到着

22時半。マラガのバスターミナルに到着。街の中心まではGoogleMapでバスの経路が出るのでバスで行く。中心地は歩行者天国のようになっていてタクシーは入れない。
マラガの街はこんな時間でも路上でお酒を飲む人々で溢れ、綺麗で楽しそうなリゾート地っぽかった。

バスの中でBooking.comから最安値の宿を予約しておいた。「プライベートオーナー」となっている。アパートを何軒も所有しているオーナーが、予約が入ったら、予約者と待ち合わせしてその部屋の鍵を入口で渡してくるタイプだ。このタイプですんなり部屋に入れたことは1度もない。嫌な予感しかしない。
宿の目の間に着いたら、案の定入口が閉まっているのでオーナーに電話したら「22時以降はレセプションが帰ったから入れない。」と言われた。はあ。だめだ。当日予約でこのタイプの宿は。

「無料でキャンセルしてね!」と伝えるとOKしてくれた。
そこから徒歩で行ける1番近い宿に飛び込みで入れてもらう。27€と言われたが、もう23時。しんど過ぎていくらでも良かった。後でクレカの請求を見たら、男女混合12人部屋のドミトリーが4750円だった。

高いヨーロッパが始まってしまった。この調子でヨーロッパを周りきれるだろうか。
今後の予定は全く立てていなかった。

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