サウジアラビア3日目。1$≒157.4円、1サウジアラビアリヤル≒41.7円
昨夜はぐっすり眠れた。
アルウラで朝の散歩に出掛ける。
Nilofar park restaurant/ccc office
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他の方のブログでも見た朝食ビュッフェのレストラン。
2,000位の料金なので、友人と素敵なお庭の雰囲気を味わいながら朝食を食べたいなら、ここもいいだろう。
パンが食べ放題らしいが、この気候じゃパサパサな気もするし、朝にまたミゴレンを食べたのでパス。
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アルウラの町を散策しながら、開いているお店に入ってみる。小さな商店やコンビニ、カー用品店などが並び、ショッピングモールなどは皆無な小さな町。
文房具屋に寄ってみたら、建築系の定規がこんな小さな町に売っていた。全部中国製。
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昨日来たカルチャーセンターにまた寄ってみたが、閉まっていた。昼からの営業なのだろうか。
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サウジアラビアの豪邸??
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カルチャーセンターの隣の建物を覗いていたら、従業員らしき男性が笑顔で「中に入っていいよ。」とジェスチャーしてくれた。
モスクなのかよく分からないが、念のためヒジャブを被って入ってみる。
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中にはお祈りしている人どころか誰もいない。
向かいが小学校なのでモスクではなく、集会所的なものなのだろうか?
アルウラの朝の散歩も気持ち良かった。
宿のインド人のおっちゃんは部屋の掃除を念入りにしたいようで、Booking.comには15時チェックアウトとなっているのに「12時には出て行ってね?」と何度も念を押してきた。
宿に戻り、チェックアウトする。
アルウラのレンタカー屋(Alamam Car Rental)
GoogleMapで見つけた町で唯一のレンタカー屋。
おっちゃんが一人いて暇そうにしている。「車借りたいんだけど。」と言うと、客が珍しいのか驚いていた。彼も他のサウジアラビア人同様、英語は聞き取れるがあまり話せないレベルのようだ。
「オートマで一番安い車借りたい。今日借りて明日返すのいくら?」
「140リヤル(6,000円)」
「(安!ひとり3,000円やん)それは24時間の値段?」
「Yes.」
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今はお昼。今借りても明日のお昼に返さないといけなくなるので
「明日の夕方まで借りたいから、夕方にまた来るよ。」と英語で伝えるのだが、伝わらない。
「料金、今払って。」と言うので、契約書にサインして、お金を払い、ビザと国際免許を見せる。また眉毛だけのビザはスルーされた、笑うとこなのに。
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規約を読もうかと思ったけどな・・・アラビア語しかなくて読めんわ。
おっちゃんは私を横の駐車場に連れて行き、レンタルする車の傷チェックを念入りにし出した。
「じゃあな。」と言って車にエンジンをかけたまま渡してこようとするので、
「ちゃう、ちゃう。24時間レンタルなんでしょ?明日の夕方に返却したいから、今日の夕方にまた来るよ!それまでスーツケースと車のキーを預かっててよ。」
「なんで今から乗らないんだ。ONE DAY レンタル!」
「ONE DAYって今日中ってこと?明日?それとも24時間のこと?」
「Yes.」
どっちやねーん。
分からないのでもう「とにかく車のキーとスーツケース預かってて!」とおっちゃんに言い、お店の営業時間を聞いておいた。10時~12時、16時~20時らしい。16時にまた来ればいいだろう。
AlUla Old Town(オールドタウン)
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アルウラのオールドタウンまで歩いてやってきた。30分ぐらい歩いたが12月のサウジアラビアは涼しいので全然歩ける距離。絶景だし。
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ここは正真正銘、昔からある旧市街地。かつては何世紀にもわたって人々が暮らし、交易や巡礼の中心地として栄えていたらしい。今は修復され、お土産屋にされているが。
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レストランやコーヒーショップがあるが、どこも野ざらしで寒い。
店内にある飲食店がないのだ。
春か秋に来ると、なかなか雰囲気は良さそうだが。
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コーヒーはこの紙コップのものがなんと1杯1,800円!観光地価格。
AlUla Fort Viewpoint
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要塞があったのでここでも登ってみる。無料。
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絶景ではないか。
旧市街が一望できる。泥で出来た建物に迷路のように入り組んだ路地。モロッコの迷路の街を思い出す。
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モロッコと違い、サウジアラビアはこんな衣装を着た人らばかりなのでかっこいい。アラブ諸国全体で伝統的に着用されている頭飾り。
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建物よりこっちの方が絵になりそうだ。
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アルバニアの宿で出会ったMlさんと待ち合わせの14時になった。
彼女は空港にいた日本人カップルとUberを乗り合わせ、ここまで来たらしい。
「昨日、飛行機乗り遅れちゃいました~」と半泣きになりながら走ってきた30代の若い彼女と再会。
京都でも会ったけどね。日本から遥か離れた場所で、また旅の話が出来る人と会えたのが嬉しい。
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Mlさんとオールドタウン散策。地元の伝統工芸品を扱うお洒落なショップやカフェが並ぶ。
お互いこんな高いお土産屋には興味がなくてすぐ出てしまうのだが。
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お腹が空いたので近くのファーストフードで食事。レストランでの食事は高過ぎで無理そうだ。
こんな貧相なエビフライで1,000円なのも泣けるが。
Mlさんは今時の若者らしく、がっつりケバブを食べていた。
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近くで飼われている子山羊。可愛過ぎる。
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Mlさんも荷物はバックパッカーらしく小さなリュックひとつだけだったので、このまま一緒にレンタカー屋まで歩いて行くことにした。
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ファーマーズマーケットに寄ったりしながら、レンタカー屋に戻って来る。
レンタカー屋は「16時再オープン」と看板にも書かれているのに、16時半になっても店内は鍵が掛かっていて誰もいなかった。なので、隣のバス会社の人に電話して従業員を呼んでもらった。
午前中にいたおっちゃんとは別の、頭の毛がくりんくりんのインド人っぽい若者二人が、どこかでさぼっていたのか17時に慌てて走りながら店に戻ってきた。
サウジアラビアの運転事情
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車とスーツケースをピックアップし、レンタカー屋から今夜の宿泊地の北に向けて、いざ運転。
旅行前にMlさんに、メッセージで「レンタカー借りるかもだけど、国際運転免許持ってる?」と聞いたら、「持ってます!」と答えてくれていたのだが・・・
今聞くと「日本の免許しか持ってないし、最後に運転したのはド田舎で3年前。」と言われた。
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私が運転するしかないかー笑
しかし左ハンドルの右車線。この位田舎道ならいいけど、町中を走っている間は後ろの車にハイビームされクラクションを鳴らされまくり、べったり張り付かれるなど煽られまくった。
抜かして先に行ってもらうには、右によけるのか左によけるのか??
また、右折するときも、ついつい日本で運転しているのと同じ感覚で、サウジアラビアのルールとは反対方向の道路を見てしまう。
ウインカーを出そうとしたらワイパーが動いちゃう基本的は操作ミスは毎回だ。
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信号で一瞬停止しただけで、すぐクラクションを鳴らしてくるサウジアラビア人。ダンマームでも感じていたように、この国の人は短気なようだ。
ノロノロ運転でやっとの思いでキャンプ場に行く途中の目的地に着いた。
人気の観光地のようで、駐車場(無料)は満車。適当に端の方に停める。
エレファントロック(Elephant Rock (Jabal AlFil ))
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アルウラのメイン観光地のひとつ。エレファントロック!入場無料。
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何千年にもわたる風化や浸食の作用によって形作られた、象の形の1枚岩。
いや、もうこれだけで神秘の世界。
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美しい。
サウジアラビアは美しい。アルウラは首都からかなり遠いけど、やはり来てよかった。
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こんな美しい自然の景色は久々ではなかろうか。砂漠に佇む神秘の一枚岩。
ヨルダンやエジプトに雰囲気は似ているけど、どこか違う唯一無二の景色。
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幻想的な風景に魅せられ、Mlさんといつまでも景色を楽しんだ。
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砂に埋まっているこたつのようなシート席があるのだが、全て観光客で埋まってしまっている。
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夜が更けてあまりにも寒くなってきたので、コーヒーを飲むことにした。
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相席になったサウジアラビア人男性たちと。
彼らは4人兄弟で、イスラム教のサウジアラビアでは男性は4人まで奥さんを持てるため、彼らは全員母親が違うらしい。4人まで奥さんがもてるはイスラム教の国のマレーシアでも聞いたから本当なんだろうけど、「全員母親が違う」が本当なのかジョークなのか不明。彼らも英語は話せない。
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エレファントロックがライトアップされ、またその美しさを増している。
もう周囲は真っ暗だ。
今から外灯がないこのエリアから、予約しているキャンプ場まで無事車で辿り着けるだろうか。不安になりながら、そろそろ退散することにした。
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