2025年4月28日(月)1元=20円
貯金が全然貯まらないので、就職して初のGWくらいは家でおとなしく過ごそうと思っていた。しかし、会社で「28日、出勤出来ない?」と聞かれ嫌すぎて、とっさに「もう28日の航空券を買っているので無理です」と返した。
その直後に会社のトイレで、前から目をつけていた中国、成都行きの格安航空券1.9万円をポチる。
順番が違っても、とにかく私は航空券を買ってしまっているので休日出勤などできないのだ。
関空から成都へ向かう
海外旅行も慣れすぎてしまい、もはや少し遠くのカフェに行く位の感覚である。出発の2日前にミニスーツケースに荷物を詰め込んだ。忘れものがあれば現地で買えばいい。そのまま空港へと向かう。

ブログにはアップしていないが、昨年エチオピアに行く前に上海に1週間いて、中国はこれで3度目。もはや勝手知ったる国である。
中国ではネット規制があり、GoogleもInstagramも繋がらない。VPNを用意しなければと思いがちだが、楽天のSIMやeSIMを使えば、GoogleもInstagramも問題なく使えることは、すでに身をもって確認済みである。

さらに、中国版PaypayのアリペイとWechatをダウンロードしておけば、現金を下ろす必要もなく、列車でもバスでも屋台でも、全てがキャッシュレスですみ、宿も列車の予約も全てTrip.comですむことも知っている。特に構えることもなく、安心して12時出発のエア・チャイナに乗り込み、ビールを頼んだ。
エア・チャイナも東方航空や南方航空と同様、預け荷物は23キロが2個まで無料、機内食もアルコールも付いている。成都まで8時間の道のりで1.9万ってなぜこんなに安いんだ。しかもGW中なのに。
乗り継ぎの杭州蕭山国際空港

2時間半のフライトを経て、経由地の杭州蕭山国際空港に到着。乗り継ぎ時間は3時間半あり、余裕だと思っていたが、空港がやたらと広い上に、国際線から国内線に乗り継ぐため、一度イミグレーションを通って外に出て、預けた荷物をピックアップしてまたチェックインし直さなければならなかった。そのため時間の余裕はなかった。
中国の空港は広すぎて、舐めててはいけない。

イミグレーションでは入国カードがデジタル化されており、スマートフォンで必要事項を入力するとQRコードが表示され、それをイミグレに置いてある機械にかざすと入国カードが出力される。中国は進んでるなぁ。
そして成都行きの国内線になると、機内食が一気にかわいくなった。パンダ!パンダ!

味は国際線より落ちたけども・・・辛い唐辛子のソースがついていて、1粒舐めただけでも食べれたもんじゃなかった。四川省に来たのを実感する。
日本から中国行きの飛行機は空いていたが、この中国の国内線は満席で窮屈だった。すでに中国の人口の多さを実感する。
成都空港到着
17時に杭州を出発し、20時に成都に到着。すっかり夜になってしまっている。

飛行機から降りる時、自分の座席の床に何かキラッと光るものが落ちている気がした。拾おうかと思ったが、隣の人が早く降りたそうにしていたので、(光るものなんて持ってなかったし、私のものじゃないか)と思い、確かめずに飛行機を降りた。これが大後悔の始まり…

空港のトイレに入ると、個室が20個ほど並んでいたが、オール和式トイレだった。しかも和式でありながらオート洗浄が付いているという謎のハイテク仕様。いや、オート洗浄いらんから、洋式にして?!はあっ?運動靴の裏が汚れそうで和式は嫌だ。
旅の間、中国のこの四川省あたりでは、和式トイレが主流であることを知った。どこも20個ほどの個室が並んでいても、そのうち洋式はわずか1つという構成ばかりである。
日本の女子トイレでは、和式を選ぶ人はまずいないが、中国では逆に、浸透していないのか洋式を使う人はほぼ皆無であった。そのため、洋式トイレを毎回独占状態でラッキー。やはりトイレ事情に関してだけは、日本が世界の最先端か。
高徳地図(AMAP)で経路検索、宿へ移動
国内線に乗り換えた途端、外国人の姿を全く見かけなくなった。世界中どこへ行っても必ず目にする欧米人の姿も、この駅には見当たらない。やはり英語が通じにくいという点が、彼らにとって中国旅行のハードルを高くしているのだろうか。
杭州空港の職員も、地下鉄の駅の係員も、私が話す英語は理解出来るが、話すことはできないようで、スマホの翻訳アプリで英語の表示を私に見せてきた。

しかし、英語が通じなくても日本人なら看板もメニューも読めるから楽ちんだ。是非、日本人は中国に行ってみて欲しい、アドバンテージが高過ぎる。
中国では Google Map が使えないが、代わりに「高徳地図(Gaode Map)」というアプリがある。宿までの経路を調べ、地下鉄に乗ろうとしたが、楽天モバイルのSIMではネット接続はできても、アリペイやWechatは繋がらなかった。(後に重慶では問題なく使えたため、地方では制限があるようだ)
駅で職員に尋ね、20代くらいの女性駅員3人が集まり、私のスマホを操作しながらあーでもないこーでもないと試行錯誤してくれた。テザリングしてもらっても結局アリペイは使えず、「自動券売機で買って」と言われたが、現金のみ対応。クレジットカードも使えない。

最終的に「私がもうチケットを買ってあげる!それで行きなよ」と言って、切符を渡してくれた。20代位の若い子が。なんて親切なのだろう。中国のイメージが覆される。感謝の気持ちをたっぷり伝えて、もらった乗車券で地下鉄で移動。

宿の最寄りの駅で下車。そういえば、南米やアフリカでは、夜に街を歩かないように気を付けていたが、すっかり忘れていた。見た感じ、日本と変わらない雰囲気だし、中国は治安は大丈夫のようだ。

このホテルの装飾を見る限り、中国でもパンダは大人気なのだろうか。成都にはパンダ基地があるため訪れたが、イメージではもっと田舎の風景を想像していた。だが来てみると成都は高層ビルが立ち並び、大都会。
Chengdu Desti Youth Park Hostel

予約していたホテルに到着。このホテルだけはBooking.comにも掲載されていたが、これ以降はTrip.comのみに掲載の宿に宿泊。屋台が立ち並ぶ隙間に入り口があって分かりにくい。

看板犬。踏むよ?

レセプションでほぼ英語が通じない中、なんとかチェックイン。

中国のホテルはどこも男女別だった。しかもパイプベッドじゃなくてしっかりしたカプセルホテル形式ばかり。綺麗で最高。10人女性専用ドミトリーで、わずか1泊1,190円。これは心地よい。

コンセントは下にある変な形状のものと、日本と同じものが2種類、どこの宿にもあった。
変換プラグは不要。

シャワー室やトイレも清潔。ここのトイレは洋式があった。助かった。

やっとベッドでゆっくりできると思い、スーツケースからパジャマを取り出そうとした。だが、手持ちのリュックを探しても鍵が見つからない。荷物をすべて出しても見当たらない。
・・・・そうか、あの飛行機の床に落ちていたキラリと光るもの——あれはスーツケースの鍵だったのだ。キーホルダーも付けず、降りる時に確認を面倒がったのが仇となった。そして青ざめる。
この状況って、もしやこれまでの旅のピンチの中でも割と上位の方なのでは・・・
帰国したら予備の鍵はあるけれど。
明日からの9日間の旅、私は毎日同じ服を着て、同じ下着を身に付けてこのただの箱を持ち歩くのだろうか??あほなの?
考えろ。考えろ。
この箱が開かなくて困ることはあるか。
下着も服も毎日同じで過ごせばいい。女性専用ドミトリーだし、寝るときは全裸でいい。手荷物内はミニ化粧水とを持っている。メイクは洗面の石鹸でも落とせるし、普段からほぼノーメイクだ。足りないのは日焼け止めくらいか。
・・・そう考えると、このスーツケースの中身ってほぼ要らないものか。なぜ私はこんなに荷物を持って来たんだ。
それでもやはり、この箱を開けれたら帽子やサングラスもあるし便利である。
旅の初日から、スーツケースの鍵を失くすという大ピンチ。
さて・・・これから、どうしたものか——。
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