中国

九寨溝への行き方。成都から九寨溝へ高鉄とローカルバスで移動(2025.4.29)

中国
スポンサーリンク

2025年4月29日(火)~30日(水)1元=20

2025年8月「黃龍九寨駅」までの高鉄が開通

成都東駅から九寨溝へ行くには、ネット情報だと「高速バスで8時間」「ツアーで行く」などの情報を見たが、2025年8月に「黃龍九寨駅」までの高鉄(中国の新幹線)が開通したようである。

GoogleMapでは何もない更地だが、「高徳地図」アプリだとちゃんと駅が出てくる。
高鉄の「黃龍九寨駅」の駅から、この100以上の湖沼がある九寨溝迄は更に車で2時間位離れているようだが、この経路で行った人の情報が見当たらない。まぁ現地に着けば、恐らくタクシーかバスで行けるだろう。

高鉄のチケットは、公式HPからなら中国語で手数料無しで購入出来るようなのだが、日本の電話番号だと上手く登録出来なかった。仕方なく、毎回、手数料を数百円取られるがTrip.comから予約している。

高鉄の黃龍九寨駅

14:44成都東駅→(高鉄)→16:48黄龍九寨駅→(バス)→19:00九寨溝

成都から2時間。寒空の中、黃龍九寨駅に到着した。少し頭痛がする。昨晩はアルコールは飲んでないはずだが、曇っているからだろうか。

これが、2024年に出来たばかりの黃龍九寨駅。
取り敢えず、電車でトイレに行かなかったので、トイレへ行こう。

世界一周を共にした靴、汚いので帰国してから捨てたが、こうしてみると本当に汚いw
トイレの表示が英語・韓国語・日本語で書いてある。日本語ではダブリューシー(WC)。日本だと伝わらんけどな。そして中国のトイレは和式がほとんどだが、中南米と違って無料だし、マレーシアと違ってびちょびちょではないのがありがたい。20年前は「ニイハオトイレ(扉なし、壁なしトイレ)」で有名だったのに。

高鉄の黃龍九寨駅からな九寨溝までのバス

高鉄の駅から先は予定していない。
トイレから出ると、すぐにタクシー運転手たちに声をかけられる。中国語で何を言ってるか分からないが、悪徳タクシーっぽい雰囲気だけは伝わった🤣

バス停らしき建物の方へ向かうと、裏に大きなバスターミナルがあった。
「九寨溝!」と言いながら九寨溝の写真を周囲の人らにスマホで見せると、「これに乗れ」と乗るべきバスをジェスチャーで教えてくれた。

満席になると出発するようで、あっという間に満席になり、「51元(1,020円)」というので、運転手のスマホに、自分のAlipayのQRコードを読み取らせて料金を支払った。

出発前、運転手に翻訳機を使って「どこのホテル?」と聞かれたため、予約していたホテル名をスマホの画面で見せた。すると運転手は中国語で「●●で降りろ。降りたら☓☓……」というような説明をしてくれているようなのだが、中国語なので分からない。
・・・高徳地図を見てホテルの近くに来たら降ろしてもらおう。それにしても変なデザインの建築物がならぶ。

バスは山道をどんどん登っていく。それにつれてひどい頭痛に襲われだした。この痛みには覚えがある。南米で標高4500mのラパスイピアレスで体験したやつ。どうやら一気に登ってきたことで高山病になってしまったようだ。ネットで調べてみると、九寨溝も標高3500mあるらしい。

1時間ほど経過したところでトイレ休憩があった。
そこには、世界81ヵ国を渡り歩いた私でも、見たこともない動物がいた。チベットのガイドブックで見た「ヤク」という動物だろうか?毛むくじゃらで飼い主に従順、とても気が弱そう。でかいのにおどおどした感じが可愛らしい。

記念撮影用のようだが、ヤクに近寄る元気も、トイレに行く元気もなかった。
頭が痛い、痛い痛い😇吐き気もする。ここで私が吐くと、バスが地獄絵図と化すだろう。
バスの中には給水機が設置されていたので、ペットボトルに水を汲み、水分をたっぷり取ってゆっくり深く息を吐くようにする。バスの給水機の水は少し変な味がした。水道水が安心して飲める日本は、世界でも珍しい国なのだ。中国でも水道水は飲めない。これは水道水なのだろうか。

九寨溝のバス停

高鉄の黄龍九寨駅からバスで2時間。夜の19時に九寨溝中心地でバスを降りた。バスはこの辺りから何箇所か停車してくれるので、乗客は皆、自分のホテルに近い場所で降りているようだ。
私の予約したホテルは、なんとバス停の真向かいだった。きっと運転手が中国語で私に説明してくれていたのは、このことだったに違いない。

四季童話ホテル(九寨溝観光センター)

GoogleMapには出てこないが、Trip.comで見るとこの辺りのホテルは沢山出てくる。

ホテルは観光する九寨溝から徒歩圏内で、町の中心地で1番安いホテルを選んだ。中心地にドミトリーはなく、ここから徒歩30分位の所にはあったが、30分も歩くのは嫌なので珍しく個室に泊まることにした。

なんせ、ツインルーム2泊でこの値段なのだ。個室でいいだろう。Trip.comで鉄道を予約してから宿を予約するとかなり割り引いてくれるようだ。

高山病でふらふらになりながらチェックインをする。吐き気を抑え、頭を抱え込みながら、予約番号とパスポートを、受付の愛想のいい女の子に見せる。中国語で同情しながら4階の部屋まで荷物を運んでくれた。本当にふらふらだったのでありがたい。

1泊2,350円でこの広さ。無料のペットボトルの水が2本用意されているし、ふかふかのベッドでとても清潔、間接照明も心地良い。部屋に着くなり、胃液を全部吐いてしまった。個室にして良かったと心から思った。

標高が高いのは事前に知っていたので、南米旅行時に持って行っていた高山病の薬、「ダイアモックス」の残りを持ってきている。薬を飲み、ペットボトルの水をがぶ飲みしてベッドに横になった。食欲などあるはずもない。

夜23時。
部屋のドアをノックする音で起こされた。

こんな時間に・・・少し怖くなりながら「はい・・・」とドアを開けると、中国人の若い男性が立っている。愛想よく笑いながら、中国語で何か言ってくる。
「すいません・・・中国語わかんないです・・・」
そう英語で告げると、残念そうに「そう・・・OK!」と言いながら去って行った。

朝の九寨溝

次の日。

夜中も一度起きて、もう1本のペットボトルの水をがぶ飲みした。高山病にはとにかく水分と酸素を取るのがいいらしい。朝起きると薬もきいたのか、頭痛はなくなっていた。

九寨溝の中心地。端から端までは数百メートル位の広さだ。快晴で気持ちいい。

昨日はあの変な炭水化物麺しか食べていない。ホテルの横に商店があったので入ってみる。菓子パンを買おうと手に取ったら、それを見た店員の女の子が、その辺の菓子パンを裏返して印刷されている日付を凝視し、ゴミ箱に捨てだした。
自分の手にした菓子パンを裏返すと、消費期限なのか賞味期限なのか分からないが、印字の日付はどれも3週間位過ぎていた。菓子パンは中国では売れないのだろうか。諦めてお菓子とバナナでお腹を満たすことにする。

まだ朝の8時前。街中のベンチで座って食べよう。

標高が高いからお菓子がパンパンだ。全部で250円位だった。

そういえば・・・昨晩部屋に来た男性はなんだったのだろう。彼は手にプラスチックの救急箱のようなものを持っていた。そうだ、きっと彼は振舞いからして従業員で、フロントの女の子に私が体調が悪そうなのを聞いて薬を持ってきてくれたに違いない。言葉が通じないから症状が分からず、諦めて帰っていったのだろう。スマホの翻訳機を使えばよかった。中国は英語が全く通じないのがもどかしい。

お腹が少し膨れたので、九寨溝の施設の入口まで歩く。ホテルがある街の中心からは徒歩15分。
ここでもパンダは人気なのか。

九寨溝の入口に着いた。8時のオープンちょうど位だが凄い人だ。

昔から憧れていた九寨溝。中国の山奥過ぎて、絶対一生来れないと思っていたのに。
今からどんな景色が待っているのだろうか。
高山病のことなどすっかり忘れ、心躍らせながらゲートをくぐった。

コメント