モンテネグロ

モンテネグロの美しい街コトル観光後、ヨーロッパ一醜い首都ポドゴリツァへ(Day414-6)

モンテネグロ
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1€(ユーロ)≒175円
モンテネグロ1日目、コトル1日目

モンテネグロの首都ボドゴリツァからコトルへ向かう。

ボドゴリツァのバス停

2024年7月のボドゴリツァのバス停の時刻表。
バスはボドゴリツァのバス停から頻発しているので、チケットは当日購入で問題ないだろう。このバス停からはドブロヴニクや北マケドニアのスコピエなどかなりの便が発着しているようだ。東ヨーロッパをどう周遊するか、経路にますます悩むね。

バス代9€、荷物代1€。たった2時間半なのに高い。ここでも荷物引換券はくれないから、運転手のポケットマネーになっていても分からない。
途中プドヴァというリゾート地も通る。

コトルのバスターミナル到着

11時40分。コトルのバスターミナルに到着。
ここで、明日の北マケドニアかコソボ行きのバスがないか窓口で聞いてみるが、両方とも1日1本、あるにはあるが、明日は満席だという。

私「明日のチケットある?」窓口のおっさん「No!」

・・・ここのチケット窓口のおっさんも「明日はないけど明後日ならありますよ?」位言えないのかな。セルビアに続き、旧社会主義国家のモンテネグロもつくづく印象が悪い。
コトルは宿が高すぎて一泊しか出来ないので、明日どこへ行くかまた検討しなければ。

ブログでよく見かける、コトルで皆が泊まるHostel Pupa(ホステル・プハ)は満室だった。
今日空いてる1番安い宿は、市税も入れて37€と高級リゾート地ドブロブニク超え。7月に入ってからどこも宿が高騰している。この日、1€は円安史上最安値の175円を付けている。

37€は高過ぎるので歩きながら予約サイトに載っていない安宿を直接訪問してみることにした。アフリカなど、他国ではBooking.com非掲載の安宿があり、訪問してみると安い宿があったからだ。
しかしGoogleMapに掲載のある宿の場所に行ってみると、全て閉店していた。(コロナ中に閉鎖したと思われる。)他の国だとHostelworldというサイトにしか掲載していない宿などもあったが、ヨーロッパでは、Booking.com(オランダの会社)掲載されていない宿はないと思われる。

日差しはかなりキツい。スーツケースを引き摺りながら仕方なく街中の37€の宿へ向かう。

暑すぎて、ここまで歩いてくるだけでかなり体力を消耗した。
宿に行ってみるとチェックインは12時~となっているが、12時を過ぎているのに入口に鍵が掛かっていて入れなかった。

仕方なく、レセプションの人が出勤してくるまで、向かいのレストランに入り待つことにする。
魚が9€で安いと思って入ったのに、100g 9€だった。「何グラムがいい?」と聞かれたが、高そうなので別のものを頼むことにする。

エビのリゾットを頼んだが、メニューの写真ではお米の中に大ブリのエビが入っていたのに、出てきたのは中にミニ冷凍エビが入っている、ただのケチャップ味のリゾット。ビールも合わせ26€(4,500円)。
高い、高過ぎる。日本だとフランス料理のフルコースランチが食べられる金額だ。

Montenegro Backpackers Home Kotor

宿のGoogleMapの場所は間違えているので、最初かなり迷った。上記が正しい位置。その辺の人に聞きまくった。小さな門をくぐって長い階段を上ったところがホテル。

レストランでWi-Fiを繋げて予約し、ホテルの人にレストランで待っている旨メッセージを送る。
13時にホテルスタッフが来たようなので、チェックインした。受付のおばちゃんは愛想が良く感じいい。

キッチン、部屋、水回りも綺麗。

ルームメイトらも上品で静かで、片付けられないだけで民度も高い。まあ高かったからね。
しかし同室のこのヨーロピアン女性、洗濯びちょびちょのままベッドの上に干すし、よく私物をこの状態のまま観光に出かけられるなと思う。「片付けられない人」ってやつか。

コトル旧市街を散策

コトルの旧市街散策。
美しい街並みに山岳が迫っていて、その美しさを際立たせている。山の近さがケープタウンを彷彿とさせる。
ケープタウンで出会った人らは元気だろうか。あれからインスタを見ていると弓場農場から全く動いていないので沈没しているようだが。(後日追記:彼らとは帰国後も再会して飲みに行けて幸せだ。)

あの山の上に登るのが、コトル観光の定石らしい。だが寝台列車で到着した早々の今、そんな元気はない。明日の早朝、余力があれば登ってみようか。

猫もへばる暑さだし。海が近いので猫がかなり多い。猫好きならここはとても楽しいだろう。

コトルは「コトルの自然と文化歴史地域」の名で世界遺産に制定されている。
そりゃ皆が勧めるのも分かる。旧市街は、どこを切り取っても絵になる。猫と石畳、山の上から見下ろすフィヨルドのような景色。

アドリア海に抱かれたこの町を歩いていると、風景の美しさに言葉を失う。美しい街並み。来て損はないだろう。

しかし7月のこの時期、ものすごい数の観光客と暑さでうんざりの方が勝ってしまった。

仮眠をしたらもう夜、外食は高いので懲り懲り。スーパーで店員が投げてよこした、インスタントラーメンですます。

夜のコトルも素敵だ。

コトルを勧めてくれたOさん(一緒にアルメニアとトルコを旅した男性)が行ったのは冬。宿も10€だったらしいし、冬に来て誰もいない中、こんな路地を歩いたらさぞかしロマンチックだっただろうなと思う。7月の今は写真に観光客が入らないように写すのが無理な程、人だらけ。

ここの土産屋の店員も、スーパーの店員も、喧嘩売っての??って態度だった。
土産屋は入ろうとすると「もうすぐ閉まる!入んな!」と制してくる。
スーパーでは「袋いるのか!カードか!現金か!」とモノを投げてよこす店員に、私の前の列の観光客のおっちゃんも、怒りを通り越して奥さんと苦笑いをしていた。どちらも若い女性店員。

明日の登頂を悩みながら寝る。


次の日。

やはり山を登る元気はなかった。登山口から上り下りしたら無料らしいのだけど。(登りか下りか、どちらかを正規の入口を通るとお金を取られる。)
1泊で移動とか、タクシー全く使わず徒歩のみとか、50代の私がする旅のスタイルではないよな。。。

宿でゆっくり休んでから、歩いて10時半に、コトルのバスターミナルに到着。
10時45分のバスのチケットを現地で購入。チケットは8.5€だが、またも荷物代2€とバスターミナル使用料1.5€を取られる。バスターミナルなんてギリギリに来ているし使用していないんだが。ほんと旧ユーゴスラビア、いい加減にしろ。
バスは11時過ぎに遅れてやって来た。

やはりプドヴァ経由でポドゴリツァへ向かう。

14時にポドゴリツァ到着。
昨日、ネットでポドゴリツァからアルバニアのティラナへ行くチケットを予約してある。
北マケドニアとコソボは後で行くことにする。

16時発なのであと2時間ある。この窓口の左端が1時間1€で荷物を預かってくれるので、預けてポドゴリツァの街を観光することにした。

ヨーロッパ一醜い首都ポドゴリツァ

ポドゴリツァはヨーロッパ一醜い首都と言われている。
第二次世界大戦時に古い建物はことごとく全て破壊され、新しい建物しかないからだ。

どれどれ・・・と眺めてみる。
確かに。都市デザイン計画が全くなされず、戦後のお金がない中、慌ててバラバラの団地のようなデザインの住宅を建てたって感じ。

こんな建物ばかりなのは戦争被害のせいだし「ヨーロッパ一醜い」って酷い言われようだ。
元々はコトルにあったような風情ある石造りの建物ばかりだったのだろうか?だとしたら本当に全部破壊されたのだろう。

駅のトイレは有料だったので、無料トイレを探してあのショッピングモールへ入る。

うーん。閑散としているしデザイン性が・・・笑。デザイナーとかいなかったのかな。私がデザインしてあげるのに(一級建築士)。
中のトイレはロックが掛かっていたが、建物の外側の通路に、従業員らが使っているであろう、無料のトイレがあった。

一応、GoogleMapで観光地マークが付いていた独立広場とやらに行ってみる。
・・・これだけですか。

時計塔。
ポドゴリツァに宿泊していたら、もう少し観光場所はあったかも知れないが、1時間半で歩ける範囲はここまで。慌ててバスターミナルへ戻る。

バス出発の45分前にバスターミナルに到着したが、隣接するレストランんで、ハンバーグステーキを頼んだら案の定出てくるまでに25分かかり、大急ぎで食べたがバスに乗るのがギリギリ。運転手にめちゃくちゃ怒られた。

ボドゴリツァからティラナまでのバス代は15€。
ネットに「環境保護チケットです。Eチケットを印刷する必要はありません。」って書いてあったからネット予約したのに、バスに乗ろうとしたら「チケットを印刷しろ」と言われ、印刷代とバスターミナル使用料と合わせて3€も取られた。荷物代ももちろん別で2€。

Eチケットを印刷する必要があるか?Googleの口コミには「ターミナル全員グルで詐欺」と書かれている。

やはりこんなモンテネグロを好きになれないまま、次の国、アルバニアへ向かう。

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