1€(ユーロ)≒160円、1チェコ・コルナ≒6.5円
オーストリア2日目、ウィーン2日目
オーストリアのウィーンからチェコのプラハへ移動
前回乗ったレギオジェットという会社のチケットが列車だったので、今回も列車だと思い予約したら、実はバスだった。「プラハ?」と聞いてバスに乗り込む。
ちなみにウィーンは海外でウィーンと言っても通じない。「ビエナ」と言う。
プラハのバスターミナル
20時半にプラハに到着。予約している宿は街の中心地にあり、そこまで徒歩15分。
もちろん歩いて向かう。
ホステル ホーマー
1泊16€。ここでの滞在は、レセプションの男性の接客態度が最悪だった。カウンターに誰もいなかったので覗き込むと、黒人のドレッドヘアの男性が外から見えないように腰を低くして座っていた。「予約してるんだけど」と声をかけると、彼はだるそうに「name…」とだけ呟く。
その後も追加のデポジットの支払いについて、遠くから鬱陶しそうにボソボソと話してきたが、声が小さすぎて何度も聞き返さざるを得なかった。こんな態度で給料がもらえるのかと驚いた。同僚の女性とは元気に話していたので、やる気ないか嫌がらせかどちらかだろう。チェコで最初に話したのがこいつなのでチェコの印象は最悪になった。
部屋は屋根裏の、男女混合20人部屋。広々としていてキッチンも最新式なのはいいが、なぜ寝室にキッチン??
欧米人は昼も夜も寝ているので音を気にして使いにくい。あと油汚れとか寝具につかないのかな 。
トイレとシャワーは1つずつしかなく、トイレの鍵は壊れていて、女性が一度男性にドアを開けられて大声で叫んでいた。
すっかり真っ暗なので就寝。
次の日。
プラハも2泊しか予約していないので、観光は今日しかない。なのに曇っていてとても残念。
キュビズム博物館
まずはキュビズム博物館へ。中は有料なので入らなかった。
キュビズムとは20世紀初頭にフランスで発展した前衛的な美術運動で、特に絵画において革新的な手法が用いられ、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって主導されたらしい。何のことかわからん。
ここでは、ザッハ・カフェのリベンジを果たすために来た。博物館の2階にカフェがあり、キュビズムなインテリアを眺めながらチェコの伝統ケーキを楽しむことにする。
ウエイターのおっちゃんは挨拶程度の日本語が話せて、陽気に声を掛けてくる。ここでチェコのイメージは回復した。
それにしても中東やアフリカでは私はずっと「ヘイ!チャイナ!」と呼ばれていたのに、ヨーロッパに入ると自分が一発で日本人だと判断されるのが不思議だ。ヨーロッパは中国人より日本人観光客の方が多いのだろうか。
メニューには伝統ケーキとしてハチミツケーキともう一つ載っていた。Google翻訳を使っても両方とも「伝統ケーキ」としか訳されないので違いが分からない。
ハチミツケーキは甘そうなので、もう1つのチーズケーキっぽい見た目のものを注文した。
食感も味も落雁(らくがん)みたいなのが来た笑
裏切られた気分だが、生クリームは濃厚で凄く美味しかったので良しとする。カフェラテと会わせても164コロナ(1,000円)と日本カフェで食べるよりは安い。
チェコ社会主義博物館
宮殿や美術館は飽きたので、共産主義の博物館って珍しいなと思い、チェコ社会主義博物館に入ってみた。チェコスロバキア(現在のチェコ共和国およびスロバキア共和国)が共産主義体制下にあった時代は、1948年から1989年までの約41年間。
380コルナ(2,400円)とかなり高額な割に展示品は少なく、ほとんどが長文の英文パネルの解説だった。英文を読むのは時間が掛かるので、Google翻訳で訳しながら読み進めるも、それでも量が多すぎてかなり疲れた。チェヒー・ブジェゾヴァー事件、オタカル・シュヴェッツの作品と自殺、スターリン記念碑、プラハの春、ビロード革命の説明など。
これだったら専門の本を買って読んだ方がいいだろう。失敗した。
共産主義体制下での住宅展示は、皆平等という感じで面白みに欠ける。もしかすると、この辺りの国が今、変わったデザインの建物を造りたがるのはその反動かもしれない。
有名なベルリンの壁に描かれている1979年の「社会主義的兄弟のキス」。私が小さい頃、ドイツは西と東に分かれていたが、今ヨーロッパを歩いていると、それが信じられない。
プラハ城
プラハ城へ向かって丘を登って歩いてみた。
お城。城や教会、博物館はどれも有料だったので入らず。ケチっぽいが、2,3ユーロとかだったら入るが、本当にヨーロッパはひとつひとつの入場が高いのだ。
赤い瓦屋根の景色は自分の中でもう飽きているのが残念だが、それでも綺麗だった。ここからの夜景も綺麗なんだろう。
ホラーレストランのディスプレイ。
ホームレスかと思い、ちょっとびっくりさせられた。
ダンシングハウス
さらにダンシングハウスと呼ばれる有名な建築物を見に行く。
フランク・ゲーリーとヴラド・ミルニッチによって設計され、1996年に完成。
ビルバオのグッゲンハイム美術館をデザインしたフランク・ゲーリーって今も95歳で現役なのか。長生き。
中世の街並みの中に突如現れる奇抜な形のビル。まるで二人のダンサーが踊っているように見える。
建設当時は、そのデザインが街の雰囲気に合わないのではと賛否両論があったらしいが、今ではそのユニークな外観が有名な観光スポットとなり、皆に愛されている。この橋の袂で夕日に照らされながら踊っているように見えるビルはとても美しい。曲線が温かみを感じさせ、プラハの街並みにアクセントを加え、上手く溶け込んでいると感じた。
今日もかなり歩いた。宿に戻ってから少し休憩。
チェコの料理で有名な「タタラーク」という生肉をガーリックで和えたものを食べに、近所のレストランに閉店2時間前に行った。しかし、「キッチンはラストオーダーを閉めたので、飲み物だけなら注文できる」と言われてしまった。もし知っていたら、もう少し早く来たのに。
仕方なく近所でインスタントラーメンとビールを買い、宿のベッドの中央にあるキッチンで、寝ている人もいる中、静かに調理して食べた。
Sex Museam(性交機械博物館)
は、モロッコとルーマニアで一緒に飲んだAmさんがインスタで紹介していた、宿からすぐ近くのSex Museumに行った。
彼女が「女一人で行った」と言っていなかったら、私も恥ずかしくて行かなかったかもしれない。20時に行ったら団体客で混んでいたので、閉館間際の23時に再訪した。入場料は300コロナ。
「自分の知らない世界が知れるかも?」と思いながら3階建ての建物を上から順に見学したが、ほとんどが自分で行う行為に関する中世の器具の紹介だった。
展示がバカバカしくて楽しい。
日本の江戸時代の器具や現代のエロ祭りなど、日本のものの展示も多く見られた。他のアジアの国々のものはないのだろうか?それともやはり日本人は昔から変態ばかりだったのか。
この最後の博物館の印象が強すぎて、チェコと言えばこの場所…という感じになってしまった。まあ、それも良いか。
ヨーロッパで行きたかったスポットがいくつかあったが、明日はその最後のスポットがある土地へ移動する。
ポーランドのアウシュビッツ博物館だ。
コメント