2024.1.21(月)1ドル≒30エジプトポンド(公定)、1ドル≒58エジプトポンド(闇レート)
ホテルチェックアウト
カイロのメラミーズホテルからの景色。カイロの旧市街地って廃墟しかない。
今日はひとりで北の海岸にあるアレクサンドリアへ移動しようと思う。ここまで一緒だった男性2名は、ヒッチハイクをしながらシワという西のリビアとの国境の町へ向かうらしいので、ここでお別れ。
NY在住の中国人ジョンに昨日「今後の予定は?」と聞かれ「アレクサンドリアに行く。」と言ったら「僕も行きたい。」と言い出した。いや、私はお前と行きたくない。
彼はずっと付いて来るが、もう我が強すぎてコリゴリだったので「いつ出るか分からないのー。」と日にちは濁しておいた。今日はこっそり出よう。
3日連続の同じ宿の朝食。ドミの私以外の若者2名は起きてこない。昨晩は朝まで中国人女性のジョジョも入れて、お酒を飲みながらゲームをしていたようだ。
朝食の時間とチェックアウトの時間に起こしてみたが、全然起きないので放置。
12時チェックアウトなので一人で宿を出る。
ここまで一緒だった人らとはあっけない別れとなったが、しょせん旅とはそんなもの。
カイロのラムセス鉄道駅へ
地下鉄駅を1駅乗ってカイロの鉄道駅へ。地下鉄はやはり6ポンドの安さ。
ラムセス鉄道駅に到着。
周囲の人に「チケット買いたいんだけど。」と言うとここに並べと。
しかし1番左が女性専用のレーンでだいぶ並んだのに、自分の番が来ると窓口の女性に「建物の中で買え。」と言われる。
駅の中は綺麗。「チケット買をいたい」と言うと、セキュリティを通して中に入れてくれた。
2階へ行けと言われた。何だろうこの豪華な造り。どうやら1年半前から外国人料金が導入されたようで、外国人だけこの特別な窓口でチケットを購入しないといけないらしい。
2年前の記事で125ポンド・・・千円位で行けると見たので列車で移動しようと思ったのだが、外国人の1等クラスは35$だった。うーん。エジプト人にお願いして買って来てもらっても乗り込む時にバレるかな。あまりの値段設定に馬鹿らしくなりバス移動に切り替える。
カイロ→アレクサンドリアまでバス
カイロからの駅、Torgoman bus stand
アレクサンドリア行きのバスが出てるという駅へ行く。地下鉄で1駅戻るだけ。
到着。余計な時間をくってしまった。
建物に入って右に行ったこの窓口でアレクサンドリア行きのバスチケットを買う。15時発でたったの100ポンドだった。
1時間近く待ち時間があるのでここに座ってコーヒーを飲んで休憩。
バスは予定より15分位遅れて出発。さよなら、混沌のカイロ。車窓からの景色もカオス。
アレクサンドリアの到着地
バスはチンタラゆっくり走行過ぎて18時半にアレクサンドリアのnewバスステーションに到着。今日1日が移動で潰れてしまった。ちゃんと朝から動かないと。
ここから市内は30分程かかり遠いのでUberで移動。
Smoha Zahran Haus(ホテル)
Booking.comで予約したアパートに到着。
アレクサンドリアは海から近いからリゾート地なのか、街中のホテルはどこも高かった。ここはシングルで7.8$で口コミ評価も高かったので来てみた。
このマンションの7階だったが7階という記載がどこにもないし電話しても出ないので、最上階から1階1階降りていって探し大変だった。なぜ予約返信メールに位、階数を記載しないんだ。
どうやらオーナー夫婦の家の、余っている部屋を貸し出しているスタイルのようだ。オーナー夫婦は愛想いいし、部屋や水回りは凄い綺麗だけど、個人宅の廊下やリビングがすぐ隣なので、これまでのように音楽かけたり騒いだりは出来ないよな・・・
夜ご飯を求めて付近を散歩。住宅街にあるせいかスーパーはたくさん見るが何故か酒屋が1軒もない。GoogleMapで検索しつつビールを求めて付近を2時間彷徨うが、全く見つからず。我ながら凄い執念笑
疲れたのでスーパーで買った魚の缶詰とコーラで我慢することにする。
次の日。
ホテルからの景色。窓を開けると風が通って気持ちいい。ここらあたりはカイロよりは綺麗な住宅街か。どこもバルコニーはなく窓から洗濯物を干すスタイル。
昨日、Tから「ヒッチハイクが成功しないから自分たちもバスでアレクサンドリアに来た。このままミニバスを乗り継いでシワへ向かう。」と連絡があった。
カイロのドミで一緒だったヨーロピアン女子らも今シワにいる。日本のガイドブックやネットには載っていないが皆が向かうというシワとはどんな町なのか?私も行きたくなった。
今日1日アレクサンドリアを観光し、今晩の便か明日の便で私もシワへ向かうことにする。
シワ行きのバスはネット情報だと昨日降車したバスステーションなのだが、念のため宿のオーナー夫人に聞いたら「違う。GoBusステーションだ。」と自信満々に言う。GoogleMapにピンまで立ててくれたので、オーナーの言うことを信じ、チケットを買いにGoBusステーションへ向かう。
ひとりだったらUberで車を呼ぶよりバイクを呼んだ方が安いのでバイクを呼んだ。呼んだ場所が小学校の通り道だったらしく、待っている間10分以上、ずっと子供らに「マニマニー!」とからかわれた。ここはカイロに比べてずっと観光客が少ないので珍しいのだろう。彼らは裕福そうだし本気でお金を欲しがっているようには見えない。あまりの煩さとしつこさに後ろから飛び蹴りしたくなった。
やっとバイクが来てくれ、ノーヘルで後ろに乗り込みGoBusステーションに到着。バイク移動は寒くてかなり遠く感じた。
入口に立っていた係員に「シワに行きたいんだけど。」と言うと「今はここからシワ行きは出てないよ。」と言われた。バイクの運転手にも言われた。行く前に聞けば良かったな。・・・オーナー夫人の話を信じるんじゃなかった。
全く逆方向の昨日降りたバスステーションへ行く。同じバイクの人が親切にもそのまま連れて行ってくれたが、あまりの遠さに寒すぎるし顔が砂だらけになり、ケチらず車にしておけば良かったと大後悔。
窓口はいっぱい。だがこの「West DELTA」社だけシワに行くようだ。
時間は夜1本と朝8時半と10時の3本のみ。夜行はやはり人気で今晩の空きはないらしい。
明日の8時半のチケットを購入。230ポンド。
バスステーションのフードコートはぼったくり
お腹が空いたのでそのままバスステーションでエジプトの国民食コシャリを食べる。
ウエイターの勧誘がかなり強引で、勝手にオーダーを作り出すので警戒し、コシャリの金額を聞いたら「85ポンド」だと言う。まあ許容範囲内と思いOKすると、食べ終わった時に「会計は250」と言われた。
「明細を言え」と言ったらコーラ65、ティッシュが55だと言う。だったら合計は205だ。外国人とみると計算せずテキトーに金額を釣り上げているのが見え見え。因みにコーラはお店で買うと10ポンド。
水などオーダーしていないものが勝手に出て来て、手を付けるとお金を取られるのはこれまでの経験から知っていたが、まさかティッシュまでとはw
揉めるのは面倒なので200だけ払って出る。コシャリは茹で過ぎのブニュブニュパスタにご飯と豆を混ぜトマトソースをかけたもので言わば残飯めし。美味しくはなかった。
新アレクサンドリア図書館
今度は車のUberを呼んで新アレクサンドリア図書館に来た。世界史で学んだ世界で1番古い図書館がここにあったようだが消失したので再建され、全然違う建物になっている。
図書館のくせに入場料が要る。中の構造はネットの写真で見ると普通だったので入らなかった。
楽しみにしていた海岸沿いを歩く。ダハブのように癒されるかと期待してやって来たが、大しけで恐怖すら感じる。このまま有名な対岸にあるカーイト・ベイの要塞に行くつもりだったが、寒過ぎなのと雨で断念した。晴れていたら要塞は綺麗そうな建物だった。
そのままアレクサンドリアの町を歩く。
カイロよりマシだがゴミゴミしていて廃墟のような建物ばかりだ。
路面電車も走っている。乗ってみようとしたが、チケット売り場が見当たらないし行きたい方向でもないので止めておいた。
Egyptus Villa Hostel(ホテル)
移動が面倒なので昨日のホステルを延泊したかったが、満室となっていた。仕方ないので荷物をピックアップしてホテルを移動する。
オーナー夫人に「GoBusステーションからシワ行きのバスなかったよ。」と伝えたかったが、戻ると大夫婦喧嘩の真っ最中で、気まずくて伝えることが出来なかった。
Booking.comで目を付けておいたドミへUberで移動。
海岸沿いに1泊たった3ドルのドミがいくつかあったが、予約しようとしたらどこも「男性オンリー」となっていた。イスラムの国では男女混合ドミはあまり推奨されないのだろう。
ここは女性専用ドミがあり、綺麗なのは良かったが支払いが7ドルか7ユーロの現金のみでしか受け付けていない。同じ金額設定ならユーロで払うと損をする。そんなにもドルが欲しいのか。
手持ちのドルを減らしたくないので「多目に払ってもいいからエジプトポンドで支払えないか。」としつこく交渉したが無理だった。
更にレシェプションの男性に「デポジット5$」とその場で決めたような雰囲気で言われた。
人に寄って違う金額設定のような言い方だったし、私が支払ったデポジットの金額をどこかに控えておく様子もない。明日ちゃんと返ってくるだろうか。
この付近に酒屋があったのが救い。おしゃれな街並みでカフェもいっぱいあったが、コシャリでお腹がいっぱいで夜はビールだけで済ませた。
次の日、朝7時半に起床してチェックアウト。
宿は朝食付きだったが10時~とのことでどう転んでも食べれない。
チェックアウト時、レシェプションが女性2名に交代していて嫌な予感がしたが、案の定「デポジット5$返して。」と言うと本当に5$なのか確認のためにどこかに電話している。相手が電話に出ないので返してくれない。
Uberを呼びながら「8時半のバスに乗らないといけない。本当に今すぐ返してくれないか。」とお願いすると、下の階の別棟で寝ていた昨日のレシェプション男性を起こして返してくれた。なぜレシェプションの引き出しじゃなくて彼がポケットマネーのように5$持っているんだ。
アレクサンドリアからシワまでバス移動
Uberはすぐに運転手がつかまったが、カイロでもそうだったが、道路が渋滞していて全然Uberが到着しない。バス停に到着したのはバスの出発3分前だった。心臓に悪い。
乗客は全員地元の人で観光客は私のみ。満席だったので昨日予約しておいて良かった。
天気が悪くて残念なアレクサンドリアだった。
道中、土で出来たシ建物群の中にシンガポールのマリーナベイサンズを模倣したような建物が見える。
メルサマトルーで途中休憩
12時半。メルサマトルーという町のバス停で全員降ろされた。アナウンスは勿論アラビア語オンリー。
「休憩?乗り換え?」と聞くと運転手が紙に「13時半」と書いてくれた。
1時間の食事休憩のようだ。
バス停から少し歩いてみる。田舎の町。観光客がよっぽど珍しいのか、道歩く人全員が振り返りながら私を注視しているのをヒシヒシと感じる。
エジプトってこんなゴミだめばかりだな。南米ですら有料だったビニール袋はエジプトでは気軽に無料でポンポンくれる。しかも結構分厚い仕様。リサイクルは進んでいない。
もう飽きたが、バス停の横でファラエルサンドを頂く。2個で50ポンド(150円)。コーラも50円位で飲めちゃうからコーラ好きとしてはエジプトに長くいたい感じ。
バス停のトイレが無料だったのが衝撃。中東入国以来、トイレが無料の国ってイランだけだったので。
13時半にバスは出発。エジプトはほとんどがこんな砂漠地帯なら農業が発達するのは厳しいな。
途中1回休憩した。隣の席の客が入れ替わったので、この隣の席のおじいちゃんに挨拶したら持っている食事を分けてくれた。
チューブ式のチーズを乗せてくれ、これが結構美味しかった。前にも書いたが、私がこの旅で学んだのは言葉が通じなくても愛想よく挨拶しておけば、相手の反応が全然違うということだ。
18時50分。シワのバス停に到着。
砂漠にある小さなオアシスといった雰囲気。その町並みを見た瞬間に心が躍った。
田舎過ぎてUberは使えない。ここから歩いてホテルへ移動することにする。
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