サウジアラビア

世界最大の鏡張り建築、マラヤ・コンサートホールと夜のオールドタウン(2024.12.31)

サウジアラビア
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サウジアラビア4日目。1$≒157.4円、1サウジアラビアリヤル≒41.7円

へグラ遺跡からマラヤ・コンサートホールへ

サウジアラビアのアルウラ(AlUla)には、世界的に有名な「マラヤ・コンサートホール(Maraya Concert Hall)」がある。Maraya(マラヤ)はアラビア語で「鏡」を意味し、その名の通り全面が鏡張りの建物だ。インテリア・建築が大好きな私はここに絶対行きたかった。

へグラ遺跡の観光が終わると、GoogleMapを見ながらレンタカーを飛ばす。今朝、キャンプ場で出会ったばかりの社会科教師のYuさんが運転を代わってくれた。

マラヤ・コンサートホール

施設の入口に着くとゲートがあり、男性スタッフらに止められた。車の窓を開けて話す。

スタッフ「予約は?」
みきぷ「No〜!」
スタッフ「チケットは?」
みきぷ「Oh,No〜!」

どうやらここも事前予約していないと入れないようだ。
聞いてきた男性は、呆れ顔で他の人らと「どうする?」と相談している。

「…で、予約は?」「No〜!」「チケットは?」「No〜!」

またも同じ返事を繰り返す。若い女子2人いるし、愛嬌で何とか通してくれないだろうか…??

思いが伝わったのか・・・
「しょうがないなぁ…コンサートホールへ行く道路以外は道を外れるなよ?警備に撃たれるかもしれないから。」
そう言いながら無料でゲートを開けてくれた。お礼を言って通過させてもらう。

見事、「何も知らないアホの子」&「若い女子いますよー作戦」で中に入れた笑
本来ならここも有料のツアー予約がいるようだ。やはり全く事前調査してなさ過ぎて反省。
道を外れると怖い目に遭うということで、砂漠の1本道を真面目に進む。

ひたすら砂漠の中を走る。
全景が見えてきた。これは凄い!!息を呑む。パーキングに車を停めて降りる。

周囲の砂漠の景色を反射することで、まるで風景に溶け込むようなデザイン。
さすがギネス世界記録「世界最大の鏡張り建造物」(約9,740㎡の鏡面)

収容人数、500席以上のキャパシティ。イタリアの建築家がデザインしたらしい。
明日はコンサートがあるのか、スタッフらがあたふた用意している。
この継ぎ目のないデカイ絨毯も凄い。

中は準備中で入れないが、ミラーに顔をぴったりつけると中が見える。
素晴らしいデザインだな。こんなとこに普通にさらっと入ってみたい。
今回は予約もしないで無理矢理入った身なんだけど。

これ、すご過ぎない?
他の女子2名もテンション高いけど、ダントツ私がテンションが高い。
こんな素晴らしい砂漠に溶け込む建築が、サウジアラビアの首都から、遥か離れた砂漠に建っているなんて!

かなり大きな建物の周囲を一周。動画も撮りまくった。
就職してしまった私には、あとどれだけこんな建築物を見る機会が残されているのだろうか。

レンタカー返却

憧れの鏡張りコンサートを後にし、私の運転で1時間かけて町中のレンタカー屋へ戻る。
やはり町中に入ると渋滞していて、サウジ男性らは全然車線を譲ってくれたりなどしない。あおられまくり、クラクション鳴らされまくりのイラチ運転だ。くたばればいいのに。

午後は16時再オープンのはずのレンタカー屋は、相変わらず17時過ぎに戻っても誰もいなかった。やはり隣のバス会社に頼んで電話して従業員を呼んでもらう。
18時過ぎにまた同じインド系の男性二人が慌てふためきながら車で出勤してきた。
こいつら、仕事やる気あんのか??

借りた時間から24時間以上過ぎていたが、時間は全然気にしていないようだ。「1day」というのは(いい加減なサウジ人にとっては)次の日の何時に返してもいいということなのだろう。
元々半分位しか入ってなかったガソリンも入れないで返却。従業員男性は、車の中に忘れ物がないかだけチェックして「Good!」と指サインした。

無事、何事もなく車を返却できた。
レンタル1台6,000円。皆、借りてアルウラの自然を満喫して欲しいな。

夜のオールドタウン

その後、Uberでオールドタウンへ。昼間と違ってまたこれもいい雰囲気。

香水販売コーナー。

私とMlさんは昨日訪問済だが、今朝、キャンプ場で出会ったYuさんはオールドタウンは初めてだ。
色んなお店を覗いていた。

夜の要塞に登って、夜のアルウラのオールドタウンを見下ろしてみたかったが・・・
要塞は17時閉館らしい。警備員に止められて登れなかった。

こんなところで日本人に会うのも珍しいと思い、へグラ遺跡で出会った男性2名に「夜ご飯、皆で一緒にどうですか?」と誘っていた。
オールドタウンのレストランへ。サウジ料理が食べたかったが、席に座ってから聞いたら「レバノン料理」だと言う。しかも外で寒いのなんの。しかし他のレストランもほぼ全部外にしか席がないので仕方ない。

メニューの値段はどれも高かった。私は遺跡で出会った40代前半位の男性2名が、何に感化されて正月にサウジのこんな場所に二人で観光に来たのか、旅の話に興味があった。自分が行ったことがない国に行ったことがある旅のベテランなら、是非話をいっぱい聞きたいと思って他の女性2名にも了解を取ってから誘ったのだが・・・

若い女性2名は会話に全然乗り気ではない笑
男性陣は「また野郎だけでご飯食べるのかと思ってたから、ありがとう!楽しい!」とやたら感謝され、食事も奢ってくれたのだが。

食事も終わり、Yuさんはまたあのキャンプ場へ戻るからと、レストランを出て直ぐUberを呼ぶ。
Uberを待っている間だけでもかなり寒いのでもうここで全員解散した。
北と南のパーキングからしか車は呼べない気がしたが、ちゃんとこんな、ど真ん中でもUberはやってきたのだろうか。心配になるが大丈夫だと言うので行けたのだろう。

半室内のおしゃれコーヒーショップでMlさんと深夜まで時間を過ごす。
やはり(ダジャレを言う)おじさん2名は苦手だったようだ。
私もこれまで旅先で出会った若い男性らから、そんな目で見られているんだろうか・・・
まぁちょっとショックだが。こればかりは人の価値観なので仕方がない。

寒いし眠いし宿で寝たいところだが、節約のため、なんと本日は深夜バスでアルウラからメディナまで5時間の移動だ。夜中1時までに町の中心のバスターミナルに戻らなければ。

オールドタウンから町中まで無料のミニバスが巡回しているのを、男性らに聞いて初めて知った。
22時半、最終の無料巡回ミニバスに乗り込んでバスターミナルの近くまで戻る。
「最終バスなのでガソリンスタンドまでしか行かない。」と言われ、途中で降ろされたが。

TAWOUK(レストラン)

夜中の1時発のバスの時間までどう過ごそうかと思っていたが、サウジアラビアの人らは皆夜型のようだ。
バス停近くの深夜までやっているレストランで、Mlさんがアルウラ空港で出会ったご夫婦も同じバスに乗るから時間を潰しているというので合流させてもらった。

見た目がめちゃくちゃ若い才色兼備の美男美女。
元々お互いバックパッカーで、チベット付近の宿で出会い、帰国してから恋愛に発展したらしい。

なんというロマンティックで素敵な話。
自分にもそんな話ないかなーこの年齢でないよなー笑

旅や恋愛の話は尽きなくて、レストランでは4人で話が尽きなかった。
そう言えば今日は2024年の大晦日。話しているうちに夜中の0時が過ぎる。
今年も去年と同じく、正月はイスラム圏の国のマニアックな土地で過ごしてカウントダウンも何もない。
去年のイランのバンデラアッパーズは、本当、災難だったけど。(パキスタン人のバスに町外れで降ろされ、宿が見つからず夜中3時過ぎまでスーツケースを引き摺りながら彷徨った。)

それに比べたら、まだ今年の正月はバス内で寝れる。有り難い。

アルウラからメディナへの深夜バス

NorthWestBusというサウジアラビアのバス会社のサイトから4,900円で予約したバス。

やってきたバスは想像していた通り、正月料金の高い宿代を浮かそうとする同じ考えの人らが集結していて満席だった。
後ろの方の座席をお金を払って予約していたのに「席なんか決まってないよ、前に座れよ!」と前の方に座らされた。イスラム圏の国あるあるの、女性は前の方の席、男性は後ろの席ってやつだ。

あまり暖房のきいていない寒いバスの中。運転で疲れていたのだろう。
それでも座席を倒して手持ちの薄い毛布を被ったら、あっという間に眠り込んでしまった。

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