2025年5月3日(金)1元=20円
パンダ繫殖基地の入場チケット
ネットで調べたところ、パンダは早朝の涼しい時間に活発に動くが、昼を過ぎると寝てばかりになるとのこと。
そこで早朝に成都のパンダ基地へ行く予定にしていた。Trip.comで確認すると、いつでも予約が空いていたので安心していたのだが……。
ところが前夜、詳細を確認しようとすると、入場券は午前券と午後券に分かれており、空いていたのは何かのグッズやチケットと抱き合わせの午後券のみ。
肝心の午前券は、5日先まで完売していた。他の予約サイトや公式HPもすべて売り切れで、絶望。
当日窓口での販売は、予約チケットが余っている場合のみなので、売っているはずもない。

明後日には、早朝に重慶へ移動する高鉄のチケットを取ってある。
したがって、パンダ基地を見学できるのは明日しかない。
外のアミューズメント施設との抱き合わせ午後チケットなら1,780円で購入可能だったので、それを購入した。パンダ基地入場の単体チケットは1,100円だったが、仕方ない。
パンダ……午後でも起きていてくれるだろうか。
そして翌日、5月3日のお昼12時。
午後券スタートの13時に間に合うよう、宿を出て近所のデパートに立ち寄る。

フードコートに回転寿司ならぬ回転火鍋屋がある。これなら一人でも入りやすそうだ。夜に来よう。

パンダ基地内で食べるところがあるか分からなかったので、パンを購入して持って行く。とても美味しそうだ。インスタントラーメン好きな中国人でも、さすがにパン位食べるか。
パンダ繫殖基地への行き方
パンダ基地の入口は西門と南門があるらしい。現地についてから観光を調べているので、どっちから入るのがいいのかよく分からない。地下鉄3号線に乗って、パンダ基地が近づいてきたら周囲の人らが一斉に降りたところで一緒に降りた。中国人らについて行ったら間違いないだろう。

熊猫大道(熊猫基地南大门)駅という名前らしい。

南門へ行くルートのようだ。

地下鉄を上がって直ぐの建物に皆入って行くのでついていくと、ここが専用シャトルのチケット売り場のようだ。「壁に貼ってあるQRコードを読み込んで、チケット代2元(40円)を支払え」と言われる。WeChatPayで支払おうとするのだが、ここでも中国の電話番号を入力しないと支払えない。案内係のお姉さんの電話番号を借りた。うーん、中国、電話番号付きSIMを買わないと不便な場面が多い。

20分ほどシャトルバスに乗り、南門到着。
成都ジャイアントパンダ繫殖基地

13時に入場したが、暑い!中国暑すぎる!日差しが遮るものがなくてキツイ。出発時には曇っていたので宿に日傘を置いてきてしまった。
入場前の長蛇の列に並ぶ間、日傘を手売りで売っている汗だくのおっちゃんが目に留まったので、おっちゃんのスマホに表示されたWeChatPayのQRコードを読み込んで900円で購入。
おっちゃん「どこから来たの?」
私「日本!」
おっちゃん「Welcom to China!!」
頻繁に日傘は売れないのか、私が外国人だからなのか、めっちゃ喜んでくれた。嬉しい。

購入したパンダの模様入りの日傘は、私が持っていた超軽量タイプのものよりかなり遮光性が高く、購入して大正解であった。帽子だけじゃ肌が痛い位の日差し。

そしてパンダはどこかと探しまくったのだが・・・
パンダたちは暑さのため、昼以降はすべて冷房の効いた屋内に移されていた。そして、この人だかりで見えない。ちーん。

どのパンダも寝ている。動かない。顔すら見えない。人混みの中を、高々と腕を伸ばしてスマホで撮ってこれ。直にも見れないし来た意味あんのか、これ。

南門の近くのパンダはこのお尻真っ黒パンダと、ちくび真っ黒パンダのこれだけ。他のパンダはもう暑すぎてひっこんじゃったか。

仕方なくベンチに座って持参したパンを食べる。野生のクジャクが見れた。

レッサーパンダ館もあって寄ってみるが、こいつは日本の動物園にもいっぱいいるしなー・・・
パンダタワー

暑い中、かなりの丘を登って、竹の子をモチーフにしたパンダタワーにやって来た。展望台も兼ねているようだが、ここもオンライン予約をしないと入れないようだ。

これがHP掲載の地図なのだが、拡大すると画像が荒すぎて文字が読めない。だから自分がどこにいるか分からない。なめてんのか、この地図。
南門から入ったので西門に抜けないと園内を周ったことにならないが、得意の方向音痴炸裂で、南門から入ってパンダタワーでUターンして南門へ戻っていたようだ。西門付近は周っていないことになる。

パンダ基地はかなり広い。ここまでもかなりの距離を歩いていて、足が痛かった。
帰りは園内のカートに乗って出口まで帰ろうとしたが、カートのチケット購入のQRコードを読み込むと売り切れだった。これも事前購入必須のようだ。

暑い中、お土産やに入る。せめて抱き合わせで購入したアミューズメント施設、「熊猫時空館」だけでも楽しんで行こうと園内を歩き回ったが見つからない。
熊猫時空館

熊猫時空館は南門を出て直ぐの、外の施設だったようだ。
閉館間際に入り込む。

入口で、中国語で何か説明されたが全く分からない笑
何となくジェットコースターはここだよ、と言っている気がする。

中はかわいいパンダの写真がいっぱい。見たい。やはり起きて動いているこいつらを見たい。

説明された場所に来てみると、やはり映像が動くタイプのジェットコースターがあった。大人気もなく、最前列に乗り込む笑
風や振動などの演出もあり、想像以上に楽しめた。

帰りは門の外にツアーバスが何台か停まっていた。春熙路行きのバスを見つけたので、これは楽ちんだと乗り込む。WeChatPayで10元。ここまでの地下鉄が4元、バスが2元だからあまり変わらない。
パンダ基地・リベンジャーズ
春熙路に戻ってきた。
宿に戻ってシャワーで汗を流し、今日一日のことに思いを巡らせる。

成都と言えば、パンダ。私は和歌山のアドベンチャーワールドに数年に一度は足を運ぶほどのパンダ好きである。「ジャイアントパンダ繁殖基地」はまさに聖地。しかし、今日の体験はというと、寝ているパンダを眺めただけ。……いや、駄目だ。

あれこれ検討した結果、明日の早朝の重慶行きの高鉄のチケットをキャンセルし、夕方発の便を取り直すことにした。早朝便は1,900円だったが、夕方便は3,600円。さらにキャンセル料として300円かかる。
パンダ基地の午前入場チケットは、5日先まで完売していたが、明日の午前券では、「パンダミュージカル」とのセットチケット(4,500円)がまだ残っていた。高額ゆえに売れ残っているのだろう。ミュージカルには全く興味がなかったが、日本から成都まで再び来る費用を考えたら安いものだ。迷わず予約した。
これで明日の朝、再びパンダ基地へ行き、その足で午後には重慶へ向かう計画が整った。
春熙路でYoutuberお勧めの回鍋肉
我ながら、完璧な変更計画に満足し、夜ご飯を食べに出る。昼間みたデパート内の回転火鍋を食べたかったが、19時を過ぎたので閉店してしまっていた。
旅系Youtuberのしげ旅さんが絶賛していた、回鍋肉のお店へ行ってみる。

なんて読むんだろうこれ。GoogleMapでこの漢字を入れて検索しても全然違う場所が出てくるので、やはり中国でGoogleMapは使い物にならない。Amapでなんとか辿り着く。
20時に来たら、店の前のプラスチック椅子にこれだけの人が座って待っている。受付してもらったら「60人待ちで1時間待ちます。」と言われた。
連休中だからか、他の店も軒並み行列ができていたので、ここに決めて待つことにする。

これだけ並ぶのだから、きっと相当美味しいのだろうと期待し、椅子に座って一時間待った。
入店できたのは、夜の9時半。
ビールを注文すると、中国あるあるの「冷たいのと常温、どちらにしますか?」と聞かれた。常温のビールの意味とは。
回鍋肉は、「かなり美味しい。」と某Youtuberは絶賛だったが、オイルに唐辛子が漬けてあるだけのシンプルな味付けだった。私が期待していたような胡椒の香りや奥行きのある味わいはない。味音痴なのか?し●旅。
まあ、この味付けが四川省なのだろう。日本のCookDoの「回鍋肉の元」がどれだけ優秀か分かっただけでも良しとしよう。
会計はビールもご飯(食べ放題)も入れて全部で60元(1,200円)。このお店が大人気なのは、この料金設定なのもあるのだろう。
中国のレンタルサイクルが優秀過ぎる
成都の夜もこれが最後。夜景を見に行きたかったが、徒歩30分の距離。
最近まで中国周遊をしていた友人のインスタを見ていたら、レンタルサイクルで観光しまくっていたので、私もそれで行くことにした。

中国では、至る所にレンタル自転車が停まっている。
アプリで自転車に貼ってあるQRコードを読み込むと、鍵が解除されすぐ乗れる。
元の場所に返さなくてもOKで、駐輪禁止エリア以外ならどこにでも乗り捨て可能。料金は15分でわずか1.5元(約30円)!
黄色い自転車は「美团(Meituan)」、青い自転車は「哈啰出行(ハローバイク)」、緑は中国版Uberの「滴滴(Didi)」アプリが運営している。
青い自転車は、Alipayアプリを開き「More」をタップ、アプリ検索で「HelloBike」を選択してインストールし、そこからQRコードを読み込む。
カチャッとロックが解除され、自転車が中国語で長文を喋り出した。使用方法だろうか。やはり中国は日本より進んでいる。

酔った状態で、爽快に自転車を飛ばす(飲酒運転)。
歩道なのか車道なのか……どこを走っていいかよく分からなかったが、22時でも他にレンタル自転車を走らせている若者たちがいたので、彼らの後ろについて行く。
安順廊橋

回鍋肉のお店から20分ほど自転車を飛ばして、夜景が綺麗で有名な場所に到着。
レンタルサイクルを道端に停め、アプリの終了ボタンを押すと、ガチャッという音と共に自転車にロックがかかる。すごい!便利!請求額はたったの90円だった。
でもこれ……もしアプリの終了ボタンを押し忘れて帰国したら、1ヶ月以上借りっぱなしとかなって、莫大な請求が来るんだろうなと思うと、ちょっと怖い。

日本は土地が狭いため、都会でこれだけの自転車を停める場所は確保できないだろうし、自転車のメンテナンス代などを考えたら、15分30円で提供する企業はまずないだろう。
ああ、中国便利。また来よう。

23時。
橋のライトアップが美しい。川辺にあるバーも雰囲気が良く、欧米人たちがいた。
この歴史的な橋はマルコポーロの旅行記にも登場したらしいが、現存するこれは、2002年に再建されたものらしい。
他の観光客らと、河を渡る観光船を眺めながら、マルコポーロの見た橋に思いを馳せる。
明日は動くパンダを見れるだろうか。そんなことを考えていた。
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