中国

成都2日目、中国5連休を避けて急いで九寨溝へ移動。中国で必須のアプリとeSIM紹介(2025.4.29)

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2025年4月29日(火)1元=20

昨晩、「スーツケースの鍵を失くした。」という投稿をInstagramのストーリーズにアップしたところ、予想以上の反応があった。
「チャックの部分にボールペンを差し込んで引っ張れば中身は取り出せますよ。」
「大丈夫ですか?」
「壊しましょう!!」
(他人事)
「面白過ぎます。やはり期待を裏切らないですね笑」
💢
といったコメントがたくさん届いた。ありがたかったが、開けたあと引っ張りだした荷物は手持ち?!

自分で思い付いた苦肉の策は、スーツケースの鍵がTSAロックなので、空港まで40分の距離を戻り、空港職員に頼んでマスターキーで鍵を開けてもらうという方法。しかしそんなお願いをしたところで、職員がのんでくれるかは不明である。

スーツケースを開けるアドバイス

「鍵屋に行けばすぐに開けてもらえますよ」
そうメッセージをくれたのが、フィリピン留学時のクラスメート、中国人のChoさんだった。
「鍵屋」というのはきっと、玄関ドアや車のドアをインロックした時に針金などを使って開けてくれるサービスのことだろう。

ChatGPTに「中国語で鍵屋は何というか?」と聞くと「鎖匠」という解答がきたので、高徳地図アプリで「鎖匠」を検索するといくつかヒットした。
明日、一番近い場所にスーツケースを持っていってみよう。そう決めたら安心して、チャック部分にボールペンを差し込んで全開、中身を全部引っ張り出し、メイクを落として安心して眠りについた。

この金具部分は開かないが、チャック部分にボールペンを差し込んで引くと、隙間が開いて中身を取り出せるのか。セキュリティとは・・・南米でもアフリカでも、スーツケースに現金を入れて安心していた自分が恥ずかしい。

次の日。まだ午前中だけど宿をチェックアウト。こんな飲食店街に宿はあったのか。
中国ではドミトリーは若者しか泊まらないのか、若い中国人しかいなかった。

中国で必要なアプリ

ネット規制により、Googleが使えない中国で、必須のアプリはこの4つだけである。楽天SIMなら中国に入国してからもGoogleを使えるので、入国してからダウンロードしてもOK。(宿や街中のWiFiはGoogleは使えない)

・Alipay(支付宝):地下鉄の支払い、DiDiタクシー、レンタル自転車も使える。これがないと支払いは詰む。
・WeChat:メッセージ機能あり。WeChatPayで支払いも出来る。これしか無理の店も多いので必須。
・Amap(高徳地図):GoogleMapのように電車やバスの経路が出る。
・Trip.com:中国の宿はBooking.comに掲載ないので、これで宿予約。高鉄も予約。eSIMも購入。

旅の途中でパンダ基地内バスの当日購入だけ現金しか使えなかったが、中国の支払いは全部上記2つのアプリでまかなえる。

中国の鍵屋

翌日、雨の中「Amap(高徳地図)」で見つけた、鍵屋がある商店が並ぶ通りまでやってきた。

見逃しそうだが、天井にぶら下がっているあれは・・・木製の鍵の看板ではないか?

英語が全く通じない店主のおじいちゃんに、ジェスチャーで持ってきたスーツケースの鍵を開けてくれとお願いしてみる。するとおじいちゃんは、長く伸びた小指の爪を鍵穴に差し込んで回そうとし始めた。

・・・絶望😇(小指の爪は鼻くそほじる用ではないよね?)

「いや、もういいです…」と立ち去ろうとしたら、おじいちゃんは近くに停めてあった車の中から何やら工具箱を持って来た。
鉄製の耳かきのような器具を2本取り出してくる。期待していなかったが、それを鍵穴にがちゃがちゃ差し込み、15分後、見事スーツケースの鍵を開けてくれた。じじい、疑ってごめん!

料金を聞くと、30元(約600円)とのこと。タダではやはり無理か笑
しかし日本なら数千円するだろう、安い。
WeChatPayで払えというので、店頭のQRコードを読み込んで支払おうとしたが、全く接続できなかった。
「このスーツケースを置いていくから。銀行へ行って現金を下ろしてくるから待ってて」と翻訳機で伝えたのだが渋っている。信用されていないのか、現金が嫌なのか不明。しかしとにかくじじいをなだめ、近くの銀行へ向かった。

中国のeSIM

しかし、近くの銀行のATMを3台試したが、海外用のクレジットカードでキャッシングができなかった。空港でちょっとくらい下ろしておくべきだったか。
宿のWiFiだとAlipayもWeChatも繋がったということは・・・中国のeSIMならそれらが使えるのでは?
藁をもすがる思いで、Trip.comから中国本土用のeSIMを購入。そしてアクティベートしてみる。
すると、WeChat PayもAlipayにも繋がった。店に戻って無事におじいちゃんへ30元を支払うと、おじいちゃんは何か中国語で話しながら、嬉しそうに手を振ってくれた。

Trip.comの香港本土のeSIM。7日間、10Gでたったの647円!安過ぎ。3千円以上したトルコは見習って欲しい。

本体は香港のeSIMなので、Googleも繋がった。これで安心してネットが使いまくれる。(楽天SIMは2Gまでなので。)

フードコートオープン

今回予約したホテルは、「成都体育中心」というスタジアムの近くで、成都の中心部――「春熙路」からはやや離れた場所に位置しているようだ。

周辺をふらりと散歩してみると、偶然にも近くのフードコートがちょうどオープン初日を迎えており、セレモニーが行われていた。

中に入ってみると、古風な中国衣装をまとった人々が店内を彩っている。華やか。

少しお腹も空いてきたので、何か食べようと店を物色する。

看板が読める。本日オープンなのと、麺なのは読める。排骨面はちょっと怖い・・・

入り易そうなこの店にしよう。入ると店員のおばさんたちに中国語で話し掛けられまくったが、私が外国人だと気づくと、珍しいのかにこやかに親切に振舞ってくれた。中国、やはり印象がいい。そして私はここでは、周囲の人に中国人にしか見えてないんだということに気付く。

成都名物の麺なのだろうか。15元(300円)。無料の飲み物はお茶かと思ったら砂糖味。

麺に味はついておらず、この辛い汁をかけて食べるらしい。そして私は辛いものが食べれない。
何も味がしないひよこ豆と、小麦の味しかしない麺。炭水化物×炭水化物。マズ(自粛)やはりラーメンは日本が最上級か。

成都街歩き

地下鉄の駅まで15分、少しこの町をぶらぶらしてみる。また鍵屋の看板を見つけた。中国でスーツケースの鍵を失くしても、この看板を目掛けていけば安心だ。果たしてこの情報を必要としている人がいるのかどうか不明だが。

パンダグッズが売っている店が、やたらある。中国でもパンダは人気のようだ。

成都の東の高鉄(中国の新幹線)の駅へ地下鉄で向かう。
飛行機のチケットを購入した後で、中国では5月1日から5連休が始まることを知った。この時期は各地でかなり混雑するらしい。そこで、今回の旅で一番行きたかった九寨溝へは、4月中に移動してしまおうと考えたのだ。

春熙路(チュンシールー)

乗り換えの駅、成都の中心地「春熙路」で降りてみる。地下は呼び込みの激しいフード屋台街だった。

パンダ基地のイメージから、成都を竹林と思っていた私はあほだ。
渋谷にあるような、ビルの側面にある飛び出す大パネルがある。大都会ではないか。

この横の古き良き町並みを残したエリアは、ブランドショップ街。こっちの建物の方が味わいあるのに。ルイヴィトンの中に入ってみる。

手前はルイヴィトンの歴史紹介展示があり、奥はルイヴィトンタワー。更にその奥はカフェになっているようだ。

この日は天気が悪いので、3日後にまたここに戻ってくるから、その時にまたゆっくり見学して写真を撮ろうと思っていた。しかしまさか、5月1日を過ぎた後のこの辺り一帯が、地面が全く見えない程の大混雑になるなんて・・・この時は知る由もなし。

成都東駅

地下鉄で成都東駅に到着。高鉄の駅の入口が全く分からない。近くにいた警備員らに、Trip.comで予約しておいた九寨溝黄龍駅行きのチケットを見せながら、聞きまくる。
中国語で親切に笑顔でゼスチャーで教えてくれた。ヨーロッパにはない温かさがある。
動線は、人の多さゆえ、ぐるっと大回りして上に上がるようにしているようだ。

高鉄のチケットは、1年前に上海に来た時は窓口でチケットを購入している人々を見たが、今はもうほぼ全ネット予約制に移行しているようだ。チケット購入窓口には並ぶ人がいなかった。中国の進歩は凄まじい。
予約しておけば、地元の人は自動改札機にICカードをかざすだけで駅に入れるのだが、外国人は検問の人が立っている一番端の改札機に行き、パスポートをスキャンしてもらわないといけない。

成都東駅はかなり広く、ホームに着くまでにかなり時間がかかった。出発5分前に列車に乗り込む。座席は満席。航空券を購入した際に、この高鉄もあらかじめ予約しておいて正解だった。

指定された座席に向かうと、隣の席に座っていた女の子が、私の席にたっぷりと荷物を置いていた。彼女は中国語とジェスチャーで「この席を使いたいから、あっちのもう一つの席を使ってくれ」と訴えてきた。案内されたその席に行ってみると、通路側の席だった。

「嫌です。私は窓側の席を予約したのです。」そう英語で伝えると、更に隣に座っていた彼女の母親には伝わらなかったようだが、若い彼女には伝わり、納得してくれた。

後から考えると、席を譲っても良かったのかもしれない。しかし、やはり初めて乗るこの経路では、窓側の席からの景色をしっかりと見ておきたかった。

中国滞在2日目。この先にどんな景色が待っているのだろうか。ワクワクしながら窓の外を眺めていた。

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