スウェーデン

ストックホルムのスクーグシュルコゴーデンへ。デンマークへ移動(Day454)

スウェーデン
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1€≒162円、1SEK(スウェーデン・クローナ)≒14.3円
2024年8月。スウェーデン2日目、ストックホルム2日目

ストックホルム最終日。
グスタフスベリに高級食器の数々を見に行くか、ストックホルムの建築士、アスプルンドが設計した森のお墓のスクーグシュルコゴーデンのどちらかに行くか悩んだ。
どちらも今いるホステルからは片道45分ほどかかる。電車はどちらも片道600円。
グスタフスベリにあるリサ・ラーソンの工房は日曜の今日は休みとなっている。なのでグスタフスベリではなく行くのはやめ、世界遺産にもなっている森のお墓へ行くことにした。

スクーグシュルコゴーデン(森のお墓)

グンナー・アスプルンドとシグルド・レーヴェレンツが設計した近代建築の共同墓地。1994年にユネスコの世界遺産に登録。

最初、お墓なんか見に行って楽しいのかと思ったが、そのデザインとコンセプトが国際的に高く評価されているらしい。墓地という機能を超えて芸術的・文化的な価値を持っているのだとか。
期待して行ってみる。

森の墓へ列車に乗って45分。ストックホルムの鉄道は同じホームから3方向行きの列車がいる出してるようだ。また違う方向へ進み出し、しばらくしてから気付いた。慌てて戻る。
駅からは徒歩で15分位で到着。

墓には無料で入れる。このエントランスからしてお墓らしくない。
実際に個人を忍んで訪問しに来ている人もいるし、観光客の写真を撮りに来ている人、家族でサイクリングやハイキングに来ている人も。

単なる埋葬の場所ではなく、生と死、自然と人間の関係について深く考えさせられる空間という点で優れているらしい。このなだらかな丘も計算されているんだろう。

上に長く伸びる木、光が当たる緑とお墓。
なんとなくここは死者を弔う場所というより、残された者の悲しみを癒す場所なんだと思った。

私がここを見て1番に思い出したのは「ペットセメタリー」という古いホラー映画という貧困な想像力だが・・・

礼拝堂は日曜日は全て閉館なのだろうか。3つあるのだが、全部閉まっていた。

のぞき窓から隠し撮りだけする。これもアスプルンドデザインだ。

途中にはカフェもある。老人たちの憩いの場になっていた。ぬいぐるみがお茶をしていてかわいい。

訪れる人々にとって、静かな瞑想や感情の浄化を行う場所。その精神的な価値も高く評価されているらしい。

アスプルンドは晩年、ほとんどをこの墓地の設計に没頭していたらしい。相当な思い入れで設計したのだろう。

中はかなり広く静寂に包まれている。散歩しているだけで、心が落ち着く。
確かに、お墓を見ながらここを歩くと、生と死について色々考えてしまう。

亡くなった知り合いの人たちのことも考えるし、私は今死んでも幸せな人生だったかとかも考える。

チェックアウトを済ませてあるホステルへ戻る。いつも占領されていて使えなかった共用スペースが初めて空いていた。

IPAビールがスーパーで売られているので、深夜バスの時間までここでビールを飲んで過ごす。
高いけど、日本でIPAを買うよりは安いと言い訳をしながらここ数日はIPAを購入。ビールはIPAが1番美味しい。

スウェーデンのストックホルムからデンマークのコペンハーゲンへ移動

ストックホルムは鉄道駅とバスの駅が一緒になっている。
昨日スターバックスを購入した駅へ荷物を持って向かう。

バス停が見つからなくて焦った。駅の2階へ上がる。
スウェーデンは土地の高低差が大きいのか、通常の道でも上下2段式になっている所が多く、GoogleMapで見ていると上なのか下なのか分からなくなる。下の土地と上の土地を違和感なく繋げている建築技術も凄いと思うけど。

21時15分発のバスに乗り込む。
なんと隣の席は日本人女性だった。ヘルシンキには腐る程日本人がいたけど、スウェーデンになんて珍しい。

30代のChさんとお互いの北欧旅について盛り上がる。一度社会人になったけど、北欧に大学院のプロジェクトで自然環境について学びに来ているらしい。

昨日の日本人男性とは話が合わなくて、私のコミュニケーション能力がおかしいのかと思ったが、やはり話が合う人とは違和感なく心地よい雰囲気になれる。
きっと昨日の彼とは波長が合わなかっただけだ。彼には彼に合う人がきっといるだろう。

バスで会話を楽しみながらデンマークへ移動。
デンマークでの観光も誘おうかと思ったが、宿代が高過ぎてまた1泊だけで次はオランダへ向かう予定だ。一緒に周る時間はないだろうから、1人で観光することにした。

バスが消灯したらすぐ寝てしまった。
デンマーク、次の国はどんなところなのだろうか。

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