ルーマニア

ルーマニア、ブラショフ観光。さらに小さな町、シギショアラ1泊観光(Day440-1)

ルーマニア
スポンサーリンク

1€(ユーロ)≒160円、1ルーマニアレイ≒33円
ルーマニア6日目、ブラショフ3日目

8月に入り突然円高になり1€が160円になった。こんなの予想出来るだろうか。
私は西欧やスイスなど1€=175円の1番高い時に旅していたことになる。15円も違うと全然違うよなぁ・・・自分の運の悪さを呪う。

ブラショフ街観光

ブラショフをじっくり観光していなかったので、午前中に街を観光する。

ブラショフはかつて防御のための要塞都市だったため、今でもいくつかの城門や塔が残っている。

石畳の広場にはカラフルな建物がかわいい。山の景色も良くて結局2泊した。

黒の教会へ。1689年の大火災で煤に覆われたことから黒くなったらしい。ドイツのケルン大聖堂の方が排気ガスと酸性雨で全然黒いけど。中は有料なので入らなかった。

1460年代に建てられた白い塔へ。かなり坂か階段を登る。

石灰岩で出来た塔。外敵の侵入を監視するための見張り台として使用され、また砲台も設置されていて攻撃に備えてあったらしい。

ブラショフの街を一望できた。この赤い瓦屋根の感じも、もう見飽きてきたが。
あのロープウエイで山頂まで行けるみたいだ。

聖ニコラエ聖堂へ。

お昼になったのでホステルに荷物をピックアップし、ブラショフの鉄道駅へ向かう。

ブラショフから鉄道でシギショアラへ

今度はちゃんと10分前に鉄道駅について券売機で14時55分のチケットを購入。24レイ(780円)。
今回もネットで1番安い時間の便を調べてある。
ブラショフからシギショアラまではなんと列車で4時間。ミニバスだと2時間くらいで着くらしい。どれだけ鈍行なんだ。ただ圧倒的に列車の方が安いので列車で行ってみる。帰りはバスにするかも。

チケットに書かれてあるホームで待っているが全然電車が来ない。あと2分というところで、ふと後ろを振り返ると3両だけの電車が端っこの方にひっそりと停まっていた。これだ。見逃すところだった、危ない。

のろのろ運転だからか、列車は人気がなくガラガラ。4人席を占領して足を伸ばして座る。

車窓を眺めながら次に行く国のガイドブックを読んだりしてのんびり過ごす。8時間移動とかばかりしているので4時間位の移動だともう短く思えてきている。

シギショアラ駅到着

シギショアラ駅到着。寂しい、すごく寂しい。誰もいない、職員すらいない。

人気のない観光地なんだろうか。宿のある市街地へ向かってみるが、道も誰も歩いていない。ゴーストタウンのようだ。

川を渡って旧市街へ。シギショアラは、想像していたよりもこぢんまりとした街だった。駅から旧市街までは歩いてすぐで、石畳の道がまっすぐ続いている。

シギショアラ旧市街

シギショアラは12世紀に、ブラショフ同様トランシルバニアに移住したドイツ系のザクセン人によって建設。中世の頃には、要塞都市として重要な役割を果たし、その防御システムと戦略的な立地から、長い間経済と商業の中心地として栄えたらしい。

階段やガタガタの石畳を登って旧市街に到着。やはり人は少ない。

パステルカラーの家々が並び、どこか温かみが感じられる。この色もドイツのロマンチック街道沿いの家々を思いださせる。

Burg Hostel

旧市街に一泊だけホステルを取ったが、旧市街自体が城壁に囲まれた丘の上にある。スーツケースで石畳の道を登ってくるのなかなか大変だった。71.4レイ(2,300円)。キッチンと電子レンジはあるがコンロはないので他の人らはフルーツやハムを切るだけの料理で工夫していた。
8人部屋だがシギショアラで宿泊する人は少ないのか4人しかいなかったので快適。

Terasa Cafe La Scara(レストラン)

かなりお腹が空いたので外へ食べに行く。テラス席で食べられる雰囲気の良さそうなレストランへ。

この辺りの国で名物なグヤーシュというスープを飲んでみたくて頼んだが、間違えてただのスープを頼んでしまったようだ。朝にしか出ないメニューのようで、最初スタッフは「えーあるかな?」と言いながら厨房に聞きに行ってくれた。

出てくるのは遅かったが、これが実に美味しかった。この辺りの国ではスープと言っても食べるスープ。牛肉をはじめ具材たっぷりだった。スープは29レイ、ビールは15レイ。

夜のシギショアラを歩いてみる。中世の街に溶け込んだかのよう。
人が全然いないのが静まり返っていて良かった。1人で歩くのはロマンチック。

来てみたら1時間ぐらいで回れてしまう町だったので、日帰りにしなかったのは失敗だったかと思ったが、夜のこんな綺麗な町並みを見れてやはり宿泊して良かったと思った。
ドラキュラ伯爵の生家がある町。明日はゆっくり観光しよう。


次の日。

シギショアラ散策

靴屋の塔を見に行く。中には入れない。曇っていて少し残念。

お土産屋をのぞく。ルーマニア土産ってこんなのなのかな。絵が雑過ぎてかえってかわいいかも。

時計塔

シギショアラのメイン。町のシンボルである時計塔。高さ60メートル、登るのにはまたお金がいる。時間になると仕掛けが動いて音楽が流れるので人が集まってきた。この時間帯位からツアーバスで来ている観光客で賑わってきた。

街を見下ろす丘の上に登ってみる。雨の日でも登れるように屋根を造ったのだろうか。

丘の上の教会

教会に到着。家??

シギショアラの町も美しい。こことブラショフに来なかったらルーマニアのイメージは全然違うものになっていただろう。旅先で会ったアドバイスをくれていた人が、ルーマニアがいいと言っていたので長居しようと思ったのだが正解だった。ルーマニアには他にも魅力的な町があるのだろうか。

街に降りてきた。

ドラキュラ伯爵の実家

ドラキュラ伝説の元となったヴラド3世が幼少期を過ごした家。現在はレストランとして営業。
他に名物がないのか、ドラキュラが大人気なのか凄いウリにしているな。中をのぞいてみたいが、まあ高かったのでパス。

昼間は賑わっている。ここには皆ツアーバスで来るようだ。宿泊したら誰もいない中世の町を味わえる。

食事は昨日の店がかなり美味しかったので同じ店にした。小さな町なのでレストランもそれほど選択肢はない。

今度こそグヤージュスープを頼む。本当は隣国のハンガリーの伝統スープらしい。牛肉やジャガイモをパプリカで味付けした濃厚なスープ。かなり美味しい。59レイ(1,900円)。

ブラショフ、夜がロマンチックで良かったな。ひとりなのが残念だが。誰かと食事出来たら楽しかっただろう。ここではアジア人は全く見かけない。

宿をチェックアウトして鉄道駅へ向かう。今日はここからブラショフへ戻って更にハンガリーへ移動しないといけない。

駅までの道にある至聖三者大聖堂にも寄る。

シギショアラからブラショフへ鉄道で移動

昨日来た鉄道駅に戻ってきた。隣にミニバス乗り場があるので見てみたのだが、人が全然いない。今日が土曜日だからなのか、ここは終着駅ではなないからなのか。短時間で行けるバスでブラショフに帰りたかったが、仕方なく鉄道にする。

15時44分発。行きと同じ24レイ(780円)。

帰りの列車は最悪だった。
車両は3つしかないが、たまたま自分が乗った車両は家族・親戚全員顔見知りの地元の人が乗っていて、若い男の子らが特大スピーカーを持ち込んで大音量でビール飲みながらダンスパーティーを始めた。めちゃくちゃうるさい。父親はルーマニア語で「ごめんねぇ~」と謝ってきたが、あほか。非常識過ぎる。

離れた車両に移って事なきを得たが、16時になると全て窓から強い日差しが入ってきてカーテンもブラインドもないし、影になるところが全くない。
そして線路は単線なので駅に到着する度に、反対車線からくる列車とすれ違うために長時間停車する。昨日途中の駅で停車していた理由がこれで分かった。単線だから。

時間通りにブラショフに着いてくれないと予約しているバスには間に合わない。日差しの眩しさに耐えながら、ずっとハラハラしっぱなしだった。

20時半。ブラショフ駅に30分遅れで到着。ここからFlixBusバスターミナルまではバスで30分位かかる。21時15分発、ハンガリーのブダペスト行きのバスに間に合うだろうか?慌てて駅を出た。

コメント