1€(ユーロ)≒160円、1ハンガリーフォリント≒0.14円
ハンガリー3日目、ブダペスト3日目
ブダペストの朝。
同じ部屋に久々日本人

昨晩、同室のタンザニア人男性と話していると、30歳位の男の子が話に入ってきた。
聞くと日本人だと言う。
彼の旅のスタイルは、旅先で友人になった外国人に会いに行くことで行き先を決めるタイプ。家に泊まらせてもらう代わりにお寿司など作ってあげたりしているらしい。
行き先にはこだわらない、初めて見る旅のスタイルだ。人の懐にスッと入るのが上手いタイプなのだろう。彼は今日は同室のインド人とダンスの練習をしている。凄いコミュニケーション能力。
私もインド人ダンス教師に誘われたけど、案の定、断ってしまった。今日は行きたいところがある。
ブダペスト観光
セーチェーニ温泉
ハンガリーは、温泉で有名なので、温泉に行ってみる。
いくつかあるが1番有名なところ。
私は日本では、よくスーパー銭湯に行っているのだが、間違いなく日本の方が綺麗だろう。だが海外の温泉施設がどんなものか体験してみたい。

10時。宿から地下鉄で30分かけて到着。チケットはその場で購入で10分位並んで入れた。(これが午後には長蛇の列と入場制限で入れなくなっていた。)
料金は29€(4,750円)と驚愕の高さ。

入場券を買ってから気付いた。
なんと「床が汚いから サンダルを持って行け。」という口コミに気を取られ、水着を持ってくるのを忘れた。どうかしている。インド人と喋りながら用意していたし、
喋りながら何かするといつも失敗する。
宿に水着を取りに帰ろうかと引き返しかけたが、午後からオーストリア行きのバスを予約しているので、温泉に入る時間が短くなってしまう。
熟考した結果、今ちょうど水着っぽいデザインの黒のユニクロ下着上下を身に付けているので、これで温泉に入ることにした。異論は認めない。
スペイン以降、暑すぎるせいかヨーロッパでは「ほぼ裸ですか??」みたいな恰好で路上を歩いている人を見掛ける。それに比べると「プールでユニクロ下着」なんて目立たないだろう。

ちゃんとシャワーを浴びてからユニクロ下着で温泉へGo!
外人は誰も、入る前にシャワーなんか浴びてなさそうな不潔具合だったけど。。。
そして案の定、アジア人おばさんの私のことなんて、誰も気にして見ていない。
ユニクロ下着、全然水着の代わりになる。さすが世界のユニクロ!

外にあるのは温泉というより温水プール。
やはり塩素の匂いがする日本のプールと違い、何か皮脂のようなものが浮いている・・・
金髪の長い髪の毛の束がごそっと流れてきた。おえーーーーー。
気にしたら負けなので、顔はつけずに泳ぐことにする。

建物内部には、地下と1階部分にいくつも、温度の違う温水プールとサウナがある。
地下は素っ裸で入るタイプのサウナ。覗いてみると、素っ裸のヨーロピアのおじさまが2人いた。とても一緒に入る勇気はないので早々と退散。
同室の日本人の男の子が言うには、昨日ここに来たら「素っ裸の若いドイツ人女性3人組」が入って来たらしい。男性には嬉しい施設かも知れない。

混雑具合と温水プールの大きさが合っていない。この位、小さいものだとおっさん臭と汚染度が酷い。だって日本じゃ見たことないような、背中までびっしり毛が生えているようなおじ様たちが入っているんだもの。
一応まだ綺麗そうな温泉にいくつか入ってみたが、どれも40度以下で熱くない。外国人は高温の温泉は苦手なのだろう。サウナもぬるい。
まあ、でも海外の温泉プールを皆がどんな風に楽しんでいるのか体験出来て楽しかった。
課金すればビアサウナやエステも体験出来る。
ブダペスト中央市場

バスの時間までまだ少しあるので、中央市場へやって来た。

2階が食堂になっているようだが、高かったので食べるのはやめた。
ハンガリーのブダペストからオーストリアのウィーンへ移動

この辺りの地域の移動だとRegojet(レギオジェット)という、チェコを拠点とする民間の鉄道&バス運行会社が1番安いことを発見した。
チェコ、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、ポーランド、ドイツで運行されている。
HPから鉄道チケットを予約してあるので14時55分発の列車に乗り込む。結構満席。料金は11€。

17時半、3時間半でオーストリアのウィーンの鉄道駅に到着。シェンゲン圏内はパスポートコントロールもなく楽ちん。
a&o ウィーン ハウプトバーンホフ(ホステル)

ウィーンでは、鉄道駅に近い場所に宿を取った。17€。

観光は明日にして、近所の中華料理屋で焼きそばにエビフライが乗っているご飯を頼んだ。
変わった組み合わせ。オーストリアは通貨がユーロなのが、簡単に計算できてありがたい。

ピンボケ。焼きそば9.4€(1,500円)って、日本じゃあり得ない高さだけど。
次の日。
オーストリアのウィーン観光
ウィーンは地図を見て1日で周れそうな気がしたので1泊しか宿を取っていない。これが失敗だったけど。午後には次の国へ移動するので今日、半日だけ観光する。

効率よく周るために鉄道とバスの乗り放題チケットを8€で購入。せっかく買ったのに誰も検札に来なかった。
クンストハウス・ウィーン

1番最初に1番行きたかった美術館に。1991年オープン。フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーの美術館。15€。

オーストリアの芸術家、建築家で、環境保護活動家。彼の絵画やグラフィック、設計図などが展示されている。
大阪の舞洲のゴミ処理場をデザインした人。

彼は直線を嫌い、自然の形状を模倣することを重視していたため床も階段も波打っている。

大阪にあるゴミ処理場「舞洲工場」はとても斬新で可愛いデザインだ。世界一美しいゴミ処理場と言われているらしい。美術館内のこの柱も美しい。

絵をこんなにも描いていたとは知らなかった。1つ1つじっくり眺める。

いい笑顔。生涯独身だったらしいが、好きなことに没頭できて幸せな人生だっただろう。1997年に大阪のゴミ処理場が竣工、その2年後に心不全で亡くなっている。

1階カフェには無料で入れる。かなり混んでいた。満喫して次へ移動。
ハンドヴェルクハウス(Hundertwasserhaus)
10分ほど歩いたところに彼がデザインした住宅もある。今も人が住んでいるので中には入れない。
このお洒落な住宅を借りたい人は多いらしい。

1983年から1985年にかけて建設。彼独自の曲線とカラフルな色が特徴。彼は環境保護活動家なので屋上に庭園もある。

フンデルトヴァッサーは、デザインの美しさと住み心地の良さの両方を大切にしていて、住宅の中も床は波打っているが、住民が日常生活で不便や危険を感じないように工夫されている。テーブルを置く場所などは少し平らになっているらしい。

向かいに彼がデザインした商業施設もある。ユニークで温かみのあるデザインなのでつい見入ってしまう。

建築をゆっくり見過ぎて、すっかり遅くなってしまった。スーパーで買ったパンを慌ててベンチで食べ、次の観光地へ。(美味しかった。)
シュテファン大聖堂

お決まりの大聖堂類を見て周る。一応有名らしいので・・・12〜14世紀建築。高さ136メートルの南塔と、美しいモザイクタイルで飾られた屋根が特徴。
オーストリア国立図書館

ここもよくある「ヨーロッパイチ〇〇な図書館」ってやつ。図書館って普通、無料だろうと思ってやって来たけど、入場10€だった。なので入口から隠し撮り笑
よくあるデザインだっだし、入らなくてもいいだろう。
カフェ・ザッハ

チョコケーキ、ザッハトルテの発祥のレストラン「カフェ・ザッハ」へ。インスタでもよく見かける人気スポットだ。行ったら少し並んでいた。もう今日は私には入る時間はない。
ザッハトルテ自体、甘すぎて日本でもほとんど食べたことないし、恐らくここで2千円もするケーキを食べるより、日本で食べた方が美味しいだろう。そう自分を納得させる。
シェーンブルン宮殿
ここだけ少し離れていたがなんとか行けた。ハプスブルク家の栄華とウィーンの歴史を今に伝える重要な文化遺産。
世界史の授業でずっと出てくる、名家ハプスブルク家の夏の離宮だ。幼少期のマリーアントワネットもここで過ごした。

デカい。でか過ぎるだろう。部屋数1441。
たかだか夏しか使わないのに、掃除も維持費も大変。どれだけ金持ちなんだ。自分たちでも全部屋把握していないだろうし、こっそり忍び込んで誰か住んでても分からなそうな程の広さなのが恐ろしい。

入場料38€(6,100円)。高い、高過ぎる。しかも当日券は1時間待ち。買わなかった。

広い庭だけは無料なので堪能する。

テラスから中を覗き見。お金がなくてこんなのばかりだな笑
ゴテゴテした装飾でここも好みではないのでいいだろう。入場6千円って・・・

ウィーン、もう1泊すれば良かった。有名観光地なのに完全に舐めていた。この日出発のバスが安かったので、こんな計画になってしまった。
この街も夜景は綺麗だったのではないだろうか。そしてクリムトの「接吻」があるベルヴェデーレ宮殿も行けなかった。
いや、私はまたいつか必ずリベンジする。
後ろ髪をひかれながら次の国、チェコへ向かう。
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