1€(ユーロ)≒174円
ギリシャ2日目、カランバカ2日目
今日はカランバカから、自力で世界遺産のメテオラの修道院に行く。
昨日はYさんと0時を過ぎても飲んでしまっていた。
その後彼女がツアーに申し込もうとしたら0時で締め切られていた。彼女にはまだ帰国まで時間がたっぷりあるので、ここにもう一泊延泊して明日ツアーで行くという。楽し過ぎて気付いたら0時を過ぎていて申し訳なかった。
メテオラの修道院とは
メテオラとは「空中に浮かぶもの」という意味。
14世紀、ビザンチン帝国末期の不安定な時代に修道士たちが外部からの侵略や略奪から身を守るため、アクセスが困難な岩山の上に修道院を建てたのが最初。かつて24の修道院が存在し、現在も6つ活動している。
街に近い順から・・・
- 聖ニコラオス・アナパフサス修道院(Holy Monastery of St. Nicholas Anapausas) – 壮大な壁画
- 大メテオロン修道院(Great Meteoron Monastery) – メテオラ最大の修道院で、重要な文化財が多く保存
- ヴァルラーム修道院(Varlaam Monastery) – 美しいフレスコ画
- ルサヌ修道院(Rousanou Monastery) – 美しい景観と庭園
- アギア・トリアダ修道院(Holy Trinity Monastery) – ジェームズ・ボンド映画『ユア・アイズ・オンリー』のロケ地
- アギオス・ステファノス修道院(Holy Monastery of St. Stephen) – 最もアクセスしやすい修道院
上記6つの修道院に入れる。全部行く体力もないし、どれも入場に3€かかるので行く場所は絞ることにする。
注意点は入場料は現金払いのみ。軽装禁止、女性はパンツ姿も禁止なため腰に巻くスカーフを持って行った。あとは暑さ対策で帽子、サングラス、日傘、特大コーラ。
メテオラ行きのローカルバス
若干2日酔いの体を引きずって8時半起床。9時のバスに乗るべく何も食べずにバス停へ向かう。
このバス停から1日3本、メテオラ行きのバスが出ている。
隣のチケットオフィスでチケット購入、2€。時刻は9時、12時半、14時半。
帰りは終点のアオギス・ステファノス修道院で折り返し11時、14時、16時半出発。
9時にこんな大きなバス到着。カランバカの街にいくつか停まり、メテオラめがけて山を登る。
宿の近くの噴水前にも9時10分に停車したので乗り遅れてもここからでも乗れそうだ。
大メテオロン修道院
バスは1つ目の修道院に差し掛かるが、そこでは2人しか降りない。皆、目的は2つ目の1番大きな1番古い修道院。
9時20分。2つ目の大デカメロン修道院みたいな名前の修道院に到着。ここで乗客全員が降りる。
バスを降りても、1度谷を下ってまたあの階段を登らないといけないんだけど。階段は約300段ある。
登り降りしている間にオープンの9時半になった。階段から隣の修道院も見える。
いかにもメテオラって感じ!
どうやってあんな危うい感じのところに建てたんだろう。
猫もへばる暑さ。メテオラはより天に近くより暑い気がする。
ベラトで出会った若い女の子にも「本当に暑いから自力で行くのはやめた方がいい。」と言われたが、階段300段はあっという間だった。私は自分が思っているより結構脚力があるのかもしれない。
入口で3€払い中へ入る。雰囲気抜群。
綺麗な中庭に出た。
修道院だけあって中のイコンや装飾が綺麗なのだが、そこは撮影禁止。
中にあるミニ博物館に貼ってあった写真。撮影禁止だけど中はこんな感じでとても幻想的で綺麗だ。
ここなら大いに瞑想にふけれそう。
そこから炎天下、歩いて次の修道院へ。
行きのバスには20人位観光客が乗っていたのにどこへ行っちゃったんだろう。誰も歩いていない。
ツアーバスか自家用車の人しか見掛けない。
たまーにレンタル自転車の強者も見るが。レンタル自転車も30€と結構高い。
炎天下、2€だけで観光しようとしている貧乏人は私だけなのかな。
ヴァルラーム修道院
20分位歩いて次の修道院に到着。2番目に大きな修道院。ここも160段の階段と坂道を登る。
入場料3€を現金でお支払い。カード不可。
14世紀に隠遁者ヴァルラームが建てた礼拝所跡に、16世紀ごろ修道士の兄弟によって建てられたのがこの修道院。
庭園が美しい。地下に博物館や100年近く前の修道院での生活の映像があった。
本当にこんな場所にこんなものを作り上げる、宗教への思いは尊敬する。
当時は階段などないので、物資や人はこうやって上に運んだらしい。なんかシュールじゃない?
人を吊り上げるのは4人位でこの棒をくるくる歩いて回していた。
敵が登って来れないための修道院だから階段は作らなかったのか。
最初に登る人は大変。骨楽した人もいそう。落ちたら死ぬよね・・・
ここもここから先の修道院の中が綺麗なんだけど撮影禁止。
さっきの修道院はトイレがあったがここには下の有料トイレしかなかった。デカメロンでトイレに行っておいて良かった。
Viewpoint Meteora
また降りて炎天下の中歩く。
6つの修道院はどれも週に1つ休日がある。次のルサヌ修道院は水曜日の今日は休みなので入れず。
途中に2か所ビューポイントがある。修道院と下のカラバンカの街並みが見える。
見えているのがどの修道院なのか、方向音痴の私には分からない。
ここまでもここ以降もやはり歩いている人を全く見かけなかった。途中でしんどくなってもタクシーが通っていないのでもう歩き続けるしかないんだけど。
暑さの中、体力が心配だったが帽子・日傘・サングラス、そして特大コーラを持って来ていたので全然しんどくなく歩けている。日傘の威力って凄いな。これを差してみるのと差さないでいるので歩いてみたら全然体力の消耗具合が違う。80g最軽量日傘、日本から持って来ていて良かった。
特大コーラはこれ。アルバニアで最後、現金を全部使おうと思ったらこのコーラを買うしかなかったのだ。朝食抜きの身体に糖分が行きわたり、食事抜きで周れたので買っておいて助かった。
13時。最後のアギア・トリアダ修道院とアギオス・ステファノス修道院に辿り着いた。
入場は3€いるので外観だけ見る。
アギオス・ステファノス修道院は唯一階段を使わずに入れる。
アギア・トリアダ修道院は、映画007シリーズの『フォー・ユア・アイズ・オンリー』(1981年)のロケ地。ここの130段の階段は6つの修道院の中で1番キツイらしい。
この時点で13時だったら、大人しくアギオス・ステファノス修道院で14時に来るバスを待っていたら良かったのだ。
アギア・トリアダ修道院の入口でこんな「カラバンカはこっちですよ~」と街が近そうな看板を見つけてしまった。この看板通りに進んで行く。
山道を降りる。直ぐに町に着くかと思ったら全然だった。
メテオラを歩くのは、修道院を見ながらだし風も吹いていたので楽しかったのだが、この帰り道がしんどくて体力を奪われてしまった。
1時間近く掛かって山を下りてカラバンカの街に戻って来た。道が合っているか不安だったが途中1組だけ登ってくるカップルとすれ違ったので安心していた。
街からバスを使わずこの道を登って来る人もいるのだろう。かなりしんどいと思うが。
アテネ行きの鉄道チケット購入
そのまま重い足を引き摺って街の一番南にある鉄道駅まで行く。
14時過ぎなのでオフィスはやっていた。窓口の愛想のいいお姉さまから明日10時のアテネ行きのチケットを購入。バスより少しだけ安い30.9€だった。
15時に宿に戻ったがYさんと話す元気もなく寝てしまっていた。
起きたらYさんはもう就寝していたので、今日は一人で夜ご飯を食べて寝ることにする。
パスタを茹でて日本から持って来ていた「ヤマキのだしの素」で作ったつゆにつけると五島列島の細麺みたいな食感のうどんとして食べられることを発見した。
パスタならいくらでも手に入るので、もっとたくさんだしの素を持ってきておけば良かった。
明日はアテネへ移動する。
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