ルーマニアブルガリア

ブルガリアのソフィアからルーマニアのブカレストへ。宿の人らとの観光はキツイ・・・(Day434-5)

ルーマニア
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1€(ユーロ)≒168円、1ブルガリアレフ≒84円、1ルーマニアレイ≒33円
ブルガリア3日目、ソフィア3日目

ブルガリアのソフィアからルーマニアのブカレストへ深夜バスで移動する。夜まで宿の共有スペースで過ごし、バスステーションに移動。

ブルガリアの印象

ブルガリアはリラ修道院とヨーグルトの印象しかないが、宿やスーパー、チケット窓口、ツアーガイドの人など、愛想良くて親切だった印象だ。

バスステーションまでのトラムに乗る時も、バス停で一緒になった地元のブルガリア人のおっちゃんが片言の英語で必死で駅まで道案内してくれた。いや、GoogleMAPあるから分かるんだけど…
トラムはクレカタッチで乗れるけど、やはり地元の人は誰もお金を払っていない。

ソフィアのバスターミナル

ルーマニアは治安が悪いイメージ。昼に着くバスに乗りたかったが、バスはルーマニアのブカレストに夜中1時に着くか、朝6時に着くかの2択しかなかった。仕方なく朝6時を選択。

バスターミナルは賑わっていた。ここからイスタンブール行きのバスが本数が多い上に満席だ。ここはもうトルコに近いのか。

23時。いつもの緑色のFlixバスが来るかと思ったがイカツイ柄のバスが来た。運転手もプロレスラーのような雰囲気の人で男なのか女なのか分からない。女・・・かな?

バスは乗車率50%位で、1番後ろの座席を独り占めして足を伸ばせて寝れたのでこれまでの深夜バスで1番楽だった。後日ルーマニアで会ったAmさんは、同じ経路でもう少し安いバスに乗ったら満席で、隣の座席の女性の手がずっと鞄のチャックに伸びてきて、財布をすられそうになったらしい。治安・・・

ブカレストのバスターミナル

トイレ休憩でも起きずに後ろの座席で爆睡していたが、朝の5時にパスポートコントロールで叩き起こされた。ブルガリア出国とルーマニア入国の2回。あと警察の検問が1回。なので睡眠不足。

6時半にルーマニアのブカレストに到着。8月はこの時間で十分明るい。外を歩いて大丈夫そうだ。

終点なので全員が降り、バスから全ての荷物を取り出される。そして誰も引き取り手のない大きなボロイ鍵のかかっていないスーツケースが1つと、大騒ぎする男性がひとり。どうやらスーツケースが無くなったらしい。

「これじゃないの?」
「こんなボロイやつじゃない!!」
運転手は「知らん。」と言って荷物が全部下ろされたのを見届けると去っていった。

初めから狙ってスーツケースをすり替えられたんだろうな。鍵がかかってないスーツケースなんて不自然だし。余ったスーツケースには女性用のピンクのヘアゴムが付いていたから、途中下車した女性が、これの代わりに高そうなスーツケースを持って行ったのだろう。
ルーマニア、早速治安が悪そうだ。

バスターミナルからホステルへ移動

ブカレストもクレカタッチで地下鉄、バスに乗れる。

あの男性はあの後どうしただろう。ソフィアのバスターミナルで1番に並んで1番奥に荷物を入れておいて良かった。同情しながら宿へ向かう。

Nest Boutique Hostel

7時にホステル到着。しかし入口に鍵がかかっていて、ブザーを鳴らしても誰も出ない。Booking.comに掲載されている電話に掛けてもWhatsupで連絡してもメールしても返事がない。駅のトイレが有料だったから行ってなくて、めちゃめちゃトイレ行きたいんだけど!!

8時過ぎにレセプションが出勤してきた。こういう大型タイプのホステルはオーナー=レセプションじゃないから電話しても出ないのは仕方ない。トイレは裏口が開いていたからそこから入ってさせてもらっていた。セキュリティとは?

14時からしかチェックイン出来ないと言われたので後で撮った写真。
女性専用ドミトリー55レイ(1,860円)。
静かで民度がいい。アテネだけなぜあんな民度が低かったのだろう。

国立村落博物館(”Dimitrie Gusti” National Village Museum)

シャワーを浴びたいと思いつつ共有スペースにいると、台湾人の男の子が話し掛けてきた。今から皆で国立村落博物館に行くから一緒に行かないかと言う。たまには宿の人らと過ごすか・・・と誘いに乗ることにした。

彼の他はタスマニア人のおばあ様とアメリカ人男性、フランス人女性。2チームに分かれてUberで博物館へ向かう。

私のチームは台湾人のリュウとタスマニア人のマリー。入場料が学生のリュウは8レイ、退職者のマリーは15レイ、私だけ30レイ。皆私の半額以下!
2人ともチケット売り場の人に身分証を見せろと言われなかった。リュウは28歳なので本当に学生なのか怪しい。法律を勉強しているとは言ってたけど。

なんか私だけ損してる気分だなー。ヨーロッパは65歳以上は、どこの博物館や美術館も割引があるので定年してからヨーロッパを周るとお得だ。

ルーマニア語と英語で解説の看板あり。ルーマニア各地から移築された伝統的な家屋や農業用建物が並ぶ。

これは教会の内部。民族衣装もある。

日本の縄文時代の竪穴式住居に似ている。リュウに「日本も昔こんなのだよね?」と言われたが台湾もそうだったのだろうか。

私は仕事柄、凄くこういった建物に興味があるんだけど・・・

最初全員興味深々で解説を読んだり写真を撮ったりしていたのに、途中からマリーがベンチに座り出す。そしてその時間が長くなる。年配だから仕方ないよね。

リュウは建物よりインスタ映えスポットを探しているようだ。夏なのに長袖ジャケットと中折れ帽、動画を何度か撮らされた。

マリーは1時間歩いた所でとうとう休憩すると言い出した。まだ3分の1も見てないのに。中はかなり広い。

ジュース、コーラ、アイスで談笑するが、お喋りなマリーの話は止まらない。
私は台湾人のリュウの言っていることは聞き取れるのだが、タスマニア出身、つまりオーストラリア人のマリーの英語は速過ぎて全く分からない。Google翻訳も追いつかない速さだ。内容も娘の精神的疾患のことから義理の息子の愚痴、政治・世界情勢についてなど多岐に渡り、私の語彙力では聞き取り不可能。

こういう場面になる度に、もうどれだけ頑張っても英語習得は無理、諦めようと毎回思う。

全員ドリンクを飲み終わって、いざ観光に出ようと思ってもリュウが「君のアイス美味しかったから僕も買ってくる!」とアイスをオーダーしに行く。

なんでやねん!最初に頼まんかい!!

結局休憩している時間の方が長かった・・・ブカレストには2泊しかしないつもりだったから、今日はこの他にあと2か所は観光地を周りたかったのに到底無理な計画だ。

今から3人でこの近くでご飯を食べようと誘われたが、まだ見ていない残りの古民家を見たいので「深夜バスで眠いから先に帰ってるよ、ごめんねー。」と断ったのだが、2人とも私について来ると言う。なんでー。日本人には伝わる婉曲な断り、表情から読み取れる言葉の裏に隠された「ひとりでチャッチャと周りたいの!」という空気感が彼らには伝わらない。

深夜バスでは5時間位しか寝ていないので本当に眠いのだが、帰りも「こっちの出口から帰ろうよ。」など意見が分かれ、なかなか宿に辿り着かない。眠いと言っているのにリュウは「あ、あっちに台湾のタピオカミルクティーのお店あるから紹介するよ!」と寄り道させられた。日本人なら空気の読めない人だな。それか私が協調性が無さ過ぎるのか。

海外の人と交流してこそ旅の醍醐味だと思うのだが、ヨーロッパは物価的に速いペースで周りたいのでイライラの方が募ってしまう。

ホステルに戻ってからは本当にシャワーを浴びて仮眠した。

目が覚めるとすっかり夜になってしまい近くのルーマニア料理のレストランやスーパーは閉まっていた。20分位歩いて、開いているトルコ料理のお店に入る。高かったがお店の人も愛想良くて美味しかったのでよしとしよう。

帰り道。宿の近くは誰も歩いていないのでやはり怖い。中心の観光地なら大丈夫そうだが。
安全を取って1駅だけだがトラムに乗って帰った。トラムには女性の乗客も乗っている。
トラムもクレカタッチだがリュウが無料で乗れたと言っていた。たまに検察官のおばさまが乗っていて、無賃乗車がバレると何十倍も罰金なのだが。

やはり私は旅先での集団行動は向いてないな。
今日の観光は、誘われてからも皆テラスでだらだらお茶したり朝食を食べたりしていて、出発したのは1時間以上先だった。ここに4泊も5泊もする彼らは、のんびりすることも旅の目的なのだ。2週間の休暇で来ている彼らと180日のシェンゲン協定内でヨーロッパを周らないといけない私とは旅の種類が違う。

彼らには悪いが、明日からはまた1人で行動しようか・・・そんなことを思いながらこの日は寝た。

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