1€(ユーロ)≒174円、1アルバニアレク≒1.75
アルバニア5日目、ベラト3日目
今日はベラトから石の街ジロカストラへ向かう。
宿のいびき問題
昨晩は新しく来たフィリピン人のぽっちゃり男性の大イビキでなかなか寝れなかった。
1年以上ドミトリーに宿泊しているが、聞いたことのない地獄の地響きかと思うような大音量だった。脳梗塞か何かかと心配なのと、寝れないので何度起こそうか思ったことか。
起きるとがその彼が愚痴を言ってきた。
『夜中にもう一人のオーストリア人のおっちゃんに「いびきがうるさい」と2回起こされて不快だったが、彼もいびきをかいていた!』
いや・・・彼もかいていたけど、あなたの方が録音して聞かせようかと思った位大いびきでしたよ、なんてとても言えない。
「はは、そうだねー」と濁してその場を逃げる。彼はその後起きてきた他の女性たちにも次々に同じ愚痴をこぼしていた。
・・・こんなに恨まれるなら起こさなくて良かった。本人に言えばいいのにかっこ悪いなぁ。彼は1日目はナルト、2日目はドラゴンボールのTシャツをぴちぴち状態で着ていたので、夜になるまではまだ好感を持っていたのだが。
ベラトのバスターミナル
Yさんがバスターミナルに貼っていた時刻表を写真に撮ってくれていて「ジロカストラ行きは12時半だよ。」と言うので12時にバスターミナルにやってきた。行きはここで降ろされなかったから初めて来た。
写真の時刻表、古くて怪しいと思っていたら案の定、ジロカストラが終点のバスは14時の1日1本だけだった。1,000レク。
後で会った人に聞くと8時のサランダ行きのバスに乗ってもジロカストラに停車するらしい。だがそのバスに乗るとジロカストラで降りようがサランダで降りようが、全員サランダ行きと同じ1,400レク取られる。14時のバスに乗るのがいいだろう。
あと1時間半もあるので、建物の中に入ってみる。奥に潰れたような誰もいない食堂があり「閉店しちゃったか~」と看板のメニューを眺めていたら奥から店主が出て来てメニューを渡してくれた。
wi-fiもあるので快適だ。牛とタマネギのスープはとても美味しかった。パンも入れて850円位。
私が食事をし出すと他の外国人たちも次々入って来た。閉店したと思っていたのに営業していることに気付いたのだろう。次の日ここに来たYさんもやはり閉店した店と思って入らなかったそう。
ベラトからジロカストラまでバス移動
2時のバスに乗り込む。エアコンがんがんだし、シートも運転手も見たことあるなぁと思ったらバスの時計が7分進んでいる。これはティラナからベラトまで乗って来たミニバンと運転手だ。同じ経路ばかり運転してるんじゃないんだな。飽きるからだろうか。
目の前の座席のおじいちゃんが、語学学習アプリで日本語の勉強をしていてびっくりした。声をかけたいとこだが、厚かましいかなと思いやめておいた。
これまで同様やはり絶景だったが、久々の雨。晴れているところと雨のところがあり、虹が出来ていた。
Hotel Cico
ジロカストラのバスステーションに到着。
Googleで宿まで徒歩20分となっていたのでいつも通り歩くことに。しかし、バスのメンバーは私以外は皆タクシーに乗り込むので不思議だったが、理由がすぐわかった。
コンクリートで舗装された道路を5分位歩くとガタガタの石畳の道に変わった。そしてかなり急な上り坂。ここをスーツケースに登るのはかなりキツイ。暑い日差しが照りつける中、スーツケースの車輪が壊れないようにゆっくり慎重に上る。途中スーツケースを持ち上げたりしながら進んだ。
はぁはぁ言いながら登っていると、皆見てくるし、向かいから来た車に「タクシー乗った方がいいよ。」と言われる。そんなこと言うならUターンして乗せてくれよイラン人たちみたいに、と思う。タクシーは通るが全部客が乗っているのだ。ここまで歩いてタクシーのいる駅まで戻るのも嫌だった。
宿は清潔だが凄い狭さ。1泊11€。
これらのベッドをどうやってドアから入れたのか不思議だ。中で組み立てたにしてもスペースがなさすぎる。どの通路も人1人がやっと通れる分しかなく荷物は全く広げられない。2段ベッドの上の段しか空いていなかったが、カーテンがついていてプライベート感は良かった。
キッチン付きとネットには書いていたが、横がオーナー家族のベッド・・・・笑
とてもじゃないが使いにくかった。たまに昼寝してる時は扉閉まってるし。
限られたスペースでどうやったら最大限に客を呼べるか考えられた宿だろう。
共有部分もあるが、家族でアイロンがけをしてたりする。若い息子さんも手伝っていてとても感じのいいご夫婦なのでその雰囲気を味わいたいなら、ここもいいかも知れない。
ジロカストラ散策
宿にたどり着くだけであの坂道で疲労困憊しているが、ジロカストラの旧市街を散策する。宿からはすぐ。
ここもベラト同様、紀元前4世紀から続くオスマン帝国時代からの世界遺産に登録されている古い街だ。
やはり窓がたくさんあるオスマン形式の建物が多い。
ティラナのバンクスアートのようなトンネルを見つけた。
何があるのだろうと、他の人の後をつけて奥を抜けていくと絶景だった。
ベラトよりこっちの方が絶景ではなかろうか。
ぐるっとジロカストラ城の周囲を歩いて景色を楽しむ。城は19時に閉まるので明日ゆっくり回ることにした。
北の方の住宅街ドゥナヴァト地区へ行くとレストランの人たちにかなり声を掛けられる。
旧市街の市民広場で何かのイベント。この街、皆楽しそうなのがいいな。
中心地のレストランはどこも観光地価格だったので、宿のすぐ近くのレストランに入る。
この地方名物のチフチ(ハーブの入ったライスボール)を食べる。出てくるのはかなり遅かったが出来立てのほかほかで美味しかった。ビールと合わせて600レク(1,000円)。メニューの中ではこれが1番安い。
次の日。
旧市街に大きなスーパーがないのでバスターミナルまで歩いて行く。途中の大型スーパーで食料やビールを買い込んだが、クレカは1,000レク以上買わないと使えないと言われた。ベラトでは500以上からだったけど。「現金持ってない。」と言うと不機嫌そうにカードを切らせてくれた。
アテネのカラバンカ行きのバスチケット、直行便と乗り換え便
バスターミナルでアテネのメテオラがあるカラバンカ行きのバスチケットが売っていないか聞く。
ターミナルから出て左に曲がった「LICO&KOSTA」というツアー会社で売っていると言う。そこに行ってみたが、朝と夕方しかオープンしておらず閉まっていた。昼寝してるのかな・・・
仕方ないので宿に戻る途中にあるツアー会社「Dhropoli Tours」を見つけて訪問。
英語が全く話せない感じのいいおじいちゃんがいて「アテネのカラバンカに行きたい。」と言うと壁に貼ってある紙をにこにこしながら指差す。
この建物の前からロアニアナ行きのバスに朝5時50分に乗ってたったの8€。安い。おじいちゃんが電話で英語を話せるオーナーに代わってくれたのでカードを使えるか聞き、ユーロでもレクでもいいけど現金しか無理と言われたので「今現金を持っていないから、明日友人と来るね。」と伝えて電話を切る。
カラバンカに行きたいって伝えてこれ見せられたら、乗り換えのことも何も言われなかったし、ロアニアナ行きのバスに乗って途中カラバンカで降りるんだなって思うよね、普通。
チケット購入後に気付いた結果はロアニアナ行きのバスに乗り、ロアニアナのバスターミナルでカラバンカ行きの15時のバス14€のチケットを自分で買って乗ってね。ってことだった。
ロアニアナでの待ち時間5時間
全部で22€掛かるしこの経路は失敗。英語通じなかったし仕方ないな。
次の日の夕方に、駅前のツアー会社「LICO&KOSTA」で聞いたらカラバンカ行きのバスチケットは20€と言われた。ここのお姉さんの英語もかなり怪しかったので確証はないが、こっちは7時出発の乗り換えなしの直行のバスだったと思われる。こっちが正解の経路。
Taverna Labëria
ATMで現金を下ろし、焼き物レストランで魚を食べる。魚は900レクとちょっと高めだが、ジョッキが凍らせてあり、パンもこっちで初めて見るガーリックトースト。魚も野菜も最高に美味しかった。
宿に戻りしばらくすると、待ち合わせしていたベラトの宿で一緒だったYさんがチェックインしてきた。
私がチェックアウトした後、マルガリータの宿ではやはりエアコン問題が勃発して客に「同じ商売人として言うけど、こういう商売をしてたらダメだよ。」となだめられ、その日から一晩中エアコンがつくようになったらしい。悪い口コミが書かれる前に誰か注意してくれてよかった。
ジロカストラ城
Yさんと一緒に城に入る。料金400レク。
アルバニアの国旗は初めて見た時は全然可愛くないと思っていたが、そこら中に掲げてあるので見ているうちにだんだんかっこよく思えてきた。15世紀にオスマン・トルコを撃破した英雄スカンデルベグが、軍旗に使ったことに由来するらしい。そりゃかっこいいはずだ。
赤と黒柄に便乗して、コーラの蓋も全てこれ。
時計塔。動いていないが。
廃墟、ラピュタ感。
城は広く、景色も良くて見ごたえたっぷりだった。
夜はYさんとまた飲みながら語り明かす。
もうここからアテネに行こうかと思っていたが、ブルーアイという透明度が高くて泳げるスポットがあると教えてもらった。暑いので是非泳ぎたい。
明日は日帰りでブルーアイに行く。
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