アルバニア

アルバニア、千の窓を持つベラトへ。最安値の宿へ行くと日本人が3人もいた(Day418-19)

アルバニア
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1€(ユーロ)≒174円、1アルバニアレク≒1.75
アルバニア3日目、ティラナ3日目

アルバニアの核核シェルターを堪能した後は千の窓を持つ街、ベラトへ向かう。

ティラナからベラトへ

14時半、宿からローカルバスを2本乗り継ぎティラナのバスターミナルに着いた。ジョージアやアフリカを思い出すようなミニバス乗り場。懐かしい。

ティラナから出ているバスの時刻表。かなりいろんなところへ行ける。

アルバニア、バスターミナルの人たちも人懐こい。アフリカ程ではないけど。

私が到着した時にちょうどバスが出発するところだったが「飲み物を買いに行っていい?」と聞くと「もう出るからダメ」と言われたので次のバスにした。次のバスは30分待ったが、エアコンが効いてるバスだったのでずらして良かった。

後に同じ経路で来た人に聞くと、その人のバスはエアコンなし、満席で通路に椅子を置いて座らされたらしい。便によって車体のグレードが違うようだ。

ベラト到着

17時、ベラト到着。ここでもバスターミナルじゃなく変に立派なホテルの前で降ろされた。
やはりここから予約している宿までの行き方が分からない。このパターンばかりだな。

Villa Elena(ホステル)

ベラトの市内から徒歩30分の遠い場所に宿を取ってある。なぜなら新規オープンキャンペーンで6€だったからだ。ベラトの他の最安値の宿は11€。

ホステルの近くは住宅街だった。あからさまにみんなこっちを見る。よほどアジア人が珍しいのだろう。「ホテル?ここだよー」なんてアルバに語で教えてくれる。

到着するとオーナーの人の良さそうな女性、マルガリータがターキッシュコーヒーやメロンで歓迎してくれた。そしてなぜか頭をなでてくれる。

部屋に入ると私より少し年上の女性Yさんがいた。日本のグッズを持っていたので「日本人ですか?」声を掛けた。2人で話が盛り上がっていると若いスタイルのいい女の子、Mさんが入って来た。彼女も日本人だった。

なんと。日本人の99%が行かないアルバニアで日本人女性が3名集まってしまった。凄い偶然だ。
いや、円安過ぎて3人ともこの安宿ホイホイにまんまと捕まってしまったのだろう。
ベラトはティラナより南なので更に暑かったが、この安宿はエアコンをつけてくれなかった。
マネージャーの男性に聞くと「昼2時間、夜2時間だけ付ける決まりだ。」と言う。ティラナの宿も夜しかエアコンを付けてくれなかったし、6€だからこんなもんかなと思っていたが、他の日本人2名はオーナーやマネジャーに抗議していた。それでもつけてくれなかったけど。

…私って忍耐強い方なんだな。文句を言うより面倒臭いが勝ってしまう。

宿で女3人、話が盛り上がりずっと喋っていた。3人とも年齢はバラバラだがこの宿をチョイスしただけあって、旅はバックパッカースタイル、感性も似ている。全員バツイチ、参考にしていた旅YouTubeはジョーブログ、この周辺の参考旅案内ブログは「さ●わーる」。
「『さぼ』って、情報古いよね〜更新してあげようか?」など話が合いまくって大笑いした。

Traditional Food Anxhelo

夜になり、皆で宿おすすめの近所のレストランに行く。
3人で飲むのなんていつぶりだろう。南アフリカのケープタウン以来か。

全員お酒好きというのも一致。久々の楽しい乾杯。
Yさんはグルメでインスタの投稿も食べ物とお酒ばかりだ。蛙料理が大好きらしく、この店のメニューにあったので楽しみにしていたらしい。しかし店員に聞くと仕入れていないようで出来ないと言われた。

メニューはアルバニア語だけで読めない。Google翻訳で見てチキンチーズと『ナスのぬいぐるみ』を頼んだが、一行間違えたのかパプリカが来た。どちらも美味しかった。
1人460レク(790円)。

夜はドミトリー部屋の皆がブーブー文句を言う中、夜の11時過ぎにやっとエアコンをつけてくれた。だが、朝起きてみると消されていて汗でびっしょりだった。夜中の2時にマルガリータが入ってきて消したらしい。
暑すぎてたまらずYさんは窓を開けたらしいが、そのせいで蚊に何か所刺されたと文句を言っていた。もちろんマルガリータ本人にも。「それは蚊ではない、ただの虫だ。」と言い返されていたが。

しかし誤解のないように言っておくとマルガリータはエアコン以外はいい人で、いつもニコニコ優しい笑顔で声をかけてくれ、自家製ジャムをくれたりする。夜テラスでパソコンをしていたら、なぜか私の頭をなでてくれ、まるでお母さんのようだった。

ホテルを経営し始めたところで、経費と客の不満度のバランスが取れていないのだろう。booking.comやGoogleに悪口を書かれると客が一気に減るので、エアコンを付けた方が結果的に儲かる筈だが。


次の日。

朝の涼しいうちに行動した方がいいのだが、やはりこれまで一緒に旅してきた人ら同様、若いMさんはたっぷり寝れるので起きるのが遅く、皆で出かけるのは昼過ぎになった。50代2名はきっちり早起き。

Yさんがチェックしてくれていた中心地のレストランへバスで向かう。バスはこの路線1本だけなので簡単。だがバス停の目印はないので皆が立っている場所に立つ。料金回収の人に30レク払う。

バスに乗ったらおじいちゃんがやはり遠慮なくアジア人私たち3人を見てくる。目が合うとニコニコアルバニア語で話しかけてくるのが可愛らしい。しかし何を言っているのか全くわからない笑

Restaurant Bar Çuçi

このレストランには「牛の脳みそ」というメニューがあり、他の2人も食べてみたい言うので頼んでみた。皆チャレンジャーだ。ケニアのホテルで会った「訳の分からないモノは食べれないから」と滞在日数分の日本食を持ってきていた子が見たら目を回すだろう。

牛の脳みそを揚げたものは食感がフグの白子そのままで美味しかった。もうひとつは羊肉のヨーグルトチーズソース。少し飽きる味付け。ここでもビール1人1本飲んだのを入れても800円位の支払い。

ただ、数年前のネットの記事を見ると1アルバニアレクは1円だったようで今は1.75円なのでこの半額近い金額で飲食出来ていたことになる。そりゃ出会う人出会う人「アルバニア安かったよ」って言うよな。

お腹が膨れ、やっと本来の目的、千の窓を持つ都市ベラトを観光。

家はいろんな方向を向いているが、窓はどこも同じ位の大きさ、同じ間隔でたくさんある。
ベラトは紀元前4世紀から続く都市で、オスマン様式の家は中に光を取り入れるのがいいとされているらしい。ここの地形のい理由から傾斜に階段状に家が配置されているため、各階の部屋に光をたくさん取り入れる工夫らしい。

これだと家具は置けないし、時計も絵も飾れない。そしてエアコンが普及したら冷暖房効果最悪で大失敗ではなかろうか。

川があるので橋を渡って向こうの土地も観光。向こう側にも千の窓の家がいっぱいあった。

14時、おそらく暑さのピークだ。3人とも日傘をさしているが暑すぎてバテていた。一度宿に戻ってベラト城に登るのは夜にすることにする。

宿には新しくオーストリア人のおっちゃんとフィリピン人の恰幅のいい若い男性がチェックインしていた。2人とも暑いのに寝ていた。エアコンをつけてくれなくてびっくりしてるだろうな…
そして若い日本人の女の子がもう一人チェックインしてきた。これで日本人女性4人。

4人でまた行った国の話などで盛り上がる。新しく来たAさんは早目に寝たいと言うので、昨日の3人だけで城壁へ行くことにした。

18時になり、またバスで街の中心へ向かう。この時間になってもまだ昼に地面にこもった熱で暑い。

ベラト城は受付の人がいる8時から19時以外は無料で入場できるらしい。だが営業時間中でも細い山道から登っていくと受付がないので無料で入場できた。

城と言っても城の跡があるだけ。1番上の展望台まで行く。ベラトの町が見下ろせた。

ここはイスラム教なのか。アザーンを聞きながらかなり長時間眺めていたが、気づけば20時を過ぎている。宿の近くのレストランは22時に閉まるので慌ててベラト城を降りる。

ベラトの夜景を見たかったんだけどな。この時期のヨーロッパは20時を過ぎても全然暗くない。

時刻表はないが、誰もバスを待っていなくてローカルバスはとっくに終わっていたようだ。
30分歩いて戻る。

昨日と同じレストランへ、また3人で楽しく飲む。今度はちゃんとナスのぬいぐるみ(Google翻訳でこう出てくる)を頼んだ。想像通りの味だけど美味しい。

旅で出会う人は男性が多い。世界中を旅している女の人なんてめったに会わなかったし、本当に楽しい2日間だった。

一度ここで皆と別れ、明日は一人でジロカストラへ行く。

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