スリランカ

ジェフリー・バワ最高傑作、ヘリタンス・カンダラマ・ホテル(Day465-6)

スリランカ
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1スリランカルピー≒0.48円
2024年8月。スリランカ3日目

ヘリタンス・カンダラマ・ホテルに到着

Uberタクシーのドライバーに1,600ルピー(800円)を払って降りる。
ドライバーに「明日のお昼にまたダンブッラに戻るから、ここまで迎えに来てくれない?」とお願いしたが、「あぁ・・・じゃあWhatsUpを教えろ」と言いながらもやる気がなさそうだった。迎えは期待しない方が良さそうだ。

半屋外のレセプションがあり、予約している旨を告げると、1本の蓮の花を渡してくれながら女性が中まで案内してくれた。

ヘリタンス・カンダラマ・ホテルとは

スリランカの有名建築家ジェフリー・バワ(Geoffrey Bawa)の傑作の一つで、彼の「トロピカル・モダニズム」を体現した代表的な建築。1994年に開業し、バワの自然と建築を融合させる独自のスタイルが完璧に反映されているホテル。
バワのホテルはスリランカにいくつもあるが、ここが1番傑作と言われている。

チェックインを待つスペースで、ウエルカムドリンクを頂く。さっそく自然環境を取り入れた独自の建築が現れてきて胸が躍る。

インフィニティプールが目の前に見える。湖と一体化しているかのようだ。
インフィニティプールはシンガポールのマリーナ ベイ サンズで知ったが、このデザインのプールはバワが1900年代に積極的に取り入れており、マリーナ ベイ サンズの方が後に建てられたようだ。

ホテルの部屋の種類

まだ12時でチェックインは14時からだが、部屋は用意出来ているとのこと。サービスが凄い。

建物は真ん中がレセプションで、右のダンブッラウイングと左のシギリアウイングに分かれている。
1番安いプランの部屋はシギリアウイングの2・3・4階でシャワーのみの部屋。

下から2番めのグレードの、シャワーのみ5・6階「パノラミック」の部屋を予約していたのだが、部屋が空いているとのことでバスタブ付の「デラックス」にアップグレードしてくれた。

この日だけ異常に部屋代が安く、この日に向けてインドから移動してきた。
朝食ブッフェを付けて1泊144$(21,500円)。

「デラックス」ルームはシギリアウイングの4階。無垢の木の床が裸足に気持ちいい。
壁にも木がふんだんに使われている。

エアコンがガンガンにきいている。バルコニーがついていて「猿が入ってくるのでドアを開けっぱなしにしないように。」と注意書きがある。景色がジャングルのようだ。

バスタブ!この旅で初のバスタブ!グレードアップしてくれて最高!。テンションが上がる。

バワ建築を探索

当初、シーギリヤロックの麓にホテルを建設する予定だったが、バワは、世界遺産「シーギリヤロック」からも世界遺産「ダンブッラ」からも離れたカンダラマ湖畔に建設することを主張。

建設前からそこにあった岩をそのまま残し、自然との共存・自然に溶け込むというホテルのコンセプトを体現。

通路の装飾は淋しい感じがするが、自然を体感できるようにわざとシンプルにしているのだろう。

プールは3つある。横を通ってホテルを散策。

広い。森の中のホテル。美しくて館内をくまなく歩く。

ヘリタンス・カンダラマの歴史がつづられているコーナーがある。アートはバワの友人たちの作品らしい。

ラウンジ。ここにも岩が剥き出し。

ダンブッラウイングの方へも行ってみる。全長が1㎞あるので、宿泊しているシギリアウイングからは10分ほどかかる。

廊下が野ざらしなので雨が降ると滑るらしい。ホテルのコンセプトを壊さないよう後から滑らないように床に絵が刻まれたらしい。

景色が美しい場所にはベンチが置いてあって、景色が堪能できるようになっている。

バワがいつも座っていたお気に入りの椅子。ここからはシギリアロックが見える。

インフィニティプール

全てのエリアを周り終わった後は、インフィニティプールで夜まで泳いだ。最高だ。

ジャグジー風呂

部屋に戻り、ジャグジーのお風呂を冷蔵庫に冷やしておいたビールを飲みながら楽しむ。
高級ホテルと思ってビールを持ち込んだが、ルームサービスやレストランの金額を見ると全然高くなくて驚いた。

ひとりだと少し寂しいかも・・・考えないようにする笑

夜ご飯を食べにレストランへ。最上階のアジアンレストランに来てみたが、客は中国人グループが1組いるだけだった。退散。

KANCHANA RESTAURANT

朝食ブッフェと同じレストランにする。夕食ブッフェの予約客でいっぱいだ。
2名以下だと窓際の席に座らせてくれるようだ。
アラカルトでお願いして「3種類のスリランカカレー」とマンゴージュースを頼む。

ジュースも15分位待たされたが、30分経っても食べ物が出てこない。見兼ねたウエイターが気まずそうにパンだけ持ってくる。いや・・カレーだから要らないんだけど。

50分待ったところでウエイターに「カレー頼んだんだけどまだ?」と聞くと「アラカルトは40分かかるんだ。」と言われた。・・・50分経ってるんだけど・・・

たっぷり待たされ、シェフみたいな人が意気揚々と「どうだ?素晴らしいだろう?」とスリランカカレーを持ってきた。
盛り付けに時間がかかっていたのだろうか。スリランカ時間でのんびり作っていたのだろう。
本来は美味しいのだろうが、お米もカレーも全て冷めていたので美味しく感じなかった。
ジュース込で2630円。

食べきれない量だったので、少し残して部屋へ戻る。

通路にバーもあるがお客さんはいないもよう。

それにしても素晴らしい建物だ。バワ建築にうっとりしながらこの日は寝る。


次の日。

バルコニーの外のガサガサいう音に目覚め、外をのそいてみるとお猿さんの親子がツタに座って何か食べていた。本当に自然と一体化していて素晴らしい。

部屋に置いてあったオプショナルツアーやエステ料金などよく読んでみると、無料で館内バワツアーをやっているらしい。早速レセプションに行って今日のツアーに参加出来ないか聞いてみる。

今日はたまたま外部から来たインド人らでガイドが空いていないらしい。
「明日なら空いているんだけど・・・」と言われたが、1泊しか取っていないので諦めた。

レストラン前にある、バワお気に入りの彫刻家ラキ・サナナヤキの巨大フクロウの彫刻

昨晩と同じレストランへ行き、朝食ブッフェを楽しむことにする。

ブッフェは14$の追加料金だった。かなり種類が多くて楽しい。朝食ブッフェも友人と行ったウズベキスタン以来か。

久々のブッフェで舞い上がり、盛りだくさん。焼いてもらったオムレツが最高だった。

朝食後も散歩。
ヘリタンスカンダラマの紹介でよく見るこのアングルが見れる場所へ行きたかったのだが、昨日はここへの道が分からなかった。

シギリアウイングの中央らへんで、階段がありそうな場所をくまなく探し、やっと1か所だけ庭へ出れる階段を見つけた。従業員通路かと思うような道を通るので昨日は分からなかったのだ。

お猿さんいっぱい。人がいても逃げない。

これこれ。この景色こそがヘリタンス・カンダラマって感じ。私の部屋はここの4階だ。

残り2つのプールを堪能

チェックアウトの時間まであと2時間弱。
昨日はインフィニティプールにしか入らなかったので、その上にあるもうひとつのプールへ入ってみる。床がそこにある岩をそのまま活かして造られているのが楽しい。

水着の上にTシャツを羽織り、3つ目のプールへ移動。3つ目のプールは遥か離れたダンブッラウイングの端にある。10分歩く。

3つ目のプールに到着。場所が中心から遠くて見つけにくいため、1組しか泳いでいなかった。
ここでも泳ぐが、やはりインフィニティプールが湖と一体化していて1番楽しかったかな。

あっという間にチェックアウト時間の12時。
朝に昨日のUberドライバーにメッセージを送っておいたが、既読にならなかった。雑な感じの人でメッセージなんか読むタイプじゃなさそうだったもんなぁ・・・彼は英語が通じなかったので電話も出来ない。

レセプション前にはホテルのフロンで呼んでもらったタクシーを待つ人らで溢れている。
Uberはこんな辺鄙な場所では捕まらないし、ホテルに頼んでタクシーを呼ぶと4500ルピー。

ホテルに頼まず、チェックインしにやって来る人が乗ってきたタクシーやトゥクトゥクに、そのまま乗れば、昨日のUberと同じ料金でダンブッラで帰れるんじゃないか??

そう思ってチェックアウトしてから振り返ると、ちょうどトゥクトゥクがやって来てチェックインするヨーロピアンを降ろしたところだった。
直ぐに出発しようとしたドライバーに駆け寄り話しかける。

「待って。ダンブッラに戻る?」
ここからホテル手配意外でトゥクトゥクに乗る人はいないのだろう。
話し掛けられたのが意外だったのか、ドライバーのおじいちゃんは驚いていた。
「ああ。」
「乗せて。いくら?」
「1,500ルピー(750円)だよ。」

やった。ついている。安いし待ち時間ゼロ。

タクシー待ちの人らに恨まれないよう目立たないように素早くトゥクトゥクに乗り込んだ。

今日はシギリアへ向かう。

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