1インドルピー≒1.71円
2024年8月。インド2日目、チェンナイ2日目
昨晩は蚊に何度も噛まれて眠れなかった。窓に網戸がないのでいっぱい入ってくる。窓を閉めるとエアコンがないので暑い。
日本から液体殺虫剤スプレーを持って来ていて、アフリカでもヨーロッパでもガンガン効いて、ほぼ蚊には刺されなかったのに、インドの蚊には効かないようだ。恐るべしインド。
Kaalikambal Kamadeswarar Temple
昨日、朝食を買ってきてくれた宿のおじいちゃんは、私から50ルピーぼったくれて味を占めたのか、今日もにこやかに話し掛けてくる。
「You breakfast? Clothes you wash?me wash?」
また朝食買って来てやろうか?服を洗濯してやろうか?と言っているようだ。無茶苦茶な英語でも対面だと通じる。
「はは、いいよ。」と断って外へ出る。
昔、インドで洗濯を頼んだら、全ての服にマジックで部屋番号を書かれたから勘弁だ。
インドのヒンドゥー教寺院は12時に一度閉まって16時に再開するところが多い。
閉まる前に北にある寺院へ向かうことにした。地下鉄40ルピー(70円)。
また降りる駅を間違えて、到着が12時を過ぎてしまった。でも開いている。
この小さな門をくぐるようだ。中へは靴を脱いで上がらないといけない。無料。
中では女性たちが円陣をくんで素手で昼食を食べている。地元の人らのお祈りの場というより、団らんする場のようだ。床に食べ残しの米や水がこぼれていて裸足で踏んでしまった・・・
寺院から海の方へ歩くとChennai Beach駅という鉄道駅があるようなので、興味が沸いて行ってみる。
町並みは相変わらず。バイクとトゥクトゥクのクラクションとゴミだらけ。それでも北のデリーよりはだいぶ静かでお上品だ。
Chennai Beach駅
なんですかこの駅は。
工事は中断してしまったようで、平日というのに工事車両には誰も乗っていない。
このがれき、処分する気ないよな・・・
チケット窓口があったのでのぞいてみる。犬が真ん中で堂々と寝ている。
インドではここから鉄道で周遊しようか悩んでいて、行き先を眺めてみたが、どこへも行きたいという気持ちが沸いて来なかった。
ホームへ出て、鉄道が来るのを眺める。線路にも凄いゴミだ。
ここまで至る所にゴミが落ちている国はやはりインドだけだ。アフリカの比じゃない。何故なんだろう。国民性なのか。
昔、ムンバイで列車に乗ったな。ドアは開けっ放しで窓には格子。ちょっと乗る気がしない。
ローカルバスでインドの海へ
ここの駅名はBeachなのに泳げるBeachがない。GoogleMapを見てローカルバスでBeachの方まで行ってみることにする。バスはひっきりなしに来るので地元の人たちの主要な足のようだ。
三菱電機のマークのバス。日本の中古車か。インドでも走っている車やバイクは日本製ばかりなので誇らしい。
やってきた満員のバスに乗ってビーチへ向かう。こんなバスに乗っている外国人はもちろん私位。
バスは中に乗っている料金回収の人に行き先を告げてお金を払う。なんと15ルピー(26円)。
マリーナ・ビーチ
インドの海へやって来た。・・・・おえーーーーー笑
これがGDP世界5位の国。
インドのゴミっていつか片付く日がくるのか。
宗教の関係で肌を見せれないのか、水着ではなく皆服で泳いでいる。
私は・・・もちろん遠慮しておいた
Policeと書かれた服を着ているので、溺れている人がいないか見張る監視員だと思うのだが・・・スマホしか見ていない。
泳ぎたくない泳げないので、ビーチサイド・レストランに来た。
シーフードレストランは3軒あったが、どの魚も赤い液体に漬けられている。唐辛子に付けて腐敗防止みたいな感じなのか。
声をかけられたお店に入る。「日本のアニメの服だね。」と言うと私のことを中国人だと思っていたようで、少しびっくりしていた。
お勧めの魚を食べる。揚げていた油は真っ黒だったが、アフリカでもそうだったので私のお腹は大丈夫。同席したインド人男性らとも会話し、楽しく食事した。
魚150ルピー(260円)、コーラ40ルピー(70円)。
ビーチのお土産屋ものぞいてみる。
・・・著作権とは。
ビーチでも顔を隠して道端にインド人は落ちている。
初めてインドに来た人ならかなりカルチャーショックだろう。私は昔見たとおりで、何も変わってないことに驚いた。
マドラス大学を横目に見ながらホステルへ戻る。マドラスという地名は植民地時代の名前だから、チェンナイに変えたのに大学名はそのままなんだ。
この後の旅路について
ホステルに戻ってから、この後の旅路について考えた。
チェンナイが楽しかったら、ゴアなど南インドを1ヶ月位かけて周遊しようかと思っていた。しかし、やはりインドはどこまで行ってもインド。
20年前に北インドを周った時とあまり変わりない景色と雰囲気。違うのは、騙してくる人がいなくて居心地がいいということだろうか。
昨日一緒だったRyさんも、インドに1ヶ月いるつもりだったのに
「チェンナイに来てみたら、もうインドはいいかなと思ったので、今朝、楽しそうなタイ行きのチケットを予約しました。」と言っていた。
聞いた時は勿体ないなぁと思っていたのに、今、私は同じ気持ちになっている。
インドはもういいか・・・
居心地のいいインドなど、インドの真骨頂ではないのかも知れない。北インドの混沌と詐欺師たちとのバトルこそが、インドという国の面白さを倍増させていたのだ。それか、南米やアフリカを周った自分には、南インドは刺激が足りなさ過ぎたのか。
南インドを周遊する気分にはなれず、明日の夜のスリランカ行きの飛行機のチケットと、4日後のスリランカのバワ建築ホテルの予約を取った。
夜のヒンドゥー教寺院へ向かう
チケットを取った後、宿でシャワーを浴びてから、夜のヒンドゥー教寺院へ向かう。
アブダビで見たモスクが夜が幻想的で綺麗だったので、インドでもそうなのか夜に見に行ってみたくなったのだ。
またローカルバスに乗り込む。そう言えば昔、ニューデリーのローカルバスでレ〇プ事件があったな。
チェンナイは夜でも女性がたくさん乗っていて、治安は大丈夫そうだ。
バスを降りて寺院へ向かう。夜道もかなり人が歩いている。
カパリーシュウォーアー・テンプル
7世紀に建てられたチェンナイで1番古い寺院。ポルトガルに破壊されたから16世紀に再建されたらしいけど。入口はやはり靴を脱いで入る。
なぜここに鶏が寝ているのか。熟睡していて近づいても起きない。
中は凄く広かった。
中央の建物内は入るのに凄く並んでいて、入口に「Special」と書かれている。
異教徒なので躊躇したが、どうしても中が見たくて入ってみた。
中は中央の厳かに飾られた場所で、お金を払った人が、偉い僧侶に何か儀式的なものをしてもらっている。
この敷地内も建物の中も全員インド人だけで、観光客は私だけだ。
儀式をしばらく眺めていたが、建物内に監視カメラがあったようで、わざわざ入口付近の管理事務所からやってきた管理人に「ちょ!マダム!君は外に出て!」とつまみ出されたwww
敷地内をぶらぶらするのはOKなようなので、しばらく観光した。
イスラム教よりはヒンドゥー教はまだ寛大かもしれない。
バスでまたホステル付近の大通りに戻ってきた。
図らずもインド最後の夜になったので、ラッシーを飲みたくて適当な食堂に入って頼んだが、夜は置いていないらしい。
仕方なくチャイとサモサ、揚げドーナツを頼む。これら全部で60円。
時間をかけて出てきたチャイは、予想通り香辛料が効いていてめちゃくちゃ美味しかった。
昨日行った酒屋に寄って180ルピーでビールを買うと、もう明日空港まで行く地下鉄代の40ルピーしか残っていなかった。夜ご飯を買うお金はなくなってしまったので、昨日Ryさんにもらった赤バナナを夜ご飯にする。
確かビールとバナナは一緒に食してはいけないとネットで見た気がするが、仕方ない。
次の日。
2日間お世話になった宿をチェックアウトし、地下鉄の駅へ向かう。
相変わらず凄い景色だ。この通りだけこうなんじゃなくて、全ての道がこんな感じだもんな。
便器が捨ててあるよ。は?
チェンナイ国際空港
20円の地下鉄に乗り、再び、チェンナイ国際空港に到着。
空港に入るのはセキュリティが厳しく、航空券のEチケットの画面を見せてもすんなり入れてくれない。
ガードマンが持っている「本日空港を利用する者リスト」と私の名前を照らし合わせて、一致したのでやっと入れてくれた。
2008年に、ムンバイでテロがあったからだろう。仕方ない。
スリランカ航空の窓口で男性の職員に「スリランカの出国航空券は?」と聞かれた。
てっきりスリランカVISAを持っているか聞かれるだろうと、スリランカ領事館のHPの「日本人はアライバルビザ可」のページの準備だけしていたので、不意打ちだった。
私「出国日を決めてないから持ってないよ。あっち着いてから取るよ。」
職員「スリランカ出国航空券がないと乗せれないよ。」
職員「出国航空券、見せて。」
私「No、No、No、No、No!!」
言い訳が思いつかず、ずっとNo!と言っていると職員は隣のカウンターの職員に「なぁ、日本人って出国航空券いらないのかな?」と聞き、隣の職員は自分の客をさばきながら、面倒くさそうに「いらないんじゃない?」と答えていた。
職員「じゃあ、なくてもいいよ。」
出国航空券がなくても乗せてくれた。適当だな。こういうユルイ感じ、大歓迎。
プライオリティパスの有効期限が切れているので、Trip.comの航空券に付いてくる無料ラウンジQRコードでラウンジに入る。
貧困なラウンジだったがありがたく食べ物とビールをいただいた。
南インドでは全く騙されることなく、接したインド人たちは陽気でいい人たちばかりだった。
3日しかいなかったが、オーストラリア人のおじいちゃんとの「君はインドを誤解しているから、もう一度行ってみろ。」という約束は果たせた気がした。
さて。スリランカは行ったことがないから楽しみだ。
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