ボツワナ2日目
1P(ボツワナプラ)≒11.6円
本日はアフリカに来た目的の1つ、サファリへ行く。
激安のボツワナのチョベ国立公園のサファリ
ケニアで何百ドルもするサファリも、ここボツワナでは数千円で行けると旅仲間に教えてもらっていた。やっとここでサファリに行ける。
昨日、宿泊ホテルElephant Trail Guesthouse and Backpackersからのツアーを見ると安かったので朝6時~の3時間ゲームドライブと15時~のボートサファリを申し込んでおいた。1日で2つ行くと、チョベ国立公園の入場料が兼用出来るので別々の日に行くより安くなる。
料金は上記の午前と午後のサファリ2つと国立公園の入場料を合わせて810プラ、約9,350円だった。
こんなに安くていいんだろうか。
午前のゲームドライブ3時間
午前6時~のゲームドライブはホテルのロビーに5時半集合。ホテルのわんこたちも集合している。
Wさんたち4名も申し込んでいたので、私とSさん、欧米人3名の9名で、迎えに来たガイドが運転するサファリの車でチョベ国立公園まで行く。
まだ日が昇らない道をサファリ用のオープンカーで走る。風がかなり寒い。ユニクロウルトラライトダウンを着ていて助かった。
車ごと国立公園に入場して、早速尻尾をふりふりするインパラに会えた。この後、何百匹ものインパラを見るとも知らず、一匹目を喜んで眺める。
間近にキリン。首より木の方が低くて食べにくそう。
木の上にかっこいい鳥・・・と思ったら、口から捕ってきた魚を吐き出した。おえーーー。後から食べるんだろう。
朝日が昇り出した。ガイドが猿や鳥など動物たちを次々見つけてくれる。
朝日に照らされるインパラたち。奈良の鹿状態。うーん、もう鹿でいいよ、鹿で。
他にも猿や鳥、岩上でくつろぐ7頭のメスのライオンの群れなどを見た。ライオンは遠過ぎてよく見えなかったが、あまり近づいても怖いし仕方ない。
途中のコーヒーブレイク。
このインスタントコーヒーはただの白湯状態でびっくりする程不味かった。ボツワナのコーヒーは全て不味いんだろうか。
最後に川にいる象の群れと、猫のようにくつろぐライオンを見れた。腕がムチムチでかわいい。
たてがみのある雄ライオンを見たかったが、全く見れないより良かったかな。
ボツワナのSIM購入。ボツワナ人のやる気のなさは手強い
ゲームドライブは3時間とのことだったが、終了時には10時になっていたので4時間はガイドしてくれていた。
帰りもホテルまで送ってくれていたが、ガイドにお礼を言って、Sさんと途中で降ろしてもらった。そこから、国境越えをした時に訪問した、ATMがあるショッピングモールまで乗り合いタクシーで行く。
まずは路上の屋台で腹ごしらえ。
肉とパパと呼ばれる主食。ケニア以降見られる、この穀物の粉を練って水と混ぜている主食は食感が苦手だ。30プラ(340円)。肉は固く屋台クオリティだった。
ここでSさんとボツワナのSIMカードを購入しようとしたのだが、これが一筋縄でいかなかった。
スーパーの中と外にSIMカード屋があるのだが、両方に「あっちの店に行け」と言われ、行ったり来たり。聞く人を変えてみると「SIMカードレジストリー解除の機械を使える人が11時からしか出勤しないんだよねー」と言われ待ったりして、やっと10プラでSIMカードが買えた。
カードの表にフリー10GBと書いてあるので「フリーで使えるのか?」と聞くと「そうだ」と言うが、電波は拾うがネットが見れない。「ネット見れないんだけど?」と言うとまた「外の店に行けよ」と言う。外の店に行ってもギガを購入する際の金額を教えてくれるだけで「スーパーでギガ買え」と言われた。何回往復させるんだ。
とうとう英語堪能なSさんが切れて「使えないんだけど!」と長々文句を言ってくれた。近くにいた仕事の出来そうな女性がスーパーのレジに連れて行ってくれ、レジでお金を払ってギガをチャージしたらネットが使えるようになった。5Gで50プラ。
なぜこれまで会話した他の従業員たちはレジでギガを購入しないといけないことを教えてくれなかったのだろう。日本で逆の立場の外人がいたら皆ちゃんと教えてあげると思うんだけど。ボツワナ人って自分の仕事以外のことはしない主義なんだろうな。ああ、アフリカ。
宿にまたシェアタクシーで戻ったら、ちゃんとベッドが2つある部屋に変えてくれていた。ただし昨日のロッジの下の部屋を予約したのに、ダブルブッキングになっていたらしくテント室に変えられた。「こっちの方が高いけど同じ金額でいいよ。」とのこと。昨日のロッジの方がシャワーとトイレが付いていて豪華だと思うのだが・・・
午後のボートサファリ
午後3時からはボートサファリ。
ホテルから国立公園の川の入り口までは申し込みをした人らでシェアタクシーで行くらしい。
Sさんは助手席、私とフランス人の太ったおばさんは後ろの座席に乗り込んだ。
そしてツアー客ではないが、ホテルにいた現地の男性が町まで行くらしく、後ろの席に乗り込んで来たのだが、フランス人のおばさんが席を詰める時に思いっきり私に体をぶつけ、更にお尻が私の足の上に乗っていた。凄く痛かったし、どうみても真ん中よりこっちに寄っているので「狭いのでずれてくれないか。」と言うと「分かったわっ」と逆ギレして車を降り、運転手と最後に乗ってきた男性に大声でボロクソに文句を言っていた。
・・・というより、「彼女が怖がっている!怖がっている!隣に座りたくない!」と、運転手に文句を言う振りをしながらこれ見よがしに私に聞こえるように悪口を言っている。なんて性格が悪いんだろう。結局最後に乗った男性を降ろしていた。
お前の性格の方が怖いわ。
フランス人はたまにこういうプライドが高い人がいて嫌いだ。
おばさんは私と全く目も合わせないで車に乗り込む。私が悪かったのかと考えたが、どう考えても思いっきり体をぶつけてきたあっちが悪いので気にしないことにした。
気まずい空気の中、ボートサファリの入口に着いてボートに乗り込む。
ボートはホテル宿泊者以外の客もいた。
ガイドはゲームドライブの時と同じく、運転もしながらガイドもしてくれる。
ゴミ箱にハンドルがついているのだがどういう仕組みなんだろう。
ボツワナのサファリは象が有名らしく、かなり群れが見れた。
象もユーチューブ慣れているのか、こんな至近距離にボートが来ても全く動じない。
顔をうずめて眠るバッファロー。窒息しないのかな。
一番見たかったカバが見れた。北海道の旭山動物園で、水中を息継ぎをしないでいつまでも生き生きと泳ぐカバを見て、すっかり虜になってしまったのだ。
鳥がずっとカバの友達のように後をついて行くのがまた可愛かった。
15時からのボートサファリに申し込むと、チョベ川に沈む夕日が見れる。
ゲームドライブもボードサファリも大満足だった。サファリを終え、またシェアタクシーで宿に戻った。
旅と人生は似ている
ボツワナでの目的は果たされた。
あと私がアフリカでしたいと考えていたのは、南アフリカ共和国のヨハネスブルクでポンテタワーに行くこと。アパルトヘイト博物館に行くこと。
なのでここからヨハネスブルクを目指して南下するだけだ。
Wさんたち4名のグループは、明日から1名が別ルートで抜けるらしく、一緒にナミビアロードトリップに行かないかと誘われた。広大なナミビア砂漠を何日か掛けてレンタカーで巡る魅力的なコースだ。先人たちもボツワナからナミビアに抜ける人が多い。
ここでレンタカーをシェアする仲間が見つからない人も何人か見たので、凄く有難い誘いだ。
Sさんは、明日からジンバブエに向かうらしい。彼は英語が堪能な上に旅慣れていて何でも先回りして手配してくれている。一緒に行動するとそりゃ頼りになるし、年齢もまだ他の旅人たちよりは近いので話していて楽しい。一緒に行っていいかと聞いてもOKしてくれるような気はする。
ここからは先を急いでヨハネスブルクへ向かうのか、ナミビアロードトリップに参加するのか、一緒にジンバブエに行っていいかお願いするのか・・・
旅というのはつくづく人生と似ていると思う。
どの道を選択すれば有意義で楽しい旅になるのか悩むのだ。どれかひとつを選ぶと、他の選択肢を選んだ時はどんな旅になっていたのか知ることは出来ない。旅先で一期一会で出会った人たちと、同じ時、同じ場所を巡る時間は二度と訪れないからだ。
憧れていたWさんの旅の話も、Sさんの旅の話ももっと聞きたかったし、彼らのことをもっと知りたかった。だけどナミビア砂漠の写真、ジンバブエのガイドブックを見せてもらっても心が揺さぶられなかった。
「南米でのボリビアのウユニからチリのアタカマへ抜けるツアーが絶景過ぎて、あれを越える景色はまだない。」
エチオピアでバハルダールに一緒に行ったSHさんの言葉を思い出した。私も同感だったので、旅の経験豊富なSさんに、それらの景色よりナミビアの景色は上回るか聞いてみた。
「あれと比べたら駄目だよ・・・」
やはりそうか。ナミビア砂漠はきっと、気の合う仲間たちと毎日わいわい一緒に車で過ごすのもあって楽しいのだろう。
私は明日からひとりでヨハネスブルクを目指して南下する道を選ぶことにした。
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