アラブ首長国連邦

オランダからアラブ首長国連邦へ。アブダビのモスクが凄過ぎた(Day458-9)

アラブ首長国連邦
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1€≒162円、1AED(アラブ首長国連邦ディルハム)≒38.5円
2024年8月。オランダ2日目、アムステルダム2日目

ヨーロッパ最後の地、オランダを後にしてアラブ首長国連邦(UAE)へ向かう。
UAEに行きたかったという訳ではなく、この国を経由すれば、他の国へ行く航空チケットがどこも安いからだ。アブダビやドバイへ行くビジネス客が多く、飛行機の運行が多いせいらしい。

アムステルダムのスキポール国際空港へ

朝の9時半、アムステルダムのスキポール空港へ向かう。
昨日購入した乗り物24時間チケットは、やはりこの空港への路線には使えなかった。
仕方なくクレカタッチで料金を支払って乗る。
あとでクレカの明細を見たら、オランダでは全部1€=166.5円で換算されていて800円だった。
市場レートは162円だが、オランダだけなぜクレカのレートが166.5円になるのか不明だ。現金を下ろした方がお得かも。

バスで空港に到着。飛行機に乗るためにスーツケースを持ってバスに乗っていたのは私だけだった。
ということは・・・よくよく考えたら列車で空港へ行った方が特急がありダントツ早い。失敗した。

オランダの空港はそこまでおしゃれな空港ではない。
航空券の購入時にTrip.comからプレゼントされた「ラウンジ無料券」を持ってラウンジへ行ったのだが、「混んでるからプラチナカードのVIP客しか入れない。」と気の強い女性スタッフに追い返された。
こんな場面ではいつも「アジア人差別??」とか思ってしまうのだが、入ろうとした人は白人でも全員断られていたので、今回はそういう訳ではなさそうだ。

仕方なくマクドでチーズバーガーとコーラを購入。(他の飲食店はびっくりする程高かったので。)
これも後からクレカの請求額を見たら1€=166.5円換算で、チーズバーガーが825円、コーラが608円だった。ぼったくり・・・😇
ラウンジに入れないって事前に知っていたら、朝にちゃんと宿で自炊して食べてきたのにな。

経由地のトルコに到着

13時に出発して、17時、乗り継ぎのトルコのイスタンブール空港に到着。

前にトルコに来た時にも思ったけど、空港のWi-Fiは、その辺に備え付けの機械にパスポートを読み込ませ、表示された4桁のパスワードを入力したら接続できるタイプ。その機械が凄い行列で、やっと接続したとしても、カスのように速度が遅い。

あまりにも空港のフリーWi-Fiが遅いので、ラウンジでWi-Fiに接続。しかし、それですら遅く、なんでトルコはこんなにもネット環境が遅れているのだろうと思う。

ラウンジは、またも「プライオリティパスの有効期限が切れてるんだけど、入れてくれる?」とお願いして無料で入れてもらった。外国人のこういういい加減おおらかなところは、日本人も取り入れて欲しい。(のちにアジアに突入するとこの方法は使えなくなる。)

ラウンジでかなりゆっくりできた。22時半のアラブ首長国連邦行きの飛行機に乗り込む。

アブダビ到着

朝の4時。アラブ首長国連邦の首都アブダビにあるザイード国際空港に到着。

空港のWi-Fiは無料でトルコより全然速い。なので色々調べると、市内やドバイまでのバスは交通系カードを購入しないといけなくて、現金やクレカタッチでは乗れないようだ。
ドバイという世界的に有名な都市がある国なので、もっと進んでいるのかと思っていたのだが。

空港のバスカード販売カウンターで「Hafilatカード」を買う。いくら分の料金チャージで買えばいいのか分からなくて「10AED分(380円)くれ。」とカウンターの男性にお願いしたら、「2回分しか乗れないぞ?」と言われた。
後でチャージすればいいやと思って購入したが、もらったカードはよくよく見たら、チャージ式のものではなくtemporary(一時的)だった。

空港からバスに乗って予約していたホステルがある市内へ向かう。
バスからの景色を見てみると砂漠の上にデザイン性のない建築物がずっと並んでいるだけで、誰も外を歩いていない。(夏は気温が50度を超えるから。)
この国は人口が少ないのか?初めて降りた国だが、殺風景過ぎて不安になる。

冷房の効いたバスを降りたら、あまりの暑さと湿気で目眩がした。ヨーロッパで1番暑いと思ったアテネの比ではない。熱気が凄過ぎる。
外を誰も歩いていなかったのは、この強烈な暑さのせいだと納得した。

Paradiso Backpackers Nest 1(ホステル)

Booking.comで予約した安宿は、ビルの住所しか載っていなくて、何階がホステルなのか凄く迷った。

入口に小さくこの紙が貼ってあって6階だったようだ。たまたまエレベーターで遭遇した、オーナーの感じのいい若い男性に部屋へ案内してもらう。

部屋はマンションの1室をホステルに改造したタイプ。1泊32AED(1,230円)。ヨーロッパから来たら異様に安く感じる。安いからなのか、イスラム教の国だからか、ドミトリーの女性は私だけで、他はかなり恰幅のいいアラブ人と、出稼ぎに来ているインド人とシリア人。

アラブ人のかなり太った男性が「これがイスラム式のおもてなしだ。」と言って食事やチャイを振舞ってくれた。人をもてなすのがイスラム教の教えだそうだ。そのもてなしの精神は、ウズベキスタンからイランの国を旅した時にもう体験済みだ。

宿の人らとお互いの職業や、旅の目的などを喋っていたら、すっかり夕方になってしまった。ヨーロッパを抜けると急に人と人との距離が近い。英語の下手くそなアジア人だからと会話に入れてくれないこともない。ヨーロッパの大人数宿では、あまり宿泊客らと会話をしなかったから新鮮だ。
お腹が空いたので、宿の人らに「ご飯を食べてくる。」と告げて外に出た。

外へ出て歩いてみる。思った通り、昼間よりは人が歩いている。
そして意外なことに建物のデザインや看板のロゴがダサイ。昭和を彷彿とさせる安っぽい全て同じようなデザイン。アラビア文字以外のアルファベットは全部同じフォントでデザイン性がない。

Samacoza Seafood Resturant(レストラン)

GoogleMapで見ると、近くにシーフードカリーのお店があったので行ってみた。
客が私だけだったからか、ホールのおば様が「観光なの?何人?」と嬉しそうに話し掛けてきて、日本人だと言うと歓迎してくれた。やはりヨーロッパ以外の国は温かくていいな。
カレーも少し辛かったが美味しかった。33AED(1,350円)。

イスラム教の国なので、やはりモスクがありアザーンが聞こえる。

夜のシェイク・ザーイド・グランド・モスク

夜になったのでシェイク・ザーイド・グランド・モスクを見に行く。
ドバイではなく、アブダビに宿をとったのはこのためだ。
これまで見てきたモスクも、昼より夜の方が綺麗だったので夜に見に行きたかった。

空港で購入したバスカードで、GoogleMapを見ながら最寄りのバス停まで行ってみる。

相当な大きさだ。歩いても歩いても近づけない。2007年に完成し、世界で最も大きなモスクの一つ。総面積は22,000平方メートル以上で約40,000人を収容出来る大きさ。

降りたバス停から近づいても裏門にしか行けず、警備員に「ぐるっと回ってゲート6へ行け。」と言われた。

ゲート6に着いて、モスクへ向かう。
正面入口から入ろうとしたら「観光客は別入口で、あの鳥かごみたいなドームの地下にある、ショッピングモールから入るのよ!」とヒジャブを被った女性職員に言われた。
・・・・また遠い距離をショッピングモールまで戻る。何も調べず来たら、入口探しだけで翻弄されまくりだ。

Souq Al Jami’(モスク入口)

結局、イスラム教徒以外はこのショッピングモールにある地下の入口からしかモスクには入れない。
到着したバス停からはだいぶ歩いて時間を無駄にした。

↑入口はここ。

予約なしで無料で入れるが、事前にアプリから国名などを登録し、QRコードを見せないと入場できない。長袖長ズボン、女性は髪の毛も覆わないといけない。
モスクには慣れているのでそこはぬかりなく、ちゃんと腕と足が隠れる服、髪の毛を隠すスカーフは持って来ていたのですんなり通してもらえた。

地下の長い距離をモスクまで歩いて行く。
かなり遠いなぁ・・・普通にさっきの正面入口から入れてくれたらいいのに。

地上に出て、やっと中に入れた。・・・美し過ぎる!来て良かった・・・

柱はインドのタージマハルで見た模様に似ている。

モロッコ、インド、トルコ、エジプトなどの多様な様式で建てられているらしい。

このモスクは・・・

美し過ぎて声が出ない。シャンデリアはスワロフスキーのクリスタル。
石油産出国って金持ちで羨ましい。

やはり夜のライトアップが見どころありではなかろうか。
アブダビには、こことルーヴル・アブダビ美術館以外は観光出来そうな場所はないので、わざわざ宿泊する人も少ないと思うが、この夜の景色を見たければ1泊することをお勧めする。

これは世界最大の手織りカーペット。所々アラビア語と英語で説明書きがある。

広いし、美し過ぎて閉館の22時近くまでいてしまった。外にでてホステルへ戻ることにする。

モスクの最寄りのバス停からは、バスを2本乗り継いでホステルに帰れるようなのだが、人がいるバスチケット売り場はもう閉まっていた。ショッピングモールの警備員に、どこかでバスチケットが買えないか聞いてみたが、この時間はバスカードに現金でチャージ出来る機械でしか購入は無理だと言う。
私の持っているカードはチャージ式ではないし現金は持っていない。20AED分位は買っておけばよかった。

その機械で、持っているバスカードの残金を調べたら3.5AED。あと1回だけは乗れそうなので、宿まで乗り継ぎなしの1本で行けるバス停まで15分歩く。
アブダビの夜道は誰も歩いていなかったが、ホームレスもいないし明るいし、危険は感じなかった。

22時も過ぎてやって来たバスはほぼ満席で女性もたくさん乗っていた。アラブは治安は良さそうだ。

そのまま宿の近くで降り、スーパーに寄る。4軒寄ったがお酒はどこも置いていなかった。
イスラム教の国はこれがキツい。ノンアルコールビールなら売っていたので仕方なくそれを購入。

宿に戻るとまたアラブ人に夜食をもてなされた。遠慮してもいつものごとく外国人には通じない。
他の人らはビーガンで卵が食べられないらしく、私しか一緒に食べてくれる人がいないらしい。

遠慮なくいただき、この日は就寝した。
明日夜は飛行機でまた移動だ。飛行機の時間までドバイへ行ってみよう。

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