タンザニア

タンザニアのザンジバル島へ、無人のパジェ(Day337)

タンザニア
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タンザニア3日目
100TZS(タンザニアシリング)≒6円

ザンジバル島行きのフェリーターミナル

8時半。タンザニアのダルエスサラームのフェリーターミナルに着いた。
Uberを降りた瞬間からポーターの男たちが寄ってきて、人の荷物を勝手に頭に乗せて運ぼうとする。チップを払いたくないので「自分で運ぶから。」と断固断るが「窓口はこっちだ。」と案内してくる。いや、窓口もう見えてるから分かるし。
タンザニア人、もしくはフィリピンでもそうだったようにフェリーターミナル付近の人らはかなりウザイ。

窓口に行くと、次の9時半のフェリーはエコノミークラス35$は満席。60$のVIPクラスしか席がないという。その次のフェリーは12時半だった。60$は高過ぎるので12時半のチケットを購入したが、あと3時間も観光客丸出しの荷物を持ったまま、最凶都市のダルエスサラームを観光できるだろうか。

12時半のフェリーチケットで9時半のフェリーに乗り込む

取り敢えずトイレに行こうかと、窓口まで一緒に歩いただけでチップをせがんでくる男を振り切り、その辺の人にトイレの場所を聞いた。聞いた人もポーターでトイレはフェリー乗り場の建物の中にしかないと言う。入口にはセキュリティーチェックゲートがあり、一度中に入ると出て来れそうにない。

「待って。私のチケットは12時半なのでまだ中に入れないよ。」と言ったのだが「9時半のフェリーに乗りたくないか?安心しろ。9時半のフェリーに乗せてやる。」と言われた。
とにかくトイレに行きたかったので男と一緒にセキュリティーチェックを抜ける。

トイレから出たら正面に通路が2つあり、左が乗客用、右が荷物用だった。ポーターの男はついて来いと手招きして右の荷物用の通路をスイスイ通って行く。
私も後に続いたが私は入口にいたチケットチェックの人に止められた。ポーターが何か言い返している。それでもチケットを見せろと言われたので、しれーっと見せると乗船時間など全くチェックしておらず通過出来た。左の長蛇の列となっている乗客通路を眺めながらスイスイと荷物用通路を通る。その後もう1度チェックがあったがそこも通れた。

だがいよいよ船に乗り込む場所でチケットをバーコードリーダーにかざさないといけない場面になった。チケットをかざすと当然変な音が鳴る。チェックの人に変な顔をされ「チケットを見せろ。」と言われ、乗る時間が違うことに気付かれてしまった。もはやここまでかと思ったが、チケットを破かれただけで「通れ。」と言われ乗船することが出来た。いいんだろうか。
ポーター男は「どうだ。俺の言った通りだろ?」と得意気だ。
3時間も時間が短縮出来たことに感激し、かなりの金額のチップを奮発した。時間はお金より貴重だし。ポーター男も嬉しそうに帰っていった。

フェリーでダルエスサラームからザンジバル島へ

出発直前のフェリーに乗り込むと座席がほとんど空いていなかった。私みたいに満席のはずのフェリーにこっそり乗り込んでいる奴がいるのだから当然だろう。フェリーに乗り込む長蛇の列をスルー出来たお陰で座席を確保できた。あれに並んでいたら座れなかっただろう。

席がなくて立ち乗りの人たちが何十人もいた。座席数以上に販売しているっぽい。デッキに出ると更に座席がなくて座り込んでいる人たちがいる。

1時間半後にザンジバル島に到着。同じタンザニアなのに、入国カード記載とパスポートコントロールがあった。

ザンジバル島のストーンタウンからパジェへダラダラで行く

ザンジバル島はフレディ・マーキュリーの生誕地らしいので、フェリー乗り場があるストーンタウンにはその博物館がある。しかしパスしてミニバス乗り場へ急ぐ。

ミニバス乗り場はここ。ミニバスはザンジバル島ではダラダラと呼ぶ。

ザンジバル島に行ったことがある人らに、ザンジバル島は西側のストーンタウンではなく、東のパジェの方がずっといいと聞いていたのですぐにパジェに向かうことにしたのだ。

ごつごつした石や歩きにくいドロドロの道を抜けてミニバスターミナルに行き「パジェに行きたい。」と言うと「これだ」と乗り合いバスに乗せられた。相場が分からないので言われるがまま1500TZSを払う。

15分位走ったところで降ろされ乗り換えろと言う。降りたら直ぐ「どこへ行く」と聞いてくる男につかまり「パジェ」だと言うと「10!!」と言われた。いくらなんでも乗り合いバスがダルエスサラームで乗ったUberより高いわけはないと思い何度も聞くが「荷物があるから10!」しか言われない。10とは恐らく10,000TZS(600円)のことだろう。45分は乗るのでそんなものなのだろうか。
この男から逃れられず仕方なく「これに乗れ」と言われた乗り合いバスに乗り込む。集金の男に10,000TZSを渡しお釣りをくれないか期待したが、私がつかまった男とグルのようでお釣りはもらえなかった。

・・・後日同じ経路を戻る時に、行きは正規料金の5倍ボラれていたことに気付く。1本目は500TZS(30円)2本目は2,000TZS(120円)だった。つまりたったの150円で島の東から西へ移動出来てしまうのだ。

騙してきたタンザニア人、くたばればいいのに。

恐らく他の客の集金金額に気付かれないように1番前に乗せられた私は、そんなことも知らずご機嫌でパジェに到着。

Tamu House(パジェの宿)

そこから歩きたくないのでBooking.comで見て目の前に口コミのいい宿があったのでそこに宿泊することにした。まだチェックイン時間前だが、女性オーナーが部屋に案内してくれた。

10人部屋ドミトリー。エアコンもファンもあり、とても綺麗で申し分ないが他に人の気配がない。どうやら雨期でシーズンオフなので宿泊客は私だけのようだ。リゾートの島でこれは・・・淋しい。

その後もキッチンでもずっとひとりぼっちだった。

パジェの海岸

シャワーを浴び海辺へ向かって歩いてみる。途中のお土産屋の店員が次々に「ジャンボー!!(スワヒリ語の挨拶)」と挨拶してくれる。モシの人らのようにしつこくはなく、人も良さそうだ。

海岸に出た。曇っていても海の水の色も白い砂浜もとても綺麗だった。確かに「アフリカの楽園」と言われるだけある。晴れればとても美しい景色が見られることだろう。

昨夜からずっと移動しているので疲れを癒すためにぼーっと海を眺めていたかったが、すぐにマサイ族の男の子らに声をかけられた。住んでいる場所や宗教、家族のことなど色々聞いてくる。海岸を歩き出してもついてくる。座ると横に座って会話してくる。彼の目的がよく分からなかったが、何か要求されることもなく会話だけで終わった。

パジェの地元食堂

お腹が空いてきたので宿に戻る。

パジェには野菜や果物が沢山売られていてどれも安い。自炊すればかなり食費は抑えられそうだ。

目の前の食堂に入る。手前にもっとおしゃれな観光客向けのバーやレストランがあったが1,000円以上したので地元の人らが入っているカレー屋にした。
椅子やテーブルなどの衛生状態を見るとなかなか勇気はいる。

カレー2種で2,000TZS(300円)。
モシで両替した100$が残り少ない。帰りのミニバス代も10,000TZSするなら食事をかなり削らなければ。

行きのミニバスが盛大にボラれていたとは露知らず、そんなことを考えながらひとりぼっちの宿で就寝した。

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